JP2007034169A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、適正な画像出力設定状況を保ち、濃度過多やオフセット等の異常画像を抑制することができる画像形成装置を得ることにある。
【解決手段】 トナーパターンの反射濃度を検出するパターン濃度検出センサ103と、現像装置12内に新たなトナーが供給される際、供給される新たなトナーの製造情報に基づいて、製造日から供給される時点までの放置時間を検知する放置時間検知手段104と、放置時間検知手段104が検知した放置時間が所定の範囲外のときに、トナー像を転移されるシートSの温度を検知する温度検知センサ107と、放置時間検知手段104が検知した放置時間と温度検知センサ107が検知した記録紙の温度とに基づき、画像濃度が所定の濃度になるように画像を出力するときの画像出力設定値を補正する制御部101を備えている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの二成分現像剤を用いる画像形成装置に関するものである。
従来より、二成分現像剤を用いる電子写真装置においては、現像剤中のトナー濃度をいかに制御するかが重要な課題であった。現像剤中のトナー濃度は、画像濃度に影響を及ぼすため、良好な画像を得るためにはトナー濃度を一定に保つことが望ましい。
トナー濃度の制御方法としては、例えば特許文献1に示されるように、トナー濃度センサを用いて一定のトナー濃度になるようにトナー補給を行う技術がある。この場合、特許文献2に示されるように、トナー濃度センサの出力のばらつきを抑えるために何らかの回路を付加し、トナー濃度センサの出力が所定の範囲内に入るように調整するのが一般的であった。
しかしながら、このようなトナー濃度を一定に制御する技術の場合には、電子写真方式による画像形成装置において、以下のような問題点があった。即ち、トナー濃度を所定値に制御しても、周辺環境の温度湿度や現像剤の使用条件により、出力画像の濃度が変化してしまう。これは、電子写真方式による画像形成が、トナーを摩擦帯電させることによって現像を行っていることに起因している。よって、上記現象は、電子写真方式を用いた画像形成装置において、極めて本質的な問題である。
このような問題を解決するためのトナー濃度制御方法としては、感光体上に基準画像(以下、基準パターンと示すことがある。)を作り、この基準パターンの濃度が一定になるように、トナー濃度の狙い値を設定し、この狙い値に基づいて、トナー補給を行うという技術がある。
上記トナー濃度制御方法としては、例えば特許文献3には、新現像材を装填した直後のトナー濃度センサ(Tセンサ)の出力値Vtiを検知し、その出力値Vtiに基準値Vrefを合わせ、出力値Vtiとトナー濃度変化量ΔTCとの対応関係を示したデータテーブルを基に、そのときのTセンサの出力値から一定トナー濃度分ずれたTセンサの出力値として基準値Vrefの上限値VrefH及び下限値VrefLを計算し、当該上限値VrefH及び下限値VrefLをメモリに記録し、通常動作においては、次の現像剤交換までの間、Pセンサの検知結果による基準値の修正はVrefH〜VrefLの範囲内で行い、また、新現像剤のトナー濃度を電子写真装置で許容できる最大トナー濃度とし、かつ、トナー濃度の上限を規定するVrefLとTセンサの出力値Vtiとが等しくなるように設定することを特徴とするトナー濃度制御装置、及びこれを備える画像形成装置が開示されている。上記手法により、トナー濃度センサの調整手段を省くことができ、安価な装置構成で、画像濃度を安定に制御できるトナー濃度制御装置としている。
また、特許文献4では、Pセンサ14で感光体5上に形成された基準画像の濃度を検出し、この時Vsp/Vsg及びPセンサ14検知の際のTセンサ値VT2と補正量ΔVTが求められ、Tセンサ制御目標値VTrefが、関係式VTref=VT2+f(Vsp/Vsg)から求められ、VTrefが記憶され、更に前回の作像動作終了後のVT1と次回の作像動作開始時のVT2とを比較し、その差が所定のしきい値よりも大きいときは、Tセンサ制御目標値VTrefは演算値を使用し、トナー補給時間tを決定してトナー補給がONされ現像装置内にトナーが供給される。即ち、現像剤の特性が大きく変化したことにより生ずるトナー濃度の変動を防止することのできるトナー濃度制御、及びこれを行う画像形成装置が提案されている。
特開平1−154179号公報 特開昭63−58472号公報 特開平10−186830号公報 特開平11−305497号公報
しかしながら、特許文献3又は4では、いずれの制御においてもトナー濃度センサ(Tセンサ)の感度が変化したことに対する補正がないため、正常な画像状態を保つことができないという不具合がある。
ところで、画像形成装置において変性ポリエステル樹脂を用いたトナーを用いた場合、懸濁重合法と異なり形状制御が容易であるため、ブレードクリーニングし易い形状にすることが可能であり、また乳化重合トナーにおいてみられるように、界面活性剤がトナー内部に残存したり、更にこれが感光体及び現像ローラを汚染して、トナーの帯電を阻害するといった不具合が起こらないという利点がある。
しかしながらその反面、上記変性ポリエステル樹脂を用いたトナーは、トナー粒子自体が通常、帯電極性と逆極性の弱プラス帯電するために、放置するとトナーの帯電低下が起こり易く、また補給トナーの帯電立ち上がりが悪くなり、従来のトナーより多くの攪拌時間が必要になるという問題点もある。
電子写真方式による画像形成装置において、前記変性ポリエステル樹脂トナーを用い、上述のような基準画像濃度を一定に制御する制御方法を用いた場合には、以下のような問題点がある。
即ち、現像剤を製造してから画像形成装置に装填するまでの流通期間や、あるいは装填後の保存期間が長期に渡った場合、この間に現像剤の帯電量が減少し、また、画像形成装置中において現像剤の攪拌動作を行っても、現像剤の帯電量が回復しづらいため、充分なトナー帯電量が得られない。このため、感光体上のトナーが付着量過多となったり、帯電不足トナーにより、オフセットが発生したりするといった不具合が生じる。
一方、現像剤放置時間が短い場合には、トナーの帯電量低下が少ないために、画像濃度低下を起こしたり、あるいはトナーニアエンドが点灯したりする。
更に、画像形成装置をユーザ先に設置するときは、現像剤と記録紙とを同時に搬入することが多く、冬季には現像剤も記録紙も外部環境によって冷たくなってしまっていたのでオフセットが更に悪化する。
しかも、近年では、ユーザ先の設置時間短縮のために予め倉庫のような場所で、画像形成装置をユーザ先に置いてくるだけで済むような状態に仕上げてしまうキッティングが頻繁に行われており、このような場合も、倉庫のような場所で仕立て上がった画像で画像形成装置の状態を確認している。このような場所では、記録紙が冷えている場合が多く、オフセット等の異常画像が発生し易い。
このように、特に変性ポリエステル樹脂トナーのような帯電量の減少しやすいトナーを、電子写真方式の画像形成装置に用いたときは、保存期間の長さやその条件、あるいは記録紙の温度によるトナー状態の差異が大きく、適正なトナー濃度制御が妨げられ、その結果、濃度過多やオフセット等の異常画像が発生してしまうという問題があった。
本発明は、適正な画像出力設定状況を保ち、濃度過多やオフセット等の異常画像を抑制することができる画像形成装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、像担持体上の潜像を、現像部によりトナー用いて現像し、これにより得たトナー像を記録材上に転移させて画像形成を行う画像形成装置において、像担持体上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの反射濃度を検出するパターン濃度検出手段と、現像部内に新たなトナーが供給される際、供給される新たなトナーの製造情報に基づいて、製造日から供給される時点までの放置時間を検知する放置時間検知手段と、放置時間検知手段が検知した放置時間が所定の範囲外のときに、トナー像を転移される記録材の温度を検知する温度検知手段と、放置時間検知手段が検知した放置時間と温度検知手段が検知した記録紙の温度とに基づき、画像濃度が所定の濃度になるように画像を出力するときの画像出力設定値を補正する画像出力補正手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、放置時間検知手段が検知した放置時間と温度検知手段が検知した記録紙の温度とに基づき、パターン濃度検出手段により検出される出力値の目標値を決定する決定手段とを備え、画像出力補正手段は、パターン濃度検出手段で検出したトナーパターンの濃度が、決定手段により決定された目標値となるまで、トナーパターンを作像するときの現像バイアスを補正し、トナーパターンが目標値となったときの現像バイアスの補正量で画像出力設定値を補正することを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、画像出力補正手段は、温度検知手段が検知した記録紙の温度とパターン濃度検出手段の出力値とに基づいて、バイアス補正値を決定し、このバイアス補正値により画像を出力するときの画像出力設定値を補正することを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載された発明において、画像出力時は、パターン濃度検出手段の出力値が一定の閾値内となったとき、画像出力設定値を元の値に戻すことを特徴とする。
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載された発明において、トナーとして、有機溶媒中に、少なくとも活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂、着色剤、離型剤を溶解又は分散させて形成した該溶解又は分散物を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で分散させ、架橋剤及び/又は伸張剤と反応させ、得られた分散液から該有機溶剤を除去し、かつトナー表面に付着した樹脂微粒子を洗浄・脱離して得られたものであることを特徴とする。
本発明によれば、放置時間検知手段が検知した放置時間と温度検知手段が検知した記録紙の温度とに基づき、画像濃度が所定の濃度になるように画像を出力するときの画像出力設定値を補正しているので、製造から所定期間放置されたトナーが現像部に供給された場合、あるいは使用する記録材の温度が低い場合であっても、適正な画像出力設定状況を保ち、濃度過多やオフセット等の異常画像を抑制することができる。
以下、本発明を、画像形成装置としての複写機に適用した一実施形態について説明する。本実施形態では、モノクロ画像形成装置を例に挙げて説明するが、本発明は、カラー画像形成装置についても同様に適用することができる。
まず、本発明の第1実施形態に係る複写機の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る複写機全体の概略構成図である。図1において、複写機本体100には、その上に画像読取装置200が取り付けられ、シートバンク300上に載置されている。画像読取装置200の上には、背面側(図中紙面裏側)を支点にして回動自在に構成された自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
複写機本体100の内部には、像担持体としてドラム状の感光体10が設けられている。この感光体10のまわりには、感光体10の回転方向(図中反時計方向)Aに沿って、帯電ローラを用いた帯電装置11、現像装置(現像部)12、転写装置13、クリーニング装置14が、順に配置してなる。
現像装置12は、トナーとして、重合法により製造した重合トナーを用い、その重合トナーを現像剤担持体としての現像ローラを用いて感光体10上の静電潜像に付着させて、これを可視像化する。
転写装置13は、2つのローラ15,16に掛け回された転写ベルト17を備えており、その転写ベルト17は、転写位置Bで感光体10の周面に押し当てられている。また、複写機本体100には、帯電装置11及びクリーニング装置14の図中左側に、現像装置12に新しいトナーを補給するトナー補給装置20が設けられている。
また、複写機本体100には、シートバンク300のシートカセット61から送り出されたシートSを転写位置Bを経てスタック部39まで搬送するシート搬送装置60が設けられている。このシート搬送装置60は、供給路R1又は手差し供給路R2、及び、シート搬送路Rに沿って、シートSを搬送する。シート搬送路R上には、転写位置Bに対してシート搬送方向の上流側にレジストローラ21が設けられている。
一方、転写位置Bに対してシート搬送路Rのシート搬送方向下流側には、熱定着装置22が設けられている。この熱定着装置22には、加熱ローラ(加熱部材)30と加圧ローラ(加圧部材)32との間にシートSを挟み込んで加熱加圧定着を行う。熱定着装置22の更にシート搬送方向下流側には、排出分岐爪34、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37及びコシ付ローラ38が設けられている。また、熱定着装置22を経た画像形成済みのシートをスタックするスタック部39も設けられている。
また、複写機本体100には、図中右側に、スイッチバック装置42が設けられている。このスイッチバック装置42は、シート搬送路Rの排出分岐爪34が配置された位置から分岐した反転路R3と、この反転路R3を通ってきたシートを再びシート搬送路Rのレジストローラ21の位置まで導く再搬送路R4とに沿ってシートSを搬送する。反転路R3及び再搬送路R4には、一対のスイッチバックローラ43及び他の複数のローラ66が設けられている。
更に、複写機本体100には、現像装置12の図中左側に、レーザ書込装置47が設けられている。このレーザ書込装置47は、図示しないレーザ光源、走査用の回転多面鏡48、ポリゴンモータ49、図示しないfθレンズ等の走査光学系を備えている。
また、画像読取装置200は、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55、CCD等のイメージセンサ56などを備えており、その上面にはコンタクトガラス57が設けられている。
また、自動原稿搬送装置400には、図示しない原稿セット台が設けられており、原稿の排出位置には、図示しない原稿スタック台が設けられている。自動原稿搬送装置400は、複数の原稿搬送ローラを備えており、この原稿搬送ローラによって、原稿は、原稿セット台から画像読取装置200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送される。
また、シートバンク300には、内部に、記録材である紙やOHPフィルム等のシートSを収納するシートカセット61が複数重ねて設けられている。各シートカセット61には、それぞれ呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。シートカセット61の図中右側には、複写機本体100のシート搬送路Rへと通じる上述した供給路R1が形成されている。この供給路R1にも、シートを搬送するいくつかのシート搬送ローラ66が設けられている。
また、複写機本体100には、図中右側に、手差し供給部68が設けられている。この手差し供給部68には、手差しトレイ67が開閉自在に設けられており、その手差しトレイ67上にセットした手差しシートをシート搬送路Rへと導く上述した手差し供給路R2が形成されている。この手差し供給部68にも、シートカセット61と同様に、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64が設けられている。
次に、上記複写機の動作について説明する。上記複写機を用いてコピーをとるとき、まず、図示しないメインスイッチをオンするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いて画像読取装置200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じてそれで押える。そして、図示しないスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときは、その原稿を原稿搬送ローラにより原稿搬送路を通してコンタクトガラス57上へと移動させてから画像読取装置200を駆動し、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。
一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときは、直ちに画像読取装置200を駆動して原稿内容を読み取る。原稿内容を読み取る際、画像読取装置200は
、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させながら、その光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面に照射する。そして、その反射光を複数のミラー54で結像用光学レンズ55まで案内してイメージセンサ56に入れ、そのイメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
一方、原稿内容の読み取りと同時に、図示しない感光体駆動モータによって感光体10を回転させる。そして、まず、帯電装置11により感光体10の表面を一様に帯電し、次いで上述の画像読取装置200で読み取った原稿内容に応じてレーザ書込装置47からレーザ光を照射して書込みを行い、感光体10の表面に静電潜像を形成する。その後、その静電潜像に現像装置12でトナーを付着させてこれを可視像化する。
また、スタートスイッチを押したと同時に、シートバンク300が備える複数のシートカセット61のうち選択サイズに対応するものから、呼出ローラ62によりシートSを送り出する。そして、送り出されたシートSを供給ローラ63及び分離ローラ64で1枚ずつ分離して、その1枚を供給路R1へ案内し、シート搬送ローラ66でシート搬送路Rへと導く。シート搬送路Rへ搬送されたシートSは、レジストローラ21に突き当たって止められる。
なお、手差し給紙部68を使う場合、その手差しトレイ67を開けてこれにシートSをセットする。この場合も、そのシートSは、呼出ローラ62、供給ローラ63、分離ローラ64によって1枚だけ手差し供給路R2へ搬送され、シート搬送ローラ66でシート搬送路Rへと導かれ、同じくレジストローラ21に突き当たって止められる。そして、このようにして、レジストローラ21に止められたシートSは、上述した感光体10の可視像化したトナー像の先端が転写位置Bへ進入するタイミングを合わせて回転を開始するレジストローラ21によって、その転写位置Bへ送り込まれる。
転写位置Bへと送り込まれたシートSは、転写装置13により感光体10上のトナー像が転写され、その表面に画像を担持する。転写後の感光体10は、その表面に残留した残留トナーがクリーニング装置14で除去され、図示しない除電装置により感光体10上の残留電位も除去され、帯電装置11からはじまる次の画像形成に備える。一方、画像を担持したシートSは、転写ベルト17により搬送されて熱定着装置22に入る。そして、加熱ローラ30と加圧ローラ32との間を搬送されながら熱と圧力が加えられて、シートS上の画像が定着する。その後、シートSは、排出ローラ35、第1加圧ローラ36、第2加圧ローラ37、コシ付ローラ38により、シートにコシをつけて、排出スタック部39上に排出され、そこにスタックされる。
なお、シートSの両面に画像を形成する場合には、排出分岐爪34を切り替え、シートSの片面にトナー像を転写した後、これをシート搬送路Rから反転路R3に入れる。このシートSは、シート搬送ローラ66で搬送してスイッチバック位置44へ入れられた後、スイッチバックローラ43でスイッチバックされ、今度は再搬送路R4に入れられ、シート搬送ローラ66で再びシート搬送路Rに導かれる。そして、上述と同様にしてシートの反対面にもトナー像を転写する。
図2は、上記トナー補給装置20にセットされるトナーボトル23の斜視図である。このトナーボトル23は、円筒状のボトル本体24にキャップ部25が備わっている。ボトル本体24の内部には補給用のトナーを収容した収容空間が形成されており、その収容空間には螺旋状の突起が形成されている。トナーボトル23をトナー補給装置20にセットする場合、まず、ボトル本体24の底部(キャップ部25の反対端部)とボトル駆動モータ26の駆動軸とを係合させる。これと同時に、キャップ部25はトナー補給装置20に対して固定される。そして、キャップ部25に設けられたレバー25aを操作すると、ボトル口24aが開口する。また、ボトル本体24の底部とボトル駆動モータ26の駆動軸とを係合させるとき、シャッターピン27aが現像装置12の突起部12aの斜面によって上方に案内される。これにより、シャッター27が開きトナー排出口28が開く。
図3は、現像装置12にトナーを補給する様子を示す図である。トナーボトル23がセットされた後、ボトル駆動モータ26が駆動すると、ボトル本体24が回転し、ボトル本体の螺旋状の突起によって収容空間内のトナーがキャップ部25内へ搬送される。キャップ部25内のトナーは、トナー補給マイラー25bによりトナー排出口28へ掻き出され、現像装置12内へ搬送される。このような構成により、ボトル駆動モータ26の駆動を制御することで、現像装置12へ供給するトナーの量(トナー補給量)を調節することができるようになっている。
次に、本実施形態におけるトナー濃度制御装置によるトナー濃度制御について説明する。図4は、本実施形態におけるトナー濃度制御装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態においては、現像装置12にトナー濃度センサ(Tセンサ)102が設けられており、また感光体10の表面に対向するように、感光体10上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの反射濃度を検出するパターン濃度検出手段としてのパターン濃度センサ(Pセンサ)103が設けられている。Tセンサ102は、現像剤の一部における透磁率を検知するものであって、透磁率が高いほど出力電圧(検出値)が高くなる一般的な透磁率センサである。
具体的には、Tセンサ102の出力電圧Vtが低い場合は、現像剤の透磁率が小さいことを意味するため、トナー濃度が高いと判断し、反対にTセンサ102の出力電圧Vtが高い場合には、現像剤の透磁率が大きいことを意味するため、トナー濃度が低いと判断するようになっている。
なお、本実施形態では、Tセンサ102として透磁率センサを用いているが、現像装置12に収容されている現像剤の一部について現像剤密度に関連するパラメータを検知できるものであれば、これに限られない。
また、Pセンサ103は、反射型の光学センサであり、トナー量の変化によって変動する反射光量から、感光体10上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの反射濃度を検出する。このPセンサ103は、トナー量が少ないほどすなわちトナーパターンの濃度が低いほど出力電圧が低い。なお、Pセンサも、感光体10上のトナーパターンの濃度が検出できるものであれば、これに限られない。これらのセンサ102,103の出力信号は、画像出力補正手段及び決定手段としての制御部101へ入力される。
このトナー濃度制御装置において、Tセンサ102による検知タイミングは、現像剤が撹拌されているときが望ましいので、画像形成動作中又は連続画像形成中の画像間において行っている。Tセンサ102による検知間隔は、なるべく短い間隔で行うのが望ましいので、本実施形態では画像形成動作ごとに行っている。
一方、Pセンサによる検知動作は、感光体10上にトナーパターンを形成する必要がある関係で、画像形成動作中には行うことができない。よって、Tセンサ102による検知タイミングは、非画像形成動作中又は連続画像形成中の画像間(ページ間)において行う。ただし、Pセンサ103による検知動作において、感光体10にトナーパターンを形成する間は、通常の画像形成動作を待たせることになるため、この検知動作が例えば連続画像形成中の画像間で行われる場合、連続画像形成スピードが落ちてしまう。よって、Pセンサ103による検知動作は、Tセンサ102ほど頻繁に行うことができない。
従って、本実施形態では、画像を30枚出力するごとに1回、Pセンサ103による検知動作を行うように設定している。なお、このPセンサ103による検知タイミングは、システムや要求スペックによって適宜変更するのが好ましい。
制御部101は、画像形成動作を行うたびに、Tセンサ102からの検出値Vtを受け
、この検出値Vtと目標値Vtrefとを比較する。そして、検出値Vtが目標値Vtref以上であると判断したら、この目標値Vtrefよりも剤中トナー濃度の方が低いと判断し、ボトル駆動モータ26を駆動させる制御信号を出力する。これにより、ボトル駆動モータ26が駆動して、現像装置12内の現像剤にトナーが補給される。
一方、検出値Vtが目標値Vtrefを下回っていると判断したら、目標値Vtrefにおけるトナー濃度よりも剤中トナー濃度の方が高いと判断し、ボトル駆動モータ26の駆動を停止させる制御信号を出力する。これにより、ボトル駆動モータ26の駆動は停止し、トナー補給が停止する。このようにして、現像装置12内のトナー濃度を制御するようになっている。
また、制御部101は、Pセンサ103からの検出値Vspを受け、上記目標値Vtrefの補正処理を行う。具体的には、その検出値Vspが規定値(目標とするトナーパターン濃度)Vsprefよりも下回っていると判断したら、上記目標値Vtrefが低くなるように補正する。その結果、Tセンサ102の検出値Vtが、それまでは目標値Vtrefを下回っていたとしても、補正後の目標値Vtref以上であればトナー補給動作が開始され、画像濃度が上昇する。
一方、Pセンサ103の検出値Vspが規定値Vspref以上であると判断したら、上記目標値Vtrefが高くなるように補正する。その結果、Tセンサ102の検出値Vtが、それまでは目標値Vtref以上であったとしても、補正後の目標値Vtrefを下回ればトナー補給動作が停止し、画像濃度が低下する。
上記Tセンサ102は、上記現像装置12内のトナーエンド、トナーニアエンドの監視も行っている。トナーエンド、トナーニアエンドの監視は、目標値Vtrefに所定の実数を引算した値をトナーニアエンドの閾値としている。そして、Tセンサ102の検出値Vtが、トナーニアエンドの閾値よりも下回った場合は、トナーニアエンドと判定し、ユーザに報知している。
ここで、本実施形態で用いているトナーは、その基材に変性ポリエステル樹脂を用いたものである。具体的には、次のように製造したものである。すなわち、有機溶媒中に、少なくとも活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂、着色剤及び離型剤を溶解又は分散させる。これにより得た溶解液又は分散液を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で分散させ、架橋剤及び伸張剤の少なくとも一方と反応させる。そして、これにより得た分散液から有機溶剤を除去し、かつ、樹脂微粒子を洗浄して、トナーを得る。
このトナーは、長期間放置すると帯電量が減少する。また、トナーが所定の帯電量となるのに時間がかかる。上記のような性質をもつトナーであるため、劣化した現像剤と交換され、新たに現像装置内に充填される現像剤中のトナー帯電量が所定範囲でないと、充填初期時に画像不良が生じてしまう。
また、上記トナー濃度制御において、トナー濃度が高い場合の濃度制御に関しては、トナーが消費されるまで一定の時間がかかり、それまではトナー濃度の高い状態が解消されない。このため、上記制御のみでは、前回の画像出力時から長時間が経過した後に画像形成を行う際、濃度過多やオフセットがなかなか回復しないという不具合が発生し易い。しかも、シートSが冷えている場合には、シートSに熱を奪われてしまうので、トナーを溶かしてシートSに定着させることが不十分になってしまうために、オフセットが悪化する。
そこで、本実施形態では、充填される現像剤の製造日から現時点までの放置時間を検知するとともに、シートSの温度を検知し、これらの検知結果に基づいて、画像を出力するときの画像出力設定値としての現像バイアス及び帯電バイアスを補正する画像出力制御装置を備えている。
図5は、本実施形態の画像出力制御装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、画像出力制御装置は、放置時間検知手段104と、温度検知センサ(温度検知手段)107と、記憶部106と、制御部101と、Pセンサ103と、現像装置12と、帯電装置11とで構成されている。
放置時間検知手段104は、テンキーなどから入力される現像装置12に充填される現像剤の製造日等の製造情報に基づいて、製造日から現時点までの充填される現像剤の放置時間T0を検知するものである。また、温度検知センサ107は、シートバンク300内に設けられており、シートバンク300のシートカセット61に収納されているシートSの温度Tkを検知するものである。
記憶部106には、ある放置時間T0に対する温度Tkにおけるトナーパターン濃度(基準パタン濃度)の下限値Vsp0及び上限値Vsp1が予め記憶されている。本実施の形態では、例えば、縦の列に各放置時間T0を並べ、横の列に各温度Tkを並べたマトリックス(テーブル)が格納されており、各放置時間T0と各温度Tkとの交点にはそれぞれ、トナーパターン濃度(基準パタン濃度)の下限値Vsp0及び上限値Vsp1が格納されている。
制御部101は、放置時間検知手段104で検知された放置時間T0及び温度検知センサ107で検知された温度Tkに基づいて、画像出力の補正を行うか否かを判定している。また、制御部101は、Pセンサのパターン濃度出力値Vspに基づいて、画像出力設定値たる現像バイアスVb、帯電バイアスVrを補正している。
図6は、本実施形態の現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャートである。まず、現像装置内の劣化した現像装置と交換して新たに充填される現像剤の放置時間T0を検知する(S1)。現像剤放置時間T0検知は、例えば、現像剤を内包した袋に現像剤製造日を記載しておいて、この製造日をテンキーなどで入力し、入力された製造日から現時点までの現像剤放置時間T0を装置内で計算し、検知する。また、ユーザが記載された製造日から、現時点までの現像剤放置時間T0を計算し、その計算した値をテンキーなどで入力することで、現像剤放置時間T0が検知されるようにしてもよい。更に、袋に現像剤製造日をバーコードで記載し、バーコードリーダで製造日を読み取って、製造日から現時点までのトナー現像剤放置時間T0を計算し検知してもよい。
放置時間T0が検知されたら、放置時間T0が上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内か否かをチェックする(S2)。閾値の範囲内である場合(S2のYES)は、交換された現像剤中のトナー帯電量が所定の帯電量を有しているので、基準の現像バイアスVb0帯電バイアスVr0を用いる通常制御を行う(S3)。
一方、放置時間T0が上下限の閾値の範囲外のとき(S2のNO)は、現像剤中のトナー帯電量が所定の帯電量となっていないので、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrの補正を行う。
現像バイアスVb、帯電バイアスVrの補正は、まず、温度検知センサ107によりシートSの温度Tkを測定した後この値を制御部101に入力する(S4)。次に、制御部101は、記憶部106に格納された放置時間T0と温度Tkのマトリックスを参照し(S5)、このマトリックスに基づいて基準パターン濃度の下限値Vsp0及び上限値Vsp1を決定する(S6)。
なお、記憶部106のマトリックスにおいては、温度Tkが低い場合は基準濃度を低く設定し、温度Tkが高い場合は濃度を高く設定するようになっている。これにより、温度Tkが低い場合は基準濃度が低くなりシートSに付着するトナー量が減少するので定着に必要な熱量が小さくなりオフセットが抑制される。また、逆に温度Tkが高い場合は付着量を増やして確実に画像濃度を維持させることができる。
続いて、感光体10上に基準パターン(基準パタン)を作成する(S7)。この作成された基準パターンをPセンサ103で検知して、このときのパターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高いか否かをチェックする(S8)。基準パターン濃度出力下限値Vsp0以下の場合(S8のNO)は、基準パターン作成時の現像バイアスVbpを所定の補正量ΔVだけ引く(S9)。
そして、この補正された基準パターン作成時の現像バイアスVbpで基準パターンを作成し(S7)、Pセンサ103の出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高いか否かをチェックする(S8)。基準パターン濃度出力下限値Vsp0以下の場合(S8のNO)は、S9以降のフローを繰り返し行う。
一方、Pセンサ103の出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高い場合(S8のYES)は、出力値Vspが基準パターン濃度出力下限値Vsp0よりも高くなったときの現像バイアスVbpで基準パターンを作成する(S10)。このときのPセンサ103の基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低いか否かチェックする(S11)。濃度出力値Vspが濃度出力上限値Vsp1以上の場合(S11のNO)は、基準パターン作成時の現像バイアスVbpに所定の補正量ΔVを加える(S12)。
そして、この補正量ΔVが加算された現像バイアスVbsで、基準パターンを作成し(S10)、濃度出力値Vspが濃度出力上限値Vsp1よりも低いかどうかをチェックする(S11)。基準パターン濃度出力上限値Vsp1以上の場合(S11のNO)は、S12以降のフローを繰り返し行う。
一方、Pセンサ103の濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低い場合(S11のYES)は、画像形成時の現像バイアスVb・帯電バイアスVrを補正するための補正電圧Vsを求める(S13)。補正電圧Vsは、Pセンサの濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1よりも低くなったときの基準パターン作成時の現像バイアスVbpから、基準パターン時のデフォルトバイアス値Vbp0を引くことで求めることができる。補正電圧Vsを求めたら、基準の帯電バイアスVr0から、求めた補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の帯電バイアスVrを求める。また、基準の現像バイアスVbから、求めた補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の現像バイアスVbを求める(S14)。
このようにして、帯電バイアスVr、現像バイアスVbが補正されることで、画像出力設定値が補正され、交換された現像剤中のトナーの帯電量が適正範囲でなくても、着荷時の画像濃度が修正され、適正な濃度を維持することができる。このため、濃度過多とオフセット画像とを抑制することができる。
ここで、交換された現像剤中のトナーの帯電量が適正範囲内でなくても、時間が径過することで、現像剤中のトナーの帯電量は、適正範囲になっていく。すなわち、長期間放置されて帯電量が減少した現像剤中のトナーが現像装置12内で攪拌されることで帯電量が所定の帯電量に回復していく。
一方、現像剤が製造されてすぐに交換されて、トナーが必要以上に帯電した現像剤中のトナーも消費されたり、トナー補給装置から新たなトナーが供給されたりすることで現像剤中のトナーが所定範囲の帯電量に回復していく。そこで、本実施の形態では、現像剤中のトナー帯電量が所定範囲に戻ったら、基準の現像バイアスVb、基準の帯電バイアスVrに戻すように制御している。
図7は、基準の現像バイアスVb、基準の帯電バイアスVrに戻すための制御の流れを示すフローチャートである。
まず、図6のフローのS14にて、着荷時の画像出力の帯電バイアスと現像バイアスとの電圧補正を行った後、画像形成動作が終了したか否かを検知する(S21)。画像形成動作が終了していたら(S21のYES)、補正された現像バイアスVbpを通常制御時の基準現像バイアス値Vbp0に戻し(S22)、この基準現像バイアス値Vbp0で基準パターンを作成する(S23)。
このときのPセンサ103の基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1下限値Vsp0の範囲内か否かをチェックする(S24)。範囲内でない場合(S24のNO)は、現像剤中のトナーが所定範囲の帯電量となっていないので、S21以降のフローを繰り返す。
一方、Pセンサ103の基準パターン濃度出力値Vspが基準パターン濃度出力上限値Vsp1下限値Vsp0の範囲内の場合(S24のYES)は、現像剤中のトナー帯電量が所定範囲の帯電量に回復しているため、現像バイアスVb、帯電バイアスVrをそれぞれ、基準バイアスVb、Vrに戻す(S25)。
以上、説明したように、本実施形態の画像形成装置によれば、現像装置12内に新たな現像剤が充填される際、充填される現像剤の放置時間T0が所定範囲外のときに、この放置時間T0とシートSの温度Tkとにより画像出力設定値たる現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを画像濃度が所定の濃度となるように補正している。その結果、製造から長期間又は短い期間の放置された現像像剤が充填された場合であっても、シートSの温度が場合であっても画像濃度を所定濃度に維持することができ、異常画像を抑制することができる。
また、長時間放置された現像剤が充填されても、現像剤のトナー濃度がトナーニアエンドの閾値以下となることがない。よって、トナーニアエンドの誤検知を抑制することができる。
Pセンサ103で検出した基準パターン濃度出力値Vspに基づいて現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正している。このように実際に感光体10に付着したトナー濃度に基づいて、画像出力設定値を補正することで、画像濃度を所定濃度にするための現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを精度良く設定することができる。
また、本実施形態の画像形成装置において、上記Pセンサで検出した基準パターン濃度出力値Vspが、所定の範囲内となるまで基準パターン作像時の現像バイアスを補正し、この現像バイアスの補正量Vsに基づき、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正している。このように、実際感光体に付着したトナー濃度が所定濃度になるように補正した補正量Vsに基づいて、現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正することで、確実に画像濃度を所定濃度にすることができる。
また、所定のタイミングで感光体10上に画像濃度検出用のパターンを作成し、これをPセンサ103で検出し、このPセンサ103で検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内であるとき、補正された現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正前の現像バイアスVb及び帯電バイアスVrに戻している。
充填された現像剤中のトナーは、現像装置内で除々に所定の帯電量に回復する。充填初期時必要以上に帯電したトナーであった場合は、所定の帯電量に回復するに従い除々に画像濃度が濃くなる。従って、Pセンサがこのトナー濃度を検知するとTセンサの目標値を除々に下げて、現像剤のトナー濃度が除々に下がっていく。
その結果、環境等によって更に現像剤のトナー濃度が下がった場合、現像剤のトナー濃度が極端に薄くなりすぎて現像ローラに付着するトナーの絶対量が足りなくなり、キャリアが感光体に付着して故障するなどの不具合をおこす場合がある。一方、充填初期時所定の帯電量に満たないトナーであった場合は、所定の帯電量に回復するに従い除々に画像濃度が薄くなる。従って、Pセンサ103がこのトナー濃度を検知するとTセンサの目標値を除々に上げて、現像剤のトナー濃度が除々に上がっていく。その結果、環境等によって更に現像剤のトナー濃度が上がった場合、現像剤中のトナー濃度が極端に濃くなり現像装置からトナーが吹き出して装置内部を汚してしまう場合があった。
しかし、所定のタイミングで補正前の現像バイアスでトナーパターンを作成し、このときのPセンサで検出したトナーパターンの濃度が所定範囲内である場合は、現像剤中のトナーの帯電量が回復しているので、補正前の現像バイアス及び帯電バイアスに戻す。これにより、現像剤のトナー濃度が極端に濃くなりすぎて、現像装置から吹き出すことを抑制することができる。また、現像剤のトナー濃度が極端に薄くなりすぎて感光体10にキャリアが付着することを抑制することができる。
また、本実施形態では、トナーとして、変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを用いている。このようなトナーは、上述したように、ブレードでクリーニングする際の除去効率を高めやすい、界面活性剤がトナー内部に残存したりトナーの帯電を阻害したりすることもないというメリットがある。しかし、その反面、トナー粒子自体は、攪拌などを行わずに放置しておくと、トナーの帯電が低下し、使用時の帯電極性と逆の弱プラスに帯電するというデメリットもある。更に、補給されたトナーの帯電が立ち上がるまでに従来のトナーより多くの攪拌時間が必要になるというデメリットもある。このようなデメリットをもつ変性ポリエステル樹脂を基材としたトナーを、上述したPセンサ103とTセンサ102とを併用してトナー濃度制御を行う画像形成装置で用いると、上述した問題が顕著に現れる。
すなわち、放置時間の短い現像剤や長い現像剤が現像装置12に充填された初期時の異常画像である。しかし、これは、上述したように現像バイアスVb及び帯電バイアスVrを補正することで十分に抑制できるので、初期時の異常画像を抑制した状態で、上記メリットを享受できる。
次に第2実施の形態を説明するが、その説明にあたり、上述した部分と同一の部分については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
本実施形態では、画像出力制御装置の記憶部106に、図8に示すようなマトリックス(参照テーブル)、すなわちPセンサ103のある出力値Vspに対するシートSの温度Tkにおける補正電圧(バイアス補正値)Vsが予め記憶されている。具体的には、図8に示すように、縦の列に各出力値Vspを並べ、横の列に各温度Tkを並べたマトリックスが格納されており、各出力値Vspと各温度Tkとの交点にはそれぞれ、補正電圧Vsが格納されている。このマトリックスにより、補正電圧Vsを決定するようになっている。
図8のフローチャートに示すように、まず、上記第1実施形態と同様にして現像装置12内の現像剤の放置時間T0を検知する(S31)。次に、温度検知センサ107によりシートSの温度Tkを測定した後この値を制御部101に入力する(S32)。
そして、放置時間T0が上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内である場合(S33のYES)は、通常の基準の現像バイアスVb、帯電バイアスVrで画像出力の制御を行う(S34)。
放置時間T0が上限(Trefl)下限(Trefs)閾値の範囲内でない場合(S12のNO)は、基準パターンを作成して(S35)、このときのPセンサ103の基準パターン濃度出力値Vspを得る。Pセンサ103の基準パターン濃度出力値Vspを得たら、記憶部106の参照テーブルを参照して(S36)、補正バイアスVsを決定する(S37)。
補正電圧Vsを決定したら、基準の帯電バイアスVrから、補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の帯電バイアスVrを求める。また、基準の現像バイアスVbから、補正電圧Vsを引くことで、画像出力時の現像バイアスVbを求める(S38)。
この第2実施形態においても、交換された現像剤のトナーの帯電量が適正範囲でなくても、現像バイアスVb、帯電バイアスVrをPセンサ103の基準パターン濃度出力値Vsp及びシートSの温度Tkに基づいて補正することで、現像剤交換初期時の不良画像を抑制することができる。
なお、上記S38の後に、第1実施形態と同様に、図7に示す制御を行うようにしても良く、この場合であっても、同様な作用効果を得る。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、画像形成装置として複写機を例にとって説明したが、これに限定されず、ファクシミリ、プリンタ、あるいはこれらの複合機等画像形成装置に適用しても同様な作用効果を得る。
第1実施形態に係る複写機を概略的に示す図である。 第1実施形態に係るトナー補給装置にセットされるトナーボトルの概略図である。 第1実施形態に係る現像装置にトナーを補給する状態を示す図である。 第1実施形態に係るトナー濃度制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像出力制御装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態に係る画像形成後において、基準の現像バイアス、基準の帯電バイアスに戻すための制御の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る現像剤充填時の制御の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 感光体(像担持体)
12 現像装置(現像部)
101 制御部(画像出力補正手段、決定手段)
103 パターン濃度センサ(パターン濃度検出手段)
104 放置時間検出手段
107 温度検知センサ(温度検知手段)
S シート(記録材)

Claims (5)

  1. 像担持体上の潜像を、現像部によりトナー用いて現像し、これにより得たトナー像を記録材上に転移させて画像形成を行う画像形成装置において、
    像担持体上に形成された画像濃度検出用のトナーパターンの反射濃度を検出するパターン濃度検出手段と、
    現像部内に新たなトナーが供給される際、供給される新たなトナーの製造情報に基づいて、製造日から供給される時点までの放置時間を検知する放置時間検知手段と、
    放置時間検知手段が検知した放置時間が所定の範囲外のときに、トナー像を転移される記録材の温度を検知する温度検知手段と、
    放置時間検知手段が検知した放置時間と温度検知手段が検知した記録紙の温度とに基づき、画像濃度が所定の濃度になるように画像を出力するときの画像出力設定値を補正する画像出力補正手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 放置時間検知手段が検知した放置時間と温度検知手段が検知した記録紙の温度とに基づき、パターン濃度検出手段により検出される出力値の目標値を決定する決定手段とを備え、
    画像出力補正手段は、パターン濃度検出手段で検出したトナーパターンの濃度が、決定手段により決定された目標値となるまで、トナーパターンを作像するときの現像バイアスを補正し、トナーパターンが目標値となったときの現像バイアスの補正量で画像出力設定値を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像出力補正手段は、温度検知手段が検知した記録紙の温度とパターン濃度検出手段の出力値とに基づいて、バイアス補正値を決定し、このバイアス補正値により画像を出力するときの画像出力設定値を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 画像出力時は、パターン濃度検出手段の出力値が一定の閾値内となったとき、画像出力設定値を元の値に戻すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. トナーは、有機溶媒中に、少なくとも活性水素基を有する化合物と反応可能な変性ポリエステル樹脂、着色剤、離型剤を溶解または分散させて形成した該溶解又は分散物を、樹脂微粒子を含む水系媒体中で分散させ、架橋剤及び/又は伸張剤と反応させ、得られた分散液から該有機溶剤を除去し、かつトナー表面に付着した樹脂微粒子を洗浄・脱離して得られたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。






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