次に、本発明の実施形態に係る画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明に係る画像形成装置は、下記の実施形態に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
図4は、本発明の実施形態の画像形成装置1を示している。この画像形成装置1においては、画像形成部10として、その内部に4つのイメージングカートリッジ10A〜10Dを装着させている。
ここで、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいては、感光体11と、この感光体11の表面を帯電させる帯電装置12と、帯電された感光体11の表面に画像情報に応じた露光を行って感光体11の表面に静電潜像を形成する潜像形成装置13と、感光体11の表面に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置14と、感光体11の表面に形成されたトナー画像を中間転写ベルト22に転写させた後に残留するトナーを感光体11の表面から除去する第1クリーニング装置15とを設けている。
現像装置14は、現像ローラー14aを有し、この現像ローラー14aの表面にトナーとキャリアを含む現像剤が供給され、この現像ローラー14aから現像剤中のトナーが感光体11に供給される。
この実施形態では、帯電装置12は、ローラー帯電方式のものを用いているが、帯電装置12の種類は特に限定されるものではなく、コロナ放電方式の帯電チャージャー、ブレード状の帯電部材、又はブラシ状の帯電部材等を用いてもよい。
また、第1クリーニング装置15として、板状のブレードを用いているが、クリーニング装置はブレードに限らず、その他のクリーニング部材、例えば、固定ブラシ、回転ブラシ、又はそれらの複数の部材を組み合わせたものを用いることもできる。さらに、クリーニング装置は必ずしも設ける必要は無く、感光体11上の未転写トナーの回収を現像装置14により行うクリーナレス方式を採用してもよい。
また、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける現像装置14においては、それぞれ色彩の異なったトナーを収容させ、黒色、黄色、マゼンダ色、シアン色のトナーを収容させている。
そして、この画像形成装置1においては、前記の各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおいて、それぞれ感光体11の表面を帯電装置12によって帯電させ、このように帯電された各感光体11の表面に、それぞれ潜像形成装置13によって画像情報に応じた露光を行い、各感光体11の表面にそれぞれ画像情報に応じた静電潜像を形成し、このように各感光体11の表面に形成された静電潜像に、前記の各現像装置14からそれぞれの色彩のトナーを供給して、各感光体11の表面にそれぞれの色彩のトナー画像を形成するようにしている。
次いで、このように各イメージングカートリッジ10A〜10Dにおける各感光体11の表面に形成された各色彩のトナー画像を、駆動ローラー21aと回転ローラー21bとに掛け渡されて回転駆動される中間転写ベルト22の表面に、前記の各感光体11と対向して設けられた各一次転写ローラー23により順々に一次転写させて、この中間転写ベルト22の表面に各色彩のトナー像が合成されたトナー像を形成するようにしている。上記のように、中間転写ベルト22は、駆動ローラー21aと回転ローラー21bとに掛け渡されてユニット化された転写ベルトユニット20として用いられる。この転写ベルトユニット20には、製造日情報を含む製造情報が格納されたICタグやバーコードからなる情報記憶部20aが設けられている。
また、前記の中間転写ベルト22に転写されずに各感光体11の表面に残留しているトナー等を、それぞれ第1クリーニング装置15により、各感光体11の表面から除去するようにしている。
そして、前記のようにして中間転写ベルト22の上に形成されたトナー像を、この中間転写ベルト22により二次転写ローラー17と対向する位置に導くようにしている。ここで、転写部は、転写ベルトユニット20と二次転写ローラー17とで構成される。
一方、画像形成装置1の下部に収容された記録媒体Sを、給紙ローラー18により給紙してタイミングローラー19に送り、このタイミングローラー19により記録媒体Sを適当なタイミングで中間転写ベルト22と二次転写ローラー17との間に導き、中間転写ベルト22の上に形成されたトナー像を前記の二次転写ローラー17により記録媒体Sに転写させるようにしている。また、記録媒体Sに転写されずに前記の中間転写ベルト22の上に残ったトナーを、第2クリーニング装置26によって中間転写ベルト22の上から回収するようにしている。
そして、前記のようにトナー像が転写された記録媒体Sを定着装置(定着部)31に導き、この定着装置21により、転写された前記のトナー像を記録媒体Sに定着させた後、このようにトナー像が定着された記録媒体Sを排紙ローラー32により排紙させるようにしている。
この実施形態では、給紙ローラー18、タイミングローラー19、二次転写ローラー17、定着装置31のローラー、排紙ローラー32による記録媒体Sを搬送する部材が搬送駆動部を構成する。
次に、この発明の画像形成装置の制御装置の構成につき、図5を参照して説明する。
図5は、制御装置100の構成と、制御装置100による制御対象となる主構成要素との関係を示すブロック図である。
同図に示すように、制御装置100はコンピューターからなり、CPU(Central Processing Unit)101、不揮発性メモリからなる記憶装置102、RAM(Random Access Memroy)103などを備えている。
CPU101は、電圧制御部110、潜像形成装置13、モーター制御部120等を制御するためのプログラムを実行する。記憶装置102には、CPU101により実行される各種プログラム102aが格納される。RAM103は、CPU101がプログラムを実行するときのワークエリアとして用いられる。記憶装置102には、検出した中間転写ベルト22のベルト抵抗値に応じて転写電圧などのテーブルやプリント枚数の累積値や空回転数決定テーブルなどを記憶する。
制御装置100には、液晶表示部(図示しない)やキーボード(図示しない)を備えた操作パネル(入力部)104が接続され、この操作パネル104から各種情報が与えられる。
制御装置100には、ネットワークインターフェース部(I/F)105が接続される。ネットワークインターフェース部105は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースであり、ネットワークインターフェース部105を介してサーバー等の間でデーターの送受信が行われる。
制御装置100には、計測部106が接続される。計測部106は、時間計測部106a、枚数計測部106bを有し、時間計測部106aでは、現在の日時情報を制御装置100に与える。枚数計測部106bは、プリントした枚数を計測し、その計測したプリント枚数を制御装置100に与える。
制御装置100には、センサー部107が接続される。センサー部107は、画像形成装置1内の温度を検出する温度センサー107a、画像形成装置1内の湿度を検出する湿度センサー107bを備える。温度センサー107a、湿度センサー107bからの温度、湿度の情報が制御装置100に与えられる。制御装置100のCPU101は、与えられた温度、湿度情報により、絶対湿度を算出し、その算出した結果をRAM103に格納させる。
センサー部107は、ベルト抵抗検出センサー107cを備え、このベルト抵抗検出センサー107cにより中間転写ベルト22の抵抗値を検出し、その検出したベルト抵抗値を制御装置100に与える。また、前記のベルト抵抗検出センサー107cは、一次転写ローラー23から感光体11に一定の電流を流した時に加わる電圧により、中間転写ベルト22のベルト抵抗値を検出する。制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cからのベルト抵抗値により、中間転写ベルト22に最適な転写出力を設定するために、電圧制御部110を制御し、転写バイアス部112から一次転写ローラー23、二次転写ローラー17に転写電圧を与える。
センサー部107は、ICタグ読み取り部107d、バーコード読み取り部107eを備え、交換部品に装着されたICタグは、ICタグ読み取り部107dで読み取られ、交換部品に装着されたバーコードはバーコード読み取り部107eで読み取られる。情報記憶部20aとしてのICタグ又はバーコードに製造日時情報を含む製造情報が格納されている。ICタグ読み取り部107d又はバーコード読み取り部107eにおいて情報記憶部20aに格納された製造情報を読み取り、交換部品の製造日、プロセス条件等の情報を制御装置100に与える。
制御装置100は、電圧制御部110、モーター制御部120、潜像形成装置13を制御する。電圧制御部110は、帯電装置12に与える帯電バイアス部111を制御し、帯電バイアス部111から帯電装置12へ帯電バイアスを与える。
転写バイアス部112は、一次転写ローラー23、二次転写ローラー17へ制御された転写バイアスを与える。
現像バイアス部113は、現像ローラー14aに制御された現像バイアスを与える。
モーター制御部120は、感光体駆動部121、現像装置駆動部122、転写ベルト駆動部123、搬送駆動部124、定着駆動部125にそれぞれ設けられているモーターの駆動を制御する。
メンテナンスの場合には、交換部品を用いて装置本体に該当する部品を交換する。この実施形態では、中間転写ベルト22を備えた転写ベルトユニット20を交換する時の処理について説明する。この交換部品としての転写ベルトユニット20は、装置本体に装着されるまでは、密閉容器に収容され、交換時に密閉容器を開梱し、装置本体に装着する。
標準設定モードのプリント動作では、次のような制御が行われる。温度センサー107a、湿度センサー107bからのセンサー出力により、環境が一定レベル以上変化したと制御装置100が判断した場合には、中間転写ベルト22のベルト抵抗検出センサー107cでベルト抵抗の検出を行う。制御装置100は、検出したベルト抵抗値により、その中間転写ベルト22に対して最適な転写出力を設定する。そして、一次転写ローラー23、二次転写ローラー17に対する転写出力の補正を行う。また、制御装置100は、枚数計測部106bからの出力により、一定の耐久枚数間隔ごとに、ベルト抵抗検出センサー107cで中間転写ベルト22のベルト抵抗の検出を行い、検出したベルト抵抗値により、その中間転写ベルト22に対して最適な転写出力を設定する。一次転写ローラー23、二次転写ローラー17に対する転写出力補正の制御が行う。
前述したように、保管期間が短い不安定な状態の時は、AGP層の吸湿により、中間転写ベルト22はベルト抵抗の低下が発生する。そのため、保管期間の短いAGP層を有する中間転写ベルト22は、抵抗変化により適正な出力設定からずれて不具合が生じる。
前述したように、製造後から梱包を開梱されるまでの保管期間が短いほど、縮膜の進行が浅く、放置時の吸湿によるベルト抵抗の低下量が大きく、プリント時の抵抗変化量(上昇量)が大きい。そこで、ベルト抵抗値を検出して転写出力の補正を行う頻度を高くすることで、最適出力からのずれを抑えることができる。しかし、転写出力の補正を行う頻度を常に高く設定すれば、プリントの生産性が低下し、更には、中間転写ベルト22だけではなく、感光体11や現像装置14の寿命まで低下させることになり、実用的ではない。そこで、本発明では、交換部品の保管期間に応じて、プロセス条件を設定して、プロセス条件設定モードで良好なプリントが行えるように制御する。
製造後から梱包を開梱されるまでの保管期間が長くなれば、縮膜が進行するため、放置時の吸湿による中間転写ベルト22のベルト抵抗の低下量は小さくなり、頻繁に転写出力の補正を行う必要が無い。また、保管期間が短い中間転写ベルト22であっても、使用開始から所定日数が経過すれば縮膜が進行するので、頻繁に転写出力の補正をする必要はない。これらのことを考慮し、図6に示すフローチャートの制御は、保管期間の長さを基準として、転写出力の補正を行う頻度を変えて、プリントの生産性の低下、部品の寿命の低下を防ぐものである。
図6のフローチャートに従い、転写ベルトユニット20を交換した後のプロセス条件を設定してプリントを行う制御動作について説明する。
転写ベルトユニット20を密閉容器から開梱し、装置本体に装着する。転写ベルトユニット20が装着されると制御装置100は、中間転写ベルト22の初期情報を検出する(ステップS1)。転写ベルトユニット20に、製造日の情報、転写電圧の情報などが記録された情報記録部20aとしてICタグが装着されている場合は、制御装置100は、ICタグ読み取り部107dからICタグに書き込まれた製造日情報、標準の転写電圧の情報を読み出し、RAM103に格納する。また、転写ベルトユニット20に、製造日情報、標準の転写電圧の情報などが記録された情報記録部20aとしてバーコードが装着されている場合は、制御装置100は、バーコード読み取り部107eからバーコードに書き込まれた製造日情報、転写電圧の情報を読み出し、RAM103に格納する。また、サービスマンが操作パネル104より、製造日の情報、転写電圧の情報などを入力した場合には、操作パネル104からの入力情報により、製造日情報、転写電圧の情報などをRAM103に格納する。
そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から転写ベルトユニット20が初めて装着された時の日付情報を得る。制御装置100は、この日付情報を装着日情報とし、RAM103に格納された製造日情報と装着日情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する。サービスマンが操作パネル104より、交換部品が初めて装着された装着日情報を入力してもよい。
さらに、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗の検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cにより検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS2において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、最適な出力補正電圧Vt1を設定する。保管期間が短い場合には、前述したように、ベルト抵抗値は低いので、標準の転写電圧より低い転写電圧に設定される。
次に、ステップS3において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が10日未満か否か判断する。10日未満の場合には、ステップS6に進み、10日以上の場合には、ステップS4に進む。
ステップS4では、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が20日未満か否か判断する。20日未満の場合には、ステップS7に進み、20日以上の場合には、ステップS5に進む。
ステップS5では、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が50日未満か否か判断する。50日未満の場合には、ステップS8に進み、50日以上の場合には、ステップS9に進む。後述するように、保管期間に応じて転写出力補正を行う頻度が選択される。
ステップS3において、保管期間が10日未満と制御装置100が判断すると、ステップS6において、プリント5枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=5と設定する。そして、ステップS10に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS11に進み、制御装置100は、プリント出力し、そして、ステップS12において、制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS13に進み、制御装置100は、カウンター値(n)と設定値(N)を比較し、カウンター値(n)が設定値(N)になっていない場合には、ステップS11に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が設定値になると(n=N)、ステップS14に進む。
ステップS14において、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗値検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS15において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt2を設定する。
次に、ステップS16において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、所定電圧以下、この実施形態では、50V未満か否か判断する。制御装置100は、50V未満と判断すると、プリント動作を行うことで中間転写ベルト22が熟成したと判断し、プロセス条件設定モードの制御を終了する。
ステップS16において、制御装置100は、差分が50V以上と判断すると、ステップS17に進み、ステップS15で算出した出力補正電圧Vt2を出力補正電圧Vt1に設定し、ステップS10に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS3において、保管期間が10日以上と制御装置100が判断し、ステップS4に進み、保管期間が20日未満と判断すると、ステップS7において、プリント10枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=10と設定する。そして、ステップS10に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップS11からステップS13、ステップS10からステップS17の処理を繰り返し、ステップS16で差分が50V未満になると、プリント条件設定制御を終了する。
一方、ステップS4に進み、保管期間が20日以上と判断すると、ステップS5に進む。ステップS5において、保管期間が50日未満と判断すると、ステップS8に進む。ステップS8において、プリント20枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=20に設定する。そして、ステップS10に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップステップS11からステップS13、ステップS10からステップS17の処理を繰り返し、ステップS16で差分が50V未満になると、プリント条件設定制御を終了する。
ステップS5において、保管期間が50日以上と判断すると、ステップS9に進む。ステップS9において、プリント30枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=30に設定する。そして、ステップS10に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップS11からステップS13、ステップS10からステップS17の処理を繰り返し、ステップS16で差分が50V未満になると、プリント条件設定モードの制御を終了する。
製造後から梱包を開梱されるまでの保管期間が短いほど、縮膜の進行が浅く、放置時の吸湿によるベルト抵抗の低下量が大きくなる。ところで、中間転写ベルト22を空回転させると、中間転写ベルト22を乾燥させてベルト抵抗低下を回復させることができる。図7は中間転写ベルトの空回転数とベルト抵抗との関係を示している。この図7より空回転をさせることにより、中間転写ベルト22の抵抗低下が回復することが分かり、抵抗低下の回復後は抵抗の変化量も小さくなるために、転写出力の最適設定のずれを小さく抑えることができる。
前述したように、製造後から梱包を開梱されるまでの保管期間が長くなれば、縮膜が進行するため、放置時の吸湿によるベルト抵抗の低下量は小さくなるので、空回転数も減少させることができる。これらのことを考慮し、図8に示すフローチャートの制御は、保管期間の長さを基準として、空回転数を変えて、プリントの生産性の低下を防ぐものである。
図8のフローチャートに従い、転写ベルトユニット20を交換した後の空回転数を制御するプロセス条件設定モードの動作について説明する。
転写ベルトユニット20を密閉容器から開梱し、装置本体に装着する。制御装置100は、図6のステップS1と同様に、ステップS21において、中間転写ベルト22の製造日情報、転写電圧の情報などの初期情報を検出し、RAM103に格納する。そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から中間転写ベルト22が初めて装着された時の日付情報を得る。この日付情報とRAM103に格納された製造日の情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する。
次に、ステップS22において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が10日未満か否か判断する。10日未満の場合には、ステップS25に進み、10日以上の場合には、ステップS23に進む。
ステップS23において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が20日未満か否か判断する。20日未満の場合には、ステップS26に進み、20日以上の場合には、ステップS24に進む。
ステップS24において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が50日未満か否か判断する。50日未満の場合には、ステップ27に進み、50日以上の場合には、ステップS28に進む。後述するように、保管期間に応じて空回転させる回数を選択する。
ステップS22において、保管期間が10日未満と制御装置100が判断すると、ステップS25において、転写ベルトユニット20を40回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS29に進み、ステップS29において、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS30において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、プロセス条件設定モードの動作を終了し、標準設定モードによるプリント動作を行う。
ステップS23において、保管期間が20日未満と制御装置100が判断すると、ステップS26において、転写ベルトユニット20を30回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS29に進み、ステップS29において、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS30において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、プロセス条件設定モードの動作を終了し、標準設定モードによるプリント動作を行う。
ステップS24において、保管期間が50日未満と制御装置100が判断すると、ステップS27において、転写ベルトユニット20を20回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS29に進み、ステップS29において、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS30において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、プロセス条件設定モードの動作を終了し、標準設定モードによるプリント動作を行う。
ステップS24において、制御装置100は、保管期間が50日以上と判断すると、ステップS28に進み、ステップS28において、転写ベルトユニットを10回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS29に進み、ステップS29において、制御装置100は、中間転写ベルト22のベルト抵抗検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS30において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、プロセス条件設定モードの動作を終了し、標準設定モードによるプリント動作を行う。
このように保管期間に応じて転写ベルトユニット20の空回転数を制御することで、待機時間を多くすることなく、転写出力の最適設定のずれを小さく抑えることができる。
空回転の実施のタイミングは、印刷ジョブ中の抵抗変化が小さくなるように、印字前の立ち上がりシーケンス時に実施することが望ましいが、立ち下がりシーケンス時、若しくは電源オン時、或いはスリープ復帰後であってもよい。
尚、保管期間が短い転写ベルトユニット20であっても、使用開始から所定日数が経過したら縮膜が進行するために空回転をする必要は無くなる。
図9に示すフローチャートに基づく制御は、図6に示すフローチャートに基づく制御よりさらに詳細な制御を行ったものである。ベルトの抵抗検出頻度は保管期間に応じて決定されるが、梱包の開梱後は、検出抵抗値の前回からの変化量に応じて、ベルト抵抗検出頻度を変更してもよく、抵抗変化量が大きい場合は、出力のずれも大きくなるため、ベルト抵抗検出頻度を高くすることで出力のずれを抑えることができる。抵抗変化量が小さくなれば、出力のずれも小さいため、頻繁に出力を補正する必要はない。尚、保管期間が短いベルトであっても、使用開始から所定日数が経過すれば縮膜が進行するため頻繁に出力補正をする必要はなくなる。
図9のフローチャートに従い、転写ベルトユニット20を交換した後のプロセス条件設定モードの制御動作について説明する。
転写ベルトユニット20を密閉容器から開梱し、装置本体に装着する。制御装置100は、ステップS41において、図6のステップS1と同様に、中間転写ベルト22の初期情報を検出する(ステップS1)。即ち、制御装置100は、製造日の情報、標準の転写電圧の情報を読み出し、RAM103に格納する。そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から転写ベルトユニット20が初めて装着された時の日付情報を得る。この日付情報とRAM103に格納された製造日の情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する。さらに、制御装置100は、中間転写ベルト22の抵抗検出を行い、ベルト抵抗検出センサー107cにより検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS42において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、転写出力の補正を行い、最適な出力補正電圧Vt1を設定する。保管期間が短い場合には、前述したように、ベルト抵抗は低いので、標準の転写電圧より低い転写電圧に設定される。
次に、ステップ43において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が10日未満か否か判断する。10日未満の場合には、ステップS46に進み、10日以上の場合には、ステップS44に進む。
ステップS44において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が20日未満か否か判断する。20日未満の場合には、ステップ47に進み、20日以上の場合には、ステップS45に進む。
ステップS45において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が50日未満か否か判断する。50日未満の場合には、ステップS48に進み、50日以上の場合には、ステップS49に進む。
ステップS43において、保管期間が10日未満と制御装置100が判断すると、ステップS46において、プリント5枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=5と設定する。そして、ステップS50に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS51に進み、制御装置100は、プリント出力し、ステップS52において、制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS53に進み、制御装置100は、カウンター値(n)と設定値(N)を比較し、カウンター値(n)が設定値(N)になっていない場合には、ステップS51に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が設定値になると(n=N)、ステップS54に進む。
ステップS54において、制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS55において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt2を設定する。
次に、ステップS56において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、所定電圧以下、この実施形態では、100V未満か否か判断する。制御装置100は、100V以上と判断すると、ステップS57に進む。
ステップS57において、制御装置100は、ステップS55で算出した出力補正電圧Vt2を出力補正電圧Vt1に設定し、さらにプリント枚数(N)は5のままで、ステップS50に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS56において、制御装置100は、差分が100V未満と判断すると、ステップS58に進む。ステップS58において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、50V未満か否か判断する。
ステップS58において、制御装置100は、差分が50V以上と判断すると、ステップS59に進み、ステップS55で算出した出力補正電圧Vt2を出力補正電圧Vt1に設定し、プリント回数(N)を10枚に設定し、ステップS50に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS58において、制御装置100は、差分が50V未満と判断すると、ステップS60に進む。ステップS60において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、20V未満か否か判断する。制御装置100は、20V未満と判断すると、プリント動作を行うことで中間転写ベルト22が熟成したと判断し、プロセス条件設定モードの制御を終了する。
ステップS60において、制御装置100は、差分が20V以上と判断すると、ステップS61に進み、ステップS55で算出した出力補正電圧Vt2を出力補正電圧Vt1に設定し、プリント回数(N)を50枚に設定し、ステップS50に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS43において、保管期間が10日以上と制御装置100が判断し、ステップS44に進み、保管期間が20日未満と判断すると、ステップS47において、プリント10枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=10と設定する。そして、ステップS50に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップS51からステップ53の処理、ステップS50からステップS61の処理を繰り返し、ステップS60で差分が20V未満になると、プリント条件設定モードの制御を終了する。
ステップS44において、保管期間が20日以上と判断すると、ステップS45に進む。ステップS45において、保管期間が50日未満と判断すると、ステップS48に進む。ステップS48において、プリント20枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=20に設定する。そして、ステップS50に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップS51からステップ53の処理、ステップS50からステップS61の処理を繰り返し、ステップS60で差分が20V未満になると、プリント条件設定モードの制御を終了する。
ステップS45において、保管期間が50日以上と判断すると、ステップS49に進む。ステップS49において、プリント30枚ごとに転写出力の補正を行うように、N=30に設定する。そして、ステップS50に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットし(n=0)、前述したステップS51からステップ53の処理、ステップS50からステップS61の処理を繰り返し、ステップS60で差分が20V未満になると、プリント条件設定モードの制御を終了する。
また、転写ベルトユニット20の空回転時間は保管期間に応じて決定される。あるいは、密閉容器の開梱後は、検出抵抗値の前回からの変化量に応じて、転写ベルトユニット20の空回転実施時間を変更してもよく、抵抗変化量が大きい場合は、吸湿による抵抗低下が大きいと考えられるため、空回転実施時間を長くすることで抵抗低下を回復させ、抵抗低下回復後は抵抗の変化量も小さくなるため、転写出力のずれを抑えることができる。
転写ベルトユニット20の空回転時間により転写出力のずれを制御するプロセス条件設定モードの動作を図10のフローチャートに従い説明する。
転写ベルトユニット20を交換した後の空回転数を制御してプリントを行う動作について説明する。
転写ベルトユニット20を密閉容器から開梱し、装置本体に装着する。制御装置100は、図6のステップS1と同様に、ステップS71において、中間転写ベルト22の製造日の情報、転写電圧の情報などの初期情報を検出し、RAM103に格納する。そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から転写ベルトユニット20が初めて装着された時の日付情報を得る。この日付情報とRAM103に格納された製造日の情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する
次に、ステップ72において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が10日未満か否か判断する。10日未満の場合には、ステップS75に進み、10日以上の場合には、ステップS73に進む。
ステップS73において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が20日未満か否か判断する。20日未満の場合には、ステップ76に進み、20日以上の場合には、ステップS74に進む。
ステップS74において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が50日未満か否か判断する。50日未満の場合には、ステップ77に進み、50日以上の場合には、ステップS78に進む。
ステップS72において、保管期間が10日未満と制御装置100が判断すると、ステップS75において、転写ベルトユニットを40回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS79に進む。
ステップS73において、保管期間が20日未満と制御装置100が判断すると、ステップS76において、転写ベルトユニットを30回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS79に進む。
ステップS74において、保管期間が50日未満と制御装置100が判断すると、ステップS77において、転写ベルトユニットを20回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS79に進む。
ステップS74において、保管期間が50日以上と制御装置100が判断すると、ステップS78において、転写ベルトユニットを10回転させる空回転を実施させる。空回転が終了すると、ステップS79に進む。
ステップS79において、制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS80において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、ステップS81に進む。
ステップS81に進み、制御装置100は、カウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS82に進み、制御装置100は、プリント出力し、ステップS83で制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS84に進み、制御装置100は、カウンター値(n)が10になったか否か判断し、カウンター値(n)が10になっていない場合には、ステップS82に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が10になると、ステップS85に進む。
ステップS85において、設定された空回転数で転写ベルトユニット20を空回転させる。この空回転数は、ステップS75からステップS78で設定した回転数、ステップS89、S91、S93で設定された空回転数で、事前の動作時に設定された空回転数により空回転が実施される。
空回転が終了すると、ステップS86に進み、ステップS86において、制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS87において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt2を設定する。
次に、ステップS88において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、所定電圧以下、この実施形態では、100V未満か否か判断する。制御装置100は、100V以上と判断すると、ステップS89に進む。
ステップS89において、制御装置100は、空回転数(T)を30回転に設定し、ステップS81に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS88において、制御装置100は、差分が100V未満と判断すると、ステップS90に進む。ステップS90において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、50V未満か否か判断する。
ステップS90において、制御装置100は、差分が50V以上と判断すると、ステップS91に進み、制御装置100は、空回転数(T)を20回転に設定し、ステップS81に戻り、前述の動作を繰り返す。
ステップS90において、制御装置100は、差分が50V未満と判断すると、ステップS92に進む。ステップS92において、制御装置100は、算出した出力補正電圧Vt2といままでの出力補正電圧Vt1との差分をとり、その差分が、20V未満か否か判断する。制御装置100は、20V未満と判断すると、プリント動作を行うことで中間転写ベルト22が熟成したと判断し、プロセス条件設定モードの制御を終了する。
ステップS92において、制御装置100は、差分が20V以上と判断すると、ステップS93に進み、制御装置100は、空回転数(T)を10回転に設定し、ステップS81に戻り、前述の動作を繰り返す。
次に、プロセス条件は転写出力とした場合の制御動作を図11のフローチャートに従い説明する。
前述したように、成膜後から梱包を開梱されるまでの保管期間が短い程、吸湿によるベルト抵抗の低下量が大きく、開梱後の抵抗上昇変化が大きく、成膜後から梱包を開梱されるまでの保管期間が長くなる程、吸湿によるベルト抵抗の低下量は小さくなるため、開梱後の抵抗上昇変化は小さい。成膜後から梱包を開梱されるまでの保管期間が長くなる程、吸湿によるベルト抵抗の低下量は小さくなるため、開梱後の抵抗上昇変化は小さい。このことを考慮して、プロセス条件設定モードを制御する。
転写ベルトユニット20を密閉容器から開梱し、装置本体に装着する。制御装置100は、図6のステップS1と同様に、ステップS101において、中間転写ベルト22の製造日の情報、転写電圧の情報などの初期情報を検出し、RAM103に格納する。そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から転写ベルトユニット20が初めて装着された時の日付情報を得る。この日付情報とRAM103に格納された成膜実施日の情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する。制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS102において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、出力補正電圧Vt1を設定し、ステップS103に進む。
次に、ステップS103において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が10日未満か否か判断する。10日未満の場合には、ステップS105に進み、10日以上の場合には、ステップS104に進む。
ステップS104において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が20日未満か否か判断する。20日未満の場合には、ステップS113に進み、20日以上の場合には、ステップS121に進む。
ステップS103において、保管期間が10日未満と制御装置100が判断すると、ステップS105に進み、ステップS105において、転写出力を補正した回数をカウントする制御装置100内のカウンター値(N)をリセットする(N=0)。
続いて、ステップS106に進み、プリント枚数をカウントする制御装置100内のカウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS107に進み、制御装置100は、プリント出力し、ステップS108に進み、制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS109に進み、制御装置100は、カウンター値(n)が10になったか否か判断し、カウンター値(n)が10になっていない場合には、ステップS107に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が10になると、ステップS110に進む。
ステップS110において、制御装置100は、格納された転写出力の補正を行い、以前の転写出力に50Vプラスした転写出力を設定し、新たな出力補正電圧Vt1と設定する。
次に、ステップS111において、転写出力の補正回数Nを1つインクリメントし、ステップS112に進む。ステップS112において、転写出力補正回数が4回に達したか否か判断され、4回に達していない場合には、ステップS106に戻り前述の動作を繰り返す。ステップS112で4回に達したと判断されると、プロセス条件設定モードの動作は終了する。
ステップS103において、10日以上保管されたと判断され、ステップS104に進み、ステップS104において、20日未満と判断されると、ステップS113に進む。
ステップS113において、転写出力を補正した回数をカウントする制御装置100内のカウンター値(N)をリセットする(N=0)。
続いて、ステップS114に進み、プリント枚数をカウントする制御装置100内のカウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS115に進み、制御装置100は、プリント出力し、ステップS116に進み、制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS117に進み、制御装置100は、カウンター値(n)が10になったか否か判断し、カウンター値(n)が10になっていない場合には、ステップS114に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が10になると、ステップS118に進む。
ステップS118において、制御装置100は、格納された転写出力の補正を行い、以前の転写出力に30Vプラスした転写出力を設定し、新たな出力補正電圧Vt1と設定する。
次に、ステップS119において、転写出力の補正回数Nを1つインクリメントし、ステップS120に進む。ステップS120において、転写出力補正回数が4回に達したか否か判断され、4回に達していない場合には、ステップS114に戻り前述の動作を繰り返す。ステップS120で4回に達したと判断されると、プロセス条件設定モードの動作は終了する。
ステップS104において、20日以上と判断されると、ステップS121に進む。
ステップS121において、転写出力を補正した回数をカウントする制御装置100内のカウンター値(N)をリセットする(N=0)。
続いて、ステップS122に進み、プリント枚数をカウントする制御装置100内のカウンター値(n)をリセットする(n=0)。
続いて、ステップS123に進み、制御装置100は、プリント出力し、ステップS124に進み、制御装置100のカウンター値(n)を1つインクリメントする(n=n+1)。
次に、ステップS125に進み、制御装置100は、カウンター値(n)が10になったか否か判断し、カウンター値(n)が10になっていない場合には、ステップS123に戻り、前述の動作を繰り返す、そして、カウンター値(n)が10になると、ステップS126に進む。
ステップS126において、制御装置100は、格納された転写出力の補正を行い、以前の転写出力に20Vプラスした転写出力を設定し、新たな出力補正電圧Vt1と設定する。
次に、ステップS127において、転写出力の補正回数Nを1つインクリメントし、ステップS128に進む。ステップS128において、転写出力補正回数が4回に達したか否か判断され、4回に達していない場合には、ステップS122に戻り前述の動作を繰り返す。ステップS129で4回に達したと判断されると、プロセス条件設定モードの動作は終了する。
密封容器の開梱後は、保管期間に応じて転写出力補正の頻度を変更するが、吸湿による抵抗の変化が小さい低湿環境であれば、転写出力補正をする必要はない。プロセス条件を空回転実施時間とする場合は、梱包の開梱後は、縮膜状態に応じて空回転実施時間を変更するが、吸湿による抵抗の変化が小さい低湿環境であれば、空回転は実施する必要はない。また、十分に保管期間があった場合は、吸湿による短期的な抵抗低下は起らなくなるため、耐久・環境による交換部品の特性変動を考慮した通常のプロセス条件設定を行う。
図12に示すフローチャートに従い、保管期間と使用期間と絶対湿度の関係に基づいて、プロセス条件設定モードか標準設定モードを行うか選択する制御動作につき説明する。
図6のステップS1と同様に、ステップS141において、中間転写ベルト22の製造日の情報、転写電圧の情報などの初期情報を検出し、RAM103に格納する。そして、転写ベルトユニット20を装着すると、制御装置100は、時間計測部106aの情報から転写ベルトユニット20が初めて装着された時の日付情報を得る。この日付情報とRAM103に格納された製造日の情報により、中間転写ベルト22の保管期間を算出し、算出した保管期間をRAM103に格納する。さらに、制御装置100は、温度センサー107a、湿度センサー107bの出力により、絶対湿度を算出し、その算出した絶対湿度をRAM103に格納する。また、制御装置100は、交換部品を装着した日付情報と時間計測部106aからの日付情報により使用期間をRAM103に格納している。
続いて、ステップS142において、制御装置100は、RAM103に格納されている保管期間を読み出し、保管期間が100日未満か否か判断する。100日以上の場合は、ステップS146に進む。100日以上経過している場合には、縮膜が十分に進行しているので、制御装置100は、標準設定モードに設定して、プリント動作を行う。保管期間が100日未満の場合には、ステップS143に進む。
ステップS143においては、制御装置100は、使用期間が100日未満か否か判断する。100日以上経過している場合には、使用により、縮膜が十分に進行しているので、ステップS146に進み、制御装置100は、標準設定モードに設定して、プリント動作を行う。
ステップS143においては、制御装置100は、使用期間が100日未満か否か判断するとステップS144に進む。そして、ステップS144において、絶対湿度が10g/cm3未満か否か判断される。10g/cm3未満の場合には、吸湿が進んでいないので、制御装置100は、標準設定モードに設定して、プリント動作を行う。
ステップS144において、絶対湿度が10g/cm3以上と判断されると、吸湿が進んでいると考えられるので、ステップS145に進み、プロセス条件設定モードに設定する。プロセス設定モードは、前述した図6から図11に記載の制御動作の何れかの制御動作が行われる。
標準設定モードにつき、図13に従い説明する。標準設定モードは、まずステップS151において、制御装置100が前回の補正実施からの経過時間を時間計測部106aの時間情報と前回の補正終了時の時間情報により算出する。そして、制御装置100は、経過時間(ΔT)が2時間以上か否か判断する。経過時間が2時間未満と判断すると、ステップS152に進む。ステップS152において、制御装置100が前回の補正実施からの環境の変動の有無を判断する。具体的には、制御装置100は、絶対湿度を算出し、絶対湿度の変化が2g/cmを超えるか否か判断する。絶対湿度の変化が2g/cmを超えていないと判断すると、ステップS155に進み、超えている場合には、ステップS153に進む。
ステップS153において、制御装置100は、ベルト抵抗検出センサー107cで検出したベルト抵抗をRAM103に格納する。
続いて、ステップS154において、制御装置100は、RAM103に格納された中間転写ベルト22のベルト抵抗値により、格納された転写出力の補正を行い、ステップS155に進む。
続いて、ステップS155において、制御装置100は、プリント動作を開始、プリント出力し、動作を終了する。
制御装置100が制御するプロセス条件は、装着された交換部品の駆動/出力値、シーケンス条件、転写出力の補正、転写出力を補正するためのベルト抵抗値を測定する頻度など、画像形成における条件全てを含むものである。
上記した実施形態では、センサー部107からの情報に基づき、制御装置100が転写出力の補正を行っているが、センサー部107からの情報をネットワークインターフェース部105を介してサーバーに送り、送られた情報に基づき、サーバーで転写出力の補正情報を読み出し、この読み出した情報をネットワークインターフェース部105を介して受け取り、受け取った情報により転写出力の補正を行うように制御してもよい。
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアによって行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。
上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。上記のフローチャートで説明された処理は、そのプログラムに従ってCPUなどにより実行される。