JP2020142885A - 乗客コンベア - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネ性能をより向上させた乗客コンベアを提供する。【解決手段】エスカレータは、無端状に連結された踏段と、踏段を循環駆動するモータ及びモータに駆動用の電力を供給するインバータを含む駆動部と、制御装置と、を備える。制御装置は、インバータの出力電流値に基づいて推定される乗込率が、利用者が少ないことを示す所定率(例えば10%)以下である場合、駆動部に踏段を定格速度よりも遅い中速度で駆動させ、乗込率が所定率を超えた場合、駆動部に踏段を定格速度で駆動させる。【選択図】図6

Description

本発明は、乗客コンベアに関する。
特許文献1は、乗客が乗っていないときに省エネのために低速運転を行い、低速運転中に検出センサで乗客が検出されると高速運転(定格速度運転)に切り換えるエスカレータを開示している。
特開2000−198656号公報
本発明は、省エネ性能をより向上させた乗客コンベアを提供する。
本発明の乗客コンベアは、
無端状に連結された踏段と、
踏段を循環駆動するモータ及びモータに駆動用の電力を供給するインバータを含む駆動部と、
制御装置と、を備え、
制御装置は、
インバータの出力電流値に基づいて推定される乗込率が、利用者が少ないことを示す所定率以下である場合、駆動部に踏段を定格速度よりも遅い中速度で駆動させ、
乗込率が所定率を超えた場合、駆動部に踏段を定格速度で駆動させる。
本発明の乗客コンベアによれば、インバータの出力電流値に基づいて推定される乗込率が利用者が少ない状態にあることを示す所定率以下である場合は、踏段が定格速度よりも遅い中速度で駆動され、乗込率が所定率を超えた場合は、踏段が定格速度で駆動される。従来においては、センサで利用者が検出されると、乗込率に関係なく、例えば利用者が1人だけで乗込率が非常に小さいときにおいても、踏段の駆動速度が定格速度に増速されていた。本発明によれば、乗込率に関係なく駆動速度を定格速度に増速させる場合と比べ、踏段を定格速度で駆動する頻度を少なくできる。そのため、消費電力をより低減して、省エネ性能をより向上させることができる。
実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータのインバータの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗込率及びエスカレータ利用状態の推定方法を説明した図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による運転制御を説明したフローチャートである。 実施の形態2におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態2におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 実施の形態2におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態2におけるエスカレータの制御装置による運転制御を説明したフローチャートである。 実施の形態3におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態3におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 実施の形態4におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態4におけるエスカレータの制御装置による運転制御を説明したフローチャートである。 他の実施の形態におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
図1は、実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。本実施の形態では、定格速度での運転と、中速度での運転を切り換える2速度運転仕様のエスカレータについて説明する。
エスカレータ1は、エスカレータ本体10、モータ20、インバータ30、制御装置40などを有する。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構(不図示)と、乗り口5及び降り口6の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、インバータ30から供給される電力により駆動されるモータ20の動力により循環駆動される。モータ20及びインバータ30は駆動部の一例である。本実施の形態のエスカレータ1では、階床F1に乗り口5が設けられ、階床F2に降り口6が設けられているものとして説明するが、本発明では階床F2に乗り口5が設けられ、階床F1に降り口が設けられていてもよい。
制御装置40は、インバータ30の動作を制御することで、モータ20の駆動を制御し、もって、踏段11の駆動、つまりエスカレータ1の運転を制御する。
図2は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、インバータ30からトルク状態信号MO1、MO2を入力し、入力したトルク状態信号MO1、MO2に基づいてインバータ制御信号を生成してインバータ30に出力する。
インバータ30は、制御装置40からインバータ制御信号を入力し、入力したインバータ制御信号に基づいて、モータ20に交流電力を供給する。具体的に、インバータ30は、インバータ制御信号に基づいて、モータ20への交流電力の供給及び停止を行うとともに、モータ20に供給する交流電力の周波数を変更する。また、インバータ30は、現在のモータ20のトルク状態を示すトルク状態信号MO1、MO2を制御装置40に出力する。トルク状態信号MO1、MO2信号については後に詳述する。
モータ20は、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じた回転数で動作する。これにより、踏段11の駆動速度が、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じて変更される。モータ20は、例えば誘導電動機により構成される。
図3は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御装置40の電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、制御部41と記憶部42と入出力インタフェース43とを有する。制御装置40は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成される。
記憶部42は、例えばフラッシュメモリにより構成され、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態の制御装置40における各種機能を実現するためのプログラムが含まれている。
制御部41は、例えばCPU、MPUなどにより構成され、記憶部42からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、制御装置40における各種の機能が実現される。
入出力インタフェース43は、制御装置40に接続される各種装置との間で信号を入出力するためのインタフェースであり、信号形式の変換などを行う。
なお、制御装置40は、汎用的なコンピュータを利用して構成されてもよい。また、制御装置40は、電子回路やリレーシーケンス回路などのハードウェアのみにより構成されてもよい。
図4は、実施の形態1におけるエスカレータ1のインバータ30の電気的構成を示したブロック図である。
インバータ30は、コントローラ31、電力変換部32、出力電流検出器33、及び操作部34を有する。コントローラ31は、例えばプログラマブルロジックコントローラ(PLC)などにより構成され、制御部、記憶部、及び入出力インタフェースを有する。電力変換部32は、トランジスタなどのスイッチング素子を備え、商用電力などの交流電力を入力し、制御部からの指令に応じてスイッチング素子を動作させることにより、交流電力の周波数を変換して出力する。出力電流検出器33は、電力変換部32から出力される交流電力の出力電流値を示す電流値信号をコントローラ31に出力する。操作部34は、インバータ30の動作などに関する種々のパラメータの設定操作を受け付ける。コントローラ31は、出力電流検出器33から出力される電流値信号が示す出力電流値と、モータ20の特性(モータ定格出力等)とに基づいて、運転方向に応じたモータ20の出力トルクの現在値を推定する。出力トルクの現在値は、モータの出力トルクに関する公知の演算式などを利用して、コントローラ31が演算により推定してもよいし、コントローラ31の記憶部などに、出力電流値と出力トルクとの関係を運転方向毎に規定したテーブルを予め記憶させておき、当該テーブルを参照して出力トルクを推定してもよい。モータ20の特性については、例えば予め操作部34を用いて設定し、コントローラ31の記憶部に記憶させておく。
図5は、実施の形態1におけるエスカレータ1の乗込率及びエスカレータ利用状態の推定方法を説明した図である。
モータ20の出力トルクと乗込率との間には、図5に示すような関係がある。すなわち、UP運転(上昇運転)においては、乗込率が高いほど出力トルクが大きくなる。これに対し、DOWN運転(下降運転)においては、乗込率が高いほど出力トルクが小さくなる。この関係に基づいて、現在の出力トルクから現在の乗込率を推定することが可能である。本実施の形態では、この関係を利用して、現在の出力トルクから現在の乗込率を推定し、推定した乗込率に応じて踏段11の駆動速度を制御する。なお、乗込率とは、エスカレータ1の踏段11に乗っている全利用者の数を全踏段数で除算した値に100を乗じた値である。
より具体的に、インバータ30のコントローラ31は、検出した出力電流値に基づいてモータ20の出力トルクを推定し、推定した出力トルクが属するトルク範囲を特定し、特定したトルク範囲を示す信号を出力する。トルク範囲は、UP運転では、出力トルクがLv0以上でLv1未満の第1範囲と、Lv1以上でLv2未満の第2範囲と、Lv2以上でLv3未満の第3範囲と、Lv3以上の第4範囲とに分類される。なお、Lv0、Lv1、Lv2、Lv3は、Lv0<Lv1<Lv2<Lv3の大小関係を有する。これに対し、DOWN運転では、トルク範囲は、出力トルクがLv0以下でLv4よりも大きい第5範囲と、Lv4以下でLv5よりも大きい第6範囲と、Lv5以下でLv6よりも大きい第7範囲と、Lv6以下の第8範囲とに分類される。なお、Lv0、Lv4、Lv5、Lv6は、Lv0>Lv4>Lv5>Lv6の大小関係を有する。
ここで、上記のLv0〜Lv6は、エスカレータ1の利用状況を判断可能なように設定されている。具体的に、上記のLv0は、乗込率0(%)のときつまり利用者が乗っていないとき(踏段11のみを駆動するとき)に出力される出力トルク値に設定され、Lv1、Lv4は、乗込率r1(%)に相当する人数の利用者を輸送する際に出力される出力トルク値に設定され、Lv2、Lv5は、乗込率r2(%)に相当する人数の利用者を輸送する際に出力される出力トルク値に設定され、Lv3、Lv6は、乗込率r3(%)に相当する人数の利用者を輸送する際に出力される出力トルク値に設定される。
以下では、r1(%)=10%、r2(%)=46.5%、r3(%)=80%とした例を説明する。乗込率が0(%)以上で10%(r1(%))未満である状態は、エスカレータの利用者が相対的に少ない状態であり、このエスカレータ利用状態を「閑散状態」という。乗込率が10%(r1(%))以上で46.5%(r2(%))未満である状態は、エスカレータの利用者数が中程度の状態であり、このエスカレータ利用状態を「普通状態」という。乗込率が46.5%(r2(%))以上で80%(r3(%))未満である状態は、エスカレータの利用者が相対的に多く、混雑している状態であり、このエスカレータ利用状態を「混雑状態」という。乗込率が80%(r3(%))以上である状態は、エスカレータの利用者が相対的にさらに多く、非常に混雑している状態であり、このエスカレータ利用状態を「過負荷状態」という。
ここで、利用者が少ない時間帯では、乗込率が10%以下となることが多い。これに基づいて、「閑散状態」の閾値であるr1(%)を上記のように10%としている。これにより、閑散状態を適切に認識できる。なお、乗込率が10%のときの乗客数は、例えば一般的なビルの隣接する階床間に設けられるエスカレータの場合には2〜3人程度である。
コントローラ31は、エスカレータ1の運転中、現在の出力トルク値が属するトルク範囲を示すトルク状態信号MO1、MO2を生成し、制御装置40に出力する。コントローラ31は、出力トルクが第1範囲及び第5範囲にあるとき、トルク状態信号M1をLOW、トルク状態信号M2をLOWとし、出力トルクが第2範囲及び第6範囲にあるとき、トルク状態信号MO1をLOW、トルク状態信号MO2をHIGHとし、出力トルクが第3範囲及び第7範囲にあるとき、トルク状態信号MO1をHIGH、トルク状態信号MO2をLOWとし、出力トルクが第4範囲及び第8範囲にあるとき、トルク状態信号MO1をHIGH、トルク状態信号MO2をHIGHとする。
なお、コントローラ31は、出力トルク値が第1範囲から第2範囲に遷移し、または第2範囲から第3範囲に遷移し、または第3範囲から第4範囲に遷移し、または第5範囲から第6範囲に遷移し、または第6範囲から第7範囲に遷移し、または第7範囲から第8範囲に遷移した場合、その状態が所定時間(例えば1、2秒程度)継続したことを条件として、遷移後の範囲に対応するトルク状態信号MO1、MO2を出力する。これに対し、コントローラ31は、出力トルク値が第2範囲から第1範囲に遷移し、または第3範囲から第2範囲に遷移し、または第4範囲から第3範囲に遷移し、または第5範囲から第4範囲に遷移し、または第6範囲から第5範囲に遷移し、または第7範囲から第6範囲に遷移し、または第8範囲から第7範囲に遷移した場合には、即座に遷移後の範囲に対応するトルク状態信号MO1、MO2を出力する。
制御装置40は、インバータ30から出力されたトルク状態信号M1がLOWで、トルク状態信号M2がLOWであるとき、現在のエスカレータ利用状態が「閑散状態」にあると判断し、インバータ30から出力されたトルク状態信号M1がLOWで、トルク状態信号M2がHIGHであるとき、現在のエスカレータ利用状態が「普通状態」にあると判断し、インバータ30から出力されたトルク状態信号M1がHIGHで、トルク状態信号M2がLOWであるとき、現在のエスカレータ利用状態が「混雑状態」にあると判断し、インバータ30から出力されたトルク状態信号M1がHIGHで、トルク状態信号M2がHIGHであるとき、現在のエスカレータ利用状態が「過負荷状態」にあると判断する。
制御装置40は、上述のように判断した現在のエスカレータ利用状態に基づいて、エスカレータ1の運転を制御する。例えば、現在のエスカレータ利用状態に基づいて、ブレーキの締結タイミングを変更したり、踏段11の駆動を停止させたり、利用者に対する警告や案内の音声をスピーカなどから出力させたり、踏段11の駆動速度を変更させたりする。本実施の形態では、踏段11の駆動速度を変更する場合に関して詳しく説明する。
2.動作
制御装置40は、インバータ30から出力されたトルク状態信号MO1、MO2に基づいて、現在のエスカレータ利用状態が「閑散状態」にあるか否かを判断し、判断結果に応じて、踏段11の駆動速度を2段階に制御する。これは、乗込率に基づいて(乗込率が10%(r1(%))以上であるか否かに応じて)、踏段11の駆動速度を2段階に制御することでもある。
具体的に、制御装置40は、乗込率に基づいて、踏段11の駆動速度を定格速度と、定格速度よりも遅い速度(以下「中速度」という)とのいずれかに制御する。定格速度は、30m/minまたは20m/minである。中速度は、定格速度よりも5m/minだけ遅い速度である。定格速度が30m/minであるときは、中速度は25/minであり、定格速度が20m/minであるときは、中速度は15/minである。定格速度と中速度の速度差5m/minは、エスカレータ利用者が認識するのが困難な速度差に設定されている。なお、踏段11を定格速度、または中速度で駆動することは、エスカレータ1を定格速度、または中速度で運転させることでもある。
ここで、低速度から中速度へ増速する際の加速度は、既に踏段11に乗っている利用者やこれから踏段11に乗り込もうとする利用者の安全のため、JEASの規定に基づいて、0.1mm/s以下とする。また、定格速度から中速度への減速の際の減速度についても、既に踏段11に乗っている利用者やこれから踏段11に乗り込もうとする利用者の安全のため、−0.1mm/s以下とする。この程度の加速度及び減速度は、エスカレータ利用者が認識するのが困難である。
制御装置40によるエスカレータ1の運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図6は、制御装置40によるエスカレータ1の運転制御を説明したフローチャートである。
制御装置40は、エスカレータ1を起動すると、まず、踏段11を定格速度で駆動させる(S11)。つまり、エスカレータ1を定格速度で運転させる。
制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させ始めてから5分が経過したか否かを判断する(S12)。5分という時間は、例えば日々のエスカレータ起動点検を考慮して設定された時間である。なお、5分は一例であり、適宜変更してもよい。
5分が経過していない場合(S12でNO)、制御装置40は、ステップS11に戻って、引き続き、踏段11を定格速度で駆動させる。
5分が経過した場合(S12でYES)、制御装置40は、乗込率が10%以下か否かを判断する(S13)。
乗込率が10%以下である場合(S13でYES)、制御装置40は、駆動部(インバータ30及びモータ20)に踏段11を中速度で駆動させる(S14)。これにより、現在の駆動速度が定格速度であった場合には、駆動速度が中速度に減速され、現在の駆動速度が中速度であった場合には、駆動速度が中速度で維持されることとなる。
これに対し、乗込率が10%以下でない場合(S13でNO)、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S15)。これにより、現在の駆動速度が中速度であった場合には、駆動速度が定格速度に増速され、現在の駆動速度が定格速度であった場合には、駆動速度が定格速度で維持されることとなる。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。ビル管理者などにより所定の起動操作が行われると、エスカレータ1が起動され、その後5分間、踏段11が定格速度で駆動される。5分経過後において、乗込率が10%以下であるときには、踏段11が中速度で駆動される。これに対し、乗込率が10%を超えているときには、踏段11が定格速度で駆動される。
従来においては、光電センサや反射型ビームセンサなどにより利用者が検出されると、乗込率に関係なく、例えば利用者が1人だけで乗込率が非常に小さいときにおいても、踏段の駆動速度が定格速度に増速されていた。本実施の形態によれば、乗込率に関係なく駆動速度を定格速度に増速させる場合と比べ、踏段11を定格速度で駆動する頻度を少なくできる。そのため、消費電力をより低減して、省エネ性能をより向上させることができる。また、反射型ビームセンサを用いた場合には、エスカレータの近くを通り過ぎただけの人に反射型ビームセンサが反応して、踏段の駆動速度が定格速度に増速される場合があった。本実施の形態によれば、このような原因による増速も生じることがないため、より一層省エネ性能を向上させることができる。
特に、出勤時間帯や帰宅時間帯などのピーク時間帯以外の時間帯(閑散時間帯)では、小数の利用者が間欠的に発生するだけのことが多く、乗込率が10%以下となることが多い。つまり、1日の全時間帯のうちピーク時間帯よりも閑散時間帯の方がはるかに長い。そのため、本実施の形態のように乗込率に基づいて踏段11の駆動速度を制御することで、従来と比べて消費電力を大きく低減できる。つまり、省エネ性能を大きく向上させることができる。
また、「閑散状態」の閾値であるr1(%)を、利用者が少ない時間帯において調べた実際の乗込率に基づいて10%としている。これにより、閑散状態を適切に把握できる。
また、乗込率は、エスカレータの実利用状況が反映されるインバータ30の出力電流値に基づいて推定されるので、推定した乗込率の精度が高いものとなる。そのため、乗込率に基づく駆動速度の制御を適切に行うことができる。
また、定格速度と中速度の速度差5m/minは、エスカレータ利用者が認識するのが困難な速度差であるので、踏段11の駆動速度を定格速度と中速度との間で切り換えても、利用者に違和感を与えにくい。
また、低速度から中速度への増速の際の加速度は0.1mm/s以下に設定され、定格速度から中速度への減速の際の減速度は、−0.1mm/s以下に設定されているので、既に踏段11に乗っている利用者やこれから踏段11に乗り込もうとする利用者の安全を適切に確保できる。また、この加速度及び減速度は、これによる加速または減速をエスカレータ利用者が認識するのが困難な加速度及び減速度でもある。そのため、利用者が踏段11に乗っている状態で、踏段11の駆動速度を低速度と中速度との間で切り換えても、エスカレータ利用者に違和感を持たせにくい。
(実施の形態2)
実施の形態2のエスカレータ1について説明する。本実施の形態では、定格速度での運転と、中速度での運転と、低速度での運転とを切り換える3速度運転仕様のエスカレータについて説明する。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。なお、実施の形態1と同様のものについては、同一の符号を付す。
1.構成
図7、図8は、実施の形態2におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図及び拡大平面図である。
エスカレータ本体10は、左右のハンドレール12を走行可能に支持する左右の欄干18を有する。左右の各ハンドレール12は、長手方向の両端部に、円弧状に湾曲して折り返すニュエル部12n(折り返し部)を有する。各ニュエル部12nの下方には、インレット16を有するインレットガード17が設けられている。インレット16は、ハンドレール12を欄干18下方の動力伝達機構収容空間内に出入りさせる開口である。
欄干18にはニュエル部12nの近傍において光電センサ61が設けられている。
光電センサ61は、ハンドレール12のニュエル部12nの先端近傍位置Pdを通過する利用者を検出するために設けられている。光電センサ61は、利用者検出部の一例である。光電センサ61は、投光部61a及び受光部61bを有する。投光部61a及び受光部61bは、踏段11の移動方向に対して垂直かつ水平な方向で対向するように配置される。投光部61aはセンサ光を連続的に投光し、受光部61bは投光部61aから投光されるセンサ光を受光する。受光部61bは、投光部61aから投光されるセンサ光を受光しているか否かを示すセンサ信号を制御装置40に出力する。センサ信号が受光部61bで受光されない状況は、ニュエル部12nの先端近傍位置Pdを利用者が通過してセンサ光が遮光されたときに生じる。
図9は、実施の形態2におけるエスカレータ1の制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
本実施の形態では、制御装置40は、インバータ30からトルク状態信号MO1、MO2を入力するとともに、光電センサ61からセンサ信号を入力する。制御装置40は、入力したトルク状態信号MO1、MO2及びセンサ信号に基づいてインバータ制御信号を生成してインバータ30に出力する。
2.動作
制御装置40は、光電センサ61から出力されるセンサ信号に基づいて、乗り口5のハンドレール12のニュエル部12nの先端近傍位置Pdを利用者が通過したか否かを判断する。具体的に、制御装置40は、光電センサ61から出力されるセンサ信号が受光部61bでセンサ光が受光されていないこと(遮光されていること)を示している場合に、先端近傍位置Pdを利用者が通過したと判断する。ここで、光電センサ61で利用者検出部を構成した場合には、ハンドレール12のニュエル部12nの先端近傍をエスカレータ利用者でない人が通過しただけのときにセンサ光が遮られない。そのため、後述するように踏段11が無駄に増速されることを抑制できる。
制御装置40は、先端近傍位置Pdを利用者が通過したか否かの判断結果と、乗込率に基づいて、踏段11の駆動速度を3段階に制御する。
具体的に、制御装置40は、先端近傍位置Pdを利用者が通過したか否かの判断結果と、乗込率に基づいて、踏段11の駆動速度を定格速度と、定格速度よりも遅い速度(以下「中速度」という)と、中速度よりも遅い速度(以下「低速度」という)とのいずれかに制御する。定格速度は、30m/minまたは20m/minである。中速度は、定格速度よりも5m/minだけ遅い速度である。定格速度が30m/minであるときは、中速度は25/minであり、定格速度が20m/minであるときは、中速度は15/minである。低速度は、例えば10m/minである。低速度は、利用者がエスカレータ1が動いていることを適切に認識可能な範囲でできるだけ遅い速度である。なお、踏段11を定格速度、中速度、あるいは低速度で駆動することは、エスカレータ1を定格速度、中速度、あるいは低速度で運転させることでもある。
制御装置40によるエスカレータ1の運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図10は、制御装置40によるエスカレータ1の運転制御を説明したフローチャートである。
制御装置40は、エスカレータ1を起動すると、まず、駆動部(インバータ30及びモータ20)に踏段11を低速度で駆動させる(S21)。つまり、エスカレータ1を低速度で運転させる。
制御装置40は、乗り口5の光電センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S22)。具体的に、制御装置40は、乗り口5の光電センサ61から出力される信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知された場合(S22でYES)、制御装置40は、乗込率が10%以下か否かを判断する(S23)。
乗込率が10%以下である場合(S23でYES)、制御装置40は、踏段11を中速度で駆動させる(S24)。これにより、現在の駆動速度が低速度であった場合には、駆動速度が中速度に増速され、現在の駆動速度が中速度であった場合には、駆動速度が中速度で維持される。なお、現在の駆動速度が定格速度であった場合には、直前の乗込率が10%を超えていたことを意味するので、新たな利用者が検知された際、乗込率が10%以下となることは生じにくい。つまり、現在の駆動速度が定格速度である場合には、ステップS23でYESとなって駆動速度が定格速度から中速度に減速されるようなことは生じにくい。
乗込率が10%以下でない場合(S23でNO)、つまり乗込率が10%を超えている場合、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S25)。これにより、現在の駆動速度が中速度であった場合には、駆動速度が定格速度に増速され、駆動速度が定格速度であった場合には、駆動速度が定格速度で維持される。なお、現在の駆動速度が低速度であった場合には、直前の乗込率が0%であったことを意味するので、新たな利用者が検知された際、乗込率が10%を一気に超えることは生じにくい。つまり、現在の駆動速度が低速度である場合には、ステップS23でNOとなって駆動速度が低速度から定格速度に増速されるようなことは生じにくい。
ここで、低速度から中速度への増速の際の加速度は、既に踏段11に乗っている利用者やこれから踏段11に乗り込もうとする利用者の安全のため、JEASの規定に基づいて、0.1mm/s以下とする。また、定格速度から中速度への減速の際の減速度は、既に踏段11に乗っている利用者やこれから踏段11に乗り込もうとする利用者の安全のため、−0.1mm/s以下とする。
ステップS22において、利用者が検知されていない場合(S22でNO)、制御装置40は、直近の利用者検知の時刻から1/2周時間+30秒が経過したか否かを判断する(S26)。1/2周時間+30秒は、所定時間の一例である。直近の利用者検知の時刻としては、ステップS22の判断において直近でYESと判断された時刻が用いられる。例えば、制御装置40は、ステップS22の判断においてYESと判断される都度、そのときの時刻を、直近の利用者検知の時刻として記憶部42に格納しておき、その時刻を直近でYESと判断された時刻として用いる。1/2周時間とは、循環駆動される踏段11が1/2周分駆動されるのに要する時間である。1/2周時間は、乗り口5のフロアプレート19の櫛の先端から出てきた踏段11が、降り口6のフロアプレート19の櫛の先端で隠れるまでの時間よりも一定程度長い時間である。つまり、1/2周時間は、乗り口5でフロアプレート19から踏段11に乗り込んだ利用者が、降り口6で踏段11からフロアプレート19に降りるまでの時間とほぼ同じ時間である。なお、本実施の形態では、踏段11の駆動速度が利用者の検知結果に応じて低速度、中速度、または定格速度に変更されることに伴い、本ステップS26における1/2周時間は、現在の踏段11の駆動速度に応じて変更される。つまり、1/2周時間は、現在の踏段11の駆動速度が低速度か中速度か定格速度かに応じて設定される。1/2周時間に加算される「30秒」は、光電センサ61で利用者が検知されてから、利用者が実際に踏段11に乗り込むまでの歩行時間などを考慮して設定された時間である。
直近の利用者検知から1/2周時間+30秒が経過していない場合(S26でNO)、制御装置40は、ステップS22に戻ってその処理を行う。
直近の利用者検知から1/2周時間+30秒が経過した場合(S26でYES)、制御装置40は、踏段11を低速度で駆動させる(S27)。これにより、現在の駆動速度が中速度または定格速度であった場合には、駆動速度が低速度に減速され、現在の駆動速度が低速度であった場合には、駆動速度が低速度で維持されることとなる。ステップS26でYESの条件が成立したことに伴う減速の際には、踏段11に乗っている利用者がいないため、自然減速により減速させてもよい。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。ビル管理者などにより所定の起動操作が行われると、エスカレータ1が起動され、踏段11が低速度で駆動される。低速度で踏段11を駆動中に1人目の利用者が検知されたものとする。このときの乗込率は10%以下である。そのため、駆動速度が低速度から中速度に増速される。その後、中速度で踏段11を駆動中に次の利用者が検知されたものとする。この場合も、乗込率は通常10%以下である。そのため、駆動速度が中速度で維持される。その後、中速度で踏段11を駆動中に数人の利用者が検知され、乗込率が10%を超えると、駆動速度が中速度から定格速度に増速される。このように本実施の形態では、低速度で踏段11を駆動中に1人の利用者が検知されただけでは、駆動速度が低速度から定格速度まで一気には増速されず、中速度までしか増速されない。そのため、駆動速度を低速度から定格速度まで一気に増速させる場合と比べ、消費電力を低減させて、省エネ性能をより向上させることができる。
また、中速度まで増速された後、1/2周時間+30秒の間、乗客が検出されなかった場合、駆動速度が低速度に戻される。そのため、中速度で駆動し続けると比べて、消費電力を一層低減できる。また、駆動速度が中速度に増速された後において、1/2周時間+30秒の間、乗客が検出されないときは、駆動速度が定格速度に増速されることなく、低速度に戻される。そのため、駆動速度を低速度から定格速度まで一気に増速させる場合と比べ、消費電力を低減させて、省エネ性能をより向上させることができる。
また、光電センサ61で利用者検出部を構成した場合、利用者がエスカレータ1を利用せずに、乗り口55のハンドレール12のニュエル部12nの先端近傍を通過しただけのときには、センサ光が遮られない。そのため、踏段11が無駄に増速されることを抑制できる。よって、省エネ性能をより向上させることができる。
(実施の形態3)
実施の形態3のエスカレータ1について説明する。実施の形態3では、実施の形態2との相違点を中心に説明する。
図11は、実施の形態3におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図である。図12は、実施の形態3におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大平面図である。
本実施の形態では、利用者検出部として、実施の形態2の光電センサ61に代えて、反射型ビームセンサ161が設けられている。
反射型ビームセンサ161は、エスカレータ1に乗り込むために検出領域Rdを通過する利用者を検知するために設けられている。反射型ビームセンサ161は、左右の各インレットガード17に配置されている。各反射型ビームセンサ161は、投光部と受光部を有する。各投光部はセンサ光を連続的に投光する。各受光部は、投光部から投光されて通過利用者により反射されたセンサ光を受光する。受光部は、光強度などが所定条件を満たす反射光を受光したか否かを示すセンサ信号を制御装置40に出力する。センサ信号が、所定条件を満たす反射光が受光部で受光されていることを示しているとき、制御装置40は、利用者が検出領域Rdを通過していると判断する。検出領域Rdは、左右のハンドレール12の間の距離(幅)とほぼ同程度の幅を有し、ニュエル部12nの先端位置から踏段11とは反対側へ所定突出量突出して広がっている。所定突出量は、ニュエル部12nの近傍を通過するだけの人ができるだけ検知されないように、例えば10cmから50cm程度に設定される。
その他の構成は、実施の形態2と同じである。
本実施の形態のように利用者検出部を反射型ビームセンサ161により構成した場合には、光電センサ61により構成した場合と比べ、エスカレータ1に乗車する利用者をより早いタイミングで検知できる。低速度(10m/min)で踏段11が駆動されているとき、踏段11の駆動が遅いとの違和感を利用者が持つ可能性がある。しかし、本実施の形態ではより早いタイミングで利用者を検知できるので、例えば0.1mm/sの加速度で加速する場合でも、できるだけ早いタイミングで駆動速度を中速度まで増速させることができる。そのため、利用者が踏段11の駆動が遅いとの違和感を持つことを抑制できる。
(実施の形態4)
実施の形態4のエスカレータ1について説明する。実施の形態4では、実施の形態2との相違点を中心に説明する。本実施の形態では、利用者の検知結果に基づいて、自動起動、自動停止、及び速度切替を行う自動発停止仕様のエスカレータについて説明する。
1.構成
図13は、実施の形態4におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図である。本実施の形態のエスカレータ1では、実施の形態2の光電センサ61に代えて、光電ポール260が設けられ、光電ポール260に光電センサ261が設けられている。
光電ポール260は、ニュエル部12nの先端から踏段11の移動方向において反対側へ所定距離の位置に配置される。所定距離は、JEASで定められているように、例えば1700mmである。光電センサ261は、踏段11の移動方向に対して垂直でかつ水平な方向で対向配置される投光部261a及び受光部(図示せず)を備え、配置位置を除き、光電センサ61と同様の構成を有する。光電ポール260とニュエル部12nとの間には、光電ポール260とニュエル部12nとの間から利用者が乗り込もうとするのを防止するための進入防止柵が設けられている。
2.動作
図14は、実施の形態4におけるエスカレータの制御装置による運転制御を説明したフローチャートである。
制御装置40は、光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されたか否かを判断する(S31)。具体的に、制御装置40は、光電ポール260の光電センサ261から出力される信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S31でNO)、制御装置40は、ステップS31の処理を再度実行する。
利用者が検知された場合(S31でYES)、制御装置40は、踏段11を中速度で駆動させる(S32)。
制御装置40は、乗込率が10%以下か否かを判断する(S33)。
乗込率が10%以下である場合(S33でYES)、制御装置40は、踏段11を中速度で駆動させる(S34)。これにより、現在の駆動速度が定格速度であったときには、駆動速度が中速度に減速され、現在の駆動速度が中速度であったときには、駆動速度が中速度で維持されることとなる。
これに対し、乗込率が10%以下でない場合(S33でNO)、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S35)。これにより、現在の駆動速度が中速度であったときには、駆動速度が定格速度に増速され、現在の駆動速度が定格速度であったときには、駆動速度が定格速度で維持されることとなる。
制御装置40は、光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されたか否かを判断する(S36)。
利用者が検知された場合(S36でYES)、制御装置40は、ステップS33に戻ってその処理を実行する。
利用者が検知されていない場合(S36でNO)、制御装置40は、直近の利用者検知の時刻から1/2周時間+60秒が経過したか否かを判断する(S37)。1/2周時間に加算される「60秒」は、光電センサ261で利用者が検知されてから、利用者が実際に踏段11に乗り込むまでの歩行時間などを考慮して設定された時間である。実施の形態2、3のような30秒でなく60秒としているのは、進入防止柵付近で利用者が滞留する可能性があり、その滞留時間を考慮したためである。
直近の利用者検知から1/2周時間+60秒が経過していない場合(S37でNO)、制御装置40は、ステップS33に戻ってその処理を行う。
直近の利用者検知から1/2周時間+60秒が経過した場合(S37でYES)、制御装置40は、踏段11の駆動を停止させて(S38)、ステップS31に戻ってその処理を行う。なお、ステップS37でYESの条件が成立したことに伴って、踏段11の駆動を停止させる際には、踏段11に乗っている利用者がいないため、自然減速により減速させてもよい。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。本実施の形態のエスカレータ1では、ビル管理者などにより所定の起動操作が行われたときには踏段11は駆動されない。光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されたときに、踏段11が中速度で駆動される。
中速度で駆動を始めた後、1/2周時間+60秒の間、光電センサ261で乗客が検出されないときは、踏段11の駆動が停止される。つまり、中速度で駆動を始めた後、1/2周時間+60秒の間、乗客が検出されないときは、踏段11の駆動速度が定格速度に増速されることなく、踏段11の駆動が停止される。そのため、利用者が検知されたときに、踏段11を定格速度で起動させる場合と比べ、消費電力を低減させて、省エネ性能をより向上させることができる。
これに対し、中速度で踏段11を駆動中に数人の利用者が検知され、乗込率が10%を超えると、駆動速度が中速度から定格速度に増速される。定格速度まで増速された後、乗込率が10%以下となると、駆動速度が定格速度から中速度に減速される。
定格速度まで増速された後、1/2周時間+60秒の間、乗客が検出されないときは、踏段11の駆動が停止される。これにより、乗客がいないときに踏段11が無駄に駆動されない。よって、消費電力を低減させて、省エネ性能をより向上させることができる。
上記のように踏段11の駆動が停止された状態において、光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されると、上記同様に踏段11が中速度で駆動される。
このように、本実施の形態によれば、踏段11の駆動が停止された状態において光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されたときに、踏段11を定格速度で駆動するのでなく、中速度で駆動するとともに、1/2周時間+60秒の間、乗客が検出されないときは、踏段11の駆動が停止されることで、省エネ性能をより向上させることができる。
(実施の形態についてのまとめ)
(1)実施の形態1、2のエスカレータ1(乗客コンベアの一例)は、
無端状に連結された踏段11と、
踏段11を循環駆動するモータ20及びモータ20に駆動用の電力を供給するインバータ30を含む駆動部と、
制御装置40と、を備え、
制御装置40は、
インバータ30の出力電流値に基づいて推定される乗込率が、利用者が少ないことを示す10%(所定率の一例)以下である場合、駆動部に踏段11を定格速度よりも遅い中速度で駆動させ、
乗込率が10%を超えた場合、駆動部に踏段11を定格速度で駆動させる。
この構成によれば、インバータ30の出力電流値に基づいて推定される乗込率が利用者が少ない状態にあることを示す10%以下である場合は、踏段11が定格速度よりも遅い中速度で駆動され、乗込率が10%を超えた場合は、踏段11が定格速度で駆動される。従来においては、センサで利用者が検出されると、乗込率に関係なく、例えば利用者が1人だけで乗込率が非常に小さいときにおいても、踏段11の駆動速度が定格速度に増速されていた。本発明によれば、乗込率に関係なく駆動速度を定格速度に増速させる場合と比べ、踏段11を定格速度で駆動する頻度を少なくできる。そのため、消費電力をより低減して、省エネ性能をより向上させることができる。
(2)実施の形態2、3のエスカレータ1において、
乗り口5を通過する利用者を検知する利用者検出部(例えば光電センサ61または反射型ビームセンサ161)をさらに備え、
制御装置40は、利用者検出部により利用者が検知されない状態が1/2周時間+30秒(所定時間の一例)継続した場合、駆動部に踏段11を中速度よりも遅い低速度で駆動させる。
この構成によれば、利用者が検知されない状態が1/2周時間+30秒継続した場合には、踏段11が中速度よりも遅い低速度で駆動されるので、消費電力をより低減して、省エネ性能をより向上させることができる。
(3)実施の形態4のエスカレータ1は、
踏段11に連動して循環駆動される左右のハンドレール12をさらに備え、
左右のハンドレール12における乗り口5側の左右のニュエル部12nの先端位置から踏段11の駆動方向とは反対方向へ離間した所定位置を通過する利用者を検知する光電センサ261(利用者検出部の一例)をさらに備え、
制御装置40は、
踏段11の駆動が停止された状態において光電センサ261により利用者が検知された場合、駆動部に踏段11を中速度で駆動させ、
光電センサ261により利用者が検知されない状態が1/2周時間+60秒(所定時間の一例)継続した場合、駆動部に踏段11の駆動を停止させる。
この構成によれば、踏段11の駆動が停止された状態において光電ポール260の光電センサ261で利用者が検知されたときに、踏段11を定格速度で駆動するのでなく、中速度で駆動するとともに、利用者が検知されない状態が1/2周時間+60秒(所定時間の一例)継続した場合、踏段11の駆動が停止されるので、消費電力をより低減して、省エネ性能をより向上させることができる。
(4)実施の形態1−4のエスカレータ1において、
インバータ30は、
出力電流値に基づいてモータ20の出力トルクを推定し、
推定された出力トルクが属するトルク範囲を特定し、
特定したトルク範囲を示すトルク状態信号を出力し、
制御装置40は、インバータ30から出力されるトルク状態信号が示すトルク範囲に基づいて、乗込率を推定する。
この構成によれば、インバータ30から出力される信号が示すトルク範囲に基づいて、乗込率を精度よく推定できる。
(5)実施の形態2のエスカレータ1は、
踏段11に連動して循環駆動される左右のハンドレール12をさらに備え、
光電センサ61(利用者検出部の一例)は、利用者が左右のハンドレール12における乗り口5側の左右のニュエル部12nの間を通過したことを検知する。
光電センサ61により利用者検出部を構成した場合、上述したように、エスカレータ1を利用しない人が乗り口5側のニュエル部12nの先端近傍を通過しただけのときには、センサ光が遮られない。そのため、踏段11が無駄に増速されることを抑制できる。よって、省エネ性能をより向上させることができる。
(6)実施の形態3のエスカレータ1は、
踏段11に連動して循環駆動される左右のハンドレール12をさらに備え、
反射型ビームセンサ161(利用者検出部の一例)は、利用者が左右のハンドレール12における乗り口5側の左右のニュエル部12nの先端位置から反対側へ所定突出量突出するように設定された領域Rdを通過したことを検知する。
反射型ビームセンサ161により利用者検出部を構成した場合、上述したように、より早いタイミングで利用者を検知できるので、できるだけ早いタイミングで駆動速度を中速度まで増速させることができる。そのため、利用者が踏段11の駆動が遅いとの違和感を持つことを抑制できる。
(7)実施の形態1−4のエスカレータ1において、
定格速度と中速度の速度差は、エスカレータ利用者が認識するのが困難な速度差(例えば5m/min)に設定されている。
この構成によれば、踏段11の駆動速度を定格速度と中速度との間で切り換えても、利用者に違和感を与えにくい。
(8)実施の形態1−4のエスカレータ1において、
所定率は10%である。
利用者が少ない時間帯では、乗込率が10%以下となることが多い。そのため、所定率を10%とすることにより、利用者が少ない閑散状態を適切に認識できる。
(その他の実施の形態)
(A)
前記実施の形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
(B)
前記実施の形態では、乗込率が10%以下の場合、踏段11を定格速度よりも遅い中速度で駆動し、乗込率が10%を超えた場合、踏段11を定格速度で駆動する。しかし、10%は乗込率に関する所定率の一例であり、これに限定されるものではない。例えば、所定率は20%などであってもよい。乗込率が20%程度の、利用者が比較的少ない状態の場合、駆動速度が中速度であっても乗り口5で利用者が滞留するなどの問題は生じにくい。そのため、乗込率が20%程度のときに、駆動速度を中速度としてもよい。この場合、インバータ30の出力トルクに関する第1範囲及び第5範囲のLv1、Lv4の値を、r1=20%に適合するように変更するだけでよい。これにより、トルク状態信号MO2が20%に対応するタイミングでLOWからHIGHに切り替わる。そのため、制御装置40は、20%までを閑散状態と認識することとなる。
(C)
前記実施の形態では、制御装置40はインバータ30から出力されるトルク状態信号MO1、MO2に基づいて、乗込率を推定する。しかし、本発明では、これ以外の方法で乗込率を推定してもよい。例えば、図15に示すように、インバータ30からモータ20に供給される交流電力の出力電流値を検出する電流検出器200を設け、電流検出器200から出力される電流値信号に基づいて、制御装置40が出力トルクを求め、求めた出力トルクに基づいて乗込率を推定してもよい。あるいは、電流値信号に基づいて乗込率を直接推定してもよい。そして、推定した乗込率に基づいて、前述したフローチャートに基づいて同様の判断を行って、踏段11の駆動を制御してもよい。あるいは、インバータ30が通常備えている出力電流検出器で検出された出力電流値を示す信号を、制御装置40がインバータ30から入力し、入力した信号に基づいて上記電流検出器200から入力したときと同様の制御を行ってもよい。
1 エスカレータ
5 乗り口
6 降り口
10 エスカレータ本体
11 踏段
12 ハンドレール
12n ニュエル部
16 インレット
17 インレットガード
18 欄干
19 フロアプレート
20 モータ
30 インバータ
31 コントローラ
32 電力変換部
33 出力電流検出器
34 操作部
40 制御装置
41 制御部
42 記憶部
61 光電センサ
161 反射型ビームセンサ
260 光電ポール
261 光電センサ
F1 階床
F2 階床
Pd 位置
Rd 領域

Claims (8)

  1. 無端状に連結された踏段と、
    前記踏段を循環駆動するモータ及び前記モータに駆動用の電力を供給するインバータを含む駆動部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記インバータの出力電流値に基づいて推定される乗込率が、利用者が少ないことを示す所定率以下である場合、前記駆動部に前記踏段を定格速度よりも遅い中速度で駆動させ、
    前記乗込率が前記所定率を超えた場合、前記駆動部に前記踏段を前記定格速度で駆動させる、
    乗客コンベア。
  2. 乗り口を通過する利用者を検知する利用者検出部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記利用者検出部により利用者が検知されない状態が所定時間継続した場合、前記駆動部に前記踏段を前記中速度よりも遅い低速度で駆動させる、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールをさらに備え、
    前記左右のハンドレールにおける乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から前記踏段の駆動方向とは反対方向へ離間した所定位置を通過する利用者を検知する利用者検出部をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記踏段の駆動が停止された状態において前記利用者検出部により利用者が検知された場合、前記駆動部に前記踏段を前記中速度で駆動させ、
    前記利用者検出部により利用者が検知されない状態が所定時間継続した場合、前記駆動部に前記踏段を停止させる、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  4. 前記インバータは、
    前記出力電流値に基づいて前記モータの出力トルクを推定し、
    推定された出力トルクが属するトルク範囲を特定し、
    特定したトルク範囲を示す信号を出力し、
    前記制御装置は、前記インバータから出力される前記信号が示すトルク範囲に基づいて、前記乗込率を推定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  5. 前記踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールをさらに備え、
    前記利用者検出部は、利用者が、前記左右のハンドレールにおける前記乗り口側の左右のニュエル部の間を通過したことを検知する、
    請求項2に記載の乗客コンベア。
  6. 前記踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールをさらに備え、
    前記利用者検出部は、利用者が、前記左右のハンドレールにおける前記乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から前記踏段の駆動方向とは反対側へ所定突出量突出するように設定された領域を通過したことを検知する、
    請求項2に記載の乗客コンベア。
  7. 前記定格速度と前記中速度の速度差は、エスカレータ利用者が認識するのが困難な速度差に設定されている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  8. 前記所定率は10%である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
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