JP6988833B2 - 乗客コンベア - Google Patents

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Description

本発明は、自動運転方式の乗客コンベアに関する。
省エネを考慮したエスカレータとして、光電センサで利用者が検知されたときに踏段を自動起動させる自動運転方式のエスカレータがある。このような自動運転方式のエスカレータに関し、業界の標準規格を定めた非特許文献1は、上記光電センサを備えた光電ポールを乗り口のフロアプレートの櫛先端から手前に1700mm以上離れた位置、またはハンドレールのニュエル部(折り返し部)先端から1000mm以上離れた位置に配置すべきことを規定している。
また、非特許文献1は、自動運転方式のエスカレータにおいて、起動してから定格運転速度に達するまでの間において、利用者の乗り込み中の加速を認める一方、その加速度については0.1m/sとすべきことを規定している。0.1m/sという加速度は、踏段に乗り込む利用者に転倒を生じさせない程度の緩やかな加速を生じさせる加速度である。
エスカレーター自動運転方式の標準(JEAS−410B(標改06−02)、日本エレベーター協会)
光電センサで利用者が検知されたときに、停止している踏段を0.1m/sの加速度で起動させた場合、踏段の動き始めが非常に遅いという違和感を利用者が持つ虞がある。
本発明は、エスカレータの自動起動時に利用者に与える違和感を抑制した自動運転方式の乗客コンベアを提供する。
本発明の乗客コンベアは、
無端状に連結され、循環駆動される踏段と、
無端状に構成され、踏段に連動して循環駆動される左右一対のハンドレールと、
左右のハンドレールの折り返し部の間の乗り口を通過する利用者を検知する利用者検出部と、
交流電力を供給するインバータと、
インバータから供給される交流電力の周波数に応じた駆動速度で踏段を循環駆動する交流モータと、
制御装置と、を備え、
制御装置は、インバータが交流電力を供給していないときに利用者検出部から利用者が通過したことを示す信号を受信した場合、インバータに、踏段を定格速度で駆動するときの定格周波数よりも低い所定周波数の交流電力を出力させ、出力する交流電力の周波数を、所定周波数から定格周波数まで、踏段の加速度が0.1m/s以下の所定の加速度となるように上昇させ、所定の停止条件が成立するまで定格速度で踏段を駆動する。
本発明の乗客コンベアによれば、自動運転方式の乗客コンベアにおいて、エスカレータの自動起動時に利用者に違和感を与えることを抑制できる。
実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置の電気的構成を示す図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置によるエスカレータ起動時の速度制御を説明した図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による自動運転制御を説明するフローチャートである。 実施の形態2におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態2におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 従来における自動運転方式のエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
1−1.概要
図1は、実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。本実施の形態におけるエスカレータ1は、利用者が検知されたときに踏段を自動起動させる自動運転方式のエスカレータである。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。
エスカレータ1は、エスカレータ本体10、モータ20、インバータ30、制御装置40などを有する。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構(不図示)と、乗り口5及び降り口6の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、モータ20の動力により循環駆動される。本実施の形態のエスカレータ1では、階床F1に乗り口5が設けられ、階床F2に降り口6が設けられているものとして説明するが、本発明は階床F2に乗り口5が設けられ、階床F1に降り口が設けられている場合にも適用可能である。
インバータ30は、モータ20に交流電力を供給する。インバータ30は、入力された交流電力の周波数を踏段11の駆動速度に応じた周波数に変換し、周波数変換後の交流電力を出力する。インバータ30は、制御装置40から送信されてくる指令に基づいて、電力供給の開始、停止、周波数変換などの動作を行う。
モータ20は、インバータ30から供給される交流電力の周波数に比例する回転数で動作する。モータ20は、例えば誘導電動機により構成される。
制御装置40は、エスカレータ1の運転を制御する。
図2、図3は、実施の形態1におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図及び拡大平面図である。
左右のハンドレール12はそれぞれ、長手方向の両端部に、円弧状に湾曲して折り返す折り返し部(ニュエル部)12nを有する。エスカレータ本体10は、ハンドレール12を走行可能に支持する欄干18を有する。左右の折り返し部12nの下方にはそれぞれインレット16が設けられている。インレット16は、欄干18下方のハンドレール収容空間にハンドレール12を導入し、またはハンドレール収容空間から外部空間にハンドレール12を排出する開口であり、欄干18下方のインレットガード17に設けられている。
欄干18には折り返し部12nの近傍において光電センサ61が設けられている。光電センサ61の構成等については後述する。
図4は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御装置40の電気的構成を示す図である。
制御装置40は、制御部41と記憶部42とを有する。制御装置40は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成されている。
記憶部42は、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態の制御装置40の各種機能を実現するためのプログラムが含まれている。
制御部41は、記憶部42からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、制御装置40における各種の機能が実現される。
制御装置40は、光電センサ61から信号を入力する。制御装置40は、光電センサ61から入力した信号に基づいて、インバータ30からモータ20へ供給する電力の周波数などを制御することで、踏段11の駆動を制御する。
光電センサ61は、利用者検出部の一例であり、対向配置される投光部61a及び受光部61bを有する。光電センサ61は、櫛19aの先端から所定距離Lxの位置Pdを通過する利用者を検出する。本実施の形態では、所定距離Lxは例えば912mmに設定されている。なお、912mmでなく、所定距離Lxはそれより長い距離であっても短い距離であってもよい。
ここで、図10は、従来における自動運転方式のエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。従来のJEAS−410B(標改06−02)では、図10に示すように、自動運転方式のエスカレータに関して、光電ポールに設けられる利用者検出用の光電センサとフロアプレートの櫛先端との距離を1700mm以上、または光電センサと折り返し部(ニュエル部)先端との距離を1000mm以上とすべきことを規定している。しかし、実際の建物では、建物の意匠の制約等から上記距離を確保できない場合がある。その場合に関し、JEAS−410Bは、利用者の乗り込み中の加速を認める一方、その加速度については0.1m/sとすべきことを規定している。0.1m/sという加速度は、踏段に乗り込む利用者に転倒を生じさせない程度の緩やかな加速を生じさせる加速度である。
この規定を受けて、本実施の形態では、図2、図3に示す乗り口5の折り返し部12n先端と櫛19a先端との間の距離を、JEAS−410で規定された規定距離(1700mm)よりも短い距離(例えば1000mm)に設定している。また、欄干18に折り返し部12n近傍で光電センサ61を設置している。このような構成によれば、光電ポールや進入防止柵を設けることなく、自動運転制御を行うことができる。そのため、エスカレータ1やビルの美観を向上させることができる。
ここで、光電センサ61で利用者が検知されたときに、停止している踏段11を0.1m/sの加速度で起動させた場合、踏段の始動が非常に遅いという違和感を利用者が持つ虞がある。これを抑制するため、本実施の形態では、以下の構成を採用している。
図5は、エスカレータ起動時の速度制御を説明した図である。本実施の形態では、インバータ30が交流電力を供給していないときに、つまり踏段11が駆動されていないときに、光電センサ61から、利用者が通過したことを示す信号を受信した場合、制御装置40は、インバータ30に、踏段11を定格速度V2で駆動するときの定格周波数f2よりも低い所定周波数f1の交流電力を出力させる。そして、時間T1の間、出力する交流電力の周波数を、所定周波数f1から定格周波数f2まで、踏段11の加速度が0.1m/s以下の加速度α1となるように、所定の周波数勾配で上昇させる。所定の周波数勾配は(f2−f1)/T1である。
ここで、所定周波数f1は、0(ゼロ)よりも高く、かつ定格周波数f2よりも低い周波数であり、例えば10Hzである。所定周波数f1が10Hzのときの速度V1(所定速度V1)は、例えば5m/minである。所定速度V1は、停止していたエスカレータ1にこれから乗り込もうとする利用者に、踏段11が移動し始めたことを明確に認識させることができる速度に設定される。定格周波数f2は、例えば60Hzである。定格周波数f2が60Hzのときの速度V2(定格速度V2)は、例えば30m/minである。なお、定格速度V2は、設置環境に応じて、例えば20m/minなどの速度に設定されてよい。加速度α1は、踏段11に乗り込んだ利用者の安全を担保する条件を満たす加速度であって、JEASで規定されている上記の0.1m/s(0.1m/s以下の所定の加速度の一例)に設定されている。加速度α1は、0.1m/sよりも小さい加速度であってもよい。
2.動作
制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図6は、制御装置40による光電センサ61の検出結果に基づく運転指令の生成処理を説明するフローチャートである。図7は、制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御を説明するフローチャートである。図6、図7のフローチャートによる処理は並行して実行される。
制御装置40は、乗り口5の光電センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S11)。例えば、制御装置40は、乗り口5の光電センサ61から出力される信号が、利用者を検知したことを示しているか否かを判断する。
利用者が検知されていない場合(S11でNO)、制御装置40は、ステップS11の判断を再度実行する。
利用者が検知された場合(S11でYES)、制御装置40は、エスカレータ1の運転指令を生成する(S12)。
次に、図7を参照して、制御装置40によるエスカレータ1の自動運転制御を説明する。
制御装置40は、運転指令が生成されたか否かを判断する(S21)。
運転指令が生成されていない場合(S21でNO)、制御装置40は、ステップS21の判断を再度実行する。
運転指令が生成された場合(S21でYES)、制御装置40は、運転時間Tfを0(ゼロ)にリセットした後(S22)、運転時間Tfの計時を開始する(S23)。
制御装置40は、エスカレータ1が運転中か否かを判断する(S24)。エスカレータ1が運転中とは、踏段11が駆動されて移動していることである。
エスカレータ1が運転中である場合(S24でYES)、制御装置40は、運転指令が生成されたか否かを判断する(S29)。
運転指令が生成された場合(S29でYES)、制御装置40は、前述したステップS22の処理に戻る。
ステップS24の判断でエスカレータ1が運転中でない場合(S24でNO)、制御装置40は、図5を参照して既に述べたように、インバータ30に、踏段11を定格速度V2で駆動するときの定格周波数f2よりも低い所定周波数f1の交流電力を出力させ、出力する交流電力の周波数を、時間T1の間、所定周波数f1から定格周波数f2まで、踏段11の加速度が0.1m/s以下の所定の加速度α1となるように上昇させる(S25)。つまり、踏段11を、所定周波数f1に対応する所定速度V1で起動させて、踏段11の速度を所定の加速度α1で、定格周波数f2に対応する定格速度V2まで上昇させる。なお、インバータ30からモータ20に所定周波数f1の交流電力が供給されて踏段11が移動を開始するとき、停止中の踏段11などの慣性やモータ20のすべりなどにより踏段11の移動開始に微小時間の遅れが生じ得るが、これは本発明において実質上無視し得る。つまり、所定周波数f1に対応する所定速度V1で踏段11が即座に移動し始めるとしてよい。
ステップS25を実行後、あるいはステップS29の判断で運転指令が生成されていない場合(S29でNO)、制御装置40は、運転時間Tfが所定運転時間To以上となったか否かを判断する(S26)。所定運転時間Toは、乗り口5のフロアプレート19の櫛19aの先端から出てきた踏段11が、降り口6のフロアプレート19に隠れるまでの移動時間に所定の余裕時間を加えた時間、つまり利用者がエスカレータ1に乗車してから降車するまでの時間に所定の余裕時間を加えた時間に設定されている。ここで、運転時間Tfが所定運転時間To以上となったことは、所定の停止条件の一例である。
運転時間Tfが所定運転時間To以上でない場合(S26でNO)、制御装置40は、ステップS24の処理に戻る。
運転時間Tfが所定運転時間To以上である場合(S26でYES)、制御装置40は、エスカレータ1が停止中か否かを判断する(S27)。停止中とは、踏段11が駆動されておらず停止していることである。
エスカレータ1が停止中である場合(S27でYES)、制御装置40は、ステップS21の処理に戻る。
エスカレータ1が停止中でない場合(S27でNO)、制御装置40は、エスカレータ1の運転を停止する(S28)。つまり、制御装置40は、インバータ30にモータ20への電力供給を停止させて、踏段11の駆動を停止させる。
ここで、定格速度V2での運転中に、新たな利用者が乗り口5から進入してきて図7のステップS12で新たな運転指令が生成されると、制御装置40は、運転指令が生成されたと判断し(S29でYES)、運転時間Tfを0(ゼロ)にリセットし(S22)、運転時間Tfの計時を新たに開始する(S23)。そのため、ステップS26の所定運転時間Toに関する判断は、新たな運転指令が生成されたときを基点とする運転時間Tfに基づいて行われることとなり、したがって、新たな利用者がエスカレータ1(踏段11)から降りるまで定格速度V2での運転が継続されることとなる。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
図5を参照して本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。エスカレータ1が停止、つまり踏段11が停止しているときに、乗り口5の光電センサ61で利用者が検知されると、インバータ30から、モータ20に、踏段11を定格速度で駆動するときの定格周波数f2よりも低い所定周波数f1の交流電力が供給され、これに引き続いて、出力する交流電力の周波数が、所定周波数f1から定格周波数f2まで、踏段11の加速度が0.1m/s以下の所定の加速度(α1)となるように上昇される。つまり、踏段11が所定速度V1で起動され、踏段11の速度が所定の加速度α1で定格速度V2まで上昇する。そして、所定の停止条件が成立するまで定格速度V2で踏段11が駆動される。
ここで、加速度α1は、前述したように、踏段11に乗り込んだ利用者の安全を担保する条件を満たす加速度であって、JEASで規定されている上記の0.1m/sに設定されている。本実施の形態では、利用者が検知されたときに即座に踏段11が所定速度V1で起動しかつ加速度α1での運転となるので、利用者がフロアプレート19上を通って踏段11に乗り込むときには既に踏段11の加速度がα1(0.1m/s)となっている。そのため、踏段11に乗り込んだ利用者の安全を適切に保つことができる。
さらに、所定速度V1は、停止していたエスカレータ1にこれから乗り込もうとする利用者に、踏段11が移動し始めたことを明確に認識させることができる速度であり、これにより、踏段の動き始めが非常に遅いという違和感を利用者が持つことを抑制できる。
加速度α1での加速を開始してから時間T1が経過すると、加速度がゼロに切り替えられ、定格速度V2での運転となる。
以上説明したように、本実施の形態のエスカレータ1によれば、エスカレータ1の自動起動時に利用者に違和感を与えることを抑制できる。
(実施の形態2)
実施の形態2のエスカレータ1について説明する。実施の形態2では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図8は、実施の形態2におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図である。図9は、実施の形態2におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大平面図である。
本実施の形態では、利用者検出部として、実施の形態1の光電センサ61に代えて、反射型ビームセンサ161が設けられている。
反射型ビームセンサ161は、左右のインレットガード17のそれぞれに配置されている。各反射型ビームセンサ161は、投光部と受光部を有する。反射型ビームセンサ161は、検出領域Rdに進入する利用者を検知する。検出領域Rdは、左右のハンドレール12の間の距離(幅)とほぼ同程度の幅を有し、折り返し部12nの先端位置P1(櫛19aの先端から距離L1の位置)から、反乗り込み方向に、距離L2の位置(櫛19aの先端から距離L2の位置)まで広がっている。
その他の構成は、実施の形態1と同じである。
実施の形態2のエスカレータ1によれば、櫛19aの先端から折り返し部12nの先端位置P1までの距離が実施の形態1と同じであるとした場合、エスカレータ1に乗り込もうとする利用者を、実施の形態1と比べて、櫛19aからより遠い位置(櫛19aの先端から距離L2の位置)で検出できる。つまり、乗り込もうとする利用者を、実施の形態1と比べて、より早く検出できる。そのため、踏段11を利用者乗り込み前のより早いタイミングで起動できる。したがって、利用者が、エスカレータ1が起動したことをより遠い位置から目視確認でき、よりスムーズに乗り込むことができる。
(実施の形態についてのまとめ)
(1)実施の形態1、2のエスカレータ(乗客コンベアの一例)は、
無端状に連結され、循環駆動される踏段(11)と、
無端状に構成され、踏段11に連動して循環駆動される左右一対のハンドレール(12)と、
左右のハンドレール(12)の折り返し部(12n)の間の乗り口(5)を通過する利用者を検知する利用者検出部(61、161)と、
交流電力を供給するインバータ(30)と、
インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じた駆動速度で踏段を循環駆動するモータ(20)と、
制御装置(40)と、を備える。
制御装置(40)は、インバータ30が交流電力を供給していないときに利用者検出部(61)から利用者が通過したことを示す信号を受信した場合、インバータ(30)に、踏段(11)を定格速度(V2)で駆動するときの定格周波数(f2)よりも低い所定周波数(f1)の交流電力を出力させ、出力する交流電力の周波数を、所定周波数(f1)から定格周波数(f2)まで、踏段(11)の加速度が0.1m/s以下の所定の加速度(α1)となるように上昇させ、所定の停止条件が成立するまで定格速度(V2)で踏段(11)を駆動する。
実施の形態1、2のエスカレータによれば、自動運転方式の乗客コンベアにおいて、エスカレータの自動起動時に利用者に違和感を与えることを抑制できる。
(2)実施の形態2のエスカレータにおいて、
利用者検出部(161)の検出領域(Rd)が、左右のハンドレール(12)の折り返し部(12n)の先端から反乗り込み方向に広がっている。
実施の形態2のエスカレータによれば、エスカレータに乗り込もうとする利用者をより早いタイミングで検出し、踏段(11)をより早いタイミングで起動させることができる。そのため、利用者が、エスカレータが始動したことをより遠い位置から目視確認して、スムーズに乗り込むことが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1、2では、制御装置40が、乗り口5の利用者検出部(光電センサ61または反射型ビームセンサ161)から利用者が通過したことを示す信号を受信した場合に、エスカレータを起動させて踏段11を駆動する例を説明した。しかし、降り口6にも実施の形態1や2と同様の利用者検出部を設け、降り口6の利用者検出部で、降り口6から乗り込もうとした利用者が検知された場合に、実施の形態1、2同様に、所定周波数f1に対応する所定速度V1で踏段11を起動して例えば数秒程度の時間だけ連続的に駆動させてもよい。このときの踏段11の駆動方向は、乗り口5の利用者検出部(61または161)で利用者が検知されたときと同じとする。つまり、踏段11を、乗り口5側から降り口6側に向かって移動させる。これにより、降り口6から乗り込もうとした利用者は、現在降り口6に居り逆方向に進入しようとしていることを認識できる。特に本実施の形態では、所定速度V1で踏段11が即座に移動し始めるので、速度0から加速度α1で緩やかに踏段11が移動し始める場合と比べ、降り口6から乗り込もうとした利用者が、逆方向に進入しようとしていることをより明確に認識できる。そのため、利用者の逆進入をより適切に抑制できる。なお、踏段11が停止しているときに降り口6の利用者検出部で、降り口6から乗り込もうとした利用者が検知された場合に、上述のように踏段11を駆動させるとともに、ブザーなどを鳴動させて、利用者に注意を喚起するようにしてもよい。これにより、より適切に利用者の逆進入を抑制できる。
(実施の形態4)
実施の形態1、2では、乗り口5に利用者検出部として光電センサ61または反射型ビームセンサ161が設けられている例を説明した。しかし、乗り口5に光電センサ61と反射型ビームセンサ161との両方を設けてもよい。この場合、制御装置40は、乗り口5の反射型ビームセンサ161から利用者が通過したことを示す信号を受信した場合、実施の形態1、2同様に、踏段11を所定周波数f1に対応する所定速度V1で起動して、その速度を加速度α1で上昇させる。起動後、乗り口5の光電センサ61から利用者が通過したことを示す信号を受信した場合、実施の形態1同様の所定運転時間Toの間、踏段11を駆動し続ける。起動後、一定時間経過しても、乗り口5の光電センサ61から利用者が通過したことを示す信号を受信しない場合、踏段11の駆動を停止させる。上記の一定時間は、所定運転時間Toよりも短い時間であり、例えば20秒である。このように構成することにより、実施の形態2同様に、実施の形態1よりも早いタイミングで踏段11を駆動させることができるとともに、エレベータ利用者以外の人が乗り口5の前を横切っただけのような場合に、所定運転時間Toの間、踏段11が駆動され続けることを防止できる。そのため、実施の形態2と比べ、省エネ性を向上できる。
(その他の実施の形態)
前記実施の形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
前記実施の形態では、制御装置40はプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成され、制御装置40における各機能は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、制御装置40における各機能は、ハードウェア(電子回路)のみにより実現されてもよい。
1 エスカレータ
5 乗り口
6 降り口
10 エスカレータ本体
11 踏段
12 ハンドレール
12n 折り返し部
16 インレット
17 インレットガード
18 欄干
19 フロアプレート
19a 櫛
20 モータ
30 インバータ
40 制御装置
41 制御部
42 記憶部
61 光電センサ
161 反射型ビームセンサ
f1 所定周波数
f2 定格周波数
Pd 位置
Rd 領域
T1 時間
Tf 運転時間
V1 所定速度
V2 定格速度
α1 加速度

Claims (3)

  1. 無端状に連結され、循環駆動される踏段と、
    無端状に構成され、前記踏段に連動して循環駆動される左右一対のハンドレールと、
    前記左右のハンドレールの折り返し部の間の乗り口を通過する利用者を検知する利用者検出部と、
    交流電力を供給するインバータと、
    前記インバータから供給される交流電力の周波数に応じた駆動速度で前記踏段を循環駆動する交流モータと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は
    前記インバータが交流電力を供給していないときに前記利用者検出部から利用者が通過したことを示す通過信号を受信した場合、前記インバータに、前記踏段を定格速度で駆動するときの定格周波数よりも低くかつ0Hzよりも高い所定周波数の交流電力を出力させることにより、0m/sよりも大きい所定速度で前記踏段の駆動を開始させ、
    前記踏段の駆動を開始したときから、前記踏段の駆動速度が0.1m/s以下の所定の加速度で上昇するように、前記交流電力の周波数を上昇させ、
    前記踏段の駆動速度が前記定格速度まで上昇したときに、前記踏段の加速度が0m/s となるように、前記交流電力の周波数の上昇を停止させ、
    前記所定周波数は、前記所定速度として、前記踏段に乗り込もうとする前記利用者に前記踏段が移動し始めたことを明確に認識させることができる速度が得られる周波数に設定されている、
    乗客コンベア。
  2. 前記利用者検出部の検出領域が、前記左右のハンドレールの折り返し部の先端から反乗り込み方向に広がっている、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記所定周波数は10Hzであり、前記所定速度は5m/minである、
    請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベア。
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