JP5644656B2 - スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機 - Google Patents

スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機 Download PDF

Info

Publication number
JP5644656B2
JP5644656B2 JP2011105255A JP2011105255A JP5644656B2 JP 5644656 B2 JP5644656 B2 JP 5644656B2 JP 2011105255 A JP2011105255 A JP 2011105255A JP 2011105255 A JP2011105255 A JP 2011105255A JP 5644656 B2 JP5644656 B2 JP 5644656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
vehicle
false
portable
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011105255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012237103A (ja
Inventor
健一郎 三治
健一郎 三治
宗範 松本
宗範 松本
博道 内藤
博道 内藤
高俊 関澤
高俊 関澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Soken Inc
Original Assignee
Denso Corp
Nippon Soken Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Nippon Soken Inc filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011105255A priority Critical patent/JP5644656B2/ja
Publication of JP2012237103A publication Critical patent/JP2012237103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5644656B2 publication Critical patent/JP5644656B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機に関するものである。
従来、図12(a)に示すように、車両90のユーザ91が携帯機92を持って車両90に近づくと、車両90から送信された車両側信号が携帯機92で受信され、携帯機92は、この車両側信号を受信したことに基づいて、車両90に携帯側信号を送信し、車両90は、この携帯側信号を受信したことに基づいて、スマート駆動(車両90のドアの解錠および車両駆動装置の始動の両方または一方)を行うスマートシステムの技術が知られている。車両90から送信される車両側信号の受信可能範囲93は、車両90の近傍に限定され、携帯機92が車両90から遠く離れているときにスマート駆動が実現してしまうことのないようになっている。
このようなスマートシステムの技術に対して、携帯機92が車両90から遠く離れていた状況においても、中継器を用いて携帯機92と車両90との通信を実現させ、車両90にスマート駆動を行わせるリレーステーションアタックが問題となる可能性がある。
リレーステーションアタックにおいては、図12(b)に示すように、RA中継器94を車両側信号の通信可能範囲93内に配置し、RA中継器95を携帯機95の近傍に配置し、車両90から送信された車両側信号をRA中継器94が受信して上り中継信号に変換してRA中継器95に送信し、この上り中継信号をRA中継器95が受信して車両側信号に戻して携帯機92に送信するようになっている。そして更に、携帯側信号を中継するためのRA中継器96、97をそれぞれ携帯機92近傍および車両90近傍に配置し、携帯機92から送信された携帯側信号をRA中継器96が受信して下り中継信号に変換してRA中継器97に送信し、この下り中継信号をRA中継器97が受信して携帯側信号に戻して車両90に送信するようになっている。
このような、スマートシステムにRA中継器が介入するリレーステーションアタックへの対抗策として、特許文献1には、RA中継器が介入し、RA中継器の出力レベル、RARA中継器−車両間距離が変化することで、車両側で受信する電波の電力がある規定範囲を外れた場合、RA中継器介入と判断し、スマート駆動を禁止する技術が記載されている。
特開2006−319846号公報
しかし、上記のような対策では、RA中継器97が、中継する信号の出力レベルを調整する機能を有していた場合、車両側の受信電力が上記規定範囲内に収まることが可能なため、RA中継器の介入を検出できない。
本発明は上記点に鑑み、RA中継器による中継を禁止する新たな技術を提供し、中継する信号の出力レベルを調整可能なRA中継器にも対応できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、スマート駆動として車両のドアの解錠および車両駆動装置の始動のうちいずれか一方または両方を行うスマートシステムであって、車両に搭載される車載システム(10)と、ユーザに携帯される携帯機(20)とを備え、前記車載システム(10)は、所定の車両側データを含む車両側信号を無線送信し、前記携帯機(20)は、前記車両側信号を受信したことに基づいて、前記車両側信号に含まれる前記車両側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、携帯側データを所定の拡散符号で拡散変調し、拡散変調後の拡散変調信号に基づく携帯側信号を無線送信し、前記車載システム(10)は、前記携帯側信号を拡散復調して前記携帯側データを取得し、取得した前記携帯側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、前記スマート駆動を行い、前記携帯機(20)は、前記所定の拡散符号で拡散変調されていない信号である偽信号を出力する偽信号出力手段(28)を備え、前記偽信号出力手段(28)が出力した偽信号および前記拡散変調信号が含まれるよう前記携帯側信号を生成して無線送信することを特徴とするスマートシステム。
このように、携帯機(20)から車載システム(10)への携帯側信号の送信においてスペクトラム拡散方式を用いるスマートシステムにおいて、携帯機(20)は、このスペクトラム拡散方式に用いる所定の拡散符号で拡散変調されていない偽信号を携帯側信号に付加する。
RA中継器が介在しない場合、この偽信号は車載システム(10)において逆拡散されて広い周波数帯域に分散されるので、車載システム(10)は正規信号(携帯側信号を生成するために偽信号と合成する信号)から携帯側データを正しく抽出することができる。
しかし、携帯機(20)から車載システム(10)への携帯側信号の送信にRA中継器が介在すると、逆拡散復調を行わないRA中継器が携帯側信号を復調してデータ化(論理値化)するときに、偽信号に妨害されて正しいデータにできない。そして、この正しくないデータを変調した変調信号がもう一方のRA中継器に送られるので、最終的に車載システム(10)においては、受信、復調、逆拡散復調した結果のデータが正規のものでないと判断され、リレーステーションアタックが失敗する。したがって、RA中継器が、中継する信号の出力レベルを調整可能か否かに関わらず、リレーステーションアタックを防止できる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスマートシステムにおいて、前記偽信号出力手段(28)が出力する前記偽信号の電圧は、前記携帯側信号を生成するために前記偽信号と合成する正規信号の電圧よりも高いことを特徴とする。このようにすることで、適切な偽信号を付加することができる。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のスマートシステムにおいて、前記偽信号出力手段(28)は、所定の周波数の正弦波信号を出力するオシレータ(28)を備え、前記オシレータ(28)が出力する前記正弦波信号に基づいた信号を前記偽信号を前記携帯側信号に付加し、前記オシレータ(28)の出力する前記正弦波の振幅をV、周波数をfとし、前記正規信号の振幅をV、ビットレートをfbitとすると、Vcos(2πf×t)>V ・・・式(1)
(1/f)×(φ/2π)×2>1/fbit
となっており、φ は式(1)を満たすVcos(2πft)の位相であり、0≦φ≦πを満たすことを特徴とする。このようにすることで、適切な周波数および強度の偽信号を付加することができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載のスマートシステムにおいて、前記偽信号出力手段(28)は、前記車両側信号を復調するための所定の周波数の正弦波信号を出力するオシレータ(28)を備え、前記オシレータ(28)が出力する前記正弦波信号に基づいた信号を前記偽信号として前記携帯側信号に付加することを特徴とする。このように、車両側信号を復調するためのオシレータ(28)を、偽信号生成のために流用することで、携帯機(20)の部品コストを抑えることができる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスマートシステムにおいて、前記携帯機(20)は、記携帯側信号のうち、前記車載システム(10)において同期捕捉または同期保持に使用されるビットを含む部分を除いた部分に、前記偽信号を付加することを特徴とする。このようにすることで、逆拡散よりも妨害に弱い同期捕捉または同期保持においては、偽信号による障害無く同期捕捉または同期保持を行うことができる。
また、請求項6に記載の発明は、スマート駆動として車両のドアの解錠および車両駆動装置の始動のうちいずれか一方または両方を行うスマートシステムにおいて、前記車両のユーザに携帯される携帯機であって、所定の車両側データを含む車両側信号を無線送信すると共に、受信した携帯側信号を拡散復調したデータが正規のものであると判定したことに基づいてスマート駆動を行う車載システム(10)から、前記車両側信号を受信したことに基づいて、前記車両側信号に含まれる前記車両側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、携帯側データを所定の拡散符号で拡散変調し、拡散変調後の拡散変調信号に基づく携帯側信号を無線送信する基本送受信手段(21〜27)と、前記所定の拡散符号で拡散変調されていない信号である偽信号を出力する偽信号出力手段(28)と、を備え、前記基本送受信手段(21〜27)は、前記偽信号出力手段(28)が出力した偽信号および前記拡散変調信号が含まれるよう前記携帯側信号を生成して無線送信することを特徴とする携帯機である。このように、本発明の特徴は、スマートシステムの携帯機の特徴としても捉えることができる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の第実施形態に係るスマートシステムの構成図である。 スマートシステムとリレーステーションアタックの概要を示す図である。 RA中継器96、97の作動の詳細を示す図である。 RA中継器96での信号A、B、Cの特性を示す図である。 正規信号と偽信号の電圧を同じとした場合のシミュレーション結果である。 正規信号よりも偽信号の電圧を高くした場合のシミュレーション結果である。 好ましい周波数の偽信号を用いた場合のシミュレーション結果である。 直流信号に基づく信号を偽信号として用いた場合のシミュレーション結果である。 134kHzの偽信号を用いた場合のシミュレーション結果である。 正規信号のビット構成を例示する図である。 本発明の他の例におけるスマートシステムの構成図である。 リレーステーションアタックを説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係るスマートシステムの構成を示す。このスマートシステムは、スマート駆動として車両のドアの解錠および車両駆動装置(例えばエンジン)の始動を行うものであり、車両に搭載される車載システム10と、ユーザに携帯される携帯機20とを備えている。
車載システム10は、車両側制御部11、フロントエンド・変調器12、LF送信アンテナ13、RF受信アンテナ14、フロントエンド・BPSK復調器15、逆拡散部16等を有している。
携帯機20は、LF受信アンテナ21、アンプ・フィルタ部22、LF用復調部23、携帯側制御部24、拡散部25、BPSK変調器26、RF送信アンテナ27、オシレータ28等を備えている。
以下、これら車載システム10および携帯機20の各部の作動と共に、スマートシステム全体の作動について説明する。
まず、車両側制御部11は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、送信タイミングが訪れるまで待機する。送信タイミングとしては、定期的(例えば1秒周期)に訪れるポーリングタイミング、および、ユーザがドアに手をかける動作をタッチセンサ(図示せず)を用いて検出したタイミングがある。
送信タイミングが訪れると車両側制御部11は、所定のLFデータ(携帯側データの一例に相当する)を作成してフロントエンド・変調器12に出力する。するとフロントエンド・変調器12は、受けたLFデータに対して変調、増幅、フィルタリング等の処理を行うことで、LFデータを含むLF波帯の信号(携帯側信号の一例に相当する)を生成し、LF送信アンテナ13に出力する。これにより、LF送信アンテナ13から当該LF波帯の信号が無線送信される。LF波帯の信号は、距離による減衰が激しいので、車両のごく近傍の受信可能領域50(例えば車両から1メートル以内の位置)でしか受信できない。
図2(a)に示すように、車両のユーザ91が保持する携帯機20が上記受信可能領域50内にいる場合、車載システム10から上記のように送信されたLF波帯の信号は、LF受信アンテナ21が無線受信する。そしてLF受信アンテナ21が無線受信したLF波帯の信号は、アンプ・フィルタ部22に入力され、アンプ・フィルタ部22では、このLF波帯の信号の増幅および周波数フィルタリングを行う。
増幅および周波数フィルタリングされた後のLF波帯の信号は、LF用復調部23に入力され、LF用復調部23は、この入力されたLF波帯の信号を復調することで、このLF波帯の信号に含まれるLFデータを取得し、取得したLFデータを携帯側制御部24に入力する。
携帯側制御部24は、周知のマイクロコンピュータによって構成され、LF用復調部23から入力されたLFデータが正規のものであるか否かを、周知の方法で(例えば正規のデータと一致するか否かで)判定し、正規のものでないと判定した場合は、後述するRFデータを送信せず、このLFデータを破棄する。
本例の場合、携帯機20が車載システム10に対応したものなので、車載システム10から送信されたLF波帯の信号に含まれるLFデータは、正規のものであると判定される。その場合、携帯側制御部24は、所定のRFデータ(携帯側データの一例に相当する)を作成して拡散部25に入力する。
拡散部25は、スペクトラム拡散方式(より具体的には、直接スペクトル拡散方式(DSSS))の拡散変調を行う回路(例えば、マイクロコンピュータ、FPGA)であり、入力されたRFデータに対して所定の拡散符号で拡散変調し、拡散変調された結果の拡散変調信号(正規信号の一例に相当する)をBPSK変調器26に入力する。
BPSK変調器26は、入力された変調信号に対してBPSK変調(あるいは他の変調方式でもよい)を施し、さらにBPSK変調後の信号に対して増幅および周波数フィルタリングを施し、その結果のRF波帯の信号(例えば日本及び北米では300MHz程度、欧州及び韓国では400MHz程度。携帯側信号の一例に相当する。)をRF送信アンテナ27に入力する。するとRF送信アンテナ27は、入力されたRF波帯の信号を無線送信する。
これらLF受信アンテナ21、アンプ・フィルタ部22、LF用復調部23、携帯側制御部24、拡散部25、BPSK変調器26、RF送信アンテナ27が、基本送受信手段の一例を構成する。
ただし、拡散部25からBPSK変調器26に入力される拡散変調信号には、オシレータ28が出力する偽信号が付加される。オシレータ28は、所定の周波数(Nヘルツ)の正弦波信号を出力する周知の発振回路である。したがって、BPSK変調器26には、拡散部25が出力した拡散変調信号(正規信号)とオシレータ28の出力した偽信号との合成信号が入力され、BPSK変調器26は、この合成信号に対して上記のような処理を施してRF送信アンテナ27に入力する。
したがって、RF送信アンテナ27から無線送信されるRF波帯の信号は、RFデータを含む正規信号と、オシレータ28が出力する偽信号とが含まれる。このRF波帯の信号は、LF波帯の信号に比べて遠くまで届くようになっている。
このようなLF波帯の信号が携帯機20から送信されると、車載システム10のRF受信アンテナ14は、このRF波帯の信号を無線受信してフロントエンド・BPSK復調器15に入力する。するとフロントエンド・BPSK復調器15は、入力されたRF波帯の信号に増幅、周波数フィルタリング等の処理を施し、さらにその処理後のRF波帯の信号にBPSK復調(あるいは、BPSK変調器26がBPSK以外の変調方式で変調したならその変調方式に対応した復調)を施し、その結果得た信号を逆拡散部16に入力する。
逆拡散部16は、スペクトラム拡散方式(より具体的には、直接スペクトル拡散方式(DSSS))の拡散復調を行う回路(例えば、マイクロコンピュータ、FPGA)であり、フロントエンド・BPSK復調器15から入力された信号に対して、拡散部25と同じ所定の拡散符号で同期捕捉、同期追従、逆拡散復調の処理を施す。
逆拡散部16に入力される信号は、偽信号と正規信号の合成信号に相当するが、この合成信号のうち偽信号は、上記所定の拡散符号で拡散変調された信号ではないので、逆拡散部16の逆拡散復調によって広い周波数帯域に分散され、その結果、合成信号のうち正規信号のみが逆拡散復調によってRFデータとして復元される。逆拡散部16は、このように復元されたRFデータを車両側制御部11に入力する。
車両側制御部11は、このRFデータ(携帯側データの一例に相当する)が入力されると、このRFデータが正規のものであるか否かを判定するため、当該RFデータを所定の照合用データと照合する。そして、照合の結果に基づいて、当該RFデータが正規のものであるか否かを、周知の方法で(例えばキーデータが照合用データと一致するか否かで)判定する。
RFデータを含むRF波帯の信号を送信した携帯機20は、車載システム10に対応したものなので、このRFデータは、正規のものであると判定される。そして、正規の者であると判定した場合、車両側制御部11は、スマート駆動を開始する。具体的には、図示しないアクチュエータを制御することで、車両のドアを解錠し、また、ユーザによるエンジン始動操作(例えば、エンジンスタートボタンの押下)があったことに基づいて、エンジン用のアクチュエータ(インジェクタ、イグナイタ、スタータモータ等)を制御してエンジンを始動させる。なお、受信したRF波帯の信号が携帯機20からのものでない場合は、受信したRFデータが正規のものでないと判定し、スマート駆動を禁止する。
このように、RA中継器が介在しない場合、携帯機20から偽信号が含まれたRF波帯の信号が送信されても、この偽信号は車載システム10において逆拡散されて広い周波数帯域に分散されるので、車載システム10は正規信号(携帯側信号を生成するために偽信号と合成する信号)から携帯側データを正しく抽出することができる。
ここで、リレーステーションアタックが試みられた場合について説明する。本実施形態が防止対象とするリレーステーションアタックにおいては、図2(b)に示すように、RA中継器94をLF波帯信号の通信可能範囲50内に配置し、RA中継器95を携帯機20の近傍に配置し、車載システム10から送信されたLF波帯信号をRA中継器94が受信してRF波帯の信号に周波数変換してRA中継器95に送信し、このRF波帯の信号をRA中継器95が受信してLF波帯信号に戻して携帯機20に送信するようになっている。
そして更に、RF波帯の信号(携帯側信号)を中継するためのRA中継器96、97をそれぞれ携帯機20近傍および車載システム10近傍に配置し、携帯機20から送信された携帯側信号をRA中継器96が受信して下り中継信号に変換してRA中継器97に送信し、この下り中継信号をRA中継器97が受信して携帯側信号に戻して車両に送信するようになっている。
ここで、携帯機20から車載システム10へのRF波帯の信号を中継するRA中継器96、97の作動の詳細について、図3を用いて説明する。
携帯機20から送信されたRF波帯の信号A(BPSK変調波)は、RA中継器96の受信アンテナ96aで無線受信されてフロントエンド96bに入力され、フロントエンド96bは入力された信号に増幅および周波数フィルタリングを施し、その結果の信号をBPSK復調部96cに入力し、BPSK復調部96cは入力された信号に対してBPSK復調を施し、その結果の信号Bを2値化部96dに入力する。2値化部96dは、入力された信号Bの電圧が所定の閾値より高いか低いかで信号を2値化し、その結果の信号Cを変調部96eに入力する。変調部96eは、入力された信号Cを変調してRF波帯の信号に変換し、送信アンテナ96fに入力する。すると送信アンテナ96fは、入力されたRF波帯の信号を無線送信する。
すると、RA中継器97においては、RA中継器96から送信されたRF波帯の信号が受信アンテナ97aで無線受信されてフロントエンド97bに入力され、フロントエンド97bは入力された信号に増幅および周波数フィルタリングを施し、その結果の信号を復調部97cに入力し、復調部97cは入力された信号に対して復調(RA中継器96の変調部96aの変調方式に対応する復調)を施し、その結果の信号を2値化部97dに入力する。2値化部97dは、入力された信号の電圧が所定の閾値(例えば0ボルト)より高いか低いかで信号を2値化し、その結果の信号をBPSK変調部97eに入力する。BPSK変調部97eは、入力された信号を変調してRF波帯の信号に変換し、送信アンテナ97fに入力する。すると送信アンテナ97fは、入力されたRF波帯の信号を無線送信し、このRF波帯の信号が車載システム10で受信される。
図4に、携帯機20が送信するRF波帯の信号に、上記のような偽信号が含まれていなかった場合と、含まれていた場合の、信号A、B、Cの波形を例示する。まず、携帯機20が送信するRF波帯の信号に、上記のような偽信号が含まれていなかった場合について説明する。この場合、図4の上段に示すように、信号A(RA中継器96の受信アンテナ96aが受信する信号)の周波数特性51は、信号Aが拡散変調されているが故に、広い周波数帯に強度が分布するような特性となっている。
この信号AがRA中継器96の受信アンテナ96b、フロントエンド96bを経てBPSK復調部96cでBPSK復調された後の信号Bの時間−電圧特性52は、携帯機(ただし、従来通りオシレータ28を有さないもの)でBPSK拡散変調後の信号と同じになる。したがって、この信号Bを2値化部96dで2値化した結果の信号Cの時間−論理値(HIかLOか)特性53も、拡散変調されたRFデータと同じになる。
一方、本実施形態のように、偽信号と正規信号の合成信号を含むRF波帯の信号Aが携帯機20から送信された場合、図4の下段に示すように、信号Aの周波数−強度特性54は、正規信号(RFデータが拡散変調された信号)に対応して広い周波数帯に強度が分布するような成分と、偽信号に対応して特定の周波数で強度がピークになる成分54a、54bとを共に含んでいる。ここで、ピーク成分54a、54bの周波数は、オシレータ28の出力周波数(Nヘルツ)分だけBPSK変調による正規信号の中心周波数よりもずれている。
このような信号AがRA中継器96の受信アンテナ96b、フロントエンド96bを経てBPSK復調部96cでBPSK復調された場合、BPSK復調後の信号Bの時間−電圧特性55は、BPSK拡散変調後の正規信号に偽信号の正弦波が合成された特性となっている。したがって、この信号Bを2値化部96dで、例えば0ボルトを閾値として2値化した結果の信号Cの時間−論理値(HIかLOか)特性56は、偽信号の成分に妨害されて、拡散変調されたRFデータとは同じにならない。
したがって、このような信号Cが変調部96aで変調されて送信アンテナ96fで送信され、RA中継器97で上述のように受信、復調、2値化、BPSK変調されて車載システム10に送信されても、信号Cの時点で間違った値を含むRF波帯の信号が携帯機20に届くだけなので、携帯機20において、当該RF波帯の信号を受信、BPSK復調、逆拡散復調し、車両側制御部11が逆拡散復調のデータを取得しても、このデータは正規のLFデータではなくなっているので、スマート駆動は禁止され、ドアも開かず、エンジンも始動しないので、リレーステーションアタックは失敗する。
以下、オシレータ28から出力する偽信号の詳細について説明する。まず、偽信号の信号強度について説明する。偽信号の入力電力(Nに相当する)は、この偽信号と合成される正規信号の電力(Nに相当する)との関係で言えば、携帯機20側で復調可能なS/N比となるように設定される。例えば、携帯機20及び車載システムの組み合わせが−20dBのS/N比まで復調可能な性能を有していれば、偽信号は、正規信号に対して+20dBを上限とする電力であればよい。ただし、実際は伝搬環境からのノイズを考え、+20dBよりもレベルを下げる。
また、偽信号と正規信号の電圧の最大値が等しい場合について、偽信号と正規信号(ランダムに生成した)とを合成し、合成結果の合成信号を、0ボルトを閾値として2値化するシミュレーションを行った結果を図5に示す。なお、このシミュレーションでは、偽信号の周波数は1kHzとし、正規信号のチップレートは100kcpsとする。
この場合、図5に示す通り、偽信号(a)と正規信号(b)の合成信号(c)を2値化した信号(d)は、正規信号(b)と同じになっている。すなわち、偽信号を付加してもエラーが0となり、図3の信号Cは、携帯機20で拡散変調されたRFデータと同じになる。
この図5の例よりも偽信号の電圧が高い場合は、エラーが発生する。例えば、偽信号の電圧が正規信号の電圧より1.1倍高くなった場合について、偽信号と正規信号とを合成し、合成結果の合成信号を、0ボルトを閾値として2値化するシミュレーションを行った結果を図6に示す。このシミュレーションの他の条件は、図5のシミュレーションと同じである。
この場合、図6に示す通り、偽信号(a)と正規信号(b)の合成信号(c)を2値化した信号(d)は、正規信号(b)と異なっている。より具体的には、誤り率が12.5%となっている。従って、偽信号の電圧(強度)の下限は正規信号の電圧である。すなわち、偽信号を付加することで、図3の信号Cは、携帯機20で生成したRFデータと異なる値になる。以上のようなことから、偽信号の出力電圧は、合成相手の正規信号の出力電圧よりも高くなる必要がある。
ただし、正確には、車システム10では(スペクトラム拡散の)逆拡散により、通信部16に入力される信号が携帯機20で拡散変調された後の正規信号に対して多少間違ってもエラー回避できる場合がある。例えば、RFデータの1ビットの半分間違ったとし、間違った部分は逆拡散(和)により0となり、正しい部分は逆拡散により正しい値が得られると、結局総和は正しい値となる。また、上記のシミュレーションは理想的なシステムであり、実際には車載システム20のフロントエンド・BPSK復調器15や逆拡散部16の設計や製品品質により影響する。例えば、基板ノイズにより振幅が変動すれば、上記の正しい値のときも結果としてRFデータとは異なるデータを逆拡散によって得る可能性は高くなる。
以上のことより、偽信号の出力電圧は、合成相手の正規信号の出力電圧よりも高くなる必要があるが、実際には、RA中継器が介入した後に復調できなくなる程度の電圧に設定する。
次に、偽信号の周波数について説明する。上記した通り、1ビット(使用する拡散符号の符号数が100とき100チップ)のうち一部がRA中継器96において間違って2値化されても、車載システム10では復調できてしまう場合がある。したがって、本来1ビット中には拡散符号としてチップ0、1の論理値を有しているが、1ビット全体が全て1、又は0となることが必須ではないが好ましい。
偽信号の振幅をV、周波数をf、正規信号の振幅をV、ビットレートをfbit、とすると、偽信号の電圧が正規信号の電圧を超えるためには、
cos(2πf×t)>V ・・・式(1)
という不等式を満たす必要がある(tは時間)。また、偽信号の電圧が正規信号の電圧を超える時間が1bitの時間を超えるためには
(1/f)×(φ/2π)×2>1/fbit・・・式(2)
但し、φは式(1)を満たすVcos(2πft)の位相であり、0≦φ≦πを満たすという不等式を満たす必要がある。
この式(1)、(2)は、偽信号により1ビット全体が間違うための周波数と電圧を規定するものである。正規信号に偽信号が重畳したときに、RA中継器96の2値化において正規信号が復元されないようにするには、V≦Vの期間が1ビットを超えないといけない。この条件を満たす期間が0〜φ(0≦φ≦π)であれば、偽信号1周期の間に2倍存在するため、時間としては(1/f)×(φ/2π)×2となる。
上記の2式(1)、(2)から偽信号の周波数fを算出する。したがって、V=1V、V=2V、fbit=1kbpsとすると、例えばφ=π/3、f=1000/3Hzとしてもよい。
この例について図5、図6と同様のシミュレーションを行った結果を図7に示す(表示形式も図5、図6と同じ)。なお、シミュレーションの他の条件は、図6のシミュレーションと同じである。
この場合、図7に示す通り、偽信号(a)と正規信号(b)の合成信号(c)を2値化した信号(d)は、常にHIまたはLOの期間がビットレートの逆数(すなわち1msec)の長さ以上得られている。
また、極端な例では、上記2つの不等式を満たすために、偽信号の周波数を0ヘルツとする例も可能である。この場合、偽信号は直流信号となる。
この例について図7と同様のシミュレーションを行った結果を図8に示す(表示形式も図7と同じ)。なお、シミュレーションの他の条件は、図7のシミュレーションと同じである。この場合、図7に示す通り、偽信号(a)と正規信号(b)の合成信号(c)を2値化した信号(d)は、1ビットの時間1msecが常にHIとなる。
なお、偽信号を直流信号とする方法としては、例えばオシレータ28を直流信号を出力する回路に置き換えるようにしてもよい。あるいは、オシレータ28を廃し、図1のBPSK変調器26が生成するRFキャリアを、BPSK変調器26の出力結果に合成してもよい。後者の場合には、偽信号として用いたRFキャリアとRF変調器で用いたRFキャリアの位相を一致させる。もしこれらの位相が(π/2)+M×180°(Mは整数)ずれると直流成分がなくなってしまうためである。
このように、偽信号の周波数の下限はなく(直流でもよい)、また、上記2つの不等式(1)、(2)を満たすような周波数が好ましい。このようにすることで、適切な周波数および強度の偽信号を付加することができる。
なお、オシレータ28が出力する偽信号の周波数としては、例えば、LF用復調部23がLF波帯の信号の復調に用いるLFキャリアの周波数(134kHz)としてもよい。この場合、LF用復調部23は、オシレータ28が出力した上記LFキャリア(所定の周波数の正弦波信号)を用いてLF波帯の信号を復調するようになっていてもよい。このように、LF波帯の信号を復調するためのオシレータ28を、偽信号生成のために流用することで、携帯機20の部品コストを抑えることができる。この例について、図5、図6と同様のシミュレーションを行った結果を図9に示す(表示形式も図5、図6と同じ)。2値化後の信号が正規信号と異なるようになる。なお、シミュレーションの他の条件は、図6のシミュレーションと同じである。
次に、正規信号に偽信号を合成するタイミングについて説明する。RFデータが拡散変調された正規信号(拡散部25が出力した信号)のうち、全ビットにオシレータ28からの偽信号を合成するようになっていてもよい。この場合、オシレータ28は、携帯機20の作動中常に偽信号を出力するようになっていればよい。
あるいは、正規信号のうち一部については偽信号を合成せず、残りの部分にのみ偽信号を合成するようになっていてもよい。例えば、図10に示すような正規信号61(1つの小さな四角形が1ビットに相当する)のうち、先頭の2ビット62が同期捕捉用ビットであり、8番目および9番目のビット63が同期保持用のビットであるとする。つまり、同期保持の間隔を5ビットとする。
この場合、車載システム10の逆拡散部16は、同期捕捉用ビット62を用いて同期捕捉を行い、同期保持用ビット63を用いて同期保持を行い、他のビットを用いて逆拡散復調を行う。
そして、オシレータ28は、同期捕捉用ビット62および同期保持用ビット63に対しては、偽信号を合成せず、他のビットにのみ、偽信号を合成する。これを実現するために、携帯側制御部24(または拡散部25)は、オシレータ28からの偽信号の出力のオン、オフを制御するようになっている。
同期捕捉、同期保持は、同期タイミングに沿ったデータ復調(逆拡散)よりノイズに弱いため、このようにすることで、逆拡散よりも妨害に弱い同期捕捉または同期保持においては、偽信号による障害無く同期捕捉または同期保持を行うことができる。
以上説明した通り、本実施形態においては、携帯機20は、偽信号出力手段としてのオシレータ28が出力した偽信号および拡散変調信号が含まれるようRF波帯の信号を生成して無線送信する。
このように、携帯機20から車載システム10への携帯側信号の送信においてスペクトラム拡散方式を用いるスマートシステムにおいて、携帯機20は、このスペクトラム拡散方式に用いる所定の拡散符号で拡散変調されていない偽信号を携帯側信号に付加する。
RA中継器が介在しない場合、この偽信号は車載システム10において逆拡散されて広い周波数帯域に分散されるので、車載システム10は正規信号(携帯側信号を生成するために偽信号と合成する信号)から携帯側データを正しく抽出することができる。
しかし、携帯機20から車載システム10への携帯側信号の送信にRA中継器が介在すると、逆拡散復調を行わないRA中継器が携帯側信号を復調してデータ化するときに、偽信号に妨害されて正しいデータにできない。そして、この正しくないデータを変調した変調信号がもう一方のRA中継器に送られるので、最終的に車載システム10においては、受信、復調、逆拡散復調した結果のデータが正規のものでないと判断され、リレーステーションアタックが失敗する。したがって、RA中継器が、中継する信号の出力レベルを調整可能か否かに関わらず、リレーステーションアタックを防止できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。例えば、以下のような形態も許容される。
(1)上記実施形態では、オシレータ28が出力する偽信号と、拡散部25から出力されてBPSK変調器26に入力される前の正規信号とを合成して合成信号とし、この合成信号をBPSK変調器26に入力するようになっている。
しかし、偽信号は、上記のようにBPSK変調器26の前段において合成するのではなく、BPSK変調器26の後段において合成するようになっていてもよい。例えば、図11に示すように、携帯機20は、更にアンプ29およびBPSK変調器30を備え、オシレータ28の出力した正弦波信号をアンプ29に入力し、アンプ29によって所望の電圧に増幅された信号をBPSK変調器30に入力し、BPSK変調器30によってBPSK変調器26と同様にBPSK変調等された正弦波信号(偽信号に相当する)と、BPSK変調器26から出力された正規信号(RFデータが拡散変調されてBPSK変調等された結果の信号)とが合成され、当該合成信号がRF波帯の信号としてRF送信アンテナ27によって無線送信されるようになっていてもよい。この場合は、オシレータ28、アンプ29、BPSK変調器30が、偽信号出力手段28の一例を構成する。
このような例でも、携帯機20は、偽信号出力手段28が出力した偽信号および拡散変調信号が含まれるようRF波帯の信号(携帯側信号)を生成して無線送信する点は同じである。
(2)また、上記実施形態では、偽信号は正弦波信号、直流信号、または、それら正弦波信号、直流信号のいずれかをBPSK変調した信号であった。しかし、偽信号としては、このような信号に限らず、RFデータの拡散変調に用いられる拡散符号で拡散変調されていない信号であれば、どのようなものであってもよい。
例えば、RFデータを拡散変調した正規信号に、その正規信号よりも高電力(または高電圧)の矩形信号を、偽信号として合成してもよい。このようにしても、RA中継器96は、電力(または電圧)の大きい方の信号に従って2値化することになるので、リレーステーションアタックが失敗する。
また、正規信号に合成される偽信号は、RFデータの拡散変調に用いられる拡散符号(以下、拡散符号Xという)とは異なる拡散符号(以下、拡散符号Yという)で拡散変調された信号であってもよい。この場合も、拡散符号Yで拡散変調された方の偽信号の電力(または電圧)の方が拡散符号Xで拡散変調された正規信号の電力(または電圧)よりも高ければ、RA中継器96は、電力(または電圧)の大きい方の信号に従って2値化することになるので、リレーステーションアタックが失敗する。一方、車載システム10では、受信したRF波帯の信号を拡散符号Xで逆拡散復調するので、拡散符号Yで拡散変調された信号は捨てられ、正しいRFデータを取得することができる
またこの場合、車載システム10は、受信したRF波帯の信号を拡散符号Xで逆拡散復調すると共に、受信したRF波帯の信号を拡散符号Yでも別途逆拡散復調するようになっていてもよい。この場合、車載システム10では、正規信号に含まれるRFデータも、偽信号に含まれるデータも、両方正しく受信することができる。
(3)また、上記実施形態においては、車載システム10と携帯機20の間で1往復の通信を行うことでスマート駆動を実現しているが、複数回往復する通信を行うことでスマート駆動を実現してもよい。つまり、(a)車載システム10が所定のLFデータを含むLF波帯の信号を携帯機20に送信する。(b)「携帯機20が、当該LF波帯の信号に含まれるLFデータが正規のものであるか否か判定し、正規のものであれば、所定のRFデータを含むRF波帯の信号を車載システム10に送信し、車載システム10が、当該RF波帯の信号に含まれるRFデータが正規のものであるか否か判定し、正規のものであれば、所定のLFデータを含むLF波帯の信号を携帯機20に送信する」という処理をJ回繰り返す(ただしJは1以上の整数)。(c)携帯機20が、当該LF波帯の信号に含まれるLFデータが正規のものであるか否か判定し、正規のものであれば、所定のRFデータを含むRF波帯の信号を車載システム10に送信し、車載システム10が、J+1回目に受信した当該RF波帯の信号に含まれるRFデータが正規のものであるか否か判定し、正規のものであれば、スマート駆動を行う。という処理を行ってもよい。
この場合、この複数回の往復のすべての回において、携帯機20から車載システム10に送信されるRF波帯の信号に偽信号を含めるようになっていてもよいし、特定の回(例えば1回目、最後)においてのみRF波帯の信号に偽信号を含めるようになっていてもよい。
(4)また、上記実施形態では、スマート駆動は、車両のドアの解錠および車両駆動装置の始動を行うものであるが、スマート駆動は、車両のドアの解錠のみを行うものであってもよいし、車両駆動装置の始動のみを行うものであってもよい。
(5)また、上記実施形態では、車載システム10から携帯機20への無線送信される車両側信号としては、LF波帯の信号が用いられているが、LF波帯以外の帯域の無線信号が用いられていてもよい。また同様に、携帯機20から車載システム10へ無線送信される携帯側信号としては、RF波帯の信号が用いられているが、RF波帯以外の帯域の無線信号が用いられていてもよい。
10 車載システム
11 車両側制御部
12 フロントエンド・変調器
13 LF送信アンテナ
14 RF受信アンテナ
15 フロントエンド・BPSK復調器
16 逆拡散部
20、92 携帯機
21 LF受信アンテナ
22 アンプ・フィルタ部
23 LF用復調部
24 携帯側制御部
25 拡散部
26 BPSK変調器
27 RF送信アンテナ
28 オシレータ
29 アンプ
30 BPSK変調器
50、93 通信可能範囲
51、54 信号Aの周波数特性
52、55 信号Bの時間−電圧特性
53、56 信号Cの時間−論理値特性
54a、54b ピーク成分
61 正規信号
62 同期捕捉用ビット
63 同期保持用ビット
90 車両
91 ユーザ
94〜97 RA中継器
96a、97a 受信アンテナ
96b、97b フロントエンド
96c BPSK復調部
96d、97d 2値化部
96e 変調部
96f、97f 送信アンテナ
97c 復調部

Claims (6)

  1. スマート駆動として車両のドアの解錠および車両駆動装置の始動のうちいずれか一方または両方を行うスマートシステムであって、
    車両に搭載される車載システム(10)と、ユーザに携帯される携帯機(20)とを備え、
    前記車載システム(10)は、所定の車両側データを含む車両側信号を無線送信し、
    前記携帯機(20)は、前記車両側信号を受信したことに基づいて、前記車両側信号に含まれる前記車両側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、携帯側データを所定の拡散符号で拡散変調し、拡散変調後の拡散変調信号に基づく携帯側信号を無線送信し、
    前記車載システム(10)は、前記携帯側信号を拡散復調して前記携帯側データを取得し、取得した前記携帯側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、前記スマート駆動を行い、
    前記携帯機(20)は、前記所定の拡散符号で拡散変調されていない信号である偽信号を出力する偽信号出力手段(28)を備え、前記偽信号出力手段(28)が出力した偽信号および前記拡散変調信号が含まれるよう前記携帯側信号を生成して無線送信することを特徴とするスマートシステム。
  2. 前記偽信号出力手段(28)が出力する前記偽信号の電圧は、前記携帯側信号を生成するために前記偽信号と合成する正規信号の電圧よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のスマートシステム
  3. 前記偽信号出力手段(28)は、所定の周波数の正弦波信号を出力するオシレータ(28)を備え、前記オシレータ(28)が出力する前記正弦波信号に基づいた信号を前記偽信号を前記携帯側信号に付加し、
    前記オシレータ(28)の出力する前記正弦波の振幅をV、周波数をfとし、前記正規信号の振幅をV、ビットレートをfbitとすると、
    cos(2πf×t)>V ・・・式(1)
    (1/f)×(φ/2π)×2>1/fbit
    となっており、φは、前記式(1)を満たすVcos(2πf×t)の位相であり、0≦φ≦πを満たすことを特徴とする請求項2に記載のスマートシステム。
  4. 前記偽信号出力手段(28)は、前記車両側信号を復調するための所定の周波数の正弦波信号を出力するオシレータ(28)を備え、前記オシレータ(28)が出力する前記正弦波信号に基づいた信号を前記偽信号として前記携帯側信号に付加することを特徴とする請求項1または2に記載のスマートシステム。
  5. 前記携帯機(20)は、記携帯側信号のうち、前記車載システム(10)において同期捕捉または同期保持に使用されるビットを含む部分を除いた部分に、前記偽信号を付加することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスマートシステム。
  6. スマート駆動として車両のドアの解錠および車両駆動装置の始動のうちいずれか一方または両方を行うスマートシステムにおいて、前記車両のユーザに携帯される携帯機であって、
    所定の車両側データを含む車両側信号を無線送信すると共に、受信した携帯側信号を拡散復調したデータが正規のものであると判定したことに基づいてスマート駆動を行う車載システム(10)から、前記車両側信号を受信したことに基づいて、前記車両側信号に含まれる前記車両側データが正規のものであるか否かを判定し、正規のものであると判定したことに基づいて、携帯側データを所定の拡散符号で拡散変調し、拡散変調後の拡散変調信号に基づく携帯側信号を無線送信する基本送受信手段(21〜27)と、
    前記所定の拡散符号で拡散変調されていない信号である偽信号を出力する偽信号出力手段(28)と、を備え、
    前記基本送受信手段(21〜27)は、前記偽信号出力手段(28)が出力した偽信号および前記拡散変調信号が含まれるよう前記携帯側信号を生成して無線送信することを特徴とする携帯機。
JP2011105255A 2011-05-10 2011-05-10 スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機 Expired - Fee Related JP5644656B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011105255A JP5644656B2 (ja) 2011-05-10 2011-05-10 スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011105255A JP5644656B2 (ja) 2011-05-10 2011-05-10 スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012237103A JP2012237103A (ja) 2012-12-06
JP5644656B2 true JP5644656B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=47460240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011105255A Expired - Fee Related JP5644656B2 (ja) 2011-05-10 2011-05-10 スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5644656B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5772536B2 (ja) * 2011-11-18 2015-09-02 株式会社日本自動車部品総合研究所 スマートシステム
JP6354165B2 (ja) 2014-01-15 2018-07-11 株式会社デンソー 制御システム
JP2017014839A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 車載機器制御システム、車載制御装置
JP2018039378A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 株式会社オートネットワーク技術研究所 車載通信システム、車載装置及び携帯機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3277187B2 (ja) * 1993-09-16 2002-04-22 株式会社豊田自動織機 リモートコントロール装置
JP2005207019A (ja) * 2004-01-20 2005-08-04 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk キーレスエントリーシステム
JP2010011061A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Nippon Soken Inc 無線通信システム
JP5400407B2 (ja) * 2009-02-10 2014-01-29 アルプス電気株式会社 キーレスエントリー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012237103A (ja) 2012-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5862454B2 (ja) スマートシステム
CN101141148B (zh) 车辆控制系统
CN101594165B (zh) 一种混合扩频通信系统及其工作方法
JP5644656B2 (ja) スマートシステムおよびスマートシステムの携帯機
JP2004505544A (ja) 周波数が不安定な信号に対する高感度の追跡及び同期化を用いた周波数ホッピングスペクトル拡散システム
WO2003049051A1 (en) Method of securing access to a user having an enhanced security proximity token
US7321289B2 (en) Systems and methods for reducing interference by modulating a reader transmittal signal within the transmission channel
JP3979246B2 (ja) 通信システムの応答器及び質問器
US20060255909A1 (en) Security system
JP2012175518A (ja) スマートシステム
US5959550A (en) Remote meter reading system
JP2002521596A (ja) エントリシステム
JP3487508B2 (ja) 通信装置、通信方法、通信制御プログラム、受信装置、受信方法及び受信制御プログラム
JP4679363B2 (ja) 列車検知装置
JP5772536B2 (ja) スマートシステム
JP2008172573A (ja) 送受信システム、送信機、受信機、及びキーレスエントリシステム
JP2011021369A (ja) 車両の電子キーシステム
JP3931808B2 (ja) 通信システムの質問器、及び応答器
JPH05254435A (ja) 列車制御用通信装置
JP2003008474A (ja) スペクトル拡散通信機
JPH05294239A (ja) 列車制御用通信装置
JP4808017B2 (ja) 列車検知装置
JP3118069B2 (ja) 列車制御用通信装置
JP3118073B2 (ja) 列車制御用通信装置
JP3352587B2 (ja) 列車制御用通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141007

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5644656

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees