JP6996527B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、乗客コンベアに関する。
特許文献1は、省エネのために、利用者を検出したときに自動起動するエスカレータを開示している。具体的に、特許文献1のエスカレータでは、検出部で利用者が検知されると定格速度での運転を開始する。
特開2002-128455号公報
本発明は、省エネ性能をより向上させた乗客コンベアを提供する。
本発明の乗客コンベアは、
無端状に連結された踏段と、
踏段を循環駆動する駆動部と、
乗り口が接する共用通路における乗り口近傍の所定位置を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
乗り口を通過する利用者を検知する第2利用者検出部と、
踏段に乗り込む利用者を検知する第3利用者検出部と、
制御装置と、を備え、
制御装置は、
踏段を駆動していないときに第1利用者検出部で利用者が検知されると、定格速度よりも遅い低速度で踏段を駆動し、
低速度で踏段を駆動中に第2利用者検出部で利用者が検知されると、駆動速度を低速度から定格速度に増速させ、
定格速度で踏段を駆動中に第3利用者検出部で利用者が検知されると、検知された利用者が降り口側で踏段を降りるまでの少なくとも第1所定時間の間、定格速度で踏段を駆動させる。
本発明の乗客コンベアによれば、踏段を駆動していないときに第1利用者検出部で利用者が検知されると、定格速度よりも遅い低速度で踏段が駆動される。その後、低速度で踏段を駆動中に第2利用者検出部で利用者が検知されると、駆動速度が低速度から定格速度に増速される。その後、定格速度で踏段を駆動中に第3利用者検出部で利用者が検知されると、検知された利用者が降り口側で踏段を降りるまでの少なくとも第1所定時間の間、定格速度で踏段が駆動される。そのため、消費電力を低減させて、省エネ性能をより向上させることができる。
実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による運転制御を説明したフローチャートである。 他の実施の形態におけるエスカレータの乗り口部分を模式的に示した平面図である。 他の実施の形態におけるエスカレータの乗り口部分を模式的に示し平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
図1は、実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。
エスカレータ1は、エスカレータ本体10、モータ20、インバータ30、制御装置40などを有する。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構(不図示)と、乗り口5及び降り口6の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、インバータ30から供給される電力により駆動されるモータ20の動力により循環駆動される。本実施の形態では、階床F1に乗り口5が設けられ、階床F2に降り口6が設けられている場合について説明するが、本発明は、階床F2に乗り口5が設けられ、階床F1に降り口が設けられている場合にも適用できる。
制御装置40は、インバータ30の動作を制御することで、モータ20の駆動を制御し、もって、踏段11の駆動、つまりエスカレータ1の運転を制御する。
図2、図3は、実施の形態1におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図及び拡大平面図である。
エスカレータ本体10は、左右のハンドレール12を走行可能に支持する左右の欄干18を有する。左右の各ハンドレール12は、長手方向の両端部に、円弧状に湾曲して折り返すニュエル部12n(折り返し部)を有する。各ニュエル部12nの下方には、ハンドレール12を欄干18下方の動力伝達機構収容空間内に出入りさせるインレット16を有するインレットガード17が設けられている。
エスカレータの乗り口5は、ビルの共用通路Sに面して設けられている。
エスカレータ1は、利用者を検知する第1光電センサ61、第2光電センサ62、及び第3光電センサ63を有する。
第1光電センサ61は、共用通路Sにおける乗り口5近傍の所定位置La1を通過する利用者を検出するために設けられている。第1光電センサ61は、第1利用者検出部の一例である。第1光電センサ61は、共用通路Sにおける乗り口5の左右両側に設けられている。各第1光電センサ61は、共用通路Sの互いに対向する側壁Wに、互いに対向するように配置された投光部61a及び受光部61bを有する。投光部61aは、共用通路Sの側壁Wに垂直な方向にセンサ光を連続的に投光し、受光部61bは投光部61aから投光されたセンサ光を受光する。受光部61bは、投光部61aから投光されたセンサ光を受光しているか否かを示す第1センサ信号を制御装置40に出力する。センサ光が受光部61bで受光されない状況は、乗り口5付近において共用通路Sを利用者が通過してセンサ光が遮光されたときに生じる。上記の所定位置La1は、第1光電センサ61のセンサ光の通過位置である。
第2光電センサ62は、乗り口5を通過する利用者を検知するために設けられている。第2光電センサ62は、第2利用者検出部の一例である。本実施の形態において、乗り口5とは、共用通路Sとフロアプレート19との接続部(境界)とする。第2光電センサ62は、左右の各インレットガード17に配置されている。各第2光電センサ62は、投光部と受光部を有する。各投光部はセンサ光を連続的に投光する。各第2光電センサ62の検知領域Rdは、扇状形状を有し、乗り口5付近において重なるように設定されている。各受光部は、投光部から投光されたセンサ光の反射光を受光する。受光部は、光強度などが所定条件を満たす反射光を受光したか否かを示す第2センサ信号を制御装置40に出力する。第2センサ信号が、所定条件を満たす反射光が受光部で受光されていることを示しているとき、制御装置40は、利用者が乗り口5を通過したと判断する。
第3光電センサ63は、乗り口5側のフロアプレート19から第2所定位置La3を通過して踏段11に乗り込む利用者を検知するために設けられている。第3光電センサ63は、第3利用者検出部の一例である。第3光電センサ63は、フロアプレート19の櫛19aの先端近傍で左右のスカートガード15に互いに対向するように配置された投光部63a及び受光部63bを有する。投光部63aは、スカートガード15に垂直な方向にセンサ光を連続的に投光し、受光部63bは投光部61aから投光されたセンサ光を受光する。受光部63bは、投光部63aから投光されたセンサ光を受光しているか否かを示す第3センサ信号を制御装置40に出力する。センサ光が受光部63bで受光されない状況は、フロアプレート19の櫛19aの先端近傍を利用者が通過してセンサ光が遮光されたときに生じる。上記の第2所定位置La3は、第3光電センサ63のセンサ光の通過位置である。
図4は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、第1光電センサ61、第2光電センサ62、及び第3光電センサ63から第1センサ信号、第2センサ信号、及び第3センサ信号を入力し、入力したセンサ信号に基づいてインバータ制御信号を生成してインバータ30に出力する。
インバータ30は、制御装置40からインバータ制御信号を入力し、入力したインバータ制御信号に基づいて、モータ20に交流電力を供給する。具体的に、インバータ30は、インバータ制御信号に基づいて、モータ20への交流電力の供給及び停止を行うとともに、モータ20に供給する交流電力の周波数を変更する。
モータ20は、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じた回転数で動作する。これにより、踏段11の駆動速度が、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じて変更される。モータ20は、例えば誘導電動機により構成される。
図5は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御装置40の電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、制御部41と記憶部42と入出力インタフェース43とを有する。制御装置40は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成される。
記憶部42は、例えばフラッシュメモリにより構成され、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態の制御装置40における各種機能を実現するためのプログラムが含まれている。
制御部41は、例えばCPU、MPUなどにより構成され、記憶部42からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、制御装置40における各種の機能が実現される。
入出力インタフェース43は、制御装置40に接続される各種装置との間で信号を入出力するためのインタフェースであり、信号形式の変換などを行う。
なお、制御装置40は、汎用的なコンピュータを利用して構成されてもよい。また、制御装置40は、電子回路やリレーシーケンス回路などのハードウェアのみにより構成されてもよい。
2.動作
制御装置40は、第1光電センサ61、第2光電センサ62、及び第3光電センサ63から出力されるセンサ信号に基づいて、エスカレータ1を自動で起動/停止させ、かつ運転速度を制御する。
具体的に、制御装置40は、第1光電センサ61、第2光電センサ62、及び第3光電センサ63から出力されるセンサ信号に基づいて、踏段11の駆動速度を定格速度、または定格速度よりも遅い速度(以下「低速度」という)に制御する。定格速度は、30m/minまたは20m/minである。30m/minと20m/minとのいずれにするかは、運転開始前にスイッチを操作することなどにより設定できる。低速度は、例えば10m/minである。なお、踏段11を定格速度あるいは低速度で駆動することは、エスカレータ1を定格速度あるいは低速度で運転させることでもある。
制御装置40によるエスカレータ1の運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図6は、制御装置40によるエスカレータ1の運転制御を説明したフローチャートである。本フローチャートの開始時点では、エスカレータ1は待機状態にあるものとする。
制御装置40は、第1光電センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S11)。具体的に、制御装置40は、第1光電センサ61から出力される第1センサ信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する。
第1光電センサ61で利用者が検知された場合(S11でYES)、制御装置40は、踏段11を低速度で駆動させる(S12)。つまり、エスカレータ1を低速度で運転させる。
制御装置40は、第2光電センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S13)。具体的に、制御装置40は、第2光電センサ62から出力される第2センサ信号が、センサ光の反射光が受光部で受光されたことを示しているか否かを判断する。
第2光電センサ62で利用者が検知された場合(S13でYES)、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S14)。つまり、エスカレータ1を定格速度で運転させる。これにより、駆動速度が低速度から定格速度に増速されることとなる。この増速の際の加速度は、これから乗り込む利用者の安全のため、0.1mm/s以下とする。
制御装置40は、第3光電センサ63で利用者が検知されたか否かを判断する(S15)。具体的に、制御装置40は、第3光電センサ63から出力される第3センサ信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する(S15)。
第3光電センサ63で利用者が検知された場合(S15でYES)、制御装置40は、
現在時刻を利用者検知時刻として記憶部42に記憶し(S16)、ステップS15の判断を再度実行する。なお、ステップS16では、ステップS15でYESと判断される都度、現在時刻が最新の利用者検知時刻として重ね書きされる。
第3光電センサ63で利用者が検知されない場合(S15でNO)、制御装置40は、定格速度で踏段11を駆動させた後において第3光電センサ63で少なくとも一度利用者が検知されたか否かを判断する(S17)。
第3光電センサ63で一度も利用者が検知されていない場合(S17でNO)、制御装置40は、定格速度で踏段11を駆動させた後において10秒が経過したか否かを判断する(S18)。
10秒が経過していない場合(S18でNO)、制御装置40は、ステップS15に戻ってその処理を実行する。
定格速度で踏段11を駆動させた後において第3光電センサ63で一度以上利用者が検知された場合(S17でYES)、制御装置40は、直近の利用者検知時刻から1/2周時間+30秒が経過したか否かを判断する(S20)。1/2周時間+30秒は、第1所定時間の一例である。直近の利用者検知時刻としては、ステップS16で記憶部42に記憶されている検知時刻が用いられる。1/2周時間は、循環駆動される踏段11が1/2周分駆動されるのに要する時間である。1/2周時間は、乗り口5のフロアプレート19の櫛19aの先端から出てきた踏段11が、降り口6のフロアプレート19の櫛19aの先端で隠れるまでの時間よりも一定程度長い時間である。つまり、1/2周時間は、乗り口5側でフロアプレート19から踏段11に乗り込んだ利用者が、降り口6側で踏段11からフロアプレート19に降りるまでの時間とほぼ同じ時間である。なお、本ステップS20における1/2周時間は、現在設定されている定格速度が30m/minか20m/minかに応じて設定される。1/2周時間に加算される「30秒」は、余裕時間である。
直近の利用者検知から1/2周時間+30秒が経過していない場合(S20でNO)、制御装置40は、ステップS15に戻ってその処理を行う。
直近の利用者検知から1/2周時間+30秒が経過した場合(S20でYES)、つまり直近の利用者検知から1/2周時間+30秒の時間だけ定格速度で踏段11が駆動されると、制御装置40は、踏段11を低速度で駆動させる(S19)。これにより、駆動速度が定格速度から低速度に減速される。ステップS18、S20でYESの条件が成立したことに伴う減速の際には、踏段11に乗っている利用者がいないため、自然減速により減速させてもよい。
ステップS19の実行後、制御装置40は、ステップS13に戻ってその処理を行う。
ステップS13において、第2光電センサ62で利用者が検知されない場合(S13でNO)、制御装置40は、低速度で踏段11を駆動させた後において第2光電センサ62で利用者が検知されないまま(ステップS13でNOのまま)5分が経過したか否かを判断する(S21)。
5分が経過していない場合(S21でNO)、制御装置40は、ステップS13に戻ってその処理を行う。
5分が経過した場合(S21でYES)、制御装置40は、ステップS11に戻ってその処理を行う。
ステップS11において、第1光電センサ61で利用者が検知されない場合(S11でNO)、制御装置40は、現在、踏段11を駆動中か否かを判断する(S22)。
踏段11を駆動中でない場合(S22でNO)、制御装置40は、ステップS11に戻ってその処理を行う。
踏段11を駆動中である場合(S22でYES)、制御装置40は、低速度で踏段11を駆動させた後において第1光電センサ61で利用者が検知されないまま(ステップS11でNOのまま)5分が経過したか否かを判断する(S23)。この5分は、第3所定時間の一例である。第3所定時間は、5分より長くても短くてもよいが、第3所定時間を短くすると、踏段11の駆動停止や低速度への速度低下までの時間が短くなって、省エネ性が向上する。しかし、第3所定時間を短くすると、駆動停止や速度低下の頻度が増加するため、利用者が煩わしさを感じる虞がある。第3所定時間を長くすると、踏段11の駆動停止や、低速度への速度低下までの時間が長くなって、駆動停止や速度低下の頻度が少なくなり、利用者が煩わしさを感じにくくなるが、省エネ性の効果が減少する。
5分が経過していない場合(S23でNO)、制御装置40は、ステップS11に戻ってその処理を行う。
5分が経過した場合(S23でYES)、制御装置40は、踏段11の駆動を停止させ(S24)、ステップS11に戻ってその処理を行う。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。一例として、ある1名の利用者がエスカレータ1を利用した際のエスカレータ1の動作について説明する。エスカレータ1は停止状態にあるものとする。停止状態において、共用通路Sを歩行中の利用者が第1光電センサ61で検知されると(S11でYES)、踏段11が低速度で駆動される(S12)。当該利用者がエスカレータ1に乗り込むために乗り口5を通過すると、第2光電センサ62で当該利用者が検知され(S13でYES)、踏段11の駆動速度が定格速度に増速される(S14)。当該利用者がさらに進みフロアプレート19から踏段11に乗り込むと、第3光電センサ63で利用者が検知される(S15でYES)。その後、例えば、第3光電センサ63で他の利用者が検知されないまま(S15でNO)、1/2周時間+30秒が経過すると(S20でYES)、つまり1/2周時間+30秒の時間だけ定格速度で踏段11が駆動されると、踏段11の駆動速度が低速度に減速される(S19)。その後、例えば、第2光電センサ62で他の利用者が検知されないまま5分が経過し(S21でYES)、かつ第1光電センサ61で他の利用者が検知されないまま5分が経過すると(S23でYES)、踏段11の駆動が停止される(S24)。つまり、エスカレータ1の運転が停止される。
ここで、第1光電センサ61で人が検知されたとき(S11でYES)でも、この人がエスカレータ1の利用者でなく、共用通路Sを他の用事で通過しただけである場合がある。この場合でも、踏段11が低速度で駆動される(S12)が、第2光電センサ62で他の利用者が検知されないまま5分が経過し(S21でYES)、かつ第1光電センサ61で他の利用者が検知されないまま5分が経過すると(S23でYES)、踏段11の駆動が停止される(S22)。つまり、踏段11の駆動速度が定格速度に増速されることなく、一定時間(約10分(ステップS21の5分とS23の5分の合計)後には、エスカレータ1の運転が停止される。そのため、定格速度で一定時間駆動される場合と比べ、省エネが実現される。
また、第2光電センサ62で人が検知されたとき(S13でYES)でも、この人がエスカレータ1の利用を止め、共用通路Sに戻る場合がある。この場合でも、踏段11が定格速度で駆動される(S14)が、その後、第3光電センサ63で他の利用者が検知されないまま10秒が経過すると(S18でYES)、踏段11の駆動速度が低速度に減速される(S19)。つまり、踏段11の駆動速度が定格速度に増速されても、10秒という短い時間で、踏段11の駆動が停止される。そのため、1/2周時間+30秒の間定格速度で踏段11を駆動する場合と比べ、省エネが実現される。
ここで、従来の自動運転方式のエスカレータでは、利用者を検出する光電ポールをハンドレールの先端から1m先に設置し、光電ポールとハンドレール先端との間に進入防止柵を設ける場合がある。この場合、ビルフロアに進入防止柵などが配置されることにより、フロアスペースが分断されたり、移動経路が阻害されたりするなどの問題がある。そのため、省エネ効果が大きいにも関わらず適用されることが少なかった。この点に関し、特許文献1は、ビル壁面にセンサを設けることで光電ポールを省略した構造を開示している。これにより、上述した問題を解決している。しかし、従来の自動運転方式のエスカレータや特許文献1のエスカレータでは、センサにより利用者が検知されると定格速度で運転を開始するようになっている。また、特許文献1では、上記センサとは別にハンドレールの先端の手前に設けたセンサで利用者が検知されると一定時間運転を継続させるようになっている。しかし、ハンドレールの先端の手前に設けたセンサで人が検知されても、この人がエスカレータの利用者でない場合があり、この場合、一定時間の運転が無駄となる。つまり、省エネの観点で課題があった。
しかし、本実施の形態1のエスカレータ1では、上述したように、共用通路Sの第1光電センサ61で利用者が検知されたときに、踏段11は定格速度でなく低速度で駆動される。また、第2光電センサ62で利用者が検知されて初めて、踏段11が定格速度で駆動され、さらに、踏段11を定格速度で駆動中に、踏段11に乗り込んだ利用者が第3光電センサ63で検知されたときに初めて、第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)の間連続して、定格速度で踏段11が駆動される。これに対し、定格速度で踏段11を駆動させてから第3光電センサ63で他の利用者が検知されないまま10秒が経過すると、踏段11の駆動速度が低速度に減速される。このような制御により、本実施の形態1のエスカレータ1では、従来のエスカレータや特許文献1のエスカレータと比べ、定格速度でエスカレータ1が運転される時間が大きく削減され、もって省エネ性能が大きく向上する。
(実施の形態についてのまとめ)
(1)実施の形態1のエスカレータ1(乗客コンベアの一例)は、
無端状に連結された踏段11と、
踏段を循環駆動するモータ20(駆動部の一例)と、
乗り口5が接する共用通路Sにおける乗り口5近傍の所定位置La1を通過する利用者を検知する第1光電センサ61(第1利用者検出部の一例)と、
乗り口5を通過する利用者を検知する第2光電センサ62(第2利用者検出部の一例)と、
踏段11に乗り込む利用者を検知する第3光電センサ63(第3利用者検出部の一例)と、
制御装置40と、を備え、
制御装置40は、
踏段11を駆動していないときに第1光電センサ61で利用者が検知されると、定格速度よりも遅い低速度で踏段11を駆動し、
低速度で踏段11を駆動中に第2光電センサ62で利用者が検知されると、駆動速度を低速度から定格速度に増速させ、
定格速度で踏段11を駆動中に第3光電センサ63で利用者が検知されると、検知された利用者が降り口6側で踏段11を降りるまでの少なくとも第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)の間定格速度で踏段11を駆動させる。
実施の形態1のエスカレータ1によれば、省エネ性能をより向上させることができる。
(2)実施の形態1のエスカレータ1は、
制御装置40は、定格速度で踏段11を駆動した場合において第3光電センサ63で利用者が検知されないまま、第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)よりも短い第2所定時間(例えば10秒)が経過したときは、駆動速度を低速度に減速させる。
この構成によれば、第2光電センサ62で検知された利用者がエスカレータ1の利用を止めたような場合に、第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)よりも短い第2所定時間(例えば10秒)だけ踏段11が駆動されたときに、駆動速度が低速度に減速される。そのため、エスカレータ1の利用を止めたような場合にまで第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)、踏段11が定格速度で駆動されるようなことがなくなる。したがって、省エネ性能をより向上させることができる。
(3)実施の形態1のエスカレータ1は、
制御装置40は、駆動速度を低速度に減速させた場合において第2光電センサ62で利用者が検知されないまま第3所定時間(例えば5分)が経過し、かつ、第1光電センサ61で利用者が検知されないまま第3所定時間が経過したときは、踏段11の駆動を停止させる。
この構成によれば、エスカレータ1の利用者が非常に少なく、第1光電センサ61及び第2光電センサ62で検知されないまま第3所定時間(例えば5分)が経過し、かつ、第1光電センサ61で利用者が検知されないまま第3所定時間が経過したような場合に踏段11の駆動が停止される。したがって、省エネ性能をより向上させることができる。
(その他の実施の形態)
(A)
前記実施の形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
(B)
前記実施の形態では、一本の通路である共用通路Sにエスカレータ1の乗り口5が接続されている例を示した。しかし、本発明の乗客コンベアはこれ以外にも適用できる。例えば、図7に示すように、共用通路Sに枝通路S2が接続されているような場合にも本発明の乗客コンベアは適用できる。この場合、枝通路S2に第1光電センサ61と同様の構成を有する光電センサ161を設け、光電センサ161で利用者が検知された場合、第1光電センサ61で利用者が検知された場合と同様の制御を行えばよい。
(C)
前記実施の形態では、上昇方向のエスカレータ1の乗り口5のみが共用通路Sに接続されている例を示した。しかし、本発明の乗客コンベアはこれ以外にも適用できる。例えば、図8に示すように、下降方向のエスカレータ200が階床F1、F2間で併設され、その降り口206が共用通路Sに接続されている場合にも適用できる。この構成では、下降方向のエスカレータ200を利用していた利用者は降り口206を通って共用通路Sに入り、共用通路Sでいずれかの方向に進むと考えられる。この場合、下降方向のエスカレータ200を利用していた利用者が第1光電センサ61で検知される。この検知時にエスカレータ1が停止していた場合には、10m/minでエスカレータ1が運転されることとなるが、定格速度で運転が行われることはない。なお、下降方向のエスカレータ200を利用していた利用者が斜めに歩くと、検知領域Rdを通過する可能性がある。この場合、エスカレータ1が運転していない状態であったときには、図6のフローチャートの処理では、エスカレータ1が起動することはない。また、エスカレータ1が10m/minで運転中であったときには、定格速度に増速されるが、第3光電センサ63では当該利用者は検知されないので、第1所定時間(例えば1/2周時間+30秒)よりも短い第2所定時間(例えば10秒)しか踏段11が駆動されない。そのため、下降方向のエスカレータ200が併設されている場合においても、従来のエスカレータや特許文献1のエスカレータと比べて省エネの効果が得られる。
1 エスカレータ
5 乗り口
6 降り口
10 エスカレータ本体
11 踏段
12 ハンドレール
12n ニュエル部
16 インレット
17 インレットガード
18 欄干
19 フロアプレート
20 モータ
30 インバータ
40 制御装置
41 制御部
42 記憶部
61 第1光電センサ
62 第2光電センサ
63 第3光電センサ
161 光電センサ
200 エスカレータ
La1 所定位置
La3 第2所定位置
Rd 検知領域

Claims (1)

  1. 無端状に連結された踏段と、
    前記踏段を循環駆動する駆動部と、
    乗り口が接する共用通路における前記乗り口近傍の第1所定位置を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
    乗り口を通過する利用者を検知する第2利用者検出部と、
    前記踏段に乗り込む利用者を検知する第3利用者検出部と、
    前記乗り口近傍で前記共用通路から分岐する分岐通路における前記乗り口近傍の第2所定位置を通過する利用者を検知する第4利用者検出部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記踏段を駆動していないときに前記第1利用者検出部または前記第4利用者検出部で利用者が検知されると、定格速度よりも遅い低速度で前記踏段を駆動し、
    前記低速度で前記踏段を駆動中に前記第2利用者検出部で利用者が検知されると、駆動速度を前記低速度から前記定格速度に増速させ、
    前記定格速度で前記踏段を駆動中に前記第3利用者検出部で利用者が検知されると、検知された利用者が降り口側で踏段を降りるまでの少なくとも第1所定時間の間、前記定格速度で前記踏段を駆動させ
    前記制御装置は、前記定格速度で前記踏段を駆動した場合において前記第3利用者検出部で利用者が検知されないまま、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間が経過したときは、駆動速度を前記低速度に減速させ、
    前記制御装置は、駆動速度を前記低速度に減速させた場合において前記第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第3所定時間が経過し、かつ、前記第1利用者検出部で利用者が検知されないまま前記第3所定時間が経過したときは、前記踏段の駆動を停止させ、
    前記第2所定時間は10秒であり、
    前記第3所定時間は5分である、
    乗客コンベア。
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