JP6669060B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、利用者検出結果に応じて自動で運転または停止する乗客コンベアに関する。
特許文献1、2は、省エネを目的として、利用者検出結果に応じて運転状態または停止状態に自動で制御される自動運転方式のエスカレータを開示している。
特開2004−83277号公報 特再WO00/069766号公報
本発明は、省エネ効果をより向上可能な自動運転方式の乗客コンベアを提供する。
本発明の乗客コンベアは、利用者検出結果に応じて自動で運転または停止する乗客コンベアである。
乗客コンベアは、
乗降口における櫛の先端から所定距離の所定位置を通過する利用者を検出する第1検出部と、
所定位置よりも外側の所定領域に進入する利用者を検出する第2検出部と、
報知部と、
制御部と、を備える。
制御部は、
停止中に第2検出部により所定領域に進入する利用者が検出されたときは、報知部に運転方向に関連する情報を報知させ、
その後、停止中に第1検出部により所定位置を通過する利用者が検出されたときに、当該乗客コンベアを運転させる。
本発明の乗客コンベアによれば、乗客コンベアの停止中に乗降口に誤って接近した利用者は運転方向に関連する情報を受けて、それ以上に進入しようとすることを止めると想定される。したがって、乗客コンベアが無駄に運転状態となることが抑制される。よって、省エネ効果がより向上する。
実施形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施形態1におけるエスカレータの乗降口部分の拡大側面図である。 実施形態1におけるエスカレータの乗降口部分の拡大平面図である。 実施形態1におけるエスカレータの制御装置の電気的構成を示す図である。 実施形態1におけるエスカレータの制御装置による、乗り口側の第1センサ及び第2センサの検出結果に基づく案内音声の出力処理及び運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。 実施形態1におけるエスカレータの制御装置による、降り口側の第1センサ及び第2センサの検出結果に基づく注意喚起の音声の出力処理及び運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。 実施形態1におけるエスカレータの制御装置による自動運転制御を説明するフローチャートである。 実施形態2におけるエスカレータの乗降口部分の拡大側面図である。 実施形態2におけるエスカレータの乗降口部分の拡大平面図である。
(発明の背景)
自動運転方式のエスカレータでは、利用者を検知しない時は運転が停止され、利用者を検知した時に定格速度で所定時間運転が行われる。そのため、利用者を検知しない時は低速で運転し、利用者を検知した時に定格速度で所定時間運転するエスカレータに比べ、高い省エネ効果が得られる。この所定時間は、利用者がエスカレータに乗車してから降車するまでの時間に少し余裕を持たせた時間に設定される。
ここで、自動運転方式のエスカレータでは、エスカレータが停止しているときに降り口から利用者が逆乗込みを防止するために、降り口付近に逆乗込みを禁止する表示を行っているが、それでも誤って乗り込もうとする利用者がいる。そのため、エスカレータの業界基準を定めたJEAS−410B(標改06−02)では、降り口から誤って乗込みしようとした利用者を検知した場合、ブザーや音声などの注意喚起(警告)と同時にエスカレータを自動運転時の定められた運転方向に一定時間運転させて、逆乗込み者に乗込みができないことを知らせるべきことが規定されている。
しかし、逆乗込み者に乗込みができないことを知らせるために一定時間の運転を行うことは、自動運転方式のエスカレータにおいて、省エネを阻害する原因となる。誤って乗車しようとする原因としては、歩きながらの携帯端末の操作や、勘違い、無意識の行動などがある。また、降り口からの逆進入以外にも、乗り口からの誤進入(乗車意思がない誤った進入や、方向間違いによる進入など)や、視覚障害者の誤進入などがある。
本発明は、エスカレータに接近する利用者に対して、運転方向の案内や注意喚起を行うことで、利用者に正しい行動を促し、エスカレータの省エネ性能の向上を実現する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
1.構成
1−1.概要
図1は、実施形態1におけるエスカレータの概略側面図である。本実施形態におけるエスカレータ1は、利用者検出結果に応じて自動で運転または停止する自動運転方式のエスカレータである。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構(不図示)と、一対の乗降口5の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、モータ20の動力により循環走行する。本実施形態のエスカレータ1では、運転方向が反転可能に構成されており、各乗降口5は、運転方向に応じて乗り口または降り口となる。なお、以下において乗降口5を乗り口または降り口と言うときは便宜状符号を付さないこととする。
電力供給装置30は、モータ20に駆動用の電力を供給する。電力供給装置30は、例えば、制御装置40による制御に基づいて供給電力を変化させることが可能なインバータにより構成される。
図2、図3は、実施形態1におけるエスカレータ1の乗降口部分の拡大側面図及び拡大平面図である。なお、図2、3は、階床F1の乗降口5部分を拡大して示したものであるが、階床F2の乗降口5部分も階床F1の乗降口5部分と同様の構成を有する。そのため、階床F2の乗降口5部分についての説明は省略する。
左右のハンドレール12はそれぞれ、長手方向の両端部に、円弧状に湾曲して折り返す折り返し部12nを有する。エスカレータ本体10は、ハンドレール12を走行可能に支持する欄干18を有する。左右の折り返し部12nの下方にはそれぞれインレット16が設けられている。インレット16は、欄干18下方のハンドレール収容空間にハンドレール12を導入し、またはハンドレール収容空間から外部空間にハンドレール12を排出する開口であり、欄干18下方のインレットガード17に設けられている。
欄干18には折り返し部12nの近傍に第1センサ61が設けられている。第1センサ61の構成等については後述する。
インレットガード17には第2センサ62が設けられている。第2センサ62の構成等については後述する。
スカートガード15にはスピーカ50が設けられている。スピーカ50は、制御装置40から出力される音声信号に基づいて音声を出力する。
図4は、実施形態1におけるエスカレータ1の制御装置40の電気的構成を示す図である。
制御装置40は、制御部41と記憶部42とを有する。制御装置40は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成されている。
記憶部42は、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施形態の制御装置40の各種機能を実現するためのプログラムが含まれている。
制御部41は、記憶部42からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、制御装置40における各種の機能が実現される。
制御装置40は、第1センサ61及び第2センサ62から信号を入力する。制御装置40は、入力した信号に基づいて電力供給装置30及びモータ20の動作を制御することでエスカレータ1の動作を制御する。
また、制御装置40は、第1センサ61及び第2センサ62から入力した信号に基づいて、スピーカ50に、運転方向に関連する情報を報知させる。運転方向に関連する情報は、例えば、利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起(警告)や運転方向の案内の情報である。制御装置40は、例えば、乗り口では運転方向の案内を報知し、降り口では利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起(警告)を報知する。
乗り口での運転方向の案内は、例えば「このエスカレータは、上り方向のエスカレータです」という案内や、「このエスカレータは、下り方向のエスカレータです」という案内である。
降り口での注意喚起(警告)は、例えば「逆方向に進入しないでください」という注意喚起(警告)や、「危険です。乗車しないでください」という注意喚起や、「降り口です。乗車しないでください」という注意喚起(警告)である。
1−2.第1センサ
第1センサ61は、光電センサで構成されており、対向配置された投光部61a及び受光部61bを有する。第1センサ61は、櫛19aの先端から所定距離L1の所定位置Pdを通過する利用者を検出する。なお、所定距離L1は、JEAS−410B(標改06−02)に規定された規定距離(1700mm)に設定されている。ここで、規定距離は、利用者がエスカレータ1に乗り込むまでに起動し、安定速度に達するに十分な距離である。安定速度とは、上記JEAS−410B(標改06−02)に記載されているように、起動直後における急激な速度変化がなくなった状態のときの速度である。なお、所定距離L1は規定距離以上の長さの距離に設定されてもよい。
ここで、本実施形態のエスカレータ1では、エスカレータ本体10の乗降口5の水平部10a(折り返し部12nと櫛19aとの間の水平部分)の長さが、JEAS−410で規定された規定距離(1700mm)よりも若干長い距離に設定され、これにより、欄干18における折り返し部12nの近傍部分に光電センサからなる第1センサ61を設置可能としている。このような構成によれば、JEAS−410で記載されているような自動運転制御用のセンサを配置するためのポールを設けることなく、JEAS−410で規定された規定距離の位置に当該自動運転制御用のセンサを配置できる。そのため、エスカレータ1やビルの美観を向上させることができる。なお、本発明は、JEAS−410で記載されているポールを有する乗客コンベアにも適用可能である。この場合、ポールに第1センサ61と第2センサ62との少なくとも一方を配置すればよい。
1−3.第2センサ
図2、図3に戻り、第2センサ62の構成等について説明する。第2センサ62は、左右のインレットガード17のそれぞれに配置されている。各第2センサ62は反射型ビームセンサで構成され、投光部と受光部を有する。両方の第2センサ62により、上記の所定位置Pdよりも外側(櫛19aとは反対側)の所定領域Rdに進入する利用者を検知する。所定領域Rdは、左右のハンドレール12間の幅とほぼ同程度の幅を有し、エスカレータ1の長さ方向でハンドレール12の折り返し部12nの先端位置と折り返し部12nの先端からさらに外側の距離L2の位置との間に設定されている。これにより、左右のハンドレール12の間に進入しようとする利用者を確実に検出できる。また、所定領域Rdと所定位置Pdとを離間させることで、第1センサ61と第2センサ62とで検出タイミングが異なるタイミングとなるようにしている。これにより、第1センサ61と第2センサ62の検出の順番に基づいて、制御装置40において利用者の通過方向等を認識できる。
2.動作
制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図5は、制御装置40による乗り口側の第1センサ61及び第2センサ62の検出結果に基づく案内音声の出力処理及び運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。図6は、制御装置40による降り口側の第1センサ61及び第2センサ62の検出結果に基づく注意喚起音声の出力処理及び運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。図7は、制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御を説明するフローチャートである。図5、図6、図7のフローチャートによる処理は並行して実行される。なお、制御装置40は、本制御における乗り口と降り口を運転方向に応じて自動で設定する。
まず、図5を参照して、乗り口側の第1センサ61及び第2センサ62の検出結果に基づく案内音声の出力処理及び運転指令の生成処理について説明する。
制御装置40は、乗り口の第2センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S1)。制御装置40は、例えば、乗り口の第2センサ62の出力が利用者を検知したことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S1でNO)、制御装置40は、再度ステップS1の判断を実行する。
利用者が検知された場合(S1でYES)、制御装置40は、スピーカ50から案内音声を出力させる(S2)。スピーカ50からの案内音声の出力は、運転方向に関連する情報の報知の一例である。これにより、利用者に、当該エスカレータ1の運転方向を認識させることができる。そのため、乗り口に接近した利用者のうち乗車意思のない人や誤って乗車しようとしている人に対して、それ以上に進入すべきでないことを認識させて引き返すべきことを促すことができる。また、エスカレータ1が停止中である場合には、エスカレータ1が無駄に運転状態となることが抑制される。よって、省エネ効果がより向上する。
制御装置40は、乗り口の第1センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S3)。例えば、制御装置40は、乗り口の第1センサ61の出力が、利用者を検知したことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S3でNO)、制御装置40は、ステップS1の判断に戻る。
利用者が検知された場合(S3でYES)、制御装置40は、エスカレータ1の運転を開始させる(S4)。制御装置40は、エスカレータ1の運転指令を生成する(S4)。
次に、図6を参照して、降り口側の第1センサ61及び第2センサ62での検出結果に基づく注意喚起音声の出力処理及び運転指令の生成処理について説明する。
制御装置40は、エスカレータ1が現在停止中か否かを判断する(S11)。
停止中である場合(S11でYES)、制御装置40は、降り口の第2センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S12)。制御装置40は、例えば、降り口の第2センサ62の出力が、利用者を検知したことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S12でNO)、制御装置40は、ステップS11の判断を実行する。
利用者が検知された場合(S12でYES)、制御装置40は、スピーカ50から注意喚起の音声を出力させる(S13)。エスカレータ1の停止中に降り口の第2センサ62で利用者が検知されるのは、降り口から逆方向に進入した利用者がいると想定されるためである。
制御装置40は、降り口の第1センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S14)。制御装置40は、例えば、降り口の第1センサ61の出力が、利用者を検知したことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S14でNO)、制御装置40は、ステップS11の判断を実行する。
利用者が検知された場合(S14でYES)、制御装置40は、スピーカ50から注意喚起の音声を出力させるとともに、エスカレータ1の運転指令を生成する(S15A)。エスカレータ1の停止中に降り口の第1センサ61で利用者が検知される原因としては、第2センサ62で検知された利用者がさらに進入してきたことが想定されるため、注意喚起の音声を出力させるだけでなく、エスカレータ1を自動運転の方向(乗り口から降り口に向かう方向)に運転させるものである。
制御装置40は、降り口の第1センサ61で利用者が検知されたか、または降り口の第2センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S15B)。
降り口の第1センサ61または第2センサ62で利用者が検知された場合(S15BでYES)、制御装置40は、ステップS15Aを再度実行する。つまり、制御装置40は、再度、スピーカ50から注意喚起の音声を出力するとともに、エスカレータ1の運転指令を生成する。これにより、例えば、利用者(逆進者)が降り口の第1センサ61または第2センサ62の検知範囲内で立ち止まっているような場合には、繰り返し、注意喚起の音声が出力されるとともに、エスカレータ1の運転指令が生成される。
第1センサ61及び第2センサ62のいずれでも利用者が検知されない場合(S15BでNO)、制御装置40は、ステップS11の判断を実行する。
一方、上記ステップS11において停止中でないと判断された場合(S11でNO)、つまり運転中である場合、制御装置40は、降り口の第2センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S16)。
利用者が検知されていない場合(S16でNO)、制御装置40は、ステップS11の処理に戻る。
利用者が検知された場合(S16でYES)、制御装置40は、第2センサ62で利用者が検知される直前に、降り口の第1センサ61で利用者が検知されていたか否かを判断する(S17)。直前とは、例えば1秒以下程度前のことである。
直前に降り口の第1センサ61で利用者が検知されていない場合(S17でNO)、制御装置40は、ステップS13の処理を実行する、つまりスピーカ50から注意喚起の音声を出力させる。降り口の第2センサ62で利用者が検知された場合において、その直前に降り口の第1センサ61で利用者が検知されていないことは、降り口から逆方向に進入した利用者がいると想定されるためである。
直前に降り口の第1センサ61で利用者が検知されていた場合(S17でYES)、制御装置40は、ステップS11の処理に戻る。
次に、図7を参照して、制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御を説明する。
制御装置40は、第1タイマ及び第2タイマについて、それぞれ時間T1及び時間T2を0(ゼロ)に設定(リセット)する(S21)。
制御装置40は、乗り口に関して運転指令が生成されたか否かを判断する(S22)。
乗り口に関して運転指令が生成された場合(S22でYES)、制御装置40は、第1タイマをスタートさせて時間T2の計時を開始する(S23)。
乗り口に関して運転指令が生成されていない場合(S22でNO)、降り口に関して運転指令が生成されたか否かを判断する(S30)。
降り口に関して運転指令が生成された場合(S30でYES)、制御装置40は、第2タイマをスタートさせて時間T1の計時を開始する(S31)。
制御装置40は、エスカレータ1が運転中か否かを判断する(S24)。
エスカレータ1が運転中でない場合(S24でNO)、制御装置40は、エスカレータ1を起動させる(S25)。
ステップS25でエスカレータ1を起動後、またはエスカレータ1が運転中である場合(S24でYES)、あるいは降り口に関して運転指令が生成されていない場合(S30でNO)、制御装置40は、時間T2が第2所定時間よりも大きいか否か、または時間T2が0であるか否かを判断する(S26)。第2所定時間は、利用者がエスカレータ1に乗車してから降車するまでの時間に少し余裕を持たせた時間に設定される。
ステップS26の条件が満たされる場合(S26でYES)、制御装置40は、時間T1が第1所定時間よりも大きいか否か、または時間T1が0であるか否かを判断する(S27)。第1所定時間は、例えば約5秒から10秒の範囲で設定される。この第1所定時間は、降り口に関して運転指令が生成された場合に、エスカレータ1を運転させる時間である。なお、降り口の第1センサ61または第2センサ62で利用者が検知されること(S15BでYES)及びエスカレータ1の運転指令が生成されること(S15A)が繰り返された場合、エスカレータ1が第1所定時間よりも長い時間運転を続けることとなる。この状態は、前述したように降り口の第1センサ61または第2センサ62の検知範囲内で利用者(逆進者)が立ち止まっているような場合に生じる。
ステップS26の条件が満たされない場合(S26でNO)、及びステップS27の条件が満たされない場合(S27でNO)、制御装置40は、ステップS22の処理に戻る。
ステップS27の条件が満たされる場合(S27でYES)、制御装置40は、エスカレータ1が停止中か否かを判断する(S28)。
エスカレータ1が停止中である場合(S28でYES)、制御装置40は、ステップS21の処理に戻る。
エスカレータ1が停止中でない場合(S28でNO)、制御装置40は、エスカレータ1の運転を停止させる(S29)。
3.本実施形態のエスカレータの作用
エスカレータ1の停止中に、降り口の第2センサ62により利用者が検知されると、利用者に対して逆乗込の注意喚起が行われる。これにより、逆乗込み者に乗込みができないことを早く気付かせて、立ち去らせることができる。そのため、エスカレータ1起動用の第1センサ61で逆乗込み者が検知されることが抑制され、もってエスカレータ1が運転状態になることが抑制される。したがって、エスカレータの無駄な運転を防止して省エネ効果を増大できる。
この注意喚起でも気付かずにさらに利用者が進入した場合、第1センサ61で利用者が検知され、再度の注意喚起が行われると共に、エスカレータ1が第1所定時間運転される。これにより、逆方向に進入した利用者に乗込みができないことを再度注意喚起できる。
乗り口の第2センサ62により利用者が検知されると、利用者に対してエスカレータの運転方向が案内される。そのため、エスカレータに乗車する意思が無いのに乗り口に進入した利用者や運転方向を誤って乗り口に進入した利用者は立ち去ると考えられる。そのため、エスカレータ1起動用の第1センサ61で乗車する意思が無い者が検知されることが抑制され、もってエスカレータ1が停止していた場合において、エスカレータ1が運転状態になってしまうことが抑制される。したがって、エスカレータの無駄な運転を防止して省エネ効果を増大できる。
(実施形態2)
実施形態2のエスカレータについて図8、図9を参照して実施形態1のエスカレータとの相違点を中心に説明する。
図8は、実施形態2におけるエスカレータの乗降口部分の拡大側面図である。図9は、実施形態2におけるエスカレータの乗降口部分の拡大平面図である。なお、実施形態1と同一及び類似の構成要素については同一の符号を付している。実施形態2では、第1センサ61は、実施形態1の光電センサに代えて反射型ビームセンサにより構成されている。第1センサ61の検出領域Reは、左右のハンドレール12の間の幅とほぼ同程度の幅を有し、エスカレータ1の長さ方向で前記所定距離L1の所定位置Pd(本実施形態ではニュアル部12nの先端と同じ位置としている)と第1センサ61の配置位置との間に設定されている。これにより、第1センサ61は、所定領域Rdに進入した後で、所定距離L1の所定位置Pdを通過(検出領域Reに進入)する利用者を検知可能である。その他の構成は、実施形態1と同様である。本実施形態により、左右のハンドレール12の間に進入する利用者を確実に検出できる。また、所定領域Rdと検出領域Reとを互いに重ならない領域とすることで、第1センサ61と第2センサ62とで検出タイミングが異なるタイミングとなるようにしている。これにより、第1センサ61と第2センサ62の検出の順番に基づいて、制御装置40において利用者の通過方向等を認識できる。
本実施形態によると、第1センサ61として反射型ビームセンサを利用して、実施形態1同様の効果を得ることができる。
(実施形態についてのまとめ)
(1)実施形態のエスカレータ1(乗客コンベア)は、利用者検出結果に応じて運転または停止するエスカレータである。
エスカレータ1は、
乗降口5における櫛19aの先端から所定距離L1の所定位置Pdを通過する利用者を検出する第1センサ61(第1検出部)と、
所定位置Pdよりも外側の所定領域Rdに進入する利用者を検出する第2センサ62(第2検出部)と、
スピーカ50(報知部)と、
制御装置40(制御部)と、を備える。
制御装置40は、
停止中に第2センサ62により所定領域Rdに進入する利用者が検出されたときは、スピーカ50に運転方向に関連する情報を報知させ、
その後、停止中に第1センサ61により所定位置Pdを通過する利用者が検出されたときに、当該エスカレータ1を運転させる。
実施形態のエスカレータ1によれば、エスカレータ1の停止中に乗降口5に誤って接近した利用者は運転方向に関連する情報を受けて、それ以上に進入しようとすることを止めると想定される。したがって、エスカレータ1が無駄に運転することが抑制される。よって、省エネ効果がより向上する。
(2)実施形態のエスカレータ1において、
乗降口5は降り口であり、
制御装置40は、
停止中に第2センサ62により所定領域Rdに進入する利用者が検出されたときは、スピーカ50に運転方向に関連する情報として利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起を報知させ、
その後、停止中に第1センサ61により所定位置Pdを通過する利用者が検出されたときに、当該エスカレータ1を第1所定時間の間運転させる。
これにより、エスカレータ1の停止中に降り口に接近した利用者は注意喚起を受けて、それ以上に進入しようとすることを止めると想定される。したがって、エスカレータ1が無駄に運転状態となることが抑制される。よって、省エネ効果がより向上する。
(3)実施形態のエスカレータ1において、
乗降口5は降り口であり、
制御装置40は、
運転中に第2センサ62により所定領域Rdに進入する利用者が検出された場合において、当該検出の直前に所定位置Pdを通過する利用者が検出されていないときは、スピーカ50に運転方向に関連する情報として利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起を報知させる。
これにより、エスカレータ1の運転中に降り口に逆方向から進入しようとした利用者に対し、順方向に進む利用者とは区別して注意喚起を行うことができる。そのため、エスカレータ1の利用の安全性を向上させることができる。
(4)実施形態のエスカレータ1において、
乗降口5は乗り口であり、
制御装置40は、
停止中に第2センサ62により所定領域Rdに進入する利用者が検出されたときは、スピーカ50に運転方向に関連する情報として運転方向の案内を報知させ、
その後、停止中に第1センサ61により所定位置Pdを通過する利用者が検出されたときに、エスカレータ1を第2所定時間の間運転させる。
これにより、エスカレータ1の停止中に乗り口に接近した利用者のうち乗車意思のない人は、運転方向についての案内を受けて、それ以上に進入しようとすることを止めると想定される。したがって、エスカレータ1が無駄に運転状態となることが抑制される。よって、省エネ効果がより向上する。
(その他の実施形態)
前記実施形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
前記実施形態では、運転方向が反転可能なエスカレータ1を例示したが、本発明において、運転方向が反転可能であることは必須ではなく、運転方向が反転可能でないエスカレータにも適用可能である。
前記実施形態では、JEAS−410で記載されているポールを有していない代わりに、エスカレータ本体10の乗降口5の水平部10aの長さがJEAS−410で規定された規定距離と同じ長さを有するエスカレータを例示した。しかし、本発明は、JEAS−410で記載されているポールを有する乗客コンベアにも適用可能である。この場合、例えば、ポールに第1センサ61と第2センサ62との少なくとも一方を配置することができる。
前記実施形態では、第1検出部及び第2検出部として、反射型ビームセンサや光電センサで構成した場合を例示した。しかし、第1検出部及び第2検出部は、電波や音波を利用して接近を検出するセンサで構成されてもよい。
前記実施形態では、運転方向に関連する情報として注意喚起(警告)を報知する場合、スピーカ50から注意喚起(警告)の音声を出力する。しかし、注意喚起(警告)の音声とともにブザー音を出力するようにしてもよい。これにより、注意喚起(警告)をより効果的に行うことができる。
前記実施形態では、制御装置40はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成され、制御装置40における各機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、制御装置40における各機能は、ハードウェア(電子回路)のみにより実現されてもよい。
1 エスカレータ
5 乗降口
10 エスカレータ本体
10a 水平部
11 踏段
12 ハンドレール
12n 折り返し部
15 スカートガード
16 インレット
17 インレットガード
18 欄干
19 フロアプレート
19a 櫛
20 モータ
30 電力供給装置
40 制御装置
41 制御部
42 記憶部
61 第1センサ
62 第2センサ
Pd 所定位置
Rd 所定領域
Re 検出領域

Claims (4)

  1. 利用者検出結果に応じて自動で運転または停止する乗客コンベアであって、
    乗降口側に折り返し部を有するハンドレールを走行可能に支持する欄干に、前記乗降口における櫛の先端から前記乗降口側の折り返し部側へ第1所定距離(1700mm)だけ離間させて配置され、前記櫛の先端から前記折り返し部側へ前記第1所定距離の所定位置を通過する利用者を検出する第1検出部と、
    前記乗降口側のインレットガードに配置され、前記櫛の先端から前記第1所定距離よりも長い第2所定距離の位置の前記櫛側に設定された所定領域に進入する利用者を検出する第2検出部と、
    報知部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    停止中に前記第2検出部により前記所定領域に進入する利用者が検出されたときは、前記報知部に運転方向に関連する情報を報知させ、
    その後、前記停止中に前記第1検出部により前記所定位置を通過する利用者が検出されたときに、当該乗客コンベアを運転させる、
    乗客コンベア。
  2. 前記乗降口は降り口であり、
    前記制御部は、
    停止中に前記第2検出部により前記所定領域に進入する利用者が検出されたときは、前記報知部に前記運転方向に関連する情報として前記利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起を報知させ、
    その後、前記停止中に前記第1検出部により前記所定位置を通過する利用者が検出されたときに、当該乗客コンベアを第1所定時間の間運転させる、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記乗降口は降り口であり、
    前記制御部は、
    運転中に前記第2検出部により前記所定領域に進入する利用者が検出された場合において、当該検出の直前に前記第1検出部により前記所定位置を通過する利用者が検出されていないときは、前記報知部に前記運転方向に関連する情報として前記利用者が運転方向とは逆方向に進入していることについての注意喚起を報知させる、
    請求項1または2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記乗降口は乗り口であり、
    前記制御部は、
    停止中に前記第2検出部により前記所定領域に進入する利用者が検出されたときは、前記報知部に前記運転方向に関連する情報として運転方向の案内を報知させ、
    その後、前記停止中に前記第1検出部により前記所定位置を通過する利用者が検出されたときに、当該乗客コンベアを第2所定時間の間運転させる、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
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