JP2008122813A - 画像形成装置およびその濃度検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】トナー像からの出射光に含まれる2つの光成分の光量検出結果に基づき、像担持体の光学的特性のばらつきによらず、トナー像の濃度を精度よく求める。
【解決手段】パッチ画像から出射されるp偏光成分およびs偏光成分を受光して画像濃度を求める。像担持体の光学的特性のばらつきに起因する受光量のばらつきのうち、p偏光成分については、トナー付着量0のときの出力電圧が基準値Vprefとなるように照射光量を調整することでキャンセルする。s偏光成分のばらつきについては、トナー付着量0のときの出力電圧Vsbとその理想値Vsrefとの乖離の程度に応じて補正することにより、実測された出力値Vmから理想値Vidを導出することでキャンセルする。
【選択図】図9
【解決手段】パッチ画像から出射されるp偏光成分およびs偏光成分を受光して画像濃度を求める。像担持体の光学的特性のばらつきに起因する受光量のばらつきのうち、p偏光成分については、トナー付着量0のときの出力電圧が基準値Vprefとなるように照射光量を調整することでキャンセルする。s偏光成分のばらつきについては、トナー付着量0のときの出力電圧Vsbとその理想値Vsrefとの乖離の程度に応じて補正することにより、実測された出力値Vmから理想値Vidを導出することでキャンセルする。
【選択図】図9
Description
この発明は、像担持体上に光を照射するとともに像担持体から出射される光を受光し、出射光に含まれる2つの光成分の光量検出結果に基づきトナー像の濃度を求める画像形成装置および該装置の濃度検出方法に関するものである。
複写機、プリンタおよびファクシミリ装置などトナーを使用して画像を形成する画像形成装置においては、例えばパッチ画像の濃度検出結果に基づいて画像形成条件を制御する濃度制御動作を実行するために、形成された画像の濃度を検出する濃度検出手段を設けたものがある。例えば、特許文献1に記載の技術では、像担持体上のパッチ画像濃度を検出するための濃度センサが設けられている。この濃度センサでは、像担持体としての中間転写ベルトの表面に単一偏光成分を有する光を照射するとともに、照射光に応じて像担持体から出射される光に含まれる2つの偏光成分、すなわち照射光と同一の偏光面を持つ成分と、これに直交する変更面を持つ成分とを受光して、それらの受光量に基づきパッチ画像の濃度を算出する。
トナー像を形成された像担持体に光を照射したとき、像担持体から出射される出射光には像担持体自身から出射される成分も含まれる。そして、像担持体には色味や反射率(または透過率)などの光学的特性のばらつきが不可避的に存在する。このため、出射光量に基づいてトナー像の濃度を求めるに際しては像担持体の色味等のばらつきの影響を考慮する必要がある。特に、上記従来技術のように、出射光に含まれる2つの光成分に基づきトナー像の濃度を求める場合、像担持体の光学的な特性ばらつきの影響が2つの光成分のそれぞれに現れるため、その影響を排除してトナー像の濃度を精度よく求めることが困難であった。また、像担持体の光学的特性のばらつきを小さく抑えようとすると、製造コストが上昇したり歩留まりが低下するなどの問題があった。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、像担持体上に光を照射するとともに像担持体から出射される光を受光し、出射光に含まれる2つの光成分の光量検出結果に基づきトナー像の濃度を求める画像形成装置および該装置の濃度検出方法において、像担持体の光学的特性のばらつきによらず、トナー像の濃度を精度よく求めることのできる技術を提供することを目的とする。
本明細書では、トナーが付着していない前記像担持体の表面に前記照射手段から光を照射したときに前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1下地出力値および第2下地出力値、また前記像担持体の表面に担持された検出対象トナー像に前記照射手段から光を照射したときに前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1検出出力値および第2検出出力値と定義する。
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、トナー像を担持可能な像担持体と、前記像担持体の表面に向けて光を照射する照射手段と、前記像担持体から出射される出射光に含まれる光成分のうち互いに異なる第1および第2光成分をそれぞれ受光し、その受光量に応じた第1および第2出力信号をそれぞれ出力する光量検出手段と、前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号に基づいて、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を求める制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1下地出力値が所定の基準値となるように前記照射手段からの照射光量を制御して前記第1および第2検出出力値を取得するとともに、前記第1検出出力値と、前記第2検出出力値を前記第2下地出力値に基づき補正した補正値とに基づいて、前記検出対象トナー像の濃度を求めることを特徴としている。
また、この発明にかかる画像形成装置の濃度検出方法は、像担持体の表面に向けて光を照射し、前記像担持体から出射される出射光に含まれる光成分のうち互いに異なる第1および第2光成分をそれぞれ受光してその受光量に応じた第1および第2出力信号をそれぞれ取得し、前記第1および第2出力信号に基づいて、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を求める画像形成装置の濃度検出方法であって、上記目的を達成するため、前記第1下地出力値が所定の基準値となるように照射光量を制御しながら前記第1および第2検出出力値を取得し、前記第1検出出力値と、前記第2検出出力値を前記第2下地出力値に基づき補正した補正値とに基づいて、前記検出対象トナー像の濃度を求めることを特徴としている。
このように構成された発明では、第1下地出力値が所定の基準値となるように照射光量を制御することによって、第1光成分についてはその受光量に像担持体の光学的特性のばらつきの影響が及ぶことを防止している。一方、このようにしても、第2光成分に対しては像担持体の光学的特性のばらつきの影響は避けられない。そこで、この発明では、第2検出出力値を第2下地出力値に基づき補正することによって、像担持体の光学的特性のばらつきの影響を排除している。そして、こうして求めた第1検出出力値と、第2検出出力値の補正値とに基づきトナー像の濃度を求めるので、この発明によれば、像担持体の光学的特性のばらつきによらず、トナー像の濃度を精度よく求めることができる。
ここで、前記像担持体に光を照射しないときの前記第1および第2出力信号の大きさをそれぞれ第1暗出力値および第2暗出力値とさらに定義したとき、トナーが付着していない前記像担持体の表面および前記検出対象トナー像に光を照射したときの前記第1出力信号の大きさからそれぞれ前記第1暗出力値を差し引いた値をそれぞれ前記第1下地出力値および前記第1検出出力値とする一方、トナーが付着していない前記像担持体の表面および前記検出対象トナー像に光を照射したときの前記第2出力信号の大きさからそれぞれ前記第2暗出力値を差し引いた値をそれぞれ前記第2下地出力値および前記第2検出出力値とすることが望ましい。こうすることにより、光量検出手段の特性ばらつきの影響を抑制することができる。
前記補正値の求め方としては、例えば、前記第2下地出力値に応じて設定した補正係数を前記第2検出出力値に乗じることにより前記補正値を得ることができる。第2検出出力値に乗じる補正係数を第2下地出力値に応じた値とすることによって、像担持体の光学的特性が第2光成分に及ぼす影響の大きさを反映させた補正を行うことができる。
この場合において、前記検出対象トナー像の見込み濃度に応じて前記補正係数を異ならせることがより好ましい。というのは、トナー像の下地である像担持体からの出射光の影響は、トナー像の濃度によって異なるからである。すなわち、トナー像が高濃度であれば下地の影響は少なく、逆にトナー像が低濃度であれば、出射光に含まれる像担持体からの出射光成分が多くなるためその影響が多くなる。そこで、形成するトナー像の見込みの濃度が予め判っている場合には、その見込み濃度に応じて補正の程度を変化させる、具体的には補正係数の大きさを変化させることが望ましい。この場合、トナー像の見込み濃度が低いほど補正量が大きくなるようにするのが特に望ましい。
また、前記補正係数をテーブル化して記憶手段に記憶させておくようにしてもよい。こうすることにより、必要な補正を簡単に行うことができる。
また、前記照射手段が、単一偏光成分を有する光を前記像担持体表面に向けて照射するように構成される一方、前記光量検出手段は、前記像担持体から出射される出射光のうち前記照射手段から照射される光と同一の偏光成分を前記第1光成分として受光し、前記照射手段から照射される光とは異なる偏光成分を前記第2光成分として受光するように構成されてもよい。このような構成とすると、受光した光を偏光フィルタにより簡単に2つの光成分に分けて検出することが可能となる。
また、前記検出対象トナー像の濃度検出結果に基づいて装置の動作条件を最適化することによって画像濃度を制御するようにしてもよい。本発明により検出対象トナー像の濃度を精度よく求めることができるので、それに基づく画像濃度の制御についても精度よく行うことが可能となる。
図1は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。また、図2は図1の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。この装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)を重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する画像形成装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号がメインコントローラ11に与えられると、このメインコントローラ11からの指令に応じてエンジンコントローラ10に設けられたCPU101がエンジン部EG各部を制御して所定の画像形成動作を実行し、シートSに画像信号に対応する画像を形成する。
このエンジン部EGでは、感光体22が図1の矢印方向D1に回転自在に設けられている。また、この感光体22の周りにその回転方向D1に沿って、帯電ローラ23、ロータリー現像ユニット4およびクリーニング部25がそれぞれ配置されている。帯電ローラ23は所定の帯電バイアスを印加されており、感光体22の外周面を所定の表面電位に帯電させる。クリーニング部25は一次転写後に感光体22の表面に残留付着したトナーを除去し、内部に設けられた廃トナータンクに回収する。これらの感光体22、帯電ローラ23およびクリーニング部25は一体的に感光体カートリッジ2を構成しており、この感光体カートリッジ2は一体として装置本体に対し着脱自在となっている。
そして、この帯電ローラ23によって帯電された感光体22の外周面に向けて露光ユニット6から光ビームLが照射される。この露光ユニット6は、外部装置から与えられた画像信号に応じて光ビームLを感光体22上に露光して画像信号に対応する静電潜像を形成する。
こうして形成された静電潜像は現像ユニット4によってトナー現像される。すなわち、この装置では、現像ユニット4は、図1紙面に直交する回転軸中心に回転自在に設けられた支持フレーム40、支持フレーム40に対して着脱自在のカートリッジとして構成されてそれぞれの色の非磁性一成分トナーを内蔵するイエロー用の現像器4Y、シアン用の現像器4C、マゼンタ用の現像器4M、およびブラック用の現像器4Kを備えている。この現像ユニット4は、エンジンコントローラ10により制御されるステッピングモータである現像ユニット駆動モータ(図示省略)により矢印方向D3に回転駆動されている。また、装置本体には、現像ユニット4に対し離当接するロータリーロック45が設けられている。必要に応じてこのロータリーロック45が現像ユニット4の支持フレーム40の外周部に当接することにより、現像ユニット4の回転を拘束し現像ユニット4を所定位置に停止位置決めするブレーキおよびロック機構として作用する。
そして、エンジンコントローラ10からの制御指令に基づいて、現像ユニット4が回転駆動されるとともにこれらの現像器4Y,4C,4M,4Kが選択的に感光体22と対向する現像位置に位置決めされると、当該現像器に設けられて選択された色のトナーを担持する現像ローラ44が、所定のギャップを隔てて感光体22に対し対向配置され、その対向位置において現像ローラ44から感光体22の表面にトナーを付与する。これによって、感光体22上の静電潜像が選択トナー色で顕像化(現像)される。
上記のようにして現像ユニット4で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で転写ユニット7の中間転写ベルト71上に一次転写される。転写ユニット7は、複数のローラ72〜75に掛け渡された中間転写ベルト71と、ローラ73を回転駆動することで中間転写ベルト71を所定の回転方向D2に回転させる駆動部(図示省略)とを備えている。そして、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体22上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト71上に重ね合わせてカラー画像を形成するとともに、カセット8から取り出され搬送経路FFに沿って二次転写領域TR2まで搬送されてくるシートS上にカラー画像を二次転写する。
二次転写領域TR2は、ローラ73に掛け渡された中間転写ベルト71の表面と、該ベルト表面に対し離当接する二次転写ローラ86とが当接するニップ部である。カセット8に積層貯留されたシートSは、ピックアップローラ88の回転によって1枚ずつ取り出されて搬送経路FFに乗せられる。そして、フィードローラ84、85およびゲートローラ81の回転によって搬送経路FFに沿って二次転写領域TR2まで搬送される。
このとき、中間転写ベルト71上の画像をシートS上の所定位置に正しく転写するため、二次転写領域TR2にシートSを送り込むタイミングが管理されている。具体的には次の通りである。搬送経路FF上において二次転写領域TR2の手前側にゲートローラ81が設けられるとともに、さらにその手前側にゲート前シート検出センサ801が設けられている。そして、搬送経路FF上を搬送されてきたシートSが到達したことがゲート前シート検出センサ801により検出されるとシートSの搬送はいったん停止され、中間転写ベルト71の周回移動のタイミングに同期させてゲートローラ81の回転を再開することにより、シートSが所定のタイミングで二次転写領域TR2に送り込まれる。こうして二次転写領域TR2を通過するシートSの表面に、中間転写ベルト71上に形成されたトナー像が二次転写される。
こうしてカラー画像が形成されたシートSは定着ユニット9によりトナー像を定着され、排出前ローラ82および排出ローラ83を経由して装置本体の上面部に設けられた排出トレイ部89に搬送される。また、シートSの両面に画像を形成する場合には、上記のようにして片面に画像を形成されたシートSの後端部が排出前ローラ82後方の反転位置PRまで搬送されてきた時点で排出ローラ83の回転方向を反転し、これによりシートSは反転搬送経路FRに沿って矢印D4方向に搬送される。そして、ゲートローラ81の手前で再び搬送経路FFに乗せられるが、このとき、二次転写領域TR2において中間転写ベルト71と当接し画像を転写されるシートSの面は、先に画像が転写された面とは反対の面である。このようにして、シートSの両面に画像を形成することができる。
また、シート搬送経路FFおよび反転搬送経路FR上の各位置には、前記したゲート前シート検出センサ801の他にも、当該経路上においてシート通過の有無を検出するためのシート検出センサ802〜804が設けられており、これらのセンサの出力に基づいて、シート搬送タイミングが管理されるとともに、各位置でのジャム検出が行われる。
また、ローラ75の近傍には、クリーナ76が配置されている。このクリーナ76は図示を省略する電磁クラッチによってローラ75に対して近接・離間移動可能のクリーナブレード761と、廃トナータンク762とを備えている。そして、ローラ75側に移動した状態でクリーナブレード761がローラ75に掛け渡された中間転写ベルト71の表面に当接し、二次転写後に中間転写ベルト71の外周面に残留付着しているトナーを掻き落として除去する。掻き落とされたトナーは廃トナータンク762に蓄えられる。廃トナータンク762には、当該タンクの満杯を検出するための廃トナーセンサ763が設けられている。
このクリーナブレード761は、二次転写領域TR2においてシートSへの画像の転写が行われるときに、それと同じ周回において中間転写ベルト71上に残留付着するトナーを除去するように、離当接制御される。したがって、例えば装置がモノクロ画像を連続的に形成する場合には、一次転写領域TR1において中間転写ベルト71に転写された画像が直ちに二次転写領域TR2でシートSに転写されるので、クリーナブレード761は当接状態に保持される。一方、カラー画像を形成する場合には、各色のトナー像が互いに重ね合わされる間、クリーナブレード761を中間転写ベルト71から離間させておく必要がある。そして、各色のトナー像が互いに重ね合わされてフルカラー画像が完成し、シートSに二次転写されるのと同一の周回において、残留トナーを除去すべくクリーナブレード761が中間転写ベルト71に当接されることとなる。
また、ローラ75の近傍には濃度センサ60および垂直同期センサ77が配置されている。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面に対向して設けられており、必要に応じ、中間転写ベルト71の外周面に形成されるトナー像の画像濃度を測定する。そして、その測定結果に基づき、この装置では、画像品質に影響を与える装置各部の動作条件、例えば各現像器に与える現像バイアスや、光ビームLの強度などの調整を行っている。この濃度センサ60は、例えば反射型フォトセンサを用いて、中間転写ベルト71上の所定面積の領域の画像濃度に対応した信号を出力するように構成されている。そして、CPU101は、中間転写ベルト71を周回移動させながらこの濃度センサ60からの出力信号を定期的にサンプリングすることで、中間転写ベルト71上のトナー像各部の画像濃度を検出することができる。
また、垂直同期センサ77は、中間転写ベルト71の基準位置を検出するためのセンサであり、中間転写ベルト71の回転駆動に関連して出力される同期信号、つまり垂直同期信号Vsyncを得るためのセンサとして機能する。そして、この装置では、各部の動作タイミングを揃えるとともに各色で形成されるトナー像を正確に重ね合わせるために、装置各部の動作はこの垂直同期信号Vsyncに基づいて制御される。
また、全体として略円筒形をなす現像ユニット4の側面に当たる各現像器4Y,4C,4Mおよび4Kの外周面には、それぞれメモリタグ49Y,49C,49Mおよび49Kが貼付されている。例えば、イエロー現像器4Yに装着されたメモリタグ49Yは、該現像器の製造ロットや使用履歴、内蔵トナーの残量などに関するデータを記憶するためのメモリ491Yと、該メモリと電気的に接続されたループアンテナ492Yとを備えている。また、他の現像器に設けられたメモリタグ49C,49Mおよび49Kにもそれぞれメモリチップ491C,491Mおよび491Kと、ループアンテナ492C,492Mおよび492Kとが設けられている。
一方、装置本体側にも無線通信用アンテナ109が設けられている。この無線通信用アンテナ109は、CPU101と接続されたトランシーバ105によって駆動されており、現像器側の無線通信用アンテナとの間で無線通信を行うことにより、CPU101と現像器に設けられたメモリとの間でデータの送受を行って該現像器に関する消耗品管理等の各種情報の管理を行っている。
また、この装置では、図2に示すように、メインコントローラ11のCPU111により制御される表示部12を備えている。この表示部12は、例えば液晶ディスプレイにより構成され、CPU111からの制御指令に応じて、ユーザへの操作案内や画像形成動作の進行状況、さらに装置の異常発生やいずれかのユニットの交換時期などを知らせるための所定のメッセージを表示する。
なお、図2において、符号113はホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース112を介して与えられた画像を記憶するためにメインコントローラ11に設けられた画像メモリである。また、符号106はCPU101が実行する演算プログラムやエンジン部EGを制御するための制御データなどを記憶するためのROM、また符号107はCPU101における演算結果やその他のデータを一時的に記憶するRAMである。
図3は濃度センサの構成を示す図である。この濃度センサ60は、中間転写ベルト71の表面領域のうちローラ75に巻き掛けられた巻き掛け領域71aに光を照射するLEDなどの発光素子601を有している。また、この濃度センサ60には、後述するようにCPU101から光量制御信号変換部680を介して与えられる光量制御信号Slcに応じて照射光の照射光量を調整するために、偏光ビームスプリッター603、照射光量モニタ用受光ユニット604および照射光量調整ユニット605が設けられている。
この偏光ビームスプリッター603は、図3に示すように、発光素子601と中間転写ベルト71との間に配置されており、発光素子601から出射される光を中間転写ベルト71上における照射光の入射面に平行な偏光方向を有するp偏光と、垂直な偏光方向を有するs偏光とに分割している。そして、p偏光についてはそのまま中間転写ベルト71に入射する一方、s偏光については偏光ビームスプリッター603から取り出された後、照射光量モニタ用の受光ユニット604に入射され、この受光ユニット604の受光素子642から照射光量に比例した信号が照射光量調整ユニット605に出力される。
この照射光量調整ユニット605は、受光ユニット604からの信号と、CPU101から出力される光量制御電圧Vlcとに基づき発光素子601をフィードバック制御して発光素子601から中間転写ベルト71に照射される照射光量を光量制御電圧Vlcに対応する値に調整する。このように、この実施形態では、CPU101からの出力信号によって、照射光量を広範囲に、かつ適切に変更調整することができる。
また、この実施形態では、照射光量モニタ用受光ユニット604に設けられた受光素子642の出力側に入力オフセット電圧641が印加されており、光量制御電圧Vlcがある信号レベルを超えない限り、発光素子601が消灯状態に維持されるように構成されている。入力オフセット電圧641を設けているのは、発光素子601の特性ばらつきに起因して光量制御電圧Vlcがゼロのときに発光素子601が発光してしまうことを未然に防止し、消灯させたい時には確実に消灯状態とするためである。
一方、所定の信号レベルを超える光量制御電圧Vlcが照射光量調整ユニット605に与えられると、発光素子601は点灯し、中間転写ベルト71にp偏光が照射光として照射される。すると、このp偏光は中間転写ベルト71で反射され、反射光量検出ユニット607で反射光の光成分のうちp偏光の光量とs偏光の光量とが検出され、各光量に対応する信号がCPU101に出力される。
この反射光量検出ユニット607は、図3に示すように、反射光の光路上に配置された偏光ビームスプリッター671と、偏光ビームスプリッター671を通過するp偏光を受光し、そのp偏光の光量に対応する信号を出力する受光ユニット670pと、偏光ビームスプリッター671で分割されたs偏光を受光し、そのs偏光の光量に対応する信号を出力する受光ユニット670sとを備えている。この受光ユニット670pでは、受光素子672pが偏光ビームスプリッター671からのp偏光を受光し、その受光素子672pからの出力をアンプ回路673pで増幅した後、その増幅信号をp偏光の光量に相当する信号として受光ユニット670pから出力している。また、受光ユニット670sは受光ユニット670pと同様に受光素子672sおよびアンプ回路673sを有している。このため、反射光の光成分のうち互いに異なる2つの成分光(p偏光とs偏光)の光量を独立して求めることができる。
また、この実施形態では、中間転写ベルト71からの出射光のうち、p偏光成分は光量も多くその変化のダイナミックレンジも広いのに比べ、s偏光成分はより微弱でダイナミックレンジも小さい。そこで、s偏光成分に対応する出力信号Vsのレベルを高めダイナミックレンジを広げるため、s偏光成分に対応するアンプ回路673sのゲインを、p偏光成分に対応するアンプ回路673pよりも高くしている。アンプ回路673pに対するアンプ回路673sのゲイン比をSg(Sg>1)とする。
また、この実施形態では、受光素子672p,672sの出力側に出力オフセット電圧674p,674sがそれぞれ印加されており、アンプ回路673p,673sからCPU101に与えられる信号の出力電圧Vp,Vsはプラス側にオフセットされている。これは、受光される光が微弱で受光素子672p,672sからの出力が小さい領域において、アンプ回路673p,673sからの出力電圧に受光量の変化が現れない、いわゆる不感帯の影響を排除するためである。このように出力オフセット電圧674p,674sを印加することで不感帯の影響を確実に排除することができ、反射光量に応じた出力電圧を出力することができる。
次に、上記のように構成された画像形成装置の濃度制御動作について説明する。この画像形成装置では、装置の電源が投入されたとき、いずれかのユニットが交換されたとき、スリープ状態から復帰したとき、および画像形成枚数が所定枚数に達したときなどのタイミングで以下に説明する濃度制御動作をCPU101が実行し、画像形成動作における装置の動作条件を最適化して常に良好な画像品質で画像を形成することができるようにしている。
図4は濃度制御動作を示すフローチャートである。この濃度制御動作では、パッチ画像として形成したトナー像の濃度を濃度センサ60によって検出し、その検出結果に基づいて、画像濃度に影響を与える濃度制御因子としての現像バイアスおよび露光パワーを最適化することで画像濃度を安定的に維持している。パッチ画像の形成およびその濃度検出に先立って、濃度センサ60からの照射光量を設定する光量設定動作を実行する(ステップS101)。
図5は光量設定動作を示すフローチャートである。また、図6は濃度センサにおける光量制御電圧に対する出力電圧の変化の様子を示すグラフである。より詳しくは、図6は光量制御電圧Vlcに対する受光ユニット670pからの出力電圧Vpの変化を示すグラフである。まず、光量設定動作の原理について、図6を参照しながら説明する。なお、ここではp偏光成分に対応した受光ユニット670pからの出力Vpについて説明するが、s偏光成分に対応した受光ユニット670sからの出力Vsについても同様に考えることができる。ただし、p偏光成分が正反射成分であることから、受光ユニット670pからの出力Vpの方が出力レベルが高くその変化のダイナミックレンジも大きいので、ここではp偏光成分に対応する出力電圧Vpを用いて照射光量を定めることとする。
光量基準電圧Vlcの増加とともに発光素子601の光量も増加するため、基本的には受光ユニット670pからの出力電圧Vpは光量基準電圧Vlcにほぼ比例して変化する。ただし、前記したように照射光量モニタ用受光ユニット604に入力オフセット電圧641が設けられているため、光量制御電圧Vlcがある値V0を超えない範囲では発光素子601は発光しない。このとき、受光ユニット670pの出力に出力オフセット電圧674pが与えられているので、出力電圧Vpはゼロではなく、受光ユニット670pの感度に応じた一定の値Vp0となる。すなわち、CPU101が出力する光量制御電圧Vlcを値V0未満としたとき、発光ユニット601は点灯せず、このときの受光ユニット670pの出力電圧Vpは一定値Vp0となる。以下では、発光素子601が消灯した状態における受光ユニット670pの出力電圧を、暗出力Vp0と称する。
光量制御電圧Vlcを値V0よりも大きくすると発光素子601は点灯し、中間転写ベルト71上へ光が照射される。これに伴って受光ユニット670pからの出力電圧Vpも上昇する。ただし、光量制御電圧Vlcをある程度以上に大きくしても、回路構成上、出力電圧Vpは飽和する。
濃度センサ60の出力電圧に基づきパッチ画像の濃度測定を行うためには、パッチ画像の濃度検出時における光量制御電圧Vlcの設定値を、受光量に対する出力電圧の直線性のよい領域(比例領域Zprop)に属する値とする必要がある。また、簡単な処理で効率よくパッチ画像濃度を求めるためには、パッチ画像が形成されていない、つまり中間転写ベルト71にパッチ画像を構成するトナーが付着していない状態での出力電圧Vpが一定の基準値となっていることが好ましい。というのは、こうすることにより、上記した一定の基準値に対する出力電圧Vpの変化量から簡単にトナー量の多少を求めることができるからである。
そこで、この実施形態では、濃度測定を行うときの光量制御電圧Vlcを、比例領域(Zprop)に属し、かつその値に対応する受光ユニット670pからの出力電圧Vpが所定の基準値Vprefとなるような値(以下、「基準光量制御電圧」という)Vrefに設定する。すなわち、濃度測定の実行に先立って、トナー像を担持しない状態の中間転写ベルト71からの反射光を受光した時の受光ユニット出力電圧Vpが基準値Vprefとなるような光量制御電圧Vlcの値を見出し、その値を基準光量制御電圧Vrefとする。
より具体的には、次のようにして基準光量制御電圧Vrefを求めることができる。すなわち、光量制御電圧Vlcを、領域Zpropに属する2つの値VL、VHに順次設定し、それぞれにおける受光ユニット670pの出力電圧VpLおよびVpHを検出すれば、これらの値から領域Zpropにおける光量制御電圧Vlcと受光ユニット出力電圧Vpとの間の直線関係を求めることができる。こうして求めた関係から、受光ユニット670pの出力電圧Vpを基準値Vprefとするための光量制御電圧Vlcの値、すなわち基準光量制御電圧Vrefを求めればよい。
こうすることによって、パッチ画像濃度を精度よく測定することが可能となる。というのは、図6に示す光量制御電圧Vlcと受光ユニット出力電圧Vpとの関係は、濃度センサ60を構成する部品の特性ばらつきや温度変化、さらには濃度センサ60がトナー付着により汚れるなどの原因により変動することがあるが、パッチ画像の濃度検出に先立って上記のように光量の設定をすることで、これらの原因が測定結果に及ぼす影響を低減することができるからである。
以上の原理に基づく光量設定動作について、図5を参照しながら説明する。まず、光量制御電圧Vlcを値V0より小さい値に設定することで発光素子601を消灯状態としながら、そのときの受光ユニット670p,670sの出力電圧、すなわち暗出力Vp0,Vs0を検出する(ステップS201)。この暗出力値は光量設定には直接必要ではないが、後で行うパッチ画像の濃度検出における濃度センサ出力の基準値として使用される。
続いて、光量制御電圧Vlcを比較的小さな値VLに設定することで発光素子601を低光量で発光させ、このときの反射光量に対応する受光ユニット670pの出力電圧VpLを検出する(ステップS202)。同様に、光量制御電圧Vlcを比較的大きな値VHに設定することで発光素子601を高光量で発光させ、このときの反射光量に対応する受光ユニット670pの出力電圧VpHを検出する(ステップS203)。このとき、CPU101によりセンサ出力電圧Vpを定期的にサンプリングしながら、中間転写ベルト71を少なくとも1周周回させることが望ましい。こうすることで、中間転写ベルト71の色ムラや汚れの影響を小さくすることができる。
そして、サンプリングした出力電圧VpL、VpHを中間転写ベルト71の1周分について平均し(ステップS204)、その平均値に基づき基準光量制御電圧Vrefを求める(ステップS205)。この計算は、サンプリングにより得た電圧値VpL、VpHの平均値と図6に示す関係に基づいて、例えば次式:
Vref={(VH−VL)・Vpref+VL・VpH−VH・VpL}/(VpH−VpL) …(式1)
により求めることができる。CPU101から照射光量調整ユニット605に与える光量制御電圧Vlcをこうして求めた基準光量制御電圧Vrefに設定すれば、中間転写ベルト71にトナーが付着しない状態での受光ユニット670pの出力は基準値Vprefとなる。したがって、トナー像の濃度を求める際には、この値Vprefを基準として出力電圧Vpの実測値を評価することで、センサの特性ばらつきやトナーによる汚れの影響を受けることなく、安定してトナー像の濃度測定を行うことが可能となる。
Vref={(VH−VL)・Vpref+VL・VpH−VH・VpL}/(VpH−VpL) …(式1)
により求めることができる。CPU101から照射光量調整ユニット605に与える光量制御電圧Vlcをこうして求めた基準光量制御電圧Vrefに設定すれば、中間転写ベルト71にトナーが付着しない状態での受光ユニット670pの出力は基準値Vprefとなる。したがって、トナー像の濃度を求める際には、この値Vprefを基準として出力電圧Vpの実測値を評価することで、センサの特性ばらつきやトナーによる汚れの影響を受けることなく、安定してトナー像の濃度測定を行うことが可能となる。
次いで、こうして求めた基準光量制御電圧VrefをCPU101から濃度センサ60に与えながら中間転写ベルト71を周回させ、このときの受光ユニット670p,670sの出力電圧をサンプリングすることにより下地プロファイルを取得する(ステップS206)。この下地プロファイルは、トナーを付着させていない中間転写ベルト71表面の色味を表す情報であり、後で説明するように、パッチ画像の濃度を求める際に下地プロファイルを算入することによって中間転写ベルト71の色味の影響をキャンセルし、パッチ画像の濃度を精度よく求めることができるようにしている。
そして、下地プロファイルの平均値Vpb,Vsbを求めるとともに、これらの平均値から暗出力値を差し引いた値(Vpb−Vp0),(Vsb−Vs0)を「下地出力値」として記憶しておく。
図4に戻って濃度制御動作の説明を続ける。上記のようにして濃度センサ60の光量設定が終了すると、続いて濃度制御因子の1つである現像バイアスを多段階に変更設定しながら、各バイアス値で所定の高濃度パッチ画像を形成する(ステップS102)。ここでは、現像バイアスを6段階に変更することとし、現像バイアスの設定値を小さい方から順にV1、V2、…、V6とする。ここで形成するパッチ画像は、現像バイアスの変化に対する濃度変化が現れやすい比較的高濃度の画像パターンを有するものとすることが望ましく、例えばベタ画像とすることができる。そして、こうして形成されたパッチ画像について濃度検出を行う(ステップS103)。
図7は濃度検出動作を示すフローチャートである。まず、形成された各パッチ画像について、それぞれ複数の検出箇所で濃度センサ60からの出力電圧Vp,Vsをサンプリングする(ステップS301)。以後の動作の態様は、形成されたパッチ画像のトナー色がブラック(K)色であるか、カラー画像形成時のみ使用されるトナー(C,MまたはY;以下、「カラートナー」と総称する)色であるかによって異なる(ステップS302)。
これは、トナー色によって反射光の成分が異なることに対応して、どのトナー色でも精度よく画像濃度を求めるためである。すなわち、ブラックトナーでは、パッチ画像からの反射光に含まれる光成分はp偏光成分が主体であり、トナー付着量の変化に応じてp偏光成分の受光量も大きく変化する。一方、カラートナーでは、トナー付着量の変化に応じてp偏光成分、s偏光成分とも変化するが、その変化量はブラックトナーの場合と比べると小さい。
そこで、ブラックトナーで形成されたパッチ画像の濃度は濃度センサ60により受光されたp偏光成分の大きさを用いて求める一方、カラートナーで形成されたパッチ画像の濃度は、濃度センサ60により受光されたp偏光成分、s偏光成分両方の大きさを用いて求める。
まず、ブラックトナーで形成されたパッチ画像の濃度検出方法について説明する。1つのパッチ画像についての濃度センサ60からの出力電圧Vpのサンプリング結果を平均して平均値Vptを算出する(ステップS303)。そして、この値を下式:
Gblack=1−(Vpt−Vp0)/(Vpb−Vp0) …(式2)
に代入して、当該パッチ画像の画像濃度に対応する評価値Gblackを算出する(ステップS304)。
Gblack=1−(Vpt−Vp0)/(Vpb−Vp0) …(式2)
に代入して、当該パッチ画像の画像濃度に対応する評価値Gblackを算出する(ステップS304)。
この評価値Gblackは、中間転写ベルト71上のパッチ画像におけるトナー付着量と1対1に対応しており、パッチ画像の画像濃度の指標となる値である。つまり、中間転写ベルト71上にトナーが付着していないとき、中間転写ベルト71上におけるサンプリング結果の平均値Vptは下地プロファイルの平均値Vpbと実質的に同じであるから、このとき評価値Gblackはゼロとなる。一方、中間転写ベルト71の表面が完全にトナーにより覆われたとき、中間転写ベルト71上におけるサンプリング結果の平均値Vptは暗出力値Vp0に近づくので評価値Gblackも1に近づく。そして、任意のトナー付着量のとき評価値Gblackは0から1までのいずれかの値を取り、トナー付着量が多い、つまり高濃度のときほど大きな値を取る。この実施形態では、このような性格を持つ評価値Gblackによりパッチ画像濃度を表す。
こうして1つのパッチ画像について評価値Gblackが求まると、全てのパッチ画像について処理が終了するまで上記処理を繰り返し(ステップS305)、各パッチ画像の評価値が求められる。
次に、カラートナーで形成されたパッチ画像の濃度検出方法について説明する。この場合には、p偏光成分,s偏光成分に対応して濃度センサ60から出力される出力電圧Vp,Vsの双方を用いて評価値Gcolorを計算する。まず、それぞれのサンプリング結果について平均値Vpt,Vstを算出する(ステップS311、S312)。以下では、p偏光成分に対する平均値Vptから暗出力値Vp0を差し引いた値(Vpt−Vp0)、および、s偏光成分に対する平均値Vstから暗出力値Vs0を差し引いた値(Vst−Vs0)を「検出出力値」と称する。
次に、s偏光成分に対応する平均値Vstについて、s偏光成分に対応する下地出力値に基づく補正を行う(ステップS313、S314)。まず、この補正の原理について、図8および図9を参照しながら説明する。
図8は濃度センサの出力電圧のばらつきを示す図である。より詳しくは、トナーを付着させていない中間転写ベルトの表面に所定の基準光量の光を照射したときの濃度センサ60からの出力電圧Vp,Vsを検出する実験を、複数の中間転写ベルトについてそれぞれ行い、その結果をプロットした図である。×印を付した点Pidは、中間転写ベルト71が理想的な光学的特性を有している場合を表している。すなわち、理想的な光学的特性を有する中間転写ベルトに基準光量の光を照射するとともにその反射光を濃度センサ60により受光したとき、p偏光成分およびs偏光成分に対応する出力VpおよびVsの値はそれぞれ図8に示す値VprefおよびVsrefとなる。しかしながら、実際の中間転写ベルトでは、表面仕上げや色味等のばらつきに起因して理想状態からずれ、その結果、濃度センサ60の出力電圧の組み合わせ(Vp,Vs)は、図8に示すようにばらつきを生じることとなる。
実際のベルトの製造品質管理においては、例えばこのように基準光量の光を照射したときのセンサ出力(Vp,Vs)が一定の範囲Ra内に収まっているもののみを良品として出荷することにより、センサ出力のばらつきをある程度まで抑制することができる。しかしながら、このようなやり方では、パッチ画像濃度の検出精度とベルトの歩留まりとを両立させることができない。すなわち、パッチ画像濃度の検出精度を向上させるためにはこの範囲Raを狭くする必要がある一方、ベルトの良品率を高め歩留まりを向上させるためにはこの範囲Raを広げることが望まれる。
この実施形態では、パッチ画像濃度の検出精度とベルトの歩留まりとを両立させるため次のようにしている。まず、p偏光成分については、トナーを付着させない状態で検出した当該成分に対応するセンサ出力Vpが予め定められた基準値Vprefとなるように照射光量を調整することによりばらつきを補正している。すなわち、この実施形態では、図5に示す光量設定動作を行っているため、どのようなベルトを取り付けたとしても、トナーを付着させない状態におけるp偏光成分に対応するセンサ出力電圧Vpは基準値Vprefとなっており、この値にばらつきはない。
一方、s偏光成分については依然としてばらつきが残る。つまり、上記のように照射光量を調整しp偏光成分に対応するセンサ出力電圧Vpを理想値Vprefに合わせ込んだとしても、トナーを付着させない状態におけるs偏光成分に対応するセンサ出力電圧Vsは必ずしも理想値Vsrefとならないばかりか、ベルトごとにばらつくことになる。
図9はトナー付着量と濃度センサの出力電圧との関係を示す図である。p偏光成分についてはトナー付着量0のときの出力電圧Vpが理想値Vprefとなるように照射光量が調整されているため、センサ出力はいわば正規化されて、センサ出力電圧から暗出力値を差し引いた値(Vp−Vp0)の軌跡は、図9(a)の実線で示すように、ベルトの特性ばらつきによらず1本のカーブで表すことができる。したがって、p偏光成分の検出値のみから濃度を求めるブラックパッチ画像については上記(式2)により精度よく濃度を求めることができる。また、カラートナーで形成されたパッチ画像についても、p偏光成分の検出結果に対しては特に補正を要しない。
しかしながら、s偏光成分についてはこのように正規化されていないため、図9(b)の破線で示すように、トナー付着量0のときのセンサ出力の平均値Vsbがベルトごとにばらつくことに起因して、センサ出力電圧から暗出力値を差し引いた値(Vs−Vs0)の軌跡はベルトごとに異なったものとなる。そこで、この実施形態では、この値(Vs−Vs0)に対し次のような補正を行うことにより、ベルトごとのばらつきによらずパッチ画像の濃度を精度よく求める。
一例として、トナー付着量0のときの出力電圧Vsの平均値Vsbが理想値Vsrefよりも大きな値にずれたベルトの場合を考える。この場合、図9(b)の実線で示すように、トナー付着量に対する値(Vs−Vs0)の軌跡は、図9(b)に一点鎖線で示す理想的なベルトの場合よりも上方にずれることになる。したがって、例えばベルト上のトナー付着量がある値T1であったとき、理想的なベルトであれば検出出力値(Vst−Vs0)が理想値Vidとなるはずのところ、このベルトでは値Vmとなってしまう。逆に言えば、当該ベルトにおける図9(b)に示す軌跡が既知であれば、センサ出力が理想値からどの程度ずれるかを推定することが可能であり、それに基づく補正を行うことによりベルトの特性ばらつきに起因する濃度検出誤差を抑制することができる。つまり当該ベルト上で実測された値Vmから、理想的な特性を有するベルトにおける理想値Vidを推定することができる。
図9(a)に示すように、ベルトごとの値(Vs−Vs0)のばらつきはトナー付着量0のときに最も大きく、トナー付着量の多い領域ではばらつきは小さい。したがって、実際に使用されるベルトにおけるトナー付着量0のときの出力電圧Vsbと理想値Vsrefとの乖離の大きさが判れば、任意のトナー付着量における濃度センサ60の出力電圧Vsが理想値からどの程度乖離しているかを高い精度で推定することができる。具体的には、トナー付着量0のときの出力電圧Vsbと理想値Vsrefとの乖離の大きさに応じた補正係数を、実測されたセンサ出力Vmに乗じることによって、理想的なベルトにおける検出値Vidを求めることができる。
ただし、センサ出力Vsにベルトの光学的特性が及ぼす影響は、トナーによるベルト表面の遮蔽率が大きくなるほど小さくなる。したがって、トナーによる遮蔽率が高く、つまりパッチ画像の濃度が高くなるほど補正量が小さくなるようにする必要がある。
そこで、この実施形態では、トナー付着量0のときのセンサ出力から求めた下地出力値(Vsb−Vs0)と、形成されるパッチ画像の見込み濃度との組み合わせに応じた補正係数Kcを予めテーブル化し、不揮発性メモリであるRAM107に記憶させている。そして、パッチ画像の評価値Gcolorを求める際にはこの補正テーブルから必要な補正係数Kcを読み出して、次式:
Gcolor=1−{Sg(Vpt−Vp0)−Kc(Vst−Vs0)}/{Sg(Vpb−Vp0)−(Vsb−Vs0)} …(式3)
により評価値Gcolorを算出する。符号Sgは前記したように濃度センサ60のアンプ回路のゲイン比である。この計算式(式3)は、補正係数Kcが付加されていることおよび使用される文字が異なっていることを除いて、先に挙げた特許文献1に記載の計算式と実質的に同じであるので、この式の導出原理については説明を省略する。
Gcolor=1−{Sg(Vpt−Vp0)−Kc(Vst−Vs0)}/{Sg(Vpb−Vp0)−(Vsb−Vs0)} …(式3)
により評価値Gcolorを算出する。符号Sgは前記したように濃度センサ60のアンプ回路のゲイン比である。この計算式(式3)は、補正係数Kcが付加されていることおよび使用される文字が異なっていることを除いて、先に挙げた特許文献1に記載の計算式と実質的に同じであるので、この式の導出原理については説明を省略する。
図10はテーブル化された補正係数の例を示す図である。この図において、
Va<Vb<Vc<Vd<Ve;
V2<V3<V4<V5<V6;
である。図10に示すように、このテーブルは、パッチ画像形成時の現像バイアスの設定値と、中間転写ベルト71の下地出力値(Vsb−Vs0)との組み合わせに応じた補正係数Kcが格納されている。(Vsb−Vs0)の値が理想的なベルトの値Vc(=(Vsref−Vs0))より大きいとき(Vd、Veのケース)、センサ出力から暗出力を差し引いた値(Vst−Vs0)は理想的なベルトの場合より大きな値となるため(図9(b)参照)、1より小さな補正係数Kcを乗じることによってこれを補正する。逆に、(Vsb−Vs0)の値が理想的なベルトの値Vcより大きいとき(Va、Vbのケース)、実測値は低くなるので1より大きな補正係数Kcを乗じる補正を行う。
Va<Vb<Vc<Vd<Ve;
V2<V3<V4<V5<V6;
である。図10に示すように、このテーブルは、パッチ画像形成時の現像バイアスの設定値と、中間転写ベルト71の下地出力値(Vsb−Vs0)との組み合わせに応じた補正係数Kcが格納されている。(Vsb−Vs0)の値が理想的なベルトの値Vc(=(Vsref−Vs0))より大きいとき(Vd、Veのケース)、センサ出力から暗出力を差し引いた値(Vst−Vs0)は理想的なベルトの場合より大きな値となるため(図9(b)参照)、1より小さな補正係数Kcを乗じることによってこれを補正する。逆に、(Vsb−Vs0)の値が理想的なベルトの値Vcより大きいとき(Va、Vbのケース)、実測値は低くなるので1より大きな補正係数Kcを乗じる補正を行う。
また、1つのベルトでは下地出力値(Vsb−Vs0)は一定であるが、現像バイアスの設定値が大きくなるほどパッチ画像は高濃度となることが見込まれ、結果的にベルトの光学的特性の影響が少なくなるので、現像バイアスの設定値が大きくなるほど補正係数Kcが小さくなるようにしている。以上のように、この実施形態では、s偏光成分の検出出力値(Vst−Vs0)に対し、下地出力値(Vsb−Vs0)に基づき定めた補正係数Kcを乗じる補正を行い(図7のステップS313)、評価値を算出することによって(S314)、中間転写ベルトの光学的特性のばらつきの影響を受けることなく、パッチ画像濃度を精度よく検出することができるようにしている。
図4に戻って濃度制御動作の説明を続ける。上記のようにして各パッチ画像の濃度が求まると、その濃度検出結果から現像バイアスの最適値(最適現像バイアス)を算出する(ステップS104)。続いて、現像バイアスをこうして得られた最適値に設定した状態で(ステップS105)、露光エネルギーを多段階に変更設定しながら、各エネルギー値でパッチ画像を形成する(ステップS106)。ここでのパッチ画像は比較的低濃度のものが好ましく、例えばハーフトーン画像や1オン10オフ程度の孤立ドットラインからなる画像を用いることができる。そして、各パッチ画像について反射光量をサンプリングしてその濃度を検出する(ステップS107)。この場合の濃度検出動作は基本的に図7に示したものと同一であるが、補正テーブルについては、パッチ画像の画像パターンおよびパラメータの相違に応じて専用のものを別途設ける。
こうして得られた濃度検出結果から、低濃度パッチ画像を所定の低濃度側目標濃度で形成するための露光エネルギーの最適値(最適露光エネルギー)を算出する(ステップS108)。これにより現像バイアスおよび露光エネルギーが最適化されて、所望の画像濃度で画像を形成することができる。なお、パッチ画像の濃度を検出し、その検出結果に基づいて画像濃度を制御する技術については数多くの公知技術があり、この実施形態の濃度制御動作においてもそのような公知技術を適用することが可能であるので、ここでは詳しい説明を省略する。
以上のように、この実施形態では、パッチ画像からの反射光に含まれる2つの光成分(p偏光成分、s偏光成分)を受光し、それぞれの受光量を個別に求めてパッチ画像濃度の算出に用いる。この場合において、中間転写ベルト71の光学的特性のばらつきに起因してセンサ出力Vp、Vsがばらつくことに鑑みて、p偏光成分については、トナーを付着させない状態での下地出力値(Vpb−Vp0)が予め定めた基準値(Vpref−Vp0)となるように照射光量を調整することによってばらつきを抑えている。また、s偏光成分については、パッチ画像について検出された検出出力値(Vst−Vs0)を下地出力値(Vsb−Vs0)で補正することによって、ばらつきの影響が濃度検出結果に及ぶことを防止している。このため、この実施形態では、中間転写ベルトの特性ばらつきによらず、パッチ画像の濃度をより精度よく求めることが可能となった。
また、このように中間転写ベルトの特性ばらつきが濃度検出結果に及ぼす影響が極めて小さいので、比較的ばらつきの大きいベルトであっても支障なく使用することができる。つまり、ベルトの歩留まりを向上させることができる。
特に、下地出力値の大きさおよび見込まれる画像濃度に応じて補正係数を変化させるようにしているので、より高い精度でパッチ画像の濃度を求めることができ、その結果に基づいて濃度制御動作を行うことにより、画像濃度を一定に維持することができ、画像品質の良好な画像を安定して形成することが可能となる。
以上説明したように、この実施形態においては、中間転写ベルト71およびCPU101がそれぞれ本発明の「像担持体」および「制御手段」として機能している。また、濃度センサ60が本発明の「照射手段」および「光量検出手段」として機能しており、特に発光素子601が本発明の「照射手段」として、また受光ユニット670p、670sが本発明の「光量検出手段」として機能している。また、補正テーブルを記憶するRAM107が本発明の「記憶手段」として機能している。
また、この実施形態においては、濃度センサ60により受光するp偏光成分およびs偏光成分がそれぞれ本発明の「第1光成分」および「第2光成分」に相当している。また、受光ユニット670p、670sから出力される出力電圧Vp、Vsがそれぞれ本発明の「第1出力信号」、「第2出力信号」に相当している。また、暗出力値Vp0、Vs0がそれぞれ本発明の「第1暗出力値」、「第2暗出力値」に相当している。また、トナーを付着させない中間転写ベルトにおいて検出したセンサ出力から暗出力値を差し引いた値(Vpb−Vp0)、(Vsb−Vs0)がそれぞれ本発明の「第1下地出力値」、「第2下地出力値」に相当している。また、パッチ画像を担持する中間転写ベルトにおいて検出したセンサ出力から暗出力値を差し引いた値(Vpt−Vp0)、(Vst−Vs0)がそれぞれ本発明の「第1検出出力値」、「第2検出出力値」に相当している。
さらに、この実施形態においては、パッチ画像が本発明の「検出対象トナー像」に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記した実施形態では、p偏光成分のみを有する光を照射するとともに、受光する2つの光成分として、これと同一の偏光面を有するp偏光と、これと垂直な偏光面を有するs偏光とを用いているが、これ以外の性質を有する光を照射・受光するようにしてもよい。例えば、第2光成分として、第1光成分であるp偏光成分以外の全ての光成分を使用してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、トナー付着量および画像濃度を指標する値として評価値Gblack、Gcolorを導入したが、同様にトナー像の濃度を指標する値であれば、これ以外のもの、例えば、中間転写ベルト71上のトナーの密度や、画像濃度に変換された数値を用いてもよい。また、上記した評価値の計算式も一例に過ぎず、目的に応じて他の適当な計算式を導入してもよい。
また、例えば、上記実施形態では、中間転写ベルト71上に形成されたトナー像の濃度を濃度センサ60により検出するようにしている。つまり、この実施形態では中間転写ベルト71を「像担持体」として機能させているが、これ以外に、例えば感光体22を「像担持体」として機能させ、その表面に形成されたトナー像の濃度を検出するようにしてもよい。
また、上記実施形態は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色のトナーを用いて画像を形成する装置に本発明を適用したものであるが、トナー色の種類および数については上記に限定されるものでなく任意である。また、本発明のようなロータリー現像方式の装置のみでなく、各トナー色に対応した現像器がシート搬送方向に沿って一列に並ぶように配置された、いわゆるタンデム方式の画像形成装置に対しても本発明を適用可能である。さらに、本発明は、上記実施形態のような電子写真方式の装置に限らず、画像形成装置全般に対して適用可能である。
60…濃度センサ(照射手段、光量検出手段)、 71…中間転写ベルト(像担持体)、 101…CPU(制御手段)、 107…RAM(記憶手段)、 601…発光素子(照射手段)、 670p,670s…受光ユニット(光量検出手段)、 Vp…第1出力信号、 Vs…第2出力信号
Claims (8)
- トナー像を担持可能な像担持体と、
前記像担持体の表面に向けて光を照射する照射手段と、
前記像担持体から出射される出射光に含まれる光成分のうち互いに異なる第1および第2光成分をそれぞれ受光し、その受光量に応じた第1および第2出力信号をそれぞれ出力する光量検出手段と、
前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号に基づいて、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を求める制御手段と
を備え、
トナーが付着していない前記像担持体の表面に前記照射手段から光を照射したときに前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1下地出力値および第2下地出力値、また前記像担持体の表面に担持された検出対象トナー像に前記照射手段から光を照射したときに前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1検出出力値および第2検出出力値と定義したとき、
前記制御手段は、前記第1下地出力値が所定の基準値となるように前記照射手段からの照射光量を制御して前記第1および第2検出出力値を取得するとともに、前記第1検出出力値と、前記第2検出出力値を前記第2下地出力値に基づき補正した補正値とに基づいて、前記検出対象トナー像の濃度を求める
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記像担持体に光を照射しないときに前記光量検出手段から出力される前記第1および第2出力信号の大きさをそれぞれ第1暗出力値および第2暗出力値と定義したとき、
トナーが付着していない前記像担持体の表面および前記検出対象トナー像に光を照射したときの前記第1出力信号の大きさからそれぞれ前記第1暗出力値を差し引いた値をそれぞれ前記第1下地出力値および前記第1検出出力値とする一方、トナーが付着していない前記像担持体の表面および前記検出対象トナー像に光を照射したときの前記第2出力信号の大きさからそれぞれ前記第2暗出力値を差し引いた値をそれぞれ前記第2下地出力値および前記第2検出出力値とする
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記第2下地出力値に応じて設定した補正係数を前記第2検出出力値に乗じることにより前記補正値を得る請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記検出対象トナー像の見込み濃度に応じて前記補正係数を異ならせる請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記補正係数をテーブル化して記憶する記憶手段をさらに備える請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記照射手段は、単一偏光成分を有する光を前記像担持体表面に向けて照射するように構成される一方、
前記光量検出手段は、前記像担持体から出射される出射光のうち前記照射手段から照射される光と同一の偏光成分を前記第1光成分として受光し、前記照射手段から照射される光とは異なる偏光成分を前記第2光成分として受光するように構成された請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記検出対象トナー像の濃度検出結果に基づいて装置の動作条件を最適化することによって画像濃度を制御する請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 像担持体の表面に向けて光を照射し、前記像担持体から出射される出射光に含まれる光成分のうち互いに異なる第1および第2光成分をそれぞれ受光してその受光量に応じた第1および第2出力信号をそれぞれ取得し、前記第1および第2出力信号に基づいて、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を求める画像形成装置の濃度検出方法において、
トナーが付着していない前記像担持体の表面に光を照射したときの前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1下地出力値および第2下地出力値、また前記像担持体の表面に担持された検出対象トナー像に光を照射したときの前記第1および第2出力信号の大きさに対応する値をそれぞれ第1検出出力値および第2検出出力値と定義したとき、
前記第1下地出力値が所定の基準値となるように照射光量を制御しながら前記第1および第2検出出力値を取得し、
前記第1検出出力値と、前記第2検出出力値を前記第2下地出力値に基づき補正した補正値とに基づいて、前記検出対象トナー像の濃度を求める
ことを特徴とする画像形成装置の濃度検出方法。
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---|---|---|---|
JP2006308626A JP2008122813A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | 画像形成装置およびその濃度検出方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011022474A (ja) * | 2009-07-17 | 2011-02-03 | Canon Inc | 画像形成装置 |
JP2016004068A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置、光量制御方法及び画像形成装置の制御方法 |
JP2017161810A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
-
2006
- 2006-11-15 JP JP2006308626A patent/JP2008122813A/ja not_active Withdrawn
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