JPH0756405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0756405A
JPH0756405A JP5197540A JP19754093A JPH0756405A JP H0756405 A JPH0756405 A JP H0756405A JP 5197540 A JP5197540 A JP 5197540A JP 19754093 A JP19754093 A JP 19754093A JP H0756405 A JPH0756405 A JP H0756405A
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JP
Japan
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photoconductor
dark decay
image forming
grid
potential
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Pending
Application number
JP5197540A
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English (en)
Inventor
Mitsushi Tsujita
充司 辻田
Sakushiro Tanaka
作白 田中
Yukifumi Terada
幸史 寺田
Ichiro Yamasato
一郎 山里
Takuji Terada
卓司 寺田
Masafumi Tanaka
雅史 田中
Keizo Kimoto
恵三 木元
Toshiyuki Fukami
季之 深見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体膜における暗減衰が種々の原因で変動
しても、その変動の原因を問わず、均一濃度の画像を形
成することができる画像形成装置を提供する 【構成】 感光体膜12に於ける暗減衰によって発生す
るリーク電流Ilcを取り出す導電性材料などからなる
検出体26が、感光体ドラム13の回転を阻害すること
なく、電気的に接続されている。この検出体26は比較
器27に接続され、初期リーク電流値と計測されたリー
ク電流値との変動量を検出する。比較器27は制御装置
28に接続されている。制御装置28に接続されている
メモリ29に、感光体膜12に於ける暗減衰に基づく多
数の前記変動量に対して、予め定める対応関係を有する
可変抵抗器24の抵抗値の変化幅ΔRのデータが記憶さ
れている。制御装置28は、比較器27によって検出さ
れた前記リーク電流Ilcの変動量に対応して、メモリ
29から読み出される前記可変抵抗器24の抵抗値変化
幅ΔRだけ、可変抵抗器24の抵抗値を変化せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真技術を用いた
画像形成装置に関し、特に、単層有機感光体ドラムに帯
電及び画像露光を行うことにより画像を形成する画像形
成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、静電複写装置あるいは印刷装
置等として、電子写真技術を用いた画像形成装置の開発
が活発に進められてきている。
【0003】図13は、従来の電子写真技術を用いた画
像形成装置1の系統図である。画像形成装置1は、表面
に感光体膜2が形成された回転可能な感光体ドラム3、
感光体膜2に所定量の電荷を一様に与えるための主帯電
器4、感光体膜2を露光し、感光体膜2上に静電潜像を
形成するための光学装置5、感光体膜2上の静電潜像を
現像するための現像装置6、感光体膜2に形成されてい
るトナー像を記録紙7に転写する転写器8、感光体ドラ
ム3上に残留したトナーを除去するクリーニングブレー
ドを備えるクリーニング装置9、及び感光体ドラム3上
に残留している電荷を除去して、感光体ドラム3の表面
電位を所定の均一な電位に設定するための除電ランプ1
0等を備えている。
【0004】画像形成装置1によれば、主帯電器4によ
って、感光体膜2に所定量の電荷を一様に与えた後、光
学装置5によって感光体膜2に光が照射され、感光体膜
2上に静電潜像が形成される。その後、現像装置6によ
って、トナーが感光体膜2上に供給され、静電潜像が顕
像化される。感光体ドラム3上のトナー像は、転写器8
によって記録紙7に転写される。転写後に、感光体ドラ
ム3上に残留したトナーは、クリーニング装置9によっ
て除去される。次に、除電ランプ10によって感光体膜
2上に光が照射され、感光体膜2上に残留している電荷
が除去され、感光体膜2の表面電位が所定の電位に均一
化される。この後、主帯電器4によって、感光体ドラム
3に再び帯電が行われる。これらの一連の過程が、感光
体ドラム3の回転に応じて、連続して繰り返し行われ
る。
【0005】従来技術に於いて、感光体膜2を構成する
感光体材料として、無機材料あるいは有機材料が用いら
れている。無機材料として、Se系材料、アモルファス
Si系材料等が用いられている。近年、安全性や加工容
易性の点で、有機材料が多く用いられている。有機材料
を用いた有機感光体は、積層有機感光体と単層有機感光
体とに類別される。
【0006】積層有機感光体は、電荷発生層と電荷輸送
層とが積層された構成である。電荷輸送層を形成する材
料の内、ホールの輸送能力が良好な材料は多く開発され
ているが、電子を輸送する能力が優れた材料は未だ開発
されていない。このため、積層型有機感光体は、負帯電
型のものが殆どである。しかし、コロナ放電を利用する
帯電器を用いて負帯電型の感光体を帯電させる場合に
は、オゾンの発生が多い。このため、安全性や環境性の
点で、オゾン対策が新たに必要となるといった問題点が
あった。
【0007】上記問題点を克服するために、電荷輸送媒
質中に電荷発生媒質を分散させた単層有機感光体が提案
されている。単層有機感光体では、ホール輸送能力が良
好な材料を電荷輸送媒質として用いることで、容易に正
帯電型の感光体を実現することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】積層有機感光体と比較
し、製造の容易さの点でも、単層有機感光体が望まし
い。しかしながら、単層感光体膜は、除電の後も、概し
て高い残留電位を有している。また、感光体膜中のこの
高い残留電位を示す残留フォトキャリアによって、帯電
時の帯電電位が低くなるという問題点を有している。ま
た、前記使用時間が少ない期間は良好な帯電能を有して
いる感光体膜も、使用時間が長くなるに従って疲労し、
トラップサイトが増大し、帯電能が低下するという問題
点が発生する。
【0009】上述の従来技術において、更に次のような
問題がある。すなわち、感光体膜2の単位面積に主帯電
器4によって所定量の電荷を与えた後、時間の経過に伴
って、その電荷の一部が失われる暗減衰が発生するとい
う問題である。このため、感光体ドラム3の回転に従っ
て、感光体膜2において着目する任意の領域が、帯電位
置(主帯電器4に近接する位置)から現像位置(現像装
置6に近接する位置)まで移動する間に、その領域の帯
電量が減少してしまうことになる。
【0010】この感光体膜2の表面電位が露光によらず
に減少することは、一般に暗減衰と呼ばれている。この
暗減衰の程度は、感光体膜の帯電保持能や画像形成装置
1の設置されている環境等の種々の要因で変化する。感
光体膜2の帯電保持能や画像形成装置1の設置されてい
る環境等が画像形成装置1毎に異なる場合、暗減衰の程
度も画像形成装置1毎に変動することになる。また、感
光体膜2の帯電保持能や画像形成装置1の設置されてい
る環境等が経時的に変動してしまう場合、暗減衰の程度
も経時的に変動することになる。暗減衰の程度の変動
は、現像位置での感光体膜2の帯電量の変動を引き起こ
し、均一な濃度で画像を形成することが阻害される。
【0011】従来の画像形成装置1に於いて、その設置
環境に係わらず、また、暗減衰の経時変化を考慮せず、
全ての画像形成装置1に、暗減衰による表面電位の減少
を補償する同一のデータが設定されていた。このデータ
は、例として感光体ドラム3の製造時に於いて計測され
た暗減衰の程度に対応する初期データである。
【0012】従って、暗減衰の程度が、感光体膜の帯電
保持能や画像形成装置1の設置されている環境等の種々
の要因で変動した場合、従来の画像形成装置1は、初期
データによって、変動した暗減衰を補償することが出来
ず、均一な濃度の画像を形成することができなくなって
しまう。また、暗減衰が、画像形成装置1の長期にわた
る使用に伴う経時変化を生じる場合に於いても同様であ
る。この場合に於いて、画像形成装置1は、変動した暗
減衰を前記初期データによって補償することができず、
均一な濃度の画像を形成することができなくなってしま
う。
【0013】特に、正帯電型の単層有機感光体膜は、使
用初期において良好な帯電能及び帯電保持能を有してい
ても、使用時間の経過にしたがって、帯電能及び帯電保
持能が低下するという問題点を有している。従って、正
帯電型有機感光膜に於ける暗減衰の程度が経時的に変動
することに起因して、画像形成装置が均一な画像を形成
することが出来ないという問題は、このような正帯電型
の単層有機感光体膜の実用化にとって、特に解決の急が
れる問題のひとつである。
【0014】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、感光体膜における暗減衰
が種々の原因で変動しも、その変動の原因を問わず、均
一濃度の画像を形成することができる画像形成装置を提
供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、導電性を有する基体、及び該基体の表面に形成され
ている感光体膜を備える回転可能な感光体部材と、該感
光体部材の近傍に配置されて、該感光体膜を帯電させる
帯電手段と、帯電した該感光体膜に画像に対応する光を
照射する露光手段と、該感光体部材の回転方向に沿っ
て、該露光手段よりも下流側に配置されている現像手段
と、該感光体膜に於ける暗減衰に基づいて、該暗減衰の
程度の変動を検出する暗減衰検出手段であって、該感光
体部材の近傍であって、該帯電手段と該現像手段との間
に配置され、該感光体膜の該回転方向に沿う複数の位置
の電位差に対応して姿勢が変化する姿勢変化部材と、該
姿勢変化部材の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手
段とを有する暗減衰検出手段と、該暗減衰検出手段で検
出された該暗減衰の程度の変動に基づいて、該暗減衰の
程度の変動を補償する補償手段とを備え、そのことによ
って、上記目的を達成することができる。
【0016】本発明に於いて、前記姿勢変化部材は、一
体に構成されている複数の対向部を備え、該複数の対向
部は、前記感光体部材の表面にそれぞれ対向し、かつ該
感光体部材の回転方向に相互に間隔を隔て、該複数の対
向部が該感光体部材の回転軸と平行な軸線回りに回転可
能に支持され、該複数の対向部がそれぞれ対向している
該感光体膜の表面の複数の位置の間の電位差に対応し
て、該姿勢変化部材が該軸線回りに回転して、姿勢を変
化させる場合がある。
【0017】本発明に於いて、前記帯電手段は、放電ワ
イヤとシールドケースとグリッドとを備えるスコロトロ
ンチャージャーである場合がある。
【0018】本発明に於いて、前記補償手段は、前記グ
リッドのグリッド電位を調節するグリッド電位調節手段
を備える場合がある。
【0019】本発明に於いて、前記補償手段は、前記帯
電手段に供給される帯電のための電流量を制御する場合
がある。
【0020】本発明に於いて、前記暗減衰検出手段は、
前記感光体膜に接触している導電材料からなるブラシを
備える場合がある。
【0021】
【作用】本発明の画像形成装置に於いて、感光体部材
は、導電性を有する基体と、該基体の表面に形成されて
いる感光体膜とを備えている。感光体膜は帯電手段によ
って帯電される。帯電された感光体膜は、露光手段によ
って露光され、静電潜像が形成される。感光体膜上の該
静電潜像は、現像手段によって現像される。感光体部材
の感光体膜に於いて、帯電手段による帯電に基づく表面
電位が、露光が行われない場合でも時間経過に従って減
少する暗減衰が発生する。
【0022】暗減衰検出手段は、該感光体膜に於ける暗
減衰の該暗減衰の程度の変動を検出する。暗減衰検出手
段に備えられる姿勢変化手段は、該感光体膜に於ける暗
減衰に基づいて、該感光体膜の該回転方向に沿う複数の
位置の電位差に対応して姿勢を変化する。該姿勢変化部
材の姿勢変化量は姿勢変化量検出手段によって、検出さ
れる。補償手段は、該暗減衰検出手段で検出された該感
光体膜の該暗減衰の程度の変動に対応して、該感光体膜
における該現像手段近傍の該暗減衰の程度の変動を補償
する。
【0023】本発明に於いて、上述したように、感光体
膜の暗減衰の程度の変動を、姿勢変化部材と姿勢変化量
検出手段とによって検出した時に、該検出結果に基づい
て、該感光体膜における該現像手段近傍の該暗減衰の程
度の変動を補償するようにしている。これにより、該暗
減衰の程度に経時変化が生じた場合、あるいは画像形成
装置の設置環境などに起因して暗減衰が、画像形成装置
毎にばらついた場合等、暗減衰が感光体膜の製造直後の
程度から変動した場合、該暗減衰の程度の経時変化ある
いは該ばらつきを補償して、均一な画像濃度の画像を形
成することができる。
【0024】
【実施例】本発明の画像形成装置は、暗減衰による感光
体膜の帯電量の変化量を検出した後、その変化量に基づ
いて、画像形成に影響を与える種々のパラメータを調節
する。そのことによって、現像位置での感光体膜の帯電
量の経時変化分が補償され、均一濃度の画像が形成され
る。
【0025】以下に、一例として正帯電型の単層有機感
光体膜を用いる場合について、本発明の実施例を説明す
る。
【0026】(実施例1)図1は、本発明の一実施例の
画像形成装置11の構成を示す系統図であり、図2は、
本実施例の斜視図である。この画像形成装置11は、図
1に示されるように、アルミニウム等の金属材料からな
るドラム基体30の表面に単層型有機感光体からなる感
光体膜12が形成された感光体部材である回転可能な感
光体ドラム13、感光体膜12に所望量の電荷を一様に
与える帯電手段である主帯電器14、感光体膜12を露
光し、感光体膜12上に静電潜像を形成するための光を
発生する露光手段である光学装置15、感光体膜12上
の静電潜像をトナーで現像するための現像手段である現
像装置16、感光体ドラム13上のトナー像を記録紙1
7等に転写する転写器18、トナー像の転写後に、感光
体ドラム13上に残留しているトナーを除去するクリー
ニング装置19、及び感光体ドラム13上に残留してい
る電荷を除去して、感光体膜12上の電位を所定の電位
に均一化させるための除電ランプ20等を備えている。
【0027】主帯電器14は、スコロトロンチャージャ
ーが採用され、コロナ放電を行う放電ワイヤ21と、放
電ワイヤ21を囲み、感光体ドラム13側に開口してい
るシールドケース22と、シールドケース22の該開口
部に設けられている金属製のグリッド23とを備えてい
る。主帯電器14の放電ワイヤ21に、コロナ放電に必
要な電流を供給するための電源25が接続されている。
シールドケース22は接地されている。グリッド23
に、前記帯電位置の感光体ドラム13の表面電位を調整
するために、可変抵抗器あるいはバリスタ等を含んで構
成される電位調整部51が接続されている。
【0028】本実施例に於いて、主帯電器14として、
スコロトロンチャージャーを用いることにより、帯電時
に、感光体ドラム13の帯電位置に於ける表面電位は、
予め定められる上限値に到達し、該上限値に保持され
る。これは、以下の理由による。放電ワイヤ21への電
源25からの電源電流Iccは、放電により、シールド
ケース22への放電電流Iscと、グリッド23への放
電電流Igcと、感光体ドラム13への放電電流Ipc
とに分流される。放電ワイヤ21からの放電電流が、グ
リッド23を経て感光体膜12の表面に到達するには、
グリッド23の電位よりも感光体膜12の表面電位が低
いことが必要である。
【0029】帯電位置に於ける感光体膜12に放電ワイ
ヤ21からの放電によって、放電電流Ipcが供給され
ると、感光体膜12の表面電位は、次第に上昇する。上
昇する該表面電位がグリッド23の電位と一致すると、
それ以降、グリッド23と感光体膜12との間に放電は
発生しない。放電ワイヤ21に供給される電源電流Ic
cは、全て放電電流Isc、Ipcとなる。従って、感
光体膜12の表面電位は、グリッド23のグリッド電位
によって決定され、該グリッド電位に到達した後、グリ
ッド電位に保持される。
【0030】本実施例に於いて、感光体ドラム13に於
ける前記暗減衰の程度の変動を検出するために、主帯電
器14と現像装置16との間に、感光体ドラム13に近
接して、姿勢変化部材である検電器40を設け、検電器
40に光を照射し、検電器40からの反射光を検知する
発光器41と受光器42とを設けるようにしている。発
光器41と受光器42とを含んで姿勢変化量検出手段が
構成されている。従って、検電器40、発光器41及び
受光器42を含んで暗減衰検出手段が構成されている。
【0031】前記発光器41は、例としてLED(発光
ダイオード)が用いられ、受光器42としてフォトダイ
オードが用いられる。検電器40は、感光体ドラム13
の感光体膜12に於ける図2に示す画像形成領域52よ
りも、感光体ドラム13の軸方向に沿う更に端部側の非
画像形成領域53に対向する位置に配置される。この画
像形成領域52は、感光体膜12に於いて主帯電器14
によって帯電される範囲として規定される。
【0032】感光体ドラム13の近傍であって、前記主
帯電器14と現像装置16との間に、感光体ドラム13
の回転軸線と平行な支持軸43が配置される。この支持
軸43の両端は、画像形成装置11のハウジング(図示
せず)に回転可能に支持される。検電器40は、例とし
て1枚の金属板を屈曲して形成され、前記支持軸43が
挿入されて、支持軸43に回転可能に結合されている円
筒部44と、円筒部44に一体に連結され、感光体ドラ
ム13の周方向に沿って相互に広がっている一対の連結
部45、46と、該連結部45、46の先端にそれぞれ
一体に連結され、感光体ドラム13の表面にほぼ平行な
姿勢を有する一対の対向部47、48とを備える。
【0033】前記円筒部44に関して、連結部45、4
6と反対側にバランサ49が固定される。バランサ49
は、検電器40が図1に示されるように、図1の左右方
向あるいは上下方向のいずれに対しても傾斜した姿勢を
維持できるように位置及び形状が選ばれ、前記円筒部4
4を中心として、連結部45、46及び対向部47、4
8と、前記バランサ49とで姿勢の均衡を実現してい
る。
【0034】前記検電器40に於いて、例として連結部
46の連結部45と反対側の表面に反射板50が固定さ
れている。前記発光器41は、発光された光が前記反射
板50に入射するように配置される。受光器42は、前
記検電器40がその姿勢を変化させても、反射光の少な
くとも一部が入射する位置に配置される。
【0035】図5は本実施例の受光器42の受光状態を
説明する図である。検電器40が、感光体膜12に於け
る前記初期暗減衰に対応する姿勢である場合、検電器4
0からの反射光の受光器42上における光点42が、例
として受光器42のほぼ中央に位置するように、受光器
42の位置が定められる。従って、反射光の全光量が受
光器42に入射する。感光体膜12の暗減衰に変動が生
じると、変動の量に対応して検電器40はその姿勢を変
化させる。このときの検電器40からの反射光による受
光器42上の光点56は、図5に示すように部分的に受
光器42上に形成される。これにより、検電器40の前
記姿勢変化は、受光器42への入射光量の変化として検
出することができる。
【0036】対向部47、48と感光体膜12の表面と
の各距離の差は、感光体膜12に於ける前記周方向に沿
う表面電位の変化に対応している。感光体膜12の暗減
衰が、製造時の初期暗減衰に比較し、経時変化で増大す
る場合、前記表面電位の低下の程度が大きくなり、前記
距離の差が増大する。前記暗減衰の程度の変動は、検電
器40の姿勢の前記初期暗減衰に対応する初期姿勢から
の姿勢変化量として検出される。従って、受光器42か
ら受光光量に対応するレベルの受光信号を取り出すこと
により、感光体膜12に於ける暗減衰の程度の変動を検
出することができる。
【0037】また、感光体ドラム13の感光体膜12に
於いて、前述したように暗減衰が発生し、該暗減衰の程
度が経時的にあるいは環境によって変動する。前記帯電
位置に於いて主帯電器14によって帯電された感光体膜
12のある領域は、現像装置16に向けて移動する際
に、該暗減衰によって表面電位が低下する。即ち、感光
体膜12に於いて、周方向に沿って表面電位が変化す
る。この表面電位の変化を前記検電器40の姿勢の変化
として検出することができる。
【0038】本実施例に於いて、受光器42からの前記
受光信号は、比較器27に入力される。前記測定された
受光信号は、前記初期姿勢に対応する初期受光信号と比
較器27に於いて比較され、受光信号の変化幅(以下、
変動量ΔIlc)に対応する信号が、制御装置28によ
って読み取られる。制御装置28にメモリ29が接続さ
れている。メモリ29には、変動量ΔIlcに対して、
予め定める対応関係を有するグリッド電位Vgの変化幅
ΔVgのデータが記憶されている。
【0039】制御装置28は、前述のようなデータを記
憶したメモリ29から、前記変動幅に対応するデータを
読み取り、該データに基づいて電位調整部51を調整し
て、グリッド23の前記グリッド電流Igcあるいはグ
リッド電圧Vgを変化させる。また、電位調整部51に
よってグリッド電流Igcあるいはグリッド電位Vgを
調整したとき用いたグリッド電流Igcあるいはグリッ
ド電位Vgの変化幅データも、メモリ29に記憶され
る。制御装置28は、該抵抗値変化幅データを参照し
て、次に、電位調整部51を用いてグリッド電流Igc
あるいはグリッド電位Vgを調整すべき条件が成立する
まで、グリッド電流Igcあるいはグリッド電位Vgを
調整された値に保持する。前記制御装置28及び電調整
部51を含んで補償手段が構成される。
【0040】メモリ29に記憶されているデータは、以
下のようにして定められる。感光体膜12の製造時等に
於いて、感光体膜12の暗減衰に基づく周方向に沿う2
つの位置に於ける電位差を、前記検電器40、発光器4
1及び受光器42を用いて計測し、あるいは温度、湿
度、振動などの周辺雰囲気が異なる環境下で使用し、前
記電位差の変動量を計測する。また、種々の前記電位差
に対応する現像位置の表面電位の変化を計測する。この
表面電位の変化分だけ、帯電位置に於ける表面電位を変
化させれば、現像位置に於いて、均一な表面電位を得る
ことができる。
【0041】本実施例に於いて、このグリッド電流Ig
cあるいはグリッド電位Vgの値を電位調整器51によ
って調整することにより、主帯電器14から感光体ドラ
ム13に供給される放電電流Ipcが制御される。これ
により、感光体ドラム13の帯電電位が制御される。
【0042】即ち、放電ワイヤ21への電源25からの
電源電流Iccは、放電により、シールドケース22へ
の放電電流Iscと、グリッド23への放電電流Igc
と、感光体ドラム13への放電電流Ipcとに分流され
る。これにより、下記数1が成立する。
【0043】
【数1】Icc=Isc+Igc+Ipc 上記数1に於いて、電源電流Icc及び放電電流Isc
がそれぞれ一定値であれば、感光体膜2上の帯電電位を
決定する放電電流Ipcは、グリッド18への放電電流
Igcによって、負の相関関係の下に決定される。この
放電電流Igcの値は、電位調整器51によるグリッド
電流Igcあるいはグリッド電位Vgによって決定され
る。
【0044】主帯電器14として、本実施例に於いてス
コロトロンチャージャーを用いる。一般に、感光体膜2
の飽和帯電電位Vsが、500〜1000V、特に70
0〜850Vの範囲となるように主帯電を行うことが望
ましい。そのために、コロナ放電を行うに際して、4〜
7kVの高電圧を、主帯電器14の放電ワイヤ21に印
加することが望ましい。
【0045】図3は本実施例の感光体ドラム13、主帯
電器14、現像装置16、及び除電ランプ20の配置状
態を示す系統図であり、図4は、主帯電器14のグリッ
ド23の平面図である。主帯電器14の帯電器幅W1
は、例として22mmであり、グリッド23の開口幅W
2は、例として16mmである。グリッド23と感光体
ドラム13との距離L1は、例として1.5mmであ
る。主帯電器14の感光体ドラム13の回転方向に関す
る下流側端部と、現像装置16との前記回転方向に沿う
角度θ1は、例として120°であり、除電ランプ20
と主帯電器14の前記回転方向上流側端部との回転方向
に沿う角度θ2は、例として30°である。また、感光
体ドラム13の径は、例としてφ78mmである。ま
た、グリッド23のグリッド長L2は、例として320
mmである。グリッド23の開口部は、メッシュ状に形
成され、開口率は例として80%である。
【0046】画像露光用に用いられる光学装置15は、
レンズや反射鏡等からなる光学系、あるいはレーザー光
発振器等が用いられる。現像装置16は、1成分系現像
剤あるいは2成分系現像剤の帯電したトナーを、感光体
膜12の表面に供給する現像ローラ6aを備える。転写
器18は、主帯電器14と同様なコロナチャージャーあ
るいは接触式帯電器が用いられる。
【0047】感光体膜12を帯電させるに先だって、感
光体膜12を除電し、除電後の感光体膜12の表面電位
が例として100V以下になるようにする。そのため
に、除電ランプ20の除電光量は、感光体膜12上に於
いて、5LUX・SEC以上、特に10LUX・SEC以上であること
が望ましい場合がある。特に、本実施例の感光体膜12
に於て、前記除電光量が好ましい。一方、50LUX・SEC
以上とすると、感光体膜12の光疲労による品質の劣化
が生じる。除電ランプ20として、ハロゲンランプ、蛍
光灯ランプ、冷陰極線管、赤色、緑色等のネオンランプ
等の可視光光源がいずれも使用可能である。あるいは、
赤色、黄色、緑色等のLED(発光ダイオード)等の単
色光光源も使用可能である。
【0048】本実施例の感光体膜12は、正帯電型単層
有機感光体膜であり、結着樹脂と電荷輸送媒質と電荷発
生物質とを相互に分散して形成される。電荷発生物質
は、それ自体公知の有機の光導電性顔料が何れも使用さ
れる。特に、フタロシアニン系顔料、ペリレン系顔料、
キナクリドン系顔料、ピラントロン系顔料、ジスアゾ系
顔料、トリスアゾ系顔料等の光導電性有機顔料を単独
で、あるいは2種以上の組合せで用いる。
【0049】電荷輸送媒質としては、樹脂媒質中に電荷
輸送物質を分散させたものが使用される。電荷輸送物質
としては、それ自体公知の正孔輸送物質或いは電子輸送
物質が何れも本発明の目的に使用される。適当な正孔輸
送物質の例は、ポリ−N−ビニルカルバゾール、フェナ
ントレン、N−エチルカルバゾール、2,5−ジフェニ
−ル1,3,4−オキサジアゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジア
ゾール、ビス−ジエチルアミノフェニル−1,3,6−
オキサジアゾール、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)
−2,2’−ジメチルトリフェニルメタン、2,4,5
−トリアミノフェニルイミダゾール、2,5−ビス(4
−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−トリアゾー
ル、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)−2−ピラ
ゾリン、p−ジエチルアミノベンツアルデヒド−(ジフ
ェニルヒドラゾン)などの何れか、あるいはこれらの複
数の組合せで用いられる。適当な電子輸送物質の例は2
−ニトロ−9−フルオレノン、2,7−ジニトロ−9−
フルオレノン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレ
ノン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ
ン、2−ニトロベンゾチオフェン、2,4,8−トリニ
トロチオキサントン、ジニトロアントラセン、ジニトロ
アクリジン、ジニトロアントキノンなどの何れか、ある
いはこれらの複数の組合せで用いられる。
【0050】結合剤樹脂としては、種々のもの、例え
ば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイン酸共重合体、アクリル系重合体、スチレン−ア
クリル系共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
エステル、アルキッド樹脂、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリ
エーテル樹脂、フェノール樹脂や、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート等の光硬化型樹脂等、各種の
重合体が例示される。なお、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール等の光導電性ポリマーも結着樹脂として使用でき
る。
【0051】感光体膜12中に存在させる電荷発生物質
は、結着樹脂100重量部当たり0.1及至50重量
部、特に0.5及至30重量部の範囲にあるのが適当で
あり、一方電荷輸送物質は結着樹脂100重量部当たり
20及至500重量部、特に30及至200重量部の範
囲にあるのが適当である。また、感光体膜12の厚み
は、10及至40μm、特に22及至32μmの範囲に
あるのが、高い表面電位、耐刷性及び感度の点でよい。
【0052】感光体ドラム12の金属からなるドラム基
体30としては、一例として、アルミニウム素管や該ア
ルミニウム素管をアルマイト処理したものが一般に使用
される。ドラム基体30は、前記アルミニウムに限らず
他の種類の金属材料から形成されてもよい。また、ドラ
ム基体30は、導電性を有する材料なら前記金属材料に
限定されるものではない。他の例として、導電性樹脂や
導電フィルム等を用いてドラム基体30を形成するよう
にしてもよい。
【0053】感光体膜12としての有機感光体層の形成
は、樹脂を、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミドのようなアミド系溶媒;テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル;ジメチルス
ルホキシド;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
溶媒;メチルエチルケトン等のケトン類;N−メチル−
2−ピロリドン;フェノール、クレゾール等のフェノー
ル類等の溶媒に溶解し、これに電荷発生物質を分散させ
て塗布用組成物とする。この組成物を導電性のドラム基
体30に塗布し、感光体膜12を形成させる。
【0054】本発明は、正帯電型有機単層感光体の場合
に顕著な利点が秦せられ、正帯電型のものでは、主帯電
時にオゾンの発生が少ないことも利点である。正帯電型
の場合、電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、アゾ
顔料或いはこれらの組合せを使用するのがよく、電荷輸
送物質としては2,6−ジメチル−2’,6−ジter
t−ブチルジフェノキノン等のジフェノキノン誘導体、
3,3’−ジメチル−N,N,N’,N’−テトラキス
−4−メチルフェニル(1,1’−ビフェニル)−4,
4’−ジアミン等のジアミン系化合物、フルオレン系化
合物、ヒドラゾン系化合物を使用するのがよい。
【0055】本実施例に於いて、受光器42からの前記
受光信号は、比較器27に入力される。前記受光信号
は、前記初期姿勢に対応する初期受光信号と比較器27
に於いて比較され、受光信号の変化幅に対応する信号
が、制御装置28によって読み取られる。制御装置28
は、前述したようなデータを記憶したメモリ29から、
前記変化幅に対応するデータを読み取り、該データに基
づいて電位調整部51を調整して、グリッド23の前記
グリッド電流Igcあるいはグリッド電圧Vgを変化さ
せる。
【0056】このようにして、本実施例に於いて、検電
器40によって感光体膜12における暗減衰の程度の変
動を検出し、検出結果に基づいて、前記帯電位置に於け
る感光体ドラム13の表面電位を調整する。これによ
り、現像位置に於ける感光体ドラム13の表面電位を一
定に保持して、均一な画像濃度を実現することができ
る。 以下に、フローチャートを参照しながら、本実施
例の動作を説明する。
【0057】図6は、本実施例の画像形成装置11の動
作を示すフローチャートである。以下に説明する動作
は、本実施例の画像形成装置11が、例として静電複写
機である場合、主電源の投入後のウォーミングアップ期
間に、あるいは、複写動作が行われていない期間に行わ
れる。ウォーミングアップ期間に行われる場合、以下に
説明する本実施例の補正動作のための動作期間を独立に
定める必要がなく、複写動作に対して無駄となる時間の
発生を防止することができる。
【0058】図6のステップa1に於いて、主電源が投
入される。ステップa2に於いて、前記検電器40、発
光器41及び受光器42を用いて、前述したように暗減
衰量の測定が行われる。ステップa3に於いて、測定さ
れた暗減衰量が予め定められる暗減衰量の初期値と等し
いかどうかが判断される。ここで、暗減衰量の初期値
は、画像形成装置11の一例である静電複写機の製造時
等の暗減衰量であって、経時変化を経ていない暗減衰量
を意味する。ステップ3の判断が否定であれば、暗減衰
量に経時変化等の変動が生じていることになり、ステッ
プa4に於いて、詳しくは後述される補正動作が実行さ
れる。
【0059】該補正動作の終了の後、ステップa5に於
いて、静電複写機が複写動作可能な待機状態に設定さ
れ、ステップa6に於いて複写動作が実行される。ステ
ップa7に於いて複写動作が終了し、主電源が遮断され
る。ステップa3に於いて、判断が肯定であれば、ステ
ップa5に於いて、静電複写機が複写動作可能な待機状
態に設定される。以下、ステップa6、a7の処理が行
われる。
【0060】本件発明者の計測によれば、本実施例にお
けるような暗減衰量の変動幅の計測と感光体ドラム3の
帯電電位の調節とを行わない従来技術の画像形成装置の
現像位置に於ける電位と、本実施例の画像形成装置11
の現像位置に於ける電位とを、静電複写機として比較す
ると、図7に示す結果が得られた。図7のライン32は
従来技術の場合であり、ライン33は本実施例の場合で
ある。図7から解るように、従来技術に於いて、現像位
置の電位は使用に伴って次第に減少するのに対し、本実
施例の画像形成装置11は、現像位置に於ける電位が一
定である。
【0061】これにより、正規現像方式に於いて画像濃
度が一定に維持され、反転現像方式に於いて、画像濃度
むらであるカブリ現象が防止された画像形成装置11を
実現することができた。
【0062】前記主帯電器14への通電開始後、比較器
27あるいは制御装置28による暗減衰の計測動作の開
始迄の期間を、感光体ドラム13の所定の複数回転と
し、この複数回転の間の期間に於ける暗減衰量の平均を
算出するようにしてもよい。
【0063】本実施例の変形例として、前記暗減衰量の
計測時に於て、感光体ドラム13の温度を上昇させるよ
うにしてもよい。これは、感光体ドラム13の温度が上
昇する程、暗減衰量が増大するからであり、暗減衰量の
計測の分解能を向上することができる。従って、暗減衰
量の補償を高精度に行うことができる。
【0064】一方、静電式複写機としての画像形成装置
11の感光体ドラム13に於いて、感光体ドラム13の
表面に於ける結露によって、感光体ドラム13上に分布
した電荷の消失や、形成された静電潜像の破壊等が生じ
る場合がある。このため、感光体ドラム13上の結露を
防止するために、感光体ドラム13内にヒータが設置さ
れている。前記暗減衰量の計測の分解能を向上するため
に用いられるヒータは、上記結露防止用のヒータを兼用
することができる。
【0065】本実施例に於いて、更に、以下の利点を実
現することが出来る。本実施例に於ける検電器40は、
感光体膜12の前記非画像形成領域53における暗減衰
を感光体ドラム13に非接触で検出する。このため、本
実施例に於いて感光体膜12の暗減衰によるリーク電流
Ilcの計測は、通常の複写動作を行っている期間中の
任意のタイミングで実行可能である。従って、該計測動
作は、画像形成装置11cの前記ウォーミング期間や、
複写動作が実行されていない期間に限定されない。従っ
て、複写動作の実行期間中にも計測動作を実行すること
ができ、前記補正動作の精度を前記実施例に於ける精度
よりも更に向上することができる。
【0066】本実施例に於いて、前記検電器40の姿勢
の変化を検出する手段として、前記発光器41及び受光
器42に替えて、姿勢が変化する検電器40によって押
圧され、押圧の程度に対応して出力電圧が変化する圧電
素子を用いるようにしてもよい。また、前記発光器41
を用い、検電器40からの反射光を、受光素子を線形に
配列してなる位置検出器(PDS)を用いて検出し、位
置検出器からの出力に基づいて、検電器40の姿勢を検
知するようにしてもよい。
【0067】(実施例2)図8は、本発明の実施例2の
画像形成装置11aの構成を示す系統図であり、図9は
本実施例の正面図であり、図10は本実施例の斜視図で
ある。本実施例は、前記実施例1に類似し、対応する部
分には同一の参照符号を付す。
【0068】本実施例に於いて、主帯電器14として、
コロトロンチャージャーが用いられる。主帯電器14の
放電ワイヤ21には、前記帯電位置の感光体ドラム13
の表面電位を調整するために、主帯電器14から感光体
ドラム13への放電電流Ipcを制御する電源36が接
続されている。また、主帯電器14としては、コロトロ
ンチャージャーの代わりに、スコロトロンチャージャ
ー、あるいは接触帯電器を用いるてもよい。
【0069】本実施例の特徴は、感光体ドラム13に於
ける前記暗減衰の程度の変動を検出する手段として、現
像装置16に関して、前記感光体ドラム13の軸線に沿
う外方に、導電性材料からなるブラシ54を、感光体ド
ラム13に接触させて配置したことである。ブラシ54
は、図9に示すように、感光体膜12に於いて主帯電器
14によって帯電される範囲内の、画像形成領域52よ
りも端部側の非画像形成領域53に配置される。
【0070】ブラシ54によって検出されたブラシ電流
Ibと、初期設定されたブラシ電流Ib0とは、比較器
57によって比較され、ブラシ電流の変化幅△Ibが検
出される。制御装置28は、メモリ29に記憶されてい
る図11に示すブラシ電流値の前記変化幅△Ibと該変
化幅に対応する現像位置の感光体ドラム13の表面電位
との関係を示すデータに基づいて、ブラシ電流の変化幅
△Ibから現像位置の感光体ドラム13の表面電位を算
出し、算出された現像位置の感光体ドラム13の表面電
位が初期設定された表面電位に近づくように電源電流I
ccを定める。電源36から前記調整された電源電流I
ccが出力され、主帯電器14に於いて放電が行われ、
感光体ドラム13の帯電位置に於ける表面電位が調整さ
れる。これにより、感光体ドラム13の前記現像位置に
於ける表面電位が予め定める電位に一定に維持される。
【0071】このような実施例に於いても、前記各実施
例で述べた効果と同様な効果を達成することができる。
【0072】また、本実施例の変形例として、図12に
示す構成の画像形成装置11bを用いるようにしてもよ
い。この画像形成装置11bは、前記実施例2に類似
し、対応する部分には、同一の参照符号を付す。この変
形例の特徴は、導電性材料からなるブラシ54を、クリ
ーニング装置19と主帯電器14との間に配置したこと
である。
【0073】前記変形例に於いて、ブラシ54は、前記
図9を参照して説明した感光体ドラム13の非画像形成
領域53に於いて、感光体ドラム13に接触するように
配置される。本実施例に於いて、ブラシ電流Ibの検出
動作は、例として画像形成装置11bの前記ウォーミン
グアップ時に行われる。本実施例に於いて検出されたブ
ラシ電流値は、感光体ドラム13の回転方向に沿って、
前記現像装置16よりも下流側で測定されているので、
現像位置付近に於ける感光体ドラム13の表面電位を得
るためには、測定されたブラシ電流値Ibに対して換算
処理が必要である。
【0074】この換算処理の第1の例は、感光体ドラム
13が、帯電位置から現像位置に到達するまでの期間
で、帯電位置から前記ブラシ54が配置されている位置
まで到達するように、感光体ドラム13の回転速度を変
更して、ブラシ電流Ibの測定を行うことである。換算
処理の第2の例は、前記帯電位置から現像位置までの暗
減衰の程度と、前記現像位置からブラシ54の配置位置
までの暗減衰の程度とを予め測定して、前記2種の暗減
衰の程度の関係に基づいて、演算によってブラシ54に
よって測定されたブラシ電流値Ibから、現像位置に於
けるブラシ電流Ibを求めることである。本実施例に於
いて、前記2種の換算方式の何れの処理方式を採用して
もよい。
【0075】以上のような本実施例に於いて、前記各実
施例で述べた効果と同様な効果を達成することができ
る。また、本実施例に於いて、更に、以下の効果を達成
することができる。第1の効果は、ブラシ電流Ibを検
出する手段によって、前記帯電位置から現像位置の間の
感光体ドラム13に形成されている静電潜像に影響を与
える事態を防止することができる点である。第2の効果
は、ブラシ54が感光体ドラム13の回転方向に沿って
クリーニング装置19よりも下流側に配置されているの
で、ブラシ54が感光体ドラム13上のトナーによって
汚損されることを防止することができる点である。
【0076】以上の実施例では、すべてドラム状の基体
に感光体膜を形成したものを感光体部材として用いた
が、ベルト状の基体に感光体膜を形成したものを用いて
もよい。
【0077】また、以上の実施例では、本発明の画像形
成装置を静電複写機として説明したが、本発明の画像形
成装置は、静電複写機にかかわらず、電子写真方式によ
って画像形成を行う画像形成装置であればよい。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、感光体ドラムに於ける
暗減衰の程度の変動を検出した後に、該検出結果に基づ
いて、該感光体ドラムにおける該現像手段近傍の該暗減
衰の程度の変動を補償するようにしている。これによ
り、該暗減衰が経時変化を生じた場合、あるいは画像形
成装置の設置環境などに起因して暗減衰が、画像形成装
置毎にばらついた場合等、暗減衰が感光体膜の製造直後
の程度から変動した場合、該暗減衰の程度の経時変化あ
るいは該ばらつきを補償して、均一な画像濃度の画像を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像形成装置11の系統図
である。
【図2】画像形成装置11の斜視図である。
【図3】本実施例の配置状態を示す系統図である。
【図4】主帯電器14のグリッド23の平面図である。
【図5】受光器42の受光状態を説明する図である。
【図6】本実施例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】本実施例の効果を説明するグラフである。
【図8】本発明の実施例2の画像形成装置11aの系統
図である。
【図9】本実施例の正面図である。
【図10】本実施例の斜視図である。
【図11】メモリ29に記憶されているデータを説明す
るグラフである。
【図12】実施例2の変形例の画像形成装置11bの系
統図である。
【図13】従来技術の画像形成装置1の系統図である。
【符号の説明】
11、11a、11b 画像形成装置 12 感光体膜 13 感光体ドラム 14 主帯電器 16 現像装置 19 クリーニング装置 20 除電ランプ 21 放電ワイヤ 22 シールドケース 23 グリッド 36 電源 27、57 比較器 28 制御装置 29 メモリ 30 ドラム基体 40 検電器 41 発光器 42 受光器 47、48 対向部 51 電位調整部 52 画像形成領域 53 非画像形成領域 54 ブラシ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山里 一郎 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 寺田 卓司 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 田中 雅史 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 木元 恵三 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 深見 季之 大阪市中央区玉造一丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する基体、及び該基体の表面
    に形成されている感光体膜を備える回転可能な感光体部
    材と、 該感光体部材の近傍に配置されて、該感光体膜を帯電さ
    せる帯電手段と、 帯電した該感光体膜に画像に対応する光を照射する露光
    手段と、 該感光体部材の回転方向に沿って、該露光手段よりも下
    流側に配置されている現像手段と、 該感光体膜に於ける暗減衰に基づいて、該暗減衰の程度
    の変動を検出する暗減衰検出手段であって、該感光体部
    材の近傍であって、該帯電手段と該現像手段との間に配
    置され、該感光体膜の該回転方向に沿う複数の位置の電
    位差に対応して姿勢が変化する姿勢変化部材と、該姿勢
    変化部材の姿勢変化量を検出する姿勢変化量検出手段と
    を有する暗減衰検出手段と、 該暗減衰検出手段で検出された該暗減衰の程度の変動に
    基づいて、該暗減衰の程度の変動を補償する補償手段と
    を備える画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記姿勢変化部材は、一体に構成されて
    いる複数の対向部を備え、該複数の対向部は、前記感光
    体部材の表面にそれぞれ対向し、かつ該感光体部材の回
    転方向に相互に間隔を隔て、該複数の対向部が該感光体
    部材の回転軸と平行な軸線回りに回転可能に支持され、
    該複数の対向部がそれぞれ対向している該感光体膜の表
    面の複数の位置の間の電位差に対応して、該姿勢変化部
    材が該軸線回りに回転して、姿勢を変化させる請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電手段は、放電ワイヤとシールド
    ケースとグリッドとを備えるスコロトロンチャージャー
    である請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記補償手段は、前記グリッドのグリッ
    ド電位を調節するグリッド電位調節手段を備える請求項
    1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記補償手段は、前記帯電手段に供給さ
    れる帯電のための電流量を制御する請求項1に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記暗減衰検出手段は、前記感光体膜に
    接触している導電材料からなるブラシを備える請求項1
    に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016109793A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2018194728A (ja) * 2017-05-19 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および画像形成装置の制御方法
JP2019003158A (ja) * 2017-06-20 2019-01-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、制御方法、及び制御プログラム

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