JP2002225971A - 半導電性シームレスベルトの梱包方法および梱包容器 - Google Patents

半導電性シームレスベルトの梱包方法および梱包容器

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JP2002225971A
JP2002225971A JP2001026394A JP2001026394A JP2002225971A JP 2002225971 A JP2002225971 A JP 2002225971A JP 2001026394 A JP2001026394 A JP 2001026394A JP 2001026394 A JP2001026394 A JP 2001026394A JP 2002225971 A JP2002225971 A JP 2002225971A
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seamless belt
belt
packing
container
inner peripheral
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Satoru Ishizaki
哲 石崎
Akira Asagami
彰 浅上
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬コストが低減でき、簡易な梱包作業で輸
送過程での摺擦傷等を防ぐことができる半導電性シーム
レスベルトの梱包方法および梱包容器を提供する。 【解決手段】 表面抵抗率が108 〜1013Ω/□とさ
れた可撓性を有する半導電性シームレスベルト1の梱包
方法であって、前記シームレスベルト1の内周面1aの
最近接距離が、円筒状態での直径の半分以下となる状態
でシームレスベルト1を容器10又は枠体に保持する半
導電性シームレスベルトの梱包方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓性を有する半
導電性シームレスベルトの梱包方法および梱包容器に関
し、特に比較的口径が大きく、外周面の傷等が問題とな
り易い電子写真方式の機能性ベルトとして用いられる半
導電性のシームレスベルトの梱包に有用である。
【0002】
【従来の技術】可撓性を有する半導電性シームレスベル
トは、電子写真方式の機能性ベルト、具体的には感光体
ベルトの基体ベルト、中間転写ベルト、転写搬送ベル
ト、転写定着ベルト等に使用されている。前記ベルト
は、電子写真装置内において、可撓性に応じて配置や駆
動経路の設計の自由度が高いため、近年の電子写真式の
複写機、レーザープリンタおよびファクシミリ並びにこ
れらの複合機の小型化に大きく寄与している。これらの
電子写真方式の機能性ベルトは、その表面特性(表面粗
さ、接触角等)や半導電性能が形成される画質と密接な
関係にあるため、輸送過程で生じる摺擦傷や汚れ等が画
像欠陥等の問題となりやすい。
【0003】従来、特にシームレスベルトの梱包方法と
して、例えば特開平9−269624号公報には、シー
ムレスベルトの内部に弾性変形が可能な芯材を挿入し
て、ベルトを支持した上で、表面に包装紙を巻回し、段
ボール等の容器に直立させた状態で収容する方法等が開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、口径の比較的大きな半導電性シームレスベルトにお
いては、各々に使われる包装部材が多量に必要となるう
えに多大な空間を占めるため、運搬コストが上昇する。
さらに、シームレスベルトに包装部材を位置ズレしない
ように確実に巻回する必要があるため包装作業が煩雑と
なり、また、包装部材を取り外すときにシームレスベル
ト自体へ損傷を与え易い。
【0005】特に、上記シームレスベルトがカラー用画
像形成装置に用いられる場合においてはモノクロ用画像
形成装置に比べて広い面積での画像形成を行う場合が多
く、精密な抵抗制御を必要とするため、傷や汚れが高精
彩画像を得ようとする際には画像欠陥の原因となりやす
い。
【0006】そこで、本発明の目的は、運搬コストが低
減でき、簡易な梱包作業で輸送過程での摺擦傷等を防ぐ
ことができる半導電性シームレスベルトの梱包方法およ
び梱包容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の如き
本発明により達成できる。すなわち、本発明の梱包方法
は、表面抵抗率が108 〜1013Ω/□とされた可撓性
を有する半導電性シームレスベルトの梱包方法であっ
て、前記シームレスベルトの内周面の最近接距離が、円
筒状態での直径の半分以下となる状態でシームレスベル
トを容器又は枠体に保持することを特徴とする。なお、
最近接距離とは最も接近した部分間の距離をいい、楕円
形で保持される場合にはその短径を指す。
【0008】上記において、弾力性を有する摺擦防止材
を前記内周面間に介在させて、その内周面に圧接させて
あることが好ましい。
【0009】一方、本発明の梱包容器は、表面抵抗率が
108 〜1013Ω/□とされた可撓性を有する半導電性
シームレスベルトの梱包容器であって、前記でシームレ
スベルトの内周面の最近接距離が、円筒状態での直径の
半分以下となる状態でシームレスベルトを保持する保持
面を備えることを特徴とする。
【0010】上記において、前記最近接距離の半分の長
さを超える曲率半径で、前記シームレスベルトの周方向
端部を収容する一対の収容空間を備えることが好まし
い。
【0011】また、前記保持面が前記シームレスベルト
の内周面同士を接触させるものであることが好ましい。
【0012】更に、帯電防止機能を施してなることが好
ましく、リサイクルできる材料からなることが好まし
い。
【0013】〔作用効果〕本発明の梱包方法によると、
前記シームレスベルトの内周面の最近接距離が、円筒状
態での直径の半分以下となる状態でシームレスベルトを
保持するため、シームレスベルトの断面積を小さくで
き、運送本数を増やして運搬コストを低減することがで
きる。また、上記の状態ではシームレスベルトの弾性復
元力により、その外周面が容器又は枠体の内面に圧接す
るため、容器等に保持するだけで接触面での摺擦傷等を
防ぐことができる。その結果、運搬コストが低減でき、
簡易な梱包作業で輸送過程での摺擦傷等を防ぐことがで
きる。
【0014】この梱包方法により梱包・運搬された半導
電性を有する可撓性シームレスベルトをカラー用画像形
成装置に用いた場合、高精彩画像の画像欠陥を防ぐこと
ができる。
【0015】また、シームレスベルトの構成材料を高分
子樹脂、好ましくはポリイミド樹脂に導電性物質、好ま
しくはカーボンブラックを含有させ、所定の表面抵抗率
および体積抵抗率を有するシームレスベルトとすること
で、画像形成装置用の機能性ベルトとして十分な可撓性
と半導電性能を発見することができ、高精彩なカラー画
像を得ることが可能となる。
【0016】また、弾力性を有する摺擦防止材を前記内
周面間に介在させて、その内周面に圧接させてある場
合、上記の弾性復元力に加えて摺擦防止材の弾性復元力
により、シームレスベルトが保持されるので、輸送過程
等における接触面での摺擦傷等をより確実に防ぐことが
できる。
【0017】一方、本発明の梱包容器によると、前記シ
ームレスベルトの内周面の最近接距離が、円筒状態での
直径の半分以下となる状態でシームレスベルトを保持す
る保持面を備えるため、シームレスベルトの断面積を小
さくでき、運送本数を増やして運搬コストを低減するこ
とができる。また、上記の状態ではシームレスベルトの
弾性復元力により、その外周面が保持面に圧接するた
め、容器に保持するだけで接触面での摺擦傷等を防ぐこ
とができる。その結果、運搬コストが低減でき、簡易な
梱包作業で輸送過程での摺擦傷等を防ぐことができる。
なお、梱包容器が密閉型の容器である場合には、埃等を
外部から付着しにくくできる。
【0018】前記最近接距離の半分の長さを超える曲率
半径で、前記シームレスベルトの周方向端部を収容する
一対の収容空間を備える場合、内周面の最近接距離を小
さくするほど断面積を小さくすることができるが、曲率
半径が小さくなり過ぎるとベルトに永久歪やクラックが
生じ易いところ、上記収容空間によって、保持面により
断面積を小さくしながら、曲率半径をある程度大きく維
持することができる。
【0019】前記保持面が前記シームレスベルトの内周
面同士を接触させるものである場合、内周面同士が接触
するため、その部分の摩擦力によって、摺擦がより生じ
にくくなり、輸送過程等における接触面での摺擦傷等を
より確実に防ぐことができる。また、内周面同士が接触
することにより、ベルトの断面積を大幅に低減すること
ができる。
【0020】帯電防止機能を施してなる場合、輸送後の
シームレスベルトに静電気によるゴミや汚れの付着が少
なく、装置に組み込む際にシームレスベルトから除電を
行う必要がなくなる。
【0021】リサイクルできる材料からなる場合、廃棄
物処理が必要なくなり、コスト的にも有利になる場合が
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、図1〜図2は
本発明の第1実施形態を示し、図3は本発明の第2実施
形態を示す。
【0023】〔第1実施形態〕図1はシームレスベルト
の梱包方法の梱包工程の一部を示す説明図であり、図2
は本発明の梱包容器にシームレスベルトを収容した状態
を示す説明図である。
【0024】本発明では、図2に示すように、可撓性を
有するシームレスベルト1の内周面1aの最近接距離
が、円筒状態での直径の半分以下となる状態でシームレ
スベルト1を保持する。本実施形態では、図1〜図2に
示すように、弾力性を有する摺擦防止材2をシームレス
ベルト1の内周面1a間に介在させて、その内周面1a
に圧接させつつ容器10に保持する例を示す。
【0025】本発明における「シームレスベルトの内周
面の最近接距離が、円筒状態での直径の半分以下となる
状態」とは、シームレスベルトをベルト自体の可撓性に
応じて変形させ、内周面の最近接距離を円筒状態の直径
の半分以下にしてベルトの占有空間を削減することがで
きる形態をいう。そのような形態としては、シームレス
ベルト1の断面が図示したような凹状に限らず、楕円
状、長円状、ひょうたん形状などでもよい。
【0026】シームレスベルト1は所定の半導電性及び
可撓性を有するものであればよく、例えば導電性物性を
含有した高分子材料を円筒形状に成形することにより得
られる。該シームレスベルト1は、電子写真方式の機能
性ベルト、特にカラー画像形成用装置において感光体ベ
ルトの基体ベルト、中間転写ベルト、転写搬送ベルト、
転写定着ベルト、等として用いられる。特に本発明の梱
包方法は、近年電子写真用画像形成装置において、比較
的口径が大きいベルトが好ましく用いられるタンデム式
の転写搬送ベルトや中間転写ベルト、転写定着ベルトを
梱包する際に好適である。このようなシームレスベルト
1は、感光体上のトナー像を静電的に転写する画像形成
の工程に用いられる。このような転写工程に用いられる
ベルトは、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂からなる高分子
材料中に、導電性物質を分散させた半導電性を有する層
を少なくとも表層に有するベルトであり、該ベルトは単
層型または積層型のものが用いられる。
【0027】具体例として、通常厚さは50〜300μ
m程度である。転写搬送や中間転写用としてはポリカー
ボネートやポリイミド等にカーボンブラックや金属酸化
物等の導電性微粉末を分散したもの、中でもポリイミド
に導電性微粉末としてカーボンブラックを含有したもの
が好ましい。転写定着用としてはポリイミド等の耐熱樹
脂の外面にシリコーンゴムやフッ素ゴムおよび/または
フッ素樹脂を積層し、最外層材料に導電性微粉末を分散
させて構成したベルトが挙げられる。
【0028】また、転写定着用において、電磁誘導加熱
方式により定着工程を行うベルトは、いずれかの層間に
誘導加熱される導電性金属層を有してもよい。上記シー
ムレスベルトは、用途と装置構成に応じて適宜決定され
るが、その表面抵抗率は10 8 〜1013Ω/□である。
【0029】シームレスベルト1の製造方法は特に限定
されるものではなく、熱可塑性樹脂の場合は押出溶融成
形、インフレーション成形等、熱硬化性樹脂の場合は浸
漬成形、遠心成形、弾丸状走行体による成形、スプレー
による成形等が考えられる。
【0030】本発明の好ましい一例として、熱硬化性ポ
リイミド樹脂中にカーボンブラックを分散させたシーム
レスベルトの製造方法について説明する。
【0031】上記カーボンブラックを含有した熱硬化性
ポリイミド樹脂からなるシームレスベルトは、略等モル
のテトラカルボン酸二無水物或いはその誘導体と、ジア
ミンとを有機溶媒中で重合反応させてなるポリアミド酸
溶液中にカーボンブラックを添加し、これを円筒金型の
内面或いは外面に被膜を形成、次いで溶媒の除去、閉環
水の除去およびイミド転化反応をおこなうことにより得
ることができる。
【0032】テトラカルボン酸二無水物或いはその誘導
体として具体的には、ピロメリット酸二無水物、3,
3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン
酸二無水物、2,3,3’,4−ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカ
ルボン酸二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラ
カルボン酸二無水物等およびこれらの誘導体が挙げられ
る。
【0033】ジアミンとしては、4,4’−ジアミノジ
フェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−
ジクロロベンジジン、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン、
1,5−ジアミノナフタレン、m−フェニレンジアミ
ン、p−フェニレンジアミン、ベンジジン、3,3’−
ジメチルベンジジン、3,3’−ジメチル−4,4’−
ビフェニルジアミン、3,3’−ジメトキシベンジジ
ン、4,4’−ジアミノフェニルスルフォン、4,4’
−ジアミノジフェニルプロパン等が挙げられる。
【0034】重合反応させる際の有機溶媒としては、溶
解性などの点よりN,N−ジアルキルアミド類が好まし
く、具体的にはN,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
ド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチル
メトキシアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホルトリアミド、N−メチル−2−ピロリド
ン、ピリジン、テトラメチレンスルフォン、ジメチルテ
トラメチレンスルフォン等が挙げられ、これらを単独ま
たは複数併用することができる。
【0035】カーボンブラックは、DBP吸油量、pH
値、比表面積等のパラメータより、導電性あるいはポリ
アミド酸溶液中における分散性等を適宜選択して用いる
ことができ、目的に応じ複数種類のカーボンブラックを
用いることも可能である。その添加量はカーボンブラッ
クの導電性やベルトの使用目的に応じ適宜設定され、ポ
リイミド樹脂固形分に対し5〜40重量部であると電子
写真画像形成装置の転写工程に用いられるシームレスベ
ルトが得られる。カーボンブラックを分散させるために
は、溶媒中に予め分散させておいて酸無水物およびジア
ミンを加え重合反応させる方法、重合反応後にカーボン
ブラックを加える方法等があるが、均一な分散性および
半導電性を実現するためには前者の方法が好ましい。
【0036】本発明のシームレスベルトを得るには、こ
のようにして得られたカーボンブラック含有のポリアミ
ド酸を、円筒状金型の内周面あるいは外周面に塗布し被
膜を形成する。このとき、上記の方法が挙げられるが、
遠心力を利用した成形による方法が好ましい。次いでこ
の被膜を加熱等の手段により溶媒の除去、閉環水の除去
およびイミド転化を行うことによりシームレスベルトが
得られる。
【0037】このようにして得られたシームレスベルト
は、表面抵抗率が108 〜1013Ω/□である。また、
画像形成装置の転写用途として用いるためには、表面抵
抗率の面内均一性だけでなく、温湿度に対する抵抗の安
定性、電界に対する抵抗の安定性、中間転写或いは転写
搬送による駆動時の経時における抵抗の安定性も考慮す
る必要がある。好ましくは、表面抵抗率の最大値が最小
値の10倍以下であり、温度湿度による抵抗の変動幅、
電界(100Vと1000Vの電圧印加時)の抵抗値変
動および連続して10000回転以上した時の抵抗変動
幅において最大値が最小値の10倍以下である。
【0038】本発明における容器10は、梱包空間を削
減するという観点から、シームレスベルト1の自由度か
ら導き出される最もコンパクトな形状であることが好ま
しい。本実施形態では、容器10がシームレスベルト1
を上記形状で保持する保持面11a,12aを備えると
共に、前記最近接距離の半分の長さを超える曲率半径で
シームレスベルト1の周方向端部1aを収容する一対の
収容空間13を備える場合を例示する。本発明では、収
容空間13が前記最近接距離の長さを超える曲率半径で
周方向端部1aを収容するのがより好ましく、最近接距
離の長さの2倍以上の曲率半径となるのが好ましい。
【0039】この容器10には、シームレスベルト1の
出し入れが容易で汚れを防ぐための開閉自在で密閉可能
なふた11が付いていることが好ましく、ふた11が受
け部12に連設されているのがさらに好ましい。これに
より、ふた11を閉じた状態で容易に容器10を密閉す
ることができる。密閉手段として、粘着テープにより粘
着する方法、容器縁部に凹凸を形成して嵌め込み式容器
とする方法等が考えられるが、後者の方法が粘着テープ
のような消費財を用いないという観点から好ましい。但
し、本発明のシームレスベルトの梱包方法では、密閉型
の容器に限らず、開放型の容器や、枠体を使用してもよ
い。枠体を使用する場合、シームレスベルト1の周方向
に沿った面のみで枠体を構成すればよい。
【0040】容器10の材料としては、合成樹脂、金
属、紙類等が挙げられ、特に合成樹脂が好ましい。ま
た、運搬の際に発生する振動等によりベルト内面に生じ
る静電気を逃がす目的で、容器10は帯電防止機能が付
与されることがさらに好ましい。
【0041】帯電防止機能を付与する方法としては、容
器10を構成する材料として導電性樹脂や導電性ゴムを
用いる方法、容器10を構成する合成樹脂やゴム等に導
電性物質を分散させる方法、容器10の内面に導電性の
コーティング材料を塗布する方法等が挙げられる。
【0042】また、容器10は、資源の節約または環境
に対する負荷の削減という観点から、リサイクルできる
材料からなることがさらに好ましい。リサイクルできる
材料としては、各種の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラスト
マー、紙類等が挙げられる。
【0043】摺擦防止材2は、図1に示すように、シー
ムレスベルト1に内側に挿入された後、図2に示すよう
にシームレスベルト1が容器10に収容される。この収
容状態では、摺擦防止材2は、シームレスベルト1の内
周面1a間に介在されて、その内周面1aに圧接してい
る。この摺擦防止材2は、内周面1aの摺擦傷等が問題
になる場合に特に有効である。但し、本発明では摺擦防
止材2が無くても、シームレスベルト1の弾性復元力が
大きければ、十分な摺擦防止効果をえることができる。
また、本発明では、従来のようにベルト全面を支持する
必要がないため、摺擦防止材の断面積が小さくても所定
の目的が達せられる。
【0044】摺擦防止材2は、弾力性を有するものが好
ましいが、弾力性のないものでも容器10の保持面11
a,12aの圧接力によって、十分な摺擦防止効果が得
れらる場合がある。但し、摺擦防止材2自体がベルト1
と接触しても損傷を与えない材料並びに形状を有するも
のが好ましい。
【0045】摺擦防止材2の材料としては、合成樹脂、
ゴム、熱可塑性エラストマー、又は紙類等が挙げられ
る。摺擦防止材2の形状としては、例えば、シート状、
フィルム状、板状、あるいはベルトの保持形状に近い形
状等が挙げられる。また、その構造としては、繊維によ
る織布や不織布、スポンジ構造、発泡体、バルク体等が
挙げられる。特に、運搬時の振動等により滑りやズレを
生じない織布、不織布、スポンジ構造の発泡材料からな
るものが好ましい。
【0046】摺擦防止材2の厚さは、ベルト内周面同士
が直接接触して摺擦を生じない限りは特に制限されるも
のではなく、通常、長さはベルトの軸方向長さと同一ま
たはそれ以下であり、横幅はベルトの周長の半分以下で
ある。したがって、本発明においては、摺擦防止材2の
量を減らすことができ、低コストで梱包することができ
る。
【0047】摺擦防止材2には、容器10と同様に、帯
電防止機能を施したり、リサイクルできる材料で形成す
るのが好ましい。
【0048】〔第1実施形態の別形態〕 (1)本発明では、運搬時の振動等により滑りやズレを
生じない上記織布、不織布、スポンジ構造の発泡材料
を、容器10とシームレスベルト1との間に介在させて
もよい。このような梱包形態とすることにより、梱包時
に接着用のテープ等の貼着手段を用いることなく、ベル
ト内外面を保護することができる。
【0049】(2)図1〜図2では、略平面なふた11
と逆凹状の受け部12とで容器10を形成する例を示し
たが、容器10の断面形状は図示したような形状に限ら
ず、長方形、楕円状、長円状、ひょうたん形状などでも
よい。
【0050】〔第2実施形態〕図3は、本発明の梱包容
器の他の例を示すものであり、(a)は、正面図、
(b)は(a)の矢印方向から見た平面図である。本発
明の第2実施形態では、摺擦防止材を内周面間に介在さ
せずに、図3(a)に示すように、保持面14a,15
aがシームレスベルト1の内周面1a同士を接触させる
場合を例示する。以下、第1実施形態と異なる点につい
て説明する。
【0051】この容器10は、略平坦な形状のシート材
15と、収容空間13を形成するカバー材14とで構成
される。シート材15とカバー材14とは各々の嵌合部
14b、15bにより着脱自在になっている。従って、
シート材15上の所定の位置にシームレスベルト1を置
いておき、上方からカバー材14を被せて嵌合部14
b、15bを嵌着させるだけで、容器10の密閉が可能
になる。
【0052】シート材15とカバー材14とは、保持面
14a,15aでシームレスベルト1を所定の形状で保
持する上で、ポリエチレンテレフタレート等のように、
曲げ弾性率が比較的大きなものが好ましい。また、リブ
14cを保持面14a部分に形成して、補強するのが好
ましい。なお、リブ14d、14eも同様に、輸送中等
で生じる外力によるカバー材14の変形を防ぐ目的で設
けられている。
【0053】シート材15とカバー材14とが十分な曲
げ剛性を有しない場合、それらの変形によって、シーム
レスベルト1の内周面1aが若干離間する場合がある
が、その場合でも最近接距離を円筒状態での直径の半分
以下とすることができる。
【0054】〔第2実施形態の別形態〕 (1)図3では容器10の密着を嵌合部14b、15b
により行う例を示したが、接着剤、粘着テープ、熱融着
などで行ってもよい。また、シート材とカバー材とを連
設して、その他の周縁部に嵌合部等を配置してもよい。
【0055】(2)図3では、収容空間13を形成する
カバー材14の内面にシームレスベルト1が内接してい
ない例を示したが、シームレスベルト1が内接するよう
な大きさの収容空間13を形成してもよい。これによ
り、更にベルトの位置ズレを防止して摺擦傷等を確実に
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シームレスベルトの梱包方法の梱包工程の一部
を示す説明図
【図2】本発明の梱包容器にシームレスベルトを収容し
た状態を示す斜視図および要部を拡大した断面図
【図3】本発明の梱包容器の他の例を示す図であり、
(a)は、正面図、(b)は平面図
【符号の説明】
1 シームレスベルト 1a 内周面 2 摺擦防止材 10 容器 11a 保持面 12a 保持面 13 収容空間 14a 保持面 15a 保持面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 Fターム(参考) 2H033 BA11 BA12 BE06 2H035 CA05 CB06 2H068 AA52 AA55 AA58 BB01 EA05 2H200 GB40 JB07 JB45 JB46 JC04 JC15 JC16 LC09 MA04 MA12 MA14 MA20 MB02 MB05 3E037 AA20 BA01 BB03 BB15 CA01 CA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面抵抗率が108 〜1013Ω/□とさ
    れた可撓性を有する半導電性シームレスベルトの梱包方
    法であって、前記シームレスベルトの内周面の最近接距
    離が、円筒状態での直径の半分以下となる状態でシーム
    レスベルトを容器又は枠体に保持する半導電性シームレ
    スベルトの梱包方法。
  2. 【請求項2】 弾力性を有する摺擦防止材を前記内周面
    間に介在させて、その内周面に圧接させてある請求項1
    に記載の半導電性シームレスベルトの梱包方法。
  3. 【請求項3】 表面抵抗率が108 〜1013Ω/□とさ
    れた可撓性を有する半導電性シームレスベルトの梱包容
    器であって、前記でシームレスベルトの内周面の最近接
    距離が、円筒状態での直径の半分以下となる状態でシー
    ムレスベルトを保持する保持面を備える半導電性シーム
    レスベルトの梱包容器。
  4. 【請求項4】 前記最近接距離の半分の長さを超える曲
    率半径で、前記シームレスベルトの周方向端部を収容す
    る一対の収容空間を備える請求項3に記載の半導電性シ
    ームレスベルトの梱包容器。
  5. 【請求項5】 前記保持面が前記シームレスベルトの内
    周面同士を接触させるものである請求項4に記載の半導
    電性シームレスベルトの梱包容器。
  6. 【請求項6】 帯電防止機能を施してなる請求項3〜5
    いずれかに記載の半導電性シームレスベルトの梱包容
    器。
  7. 【請求項7】 リサイクルできる材料からなる請求項3
    〜6いずれかに記載の半導電性シームレスベルトの梱包
    容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018194728A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2019003158A (ja) * 2017-06-20 2019-01-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、制御方法、及び制御プログラム

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