JP3007368B2 - 画像濃度制御方法 - Google Patents

画像濃度制御方法

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JP3007368B2
JP3007368B2 JP2-27458A JP2745890A JP3007368B2 JP 3007368 B2 JP3007368 B2 JP 3007368B2 JP 2745890 A JP2745890 A JP 2745890A JP 3007368 B2 JP3007368 B2 JP 3007368B2
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写機等の静電写真プロセスにより画像を
形成する画像形成装置における画像濃度制御方法に関す
る。
従来の技術 一般に、静電写真プロセスをとる複写機等にあって、
トナーとキャリアとからなる2成分系現像剤を用いる場
合、画像濃度が一定なる高コピー品質を得るために、ト
ナー補給を制御して画像濃度を一定化させるようにして
いる。ここに、目標とする画像濃度は、自動濃度モード
にあっては原稿濃度センサにより検出された原稿濃度に
対応したものであり、マニュアルモードにあってはオペ
レータが操作パネル上でマニュアルで指定した画像ノッ
チ(一般に、ノッチ1からノッチ7まで7段階に設定さ
れており、ノッチを上げる程薄い画像となる)に対応し
たものとなる。
このため、例えば、一定枚数のコピー毎に感光体上に
基準濃度パターンの潜像を形成し、現像後の基準濃度パ
ターン像の画像濃度を光学センサにより光学的に検出
し、検出結果を現像装置のトナー補給部にフィードバッ
クさせて画像濃度が一定となるようにトナー補給を制御
する、いわゆるPセンサ方式がある。即ち、感光体上の
基準濃度パターン像の濃度変化を、現像剤中のトナー濃
度変化として捕らえ、現像剤中のトナー濃度を制御する
方式である。
具体的には、トナー濃度が高い場合にはパターン像か
らの反射光が弱いが、トナー濃度が低くなるとパターン
像からの反射光が強くなるものであり、例えばパターン
像についての検知出力につき、通常はPセンサの基準電
圧(イレーサにより形成される感光体表面電位)を4Vと
した時、その1/8である適正時の検出電圧0.5Vを境と
し、0.5V以上になった時にトナーを補給させるようにし
ている。逆の場合にはトナー濃度が高いためトナー補給
は行われない。
ここに、感光体表面電位はコピー枚数が増加するにつ
れて上昇する。また、トナー飛散やコピー用紙上のトナ
ー像の定着に用いられるシリコンオイルの蒸発などによ
り、装置内のミラー、コンタクトガラスなどを汚す結
果、露光量の低下を招き、明部の電位上昇を招くことに
なる。このような表面電位の上昇により、初期時適正に
調整された画像濃度は暗いほうへシフトされ、地肌荒れ
(いわゆる、ノッチずれ)が発生する。
よって、トナー補給制御だけでは不十分なため、この
ようなPセンサ方式とともに、例えば、帯電総電流、現
像バイアス又は露光ランプ電圧等を制御することによ
り、実質的に現像能力を可変制御して、あるいは、ユー
ザによるマニュアル補正により、所望の画像ノッチとな
るようにしている。これらは、例えば特開昭54−134635
号公報、米国特許第4,618,248号、特開昭61−128269号
公報、特開昭62−280871号公報等にも示されている。
発明が解決しようとする課題 ところで、電子写真複写装置においては、感光体とし
ては耐久性、信頼性等の面より、無機系の感光体As2Se3
が多用されている。この感光体はセレン中に微量の砒素
を加えたもので、最も感度の高い感光体で、電荷保持層
はAs2Se3の表面が空気中の酸素と結合して作られる酸化
砒素AsO層が保持することになる。つまり、酸化砒素層
の層状態によって電荷保持能力が異なる問題が生ずる。
As2Se3感光体は蒸着直後の状態では電荷保持能力がほと
んどなく、通常の暗中放置では保持能力が飽和状態に達
するまでおよそ3〜6月を必要とする。しかし、これで
は多量の在庫が必要となり現実的でない。電荷保持能力
を加速度的に増加させる方法として、実際の複写機中に
蒸着上りの感光体を入れ、通紙テストを5〜15分程度行
い、暗中放置することでも、放置時間を多少なりとも短
縮できる。ところが、実際には、上述したように暗中放
置の期間が短いまま市販されており、市場では完全に電
荷保持能力が形成される前に使用されており、できるだ
け保持能力を持たせようとしてサービスマンが5分程度
の通紙テストを実施するようにしているのが現状である
が、この程度の対策では極めて不十分である。
このため、As2Se3感光体を用いる複写装置では、サー
ビスマンによる設置後、1〜3ヶ月程度、約10000枚コ
ピーで感光体の電位(地肌電位)が90V程度上昇するた
めに、画像全体が暗い方向にシフトし、地肌汚れの大き
いコピーとなって“サービスマンコール”となる場合が
多い。
また、複写機の光学的は、コンタクトガラス、ミラ
ー、レンズ、防塵ガラス及び光学系装置全体の冷却装置
からなり、空気中の塵、機械内のオイル蒸気、トナー等
がミラー等に付着し、全体的に透過率(又は、反射率)
を落とし、光量低下を引き起こしている。特に、従来の
原稿濃度センサを用いた自動濃度調整装置ではこのよう
な光学系の汚れ分、即ち、光量低下分を含んでいないた
め、全体的に暗い方向にシフトする。通常では、メンテ
ナンスサイクル約80000枚の間に、感光体電位に換算す
ると100〜200Vに相当し、自動濃度制御範囲外となり、
“サービスマンコール”となってしまう。
即ち、このような感光体電位の暗い方向へのシフト
は、地肌汚れ=感光体の地肌電位の変動に相当するが、
上記のPセンサ方式等による制御ではこのような点が考
慮されていないため、単に現像能力が一定となるように
トナー補給を制御しても、画像濃度が指定した画像ノッ
チに一致しないというノッチずれを生じてしまう。これ
は、前述した特開昭61−128269号公報、特開昭62−2808
71号公報等に示されるように、現像能力の可変要素の一
つが規定値に達した場合に他の可変要素に切換えて可変
させるようにしたものでも、地肌濃度の変動を検知して
いる訳ではなく、感光体電位の暗い方向へのシフトによ
る地肌汚れに自動的には対応できないものである。
課題を解決するための手段 請求項1記載の発明では、帯電手段により均一に帯電
された感光体上を露光手段により露光して静電潜像を形
成し、この静電潜像を2成分現像剤を用いた現像手段に
より現像してトナー顕像を形成し、このトナー顕像を転
写紙上に転写させる静電写真プロセス中で、基準濃度パ
ターンの露光・現像により前記感光体上に基準濃度パタ
ーン像を形成してそのトナー顕像の濃度を光学センサに
より検出し、この検出結果に応じて現像能力を可変制御
するようにした画像濃度制御方法において、露光走査領
域内のホームポジション側に前記露光手段による前記基
準濃度パターンを形成し、この基準濃度パターンと同一
走査線上であって露光走査領域のリターンポジション側
に位置させて低濃度の地肌パターンを設け、この地肌パ
ターンに基づく静電潜像を前記感光体上に形成し、形成
した静電潜像を前記現像手段により現像してトナー顕像
を形成し、このトナー顕像の濃度を前記光学センサによ
り検出し、この結果により地肌濃度の変動を検出し地肌
濃度の変動に応じて現像能力を補正制御するようにし
た。
請求項2記載の発明では、画像濃度が原稿濃度センサ
により検知された原稿濃度に対応する所定値となるよう
に現像能力を可変制御するようにした画像濃度制御方法
において、原稿濃度センサにより検知される原稿先端部
の濃度が地肌濃度に相当する範囲か否かを判定し、地肌
濃度に相当する時にはこの原稿先端部の露光により地肌
パターン像の静電潜像を感光体上に形成し、この地肌パ
ターン像を現像手段により現像してトナー顕像を形成
し、このトナー顕像の濃度を光学センサにより検出し、
この検出結果により地肌濃度の変動を検出し地肌濃度の
変動に応じて現像能力を補正制御するようにした。
作用 基準濃度パターンとは別個に設けた低濃度の地肌パタ
ーンの露光により地肌パターン像の静電潜像を感光体上
に形成し、現像した後、そのトナー顕像の濃度を光学セ
ンサで検出することにより、地肌汚れや地肌電位の上昇
といった地肌濃度の変動が検出可能となる。この検出結
果なる地肌濃度の変動に基づき、露光光量等の現像能力
を補正し、暗い方向にシフトしている場合であれば明る
い方向に制御することにより、その時の画像ノッチ等に
対応した適正濃度の画像が得られる。
加えて、請求項2記載の発明によれば、地肌パターン
を設けることなく、自動濃度制御用の原稿濃度センサを
利用し、コピーしようとする原稿の先端部の濃度が地肌
濃度に相当する範囲内の場合には、この原稿先端部を利
用することにより、地肌パターンの場合のような厳しい
位置条件等を受けることなく原稿と同じなる良好なる条
件で地肌パターン像を形成できる。
実施例 本発明の第一の実施例を第1図ないし第6図に基づい
て説明する。まず、本実施例の適用される複写機の概略
構成を第2図により説明する。ドラム状の感光体1は例
えばAs2Se3からなる80mm径のものである。このような感
光体1の周りには静電写真プロセスに従い、帯電チャー
ジャ(帯電手段)2、露光手段3、イレーサ4、現像装
置(現像手段)5等が順に設けられている。露光手段3
はコンタクトガラス6上にセットされた原稿(図示せ
ず)を露光ランプ7により露光照明し、その反射光を第
1ミラー8、第2ミラー群9、結像レンズ10、第3ミラ
ー群11及び第4ミラー12を経て前記感光体1上に結像さ
せるものである。ここに、露光ランプ7及び第1ミラー
8は第1スキャナ、第2ミラー群11は第2スキャナとな
って、同一方向に2:1の速度比で走査するように構成さ
れており、第2図中、コンタクトガラス6よりも左側が
ホームポジション、右側がリターンポジションとされて
いる。また、現像装置5は、キャリアとトナーとを使用
する2成分系現像剤方式のものであり、現像容器13、ト
ナータンク14、撹拌部材15等とともに、感光体1に近接
対向して41mm径の現像スリーブ16を備えてなる。現像ス
リーブ16には現像バイアス設定用の直流電源VBが接続さ
れている。
また、本実施例では現像装置5における現像能力を安
定させるための可変制御として、感光体上の画像濃度に
応じてトナー補給を制御するPセンサ方式が用いられて
いる。即ち、感光体1上に形成される基準濃度パターン
のトナー顕像の濃度を反射型フォトセンサ構成のPセン
サ(光学センサ)17により光学的に検出し、その画像濃
度が一定となるようにトナー補給を制御するものであ
る。ここに、Pセンサ17用の基準濃度パターン像は、コ
ンタクトガラス6の先端(ホームポジション側)に設け
た基準濃度パターン18を原稿走査に先立ち露光手段3の
露光走査、現像装置5による現像により、原稿画像と重
複することなく、例えば黒ベタ画像パターンとして形成
される。
しかして、本実施例ではこのような黒ベタによる基準
濃度パターン像の他に、地肌パターン像を形成するもの
である。ここに、地肌パターン像を形成するため、第2
図中に示すようにコンタクトガラス6の後端位置(リタ
ーンポジション側)に地肌パターン19を設け、露光手段
3により露光走査する。
これらのパターン18,19について、第1図を参照し
て、さらに詳細に説明する。高濃度の基準濃度パターン
18はフルスキャニング時以外でも用いられるため、上記
のようにホームポジション側に設けられる。一方、低濃
度の地肌パターン19は定着ユニットで発生するシリコン
オイルなどの蒸発物が付着するのを防止するため、定着
側から離れたリターンポジション側に設けられる。これ
は、パターン18,19を並設した場合には、低濃度の地肌
パターン19が基準濃度パターン18と同一頻度で露光を受
けることになり、腿色しやすく、正確な地肌濃度検知に
支障をきたす可能性がある点を考慮しても、地肌パター
ン19はリターン側に設けるのがよい。また、これらのパ
ターン18,19に基づくパターン像の画像濃度を一つのP
センサ17により検出するため、これらのパターン18,19
は第1図に示すように同一走査線上に配置される。この
地肌パターン19は第3図に示すように原稿面(即ち、コ
ンタクトガラス6表面)に対して寸法t≒2mm程度シフ
トした位置に配置される。また、地肌パターン19は、基
本的に、地肌汚れを防止するためには地肌相当の画像濃
度0.08〜0.1程度が望ましいが、地肌よりも暗めに設定
してもよい。ここでは具体的には、第4図に斜線を施し
て示す0.2〜0.3程度の範囲の画像濃度に設定されてい
る。また、このような地肌パターン像につき、実際の現
像バイアス290V(標準濃度なる4ノッチ用)では現像ポ
テンシャルが小さいためトナー付着量が微量となってし
まいPセンサ17による検出が困難となる。そこで、本実
施例では地肌パターン像の現像に際してはその現像バイ
アスを通常値よりも下げることによりトナー付着量が増
えるようにされている。具体的には、地肌パターン像に
よる静電潜像の電位が約150〜250Vであるので、第4図
に示すように現像ポテンシャル100〜200Vを確保するた
め現像バイアスは50〜100V程度に設定される。
このような構成において、本実施例の制御は大別する
と、サービスマンによる画像調整時のケースと、実際の
画像濃度補正時のケースとに分けられる。
まず、サービスマンによる画像調整時の制御を第5図
により説明する。これは、本画像形成装置の納品時、メ
ンテナンス時、感光体交換時などにおいて、基準値設定
のために行なわれる。サービスマンが画像調整終了後に
基準値設定釦を押すことにより又は自動的に基準値設定
モードに移行する。この際、感光体1の条件(電荷保持
能力)を常に同じにするため、任意の時間フリーンラン
モードを実行させる。感光体1がAs2Se3の場合、リピー
ト補正をなくす目的で、約20枚相当のフリーランを実行
させる。
この後、通常のPセンサモードを実行する。即ち、感
光体1上に基準濃度パターン18の静電潜像を形成し、こ
れを現像してトナー顕像を形成し、その画像濃度を反射
光量を利用してPセンサ17により検出する。この検出値
VSPがトナー補給基準値0.5V(前述したようにVSP/VSG
1/8なる設定による)に対して所定の範囲、即ち±0.1V
の範囲内にあるか判定する。これは、トナーが補給され
た直後又はトナーが消費されたトナー補給の直前のよう
にトナー補給基準値に対して検出値の値が大きくずれて
いると、定常状態時に比べ変化しているため、補正して
も誤差を生ずる可能性がある。検出値VSPが基準値0.5V
に対して0.1V以上大きければ(即ち、0.6V以上であれ
ば)トナー補給を行わせ、基準値0.5Vに対して0.1V以上
小さければ(即ち、04V以下であれば)自動的に黒部画
像を形成してトナーを消費させることにより、検出値を
目標とする0.4<検出値<0.6Vなる範囲内に納めること
ができる。
そして、検出される現像能力の一つなる画像濃度がト
ナー補給基準値に対して0.4<検出値<0.6Vのように安
定していることを条件に、地肌濃度の変動検知、基準値
の補正制御動作に移行する。まず、ほぼ1周分のフリー
ラン動作を行ない、ほぼ1周に渡って地肌汚れのない領
域をイレーサ11により形成し、Pセンサ17の基準電圧V
SG(=4V)を感光体1上の100分割の入力データよりそ
の平均値として求める。次に、地肌パターン19直下に移
動している露光ランプ7等のスキャナを停止点灯させ、
地肌パターン19についての静電潜像も形成し、これをVB
=50V現像バイアス条件下で現像し、ほぼ1周分のトナ
ー顕像を形成する。このトナー顕像についてもその画像
濃度をPセンサ17により検出するものであり、感光体1
上の100分割データより地肌パターン濃度電圧VSL(目標
2V)を求め、これらの検出値による演算値VSL/VSGをP
センサ用補正基準値として算出しメモリに格納する。ま
た、露光ランプ7のランプ電圧VLの初期値をメモリに格
納する。このようにして、次の補正時用に供される基準
値の設定も、現像能力が所定範囲内で安定している時に
行われる。
次に、実際の画像濃度補正時の制御を第6図のフロー
チャートを参照して説明する。本実施例にあっては毎朝
定着温度が立上った後、休止時間2時間が経過する毎
に、対象となる現像能力の補正を実行するものである。
まず、感光体1の状態のバラツキを減らす目的でフリー
ランを20枚相当分実行する。これは、イレーサ11全点
灯、露光ランプ7オフによる30秒間のフリーランモード
である。次に、前述した基準値設定時と同じく通常のP
センサモードにて基準濃度パターン18についての濃度検
出を行い、現像装置5の現像能力を検知する。この場合
も、検出値が0.4<検出値<0.6Vなる安定した現像能力
の範囲内であれば、そのまま次工程に移行する。検出値
VSPがこの範囲内になく大きく変動している場合には、
今回の補正検知を行わず、明日にする。又は、補正用の
基準値をシフトさせる。何れにしても、検出値が基準値
0.5Vに対して±0.1Vなる安定した範囲内になるように基
準値設定時と同様に自動的にトナー補給を行い又はトナ
ー消費を行うことにより、次工程への移行が可能とな
る。
そこで、安定状態を条件とする、次工程としてほぼ1
周分のフリーランを行った後、第5図の基準値設定時と
同様に、基準濃度パターン18についてのパターン像形成
を行ない、基準電圧VSG′をPセンサ17により検出す
る。次に、地肌パターン像を形成するために現像バイア
ス(現像能力の可変要素の一つ)を基準値50Vに半ノッ
チ分に相当する30Vを加えた80Vとする。そして、地肌パ
ターン19について露光を行い、地肌パターン像を形成す
る。なお、原稿濃度センサ20の検知位置はPセンサ17と
同軸上がよい。このような現像バイアスにより現像され
た地肌パターン像なるトナー顕像について、100分割の
平均値より地肌濃度対応の電圧VSL′をPセンサ17によ
り検知する。そして、これらの2つの検出値についての
比VSL′/VSG′が、基準値としての比VSL/VSGに対し、V
SL′/VSG′<VSL/VSGの時には、全体的に画像が暗めに
シフトしているため、露光電圧、現像バイアス、帯電電
流等の現像能力の可変要素に対して約1ノッチ分のフィ
ードバックを行う。これは、初期値に対して1ノッチの
範囲で任意の幅の1ステップのシフトに相当する。本実
施例の場合には、第6図のフローチャートに示すよう
に、画像上での変化量をなるべく少なくするために、露
光量(ランプ電圧VL)にフィードバックし、約1〜3Vの
プラス補正、ここでは+2Vの補正を順に行う。しかし、
補正は検知の度に1ノッチ分の補正のみとし、それ以上
のノッチ分の補正は行わない。これにより、補正の暴走
が防止される。もっとも、ランプ電圧VLは、規格上、上
限を有するので、上限に達した後は、他の条件、例えば
現像バイアス、帯電電流等の第2,3のフィードバック先
に振替えることにより、補正幅が特に制限されることは
ない。本実施例では、例えばランプ電圧VLの上限値を80
Vとすると、上記の補正によりランプ電圧VLが80Vに達す
ると、現像バイアスの補正に切換えられ、基準現像バイ
アスVBに対して+60Vの補正が行われる。即ち、現像バ
イアスでは60V程度、帯電電流では総電流の8%減が、
各々1ノッチに相当する。また、上記のような上限値へ
の到達後の現像能力の他への補正要素のフィードバック
先への振替えは、例えば前述した特開昭61−128269号公
報、特開昭62−280871号公報等に準じて行うようにすれ
ばよい。この後は、このような補正値を新しい現像条件
として更新使用していくことにより、地肌汚れのない現
像画像を得ることができる。即ち、例えば感光体1の地
肌電位が暗い方向にシフトしているような場合には、ラ
ンプ電圧VL等の補正により、実質的に明るい方向に補正
し得ることになり、地肌濃度の変動を考慮した現像能力
の可変制御が行われることになり、地肌汚れの少ない画
像が得られる。つまり、その時の画像ノッチに対応した
ノッチずれのない濃度の画像が得られる。
つづいて、本発明の第二の実施例を第7図により説明
する。前記実施例で示した部分と同一部分は同一符号を
用いて示す。まず、前記実施例にあっては、地肌パター
ン像を形成するために、地肌パターン19を設けて露光手
段3により露光走査するようにしている。この場合、第
3図に示すように地肌パターン19を原稿面に対して寸法
t≒2mm程度シフトした位置に設置させ、通常のコンタ
クトガラス6面と光学的に同一な面とし、地肌パターン
19における光の集光率にコンタクトガラス6面上=実際
の原稿面とで差が生じないようにすること等が必要であ
り、スペース、パターン位置等にきびしい制約を受ける
ものとなる。
この点、本実施例では、ADSモード作動時には自動濃
度制御用で露光ランプ7等と一緒に移動する原稿濃度セ
ンサ20を利用し、この原稿濃度センサ20により検知され
る原稿濃度中、原稿先端部の濃度が地肌濃度に相当する
範囲内であれば、この原稿先端部を地肌パターン代用と
して用いて地肌パターン像の静電潜像を形成するように
したものである。このような原稿を利用することによ
り、本来の画像形成時と全く同じ条件、即ち、コンタク
トガラス6上面と同一の光学的位置条件にて作像でき、
前記実施例の地肌パターン19のように厳しい条件を受け
ることがない。
この原稿先端部の露光による地肌パターン像の現像後
の画像濃度も、Pセンサ17の兼用使用により光学的に検
出される。ここに、使用可能な原稿先端部の濃度も地肌
パターン19の場合と同様、基本的に、地肌汚れを防止す
るためには地肌相当の画像濃度0.08〜0.1程度が望まし
いが、地肌よりも暗めに設定してもよい。
このような構成において、本実施例の制御も大別する
と、サービスマンによる画像調整時のケースと、画像濃
度補正時のケースとに分けられるが、サービスマンによ
る画像調整時の制御は第5図の場合と同様に行なわれ
る。
次に、画像濃度補正時の制御を第7図のフローチャー
トを参照して説明する。基本的には、第6図の場合と同
様であるが、最初に、コピー釦がオンされると、原稿濃
度センサ20によりコンタクトガラス6上の原稿濃度を検
知する。この検知結果を用いて、原稿先端部の濃度が地
肌濃度に相当する範囲か否かを判定する。ここでは、原
稿濃度センサ20の検知電圧が1V未満であれば、地肌濃度
に相当する範囲内の濃度であるとし、後述する地肌パタ
ーン像の形成に供される。この範囲の濃度でなければ、
今回は地肌パターン像の形成を伴う補正動作を行うこと
なくコピー動作に移行する。このような判定後、基準電
圧VSG′の検出までを第6図の場合と同様に行なう。次
に、地肌パターン像を形成するための原稿先端部の潜像
についての現像バイアス(現像能力の可変要素の一つ)
を基準値50Vに半ノッチ分に相当する30Vを加えた80Vと
する。そして、原稿先端部について先端から40mm分の長
さのスキャニング露光を行い、地肌パターン像を形成す
る。原稿濃度センサ20で検知した長さ40mm程度が検知精
度が高いため、この長さ40mm分のスキャニングとするも
のである。このような現像バイアスにより現像された地
肌パターン像なるトナー顕像について、第6図の場合と
同様に地肌濃度対応の電圧VSL′を検知し、以下、第6
図の場合と同様に制御処理を行なう。
発明の効果 本発明は、上述したように、基準濃度パターンとは別
個に設けた低濃度の地肌パターンの露光により地肌パタ
ーン像の静電潜像を感光体上に形成し、現像した後、そ
のトナー顕像の濃度を光学センサで検出するようにした
ので、地肌汚れや地肌電位の上昇といった地肌濃度の変
動を検出することができ、よって、この検出結果なる地
肌濃度の変動に基づき、露光光量等の現像能力を補正
し、例えば暗い方向にシフトしている場合であれば明る
い方向に制御することにより、その時の画像ノッチ等に
対応した適正濃度の画像を得ることができ、特に、請求
項2記載の発明によれば、地肌濃度と略等しい地肌パタ
ーン像の静電潜像が、自動濃度制御用の原稿濃度センサ
を利用し、コピーしようとする原稿の先端部の濃度が地
肌濃度に相当する範囲内の場合には、この原稿先端部を
利用するようにしたので、厳しい位置条件等を受けるこ
となく通常の画像形成用の原稿の場合と全く同じなる良
好なる条件で地肌パターン像を形成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本発明の第一の実施例を示すもの
で、第1図はパターン配置を示す概略平面図、第2図は
複写機の概略構成図、第3図はその一部を拡大して示す
構成図、第4図は現像ポテンシャル特性図、第5図及び
第6図はフローチャート、第7図は本発明の第二の実施
例を示すフローチャートである。 1……感光体、2……帯電手段、3……露光手段、5…
…現像手段、17……光学センサ、18……基準濃度パター
ン、19……地肌パターン、20……原稿濃度センサ
フロントページの続き (72)発明者 石垣 好司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 安田 亘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭55−15185(JP,A) 特開 昭57−60348(JP,A) 特開 昭61−129677(JP,A) 特開 昭54−10743(JP,A) 特開 昭64−90432(JP,A) 特開 昭58−118662(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/00 303 G03G 15/36 G03G 21/00 370 - 540 G03G 21/02 - 21/04 G03G 21/14 G03G 21/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯電手段により均一に帯電された感光体上
    を露光手段により露光して静電潜像を形成し、この静電
    潜像を2成分現像剤を用いた現像手段により現像してト
    ナー顕像を形成し、このトナー顕像を転写紙上に転写さ
    せる静電写真プロセス中で、基準濃度パターンの露光・
    現像により前記感光体上に基準濃度パターン像を形成し
    てそのトナー顕像の濃度を光学センサにより検出し、こ
    の検出結果に応じて現像能力を可変制御するようにした
    画像濃度制御方法において、露光走査領域内のホームポ
    ジション側に前記露光手段による前記基準濃度パターン
    を形成し、この基準濃度パターンと同一走査線上であっ
    て露光走査領域のリターンポジション側に位置させて低
    濃度の地肌パターンを設け、この地肌パターンに基づく
    静電潜像を前記感光体上に形成し、形成した静電潜像を
    前記現像手段により現像してトナー顕像を形成し、この
    トナー顕像の濃度を前記光学センサにより検出し、この
    検出結果により地肌濃度の変動を検出し地肌濃度の変動
    に応じて前記現像能力を補正制御するようにしたことを
    特徴とする画像濃度制御方法。
  2. 【請求項2】帯電手段により均一に帯電された感光体上
    を露光手段により露光して静電潜像を形成し、この静電
    潜像を2成分現像剤を用いた現像手段により現像してト
    ナー顕像を形成し、このトナー顕像を転写紙上に転写さ
    せる静電写真プロセス中で、基準濃度パターンの露光・
    現像により前記感光体上に基準濃度パターン像を形成し
    てそのトナー顕像の濃度を光学センサにより検出し、こ
    の検出結果に応じて画像濃度が原稿濃度センサにより検
    知された原稿濃度に対応する所定値となるように現像能
    力を可変制御するようにした画像濃度制御方法におい
    て、前記原稿濃度センサにより検知される原稿先端部の
    濃度が地肌濃度に相当する範囲か否かを判定し、地肌濃
    度に相当する時にはこの原稿先端部の露光により地肌パ
    ターン像の静電潜像を前記感光体上に形成し、この地肌
    パターン像を前記現像手段により現像してトナー顕像を
    形成し、このトナー顕像の濃度を前記光学センサにより
    検出し、この検出結果により地肌濃度の変動を検出し地
    肌濃度の変動に応じて前記現像能力を補正制御するよう
    にしたことを特徴とする画像濃度制御方法。
JP2-27458A 1989-04-13 1990-02-07 画像濃度制御方法 Expired - Lifetime JP3007368B2 (ja)

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US07/507,241 US5028960A (en) 1989-04-13 1990-04-10 Image density control method for an image forming apparatus

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4247689 1989-04-13
JP1-160087 1989-06-22
JP16008789 1989-06-22
JP1-42476 1989-06-22

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Publication Number Publication Date
JPH03184067A JPH03184067A (ja) 1991-08-12
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