JP5646666B2 - 乗客コンベアの制御システム - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアの制御システムに関する。
エスカレータや動く歩道等の乗客コンベアにおいては、無端状の踏段チェーンに取り付けられた多数の踏段を一対の乗降口の間で循環移動させている。踏段チェーンは、トラスの内部の上階側に設けられた踏段駆動装置によって循環移動するようになっている。踏段の左右両側には、欄干が立設され、欄干の外周部には、移動手摺が設けられている。これらの踏段と移動手摺が、同期して循環移動するようになっている。
各乗降口には、乗降板が敷設され、乗降板の先端部に、コムが取り付けられている。乗降板およびコムの下方を踏段が移動するようになっている。
乗客コンベアには、利用者の安全確保、利用者の誘導、あるいは電飾を目的として、各種の照明装置が取り付けられている場合がある。このような照明装置としては、例えば、欄干に取り付けられた欄干照明装置、欄干の下部に位置するスカートガードに取り付けられたスカートガード照明装置が挙げられる。欄干照明装置およびスカートガード照明装置は、踏段の移動方向に沿って延びるように形成され、上階側の乗降口と下階側の乗降口との間で踏段を照明するようになっている。
また、各乗降口のコムに、コム照明装置が取り付けられている場合もある。コム照明装置は、乗降口から踏段に移動する利用者、および、踏段から乗降口に移動する利用者に、注意を促すためのものである。さらに、各乗降口の乗降板には、乗降口照明装置が設けられている場合もある。乗降口照明装置は、例えば、矢印などを用いて照明することにより、乗客コンベアの運転方向を利用者に示すためのものである。
上述した各種照明装置のうち欄干照明装置を適宜消灯することにより省電力化を図る乗客コンベアが知られている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、欄干照明装置が、乗降部欄干照明灯と、中間部欄干照明灯とに分断されており、乗客コンベアが運転中であっても利用者が乗車していないときには中間部欄干照明灯を消灯し、省電力化を図っている。
ところで、乗客コンベアが設置されている建物に電力を供給する電力供給者において、当該電力供給者と契約している契約者の電力使用率の合計値が、当該電力供給者の最大電力供給量に近づいてきた場合、すなわち、当該電力供給者における電力使用率が高くなってきた場合、乗客コンベアの照明装置を消灯することにより、および/または乗客コンベアの踏段駆動装置を停止することにより、当該電力供給者における電力使用率の低減に寄与することが可能となる。ここで、“および/または”という用語は、当該用語の前後の記載を“および”で結び付ける場合と、“または”で結び付ける場合との両方の場合を含む意味として用いている。
しかしながら、乗客コンベアの照明装置の消灯(OFF)と点灯(ON)との切り替え、並びに踏段駆動装置の停止(OFF)と駆動(ON)との切り替えを乗客コンベアの管理者が行う場合、このような切り替えを、電力使用率に応じてタイムリーに行うことは困難である。すなわち、当該電力供給者における電力使用率が高くなってきた場合に、照明装置を迅速に消灯したり、踏段駆動装置を迅速に停止したりすることは困難である。また、当該電力供給者における電力使用率が低くなってきた場合に、消灯していた照明装置を迅速に点灯したり、停止していた踏段駆動装置を迅速に駆動したりすることも困難である。とりわけ、乗客コンベアが複数設置されている場合には、更に困難となる。また、このような切り替えは、管理者にとって手間がかかるという問題もある。
なお、上述した特許文献1に示す乗客コンベアにおいても、電力使用率に応じて、乗客コンベアの照明装置の消灯と点灯との切り替え、並びに踏段駆動装置の停止と駆動との切り替えを、タイムリーに行うことは困難である。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、電力供給者における電力使用率に応じて、照明装置および/または踏段駆動装置のONとOFFとの切り替えをタイムリーに行うことができるとともに、切り替えに伴う管理者の手間を省くことができる乗客コンベアの制御システムを提供することを目的とする。
実施の形態によれば、乗客コンベアの照明装置、および/または前記乗客コンベアの一対の乗降口の間で踏段を移動させる踏段駆動装置、を制御する乗客コンベアの制御システムにおいて、前記乗客コンベアが設置されている建物に電力を供給する電力供給者から、当該電力供給者の最大電力供給量に対する当該電力供給者と契約している契約者が使用している電力使用量の合計値の割合を示す電力使用率情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された電力使用率情報に基づいて、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電力供給者における電力使用率が所定の基準値以上である場合に、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置をOFFにし、当該電力使用率が前記基準値未満となった場合に、OFFにしていた前記照明装置および/または前記踏段駆動装置をONにするように、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置を制御することを特徴とする乗客コンベアの制御システムが提供される。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
まず、図1を用いて、乗客コンベア1について説明する。ここでは、乗客コンベア1として、エスカレータを例にとって説明する。
図1に示すように、乗客コンベア1は、無端状に連結されて、一対の乗降口(上階側の乗降口2aと下階側の乗降口2bと)の間で循環移動する複数の踏段3と、踏段3の左右両側に立設された一対の欄干4と、を備えている。欄干4の外周部には、踏段3と同期して踏段3と循環移動する手摺ベルト5が設けられている。欄干4の下部には、欄干4とともに踏段3の移動方向に延びるスカートガード6が設けられている。
複数の踏段3は、無端状の踏段チェーン7によって連結されており、建物の床下に設置されたトラス8内に配置されている。トラス8の内部の上階側には、スプロケット9と、駆動モータ及び減速機を含む踏段駆動装置10とが設けられている。トラス8の内部の下階側には、他のスプロケット11が設けられている。踏段駆動装置10が駆動されると、上階側のスプロケット9が回転し、当該上階側のスプロケット9と下階側のスプロケット11との間に架け渡された踏段チェーン7が、循環移動する。このようにして、踏段3は、上階側の乗降口2aと下階側の乗降口2bとの間を循環移動し、利用者を搬送するようになっている。
図1および図2に示すように、上階側の乗降口2aおよび下階側の乗降口2bには、乗降板12が敷設されている。乗降板12の先端部に、コム(櫛)13が取り付けられている。乗降板12およびコム13の下方を踏段3が移動するようになっている。
本実施の形態における乗客コンベア1は、複数種の照明装置を有している。すなわち、図1に示すように、欄干4に欄干照明装置21が設けられ、スカートガード6にスカートガード照明装置22が設けられている。これらの欄干照明装置21およびスカートガード照明装置22は、踏段3の移動方向に沿って延びるように形成され、上階側の乗降口2aと下階側の乗降口2bとの間で踏段3を照明するようになっている。また、図2に示すように、各乗降口2a、2bのコム13の裏側に、コム照明装置23が設けられている。コム13のうちコム照明装置23に対応する部分を透光性にすることにより、このコム照明装置23は、コム13を裏側から照明することができ、乗降口2a、2bから踏段3に移動する利用者、および、踏段3から乗降口2a、2bに移動する利用者に、注意を促すようになっている。さらに、各乗降口2a、2bの乗降板12には、乗降口照明装置24が設けられている。この乗降口照明装置24は、例えば、矢印などを用いて照明することにより、乗客コンベア1の運転方向を利用者に示すようになっている。
本実施の形態における乗客コンベアの制御システム30は、上述したような照明装置を制御するためのものとなっている。ここでは、説明を明瞭化するために、乗客コンベアの制御システム30が、欄干照明装置21を制御する例について説明する。なお、欄干照明装置21以外の照明装置についても、同様に制御することが可能である。
図3に示すように、乗客コンベアの制御システム30は、乗客コンベア1が設置されている建物に電力を供給する電力供給者から、当該電力供給者における電力使用率情報を受信する受信装置(受信手段)31と、受信装置31により受信された電力使用率情報に基づいて、欄干照明装置21を制御する制御装置(制御手段)32と、を備えている。ここで、電力使用率情報は、電力供給者の最大電力供給量に対する当該電力供給者と契約している契約者が使用している電力使用量の合計値の割合を示すものである。なお、電力供給者という用語は、例えば電力会社等のように、契約者に対して電力を供給する事業を行っている者、会社または組織等を意味するものとして用いている。また、最大電力供給量という用語は、電力供給者が、契約者に供給するために準備し得る電力供給量の最大値を意味するものとして用いている。
ところで、乗客コンベア1が設置されている建物には、当該乗客コンベア1と、他の機器とを監視する監視装置33が設けられている。この監視装置33は、乗客コンベア1とは別体に構成されており、一般的に乗客コンベア1とは離れた場所に設置されている。この監視装置33には、電力供給者から、電力使用率情報が送信されるようになっている。なお、当該乗客コンベア1が、複数の乗客コンベア1を集中監視する監視センターの監視センター装置34によって管理されている場合には、電力使用率情報は、監視センター装置34を介して監視装置33に送信されるようになっていてもよい。
本実施の形態における受信装置31は、上述した監視装置33に接続されている。すなわち、受信装置31は、監視センター装置34および監視装置33を介して、電力供給者から電力使用率情報を受信するようになっている。
図3に示すように、制御装置32と欄干照明装置21との間には、欄干照明装置21の点灯と消灯とを切り替える切替装置35が設けられている。この切替装置35の開閉を制御装置32が制御することにより、欄干照明装置21の点灯および消灯が切り替わるようになっている。すなわち、切替装置35を閉状態にすることにより、欄干照明装置21に照明用の電力が供給されて欄干照明装置21が点灯し、切替装置35を開状態にすることにより、欄干照明装置21への照明用の電力を遮断し、欄干照明装置21が消灯する。
本実施の形態における制御装置32は、電力供給者における電力使用率が所定の基準値以上である場合に、欄干照明装置21を消灯(OFFに)し、当該電力使用率が基準値未満になった場合に、消灯していた欄干照明装置21を点灯(ONに)するように、切替装置35を介して欄干照明装置21を制御する。ここで、所定の基準値としては、例えば、90%とすることができる。この場合、制御装置32は、電力使用率が90%以上であるか未満であるかを判断し、電力使用率が90%以上となった場合に、欄干照明装置21を消灯し、当該電力使用率が90%未満となった場合には、消灯していた欄干照明装置21を点灯する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
乗客コンベア1の欄干照明装置21を点灯するとともに踏段駆動装置10を駆動して乗客コンベア1が運転状態にある間、電力供給者から、電力使用率情報が送信され、当該電力使用率情報が、監視センター装置34および監視装置33を介して、受信装置31に受信される。
制御装置32は、受信装置31により受信された電力使用率情報に基づいて、電力使用率が90%以上であるか未満であるかを判断する。
電力使用率が90%以上であると判断された場合、制御装置32は、切替装置35を閉状態にする。このことにより、欄干照明装置21に供給される照明用電力が遮断され、欄干照明装置21が消灯する。なお、電力使用率が90%未満であると判断された場合には、制御装置32は、切替装置35を開状態に維持する。すなわち、欄干照明装置21の点灯が維持される。
欄干照明装置21が消灯して所定時間経過後に、受信装置31により受信された電力使用率情報に基づいて、電力使用率が90%以上であるか未満であるかが再び判断される。なお、電力使用率情報の受信の時間間隔を短くすることにより、タイムリーに電力使用率情報を得ることができ、欄干照明装置21をより一層タイムリーに制御することができる。
電力使用率が90%未満であると判断された場合、制御装置32は、切替装置35を開状態にする。このことにより、欄干照明装置21に照明用電力が供給され、消灯していた欄干照明装置21が点灯する。なお、電力使用率が90%以上であると判断された場合には、制御装置32は、切替装置35を閉状態に維持する。すなわち、欄干照明装置21の消灯が維持される。
このように本実施の形態によれば、電力供給者における電力使用率が、所定の基準値以上である場合に、欄干照明装置21を消灯(OFFに)し、当該基準値未満となった場合に、消灯していた欄干照明装置21を点灯(ONに)することができる。このことにより、電力使用率に応じて、欄干照明装置21のONとOFFとの切り替えをタイムリーに行うことができるとともに、切り替えに伴う管理者の手間を省くことができる。また、この場合、当該電力供給者における電力使用率の低減に寄与しながら、省エネ化を図ることが可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、図4により、本発明の第2の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
次に、図4により、本発明の第2の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
図4に示す第2の実施の形態においては、制御装置が基準値を変更する基準値変更手段を有している点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4に示すように、本実施の形態においては、制御装置32は、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える際の判断基準となる基準値を変更する基準値変更装置(基準値変更手段)36を有している。基準値変更装置36は、例えば、90%としていた基準値を、80%に変更することができるようになっている。なお、基準値変更装置36に、図3に示す監視装置33(または監視センター装置34)から、基準値を変更する旨の指示が送られて、基準値変更装置36が基準値を変更することができる。あるいは、基準値変更装置36に、押しボタンまたはテンキーなどを含む入力装置が連結されて、当該入力装置から基準値を変更する入力を行うことにより、基準値を変更するように構成することもできる。このような入力装置は、例えば、スカートガード6(図1参照)の上階側の乗降口2aの近傍部分に設けてもよく、あるいは、トラス8内に設けてもよい。
基準値変更装置36により基準値が90%から80%に変更された場合、制御装置32は、受信装置31により受信された電力使用率情報に基づいて、電力使用率が80%以上であるか未満であるかを判断する。電力使用率が80%以上となった場合に、欄干照明装置21を消灯し、当該電力使用率が80%未満となった場合には、消灯していた欄干照明装置21を点灯する。
このように本実施の形態によれば、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える際の判断基準となる基準値を変更することができる。このことにより、乗客コンベア1毎に基準値を設定することができる。この場合、利用率の低い乗客コンベア1における基準値を、利用率の高い乗客コンベア1における基準値より低い値とするように各乗客コンベア1の基準値を設定することができ、利用効率の低い乗客コンベア1において使用される電力を低減し、効果的に省エネ化を図ることができる。
(第3の実施の形態)
次に、図5により、本発明の第3の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
次に、図5により、本発明の第3の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
図5に示す第3の実施の形態においては、欄干照明装置のONとOFFとを切り替える旨を乗客コンベアの利用者に音声により報知する報知手段を更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本実施の形態における乗客コンベアの制御システム30は、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える旨を乗客コンベア1の利用者に音声により報知する報知装置(報知手段)37を更に備えている。図5においては、2つの報知装置37が設けられている例を示している。一方の報知装置37は、下階側の乗降口2bの近傍に配置され、他方の報知装置37は、上階側の乗降口2aと下階側の乗降口2bとの間に配置されている。なお、報知装置37の個数、報知装置37の配置場所は、これに限られることはない。
制御装置32は、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える前に、音声案内またはアナウンスによる報知を行うように、報知装置37を制御する。例えば、報知装置37は、欄干照明装置21を消灯する前には、“省エネのため、照明を消灯します。暗くなるので足下にご注意下さい。”といった音声案内またはアナウンスを行うことが好適である。なお、報知装置37は、このような音声案内またはアナウンスを行うことに限られることはなく、ブザーなどの警報音を発するようにしてもよい。
このように本実施の形態によれば、欄干照明装置21を消灯する前に、欄干照明装置21が消灯する旨を、音声案内して乗客コンベア1の利用者に報知することができる。このことにより、利用者に注意を促し、利用者が転倒することを防止できる。
(第4の実施の形態)
次に、図6により、本発明の第4の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
次に、図6により、本発明の第4の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
図6に示す第4の実施の形態においては、欄干照明装置のONとOFFとを切り替える旨を乗客コンベアの利用者に表示して報知する報知手段を更に備えている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、本実施の形態における乗客コンベアの制御システム30は、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える旨を乗客コンベア1の利用者に表示して報知する報知装置(報知手段)38を更に備えている。図6においては、2つの報知装置38が設けられている例を示している。一方の報知装置38は、下階側の乗降口2bの近傍に配置され、他方の報知装置38は、上階側の乗降口2aと下階側の乗降口2bとの間に配置されている。なお、報知装置38の個数、報知装置38の配置場所は、これに限られることはない。
制御装置32は、欄干照明装置21のONとOFFとを切り替える前に、表示案内して報知を行うように、報知装置38を制御する。例えば、報知装置38は、欄干照明装置21を消灯する前には、“省エネのため、照明を消灯します。暗くなるので足下にご注意下さい。”といった表示案内を行うことが好適である。
このように本実施の形態によれば、欄干照明装置21を消灯する前に、欄干照明装置21が消灯する旨を、表示案内して乗客コンベア1の利用者に報知することができる。このことにより、利用者に注意を促し、利用者が転倒することを防止できる。
(第5の実施の形態)
次に、図7により、本発明の第5の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
次に、図7により、本発明の第5の実施の形態における乗客コンベアの制御システムについて説明する。
図7に示す第5の実施の形態においては、乗客コンベアの制御システムが、照明装置ではなく、踏段駆動装置を制御する点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図7において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、制御装置32と踏段駆動装置10(図1参照)との間には、踏段駆動装置10の停止と駆動とを切り替える切替装置39が設けられている。この切替装置39の開閉を制御装置32が制御することにより、踏段駆動装置10の停止および駆動が切り替わるようになっている。すなわち、切替装置39を閉状態にすることにより、踏段駆動装置35に駆動用の電力が供給されて踏段駆動装置10が駆動され、切替装置39を開状態にすることにより、踏段駆動装置10への駆動用の電力を遮断し、踏段駆動装置10が消灯する。
図7に示すように、本実施の形態における制御装置32は、受信装置31により受信された電力使用率情報に基づいて、電力供給者における電力使用率が所定の基準値以上である場合に、踏段駆動装置10を停止(OFFに)し、当該電力使用率が基準値未満である場合に、踏段駆動装置10を駆動(ONに)するように、切替装置39を介して踏段駆動装置10を制御する。例えば、所定の基準値として90%を設定した場合、制御装置32は、電力使用率が90%以上であるか未満であるかを判断し、電力使用率が90%以上となった場合に、踏段駆動装置10を停止する。すなわち、乗客コンベア1の運転を停止する。一方、当該電力使用率が90%未満となった場合には、停止していた踏段駆動装置10を駆動し、乗客コンベア1の運転を行う。
また、図7に示す形態においては、制御装置32に報知装置40が接続されている。報知装置40は、図5に示す音声により報知を行う報知装置37、あるいは図6に示す表示案内して報知を行う報知装置38と同様な構成とすることが好適である。
このように本実施の形態によれば、電力供給者における電力使用率が、所定の基準値以上である場合に、踏段駆動装置10を停止(OFFに)し、当該基準値未満となった場合に、踏段駆動装置10を駆動(ONに)することができる。このことにより、電力使用率に応じて、踏段駆動装置10のONとOFFとの切り替えをタイムリーに行うことができるとともに、切り替えに伴う管理者の手間を省くことができる。また、この場合、当該電力供給者における電力使用率の低減に寄与しながら、省エネ化を図ることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明による乗客コンベアの制御システムは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
例えば、制御装置32は、電力使用率が所定の基準値以上であるか未満であるかに基づいて、欄干照明装置21等の照明装置のONとOFFとを切り替えるとともに、踏段駆動装置10のONとOFFとを切り替えるようにしてもよい。この場合、照明装置のONとOFFとを切り替える際の判断基準としての基準値と、踏段駆動装置10のONとOFFとを切り替える際の判断基準としての基準値とは、同一とすることが好適である。この場合、乗客コンベア1の利用者の混乱を招くことを防止し、利用者の安全を確保することができる。あるいは、両者の基準値を、互いに異なる基準値としてもよい。
なお、上述した第1〜第4の実施の形態においては、乗客コンベア1が、複数の照明装置、すなわち、欄干照明装置21、スカートガード照明装置22、コム照明装置23および乗降口照明装置24を有している例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、上述した4種の照明装置のうちの少なくとも一つの照明装置を有している乗客コンベア1に、本実施の形態における乗客コンベアの制御システムを適用して、当該照明装置を制御することができる。さらには、上述した4種の照明装置とは異なる他の照明装置を有している乗客コンベア1に対しても、同様にして、本実施の形態における乗客コンベアの制御システムを適用して、当該照明装置を制御することができる。
1 乗客コンベア
2a 上階側の乗降口
2b 下階側の乗降口
3 踏段
10 踏段駆動装置
21 欄干照明装置
22 スカートガード照明装置
23 コム照明装置
24 乗降口照明装置
30 乗客コンベアの制御システム
31 受信装置
32 制御装置
33 監視装置
36 基準値変更装置
37、38、40 報知装置
2a 上階側の乗降口
2b 下階側の乗降口
3 踏段
10 踏段駆動装置
21 欄干照明装置
22 スカートガード照明装置
23 コム照明装置
24 乗降口照明装置
30 乗客コンベアの制御システム
31 受信装置
32 制御装置
33 監視装置
36 基準値変更装置
37、38、40 報知装置
Claims (4)
- 乗客コンベアの照明装置、および/または前記乗客コンベアの一対の乗降口の間で踏段を移動させる踏段駆動装置、を制御する乗客コンベアの制御システムにおいて、
前記乗客コンベアが設置されている建物に電力を供給する電力供給者から、当該電力供給者の最大電力供給量に対する当該電力供給者と契約している契約者が使用している電力使用量の合計値の割合を示す電力使用率情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された電力使用率情報に基づいて、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記電力供給者における電力使用率が所定の基準値以上である場合に、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置をOFFにし、当該電力使用率が前記基準値未満となった場合に、OFFにしていた前記照明装置および/または前記踏段駆動装置をONにするように、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置を制御することを特徴とする乗客コンベアの制御システム。 - 前記制御手段は、前記基準値を変更する基準値変更手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの制御システム。
- 前記照明装置および/または前記踏段駆動装置のONとOFFとを切り替える旨を前記乗客コンベアの利用者に報知する報知手段を更に備え、
前記制御手段は、前記照明装置および/または前記踏段駆動装置のONとOFFとを切り替える前に報知を行うように前記報知手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の乗客コンベアの制御システム。 - 前記受信手段は、前記乗客コンベアが設置された前記建物に設けられた監視装置を介して前記電力供給者から電力使用率情報を受信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の乗客コンベアの制御システム。
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