JP5633714B2 - 液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子 - Google Patents

液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子 Download PDF

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Description

本発明は、液晶配向剤、液晶配向膜および液晶表示素子に関する。
液晶表示素子は、表示デバイスとして現在広く使用されている。液晶表示素子の構成部材である液晶配向膜は、液晶を均一に並べる膜であるが、液晶配向性が不十分な場合、表示ムラや残像と言われる表示不良を引き起こし易くなる。表示不良の発生は、液晶中のイオン性不純物が関与する場合もあり、この不純物を低減させる方法として、特許文献1のような提案がなされている。
また、液晶配向膜においては、布で高分子膜の表面を擦るラビングという配向処理を行うのが一般的である。しかし、液晶配向膜のラビング耐性が不十分であると、膜が削れて傷や粉塵を発生させたり、膜そのものが剥離したりしてしまい、液晶表示素子の表示品位を低下させてしまう。そのため、液晶配向膜には高いラビング耐性が求められており、特許文献2〜5に示されるような手法が提案されている。
また、液晶配向膜の体積抵抗率が高いと、蓄積電荷が緩和し難くなり、残像が消去するまでの時間がかかるという問題が知られている。残像消去時間を短くする方法としては、特許文献6のような体積抵抗率の低い液晶配向膜を使用する方法が提案されている。
特開2002−323701号公報 特開平7−120769号公報 特開平9−146100号公報 特開2008−90297号公報 特開平9−258229号公報 国際公開第2004/053583号
液晶表示素子のモードのひとつとして近年開発されたFFS(Fringe Field Switching)モードにおいて、体積抵抗率の低い液晶配向膜を使用すると、蓄積電荷が緩和するまでの時間は短いものの、電荷が蓄積し易くなることが判明した。電荷が蓄積し易いFFSモード液晶表示素子の場合、短時間の駆動でも残像が発生しやすいことが確認された。
本発明は、上記の問題を解決するとともに、液晶表示素子として必要な各種特性を満たす液晶配向膜を提供することを目的として見出されたものである。すなわち、本発明の目的は、良好な液晶配向性及びラビング耐性を有し、イオン密度が小さく、且つ、FFSモード液晶表示素子における蓄積電荷が少ない液晶配向膜を提供することにある。
また、本発明の目的は、上記液晶配向膜を得られる液晶配向剤を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、表示品位に優れた液晶表示素子を提供することにある。
本発明者は、上記の目的を達成するため、鋭意研究を進めたところ、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物、ウレア構造を有するジアミン、及び、重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを用いて得られるポリアミック酸を含有せしめた液晶配向剤により上記の目的を達成し得ることを見出した。
かくして、本発明は、下記を要旨とするものである。
1.脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有するテトラカルボン酸二無水物成分と、ウレア構造を有するジアミン及び重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有するジアミン成分との反応により得られるポリアミック酸を含有する液晶配向剤。
2.テトラカルボン酸二無水物成分中、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を50mol%以上含有することを特徴とする1記載の液晶配向剤。
3.ジアミン成分中、重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを10〜70mol%含有することを特徴とする1または2に記載の液晶配向剤。
4.ジアミン成分中、ウレア構造を有するジアミンを、10〜70mol%含有することを特徴とする1〜3のいずれかに記載の液晶配向剤。
5.重合反応部位に2級アミンを有するジアミンが、下記式(1)で表されるジアミンであることを特徴とする1〜4のいずれかに記載の液晶配向剤。
Figure 0005633714
(式(1)中、Xは芳香環を表し、Rは炭素数1〜5のアルキレン基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
6.ウレア構造を有するジアミンが、下記式(2)で表されるジアミンであることを特徴とする1〜5のいずれかに記載の液晶配向剤。
Figure 0005633714
(式(2)中、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜3のアルキレン基を表し、Z、Zはそれぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−OCO−、または、−COO−を表す。)
7.1〜6のいずれかに記載の液晶配向剤を用いて得られることを特徴とする液晶配向膜。
8.7の液晶配向膜を具備することを特徴とする液晶表示素子。
本発明によれば、液晶に対する高い配向制御機能を有する、すなわち優れた液晶配向性を有するとともに、高いラビング耐性を有し、液晶表示素子としたときのイオン密度が小さく、さらにはFFSモード液晶表示素子における蓄積電荷の少ない液晶配向剤、該液晶配向剤を用いて得られる液晶配向膜、及び該液晶配向膜を具備する液晶表示素子が提供される。
本発明の液晶配向剤は、ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られるポリアミック酸を含有する。そして、本発明においては、ポリアミック酸の原料であるテトラカルボン酸二無水物成分は、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有し、ポリアミック酸の原料であるジアミン成分は、ウレア構造を有するジアミン及び重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有する。なお、テトラカルボン酸二無水物成分に含まれるテトラカルボン酸二無水物やジアミン成分に含まれるジアミンは、それぞれ1種でも複数種でもよい。
以下では、ジアミン成分に含有されるジアミンや、テトラカルボン酸二無水物成分に含有されるテトラカルボン酸二無水物について詳しく説明する。
<重合反応部位に2級アミンを有するジアミン>
本発明の液晶配向剤に含有されるポリアミック酸の原料であるジアミン成分に、必須成分として含まれる重合反応部位に2級アミンを有するジアミンの具体例として、例えば、下記式(1)で表されるジアミンが挙げられる。もちろん、ジアミン成分は、式(1)で表されるジアミンの代わりに、または、式(1)で表されるジアミンと共に、式(1)で表されるジアミン以外の重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有していてもよい。なお、重合反応部位とは、テトラカルボン酸二無水物成分と反応する部位であり、重合反応部位に2級アミンを有するジアミンの2級アミン、すなわち−NH−が、テトラカルボン酸二無水物成分と反応する。
Figure 0005633714
式(1)中、Xは芳香環を表し、Rは炭素数1〜5のアルキレン基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。
式中のXは、芳香族アミン部位を、重合反応部位に2級アミンを有するジアミンに持たせる為の部位であり、従って芳香環であれば特に限定はされない。原料の入手性や合成の容易性、液晶配向性などの観点で、Xはフェニレン、ナフタレンが好ましく、汎用性の点ではフェニレンが特に好ましい。Xがフェニレンの場合、すなわちHN−Xがアミノベンゼンの場合、Rの置換位置はメタ位又はパラ位が好ましい。
は炭素数1〜5のアルキレン基を表す。ポリマー(ポリアミック酸)の溶解性付与の観点ではRはこの炭素数の範囲であれば分岐していても環構造をとっていても良いが、液晶配向性やラビング耐性の観点では直鎖構造が好ましく、試薬の入手性の観点からは炭素数が1又は2のアルキレン基が特に好ましい。
は炭素数1〜4のアルキル基を表し、直鎖、又は分岐構造をとっていても良い。一方、液晶配向性やジアミンの反応性の観点からはなるべく小さな基であることが好ましく、メチル基や、エチル基が特に好ましい。
式(1)で表されるジアミンの好ましい例を以下に示すが、これらに限定はされない。
Figure 0005633714
式(1)で表されるジアミンなどの重合反応部位に2級アミンを有するジアミンの含有量は、全ジアミン成分の10〜70mol%であるのが好ましいが、高いラビング耐性と少ない蓄積電荷量の両立の観点から15〜65mol%がより好ましく、20〜60mol%が特に好ましい。
<ウレア構造を有するジアミン>
本発明の液晶配向剤に含有されるポリアミック酸の原料であるジアミン成分に、必須成分として含まれるウレア構造を有するジアミンの具体例として、下記式(2)で表されるジアミンが挙げられる。もちろん、ジアミン成分は、式(2)で表されるジアミンの代わりに、または、式(2)で表されるジアミンと共に、式(2)で表されるジアミン以外のウレア構造を有するジアミンを含有していてもよい。
Figure 0005633714
式(2)中、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜3のアルキレン基を表し、Z、Zはそれぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−OCO−、または、−COO−を表す。
式(2)において、Yが酸素原子の場合はウレア基であり、硫黄原子の場合はチオウレア基(以下、ウレア基およびチオウレア基を総称して(チオ)ウレア基ということがある。)である。そして、ウレア基やチオウレア基が、ウレア構造である。
ここで、酸素原子と硫黄原子はいずれも電気陰性度の高い原子である。また、窒素原子上にはドナー性の高い水素原子が二つ存在している。そのため、(チオ)ウレア基の酸素または硫黄原子は、別の(チオ)ウレア基の二つの水素原子と非共有結合することによって、比較的強く自己集合する。本発明において、ウレア構造を有するジアミンのウレア構造は、ウレア基であることが好ましく、式(2)におけるYは、酸素原子であることが好ましい。これは、酸素原子と硫黄原子を比べると、電気陰性度は酸素原子の方が高いため、ウレア構造の方がチオウレア構造よりも強く自己集合し易いことによる。そして、本発明の液晶配向剤は、高分子鎖(ポリアミック酸鎖)中に、式(2)で表されるジアミン等のウレア構造を有するジアミンに由来する(チオ)ウレア基を有する。このため、(チオ)ウレア基同士の静電気相互作用(非共有結合)によって、ラビング耐性を向上させることができる。この点において、本発明は、液晶配向膜の分野で一般に用いられている高分子鎖間を架橋剤で連結することでラビング耐性を向上させる方法とは異なる。
式(2)において、RおよびRはそれぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキレン基を示し、その構造は直鎖または分岐鎖のいずれでもよい。具体例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、1−メチルエチレン基、2−メチルエチレン基などが挙げられる。このうち、液晶配向性とラビング耐性の観点から、できるだけ自由回転部位を持ち、且つ、立体障害の小さい構造が好ましく、具体的にはメチレン基、エチレン基、トリメチレン基が好ましい。
式(2)において、ZおよびZはそれぞれ独立して、単結合、−O−、−S−、−OCO−、または、−COO−である。ZおよびZの構造についても、液晶配向性とラビング耐性の観点から、できるだけ柔軟且つ立体障害の小さい構造が好ましく、単結合、−O−、または、−S−が好ましい。
膜密度の高い膜を形成し、より強固な液晶配向膜を形成するという意味では、(チオ)ウレア基とベンゼン環の間の構造は、(チオ)ウレア基を中心として対称であることが好ましく、−R−Z−と−R−Z−とが同一構造であることが好ましい。また、式(2)で表わされるジアミンの中でも、以下の式(2−a)〜式(2−c)で表わされる化合物であることが好ましい。但し、式(2−a)中、R11およびR21は共に炭素数が等しい炭素数1〜3のアルキレン基である。また、式(2−b)中、R12およびR22は互いに炭素数が異なる炭素数1〜3のアルキレン基である。さらに、式(2−c)中、R13およびR23はそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキレン基である。
Figure 0005633714
式(2)において、ベンゼン環上のアミノ基(−NH)の結合位置は特に限定されないが、液晶配向性の観点から3−アミノフェニル構造または4−アミノフェニル構造であることが好ましく、特に好ましくは4−アミノフェニル構造である。例えば、式(2)は、下記式(2−1)、式(2−2)または式(2−3)のいずれかであることが好ましく、特に好ましくは式(2−1)である。尚、式(2−1)、式(2−2)、および式(2−3)において、Z、Z、RおよびRは、式(2)における定義と同義である。
Figure 0005633714
式(2)の具体例として、式(2−4)〜式(2−15)で表される化合物を示す。この中でも、上記式(2−8)〜式(2−11)で表されるジアミンを使用することが特に好ましい。
Figure 0005633714
式(2)で表されるジアミンの含有量は、全ジアミン成分の10〜70mol%であるのが好ましいが、高いラビング耐性と少ない蓄積電荷量の両立の観点から15〜65mol%がより好ましく、20〜60mol%が特に好ましい。
<その他のジアミン化合物>
本発明の液晶配向剤は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、ポリアミック酸の原料であるジアミン成分として、上記の重合反応部位に2級アミンを有するジアミンや、ウレア構造を有するジアミン以外に、その他のジアミン化合物を含有させることも可能である。その他のジアミン化合物の具体例を以下に挙げる。
2,3,5,6−テトラメチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジメチル−p−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,4−ジメチル−m−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、3,5−ジアミノフェノール、3,5−ジアミノベンジルアルコール、2,4−ジアミノベンジルアルコール、4,6−ジアミノレゾルシノール、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジヒドロキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジフルオロ−4,4’−ビフェニル、3,3’−トリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジアミノビフェニル、2,2’−ジアミノビフェニル、2,3’−ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2’−ジアミノジフェニルメタン、2,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、2,2’−ジアミノジフェニルエーテル、2,3’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−スルホニルジアニリン、3,3’−スルホニルジアニリン、ビス(4−アミノフェニル)シラン、ビス(3−アミノフェニル)シラン、ジメチル−ビス(4−アミノフェニル)シラン、ジメチル−ビス(3−アミノフェニル)シラン、4,4’−チオジアニリン、3,3’−チオジアニリン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、3,3’−ジアミノジフェニルアミン、3,4’−ジアミノジフェニルアミン、2,2’−ジアミノジフェニルアミン、2,3’−ジアミノジフェニルアミン、N−メチル(4,4’−ジアミノジフェニル)アミン、N−メチル(3,3’−ジアミノジフェニル)アミン、N−メチル(3,4’−ジアミノジフェニル)アミン、N−メチル(2,2’−ジアミノジフェニル)アミン、N−メチル(2,3’−ジアミノジフェニル)アミン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、1,4−ジアミノナフタレン、2,2’−ジアミノベンゾフェノン、2,3’−ジアミノベンゾフェノン、1,5−ジアミノナフタレン、1,6−ジアミノナフタレン、1,7−ジアミノナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,5−ジアミノナフタレン、2,6ジアミノナフタレン、2,7−ジアミノナフタレン、2,8−ジアミノナフタレン、1,2−ビス(4−アミノフェニル)エタン、1,2−ビス(3−アミノフェニル)エタン、1,3−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、1,4−ビス(4アミノフェニル)ブタン、1,4−ビス(3−アミノフェニル)ブタン、ビス(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)メタン、1,4−ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4-アミノフェニル)ベンゼン、1,3−ビス(4-アミノフェニル)ベンゼン、1,4−ビス(4-アミノベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−[1,4−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、4,4’−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、3,4’−[1,4−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、3,4’−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、3,3’−[1,4−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、3,3’−[1,3−フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、1,4−フェニレンビス[(4−アミノフェニル)メタノン]、1,4−フェニレンビス[(3−アミノフェニル)メタノン]、1,3−フェニレンビス[(4−アミノフェニル)メタノン]、1,3−フェニレンビス[(3−アミノフェニル)メタノン]、1,4−フェニレンビス(4−アミノベンゾエート)、1,4−フェニレンビス(3−アミノベンゾエート)、1,3−フェニレンビス(4−アミノベンゾエート)、1,3−フェニレンビス(3−アミノベンゾエート)、ビス(4−アミノフェニル)テレフタレート、ビス(3−アミノフェニル)テレフタレート、ビス(4−アミノフェニル)イソフタレート、ビス(3−アミノフェニル)イソフタレート、N,N’−(1,4−フェニレン)ビス(4−アミノベンズアミド)、N,N’−(1,3−フェニレン)ビス(4−アミノベンズアミド)、N,N’−(1,4−フェニレン)ビス(3−アミノベンズアミド)、N,N’−(1,3−フェニレン)ビス(3−アミノベンズアミド)、N,N’−ビス(4−アミノフェニル)テレフタルアミド、N,N’−ビス(3−アミノフェニル)テレフタルアミド、N,N’−ビス(4−アミノフェニル)イソフタルアミド、N,N’−ビス(3−アミノフェニル)イソフタルアミド、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、2,2’−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2’−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(3−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2’−ビス(4−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス(3−アミノフェニル)プロパン、2,2’−ビス(3−アミノ−4−メチルフェニル)プロパン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)プロパン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ブタン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ブタン、1,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ペンタン、1,5−ビス(3−アミノフェノキシ)ペンタン、1,6−ビス(4−アミノフェノキシ)へキサン、1,6−ビス(3−アミノフェノキシ)へキサン、1,7−ビス(4−アミノフェノキシ)ヘプタン、1,7−(3−アミノフェノキシ)ヘプタン、1,8−ビス(4−アミノフェノキシ)オクタン、1,8−ビス(3−アミノフェノキシ)オクタン、1,9−ビス(4−アミノフェノキシ)ノナン、1,9−ビス(3−アミノフェノキシ)ノナン、1,10−(4−アミノフェノキシ)デカン、1,10−(3−アミノフェノキシ)デカン、1,11−(4−アミノフェノキシ)ウンデカン、1,11−(3−アミノフェノキシ)ウンデカン、1,12−(4−アミノフェノキシ)ドデカン、1,12−(3−アミノフェノキシ)ドデカン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノへキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカンなどが挙げられる。
以上で挙げたその他のジアミン化合物は、液晶配向膜とした際の体積抵抗率、ラビング耐性、イオン密度特性、透過率、液晶配向性、電圧保持特性および蓄積電荷などの特性に応じて、1種類または2種類以上を混合して使用することもできる。
<脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物>
本発明の液晶配向剤に含有されるポリアミック酸の原料であるテトラカルボン酸二無水物成分に、必須成分として含まれる脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物は、例えば下記式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物である。もちろん、テトラカルボン酸二無水物成分は、式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物の代わりに、または、式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物と共に、式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物以外の脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有していてもよい。また、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物と共に、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物以外のテトラカルボン酸二無水物を含有していてもよい。
ここで、式(3)において、Rは脂環式構造または脂肪族構造を有する4価の炭化水素基を表す。脂環式構造とは、例えばシクロアルカン、シクロアルケン等の芳香族性を持たない炭素環を有する構造である。また、脂肪族構造とは、例えばパラフィン系炭化水素基、オレフィン系炭化水素基、アセチレン系炭化水素基等の鎖状の炭化水素基(例えば、鎖状の炭化水素基の炭素数が合計で4以上)を有する構造である。Rの具体例としては、以下の式(3−1)〜式(3−30)で表される4価の基を挙げることができる。
Figure 0005633714
Figure 0005633714
Figure 0005633714
Figure 0005633714
本発明の液晶配向剤に含有されるポリアミック酸においては、テトラカルボン酸二無水物成分の50モル%以上、好ましくは70モル%以上が、式(3−1)〜式(3−25)および式(3−30)のような脂環式構造または脂肪族構造を有するRであることが好ましい。このような成分組成とすることで、液晶表示素子の電圧保持率を向上することができ、また、蓄積電荷量を特に低減できる。さらに、Rが、これら脂環式構造または脂肪族構造のうち、式(3−1)、式(3−2)、式(3−6)、式(3−25)および式(3−30)からなる群から選ばれるテトラカルボン酸二無水物を使用した場合には、蓄積電荷量がより少ない液晶配向膜が得られるので好ましい。
テトラカルボン酸二無水物成分は、芳香族テトラカルボン酸二無水物を含むことが好ましい。これにより、液晶配向膜の配向性を特に向上させることが可能である。このとき、テトラカルボン酸二無水物成分の全量に対してあまり多くの量の芳香族テトラカルボン酸二無水物を使用すると、ラビング耐性が悪化して液晶表示素子の表示品位低下を引き起こす原因となる。したがって、テトラカルボン酸二無水物成分の全量に対して芳香族テトラカルボン酸二無水物は50モル%以下とすること好ましく、より好ましくは30モル%以下である。芳香族テトラカルボン酸二無水物としては、下記式(4)で表されるテトラカルボン酸二無水物が挙げられる。式(4)において、Rは芳香族構造を有する基である。芳香族構造とは、ベンゼン環等の芳香族性を示す芳香環を有する構造である。Rの具体例としては、以下の式(3−31)〜式(3−47)で表される4価の基を挙げることができる。
Figure 0005633714
Figure 0005633714
<ポリアミック酸の重合>
上記したジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分(以下、単にテトラカルボン酸二無水物ともいう。)とを反応させて、本発明の液晶配向剤に含有されるポリアミック酸を得る方法は特に限定されず、公知の方法が適用できる。一般的には、有機溶剤中でジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分を混合することにより重合反応をさせてポリアミック酸とすることができる。
テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分とを有機溶媒中で混合させる方法としては、ジアミン成分を有機溶媒に分散または溶解させた溶液を撹拌し、テトラカルボン酸二無水物成分をそのまま、または、有機溶媒に分散若しくは溶解させて添加する方法、テトラカルボン酸二無水物成分を有機溶媒に分散または溶解させた溶液にジアミン成分を添加する方法、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分とを交互に添加する方法などが挙げられる。また、テトラカルボン酸二無水物成分およびジアミン成分のうち少なくとも一方が複数種の化合物からなる場合は、これら複数種の成分をあらかじめ混合した状態で重合反応させてもよく、個別に順次重合反応させてもよい。
テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分とを有機溶剤中で重合反応させる際の温度は、通常は0〜150℃、好ましくは5〜100℃、より好ましくは10〜80℃である。温度が高い方が重合反応は早く終了するが、高すぎると高分子量の重合体(ポリアミック酸)が得られない場合がある。また、重合反応は任意の仕込み濃度で行うことができるが、仕込み濃度が低すぎると高分子量の重合体を得ることが難しくなり、仕込み濃度が高すぎると反応液の粘性が高くなり過ぎて均一な撹拌が困難となるので、好ましくは1〜50質量%、より好ましくは5〜30質量%である。尚、重合反応の初期は高濃度で行い、その後、有機溶媒を追加してもよい。また、仕込み濃度とは、テトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分の合計質量の濃度のことである。
上記反応の際に用いられる有機溶媒は、生成したポリアミック酸が溶解するものであれば特に限定されない。具体的な例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメチルスルホキシドまたはγ−ブチロラクトンなどを挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、あるいは、混合して使用してもよい。さらに、ポリアミック酸を溶解させない溶媒であっても、生成したポリアミック酸が析出しない範囲で、上記溶媒に混合して使用してもよい。
有機溶媒中の水分は重合反応を阻害し、さらには生成したポリアミック酸を加水分解させる原因となるので、有機溶媒はなるべく脱水乾燥させたものを用いることが好ましい。
ポリアミック酸を得るための重合反応に用いるテトラカルボン酸二無水物成分とジアミン成分の比率は、モル比で1:0.8〜1:1.2であることが好ましく、このモル比が1:1に近いほど得られるポリアミック酸の分子量は大きくなる。ポリアミック酸の分子量は、小さすぎるとそこから得られる塗膜の強度が不十分となる場合があり、逆にポリアミック酸の分子量が大きすぎると、そこから製造される液晶配向剤の粘度が高くなり過ぎて、塗膜形成時の作業性、塗膜の均一性が悪くなる場合がある。したがって、本発明の液晶配向剤に用いるポリアミック酸の重量平均分子量は、2,000〜500,000が好ましく、より好ましくは5,000〜300,000である。
<液晶配向剤>
本発明の液晶配向剤は、以上のようにして得られたポリアミック酸を1種類以上含有するものである。このような特定のジアミン成分と特定のテトラカルボン酸二無水物成分との反応により得られるポリアミック酸を含有する液晶配向剤とすることにより、後述する実施例に示すように、良好な液晶配向性及びラビング耐性を有し、イオン密度が小さく、且つ、FFSモード液晶表示素子における蓄積電荷が少ない液晶配向膜を得ることができる。なお、本発明の液晶配向剤は、通常は上記ポリアミック酸を有機溶媒に溶解させた塗布液とするが、基板上に均一な薄膜を形成することができるのであれば、本発明の液晶配向剤は他の形態であっても良い。
また、本発明の液晶配向剤は、本発明の効果が損なわれない限り、重合体成分として、上述した脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有するテトラカルボン酸二無水物成分と、ウレア構造を有するジアミン及び重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有するジアミン成分との反応により得られるポリアミック酸と共に、他の構造を有する重合体を含有していてもよい。他の構造を有する重合体として、上述したポリアミック酸とは異なる分子構造からなるポリアミック酸や、ポリアミック酸エステルなどが挙げられる。得られるポリイミド膜(液晶配向膜)が所望の特性を実現することを考慮して、上述した脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有するテトラカルボン酸二無水物成分と、ウレア構造を有するジアミン及び重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有するジアミン成分との反応により得られるポリアミック酸の含有量を、重合体成分全量(100モル%)に対し、10モル%〜80モル%とすることが好ましい。
液晶配向剤に含有される有機溶媒は、含有するポリアミック酸等の重合体成分を溶解させるものであれば特に限定されない。有機溶媒の具体例としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルカプロラクタム、2−ピロリドン、N−エチルピロリドン、N−ビニルピロリドン、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトンまたは1,3−ジメチル−イミダゾリジノンなどを挙げることができる。これらは1種または2種以上を混合して用いてもよい。
また、単独では重合体成分を溶解させない溶媒であっても、重合体成分が析出しない範囲であれば、本発明の液晶配向剤に混合することができる。特に、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、エチルカルビトール、ブチルカルビトール、エチルカルビトールアセテート、エチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−ブトキシ−2−プロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、プロピレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテート、プロピレングリコール−1−モノエチルエーテル−2−アセテート、ジプロピレングリコール、2−(2−エトキシプロポキシ)プロパノール、乳酸メチルエステル、乳酸エチルエステル、乳酸N−プロピルエステル、乳酸N−ブチルエステルおよび乳酸イソアミルエステルなどの低表面張力を有する溶媒は、混在させることで基板への塗膜均一性が向上することが知られている。そのため、これらの溶媒は、1種類でも複数種類を混合して用いてもよい。
低表面張力を有する溶媒の使用量は、液晶配向剤に含まれる溶媒全体の5〜80質量%であることがより好ましく、さらに好ましくは20〜60質量%である。
本発明の液晶配向剤は、上記の重合体成分および有機溶媒の他に、各種の添加剤を含有していてもよい。
例えば、膜厚均一性や表面平滑性を向上させる添加剤として、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤またはノ二オン系界面活性剤などが挙げられる。
例えば、エフトップEF301、EF303、EF352(トーケムプロダクツ社製)、メガファックF171、F173、R−30(大日本インキ社製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム社製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、SC101、SC102、SC103、SC104、SC105、SC106(旭硝子社製)などが挙げられる。これらの界面活性剤の使用割合は、液晶配向剤中に含有される重合体成分の100質量部に対して、好ましくは0.01〜2質量部、より好ましくは0.01〜1質量部である。
液晶配向膜と基板との密着性を向上させる添加剤の具体例としては、官能性シラン含有化合物、エポキシ基含有化合物などが挙げられる。
例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリメトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリエトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、2,2−ジブロモネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,3,5,6−テトラグリシジル−2,4−ヘキサンジオール、N,N,N’,N’,−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンまたはN,N,N’,N’,−テトラグリシジル−4、4’−ジアミノジフェニルメタンなどが挙げられる。これらの化合物の添加量は、液晶配向剤中に含有される重合体成分の100質量部に対して0.1〜30質量部であることが好ましく、より好ましくは1〜20質量部である。0.1質量部未満であると密着性向上の効果は期待できず、30質量部よりも多くなると液晶配向性が悪くなる場合がある。
本発明の液晶配向剤には、液晶配向膜の誘電率や導電性などの電気特性を変化させる目的で誘電体または導電物質を添加することができ、液晶配向膜にした際の膜の硬度や緻密度を高める目的で架橋性化合物などを添加することもできる。
本発明の液晶配向剤における固形分の濃度は、目的とする液晶配向膜の膜厚によって適宜変更することができるが、欠陥のない塗膜を形成させ、且つ、液晶配向膜として適切な膜厚を得ることができるという理由から1〜20質量%とすることが好ましく、より好ましくは2〜10質量%である。
<液晶配向膜>
本発明の液晶配向剤は、基板上に塗布し焼成した後、ラビング処理または光照射などで配向処理をして、あるいは、垂直配向性の液晶表示素子に適用する場合などでは、配向処理なしに液晶配向膜として用いられる。この際に用いる基板は、透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、または、アクリル基板およびポリカーボネート基板などのプラスチック基板などを用いることができるが、液晶駆動のためのITO(Indium Tin Oxide)電極などが形成された基板を用いることがプロセスの簡素化の観点から好ましい。また、反射型の液晶表示素子では、片側の基板のみにならばシリコンウェハなどの不透明な基板を使用することができる。尚、この場合の電極としては、アルミニウムなどの光を反射する材料も使用可能である。
液晶配向剤の塗布方法は特に限定されないが、工業的には、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷またはインクジェットなどで行う方法が一般的である。その他の塗布方法としては、ディップ法、または、ロールコータ、スリットコータ若しくはスピンナーなどを用いる方法などがあり、目的に応じてこれらから適宜選択してもよい。
液晶配向剤が塗布された基板の焼成は、温度100〜350℃の任意の温度で行うことができ、好ましくは温度150〜300℃であり、さらに好ましくは温度180〜250℃である。液晶配向剤中のポリアミック酸や必要に応じて含有させるポリアミック酸エステルは、この焼成温度によってポリイミドへの転化率が変化するが、本発明の液晶配向剤は、必ずしも100%イミド化させる必要はない。そのため焼成時間は任意の時間に設定することができるが、焼成時間が短すぎると残存溶媒の影響で表示不良が発生する場合があるので、好ましくは5〜60分間、より好ましくは10〜40分間である。
焼成後の塗膜の厚みは、厚すぎると液晶表示素子の消費電力の面で不利となり、薄すぎると液晶表示素子の信頼性が低下する場合があるので、好ましくは5〜300nm、より好ましくは10〜100nmである。液晶を水平配向や傾斜配向させる場合は、焼成後の塗膜をラビングまたは偏光紫外線照射などで処理する。
<液晶表示素子>
本発明の液晶表示素子は、上記した手法により本発明の液晶配向剤から液晶配向膜付き基板を得た後、公知の方法で液晶セルを作製し、液晶表示素子としたものである。
液晶セル作製の一例を挙げるならば、次の通りである。まず、液晶配向膜の形成された一対の基板を用意する。次いで、片方の基板の液晶配向膜上にスペーサを散布し、液晶配向膜面が内側になるようにして、もう片方の基板を貼り合わせた後、液晶を減圧注入して封止する。または、スペーサを散布した液晶配向膜面に液晶を滴下した後に基板を貼り合わせて封止を行ってもよい。このときのスペーサの厚みは、好ましくは1〜30μm、より好ましくは2〜10μmである。
本発明の液晶配向剤を用いて作製された液晶表示素子は、表示品位に優れるとともに信頼性にも優れ、大画面で高精細の液晶テレビなどに好適に利用できる。
以上述べたように、本発明の液晶配向剤を用いることにより、ラビング処理時の膜表面への傷や削れが少なく、液晶配向性が良好で、液晶表示素子としたときにイオン密度が小さい液晶配向膜を得ることができる。
また、本発明の液晶配向剤を用いて得られた液晶配向膜は、2級アミン構造とウレア構造による影響のためか、一般的なポリアミック酸と比較しても顕著に高い体積抵抗率を有している。その値は、高い体積抵抗率を有するとされている可溶性ポリイミドと同等のレベルである。しかし、本発明の液晶配向剤を用いて得られた液晶配向膜を用いたFFSモード液晶表示素子における蓄積電荷量は少なく、残像レベルの低い高品位な液晶表示素子を提供することができる。すなわち、本発明の液晶配向剤を用いて得られる液晶配向膜は、高い体積抵抗率を有するが、蓄積電荷量が非常に少ないので残像の発生を抑制することができ、残像の消去に時間がかかるという問題を生じることがないと言える。
尚、本発明の液晶配向剤は、ラビング処理により配向させる液晶配向膜だけでなく、光配向性の液晶配向膜、すなわち光照射により配向処理する液晶配向膜を構成するために使用することも可能である。
以下に実施例を挙げ、本実施の形態をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定して解釈されるものではない。
以下に本合成例で使用した化合物の略号と構造を示す。
CA−1:1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
CA−2:ピロメリット酸二無水物
CA−3:ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物
DA−1:4−(2−(メチルアミノ)エチル)アニリン
DA−2:1,3−ビス(4−アミノフェネチル)ウレア
DA−3:3−((メチルアミノ)メチル)アニリン
DA−4:1,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ペンタン
DA−5:p−フェニレンジアミン
DA−6:4,4’−ジアミノジフェニルアミン
Figure 0005633714
(式中、Meはメチル基を表す。)
以下に、粘度、固形分濃度、電圧保持率、イオン密度、体積抵抗率、残留DCの各測定方法、ラビング耐性、液晶配向性の各評価方法、および縦電界液晶セル、横電界液晶セル(FFSモード液晶セル)の各作製方法を示す。
[粘度測定]
合成例または比較合成例において、ポリアミック酸溶液の粘度はE型粘度計TVE−22H(東機産業株式会社製)を用い、サンプル量1.1mL、コーンロータTE−1(1°34’、R24)、温度25℃で測定した。
[固形分濃度測定]
合成例または比較合成例において、ポリアミック酸溶液の固形分濃度の算出は以下のようにして行った。
持手付アルミカップNo.2(アズワン社製)にポリアミック酸溶液をおよそ1.1g量り取り、オーブンDNF400(Yamato社製)で200℃2時間加熱した後に室温で5分間放置し、アルミカップ内に残った固形分の重量を計量した。この固形分重量、および元の溶液重量の値から固形分濃度を算出した。
[ラビング耐性評価]
合成例または比較合成例で得られたポリアミック酸溶液を1.0μmのフィルターで濾過した後、透明電極付きガラス基板上にスピンコートで塗布し、50℃のホットプレート上で5分間乾燥後、230℃で30分間焼成して、膜厚100nmのポリイミド膜を得た。このポリイミド膜をレーヨン布でラビング(ローラー直径120mm、ローラー回転数1000rpm、移動速度20mm/sec、押し込み長0.6mm)した。このポリイミド膜表面における傷の有無を、共焦点レーザ顕微鏡(倍率10倍)で観察した。傷が無いものを「良好」、傷が有るものを「不良」とした。
[縦電界液晶セル作製]
合成例または比較合成例で得られたポリアミック酸溶液を1.0μmのフィルターで濾過した後、ITOベタ電極付きガラス基板(ガラス基板上にITO膜を全面に設けたもの)上にスピンコートで塗布し、50℃のホットプレート上で5分間乾燥後、230℃で30分間焼成して膜厚100nmのポリイミド膜を得た。このポリイミド膜をレーヨン布でラビング(ローラー直径:120mm、ローラー回転数:1000rpm、移動速度:20mm/sec、押し込み長:0.3mm)した後、純水中にて1分間超音波照射をして洗浄を行い、エアブローにて水滴を除去した後、80℃で15分間乾燥して液晶配向膜付き基板を得た。このような液晶配向膜付き基板を2枚用意し、一方の基板の液晶配向膜面に6μmのスペーサを設置した後、2枚の基板のラビング方向が逆平行になるように組み合わせ、液晶注入口を残して周囲をシールし、セルギャップが6μmの空セルを作製した。このセルに液晶(MLC−2041、メルク社製)を常温で真空注入し、注入口を封止してアンチパラレル液晶セルとした。
[液晶配向性評価]
上記のようにして作製した縦電界液晶セルの配向状態を偏光顕微鏡にて観察し、配向欠陥がないものを「良好」、配向欠陥があるものを「不良」とした。
[電圧保持率測定]
上記のようにして作製した縦電界液晶セルを用い、東陽テクニカ社製のVHR−1型電圧保持率測定システムにて測定を行った。測定は±4Vの交流電圧を60μ秒間印加し、16.67m秒後の電圧を測定することで、初期値からの変動を電圧保持率として計算した。測定の際、液晶セルの温度を60℃とし、98%以上を「良好」、98%未満を「不良」とした。
[イオン密度測定]
上記のようにして作製した縦電界液晶セルを用い、東陽テクニカ社製の6254型液晶物性評価システムにて測定を行った。測定は±10V、0.01Hzの三角波を印加し、得られた波形のイオン密度に相当する面積を三角形近似法により算出してイオン密度とした。測定の際、液晶セルの温度は23℃とし、100pC/cm未満を「良好」、100pC/cm以上を「不良」とした。
[体積抵抗率の測定]
合成例または比較合成例で得られたポリアミック酸溶液を1.0μmのフィルターで濾過した後、ITO透明電極付きガラス基板上にスピンコート塗布し、70℃のホットプレート上で2分間乾燥後、230℃で15分焼成し、膜厚約220nmの塗膜(液晶配向膜)を形成させた。この塗膜表面にマスクを介してアルミを蒸着させ、1.0mmφの上部電極(アルミ電極)を形成し体積抵抗率測定用の試料とした。この試料のITO電極とアルミ電極との間に5Vの電圧を印加し、電圧印加から180秒後の電流値を測定し、この値と電極面積、膜厚の測定値とから体積抵抗率を算出した。
[FFSモード液晶セル作製]
合成例または比較合成例で得られたポリアミック酸溶液を1.0μmのフィルターで濾過した後、ガラス基板上1層目に厚み50nmのIZO(Indium Zinc Oxide)ベタ電極、2層目に厚み500nmの窒化ケイ素絶縁膜、3層目に厚み50nmのIZO櫛歯電極(電極幅:3μm、電極間隔:6μm)を有するFFSモード駆動が可能な基板上にスピンコートで塗布し、50℃のホットプレート上で5分間乾燥後、230℃で30分間焼成して膜厚100nmのポリイミド膜を得た。このポリイミド膜をレーヨン布でラビング(ローラー直径:120mm、ローラー回転数:500rpm、移動速度:30mm/sec、押し込み長:0.3mm、ラビング方向:3層目IZO櫛歯電極に対して10°傾いた方向)した後、純水中にて1分間超音波照射をして洗浄を行い、エアブローにて水滴を除去した後、80℃で15分間乾燥して液晶配向膜付き基板を得た。また、対向基板として電極が形成されていない高さ4μmの柱状スペーサーを有するガラス基板上にも、上記と同様にしてポリイミド膜を形成し、上記と同様の手順で配向処理が施された液晶配向膜付き基板を得た。これら2枚の液晶配向膜付き基板を1組とし、2枚の基板のラビング方向が逆平行になるように組み合わせ、液晶注入口を残して周囲をシールし、セルギャップが4μmの空セルを作製した。このセルに液晶(ZLI−4792、メルク社製)を常温で真空注入し、注入口を封止してアンチパラレル液晶セルとした。
[残留DC(誘電吸収法)測定]
上記のようにして作製したFFSモード液晶セルを用い、東陽テクニカ社製の6254型液晶物性評価システムにて測定を行った。測定は+4Vの直流電圧を30分間印加した後、1秒間放電し、その後60分間の残留DC量を計測した。測定の際、液晶セルの温度は60℃とし、放電から60分後の残留DC量が2.0V未満を「良好」、2.0V以上を「不良」とした。
(合成例1)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの200mL四つ口フラスコにDA−1を2.83g(18.8mmol)、DA−2を5.61g(18.8mmol)、およびDA−4を2.70g(9.40mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン126gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を8.84g(45.1mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌してポリアミック酸(A−1)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は135mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液21.2gを撹拌子の入った50mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン2.67g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液2.08g、およびブチルセロソルブ8.66gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例2)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの300mL四つ口フラスコにDA−1を3.55g(23.6mmol)、およびDA−2を10.6g(35.4mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン136gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を11.3g(57.6mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌してポリアミック酸(A−2)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は156mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液168gを撹拌子の入った500mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン55.1g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液16.5g、およびブチルセロソルブ60.0gを加え、2時間撹拌して固形分濃度5.7質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例3)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの5LセパラブルフラスコにDA−1を72.1g(480mmol)、DA−2を71.5g(240mmol)、およびDA−4を137g(480mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン3200gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を227g(1.16mol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌してポリアミック酸(A−3)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は155mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液176gを撹拌子の入った500mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン48.0g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液16.5g、およびブチルセロソルブ60.0gを加え、2時間撹拌して固形分濃度5.7質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例4)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの300mL四つ口フラスコにDA−1を1.68g(11.2mmol)、DA−2を6.68g(22.4mmol)、およびDA−4を6.42g(22.4mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン157gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を10.6g(54.0mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌してポリアミック酸(A−4)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は148mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液172gを撹拌子の入った500mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン51.6g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液16.5g、およびブチルセロソルブ60.0gを加え、2時間撹拌して固形分濃度5.6質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例5)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの300mL四つ口フラスコにDA−1を5.41g(36.0mmol)、DA−2を3.59g(12.0mmol)、およびDA−4を3.44g(12.0mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン151gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を11.5g(58.7mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌してポリアミック酸(A−5)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は159mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液215gを撹拌子の入った500mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン43.2g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液20.9g、およびブチルセロソルブ69.7gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例6)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの500mL四つ口フラスコにDA−1を3.30g(22.0mmol)、DA−2を16.4g(55.0mmol)、およびDA−4を9.45g(33.0mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン229gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を15.1g(77.0mmol)、およびCA−3を7.79g(31.1mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、40℃で40時間撹拌してポリアミック酸(A−6)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は295mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液751gを撹拌子の入った3L三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン461g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液92.1g、およびブチルセロソルブ225gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例7)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコにDA−1を1.57g(10.4mmol)、およびDA−2を4.65g(15.6mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン57.9gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を3.44g(17.6mmol)、およびCA−2を1.70g(7.80mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌してポリアミック酸(A−7)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は196mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液45.1gを撹拌子の入った100mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン27.2g、およびブチルセロソルブ18.0gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例8)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの200mL四つ口フラスコにDA−1を3.49g(23.2mmol)、DA−2を6.92g(23.2mmol)、およびDA−6を2.31g(11.6mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン125gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を9.10g(46.4mmol)、およびCA−3を2.57g(10.3mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、40℃で24時間撹拌してポリアミック酸(A−8)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は348mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液19.8gを撹拌子の入った50mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン8.07g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液2.42g、およびブチルセロソルブ10.1gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例9)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコにDA−1を1.68g(11.2mmol)、DA−2を2.51g(8.40mmol)、およびDA−5を0.91g(8.40mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン43gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を5.30g(27.0mmol)添加し、更に固形分濃度が10質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌してポリアミック酸(A−9)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は125mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液54.0gを撹拌子の入った100mL三角フラスコに取り、γ−ブチロラクトン3.60g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のγ−ブチロラクトン溶液5.40g、およびブチルセロソルブ27.0gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(合成例10)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコにDA−3を1.64g(12.0mmol)、およびDA−2を5.38g(18.0mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン64.7gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を5.68g(29.0mmol)を添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で3.5時間撹拌してポリアミック酸(A−10)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は211mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液47.1gを撹拌子の入った100mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン28.3g、およびブチルセロソルブ18.7gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(比較合成例1)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの2LセパラブルフラスコにDA−5を31.7g(294mmol)、およびDA−2を37.6g(126mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン864gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を78.2g(399mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で6時間撹拌してポリアミック酸(B−1)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は308mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液1155gを撹拌子の入った3L三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン482g、3−アミノプロピルトリエトキシシランが1.0質量%のN−メチル−2−ピロリドン溶液133g、およびブチルセロソルブ442gを加え、3時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(比較合成例2)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコにDA−1を5.25g(35.0mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン60.5gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−1を6.79g(34.7mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で4.5時間撹拌してポリアミック酸(B−2)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は275mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液47.0gを撹拌子の入った100mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン28.2g、およびブチルセロソルブ18.8gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
(比較合成例3)
撹拌装置付きおよび窒素導入管付きの100mL四つ口フラスコにDA−1を3.16g(21.0mmol)、およびDA−2を2.69g(9.00mmol)取り、N−メチル−2−ピロリドン62.3gを加え、窒素を送りながら撹拌して溶解させた。このジアミン溶液を撹拌しながらCA−2を6.28g(29.7mmol)添加し、更に固形分濃度が12質量%になるようにN−メチル−2−ピロリドンを加え、窒素雰囲気下、室温で5時間撹拌してポリアミック酸(B−3)の溶液を得た。このポリアミック酸溶液の温度25℃における粘度は65mPa・sであった。
このポリアミック酸溶液49.7gを撹拌子の入った100mL三角フラスコに取り、N−メチル−2−ピロリドン29.8g、およびブチルセロソルブ19.8gを加え、2時間撹拌して固形分濃度6.0質量%のポリアミック酸溶液を得た。
表1に、上記合成例及び比較合成例での配合を記載する。
Figure 0005633714
<実施例1>
合成例1で得られたポリアミック酸(A−1)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.8%で「良好」、イオン密度は6pC/cmで「良好」、体積抵抗率は1.9×1015Ω・cm、残留DCは10分後1.05V、20分後1.08V、60分後1.11Vで「良好」であった。
<実施例2>
合成例2で得られたポリアミック酸(A−2)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.7%で「良好」、イオン密度は0pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.87V、20分後0.96V、60分後0.99Vで「良好」であった。
<実施例3>
合成例3で得られたポリアミック酸(A−3)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.4%で「良好」、イオン密度は59pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.69V、20分後0.74V、60分後0.81Vで「良好」であった。
<実施例4>
合成例4で得られたポリアミック酸(A−4)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.1%で「良好」、イオン密度は73pC/cmで「良好」、残留DCは10分後1.03V、20分後1.06V、60分後1.14Vで「良好」であった。
<実施例5>
合成例5で得られたポリアミック酸(A−5)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は99.1%で「良好」、イオン密度は2pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.38V、20分後0.52V、60分後0.65Vで「良好」であった。
<実施例6>
合成例6で得られたポリアミック酸(A−6)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.1%で「良好」、イオン密度は13pC/cmで「良好」、残留DCは10分後1.28V、20分後1.43V、60分後1.50Vで「良好」であった。
<実施例7>
合成例7で得られたポリアミック酸(A−7)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.5%で「良好」、イオン密度は8pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.61V、20分後0.71V、60分後0.79Vで「良好」であった。
<実施例8>
合成例8で得られたポリアミック酸(A−8)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.7%で「良好」、イオン密度は0pC/cmで「良好」、残留DCは10分後1.58V、20分後1.79V、60分後1.88Vで「良好」であった。
<実施例9>
合成例9で得られたポリアミック酸(A−9)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.8%で「良好」、イオン密度は0pC/cmで「良好」、残留DCは10分後1.15V、20分後1.39V、60分後1.51Vで「良好」であった。
<実施例10>
合成例10で得られたポリアミック酸(A−10)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.7%で「良好」、イオン密度は2pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.19V、20分後0.27V、60分後0.43Vで「良好」であった。
<比較例1>
比較合成例1で得られたポリアミック酸(B−1)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「良好」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.4%で「良好」、イオン密度は1pC/cmで「良好」、残留DCは10分後1.99V、20分後2.07V、60分後2.12Vで「不良」であった。
<比較例2>
比較合成例2で得られたポリアミック酸(B−2)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「不良」、液晶配向性は「不良」、電圧保持率は99.0%で「良好」、イオン密度は0pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.95V、20分後1.21V、60分後1.42Vで「良好」であった。
<比較例3>
比較合成例3で得られたポリアミック酸(B−3)を含有するポリアミック酸溶液の各評価、および各測定を行った結果、ラビング耐性は「不良」、液晶配向性は「良好」、電圧保持率は98.8%で「良好」、イオン密度は3pC/cmで「良好」、残留DCは10分後0.29V、20分後0.42V、60分後0.67Vで「良好」であった。
結果を表2に示す。これらの結果、本発明の液晶配向剤(ポリアミック酸溶液)を用いた実施例1〜10は、液晶配向性に優れ、高いラビング耐性を有し、イオン密度が小さかった。そして、実施例1〜10は、FFSモードでの残留DCが低いため、液晶表示素子における蓄積電荷が少ない。なお、実施例1〜10は、電圧保持率も良好であった。また、合成例1のポリアミック酸溶液を用いた実施例1と同様に、合成例2〜10の各ポリアミック酸溶を用いた実施例2〜10においても、体積抵抗率が高かった。
Figure 0005633714
本発明の液晶配向剤を用いることにより、ラビング耐性に優れ、液晶配向性が良好であり、液晶表示素子としたときの電圧保持率が高く、イオン密度が小さい液晶配向膜を得ることができる。また、本発明の液晶配向膜は、FFSモード液晶表示素子における蓄積電荷量が少ないため、高い表示品位が求められるFFSモード液晶表示素子における利用が可能である。

Claims (8)

  1. 脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を含有するテトラカルボン酸二無水物成分と、ウレア構造を有するジアミン及び重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを含有するジアミン成分との反応により得られるポリアミック酸を含有することを特徴とする液晶配向剤。
  2. テトラカルボン酸二無水物成分中、脂環式構造または脂肪族構造を有するテトラカルボン酸二無水物を50mol%以上含有することを特徴とする請求項1記載の液晶配向剤。
  3. ジアミン成分中、重合反応部位に2級アミンを有するジアミンを10〜70mol%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶配向剤。
  4. ジアミン成分中、ウレア構造を有するジアミンを10〜70mol%含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液晶配向剤。
  5. 重合反応部位に2級アミンを有するジアミンが、下記式(1)で表されるジアミンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液晶配向剤。
    Figure 0005633714
    (式(1)中、Xは芳香環を表し、Rは炭素数1〜5のアルキレン基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表す。)
  6. ウレア構造を有するジアミンが、下記式(2)で表されるジアミンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の液晶配向剤。
    Figure 0005633714
    (式(2)中、Yは酸素原子又は硫黄原子を表し、R、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜3のアルキレン基を表し、Z、Zはそれぞれ独立して単結合、−O−、−S−、−OCO−、または、−COO−を表す。)
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の液晶配向剤を用いて得られることを特徴とする液晶配向膜。
  8. 請求項7の液晶配向膜を具備することを特徴とする液晶表示素子。
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