JP2013129492A - 乗客コンベア - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の数に応じた適切な速度で運転することにより渋滞を緩和できる乗客コンベアの制御装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の乗客コンベアの制御装置は、駆動装置5と、前記駆動装置5に連結された無端状のチェーン2と、前記チェーン2に固定され前記チェーン2と共に循環移動する複数の踏段1を備え、さらに乗客量を検出するセンサ部13を乗客の乗り口に備えた乗客コンベアにおいて、前記乗客量に応じて運転速度を3段階以上に切換え可能としたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の乗客コンベアの制御装置は、駆動装置5と、前記駆動装置5に連結された無端状のチェーン2と、前記チェーン2に固定され前記チェーン2と共に循環移動する複数の踏段1を備え、さらに乗客量を検出するセンサ部13を乗客の乗り口に備えた乗客コンベアにおいて、前記乗客量に応じて運転速度を3段階以上に切換え可能としたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、乗客コンベアに関する。
エスカレーターや動く歩道等の乗客コンベアを乗客の有無に関係なく一定速度で運転すると、乗客がいない時にも運転するため、無駄な電力を消費する。これを防止するため、乗客の有無を検知し、乗客がいる時には高速運転を行い乗客がいない時には低速運転を行う制御が提案されている。
また鉄道駅舎等、時間帯による乗客の増減の著しい施設に設置される乗客コンベアについては、搬送能力の適正化及び乗降口付近の乗客の滞留緩和等を目的に、あらかじめ設定された運転スケジュールに従って運転速度を変更することが提案されている。
しかし、乗客がいる時には高速運転を行い、乗客がいない時には低速運転を行う方法では、乗客の数に応じた運転速度の変更までは行わないため、乗客が増えた時に渋滞を緩和することはできない。
また、あらかじめ設定された運転スケジュールに従って運転速度を変更する乗客コンベアでは、普段乗客が少ない時間帯に乗客が突発的に増加した場合には乗客の渋滞を生じさせる。またこの乗客コンベアは、乗客の増加が生じる時間帯が不規則な場所では使用に適さない。
本発明が解決しようとする課題は、乗客の数に応じた適切な速度で運転することにより渋滞を緩和できる乗客コンベアの制御装置を提供することである。
実施形態の乗客コンベアは、駆動装置と、前記駆動装置に連結された無端状のチェーンと、前記チェーンに固定され前記チェーンと共に循環移動する複数の踏段を備え、さらに乗客量を検出するセンサ部を乗客の乗り口に備えた乗客コンベアにおいて、前記乗客量に応じて運転速度を3段階以上に切換え可能としたことを特徴とする。
実施形態を2つ説明する。
乗客コンベアの構成
図1に示す乗客コンベアは、高低差のある箇所、例えば建物の上下階の間に設置される、所謂エスカレーターである。スプロケット4a、4bが、エスカレーターの床下のトラス3の上階側及び下階側の内部に配置されている。前記スプロケット4a、4bの間にチェーン2が巻き掛けられている。前記スプロケット4a、4bの何れか一方は、モータ5aや図示しない減速器を有する駆動装置5に連結される。前記駆動装置5の駆動により前記スプロケット4a、4bの何れか一方が回転し、この回転により無端状の前記チェーン2及びもう一方のスプロケットが駆動し、前記チェーン2に連結された踏段1が図示しないガードレールに沿って循環移動する。こうして踏段1が下階側の乗降口と上階側の乗降口との間を循環移動することで、前記踏段1に乗った乗客が搬送される。
図1に示す乗客コンベアは、高低差のある箇所、例えば建物の上下階の間に設置される、所謂エスカレーターである。スプロケット4a、4bが、エスカレーターの床下のトラス3の上階側及び下階側の内部に配置されている。前記スプロケット4a、4bの間にチェーン2が巻き掛けられている。前記スプロケット4a、4bの何れか一方は、モータ5aや図示しない減速器を有する駆動装置5に連結される。前記駆動装置5の駆動により前記スプロケット4a、4bの何れか一方が回転し、この回転により無端状の前記チェーン2及びもう一方のスプロケットが駆動し、前記チェーン2に連結された踏段1が図示しないガードレールに沿って循環移動する。こうして踏段1が下階側の乗降口と上階側の乗降口との間を循環移動することで、前記踏段1に乗った乗客が搬送される。
前記踏段1の両側には前記踏段1の移動経路に沿って一対のスカートガード6が設置されており、前記スカートガード6上にそれぞれ欄干7が立設されている。前記欄干7には乗客の手すりとなるハンドレール8が装着されている。前記ハンドレール8は、無端状であり、前記踏段1の移動と同期して前記欄干7の端面を周回する。前記周回は、例えば前記駆動装置5の駆動力が伝達されることで生じる。
本実施形態の乗客コンベアは、上階及び下階の乗降口の床に設置された乗降板12a、12bのうち、乗客コンベアへの乗り口となる方の乗降口の乗降板の表面に検出器10を備えている。例えば、下階側乗降口が乗り口、上階側乗降口が降り口の場合、下階側乗降口の乗降板12bの表面に前記検出器10を備えている。図1は下階側乗降口が乗り口、上階側乗降口が降り口の場合の全体構成図である。前記検出器10はセンサ部13と波形整形手段11とから構成されている。前記センサ部13は、圧電素子など、圧力を与えることで電圧を発生させる素子からなる。前記センサ部13は、乗客コンベアに乗り込もうとする乗客に踏まれることで電圧を発生し、これを出力する。前記波形整形手段11は不規則な振動波形である前記センサ部13の出力を整流及び平滑し、後述する乗客コンベア制御装置9の乗客量判定手段9aへ信号として出力するものである。
乗客量判定基準14には、基準時間等の時間に関する基準値及び、基準電圧等の乗客量に関する基準値が記憶されている。
前記乗客量判定手段9aは、前記波形整形手段11から得られる信号と、タイマカウンタにより測った時間を、前記乗客量判定基準14から得られる基準値と比較し、比較結果毎に定められた運転速度を選択し、速度指令を出力する。
前記乗客量判定手段9aより出力された速度指令に基づき、速度制御手段9bは乗客コンベアの運転速度を制御する。前記速度制御手段9bは、前記モータ5aに対する電力の供給及び遮断を制御することで、乗客コンベアの起動及び停止を制御し、前記モータ5aの通電状態を制御することで、乗客コンベアの運転速度を制御する。前記速度制御手段9bは、例えばインバータ装置である。
運転速度切り換え時の加速又は減速によって乗客が転倒することが無いよう、運転速度の切り換えは緩やかに行う。また、運転速度切り換え時は前記乗客量判定基準9aから注意喚起手段15へ速度切換情報が出力される。速度切換情報を受けた前記注意喚起手段15が注意喚起アナウンスを行う。前記注意喚起手段15としては乗客コンベアに設けた内蔵スピーカーや建物内に設けたスピーカー等がある。
乗客コンベアの制御方法
上記のように構成された乗客コンベアの運転速度の制御の具体例について、図2に基づき説明する。図2は本実施形態における前記乗客量判定手段9aの処理のフローチャートである。なお、運転速度には、乗客量が多い場合のための大きい速度である第2の定格速度、乗客量が通常である場合のための通常の大きさの速度である第1の定格速度、乗客量が少ない場合のための小さい速度である低速度の3段階がある。例えば、第2の定格速度を40m/分、第1の定格速度を30m/分、低速度を10m/分とする。
上記のように構成された乗客コンベアの運転速度の制御の具体例について、図2に基づき説明する。図2は本実施形態における前記乗客量判定手段9aの処理のフローチャートである。なお、運転速度には、乗客量が多い場合のための大きい速度である第2の定格速度、乗客量が通常である場合のための通常の大きさの速度である第1の定格速度、乗客量が少ない場合のための小さい速度である低速度の3段階がある。例えば、第2の定格速度を40m/分、第1の定格速度を30m/分、低速度を10m/分とする。
まず、乗客コンベアが前記第1の定格速度で運転を開始する(ステップS1)。前記乗客量判定手段9aは単位時間毎に、前記検出器10の出力電圧と、前記乗客量判定基準14に記録されている第1の基準電圧とを比較する。前記単位時間は例えば1/10秒とする。前記検出器10の出力電圧が第1の基準電圧以上であれば(ステップS2のYes)、タイマカウンタをスタートさせる(ステップS3)。前記第1の基準電圧は、前記第1の定格速度と前記第2の定格速度の切換えの際に基準となる電圧で、例えばセンサ部13が1回踏まれたときの出力電圧の80%とする。
単位時間毎の前記検出器10の出力電圧が前記第1の基準電圧以上である状態が、前記乗客量判定基準14に記録されている第1の基準時間以上継続した場合(ステップS4のYes)、乗客量が増え滞留が発生していると判断する。そこで運転速度を前記第1の定格速度より速い、前記第2の定格速度に切り換え(ステップS5)、前記タイマカウンタをリセットする(ステップS6)。前記第1の基準時間は例えば60秒とする。
前記タイマカウンタの値が前記第1の基準時間未満の間(ステップS4のNo)に前記検出器10の出力電圧が前記第1の基準電圧未満となった場合(ステップS21のYes)は、乗客量の増加が止まったと判断し、前記タイマカウンタをリセットする(ステップS22)。
前記第2の定格速度で運転を続けている間、前記単位時間毎に前記第1の基準電圧と前記検出器10の出力電圧の比較を繰り返し行う(ステップS7)。前記検出器10の出力電圧が前記第1の基準電圧を下回った場合(ステップS7のYes)、タイマカウンタをスタートさせる(ステップS8)。前記第1の基準電圧を下回った状態が、前記乗客量判定基準14に記録されている第2の基準時間以上継続した場合(ステップS9のYes)、乗客量が減少したと判断する。そこで運転速度を前記第1の定格速度に切り換え(ステップS10)、前記タイマカウンタをリセットする(ステップS11)。前記第2の基準時間は例えば90秒とする。
前記タイマカウンタの値が第2の基準時間以上となる前(ステップS9のNo)に前記検出器10の出力電圧が前記第1の基準電圧以上になった場合(ステップS23のYes)は、乗客量の減少が止まったと判断する。そこで前記タイマカウンタをリセットする(ステップS24)。
また前記第1の定格速度で運転中に、前記検出器10の出力電圧が前記第1の基準電圧よりも低い第2の基準電圧を下回った場合(ステップS12のYes)、タイマカウンタをスタートする(ステップS13)。前記第2の基準電圧は、前記第1の定格速度と低速度の切換えの際に基準となる電圧で、例えばセンサ部13が1回踏まれたときの出力電圧の10%とする。前記検出器10の出力電圧が前記第2の基準電圧を下回った状態が第2の基準時間以上継続した場合(ステップS14のYes)、乗客が少ないか又はいないものと判断する。そこで前記第1の定格速度より運転速度が遅い低速度の低速待機運転に切り換える(ステップS15)か、運転を停止し、タイマをリセットする(ステップS16)。ステップS14にて、前記タイマカウンタの値が前記第2の基準時間以上となるまで(ステップS14のNo)に前記検出部10の出力電圧が前記第2の基準電圧以上となった場合(ステップS19のYes)、乗客量が増えたと判断し、前記タイマカウンタをリセット(ステップS20)する。なお、前記第2の基準電圧、前記第2の基準時間共に、乗客量判定基準14に記録されている。
前記低速待機運転中又は運転停止中に、前記検出器10の出力電圧が前記第2の基準電圧以上となった場合(ステップS17のYes)、乗客量が増えたと判断し、前記第1の定格速度に切り換える(ステップS18)。
本実施形態の効果
第1の実施形態の乗客コンベアは、実際の乗客量を検出し、乗客の数が多い時は通常よりも早い速度で運転し、乗客の数が少ない時には通常よりも遅い速度で運転するか、運転を停止する。そのため渋滞を緩和できる。
第1の実施形態の乗客コンベアは、実際の乗客量を検出し、乗客の数が多い時は通常よりも早い速度で運転し、乗客の数が少ない時には通常よりも遅い速度で運転するか、運転を停止する。そのため渋滞を緩和できる。
乗客コンベアの構成
本実施形態の乗客コンベアの基本構造は第1の実施形態のものと同一である。本実施形態は、乗客コンベア制御装置のセンサ部として、第1の実施形態のような圧電素子のセンサ部13ではなく、前記乗降板12b上に敷いたマット状のスイッチのセンサ部113を設ける。それに伴い前記波形整形手段11は不要となる。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の符号を用いた構成は、第1の実施形態と同一の構成であるので、本実施形態においてはその説明を省略する。
本実施形態の乗客コンベアの基本構造は第1の実施形態のものと同一である。本実施形態は、乗客コンベア制御装置のセンサ部として、第1の実施形態のような圧電素子のセンサ部13ではなく、前記乗降板12b上に敷いたマット状のスイッチのセンサ部113を設ける。それに伴い前記波形整形手段11は不要となる。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一の符号を用いた構成は、第1の実施形態と同一の構成であるので、本実施形態においてはその説明を省略する。
乗客量判定基準114には、後述するタイマカウントの基準値等の時間に関する基準値及び、乗客カウンタの基準値、減速カウンタの基準値、乗客量レベルの基準値等の乗客量に関する基準値が記憶されている。
乗客量判定手段109aは、後述する乗客量レベルの計算を行う。その後、計算された乗客量レベルと現在の乗客コンベアの運転速度に基づき、運転速度の切り替えについて決定し、速度指令を出力する。現在の乗客コンベアの運転速度は、例えば前記ロータリエンコーダ5bから前記駆動装置5の前記モータ5aの回転状態を検出することにより得られる。
乗客コンベアの制御方法
図3の実施形態における、運転速度の制御の具体例について、図4を参照して説明する。図4は本実施形態における前記乗客量判定手段109aの処理のフローチャートである。なお、運転速度には、乗客量が多い場合のための大きい速度である第2の定格速度、乗客量が通常である場合のための通常の大きさの速度である第1の定格速度、乗客量が少ない場合のための小さい速度である低速度の3段階がある。例えば、第2の定格速度を40m/分、第1の定格速度を30m/分、低速度を10m/分とする。
図3の実施形態における、運転速度の制御の具体例について、図4を参照して説明する。図4は本実施形態における前記乗客量判定手段109aの処理のフローチャートである。なお、運転速度には、乗客量が多い場合のための大きい速度である第2の定格速度、乗客量が通常である場合のための通常の大きさの速度である第1の定格速度、乗客量が少ない場合のための小さい速度である低速度の3段階がある。例えば、第2の定格速度を40m/分、第1の定格速度を30m/分、低速度を10m/分とする。
まず、乗客コンベアが第1の定格速度で運転を開始する(ステップS25)。乗客コンベアが運転を開始した後、タイマカウンタをスタートさせる(ステップS26)。前記タイマカウンタには時間の基準値が定められている。当該基準値までに前記センサ部が乗客によって何回踏まれたかを乗客カウンタによりカウントする。前記タイマカウンタの値が基準値未満の間(ステップS27のNo)、前記センサ部113による検出出力がONになった回数だけ前記センサ部が乗客によって踏まれたと判断し、前記乗客カウンタのカウント値を+1だけ加算する(ステップS28及びS29)。前記タイマカウンタの値が基準値となった場合(ステップS27のYes)、前記乗客カウンタの値が、予め設定された基準値以上であれば(ステップS30のYes)、乗客量レベルを+1する(ステップS31)。前記乗客量レベルは運転速度の切換えの際に用いる値である。一方、前記乗客カウンタの値が前記基準値未満であれば(ステップS30のNo)、減速カウンタの値が予め設定された基準値以上であるかを確認する(ステップS32)。ここで、減速カウンタは、タイマカウンタの基準値の時間内に乗客カウンタの値が基準値未満となった回数をカウントしている。前記減速カウンタの値が基準値以上であった場合(ステップS32のYes)、前記乗客量レベルを−1し(ステップS33)、前記減速カウンタをリセットする(ステップS34)。前記減速カウンタの値が基準値未満であった場合(ステップS32のNo)は、前記減速カウンタを+1する(ステップS35)。なお乗客量レベルを+1した場合は減速カウンタをリセットする(ステップS31´)。このように乗客カウンタのカウント値が基準値未満となる度に乗客量レベルが−1されるのではなく、乗客カウンタのカウント値が基準値未満であることが一定回数継続した場合にのみ乗客量レベルが−1されることにより、乗客コンベアの運転速度の頻繁な切り替えを防止できる。
乗客量レベルの加減算が終了後、その時点での乗客量レベルが基準レベル以上の場合(ステップS36のYes)、既に前記第2の定格速度で運転中でなければ(ステップS37のYes)、前記第2の定格速度に運転速度を切り換える(ステップS38)。乗客量レベルの加減算が終了時点での乗客量レベルが前記基準レベル未満であった場合(ステップS36のNo)は、前記乗客量レベルが零より大きいか確認し、零より大きく(ステップS39のYes)、既に前記第1の定格速度で運転中でなければ(ステップS40のYes)、前記第1の定格速度に運転速度を切り換える(ステップS41)。また前記乗客量レベルが零の場合(ステップS39のNo)で、乗客コンベアが前記第1の定格速度又は前記第2の定格速度で運転中の場合は(ステップS42のYes)、運転を停止するか、前記低速待機運転に切り換える(ステップS43)。
運転速度の切り替えが終了後、前記乗客カウンタをリセット(ステップS44)し、前記タイマカウンタをリセット(ステップS45)したのち、再び前記タイマカウンタをスタートさせ(ステップS25)、上記の処理を繰り返す。
前記タイマカウンタ、前記乗客カウンタ、前記減速カウンタ、前記乗客量レベルの各基準値は、例えば乗客コンベアの輸送能力に対して一定の割合の乗客が乗った状態を混雑状態とし、前記混雑状態になる前に速度を上げるように設定する。例えば乗客コンベアの輸送能力が150人/分で、輸送能力の80%の乗客が乗った状態を混雑状態とする場合は次のように設定する。まず、タイマカウンタの基準値を5秒に設定する。輸送能力の80%の人数は、5秒あたりで計算すると、150人/分×0.8=120人/分=10人/5秒である。そこで、乗客カウンタの基準値を10人より少ない7人と設定する。これにより、5秒の間に乗客カウンタの値が7以上となると乗客量レベルが+1されることとなる。この状態が20秒継続した場合に速度を上げることとする。そのために、20秒÷5秒=4を乗客量レベルの基準値として設定する。
本実施形態の効果
第2の実施形態の乗客コンベアは、実際の乗客量を検出し、乗客量が多い時は通常よりも早い速度で運転し、乗客量が少ない時には通常よりも遅い速度で運転するか、運転を停止する。そのため渋滞を緩和できる。
第2の実施形態の乗客コンベアは、実際の乗客量を検出し、乗客量が多い時は通常よりも早い速度で運転し、乗客量が少ない時には通常よりも遅い速度で運転するか、運転を停止する。そのため渋滞を緩和できる。
第1及び第2の実施形態では、乗客コンベアが上り運転の場合の図面に基づき説明したが、下り運転、すなわち上階側乗降口が乗り口、下階側乗降口が降り口となる場合の前記乗客量判定手段9a、109aの処理も同様である。下り運転の場合、センサ部13、113は上階乗降板12aの表面に設けられる。
また、本実施例ではエスカレーターについて説明したが、動く歩道等の他の乗客コンベアにも適用できる。
以上の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以上の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以上の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…踏段、2…チェーン、3…トラス、4a…上階スプロケット、4b…下階スプロケット、5…駆動装置、5a…モータ、5b…ロータリエンコーダ、6…スカートガード、7…欄干、8…ハンドレール、9…乗客コンベア制御装置、9a…乗客量判定手段、9b…速度制御手段、10…検出器、11…波形整形手段、12a…上階乗降板、12b…下階乗降板、13…センサ部、14…乗客量判定基準、15…注意喚起手段、109a…乗客量判定手段、113…センサ部、114…乗客量判定基準
Claims (5)
- 駆動装置と、前記駆動装置に連結された無端状のチェーンと、前記チェーンに固定され前記チェーンと共に循環移動する複数の踏段を備え、
さらに乗客量を検出するセンサ部を乗客の乗り口に備えた乗客コンベアにおいて、
前記乗客量に応じて運転速度を3段階以上に切換え可能としたことを特徴とする乗客コンベア。 - 乗客量に関する基準値が記憶された乗客量判定基準と、前記センサ部から得られた乗客量に関する信号と前記乗客量に関する基準値とを比較し、その比較結果に基づき速度指令を出力する乗客量判定手段と、前記速度指令に基づき乗客コンベアの速度を切換える速度制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。
- 乗客量に関する基準値及び時間に関する基準値が記憶された乗客量判定基準と、速度指令を出力する乗客量判定手段と、前記速度指令に基づき乗客コンベアの速度を制御する速度制御手段を備え、
前記乗客量判定手段は、前記センサ部から得られた乗客量に関する信号と前記乗客量に関する基準値とを比較し、その比較結果の状態が前記時間に関する基準値以上の時間継続した場合に前記速度を変更する指令を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。 - 第1の乗客量に関する基準値及び第2の乗客量に関する基準値及び時間に関する基準値が記憶された乗客量判定基準と、速度指令を出力する乗客量判定手段と、前記速度指令に基づき乗客コンベアの速度を制御する速度制御手段を備え、
前記乗客量判定手段は、前記時間に関する基準値の時間内での前記センサ部から得られた信号の量と前記第1の乗客量に関する基準値とを比較して、その比較結果に基づき乗客量に関する値を計算し、前記乗客量に関する値と前記第2の乗客量に関する基準値とを比較して、その比較結果及び前記乗客量に関する値及び比較時の運転速度に基づき前記速度指令を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベア。 - 前記速度の変更の際に乗客に対して注意を促す注意喚起手段を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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