JP6897709B2 - 乗客コンベア及び乗客コンベアの利用状況調査装置 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアの利用状況調査装置 Download PDF

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Description

本発明は、乗客コンベア及び乗客コンベアの利用状況調査装置に関する。
特許文献1は、乗客が乗っていないときに省エネのために低速運転を行い、低速運転中に検出センサで乗客が検出されると高速運転(定格速度運転)に切り換えるエスカレータを開示している。
特開2000−198656号公報
本発明は、設置環境に応じた省エネを実現できる乗客コンベア及び乗客コンベアの利用状況調査装置を提供する。
本発明の第1の態様において乗客コンベアが提供される。
乗客コンベアは、
無端状に連結された踏段と、
踏段を駆動する駆動部と、
踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールと、
左右のハンドレールにおける乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から踏段の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
踏段に乗り込む利用者を検知する第2利用者検出部と、
駆動部による踏段の駆動を制御する制御装置と、を備え、
制御装置は、第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である経過回数と経過回数に対応する第1所定時間の累計時間である第1累計時間とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、所定記憶部に記憶させる。
本発明の第2の態様において乗客コンベアの利用状況調査装置が提供される。
乗客コンベアの利用状況調査装置は、
無端状に連結された踏段を駆動する乗客コンベアの利用状況を調査する利用状況調査装置であって、
踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールにおける乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から踏段の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
踏段に乗り込む利用者を検知する第2利用者検出部と、
制御装置と、を備え、
制御装置は、第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である経過回数と経過回数に対応する第1所定時間の累計時間である第1累計時間とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、所定記憶部に記憶させる。
本発明によれば、第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である経過回数と経過回数に対応する第1所定時間の累計時間である第1累計時間とのうちの少なくとも一方の情報を、乗客コンベア管理者に提供することができるようになる。経過回数や第1累計時間は、乗客コンベアの省エネを検討する上で重要な情報であるが、乗客コンベアの設置環境によって異なった傾向を示す。本発明では、経過回数や第1累計時間を現地で調査して、その情報を乗客コンベア管理者に提供することができるようになる。したがって、設置環境に応じた省エネを乗客コンベア管理者が推進することができるようになる。よって、エスカレータ設置環境に応じた省エネを実現できる。
実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大側面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの乗り口部分の拡大平面図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による第1運転モードにおける制御を説明したフローチャートである。 実施の形態1におけるエスカレータの制御装置による第2運転モードにおける制御を説明したフローチャートである。 実施の形態2におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態2におけるエスカレータの制御装置による制御を説明したフローチャートである。 実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置の制御装置の電気的構成を示したブロック図である。 実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置の制御を説明したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
1.構成
図1は、実施の形態1におけるエスカレータの概略側面図である。エスカレータ1は、乗客コンベアの一例である。
エスカレータ1は、エスカレータ本体10、モータ20、インバータ30、制御装置40などを有する。
エスカレータ本体10は、建築物の2つの階床F1、F2間に架け渡された状態で設置される。エスカレータ本体10は、無端状に連結された複数の踏段11と、左右一対の無端状のハンドレール12と、モータ20の動力を踏段11及びハンドレール12に伝達する動力伝達機構(不図示)と、乗り口5及び降り口6の床面をそれぞれ構成するフロアプレート19等を有する。複数の踏段11及びハンドレール12は、インバータ30から供給される電力により駆動されるモータ20の動力により循環駆動される。本実施の形態では、階床F1に乗り口5が設けられ、階床F2に降り口6が設けられている場合について説明するが、本発明は、階床F2に乗り口5が設けられ、階床F1に降り口が設けられている場合にも適用できる。
制御装置40は、インバータ30の動作を制御することで、モータ20の駆動を制御し、もって、踏段11の駆動、つまりエスカレータ1の運転を制御する。
図2、図3は、実施の形態1におけるエスカレータ1の乗り口5部分の拡大側面図及び拡大平面図である。
エスカレータ本体10は、左右のハンドレール12を走行可能に支持する左右の欄干18を有する。左右の各ハンドレール12は、長手方向の両端部に、円弧状に湾曲して折り返すニュエル部12n(折り返し部)を有する。各ニュエル部12nの下方には、ハンドレール12を欄干18下方の動力伝達機構収容空間内に出入りさせるインレット16を有するインレットガード17が設けられている。
エスカレータ1は、利用者を検知する第1光電センサ61、及び第2光電センサ62を有する。
第1光電センサ61は、乗り口5を通過する利用者を検知するために設けられている。第1光電センサ61は、第1利用者検出部の一例である。第1光電センサ61は、左右の各インレットガード17に配置されている。各第1光電センサ61は、投光部と受光部を有する。各投光部はセンサ光を連続的に投光する。各第1光電センサ61の検知領域Rdは、扇状形状を有し、先端側において重なるように設定されている。各受光部は、投光部から投光されたセンサ光の反射光を受光する。受光部は、光強度などが所定条件を満たす反射光を受光したか否かを示す第1センサ信号を制御装置40に出力する。第1センサ信号が、所定条件を満たす反射光が受光部で受光されていることを示しているとき、制御装置40は、利用者が乗り口5を通過したと判断する。
第2光電センサ62は、乗り口5側のフロアプレート19から所定位置Laを通過して踏段11に乗り込む利用者を検知するために設けられている。第2光電センサ62は、第2利用者検出部の一例である。第2光電センサ62は、フロアプレート19の櫛19aの先端近傍で左右のスカートガード15に互いに対向するように配置された投光部62a及び受光部62bを有する。投光部62aは、スカートガード15に垂直な方向にセンサ光を連続的に投光し、受光部62bは投光部62aから投光されたセンサ光を受光する。受光部62bは、投光部62aから投光されたセンサ光を受光しているか否かを示す第2センサ信号を制御装置40に出力する。センサ光が受光部62bで受光されない状況は、フロアプレート19の櫛19aの先端近傍を利用者が通過してセンサ光が遮光されたときに生じる。上記の所定位置Laは、第2光電センサ62のセンサ光の通過位置である。
図4は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、第1光電センサ61、及び第2光電センサ62から第1センサ信号、及び第2センサ信号を入力し、入力したセンサ信号に基づいてインバータ制御信号を生成してインバータ30に出力する。
インバータ30は、制御装置40からインバータ制御信号を入力し、入力したインバータ制御信号に基づいて、モータ20に交流電力を供給する。具体的に、インバータ30は、インバータ制御信号に基づいて、モータ20への交流電力の供給及び停止を行うとともに、モータ20に供給する交流電力の周波数を変更する。
モータ20は、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じた回転数で動作する。これにより、踏段11の駆動速度が、インバータ30から供給される交流電力の周波数に応じて変更される。モータ20は、例えば誘導電動機により構成される。
図5は、実施の形態1におけるエスカレータ1の制御装置40の電気的構成を示したブロック図である。
制御装置40は、制御部41と記憶部42と入出力インタフェース43とを有する。制御装置40は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)を利用して構成される。
記憶部42は、例えばフラッシュメモリにより構成され、プログラムや種々のデータを格納している。プログラムには、本実施の形態の制御装置40における各種機能を実現するためのプログラムが含まれている。
制御部41は、例えばCPU、MPUなどにより構成され、記憶部42からプログラム及びデータを読み出し、読み出したプログラム及びデータに基づく演算処理を行う。これにより、制御装置40における各種の機能が実現される。
入出力インタフェース43は、制御装置40に接続される各種装置との間で信号を入出力するためのインタフェースであり、信号形式の変換などを行う。
なお、制御装置40は、汎用的なコンピュータを利用して構成されてもよい。また、制御装置40は、電子回路やリレーシーケンス回路などのハードウェアのみにより構成されてもよい。
2.動作
本実施の形態では、エスカレータ1の保守作業員が制御装置40の内部スイッチなどを操作することで、制御装置40が第1運転モードと第2運転モードとの一方を選択的に実行可能に構成されている。第1運転モードでは、第1光電センサ61及び第2光電センサ62の両方が有効化され、低速度が10m/min、定格速度が30m/minに設定される。第2運転モードでは、第1光電センサ61が無効化され、第2光電センサ62が有効化され、低速度が20m/min、定格速度が30m/minに設定される。以下において、第1運転モード及び第2運転モードについて詳しく説明する。なお、本発明では、エスカレータ1が、第2運転モードを初期状態で実行可能であることは必須ではない。第1運転モードを実行した結果に基づいて、制御装置40に第2運転モードの機能(及びそれを実現するプログラム)を追加してもよい。
2−1.第1運転モード
制御装置40は、第1光電センサ61、及び第2光電センサ62から出力されるセンサ信号に基づいて、エスカレータ1の運転速度を制御する。
具体的に、制御装置40は、第1光電センサ61、及び第2光電センサ62から出力されるセンサ信号に基づいて、踏段11の駆動速度を定格速度、または定格速度よりも遅い速度(以下「低速度」という)に制御する。定格速度は、30m/minである。低速度は、例えば10m/minである。
制御装置40による第1運転モードの運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図6は、制御装置40による第1運転モードの運転制御を説明したフローチャートである。図6のフローチャートに示す処理は、エスカレータ管理者などによりエスカレータ操作盤のキースイッチに対してエスカレータ起動操作があったときに開始する。
エスカレータ起動操作があった場合、制御装置40は、記憶部42から無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSを読み出す(S11)。なお、無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSの初期値は0であり、エスカレータ納入後、初回のエスカレータ起動時には、cntS、T1、T2、TSのそれぞれについて、初期値が読み出される。初回の運転を停止させた後、2回目以後の起動時には、記憶部において記憶されているcntS、T1、T2、TSの値が読み出される。
制御装置40は、全運転時間T1の計時を再開する(S12)。
制御装置40は、踏段11を低速度で駆動させる(S13)。つまり、エスカレータ1を低速度で運転させる。
制御装置40は、第1光電センサ61で利用者が検知されたか否かを判断する(S14)。具体的に、制御装置40は、第1光電センサ61から出力される第1センサ信号が、センサ光の反射光が受光部で受光されたことを示しているか否かを判断する。
第1光電センサ61で利用者が検知されない場合(S14でNO)、制御装置40は、ステップS14の処理を再度実行する。
第1光電センサ61で利用者が検知された場合(S14でYES)、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S15)。つまり、エスカレータ1を定格速度で運転させる。これにより、駆動速度が低速度から定格速度に増速されることとなる。この増速の際の加速度は、これから乗り込む利用者の安全のため、0.1mm/s以下とする。このような増速の場合、第1光電センサ61で利用者が検知されてから当該利用者が標準的歩行速度(4km/h)で歩行して踏段11に乗り込むまでに、踏段11の速度を15m/min程度まで加速させることができる。
制御装置40は、定格速度運転時間T2の計時を再開する(S17)。
制御装置40は、第2光電センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S18)。具体的に、制御装置40は、第2光電センサ62から出力される第2センサ信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する。
第2光電センサ62で利用者が検知された場合(S18でYES)、制御装置40は、第2光電センサ62での最新の利用者検知時刻から1/2周時間+30秒後の時刻を終了時刻として設定し(S19)、ステップS18の判断を再度実行する。なお、ステップS19では、ステップS18でYESと判断される都度、最新の利用者検知時刻に基づいて終了時刻が設定される。ここで、1/2周時間+30秒は、第2所定時間の一例である。1/2周時間は、循環駆動される踏段11が1/2周分駆動されるのに要する時間である。1/2周時間は、乗り口5のフロアプレート19の櫛19aの先端から出てきた踏段11が、降り口6のフロアプレート19の櫛19aの先端で隠れるまでの時間よりも一定程度長い時間である。つまり、1/2周時間は、乗り口5側でフロアプレート19から踏段11に乗り込んだ利用者が、降り口6側で踏段11からフロアプレート19に降りるまでの時間とほぼ同じ時間である。なお、1/2周時間は、現在設定されている定格速度に応じて設定される。1/2周時間に加算される「30秒」は、余裕時間である。
第2光電センサ62で利用者が検知されない場合(S18でNO)、制御装置40は、定格速度で踏段11を駆動させた後において第2光電センサ62で少なくとも一度利用者が検知されたか否かを判断する(S20)。
第2光電センサ62で一度も利用者が検知されていない場合(S20でNO)、制御装置40は、定格速度で踏段11を駆動させた後において10秒が経過したか否かを判断する(S21)。10秒は、第1所定時間の一例である。
10秒が経過していない場合(S21でNO)、制御装置40は、ステップS18に戻ってその処理を実行する。
10秒が経過した場合(S21でYES)、制御装置40は、無駄増速回数cntSに1を加算するとともに、無駄増速時間TSに、第1所定時間と同じ10秒を加算する(S22)。
定格速度で踏段11を駆動させた後において第2光電センサ62で一度以上利用者が検知された場合(S20でYES)、制御装置40は、現在時刻が終了時刻を過ぎたか否かを判断する(S25)。
現在時刻が終了時刻を過ぎていない場合(S25でNO)、制御装置40は、ステップS18に戻ってその処理を行う。
現在時刻が終了時刻を過ぎた場合(S25でYES)、つまり直近の利用者検知時刻から1/2周時間+30秒の時間だけ定格速度で踏段11が駆動されると、制御装置40は、踏段11を低速度で駆動させる(S23)。これにより、駆動速度が定格速度から低速度に減速される。ステップS21、S25でYESの条件が成立したことに伴う減速の際には、踏段11に乗っている利用者がいないため、自然減速により減速させてもよい。
ステップS23の実行後、制御装置40は、定格速度運転時間T2の計時を一時停止し(S24)、ステップS14に戻ってその処理を行う。
このフローチャートによる処理を実行中に、エスカレータ管理者などによりエスカレータ操作盤のキースイッチに対してエスカレータ停止操作があった場合、制御装置40は、現在の無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、及び無駄増速時間TSの各値を記憶部42に記憶させて、エスカレータ停止処理を行う。
2−2.第2運転モード
第2運転モードでは、前述したように、第1光電センサ61が無効化され、第2光電センサ62が有効化され、低速度が20m/min、定格速度が30m/minに設定される。制御装置40は、第2光電センサ62から出力されるセンサ信号に基づいて、エスカレータ1の運転速度を制御する。
具体的に、制御装置40は、第2光電センサ62から出力されるセンサ信号に基づいて、踏段11の駆動速度を定格速度、または定格速度よりも遅い中速度(以下「中速度」という)に制御する。定格速度は、30m/minである。中速度は、例えば20m/minである。
制御装置40による第2運転モードの運転制御についてフローチャートを参照してより詳しく説明する。
図7は、制御装置40による第2運転モードの運転制御を説明したフローチャートである。図7のフローチャートに示す処理は、エスカレータ管理者などによりエスカレータ操作盤のキースイッチに対してエスカレータ起動操作があったときに開始する。
エスカレータ起動操作があった場合、制御装置40は、踏段11を中速度で駆動させる(S33)。つまり、エスカレータ1を中速度で運転させる。
制御装置40は、第2光電センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S34)。具体的に、制御装置40は、第2光電センサ62から出力される第2センサ信号が、センサ光の反射光が受光部で受光されたことを示しているか否かを判断する。
第2光電センサ62で利用者が検知されない場合(S34でNO)、制御装置40は、ステップS34の処理を再度実行する。
第2光電センサ62で利用者が検知された場合(S34でYES)、制御装置40は、踏段11を定格速度で駆動させる(S35)。つまり、エスカレータ1を定格速度で運転させる。これにより、駆動速度が中速度から定格速度に増速されることとなる。この増速の際の加速度は、これから乗り込む利用者の安全のため、0.1mm/s以下とする。このような増速の場合、第2光電センサ62で利用者が検知されて初めて、踏段11が定格速度に向かって加速することとなるが、元々中速度で駆動されているので、踏段11の移動速度が遅いと利用者が感じることが抑制される。
制御装置40は、第2光電センサ62での利用者検知時刻から1/2周時間+30秒後の時刻を終了時刻として設定する(S35A)。1/2周時間+30秒は、上述したように第2所定時間の一例である。
制御装置40は、第2光電センサ62で利用者が検知されたか否かを判断する(S38)。具体的に、制御装置40は、第2光電センサ62から出力される第2センサ信号が、センサ光が遮光されたことを示しているか否かを判断する。
第2光電センサ62で利用者が検知された場合(S38でYES)、制御装置40は、第2光電センサ62での利用者検知時刻から1/2周時間+30秒後の時刻を終了時刻として設定する(S39)。1/2周時間+30秒は、上述したように第2所定時間の一例である。
第2光電センサ62で利用者が検知されない場合(S38でNO)、制御装置40は、現在時刻が終了時刻を過ぎたか否かを判断する(S45)。
現在時刻が終了時刻を過ぎていない場合(S45でNO)、制御装置40は、ステップS38に戻ってその処理を行う。
現在時刻が終了時刻を過ぎた場合(S45でYES)、つまり直近の利用者検知から1/2周時間+30秒の時間だけ定格速度で踏段11が駆動されると、制御装置40は、踏段11を中速度で駆動させる(S43)。これにより、駆動速度が定格速度から中速度に減速される。ステップS45でYESの条件が成立したことに伴う減速の際には、踏段11に乗っている利用者がいないため、自然減速により減速させてもよい。そして、制御装置40は、ステップS34に戻ってその処理を行う。
3.本実施の形態のエスカレータの作用
本実施の形態のエスカレータ1の作用を説明する。一例として、第1運転モードにおいて、ある1名の利用者がエスカレータ1を利用した際のエスカレータ1の動作について説明する。エスカレータ1は低速度で駆動状態にあるものとする。ある利用者がエスカレータ1に乗り込むために、乗り口5側の左右のニュエル部12nの先端位置から踏段11の駆動方向とは反対側の空間を通過すると、第1光電センサ61で当該利用者が検知され(S14でYES)、踏段11の駆動速度が定格速度に増速される(S15)。当該利用者がさらに進みフロアプレート19から踏段11に乗り込むと、第2光電センサ62で利用者が検知される(S18でYES)。その後、例えば、第2光電センサ62で他の利用者が検知されないまま(S18でNO)、現在時刻が終了時刻を過ぎると(S25でYES)、つまり1/2周時間+30秒の時間だけ定格速度で踏段11が駆動されると、踏段11の駆動速度が低速度に減速される(S23)。
また、第1光電センサ61で人が検知されたとき(S13でYES)でも、この人がエスカレータ1の利用者でなく、乗り口5の前を他の用事で通過しただけである場合がある。この場合においても、踏段11が定格速度で駆動されるが(S15)、その後、第2光電センサ62で他の利用者が検知されないまま10秒が経過すると(S21でYES)、踏段11の駆動速度が低速度に減速される(S23)。結果的に、このときの定格速度への増速は無駄な増速となる。
ここで、上記のような無駄な増速の割合が高くなると、無駄な増速による電力消費の増加が無視できなくなる。しかしながら、エスカレータ1が実運用されるまでは、どの程度の無駄な増速が発生するかを予測することは困難である。そこで、本実施の形態では、エスカレータ1の第1運転モードでの運転中に、無駄増速回数cntSの計数、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、及び無駄増速時間TSの計測を行って記憶部42に記憶させるように構成している。このように構成することにより、第1運転モード及び第2運転モードそれぞれの電力消費量(Wh)を推定し、省エネの観点において適切な運転モードを把握することができるようになる。
例えば、初回の運転から任意の期間(所定期間の一例)における第1運転モードでの電力消費量W1(Wh)は、数式1により求めることができる。WLは低速度(10m/min)のときの消費電力(W)である。なお、低速度(10m/min)で駆動されているときには、踏段11上に利用者がいないため、WLとしては、乗込率が0%のときの消費電力(W)を用いる。WHは定格速度(30m/min)のときの消費電力(W)である。なお、WLとしては、乗込率が例えば50%のときの消費電力(W)を用いる。T1は、上記のようにして計測された全運転時間(秒)である。T2は、上記のようにして計測された定格速度運転時間(秒)である。

(数式1) W1=WL×(T1−T2)+WH×T2
ところで、第1運転モードでは、第1光電センサ61で検知された人が利用者でない場合でも、低速度での待機運転から定格速度運転になってしまう。このようにして無駄な定格速度運転となった回数が、無駄増速回数cntSであり、無駄な定格速度運転となった時間が、無駄増速時間TSである。
第2運転モードでは、第1光電センサ61が無効化されているため、第1運転モードのような定格速度運転の無駄増速回数cntS及び無駄増速時間TSが発生しない。これを考慮すると、上記任意の期間(所定期間の一例)における第2運転モードでの電力消費量W2(Wh)は数式2により求めることができる。ここで、WMは中速度(20m/min)のときの消費電力(W)である。

(数式2) W2=WM×(T1−T2+TS)+WH×(T2−TS)
電力消費量W1>電力消費量W2であるときは、第2運転モードでエスカレータ1を運用することで、電力消費量を少なくすることができる。
これに対し、電力消費量W1<電力消費量W2であるときは、第1運転モードでエスカレータ1を運用することで、電力消費量を少なくすることができる。
本実施の形態によれば、エスカレータ1の運転中に、上記のように、無駄増速回数cntS、全運転時間T1、及び定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSを計測して記憶部42に記憶することで、運転モード毎の電力消費量を実運転状況に基づいて推定し、省エネに関する提案をエスカレータ管理者に行うことができる。
なお、上記の電力消費量W1及び電力消費量W2の演算を例えば一定期間毎に制御装置40が自動で行い、求められた電力消費量W1及び電力消費量W2を時系列で記憶部42に記憶させてもよい。この場合、この一定期間が所定期間である。一定期間は、1日でも、1週でも、1月でも、その全てでもよい。これにより、例えば定期点検の際に上記のデータを利用して、エスカレータ管理者に省エネに関する提案を行うことができる。なお、無駄増速回数cntS、全運転時間T1、及び定格速度運転時間T2、及び無駄増速時間TSのそのものを、一定期間毎に時系列で記憶部42に記憶させてもよい。これにより、エスカレータ管理者に、より詳細なデータを提供することが可能となる。
(実施の形態1についてのまとめ)
(1)実施の形態1のエスカレータ1(乗客コンベアの一例)は、
無端状に連結された踏段11と、
踏段11を循環駆動するモータ20(駆動部の一例)と、
踏段11に連動して循環駆動される左右のハンドレール12と、
左右のハンドレール12における乗り口5側の左右のニュエル部12nの先端位置から踏段11の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1光電センサ61(第1利用者検出部の一例)と、
踏段11に乗り込む利用者を検知する第2光電センサ62(第2利用者検出部の一例)と、
制御装置40と、を備え、
制御装置40は、第1光電センサ61で利用者が検知されたがその後に第2光電センサ62で利用者が検知されないまま第1所定時間(例えば10秒)が経過した回数である経過回数と無駄増速回数cntS(経過回数)に対応する第1所定時間の累計時間である無駄増速時間TS(第1累計時間)とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、記憶部42(所定記憶部の一例)に記憶させる。
この構成によれば、第1光電センサ61で利用者が検知されたがその後に第2光電センサ62で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である無駄増速回数cntSと無駄増速回数cntSに対応する第1所定時間の累計時間である無駄増速時間TSとのうちの少なくとも一方の情報を、エスカレータ管理者に提供することができるようになる。無駄増速回数cntSや無駄増速時間TSは、乗客コンベアの省エネを検討する上で重要な情報であるが、エスカレータの設置環境によって異なった傾向を示す。本実施の形態では、無駄増速回数cntSや無駄増速時間TSを現地で調査して、その情報をエスカレータ管理者に提供することができるようになる。したがって、設置環境に応じた省エネをエスカレータ管理者が推進することができるようになる。よって、エスカレータ設置環境に応じた省エネを実現できる。
(2)実施の形態1のエスカレータ1において、
制御装置40は、所定期間において、
第1光電センサ61で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に第2光電センサ62で利用者が検知されると、第2光電センサ62での利用者検知時刻から第2所定時間(例えば1/2周時間+30秒)後の時刻を終了時刻として設定し、
終了時刻までに第2光電センサ62で他の利用者が検知されると、第2光電センサ62での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し直し、
最新の終了時刻までに第2光電センサ62で他の利用者が検知されなかったときは、第1光電センサ61での利用者検知時刻から最新の終了時刻までの経過時間である第2経過時間を求め、
第2経過時間が求められる都度、第2経過時間の累計時間である定格速度運転時間T2(第2累計時間)を求めて記憶部42に記憶させる。
この構成によれば、所定期間中における定格速度運転時間T2(第2累計時間)の情報を、エスカレータ管理者に提供することができるようになる。よって、エスカレータ管理者がエスカレータ1の動作状況をより適切に認識し、設置環境に応じた省エネをより適切に推進することができるようになる。よって、エスカレータ設置環境に応じた省エネを実現できる。
(3)実施の形態1のエスカレータ1において、
制御装置40は、踏段11を所定運転モードで駆動した場合の電力消費量を、所定期間と、無駄増速時間TS(第1累計時間)と、定格速度運転時間T2(第2累計時間)とに基づいて、推定する。
この構成によれば、所定運転モードで所定期間踏段11を駆動したときの電力消費量を推定することができる。
(4)実施の形態1のエスカレータ1において、
制御装置40は、所定処理がなされることにより、第1運転モードでの運転制御または第2運転モードでの運転制御を選択的に実行するように構成されている。
この構成によれば、エスカレータ1の運転モードを、省エネの面で有利と判断される運転モードに切り換えることができる。
(5)実施の形態1のエスカレータ1において、
制御装置40は、第1運転モードにおいて、
定格速度よりも遅い低速度で踏段11を駆動中に第1光電センサ61で利用者が検知されると、モータ20に踏段11を定格速度で駆動させ、
第1光電センサ61で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に第2光電センサ62で利用者が検知されると、第2光電センサ62で検知される都度、第2光電センサ62での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定して、終了時刻まで、モータ20に踏段11を定格速度で駆動させ、
第1光電センサ61で利用者が検知されたがその後に第2光電センサ62で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過したときは、モータ20に踏段11を低速度で駆動させる。
この構成によれば、第1光電センサ61及び第2光電センサ62での利用者検知結果に基づいて、定格速度と低速度とを切り換える運転制御による省エネ運転が実現される。
(6)実施の形態1のエスカレータ1において、
第2運転モードでは、運転制御において第1光電センサ61が無効化されて、第2光電センサ62のみが有効化され、
制御装置は、第2運転モードにおいて、
定格速度よりも遅く、低速度よりも速い中速度で踏段11を駆動中に第2光電センサ62で利用者が検知されると、モータ20に踏段11を定格速度で駆動させ、
第1光電センサ61で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に第2光電センサ62で利用者が検知されると、第2光電センサ62で検知される都度、第2光電センサ62での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定して、終了時刻まで、モータ20に踏段11を定格速度で駆動させ、
第1光電センサ61で利用者が検知されたがその後に第2光電センサ62で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過したときは、モータ20に踏段11を低速度で駆動させる。
この構成によれば、第2光電センサ62での利用者検知結果に基づいて、定格速度と中速度とを切り換える運転制御による省エネ運転が実現される。
(実施の形態2)
実施の形態1では、インバータ30を有するエスカレータ1について説明した。しかし、本発明の思想は、インバータを備えていないエスカレータにも適用することができる。以下詳しく説明する。
図8は、実施の形態2におけるエスカレータの制御システムの電気的構成を示したブロック図である。
本実施の形態におけるエスカレータでは、インバータに代えて、モータ20の駆動をON/OFFするためのスイッチ130が設けられている。
制御装置140は、エスカレータを運転させる場合、スイッチ130をONに制御する。これにより、モータ20に商用周波数の交流電力が通電され、踏段11が定格速度で駆動される。これに対し、エスカレータの運転を停止させる場合、スイッチ130をOFFに制御する。これにより、モータ20への交流電力の通電が遮断され、踏段11の駆動が停止する。
図9は、実施の形態2におけるエスカレータの制御装置140による第1運転モードにおける運転制御を説明したフローチャートである。
実施の形態2におけるエスカレータではインバータが設けられておらず踏段11の速度制御を行えないため、実施の形態2に関する図9のフローチャートでは、実施の形態1に関する図6のフローチャートにおける速度制御に関するステップS13に代えてステップS13Aが設けられるともに、ステップS15、S23が省略されている。それ以外は、図6のフローチャートと同じである。
図9のフローチャートに示す処理は、実施の形態1同様、エスカレータ管理者などによりエスカレータ操作盤のキースイッチに対してエスカレータ起動操作があったときに開始する。
エスカレータ起動操作があった場合、実施の形態1同様に、制御装置40は、記憶部42から無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSを読み出し(S11)、全運転時間T1の計時を再開する(S12)。そして、制御装置40は、実施の形態1とは異なり、踏段11を定格速度で駆動させる(S13A)。つまり、エスカレータを定格速度で運転させる。以後においては、ステップS15、S23の処理を除いて、実施の形態1と同様の処理が実行される。
本実施の形態のように構成することで、インバータを有していないエスカレータにおいて、省エネの検討のために必要な無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSなどの情報を取得することができる。実施の形態1のような、インバータを有するエスカレータを当初より設置すれば、インバータを有していないエスカレータを設置する場合よりも電力消費量を抑制することができるが、初期投資が大きくなる。本実施の形態では、初期設置後の任意の時期に省エネの検討を行うような場合に、既に取得されている無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSなどの情報を利用して、省エネ効果を推定したり、第1制御モードと第2制御モードとのいずれを選択するかなどの検討を行ったりすることができる。
なお、実施の形態2のエスカレータにおいて、後付けでインバータを取り付けられるようにしてもよい。その場合、例えば、図8のスイッチ130と後付け用のインバータとを交換するだけでよいように盤の構造や結線などを設定しておけば、容易にインバータを有するエスカレータにアップグレードすることができる。なお、制御装置140の記憶部内のプログラムやデータもアップグレードのために書き換え可能としておけばよい。
(実施の形態2についてのまとめ)
(7)実施の形態2のエスカレータにおいて、
制御装置140は、モータ20に踏段11を定格速度で駆動させる。
本発明はこのような構成にも有効である。
(実施の形態3)
実施の形態2では、無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSなどの計測をエスカレータの制御装置が実行する例を示した。しかし、これらの機能を、独立装置である利用状況調査装置として構成してもよい。本実施の形態では、利用状況調査装置として構成した例を説明する。
図10は、実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置の電気的構成を示したブロック図である。
利用状況調査装置200は、制御装置240と、第1光電センサ261と、第2光電センサ262とを有する。
第1光電センサ261、及び第2光電センサ262は、実施の形態1における第1光電センサ61、及び第2光電センサ62と同様のものを利用できる。第1光電センサ261、及び第2光電センサ262は、エスカレータ本体に対して、実施の形態1同様の位置に取り付ければよい。取付は、固定でも仮固定でもよい。
図11は、実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置200の制御装置240の電気的構成を示したブロック図である。
制御装置240は、制御部241と記憶部242と入出力インタフェース243と操作部244とを有する。制御装置240は、コンピュータなどを利用して構成できる。操作部244は、保守作業員などによる操作を受け付けるインタフェースである。操作部244は、キーボード、マウス、ディスプレイ付きタッチパネルなど任意の装置により構成できる。制御装置240には、第1光電センサ261から第1センサ信号が入力され、第2光電センサ262から第2センサ信号が入力される。
図12は、実施の形態3におけるエスカレータの利用状況調査装置200の制御を説明したフローチャートである。
実施の形態3における利用状況調査装置ではエスカレータそのものの制御を行わないため、実施の形態3に関する図12のフローチャートでは、実施の形態1に関する図6のフローチャートにおける速度制御に関するステップS13、S15、S23が省略されている。それ以外は、図6のフローチャートと同じである。
図12のフローチャートに示す処理は、エスカレータが運転中の任意の時期に、エスカレータ管理者が、制御装置240の操作部244に対して、開始処理を行うことにより開始する。処理を終了する場合も同様に、エスカレータが運転中の任意の時期に、エスカレータ管理者が、制御装置240の操作部244に対して、終了処理を行うことにより終了する。途中の処理は、ステップS13、S15、S23を除き、実施の形態1同様に行われる。なお、エスカレータの制御装置から起動信号及び停止信号を受信できる場合は、それに同期して図12のフローチャートを実行させるようにしてもよい。
本実施の形態の利用状況調査装置200によれば、独立装置化されていることで、例えば、交換時期が近づいている古いエスカレータについて交換用のエスカレータを検討するような場合に、利用状況調査装置200を取り付けて、無駄増速回数cntS、全運転時間T1、定格速度運転時間T2、無駄増速時間TSなどの計測を行うことができる。これにより、交換用のエスカレータの仕様を決定する前に、省エネ効果を推定したり、第1制御モードと第2制御モードとのいずれを選択するかなどの検討を行ったりすることができる。
(実施の形態3についてのまとめ)
(8)実施の形態3のエスカレータ(乗客コンベアの一例)の利用状況調査装置200は、
無端状に連結された踏段11を駆動する乗客コンベアの利用状況を調査する利用状況調査装置であって、
踏段11に連動して駆動される左右のハンドレール12における乗り口5側の左右のニュエル部12nの先端位置から踏段11の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1光電センサ261(第1利用者検出部の一例)と、
踏段11に乗り込む利用者を検知する第2光電センサ262(第2利用者検出部の一例)と、
制御装置240と、を備え、
制御装置240は、第1光電センサ261で利用者が検知されたがその後に第2光電センサ262で利用者が検知されないまま第1所定時間(例えば10秒)が経過した回数である無駄増速回数cntS(経過回数)と無駄増速回数cntS(経過回数)に対応する第1所定時間の累計時間である無駄増速時間TS(第1累計時間)とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、記憶部242(所定記憶部の一例)に記憶させる。
(9)実施の形態3のエスカレータの利用状況調査装置200において、
制御装置240は、所定期間において、
第1光電センサ261で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に第2光電センサ262で利用者が検知されると、第2光電センサ262での利用者検知時刻から第2所定時間(例えば1/2周時間+30秒)後の時刻を終了時刻として設定し、
終了時刻までに第2光電センサ262で他の利用者が検知されると、第2光電センサ262での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し直し、
最新の終了時刻までに第2光電センサ262で他の利用者が検知されなかったときは、第1光電センサ261での利用者検知時刻から最新の終了時刻までの経過時間である第2経過時間を求め、
第2経過時間が求められる都度、第2経過時間の累計時間である定格速度運転時間T2(第2累計時間)を求めて記憶部242に記憶させる。
(3)実施の形態3のエスカレータの利用状況調査装置200において、
制御装置240は、踏段11を所定運転モードで駆動した場合の電力消費量を、所定期間と、無駄増速時間TS(第1累計時間)と、定格速度運転時間T2(第2累計時間)とに基づいて、推定してもよい。
(その他の実施の形態)
(A)
前記実施の形態のエスカレータ1は、本発明の乗客コンベアの一例である。本発明において、乗客コンベアは、一の階床において水平あるいは斜めに配置されたいわゆる動く歩道等の乗客コンベアであってもよい。
1 エスカレータ
5 乗り口
6 降り口
10 エスカレータ本体
11 踏段
12 ハンドレール
12n ニュエル部
16 インレット
17 インレットガード
18 欄干
19 フロアプレート
19a 櫛
20 モータ
30 インバータ
40 制御装置
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
61 第1光電センサ
62 第2光電センサ
130 スイッチ
140 制御装置
200 利用状況調査装置
240 制御装置
241 制御部
242 記憶部
243 入出力インタフェース
244 操作部
261 第1光電センサ
262 第2光電センサ
La 所定位置
Rd 検知領域

Claims (9)

  1. 無端状に連結された踏段と、
    前記踏段を駆動する駆動部と、
    前記踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールと、
    前記左右のハンドレールにおける乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から前記踏段の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
    前記踏段に乗り込む利用者を検知する第2利用者検出部と、
    前記駆動部による前記踏段の駆動を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に前記第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である経過回数と経過回数に対応する第1所定時間の累計時間である第1累計時間とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、所定記憶部に記憶させる、
    乗客コンベア。
  2. 前記制御装置は、前記所定期間において、
    前記第1利用者検出部で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に前記第2利用者検出部で利用者が検知されると、前記第2利用者検出部での利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し、
    終了時刻までに前記第2利用者検出部で他の利用者が検知されると、前記第2利用者検出部での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し直し、
    最新の終了時刻までに前記第2利用者検出部で他の利用者が検知されなかったときは、前記第1利用者検出部での利用者検知時刻から最新の終了時刻までの経過時間である第2経過時間を求め、
    第2経過時間が求められる都度、第2経過時間の累計時間である第2累計時間を求めて前記所定記憶部に記憶させる、
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記制御装置は、前記踏段を所定運転モードで駆動した場合の電力消費量を、前記所定期間と、前記第1累計時間と、前記第2累計時間とに基づいて、推定する、
    請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記制御装置は、所定処理がなされることにより、第1運転モードでの運転制御または第2運転モードでの運転制御を選択的に実行するように構成されている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  5. 前記制御装置は、第1運転モードにおいて、
    定格速度よりも遅い低速度で前記踏段を駆動中に前記第1利用者検出部で利用者が検知されると、前記駆動部に前記踏段を前記定格速度で駆動させ、
    前記第1利用者検出部で利用者が検知されてから前記第1所定時間が経過する前に前記第2利用者検出部で利用者が検知されると、前記第2利用者検出部で検知される都度、前記第2利用者検出部での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定して、前記終了時刻まで、前記駆動部に前記踏段を前記定格速度で駆動させ、
    前記第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に前記第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過したときは、前記駆動部に前記踏段を前記低速度で駆動させる、
    請求項4に記載の乗客コンベア。
  6. 前記制御装置は、前記駆動部に前記踏段を定格速度で駆動させる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の乗客コンベア。
  7. 無端状に連結された踏段を駆動する乗客コンベアの利用状況を調査する利用状況調査装置であって、
    前記踏段に連動して循環駆動される左右のハンドレールにおける乗り口側の左右のニュエル部の先端位置から前記踏段の駆動方向とは反対側の空間を通過する利用者を検知する第1利用者検出部と、
    前記踏段に乗り込む利用者を検知する第2利用者検出部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記第1利用者検出部で利用者が検知されたがその後に前記第2利用者検出部で利用者が検知されないまま第1所定時間が経過した回数である経過回数と経過回数に対応する第1所定時間の累計時間である第1累計時間とのうちの少なくとも一方を所定期間カウントし、所定記憶部に記憶させる、
    乗客コンベアの利用状況調査装置。
  8. 前記制御装置は、前記所定期間において、
    前記第1利用者検出部で利用者が検知されてから第1所定時間が経過する前に前記第2利用者検出部で利用者が検知されると、前記第2利用者検出部での利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し、
    終了時刻までに前記第2利用者検出部で他の利用者が検知される、前記第2利用者検出部での最新の利用者検知時刻から第2所定時間後の時刻を終了時刻として設定し、
    最新の終了時刻までに前記第2利用者検出部で他の利用者が検知されなかったときは、前記第1利用者検出部での利用者検知時刻から最新の終了時刻までの経過時間である第2経過時間を求め、
    第2経過時間が求められる都度、第2経過時間の累計時間である第2累計時間を求めて前記所定記憶部に記憶させる、
    請求項に記載の乗客コンベアの利用状況調査装置。
  9. 前記制御装置は、前記踏段を所定運転モードで駆動した場合の電力消費量を、前記所定期間と、前記第1累計時間と、前記第2累計時間とに基づいて、推定する、
    請求項に記載の乗客コンベアの利用状況調査装置。
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