JP5647735B2 - ステータ製造方法及びステータ製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルをステータコアに巻装してステータを製造するステータ製造方法及びそのためのステータ製造装置に関する。
コイルをステータコアに巻装してステータを製造する方法の一つとして、例えば特開2009−5434号公報(特許文献1)に記載されているように、環状に形成された複数の環状導体をコイル挿入装置によってステータコアのスロットに挿入する方法が知られている。このようなコイル挿入装置を用いることで、環状導体をステータコアのスロットに容易に挿入することができる。なお、特許文献1では、製造されるステータのコイルのうちステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部の複数の渡り部は、軸方向視で同心円状に配置されている。
一方、例えば特開2007−336720号公報(特許文献2)に記載されているように、ステータコアから軸方向に突出するコイルエンド部の複数の渡り部が軸方向視で渦巻状に配置された構成のステータも知られている。このステータでは、渡り部のそれぞれは、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に、周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置されている。このようにステータをいわゆる渦巻状に形成することで、コイルエンド部を小型化することが可能となっている。そして、このような構成のステータの製造においても、特許文献1に記載されたようなコイル挿入装置を用いた方法を適用することができる。
このような場合、従来、渡り部を渦巻状に変形させながらステータコアのスロットに環状導体を挿入していた。しかし、渡り部の変形と環状導体のスロットへの挿入とを同時に行おうとすると、ステータコアのスロットの狙いの位置から環状導体がはみ出す等、スロットの所定位置に環状導体を適切に挿入することができない場合が多かった。
特開2009−5434号公報 特開2007−336720号公報
そこで、いわゆる渦巻状のステータを比較的簡易に製造することができるステータ製造方法及びステータ製造装置の実現が望まれる。
本発明に係る、コイル挿入装置を用いてコイルをステータコアに巻装してステータを製造するステータ製造方法の特徴構成は、
前記コイルにおける前記ステータコアから当該ステータコアの軸方向に突出するコイルエンド部が、前記ステータコアの異なるスロット間をつないで当該ステータコアの周方向に延びる複数の渡り部を備えると共に、
前記渡り部のそれぞれは、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置され、
前記コイル挿入装置は、前記ステータコアの複数のティースのそれぞれに対向するように軸方向に延びると共に周方向に沿って複数配列されたブレードを有するコイル保持器と、複数の前記ブレードに嵌合して当該ブレード間の位置関係を調整する位置調整器と、前記コイル保持器に保持された前記コイルを前記ステータコアのスロット側へ押し出すコイル押出器と、を備え、
前記コイル押出器は、複数の前記ブレードに沿うように形成された円盤状の本体部と、前記本体部から軸方向で前記位置調整器側に膨出し前記本体部よりも小径に形成された膨出部と、を有し、
前記コイルを構成する複数の環状導体を前記コイル保持器に配置する工程であって、前記環状導体の第一部分を前記ブレード間に形成される第一の引掛隙間に挿入し、前記環状導体の第二部分を前記第一の引掛隙間から所定ピッチ離れた第二の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体のそれぞれの前記第一部分と前記第二部分とをつなぐ連結部分が、軸方向視で当該連結部分と重複する位置に配置された他の前記環状導体の前記第一部分に対して軸方向一方側を通るように、複数の前記環状導体を配置するコイル配置工程と、
前記コイル配置工程の後、前記コイル保持器に対する前記位置調整器の位置を固定した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が前記環状導体の軸方向に沿った変形前の全長よりも短くなる設定位置まで前記コイル押出器を前記ブレードに沿って軸方向に移動させ、前記膨出部の外周面によって前記環状導体を当接支持して前記環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の前記環状導体の前記連結部分を変形させるコイル変形工程と、
前記コイル変形工程の後、前記コイル押出器を軸方向に更に移動させ、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分を前記スロットに挿入するコイル挿入工程と、
を有する点にある。
コイル配置工程において、コイル保持器に上記の特徴構成のように複数の環状導体を配置することで、渡り部のそれぞれが、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置された構成のコイル(ここでは「渦巻状コイル」と称する)を備えたステータの製造のための準備を、適切に行うことができる。
そして、コイル配置工程の後に実行されるコイル変形工程において、位置調整器とコイル押出器との間で複数の環状導体を押圧してその連結部分を変形させる。これにより、当該連結部分の形状を、ステータコイルに巻装後のコイルエンド部の形状に近づけることができる。
この状態でコイル挿入工程を実行し、変形後の複数の環状導体のそれぞれの連結部分を渡り部としてステータコアから軸方向に突出する位置に配置すると共に、第一部分及び第二部分をスロットに挿入する。このとき、コイル変形工程において、環状導体の連結部分がステータコイルに巻装後のコイルエンド部の形状に近い形状に既に変形されているので、各環状導体を容易にスロットに挿入することができる。よって、渦巻状コイルを備えたステータを、比較的簡易に製造することができる。
また、コイル変形工程において、膨出部の外周面によって環状導体を当接支持して環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の環状導体の連結部分を変形させることで、完成後のステータにおいて、軸方向の両側のコイルエンド部の大きさの偏りを少なくすることができる。そして、コイルエンド部の大きさのバランスを適正化することで、環状導体の引っ掛かり等の発生を有効に抑制して、各環状導体を容易にスロットに挿入することができる。
ここで、前記コイル変形工程において、前記環状導体の前記第一部分の軸方向位置と前記第二部分の軸方向位置とを合致させるように前記コイル押出器を軸方向に移動させる構成とすると好適である。
また、前記膨出部が前記位置調整器に嵌合した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されていると好適である。
また、前記コイル挿入工程において、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を維持しつつ、前記コイル押出器の軸方向移動に合わせて前記位置調整器を軸方向に移動させる構成とすると好適である。
この構成によれば、位置調整器とコイル押出器との間で押圧されて変形した連結部分を、更に変形させることなくそのままの状態で軸方向に移動させることができる。よって、連結部分に不必要な応力が作用することを抑制しながら、環状導体の第一部分及び第二部分をスロットに挿入することができる。
また、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記ステータコアの軸方向長さよりも短く設定されている構成とすると好適である。
一般的なコイル挿入装置では、コイル押出器は、径方向に沿って放射状に突出してステータコアのスロットの開口部に配置される部分(ここでは「スロット開口配置部」と称する)を有する。また、コイル挿入装置が位置調整器を備える場合には、当該位置調整器も同様のスロット開口配置部を有する構成とすることができる。
この構成によれば、コイル押出器のスロット開口配置部及び位置調整器のスロット開口配置部の少なくとも一方がスロットの開口部に配置される状態となるので、コイル押出器及び位置調整器の少なくとも一方によりブレード間の位置関係を保持することができる。よって、ブレード間の引掛隙間とステータコアのスロットとの間の相対位置関係を適切に維持したままでコイル挿入工程を実行することができる。従って、環状導体の第一部分及び第二部分を確実にスロットに挿入することができる。
また、前記環状導体は、複数本の線状導体の束で構成され、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、複数本の前記線状導体を前記引掛隙間内において隙間なく並べた状態での前記第一部分又は前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されている構成とすると好適である。
この構成によれば、コイル変形工程において環状導体の連結部分を変形させる際に、環状導体を構成する複数本の線状導体間の隙間がなくなるまで押圧するので、連結部分を確実に変形させることができる。また、連結部分の空間密度を高めることができ、コイルエンド部を小型化することができる。
本発明に係る、コイルをステータコアに巻装してステータを製造するためのステータ製造装置の特徴構成は、
前記ステータコアの複数のティースのそれぞれに対向するように軸方向に延びると共に周方向に沿って複数配列されたブレードを有するコイル保持器と、複数の前記ブレードに嵌合して当該ブレード間の位置関係を調整する位置調整器と、前記コイル保持器に保持された前記コイルを前記ステータコアのスロット側へ押し出すコイル押出器と、少なくとも前記位置調整器及び前記コイル押出器の動作制御を行う制御部と、を備え、
前記コイル押出器は、複数の前記ブレードに沿うように形成された円盤状の本体部と、前記本体部から軸方向で前記位置調整器側に膨出し前記本体部よりも小径に形成された膨出部と、を有し、
前記コイルを構成する複数の環状導体の第一部分を前記ブレード間に形成される第一の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体の第二部分を前記第一の引掛隙間から所定ピッチ離れた第二の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体のそれぞれの前記第一部分と前記第二部分とをつなぐ連結部分が、軸方向視で当該連結部分と重複する位置に配置された他の前記環状導体の前記第一部分に対して軸方向一方側を通るように、複数の前記環状導体を配置した状態で、
前記制御部は、
前記コイル保持器に対する前記位置調整器の位置を固定した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が前記環状導体の軸方向に沿った変形前の全長よりも短くなる設定位置まで前記コイル押出器を前記ブレードに沿って軸方向に移動させ、前記膨出部の外周面によって前記環状導体を当接支持して前記環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の前記環状導体の前記連結部分を変形させるコイル変形工程と、
前記コイル押出器を軸方向に更に移動させ、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分を前記スロットに挿入するコイル挿入工程と、
を前記コイル変形工程、前記コイル挿入工程の順に実行するように構成されている点にある。
この特徴構成によれば、ステータコアから当該ステータコアの軸方向に突出するコイルエンド部が、ステータコアの異なるスロット間をつないで当該ステータコアの周方向に延びる複数の渡り部を備えると共に、渡り部のそれぞれが、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置されたコイルを比較的簡易に製造することができる。
すなわち、コイル保持器に上記の特徴構成のように複数の環状導体が配置されることで、渡り部のそれぞれが、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置された構成のコイル(渦巻状コイル)を備えたステータの製造のための準備が、適切に行われる。
そして、その後に実行されるコイル変形工程において、位置調整器とコイル押出器との間で複数の環状導体を押圧してその連結部分を変形させる。これにより、当該連結部分の形状を、ステータコイルに巻装後のコイルエンド部の形状に近づけることができる。
この状態でコイル挿入工程を実行し、変形後の複数の環状導体のそれぞれの連結部分を渡り部としてステータコアから軸方向に突出する位置に配置すると共に、第一部分及び第二部分をスロットに挿入する。このとき、コイル変形工程において、環状導体の連結部分がステータコイルに巻装後のコイルエンド部の形状に近い形状に既に変形されているので、各環状導体を容易にスロットに挿入することができる。よって、渦巻状コイルを備えたステータを、比較的簡易に製造することが可能なステータ製造装置を提供することができる。
また、コイル変形工程において、膨出部の外周面によって環状導体を当接支持して環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の環状導体の連結部分を変形させることで、完成後のステータにおいて、軸方向の両側のコイルエンド部の大きさの偏りを少なくすることができる。そして、コイルエンド部の大きさのバランスを適正化することで、環状導体の引っ掛かり等の発生を有効に抑制して、各環状導体を容易にスロットに挿入することができる。
ここで、前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記環状導体の前記第一部分の軸方向位置と前記第二部分の軸方向位置とを合致させるように前記コイル押出器を軸方向に移動させると好適である。
また、前記膨出部が前記位置調整器に嵌合した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されていると好適である。
また、前記制御部は、前記コイル挿入工程において、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を維持しつつ、前記コイル押出器の軸方向移動に合わせて前記位置調整器を軸方向に移動させる構成とすると好適である。
この構成によれば、位置調整器とコイル押出器との間で押圧されて変形した連結部分を、更に変形させることなくそのままの状態で軸方向に移動させることができる。よって、連結部分に不必要な応力が作用することを抑制しながら、環状導体の第一部分及び第二部分をスロットに挿入することができる。
また、前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を、前記ステータコアの軸方向長さよりも短くする構成とすると好適である。
一般的なステータ製造装置では、コイル押出器は、径方向に沿って放射状に突出してステータコアのスロットの開口部に配置される部分(スロット開口配置部)を有する。また、ステータ製造装置が位置調整器を備える場合には、当該位置調整器も同様のスロット開口配置部を有する構成とすることができる。
この構成によれば、コイル押出器のスロット開口配置部及び位置調整器のスロット開口配置部の少なくとも一方がスロットの開口部に配置される状態となるので、コイル押出器及び位置調整器の少なくとも一方によりブレード間の位置関係を保持することができる。よって、ブレード間の引掛隙間とステータコアのスロットとの間の相対位置関係を適切に維持したままでコイル挿入工程を実行することができる。従って、環状導体の第一部分及び第二部分を確実にスロットに挿入することができる。
また、前記環状導体は、複数本の線状導体の束で構成され、前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を、複数本の前記線状導体を前記引掛隙間内において隙間なく並べた状態での前記第一部分又は前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致させる構成とすると好適である。
この構成によれば、コイル変形工程において環状導体の連結部分を変形させる際に、環状導体を構成する複数本の線状導体間の隙間がなくなるまで押圧するので、連結部分を確実に変形させることができる。また、連結部分の空間密度を高めることができ、コイルエンド部を小型化することができる。
実施形態に係るステータの斜視図である。 軸方向から見た渦巻状コイルエンド部を模式的に示した平面図である。 実施形態に係るステータ製造装置を示す概略構成図である。 図3のIV−IV断面図である。 図3のV−V断面図である。 実施形態に係るステータ製造方法の製造工程を示すフローチャートである。 コイル配置工程での環状導体の配置状態を示す模式図である。 コイル変形工程でのコイル挿入装置の状態を示す図である。 コイル変形工程での環状導体の配置状態を示す模式図である。 コイル挿入工程の一局面でのコイル挿入装置の状態を示す図である。 コイル挿入工程の一局面での環状導体の配置状態を示す模式図である。 コイル挿入工程の最終局面でのコイル挿入装置の状態を示す図である。 コイル成形工程でのコイル挿入装置の状態を示す図である。
本発明に係るステータ製造方法について、図面を参照して説明する。本発明に係るステータ製造方法は、ステータ製造装置100(コイル挿入装置5)を用いてコイル3をステータコア2に巻装してステータ1を製造するものである。本実施形態に係るステータ製造方法によれば、いわゆる渦巻状のステータ1を比較的簡易に製造することができる。以下では、製造対象となるステータ1の構成、製造段階で使用されるコイル挿入装置5の構成、及びコイル挿入装置5を用いたステータ製造方法、の順に説明する。
なお、以下の説明では、特に区別して明記している場合を除き、「軸方向L」、「周方向C」、「径方向R」は、ステータコア2の円筒状のコア基準面21(例えばステータコア2の内周面)の軸心Xを基準として定義している。コイル挿入装置5の各部材に関しては、当該コイル挿入装置5にステータコア2が通常の態様で装着された(セットされた)状態でのコア基準面21の軸心Xを基準として定義している。
また、各部材についての方向や位置等に関する用語(例えば、「平行」や「合致」等)は、製造上許容され得る誤差による差異を有する状態も含む概念として用いている。
1.ステータの構成
本実施形態に係るステータ1の構成について、図1及び図2を参照して説明する。このステータ1は、インナーロータ型の回転電機のステータである。ここで、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。図1に示すように、ステータ1は、ステータコア2とコイル3とを備えている。なお、図1では、煩雑さを避けるために、ステータコア2から軸方向Lに突出するコイル3の部分であるコイルエンド部32については、一部のみを示して他の部分の図示を省略している。
ステータコア2は、磁性材料を用いて形成されている。また、ステータコア2は、円筒状のコア基準面21の周方向Cに分散配置された複数のスロット22と、周方向Cに互いに隣接する2つのスロット22の間に形成された複数のティース23とを有する。ここで、「円筒状のコア基準面21」とは、スロット22の配置や構成に関して基準となる仮想的な面である。本実施形態では、図1に示すように、隣接する2つのスロット22の間に形成される複数のティース23の径方向R内側の端面を含む仮想的な円筒状の面であるコア内周面を、コア基準面21としている。なお、ステータコア2の外周面等をコア基準面21としても良い。
複数のスロット22は、周方向Cに沿って一定間隔で分散配置されている。各スロット22は、軸方向Lに延びると共に、ステータコア2の軸心Xから放射状に径方向Rに延びるように形成されている。各スロット22は、互いに同じ形状とされており、軸方向L及び径方向Rに延びると共に周方向Cに所定の幅を有する溝状に形成されている。各スロット22の内壁面には、シート状の絶縁部材(図示せず)が設けられている。各スロット22は、径方向R内側に開口(ステータコア2の内周面に開口)する内周開口部22aを有している。各スロット22の内周開口部22aの開口幅は、それより径方向R外側の部分に比べて狭くなっている。すなわち、本実施形態におけるスロット22は、セミオープンスロットとして構成されている。また、各スロット22の径方向R内側端部には、合成樹脂製のシート状部材等からなるウェッジ25が、内周開口部22aを閉塞するように配置されている(図5を参照)。
複数のティース23は、それぞれ隣接する2つのスロット22の間に形成され、周方向Cに沿って一定間隔で分散配置されている。各ティース23は、互いに同じ形状とされており、軸方向L及び径方向Rに延びると共に周方向Cに所定の幅を有する厚板状に形成されている。本実施形態では、各ティース23は、当該ティース23における周方向Cを向く2つの側面が互いに平行となるように形成されている。すなわち、本実施形態におけるティース23は、平行ティースとして構成されている。
本実施形態では、回転電機は多相交流(本例では三相)で駆動される交流電動機である。ステータ1のコイル3は、本例では三相(U相、V相、W相)のそれぞれに対応して、U相コイル、V相コイル、W相コイルに分かれている。これに対応して、ステータコア2には、U相用、V相用、及びW相用のスロット22が、周方向Cに沿って繰り返し現れるように配置されている。本例では、ステータコア2には、各相用のスロット22が、周方向Cに沿って2つずつ繰り返し現れるように配置されている。これに応じて、ステータコア2には、各相用のコイル3が、周方向Cに沿って2つずつ繰り返し現れるように巻装されている。
コイル3は、ステータコア2から当該ステータコア2の軸方向Lに突出するコイルエンド部32を有する。コイルエンド部32は、ステータコア2の異なるスロット22間をつないで当該ステータコア2の周方向Cに延びる複数の渡り部31を備えている。図1に示すように、各渡り部31は、互いに5スロットピッチ離れた2つのスロット22どうしを結ぶように配置されている。また、各渡り部31は、当該渡り部31の両側の2つのスロット22の間に位置する4つのスロット22からそれぞれ延びる他の渡り部31と、軸方向L視、周方向C視、及び径方向R視で重複する部分を有して絡み合うように配置されている。なお、2つの部材の配置に関して「所定方向視で重複する部分を有する」とは、当該所定方向を視線方向として当該視線方向に直交する各方向に視点を移動させた場合に、2つの部材が重なって見える視点が少なくとも一部の領域に存在することを意味する。
渡り部31のそれぞれは、周方向C一方側(図2における時計回り方向側)の端部において同じ周方向C位置にある他の渡り部31に対して径方向R内側に位置すると共に、周方向C他方側(図2における反時計回り方向側)の端部において同じ周方向C位置にある他の渡り部31に対して径方向R外側に位置するように配置されている。各渡り部31は、周方向C一方側から周方向C他方側に向かって径方向R内側から径方向R外側に向かうように配置されており、周方向Cに互いに隣接する2つの渡り部31が、それぞれ径方向R視で一部重なるように配置されている。
その際、複数の渡り部31は、設計上は、軸方向L視でステータコア2の軸心Xから径方向R外側へ向かって延びる複数の渦巻線Sに沿って配置されている。ここで、「渦巻線S」は、渦巻状の平面曲線(平面直線及び平面折線等を含む)である。また、「軸心Xから径方向R外側へ向かって延びる」とは、軸心X側から少なくとも径方向R外側へ向かって延びることを表し、渦巻線Sの仮想延長線が軸心Xを通ることを必須とするわけではない。図2には、軸方向Lから見た複数の渡り部31を模式的に表している。このように、本実施形態に係るコイル3は、複数の渡り部31が軸方向L視で全体として渦巻状に配置されたコイルエンド部(渦巻状コイルエンド部)32を有している。このような渦巻状のコイルエンド部32を有するコイル3を、以下では「渦巻状コイル3」と称する場合がある。なお、本例では渦巻状コイル3が1セットのみ設けられている。
コイル3は、後述する複数の環状導体35により構成されている。環状導体35は、複数本の線状導体34の束で構成されている。なお、線状導体34は、例えば銅やアルミニウム等の金属により構成された線状の導体であり、その表面には樹脂等からなる絶縁皮膜が形成されている。ここで「複数本」とは、線状導体34の延在方向に直交する各断面において複数本となっていることを意味し、線状導体34自体は全体としてつながっていても良い。本実施形態では、3本一組の線状導体34を複数回周回させることにより、複数本の線状導体34の束からなる環状導体35が構成されている。なお、1本の線状導体34やK本一組(Kは2以上の整数を表す)の線状導体34を複数回周回させることにより複数本の線状導体34の束からなる環状導体35を構成しても良い。これら複数の環状導体35により構成されるコイル3の、ステータコア2への巻き方としては、公知の各種方法を用いることができる。本例では、コイル3は、重ね巻かつ分布巻によりステータコア2に巻装されている。
2.コイル挿入装置の構成
本実施形態に係るコイル挿入装置5の構成について、図3〜図5を参照して説明する。図3に示すように、コイル挿入装置5は、コイル保持器50と、位置調整器61と、コイル押出器71とを主要な構成として備えている。また、コイル挿入装置5は、ウェッジ案内部材81とウェッジ押上器82とを備えている。
コイル保持器50は、コイル3を保持するための部材であり、複数のブレード51を有する。本実施形態では、コイル保持器50は、ステータコア2のティース23と同数のブレード51を有している。図4に示すように、各ブレード51は、複数のティース23のそれぞれに対向するように周方向Cに沿って配列されている。図3に示すように、各ブレード51は、軸方向Lに沿って所定長さ(本例ではステータコア2の軸方向長さD4よりも十分に長い)を有して延びるように棒状に形成されている。これにより、複数のブレード51は、全体として円筒状に配置されている。各ブレード51は、コイル保持器50が有するブレードホルダ(図示せず)に、それぞれ下端部において締結固定されて位置決め保持されている。
互いに隣接する2つのブレード51の間には、周方向Cに一定幅を有する周方向隙間として、引掛隙間52(図4等を参照)が形成されている。本実施形態では、ステータコア2のスロット22と同数の引掛隙間52が形成されている。各引掛隙間52は、スロット22の内周開口部22aにそれぞれ連通する。各引掛隙間52には、後述するようにコイル3を構成する環状導体35の所定部分が挿入されて引き掛けられる。コイル保持器50は、複数の環状導体35が引掛隙間52に引き掛けられた状態で、コイル3を保持可能である。
位置調整器61は、複数のブレード51に嵌合して当該ブレード51間の位置関係を調整するための部材である。位置調整器61は、軸方向Lに所定厚さを有する円盤状に形成されている。この円盤状部分の外形は、円筒状に配置された複数のブレード51の内周面に沿っている。位置調整器61は、ブレード51に対して上方(図3における上側)から懸架されており、所定の駆動機構により軸方向Lに沿って(ブレード51の延在方向に沿って)スライド可能である。
図4に示すように、位置調整器61は、その径方向R外側の端部に、径方向R外側に向かって放射状に突出する複数の突出歯62を有している。各突出歯62は、互いに同じ形状とされており、軸方向L及び径方向Rに延びると共に周方向Cに所定の幅を有する板状に形成されている。突出歯62はコイル保持器50の引掛隙間52と同数形成されている。各突出歯62は、位置調整器61がブレード51の上端部よりも下方に位置する状態で、引掛隙間52にそれぞれ挿入される。これにより、位置調整器61は、ブレード51間の周方向Cの距離変動を抑制して周方向Cの位置関係を調整可能である。なお、突出歯62は、その先端部(本例では径方向R外側の端部)が引掛隙間52を通ってステータコア2の内周開口部22aに至る程度の径方向Rの長さである。
本実施形態では、コイル挿入装置5を渦巻状コイル3の製造に適用可能とするべく、上述したようにコイル保持器50にはティース23と同数のブレード51が備えられている。そのため、各ブレード51の周方向Cの幅は非常に狭い。一方、図3に示すように各ブレード51の軸方向Lの長さは比較的長いので、これらが下端部において締結固定されるだけでは、上端部の位置が正確に定まらない可能性がある。そのため、位置調整器61を用いて各ブレード51の上端部付近でもそれらの位置関係を調整することで、上記のような構成のコイル挿入装置5においても複数のブレード51の位置決めを正確に行うことが可能となっている。
コイル押出器71は、コイル保持器50に保持されたコイル3をステータコア2のスロット22側へ押し出すための部材である。図3に示すように、コイル押出器71は、本体部71aと膨出部71bとを有する。本体部71aは、軸方向Lに所定厚さを有する円盤状に形成されている。この本体部71aの外形は、円筒状に配置された複数のブレード51の内周面に沿っている。膨出部71bは、本体部71aから軸方向Lで位置調整器61側(上側)に向かって膨出している。膨出部71bは、本体部71aと同心状にかつ本体部71aよりも小径に形成されている。コイル押出器71は、ブレード51における下端部側に配置されており、コイル保持器50に保持された状態のコイル3(複数の環状導体35)に対して、軸方向Lでステータコア2とは反対側(図3における下側)に配置される。コイル押出器71は駆動軸74を介して所定の駆動機構に連結されており、この駆動機構が動作することで、コイル押出器71は軸方向Lに沿って(ブレード51の延在方向に沿って)スライド可能である。なお、上述した位置調整器61とコイル押出器71とは、それぞれ独立してスライド可能に構成されている。
図5に示すように、コイル押出器71は、その径方向R外側の端部に、径方向R外側に向かって放射状に突出する複数の押込歯72を有している。なお、図5においては、ステータコア2との相対位置関係を明示するべく、異なる軸方向L位置に配置されるステータコア2を二点鎖線で示している。各押込歯72は、互いに同じ形状とされており、軸方向L及び径方向Rに延びると共に周方向Cに所定の幅を有する板状に形成されている。押込歯72はコイル保持器50の引掛隙間52と同数形成されている。各押込歯72は、引掛隙間52にそれぞれ挿入される。これにより、コイル押出器71によっても複数のブレード51の周方向Cの位置関係を調整可能である。なお、押込歯72は、本実施形態では突出歯62と同様、その先端部(本例では径方向R外側の端部)が引掛隙間52を通ってステータコア2の内周開口部22aに至る程度の径方向Rの長さである。
軸方向Lに沿ってステータコア2側(図3における上側)に移動するコイル押出器71は、コイル保持器50に保持された状態の複数の環状導体35を押し上げる。その際、各押込歯72は、環状導体35のうちコイル保持器50の引掛隙間52に挿入された部分及びその周辺部分を、径方向R外側に向かって押し出して対応するスロット22に挿入させる。
ウェッジ案内部材81は、ステータコア2の各スロット22における所定位置にウェッジ25を案内するための部材である。ウェッジ案内部材81は、円筒状に配置された複数のブレード51の径方向R外側に隣接して配置されている。ウェッジ案内部材81は、ブレード51及びステータコア2のティース23と同数設けられ、ブレード51及びティース23と同じ周方向C位置にそれぞれ配置されている。ウェッジ案内部材81は、ブレード51の径方向R外側に、当該ブレード51に対して微小な隙間を空けて配置されている。また、各ウェッジ案内部材81は、軸方向Lに沿って所定長さを有して延びるように棒状に形成されている。これにより、複数のウェッジ案内部材81は、全体として円筒状に配置されている。各ウェッジ案内部材81は、本体ケース(図示せず)に、それぞれ下端部において締結固定されて位置決め保持されている。
図5に示すように、ウェッジ案内部材81は、周方向Cの両側面に案内溝81aをそれぞれ有している。そして、互いに隣接する2つのウェッジ案内部材81どうしの間(周方向Cに向かい合う2つの案内溝81aどうしの間)に、本例では断面コ字状(角張ったU字状)に折り曲げられたウェッジ25が配設される。ウェッジ案内部材81の上端部は、ステータコア2の下端面に当接している。
ウェッジ押上器82は、ウェッジ案内部材81(案内溝81a)に沿ってウェッジ25を押し上げるための部材である。ウェッジ押上器82は、平板状に形成された連結部材84を介して駆動軸74に連結されており、ウェッジ押上器82は軸方向Lに沿って(ブレード51の延在方向に沿って)スライド可能である。その際、本実施形態ではウェッジ押上器82はコイル押出器71に同調してスライドするように構成されている。これにより、コイル押出器71によってコイル3がスロット22に挿入されるのに合わせて、ウェッジ押上器82は複数のウェッジ25を押し上げて、当該ウェッジ25により各内周開口部22aを閉塞させる。
図3に示すように、本実施形態では、コイル挿入装置5の各部の動作制御を行う制御部90が備えられている。制御部90は、図示されていない駆動機構を介して、少なくとも位置調整器61及びコイル押出器71のそれぞれの動作制御を行う。本実施形態では、制御部90は、図示されていない駆動機構を介してウェッジ押上器82の動作制御も行うように構成されている。なお、図3においては、制御部90がコイル挿入装置5の各部の動作制御を行うことを、破線矢印で模式的に示している。制御部90は、これらを協調的に動作させることにより、以下に説明する各工程P3〜P5を実行する。なお、本実施形態では、コイル準備工程P1及びコイル配置工程P2は、制御部90による制御対象とはならずに別途実行される。本実施形態では、コイル挿入装置5と制御部90とによりステータ製造装置100が構成されている。
3.ステータ製造方法
上述したステータ製造装置100(コイル挿入装置5及び制御部90)を用いて行われる、本実施形態に係るステータ1の製造について、図6〜図13を参照して説明する。図6に示すように、本実施形態に係るステータ1は、コイル準備工程P1、コイル配置工程P2、コイル変形工程P3、コイル挿入工程P4、及びコイル成形工程P5を経て製造される。これらの各工程P1〜P5は、記載の順に実行される。以下、各工程について順に説明する。なお、各工程P3〜P5の説明は、ステータ製造装置100に備えられる制御部90の機能の説明と実質的に同一である。
3−1.コイル準備工程
コイル準備工程P1は、コイル3を構成する複数の環状導体35を準備する工程である。本実施形態では、コイル挿入装置5とは別の巻線装置(図示せず)を用いて環状導体35を形成する。具体的には、巻線装置に備えられた巻枠に対して3本一組の線状導体34を複数回周回させることにより、複数本の線状導体34の束として構成された環状導体35(図1を参照)を形成する。このような環状導体35は、本例ではステータコア2のスロット22の個数の1/2倍だけ形成される。準備された複数の環状導体35は、コイル配置工程P2のために提供される。
3−2.コイル配置工程
コイル配置工程P2は、コイル3を構成する複数の環状導体35をコイル保持器50に配置する工程である。本実施形態では、コイル挿入装置5とは別のコイル配置装置(図示せず)を用いて環状導体35をコイル保持器50に配置する。このコイル配置工程P2は、位置調整器61がブレード51の上端部よりも更に上方に位置し、かつ、ステータコア2がコイル挿入装置5に未装着の状態で実行される。また、コイル押出器71及びウェッジ押上器82は、スライド可能な範囲内の下端部側に位置している。
コイル配置工程P2では、複数の環状導体35のそれぞれは、コイル保持器50の複数の引掛隙間52のうちの所定の2つにそれぞれ引き掛けられた状態で配置されるように、軸方向Lに挿入される。図7は、径方向Rから見た、複数の環状導体35がコイル保持器50に配置されている状態を模式的に示した図である。この図に示すように、各環状導体35は、互いに5ピッチ(本例では5スロットピッチに等しい)離れた引掛隙間52の双方に引き掛けられた状態で配置される。その際、各環状導体35は、当該環状導体35を構成する線状導体34の2つの引掛隙間52を結ぶ部分(後述する連結部分35c)の延在方向が軸方向L(ブレード51の延在方向)に対して傾斜するように配置される。
図7における特定の1つの環状導体35(これを「特定環状導体35A」と称する)に注目して、各環状導体35の配置についてより具体的に説明する。まず、特定環状導体35Aの一部である第一部分35aを、ブレード51間に形成される引掛隙間52のうちの1つ(第一の引掛隙間52a)に、ブレード51の上端部側から挿入する。第一部分35aは、ブレード51に沿って第一の引掛隙間52aの下部側へと更に進入される。第一部分35aは、コイル押出器71の本体部71aの上端面付近に位置するように配置される。
次に、特定環状導体35Aの他の一部である第二部分35bを、第一の引掛隙間52aから5ピッチ離れた第二の引掛隙間52bに、ブレード51の上端部側から挿入する。第二部分35bは、ブレード51に沿って進入されるが、当該特定環状導体35Aの第一部分35a対して軸方向Lの一方側(本例では図7における上側)に位置するように配置される。そして、第一部分35aと第二部分35bとをつなぐ連結部分35cは、軸方向Lに対して傾斜するように配置される。
第一の引掛隙間52aから第二の引掛隙間52bとは反対側に向かって2ピッチ離れた引掛隙間52(第一の引掛隙間52a’)に、特定環状導体35Aとは別の環状導体35(これを「特定環状導体35B」と称する)の第一部分35aが挿入され、第二の引掛隙間52aから2ピッチ離れた引掛隙間52(第二の引掛隙間52b’)に、特定環状導体35Bの第二部分35bが挿入される。特定環状導体35Bの第一部分35aと第二部分35bとをつなぐ連結部分35cは、軸方向Lに対して傾斜するように配置される。この操作を、ステータコア2の全周に亘って順次行う。
なお、最後に挿入される環状導体35及びそれより1つ前に挿入される環状導体35のそれぞれの第一部分35aは、特定環状導体35A及び特定環状導体35Bのそれぞれの第二部分35bが引掛隙間52から離脱されてブレード51の上端部よりも上方に位置している状態で、これらの下方に潜り込ませるようにして挿入される。その後、特定環状導体35Aの第二部分35b及び特定環状導体35Bの第二部分35bは、それぞれ第二の引掛隙間52b,52b’の所定位置に戻される。
このようにして複数の環状導体35をコイル保持器50に配置した状態では、複数の環状導体35のそれぞれの第一部分35aと第二部分35bとをつなぐ連結部分35cは、周方向Cの一方側(本例では図7における右側)から周方向Cの他方側(本例では図7における左側)に向かって軸方向Lの一方側(本例では図7における上側)から軸方向のL他方側(本例では図7における下側)に向かうように配置される。そして、周方向Cに互いに隣接する2つの連結部分35cが、それぞれ軸方向L視で一部重なるように配置される。また、各環状導体35の連結部分35cは、軸方向L視で当該連結部分35cと重複する位置に配置された他の環状導体35の第一部分35aに対して軸方向Lの一方側を通るように配置される。各環状導体35の第二部分35bは、軸方向L視で当該第二部分35bと重複する位置に配置された他の環状導体35の連結部分35c及び各第一部分35aに対して軸方向Lの一方側を通るように配置される。このコイル配置工程P2が完了した状態での環状導体35の軸方向Lに沿った(ブレード51に沿った)全長D2は、第一部分35aの下端部と第二部分35bの上端部との間の軸方向Lに沿った離間長さに一致している。また、コイル保持器50には、本例では三相分全てのコイル3を構成する環状導体35が、まとめて配置された状態となっている。
複数の環状導体35が保持されたコイル保持器50は、コイル変形工程P3のために提供される。なお、コイル配置工程P2とコイル変形工程P3との間に、コイル挿入装置5の所定位置にステータコア2が装着される。また、位置調整器61が、ステータコア2と下端面を揃えて配置される位置まで、軸方向Lに沿って下方に移動される。
3−3.コイル変形工程
コイル変形工程P3は、複数の環状導体35の連結部分35cを変形させる工程である。図8及び図9に示すように、コイル変形工程P3は、コイル保持器50に対する位置調整器61の軸方向L位置を固定した状態で実行される。本実施形態では、コイル保持器50及び位置調整器61の双方の絶対位置が固定された状態で、所定の設定位置Psまでコイル押出器71をブレード51に沿って(軸方向Lに沿って)上方に移動させることで、複数の環状導体35の連結部分35cを変形させる。本例において三相のコイル3を構成する環状導体35の全ての連結部分35cは、三相分まとめて変形される。
所定の設定位置Psは、少なくとも位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が環状導体35の軸方向Lに沿った変形前の全長D2(図7を参照)よりも短くなる位置に設定されている。ここで、コイル押出器71には、図8に示すように本体部71aから軸方向Lでステータコア2側(位置調整器61側)に向かって膨出する膨出部71bが形成されているが、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を規定するに際しては、膨出部71bは除外して考慮される。すなわち、本実施形態では、上記軸方向間隔D1は、位置調整器61の下端部とコイル押出器71の本体部71aの上端部との間の軸方向Lに沿った離間長さである。
上記のように設定された設定位置Psまでコイル押出器71を移動させることで、位置調整器61の下端面とコイル押出器71の本体部71aの上端面との間で各環状導体35の連結部分35cを押圧して変形させる。すなわち、コイル押出器71(より正確には本体部71a)は、各環状導体35における、コイル保持器50(ブレード51)の内周面側に配置された連結部分35cを、下端部側から順次押し上げることによって変形させる。なお、連結部分35cが押し上げられるのに伴って、各環状導体35の第一部分35aも引掛隙間52内において押し上げられる。また、本実施形態ではコイル押出器71と共にウェッジ押上器82も移動し、ウェッジ25がステータコア2の下端面よりも下方の所定位置まで押し上げられる。
上記設定位置Psは、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が環状導体35の軸方向Lに沿った変形前の全長D2の例えば1/2以下、又は1/3以下となる位置に設定することができる。更に本実施形態では、上記設定位置Psは、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が、複数本の線状導体34を引掛隙間52内において隙間なく並べた状態での第一部分35a又は第二部分35bの軸方向Lに沿った長さ(これを「密状態長さ」と称する)D3(図9を参照)に合致する位置に設定されている。コイル押出器71は、各環状導体35の第一部分35aを、第二部分35bに合致する軸方向L位置まで押し上げる。これにより、コイル押出器71は、第一部分35aと第二部分35bとをつなぐ連結部分35cが占める軸方向Lの領域を小さくするように変形させる。このようにして、各環状導体35の連結部分35cの形状を、ステータコア2に巻装後のコイルエンド部32(渡り部31)の形状に近づけることができる。なお、図9においては、視認性向上の目的で、連結部分35cの一部を、コイル押出器71の上端面よりも下方に垂れ下がるように描いている。
その際、本実施形態では、各環状導体35の連結部分35cは、コイル押出器71の膨出部71bの外周面に当接して支持され、この当接面としての外周面によって径方向R内側への移動(変形)が規制された状態で上記のように変形される。すなわち、コイル押出器71が設定位置Psまで移動した状態で、コイル押出器71、位置調整器61、及びブレード51は、互いに協働して連結部分35cを押し固めるための型枠として機能する。各連結部分35cは、本体部71aの上端面、位置調整器61の下端面、膨出部71bの外周面、及びブレード51の内周面によって区画される環状空間内において、これらによって押し固められる。これにより、連結部分35cの見かけ容積を小さくしてその空間密度を高めることができる。特に、軸方向Lの長さを上記密状態長さD3に合致させるように変形させるので、連結部分35cの空間密度を最大化することが可能となっている。更に、完成後のステータ1において、軸方向Lの両側のコイルエンド部32の大きさのバランスを適正化することができる。そこで、これらの点を考慮して、本体部71aの外径に対する膨出部71bの外径の比率が設定される。例えば、上記環状空間の容積がコイルエンド部32の狙いの大きさに応じた容積に合致するように上記比率が設定されると好適である。このようにして各環状導体35の連結部分35cを変形させた後、コイル挿入工程P4が実行される。
なお、上記設定位置Psは、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1がステータコア2の軸方向長さD4よりも短くなる位置に設定される。本実施形態では、第一部分35a又は第二部分35bの密状態長さD3が、本来的にステータコア2の軸方向長さD4よりも短く設定されている。そのため、本実施形態では、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1も、ステータコア2の軸方向長さD4よりも短い。
3−4.コイル挿入工程
コイル挿入工程P4は、環状導体35の第一部分35a及び第二部分35bをスロット22に挿入する工程である。図10〜図12に示すように、コイル挿入工程P4では、コイル押出器71を軸方向Lに沿って更に上方に移動させることによって、第一部分35a及び第二部分35bをスロット22に挿入する。また、本実施形態では、コイル押出器71に同調してウェッジ押上器82を軸方向Lに沿って移動させることによって、ウェッジ25をもスロット22に挿入する。
コイル挿入工程P4では、コイル押出器71の軸方向Lの移動に合わせて(同調させて)、位置調整器61を軸方向Lに移動させる。本実施形態では、コイル押出器71の膨出部71bが位置調整器61に嵌合した状態で、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が上記密状態長さD3に一致するように設定されている。この状態で、コイル押出器71及び位置調整器61を軸方向Lに移動させる。これにより、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を、上記密状態長さD3のまま維持させる。このような相対位置関係を保ったまま位置調整器61及びコイル押出器71を移動させることで、コイル変形工程P3で変形させた連結部分35cを、更に変形させることなくそのままの状態で軸方向Lに移動させることができる。よって、不必要な応力が連結部分35cに作用してその形状が崩れることを抑制しながら、連結部分35cを軸方向Lに移動させることができる。
ここで、図10及び図11は、コイル挿入工程P4の途中段階の一局面を示している。上記のとおり、本実施形態では位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1はステータコア2の軸方向長さD4よりも短い。そのため、コイル挿入工程P4は、図10及び図11から理解されるように、位置調整器61の突出歯62及びコイル押出器71の押込歯72の双方が、引掛隙間52を通ってスロット22の内周開口部22aに配置される状態を経て実行される。つまり、工程全体を通して、位置調整器61の突出歯62及びコイル押出器71の押込歯72の少なくとも一方が引掛隙間52を通ってスロット22の内周開口部22aに配置される状態で、コイル挿入工程P4が実行される。よって、引掛隙間52とスロット22との間の相対位置関係を適切に維持したまま、コイル挿入工程P4を実行することができる。このことは、上述したようにブレード51の上端部の位置が正確に定まりにくい構成となっている本実施形態に係るコイル挿入装置5において、特に有効である。
図12は、コイル挿入工程P4の最終局面を示している。この図に示すように、コイル挿入工程P4において、コイル押出器71は、最終的にその上端面の位置がステータコア2の上端面よりも更に上方となる位置まで移動される。本例では、軸方向Lでウェッジ25の上端部がステータコア2の上端面と揃う位置まで、コイル押出器71及びウェッジ25が移動される。これにより、変形後の複数の環状導体35のそれぞれの連結部分35cが、ステータコア2から軸方向Lに突出する位置に配置される。また、スロット22の内周開口部22aがウェッジ25によって閉塞され、スロット22内へ挿入後のコイル3がウェッジ25により径方向R内側から保持される。但し、この段階では、各連結部分35cの一部は、ブレード51に対して未だ径方向R内側に配置されている。これら複数の連結部分35cは、最終的に渦巻状のコイルエンド部32を構成する複数の渡り部31となる。また、連結部分35cがステータコア2から軸方向Lに突出する位置に配置されるのと並行して、複数の環状導体35のそれぞれの第一部分35a及び第二部分35b並びにこれらの周辺部分が、スロット22に挿入される。
ここで、本例において三相のコイル3を構成する環状導体35の全ての連結部分35cは、三相分まとめてステータコア2から軸方向Lに突出する位置に配置され、全ての第一部分35a及び第二部分35b並びにこれらの周辺部分は、三相分まとめてスロット22に挿入される。
本実施形態では、コイル変形工程P3において環状導体35の連結部分35cがステータコア2に巻装後のコイルエンド部32の形状に近い形状に既に変形されている。よって、その後のコイル挿入工程P4において、各環状導体35を容易にスロット22に挿入することができる。このとき、軸方向Lの両側のコイルエンド部32の大きさの偏りを少なくして適切にバランスさせることで、環状導体35の引っ掛かり等の発生を有効に抑制して、各環状導体35を容易にスロット22に挿入することができる。また、連結部分35cの空間密度が高められているので、最終的に完成するステータ1において、コイルエンド部32を従来に比べて小型化することができる。また、引掛隙間52とスロット22との間の相対位置関係を適切に維持したままコイル挿入工程P4を実行することができるので、環状導体35の第一部分35a及び第二部分35bを確実にスロット22に挿入することができる。また、ウェッジ押上器82をコイル押出器71に同調してスライドさせるので、押込歯72により環状導体35をスロット22内で奥側(内周開口部22aとは反対側であって本例では径方向R外側)に向かって押し込みながら、ウェッジ25を容易に挿入することができる。
3−5.コイル成形工程
コイル成形工程P5は、スロット22に挿入された状態の環状導体35の連結部分35cを成形する工程である。図13に示すように、コイル成形工程P5では、所定の成形治具(図示せず)を用いて連結部分35cを径方向R外側に押し出すように変形させる。これにより、図1に示すような渦巻状のコイルエンド部32を形成する。
その後、コイル3が巻装された状態のステータコア2がコイル挿入装置5から取り外され、本実施形態に係るステータ1が完成する。以上説明したように、本実施形態に係るステータ製造方法によれば、いわゆる渦巻状のステータ1を比較的簡易に製造することが可能である。
4.その他の実施形態
最後に、本発明に係るステータ製造方法及びステータ製造装置の、その他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、コイル配置工程P2において、各環状導体35の第一部分35aを引掛隙間52のうちの1つに挿入し、その引掛隙間52aから5ピッチ離れた引掛隙間52に第二部分35bを挿入する構成を例として説明した。これにより、各相用のコイル3が周方向Cに沿って2つずつ繰り返し現れるようにステータコア2に巻装された構成のステータ1を製造した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば各環状導体35の第一部分35aを引掛隙間52のうちの1つに挿入し、その引掛隙間52aから3ピッチ離れた引掛隙間52に第二部分35bを挿入する構成としても良い。この場合、各相用のコイル3が周方向Cに沿って1つずつ繰り返し現れるようにステータコア2に巻装された構成のステータ1を製造することができる。これら以外にも、各環状導体35の第一部分35aと第二部分35bとが挿入される一組の引掛隙間52の間のピッチ数は、ステータコア2に対する各相のコイル3の巻装態様に応じて異ならせることができる。
(2)上記の実施形態では、コイル保持器50及び位置調整器61の双方の絶対位置が固定された状態でコイル変形工程P3を実行する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、少なくともコイル保持器50に対する位置調整器61の軸方向Lの相対位置が固定された状態となっていれば、コイル保持器50及びこれに応じて位置調整器61が動いている状態でコイル変形工程P3を実行する構成としても良い。
(3)上記の実施形態では、コイル押出器71が設定位置Psにある状態で、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が上記密状態長さD3に合致するように設定されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、少なくとも環状導体35の軸方向Lに沿ったコイル変形工程P3による変形前の全長D2よりも短くなるように設定されるのであれば、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1は任意とすることができる。例えば、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を、上記密状態長さD3に対して所定の余裕分を加味した長さ等に設定しても良い。
(4)上記の実施形態では、コイル押出器71が設定位置Psにある状態で、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1がステータコア2の軸方向長さD4よりも短く設定されている構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1が、ステータコア2の軸方向長さD4に合致し、或いは、ステータコア2の軸方向長さD4よりも長く設定された構成としても良い。
(5)上記の実施形態では、環状導体35の第一部分35a及び第二部分35bの密状態長さD3がステータコア2の軸方向長さD4よりも短く設定され、これにより位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1もステータコア2の軸方向長さD4よりも短く設定されている構成を例として説明した。しかし、場合によっては、当初予定された上記密状態長さD3がステータコア2の軸方向長さD4よりも長くなる可能性がある。このような場合には、コイル準備工程P1に戻り、当該コイル準備工程P1において線状導体34を周回させる回数を低減することによって上記密状態長さD3をステータコア2の軸方向長さD4よりも短くすることができる。例えば、Nを2以上の自然数として、線状導体34を周回させる回数を1/Nとする構成を採用することができる。この場合には、上記の実施形態のようにして形成されるコイル3をステータコア2にNセット巻装する構成とすると好適である。この場合、コイル準備工程P1において、ステータコア2のスロット22の個数のN/2倍の環状導体35を準備する。そして、ステータコア2のスロット22の個数の1/2倍の環状導体35の組に対してコイル配置工程P2、コイル変形工程P3、コイル挿入工程P4、及びコイル成形工程P5を実行し、これをN回繰り返す。各スロット22には、N組の第一部分35a及び第二部分35b並びにその周辺部分が挿入される。なお、この場合、コイル挿入装置5において、コイル押出器71とウェッジ押上器82とをそれぞれ独立してスライド可能に構成する。そして、第1組目〜第(N−1)組目の環状導体35の組のコイル挿入工程P4ではコイル押出器71のみをスライドさせて環状導体35のみを挿入し、最後の第N組目の環状導体35の組のコイル挿入工程P4ではコイル押出器71とウェッジ押上器82とを同調してスライドさせてウェッジ25も挿入する。
(6)上記の実施形態では、コイル挿入工程P4において、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を維持させる構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばコイル押出器71の軸方向Lの移動速度よりも遅い移動速度で位置調整器61を軸方向Lに移動させ、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を減少させる構成としても良い。或いは、コイル押出器71の軸方向Lの移動速度よりも速い移動速度で位置調整器61を軸方向Lに移動させ、位置調整器61とコイル押出器71との間の軸方向間隔D1を拡大させる構成としても良い。なお、位置調整器61をコイル押出器71に先行して移動させ、コイル配置工程P2における初期位置(ブレード51の上端部よりも更に上方の位置)に配置した状態でコイル挿入工程P4を実行する構成とすることも可能である。
(7)上記の実施形態では、コイル挿入工程P4において環状導体35の第一部分35a及び第二部分35bをスロット22に挿入するのと同時にウェッジ25も挿入する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、コイル挿入工程P4とは別の工程(ウェッジ挿入工程)でウェッジ25を挿入する構成としても良い。このようなウェッジ挿入工程は、例えばコイル挿入工程P4とコイル成形工程P5との間、或いは、コイル成形工程P5の後等に実行する構成とすることができる。これらの構成は、コイル挿入装置5において、コイル押出器71とウェッジ押上器82とをそれぞれ独立してスライド可能に構成することで実現可能である。
(8)上記の実施形態では、コイル準備工程P1とそれ以降の各工程P2〜P5とを同一の場所において連続的に実行する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばコイル準備工程P1を時間的及び/又は地理的に異なる場所で実行し、別途形成された環状導体35を用いてその後の各工程P2〜P5を実行する構成としても良い。
(9)上記の実施形態では、ステータ製造装置100(コイル挿入装置5)とは別に巻線装置及びコイル配置装置が用いられる構成を例として説明した。そして、巻線装置を用いてコイル準備工程P1が実行され、コイル配置装置を用いてコイル配置工程P2が実行され、ステータ製造装置100を用いてコイル変形工程P3、コイル挿入工程P4、及びコイル成形工程P5が実行される例について説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、例えばステータ製造装置100に、巻線装置及びコイル配置装置の少なくとも一方の機能を備えさせても良い。この場合、各工程P3〜P5に加えて、コイル準備工程P1及びコイル配置工程P2の少なくとも一方も制御部90による制御対象となる。
(10)上記の実施形態では、コイル3が重ね巻かつ分布巻によりステータコア2に巻装された構成のステータ1の製造を例として説明した。しかし、本発明の適用対象はこれに限定されない。例えば、コイル3が重ね巻に代えて波巻によりステータコア2に巻装された構成のステータ1や、分布巻に代えて集中巻によりステータコア2に巻装された構成のステータ1の製造に対しても、本発明の適用が妨げられることはない。
(11)上記の実施形態では、インナーロータ型の回転電機用のステータ1の製造を例として説明した。しかし、本発明の適用対象はこれに限定されない。すなわち、アウターロータ型の回転電機用のステータ1の製造に対しても、本発明を適用することができる。
(12)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、本願の特許請求の範囲に記載されていない構成に関しては、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、コイルをステータコアに巻装してステータを製造するステータ製造方法及びステータ製造装置に好適に利用することができる。
1 ステータ
2 ステータコア
3 コイル
5 コイル挿入装置
22 スロット
23 ティース
31 渡り部
32 コイルエンド部
34 線状導体
35 環状導体
35a 第一部分
35b 第二部分
35c 連結部分
50 コイル保持器
51 ブレード
52 引掛隙間
52a 第一の引掛隙間
52a’ 第一の引掛隙間
52b 第二の引掛隙間
52b’ 第二の引掛隙間
61 位置調整器
71 コイル押出器
71a 本体部
71b 膨出部
90 制御部
100 コイル製造装置
C 周方向
L 軸方向
R 径方向
X 軸心
S 渦巻線
Ps 設定位置
D1 コイル押出器と位置調整器との間の軸方向間隔
D2 環状導体の軸方向に沿った変形前の全長
D3 環状導体の密状態長さ
D4 ステータコアの軸方向長さ
P2 コイル配置工程
P3 コイル変形工程
P4 コイル挿入工程

Claims (12)

  1. コイル挿入装置を用いてコイルをステータコアに巻装してステータを製造するステータ製造方法であって、
    前記コイルにおける前記ステータコアから当該ステータコアの軸方向に突出するコイルエンド部が、前記ステータコアの異なるスロット間をつないで当該ステータコアの周方向に延びる複数の渡り部を備えると共に、
    前記渡り部のそれぞれは、周方向一方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向内側に位置すると共に周方向他方端部において同じ周方向位置にある他の渡り部に対して径方向外側に位置するように配置され、
    前記コイル挿入装置は、前記ステータコアの複数のティースのそれぞれに対向するように軸方向に延びると共に周方向に沿って複数配列されたブレードを有するコイル保持器と、複数の前記ブレードに嵌合して当該ブレード間の位置関係を調整する位置調整器と、前記コイル保持器に保持された前記コイルを前記ステータコアのスロット側へ押し出すコイル押出器と、を備え、
    前記コイル押出器は、複数の前記ブレードに沿うように形成された円盤状の本体部と、前記本体部から軸方向で前記位置調整器側に膨出し前記本体部よりも小径に形成された膨出部と、を有し、
    前記コイルを構成する複数の環状導体を前記コイル保持器に配置する工程であって、前記環状導体の第一部分を前記ブレード間に形成される第一の引掛隙間に挿入し、前記環状導体の第二部分を前記第一の引掛隙間から所定ピッチ離れた第二の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体のそれぞれの前記第一部分と前記第二部分とをつなぐ連結部分が、軸方向視で当該連結部分と重複する位置に配置された他の前記環状導体の前記第一部分に対して軸方向一方側を通るように、複数の前記環状導体を配置するコイル配置工程と、
    前記コイル配置工程の後、前記コイル保持器に対する前記位置調整器の位置を固定した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が前記環状導体の軸方向に沿った変形前の全長よりも短くなる設定位置まで前記コイル押出器を前記ブレードに沿って軸方向に移動させ、前記膨出部の外周面によって前記環状導体を当接支持して前記環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の前記環状導体の前記連結部分を変形させるコイル変形工程と、
    前記コイル変形工程の後、前記コイル押出器を軸方向に更に移動させ、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分を前記スロットに挿入するコイル挿入工程と、
    を有するステータ製造方法。
  2. 前記コイル変形工程において、前記環状導体の前記第一部分の軸方向位置と前記第二部分の軸方向位置とを合致させるように前記コイル押出器を軸方向に移動させる請求項1に記載のステータ製造方法。
  3. 前記膨出部が前記位置調整器に嵌合した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されている請求項2に記載のステータ製造方法。
  4. 前記コイル挿入工程において、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を維持しつつ、前記コイル押出器の軸方向移動に合わせて前記位置調整器を軸方向に移動させる請求項1から3のいずれか一項に記載のステータ製造方法。
  5. 前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記ステータコアの軸方向長さよりも短く設定されている請求項1から4のいずれか一項に記載のステータ製造方法。
  6. 前記環状導体は、複数本の線状導体の束で構成され、
    前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、複数本の前記線状導体を前記引掛隙間内において隙間なく並べた状態での前記第一部分又は前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されている請求項1からのいずれか一項に記載のステータ製造方法。
  7. コイルをステータコアに巻装してステータを製造するためのステータ製造装置であって、
    前記ステータコアの複数のティースのそれぞれに対向するように軸方向に延びると共に周方向に沿って複数配列されたブレードを有するコイル保持器と、複数の前記ブレードに嵌合して当該ブレード間の位置関係を調整する位置調整器と、前記コイル保持器に保持された前記コイルを前記ステータコアのスロット側へ押し出すコイル押出器と、少なくとも前記位置調整器及び前記コイル押出器の動作制御を行う制御部と、を備え、
    前記コイル押出器は、複数の前記ブレードに沿うように形成された円盤状の本体部と、前記本体部から軸方向で前記位置調整器側に膨出し前記本体部よりも小径に形成された膨出部と、を有し、
    前記コイルを構成する複数の環状導体の第一部分を前記ブレード間に形成される第一の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体の第二部分を前記第一の引掛隙間から所定ピッチ離れた第二の引掛隙間に挿入し、複数の前記環状導体のそれぞれの前記第一部分と前記第二部分とをつなぐ連結部分が、軸方向視で当該連結部分と重複する位置に配置された他の前記環状導体の前記第一部分に対して軸方向一方側を通るように、複数の前記環状導体を配置した状態で、
    前記制御部は、
    前記コイル保持器に対する前記位置調整器の位置を固定した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が前記環状導体の軸方向に沿った変形前の全長よりも短くなる設定位置まで前記コイル押出器を前記ブレードに沿って軸方向に移動させ、前記膨出部の外周面によって前記環状導体を当接支持して前記環状導体の径方向内側への移動を規制した状態で複数の前記環状導体の前記連結部分を変形させるコイル変形工程と、
    前記コイル押出器を軸方向に更に移動させ、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分を前記スロットに挿入するコイル挿入工程と、
    を前記コイル変形工程、前記コイル挿入工程の順に実行するように構成されているステータ製造装置。
  8. 前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記環状導体の前記第一部分の軸方向位置と前記第二部分の軸方向位置とを合致させるように前記コイル押出器を軸方向に移動させる請求項7に記載のステータ製造装置。
  9. 前記膨出部が前記位置調整器に嵌合した状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔が、前記環状導体の前記第一部分及び前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致するように設定されている請求項8に記載のステータ製造装置。
  10. 前記制御部は、前記コイル挿入工程において、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を維持しつつ、前記コイル押出器の軸方向移動に合わせて前記位置調整器を軸方向に移動させる請求項7から9のいずれか一項に記載のステータ製造装置。
  11. 前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を、前記ステータコアの軸方向長さよりも短くする請求項7から10のいずれか一項に記載のステータ製造装置。
  12. 前記環状導体は、複数本の線状導体の束で構成され、
    前記制御部は、前記コイル変形工程において、前記コイル押出器が前記設定位置にある状態で、前記位置調整器と前記本体部との間の軸方向間隔を、複数本の前記線状導体を前記引掛隙間内において隙間なく並べた状態での前記第一部分又は前記第二部分の軸方向に沿った長さに合致させる請求項から11のいずれか一項に記載のステータ製造装置。
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