JP5648663B2 - 焼入れ硬化層厚さの検査装置及びニッケルめっき皮膜厚さの検査装置 - Google Patents

焼入れ硬化層厚さの検査装置及びニッケルめっき皮膜厚さの検査装置 Download PDF

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本発明は、焼入れ硬化層厚さの検査装置及びニッケルめっき皮膜厚さの検査装置に係わり、更に詳しくは母材表面に有する窒化・高周波焼入れによる硬化層厚さの検査装置及び母材表面に形成したNiめっき皮膜厚さの検査装置に関するものである。
現在、窒化処理や高周波焼入れ処理による硬化層の厚さ(焼入れ厚さ)を測定する方法としては、窒化処理を施した鋼材を輪切りにし、切断面をビッカース硬度計等で測定する破壊検査による手法が主に行われている。そのため、測定に手間とコストがかかる。一方、Niめっき皮膜の厚さを測定する方法も、めっき処理した母材を輪切りにし、切断面から厚さを測定するか、あるいはめっき処理前後の母材の重量変化を測定し、表面積と密度を考慮して算出する方法が行われている。
このように、鋼材を窒化処理や高周波焼入れ処理して形成した硬化層や母材表面に形成したNiめっき皮膜等の磁性異質層の厚さを非破壊で簡易に測定できる装置はこれまで普及してこなかった。本出願人は、特許文献1にて渦電流法に基づく焼入深度測定方法及びその装置を提案しているが、単機能であるため装置価格が相対的に高く、普及には至ってない。
一方、本出願人は、特許文献2にてボルト締付力検査装置を提案し、本装置を製造販売している。このボルト締付力検査装置は、被締結体に締付力を伝達するボルト頭部若しくはナットの外周部に、ボルト軸部の軸方向と直交するように巻回した励磁コイルと検出コイルとを同芯状に配置するとともに、該励磁コイルと検出コイルとを取り囲み前記ボルト頭部若しくはナットとでポロイダル方向の磁気回路を形成するように環状ヨークを配置し、前記検出コイルは独立した第1検出コイルと第2検出コイルとからなり、前記ボルト頭部若しくはナットの外周部で、被締結体とは反対側の先端部に第1検出コイルを配置するとともに、被締結体側の基端部に第2検出コイルを配置し、前記励磁コイルに供給した交流電流又はパルス電流によって前記ボルト頭部若しくはナットの側面部を略軸方向に磁化し、該側面部の透磁率の大きさに応じて前記第1検出コイルと第2検出コイルに誘起する誘導電流の差動出力を計測し、ボルト軸部の締付力を測定するものである。
特開2002−14081号公報 特許第4605307号公報
前述のボルト締付力検査装置の測定原理は、ボルト頭部又はナットの周囲表層部に作用する圧縮応力によってその部分の透磁率が変化する磁気ひずみ応力測定法に基づいている。つまり、ボルト頭部又はナットの表層部と内部の透磁率の違いを利用して測定しているので、本発明が対象とする磁性異質層の厚さを測定する場合にも応用できるのではないかとの推測に基づいて本発明を完成させるに至ったのである。
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、磁気ひずみ応力測定法に基づくボルト締付力検査装置の本体制御装置を利用し、センサーのみを工夫して母材表面に有する窒化・高周波焼入れによる硬化層厚さの検査装置及び母材表面に形成したNiめっき皮膜厚さの検査装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたことを特徴とする焼入れ硬化層厚さの検査装置を構成した(請求項1)。
また、本発明は、強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたことを特徴とする焼入れ硬化層厚さの検査装置を構成した(請求項2)。
また、本発明は、母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたことを特徴とするニッケルめっき皮膜厚さの検査装置を構成した(請求項3)。
また、本発明は、母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたことを特徴とするニッケルめっき皮膜厚さの検査装置を構成した(請求項4)。
ここで、ニッケルめっき皮膜厚さの検査装置において、母材が強磁性体からなることが好ましい(請求項5)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の焼入れ硬化層厚さの検査装置は、強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたので、既成のボルト締付力検査装置の本体制御装置を利用して棒状の被検査体の表面に形成した焼入れ硬化層の厚さを簡単に検査することができ、ボルト締付力検査装置のオプションとして当該プローブを提供できるため、装置構成が安価であり、広く機械部品や装飾品に適用できる。
請求項2に係る発明の焼入れ硬化層厚さの検査装置は、強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたので、既成のボルト締付力検査装置の本体制御装置を利用して任意形状の被検査体の表面に形成した焼入れ硬化層の厚さを簡単に検査することができ、ボルト締付力検査装置のオプションとして当該プローブを提供できるため、装置構成が安価であり、広く機械部品や装飾品に適用できる。
請求項3に係る発明のニッケルめっき皮膜厚さの検査装置は、母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたので、既成のボルト締付力検査装置の本体制御装置を利用して棒状の被検査体の表面に形成したニッケルめっき皮膜の厚さを簡単に検査することができ、ボルト締付力検査装置のオプションとして当該プローブを提供できるため、装置構成が安価である。
請求項4に係る発明のニッケルめっき皮膜厚さの検査装置は、母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたので、既成のボルト締付力検査装置の本体制御装置を利用して任意形状の被検査体の表面に形成したニッケルめっき皮膜の厚さを簡単に検査することができ、ボルト締付力検査装置のオプションとして当該プローブを提供できるため、装置構成が安価である。
請求項5によれば、母材が強磁性体からなるので、広範囲の被検査体に適用でき、広く機械部品や装飾品に適用できる。
第1実施形態のプローブを用いた測定原理を示す部分断面図である。 同じく第1実施形態のプローブに被検査体をセットして検査する状態を示した一部省略断面図である。 第2実施形態のプローブを用いた測定原理を示す部分断面図である。 第2実施形態のプローブの要部を示す斜視図である。 同じく第2実施形態のプローブを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 SCM435の生材と全窒化材の初期磁化曲線を示すグラフである。 SCM435の三次元磁界解析による結果を示し、(a)は生材の内部磁束分布、(b)は窒化膜厚:0.2mmの場合の内部磁束分布を示す。 窒化厚さに対する励磁電流の影響を示すグラフである。 窒化厚さに対する励磁周波数の影響を示すグラフである。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1及び図2は本発明の第1実施形態のプローブAを示し、図3〜図5は本発明の第2実施形態のプローブBを示し、図中符号1は被検査体、2は母材、3は磁性異質層、4は励磁コイル、5は検出コイル、6はボビン、7はヨークをそれぞれ示している。
本発明は、母材2の表面に、該母材2とは異なる透磁率の異質層3が薄く形成されている被検査体1の磁性異質層3の厚さを非破壊で検査する検査装置である。先ず、第1実施形態のプローブAは、前記被検査体1の外周面に励磁コイル4と検出コイル5を同軸状に配置した。具体的には、図2に示すように、円筒状の合成樹脂製ボビン6にφ0.07mmの被覆線を300ターン巻いて検出コイル5とし、その上にφ0.5mmの被覆線を16ターン巻いて励磁コイル4とした。本実施形態の前記検出コイル5のリアクタンスは1300μH、抵抗は170Ωであり、前記励磁コイル4のリアクタンスは5.9μH、抵抗は1.3Ωであった。そのボビン6を金属製の本体ケース8に搭載し、更にて前記本体ケース8には前記励磁コイル4と検出コイル5に接続するコネクター9を側設して前記プローブAを構成した。
本体制御装置(図示せず)は、前記励磁コイル4に高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体1の側面部を表面に沿った方向に磁化し、該側面部の透磁率の大きさに応じて前記検出コイル5に誘起する誘導電流を計測するものであり、前記プローブAのコネクター9にケーブルで接続される。
第2実施形態のプローブBは、図3及び図4に示すように、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨーク7に励磁コイル4と検出コイル5を巻き、ヨーク7の両端が被検査体1に接触するように配置した。具体的には、図4及び図5に示すように、無方向性電磁鋼板7Aとして、厚さ0.5mmのコ字形のケイ素鋼板を用い、これを14枚重ねて7mm×7mmの外形のヨーク7を作製し、該ヨーク7の中央部の連結部にφ0.5mmの被覆線を20ターン巻いて励磁コイル4とし、一方のヨーク7の脚部にφ0.07mmの被覆線を50ターン巻いて検出コイル5とした。本実施形態の前記検出コイル5のリアクタンスは43μH、抵抗は7.1Ωであり、前記励磁コイル4のリアクタンスは0.84μH、抵抗は0.27Ωであった。この励磁コイル4と検出コイル5を巻いたヨーク7を先細中空の合成樹脂製ケース10の先端部内に搭載し、該ケース10の基端部には前記励磁コイル4と検出コイル5に接続するコネクター11を設けている。また、前記ケース10には、検査時に手元で検査開始できるようにスイッチ12を設けている。前記同様に、本体制御装置にはプローブBのコネクター11にケーブルで接続される。
本発明は、特に母材2が強磁性体であり、母材2の表層部の磁性異質層3が、該母材2を窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した硬化層あるいは母材2の表面に形成したNiめっき皮膜であると効果的である。一般的に、母材2を強磁性体の鋼材とした場合、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した硬化層やNiめっき皮膜の透磁率は、母材の透磁率よりもかなり小さい。
ここで、窒化処理とは、アルミニウム、クロム、モリブデンなどの窒化物形成元素を含む鋼を、アンモニア又は窒素を含んだ雰囲気中に暴露し、オーステナイト化温度以下の温度域で加熱することにより、鋼の表面近傍(1mm以内)に窒素を浸透させて硬化させる処理である。浸炭焼入れ層は、容易に1mm以上の硬化層を実現できるのに対し、窒化層は0.1mmレベルである。また、浸炭と窒化を同時に行う浸炭窒化処理もあり、高硬度、高耐衝撃性を有する表面を実現できる。一方、Niめっき皮膜は、電解Niめっき又は無電解Niめっきによって形成されるが、通常皮膜の厚さは100μm以内である。本発明は、従来の方法では測定が難しかった磁性異質層3の厚さが1mm以内と薄い場合に効果を発揮する。
第1実施形態では、図1に示すように、励磁コイル4に励磁電流を印加すると、該コイルの周りに磁界が生じ、一部は被検査体1の内部に浸透し、側面部が表面に沿った方向に磁化する。磁界の浸透の厚さは周波数によって決まり、周波数が高くなるほど浸透厚さは浅くなる。第2実施形態でも、図3に示すように、励磁コイル4に励磁電流を印加すると、磁力線はヨーク7を通って一端から被検査体1の内部に浸透し、他端からヨーク7に戻る閉じた磁気回路を形成し、被検査体1の表面部を表面に沿った方向に磁化する。どちらも磁性異質層3も磁化されるので、その厚さが厚くなるほど、磁化率は低下するので、検出コイル5の出力が低下する傾向になる。
前述の第1実施形態のプローブAを用いて窒化処理した硬化層の厚さを検査する場合を以下に説明する。ここでは、被検査体1として、円柱状の側面窒化焼入れ鋼材とし、窒化を施す母材2鋼材)と窒化層(硬化層)との電磁気特性の差を利用して窒化層膜厚を測定する。図2に示したプローブAに円柱状被検査体1をボビン6の内部にセットし、励磁コイル4に交流電流を流し、検出コイル5に鎖交する磁束の大きさから被検査体1の側面表層の窒化層厚さを評価する。
先ず、母材(SMC435)と全窒化材の初期磁化曲線と導電率の測定を行った。図6に測定した初期磁化曲線を示す。図6から、窒化領域は生材に比べて磁気特性が低下し、窒化層のBmax値は、生層に比べて半分以下になっていることが分かる。導電率は、生材が4.261×10(S/m)、全窒化材が4.663×10(S/m)となった。
次に、三次元有限要素法の非線形磁界解析を使用し、前記プローブAをモデル化して、0〜0.2mmの各表面窒化層に伴う、検出コイル5に鎖交する磁束密度変化の解析を行った。解析条件としては、周波数15kHz、励磁電流0.5Aとした。生材、窒化膜厚0.2mmの内部磁束密度解析の結果を図7に示す。図7から、窒化処理を行い磁化特性の低い窒化層が形成されたことで、生材領域、窒化領域ともに磁束密度が減少していることが分かる。
次に、窒化層厚さ(深さ)と励磁電流の影響を実験によって検討した。ここで、励磁周波数は15kHz一定としている。測定結果を図8に示す。尚、縦軸は検出コイル5に得られる磁束密度の減衰率を示している。図8より、減衰率が一番大きくなる励磁電流は0.5Aであることが分かった。減衰率が大きいということは、窒化層による影響が大きく現れるということを意味している。
また、窒化層厚さ(深さ)と励磁周波数の影響を実験によって検討した。ここで、励磁電流は0,5A一定としている。測定結果を図9に示す。図9より、減衰率が一番大きくなる周波数は15kHzであることが分かる。
以上の結果は、本発明により窒化層の厚さを0.1mmの1/10程度の精度で十分測定できることを示している。
母材の未処理部分の測定値を基準として磁性異質層の部分を測定値から所定の厚さがあるかどうか、つまり良品、不良品を判別することができる。勿論、磁性異質層3の厚さが既知のものを測定し、検出コイルの出力との相関をとっておけば、その出力から厚さを算出することができるので、厚さ測定装置としても使用できる。
母材(SCM420)の鋼材を窒化処理した不良品のサンプル1と良品のサンプル2を入手し、前記プローブAによって検査した。励磁電流は100mA、励磁周波数は20kHzとした。検出コイルの出力を比較したところ、生材の値は3936、サンプル1の値は3474、サンプル2の値は3396となった。どちらのサンプルも窒化層の存在により生材とり検出コイルの出力が低下し、サンプル2はサンプル1よりも更に値が78だけ低かった。つまり、サンプル2はサンプル1より窒化層厚さが厚いことを意味し、この差は誤差を考慮しても十分に識別できる程度に大きい。従って、本発明は窒化層の厚さが一定値を境に良品と不良品を判別する検査装置として十分に使用できることが証明された。
次に、窒化層の厚さが既知の場合について検出コイルの出力を比較した。生材の値は平均3814.7、厚さ0.1mmの場合の値は平均3431.7、厚さ0.2mmの場合の値は平均3341.0であった。何れも測定値のバラツキは20前後であった。生材と厚さ0.1mmの場合の差は383.0であり、厚さ0.1mmと0.2mmの値の差は90.7であるので、両者の違いは十分に検出できる。少なくとも厚さ測定精度が0.05mmはあると言える。
母材(S45C)の鋼材に厚さ60μmと100μmのNiめっき皮膜を形成した試験体を、前記プローブBを用いて検査した。励磁電流は100mA、励磁周波数は20kHzとした。検出コイルの出力を比較したところ、生材の値は3237、厚さ60μmの場合の値は2940、厚さ100μmの場合の値は2890であった。生材と厚さ60μmの場合の差は297であり、厚さ60μmと100μmの値の差は50であるので、両者の違いは十分に検出できる。最適化すれば、厚さ60μmと100μmの値の差は100を超える。
母材(SCM430)の鋼材に厚さ30μmのNiめっき皮膜を形成した試験体を、前記プローブBを用いて検査した。励磁電流は80mA、励磁周波数は15kHzとした。検出コイルの出力を比較したところ、生材の値は3713であり、厚さ30μm場合の値は3150であった。その差は563であり、18.8/μmとなり、測定値のバラツキを考慮しても数μm程度の厚さの違いが判別することができるかも知れない。つまり、本発明の測定原理では、磁性異質層3の厚さが薄い方がより測定精度が高くなると言える。
1 被検査体
2 母材
3 磁性異質層(焼入れ硬化層又はNiめっき皮膜)
4 励磁コイル
5 検出コイル
6 ボビン
7 ヨーク
7A 無方向性電磁鋼板
8 本体ケース
9 コネクター
10 ケース
11 コネクター
12 スイッチ
A 第1実施形態のプローブ
B 第2実施形態のプローブ

Claims (5)

  1. 強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたことを特徴とする焼入れ硬化層厚さの検査装置。
  2. 強磁性体からなる母材の表面に、窒化処理又は高周波焼入れ処理して形成した該母材とは異なる透磁率の硬化層が1mm以内に薄く形成されている被検査体の焼入れ硬化層の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部における焼入れ硬化層の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさを焼入れ硬化層の厚さに直接関連づけたことを特徴とする焼入れ硬化層厚さの検査装置。
  3. 母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、前記被検査体の外周面に励磁コイルと検出コイルを内外に同軸状に配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の側面部を表面に沿った方向に磁化することで、該側面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該側面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたことを特徴とするニッケルめっき皮膜厚さの検査装置。
  4. 母材の表面に、ニッケルめっき処理して形成した該母材とは異なる透磁率のニッケルめっき皮膜が1mm以内に薄く形成されている被検査体のニッケルめっき皮膜の厚さを非破壊で検査する検査装置であって、コ字形の無方向性電磁鋼板を複数積層したヨークに励磁コイルと検出コイルを巻き、ヨークの両端が被検査体に接触するように配置したプローブと、前記励磁コイルに単一周波数の高周波電流又はパルス電流を供給して前記被検査体の表面部を表面に沿った方向に磁化することで、該表面部におけるニッケルめっき皮膜の厚さに応じて決まる該表面部の透磁率の分布に基づき磁束密度分布が生じ、前記検出コイルに誘起する鎖交磁束の大きさに応じた出力を計測する本体制御装置とを備え、前記検出コイルの出力の大きさをニッケルめっき皮膜の厚さに直接関連づけたことを特徴とするニッケルめっき皮膜厚さの検査装置。
  5. 母材が強磁性体からなる請求項3又は4記載のニッケルめっき皮膜厚さの検査装置。
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