JP5625777B2 - 現像剤の収容容器および画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1としての特開2006−18329号公報には、感光体(8)や中間転写ベルト(16)から回収された廃トナーが収容される廃トナー容器(35)において、廃トナー容器(35)の長手方向の一端にトナー入口(40)が形成され、他端側に満杯を検知するためのトナー量検知装置(42)が配置されると共に、一端側から他端側に向けて廃トナーを搬送する螺旋状のトナー搬送スクリュー(41)が配置された構成が記載されている。
回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
前記第1の収容部における一端側に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が内部を移動可能に構成された中空筒状の収容部と、
前記第1の収容部の前記一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から前記中空筒状の収容部の内部を移動して搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別す
る満杯判別手段と、
前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部の内部に収容された現
像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材と、
を備え、
前記搬送部材は、回転時に現像剤を搬送する螺旋状の搬送部を有し、一端側が前記第1の収容部の他端側で片持ち状態に支持されると共に、他端側が前記第2の収容部の一端側の壁に対して隙間を持って配置されて前記中空筒状の収容部の内部にて支持され且つ、前記搬送部材において前記中空筒状の収容部の下端面と軸方向で重複する領域の長さが、前記螺旋状の搬送部のピッチに対して短く設定された
ことを特徴とする。
前記搬送部材の現像剤搬送方向に対して前記中空筒状の収容部の上流側に形成され、且つ、前記中空筒状の収容部の内部から前記第1の収容部に向けて現像剤の流出が可能な流出部、
を備えたことを特徴とする。
予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する搬送部と、前記搬送部に対して前記搬送方向の上流側に配置され且つ前記第1の収容部の他端側に対応して配置され、前記搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する逆方向の搬送部と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の搬送部と、前記第1の搬送部に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の搬送部での搬送能力に比べて低く設定された第2の搬送部と、前記第2の搬送部に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の搬送部と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
転写後の前記像保持体の表面から除去された現像剤が収容される請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤の収容容器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、流出部を通じて、過密な現像剤を逆流させることがで
きる。
請求項3に記載の発明によれば、逆方向の搬送部を有しない場合に比べて、現像剤を堆積させ易くすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、第2の搬送部を有しない場合に比べて、現像剤を堆積させ易くすることができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、装置本体U1を有する。前記装置本体U1の前面には、新たな媒体を補充する際に開閉される開閉部材の一例としてのフロントカバーU2が下端を中心として開閉可能に支持されている。また、装置本体U1の右面には、サイドカバーU3が後端を中心として開閉可能に支持されており、サイドカバーU3が開放されると、画像形成に使用される新たな現像剤が収容された収容容器の一例としての図示しないトナーカートリッジの交換作業が可能に構成されている。前記画像形成装置本体U1の上面には媒体の排出部の一例としての排出トレイTRhが設けられている。
図1、図2において、前記フロントカバーU2は、媒体の一例としての用紙を挿入可能な図2の実線で示す開放位置と、図1や図2の破線で示す閉塞位置との間で移動可能に支持されている。
図2において、前記プリンタUの上部には、排出トレイTRhの下方に、各種制御回路や記憶媒体等が配列された制御基板SCが配置されている。前記制御基板SCには、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、潜像形成装置の駆動回路DL、および電源装置の一例としての電源回路E等が設けられている。電源回路Eは、後述の帯電器の一例としての帯電ローラCRy〜CRk、現像剤の保持体の一例としての現像ローラG1y〜G1k、転写器の一例としての転写ローラT1y〜T1k等に電圧を印加する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒色のみの画像情報が潜像形成装置用の駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置用の駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図2において、装置本体U1の下部には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。図2,図3において、黒色、すなわち、K色の可視像形成装置UKは、像保持体の一例として、回転駆動される感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、感光体Pkの表面を帯電させる帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体Pkの表面に静電潜像を形成する潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHk、感光体Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する現像器Gk、感光体Pkの表面に残留した現像剤を除去する像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
なお、実施例1の可視像形成装置UKでは、帯電ロールCRkを挟んで感光体Pkの反対側には、帯電ロールCRkに接触して、帯電ロールCRkの表面を清掃する帯電用の清掃器の一例としての帯電ロールクリーナCCkが配置されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されている。
1次転写後の感光体Py,Pm,Pc,Pk表面の転写残トナーや放電生成物等の残留物、付着物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された感光体Py,Pm,Pc,Pk表面は、帯電ローラCRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。なお、前記感光体クリーナCLy〜CLkで除去しきれず、帯電ローラCRy〜CRkに付着した残留物等は、前記帯電ローラCRy〜CRkに接触して配置された帯電器清掃部材の一例としての帯電器クリーナCCy,CCm,CCc,CCkによりクリーニングされる。
前記中間転写ベルトBや駆動ロールRd、バックアップロールT2a、1次転写ロールT1y〜T1k、ベルトクリーナCLb等により、実施例1のベルトモジュールBMが構成されている。なお、実施例1のベルトモジュールBMは、装置本体U1の上部の図示しないトップカバーが開放された場合に、上方から取り出すことで着脱可能に構成されている。
前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q5に搬送される。
なお、図2に示すように、実施例1の中間転写ベルトBは、1次転写領域Q4y〜Q4kが水平面に対して、後側に行くに連れて下方に傾斜した状態で配置されており、これに対応して、可視像形成装置UY〜UKもベルト回転方向下流側に行くに連れて、重力方向下方にずれた位置に配置されている。
したがって、前記フロントカバーU2が開放されると、外部に補充口TR1dが開放されて、後端壁TR1bに突き当たるまで新たな記録シートSの束を挿入して、下降位置の昇降プレートPL1上に積載して収容可能となる。
前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSは、給紙ロールRpにより送り出され、前記リタードロールRsと給紙ロールRpとの接触領域で1枚ずつ分離されて捌かれ、媒体搬送路SHに搬送される。前記媒体搬送路SHの記録シートSは、給紙時期の調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送され、前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、中間転写ベルトBのトナー像が二次転写領域Q5に到達する時期に合わせて、二次転写領域Q5に送り出される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの定着領域Q6に搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとが予め設定された圧力で接触した領域により定着領域Q5が構成されている。前記記録シートS表面の未定着トナー像は、定着領域Q6通過時に、熱と圧力により定着される。
画像が定着された記録媒体Sは、媒体搬送路SHを搬送されて、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから排出トレイTRhに排出される。
図4は実施例1の感光体ユニットの全体説明図であり、図4Aは感光体ユニットを前方から見た図、図4Bは図4AのIVB−IVB線断面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線断面図、図4Dは図4AのIVD−IVD線断面図である。
図4において、実施例1の黒色の可視像形成装置UKでは、感光体Pk、帯電ロールCRk、帯電ロールクリーナCCk、像保持体の清掃器の一例であって現像剤の収容容器の一例としての感光体クリーナCLkは、一体的に装置本体U1に対して着脱、交換が可能な感光体ユニット1kとして構成されている。なお、Y,M,C色の感光体ユニット1y,1m,1cも同様に構成されている。
前記感光体クリーナCLkは、長手方向である左右方向に延びるクリーナ容器3を有し、クリーナ容器3の右端壁4および左端壁5には、感光体Py〜Pkや帯電ロールCRy〜CRk、帯電ロールクリーナCCy〜CCkの両端部が回転可能に支持されている。
図6は実施例1の感光体ユニットの要部説明図であり、図6Aは図4Bと同一の断面における斜視図、図6Bは図4Cと同一の断面における斜視図、図6Cは図4Dと同一の断面における斜視図である。
図4B、図5、図6Aにおいて、クリーナ容器3の内部には、第1の収容部の一例として、左右方向中央部に配置されて感光体Pkから除去された現像剤が収容されるクリーナ収容室6が形成されている。実施例1のクリーナ収容室6は、上部が下部に比べて後方に張り出した形状の略逆三角形状の断面を有する空間により構成されている。
なお、実施例1の仕切壁7は、画像領域L1の左端よりも右側、すなわち、画像領域L1の内側に配置されている。
したがって、実施例1のクリーナ収容室6は、仕切壁7により、上流側の収容部の一例として、左右方向中央側に配置された上流室6aと、下流側の収容部の一例として、左右方向左側に配置された下流室6bとに仕切られている。
図5において、クリーナ容器3の左端壁5には、左右方向に貫通する開口11が形成されており、左端壁5の外側には、検知用の支持部の一例として、凹部状に形成された支持凹部12が形成されている。
なお、実施例1のブレードホルダ16およびクリーニングブレード17は、クリーナ容器3の左方を閉塞するように配置されており、クリーナ容器3、ブレードホルダ16およびクリーニングブレード17に囲まれた空間により、上流室6aおよび下流室6bを有するクリーナ収容室6が構成されている。
図5〜図7において、クリーナ容器3の左端壁5に形成された支持凹部12には、検知用の貯留部材の一例としての検知バッファ部材21が支持されている。図7において、検知バッファ部材21は、貯留本体の一例として、図7Bに示すように後方が開放された左右方向に延びる筒状の検知バッファ本体22と、バッファ本体22の左方を閉塞する蓋部材の一例としてのバッファカバー23とを有する。したがって、図5に示すように、検知バッファ部材21の内部には、検知バッファ本体22とバッファカバー23とに囲まれた空間により、貯留室の一例としてのバッファ室24が形成されている。
図5、図7Bにおいて、検知バッファ本体22の左端の後側上部には、後方に向けて開口する流出口22aが形成されており、検知バッファ本体22には流出部22aから斜め下方に傾斜する傾斜面22bが形成されている。
図5、図7、図8において、検知バッファ本体22の左右方向中央部には、被支持部の一例として、図示しない螺子等により支持凹部12に固定される板状のフランジ部26が形成されている。
また、検知バッファ本体22の上部には、現像剤の案内部の一例であって、第3の収容部の一例として、左右方向に延びる円筒形状に形成され、クリーナ容器3の開口11を貫通してクリーナ収容室6まで延びる流入ガイド部27が形成されている。
図5、図7Bにおいて、前記主ガイド部27aの左部には、現像剤の案内部の一例として、第1の切欠部27dと同様に、バッファ室24内において、流出口22aに対応する後側が切り欠かれた第2の切欠部27eが形成されている。
なお、図5〜図7に示すように、実施例1では、流入ガイド部27の重力方向の高さは、流出口22aの高さに対応して設定されている。
図7、図9において、前記検知バッファ部材21の後方には、被検知部の一例として、流出口22a側が開放された箱形の検知ボックス28が支持されている。前記検知ボックス28は、光が透過可能な透明な材料により構成されており、内部に、第2の収容部の一例として、流出口22aから流出した現像剤が収容可能な検知室28aが形成されている。図9Cにおいて、装置本体U1には、検知ボックス28に対応する位置に、検知部材の一例としての光センサ29が配置されている。光センサ29は、光を出射する発光部29aと、反射光を受光する受光部29bとを有し、検知ボックス28内に現像剤が存在すると、発光部29aからの光が現像剤で遮られる。
なお、実施例1のプリンタUでは、感光体クリーナCLy〜CLkが満杯になったと判別されると、制御部Cにより、感光体ユニット1y〜1kを交換することを利用者に促す表示が、装置本体U1の図示しない表示部にされる。
図10は実施例1の搬送部材の説明図であり、図10Aは斜視図、図10Bは側面図である。
図11は実施例1の搬送部材の軸部の説明図であり、図11Aは斜視図、図11Bは図11Aの矢印XIB部分の拡大説明図、図11Cは図11Bの矢印XIC方向から見た図である。
図5、図6において、実施例1のクリーナ容器3の内部には、搬送部材の一例として、長手方向である左右方向に沿って延びる搬送オーガ31が配置されている。図5、図6、図10、図11において、実施例1の搬送オーガ31は、回転軸の一例として、左右方向に延びる棒状の軸部32を有する。
図10、図11において、軸部32の左右方向中央部には、取付部の一例として、円柱状の軸部32が部分的に切り欠かれた、いわゆるDカット形状に形成されたフィルム支持部32aが形成されており、フィルム支持部32aには、搬送部材の一例であって、均し部材の一例としての可撓性のある搬送フィルム33が固定支持されている。前記搬送フィルム33には、軸部32の径方向に沿って延びる切れ込み部33aが左右方向に間隔をあけて複数形成されている。図12において、前記クリーナ容器3の内面には、搬送フィルム33の切れ込み部33aの位置に対して、右側の近傍に突条部の一例としての搬送リブ34が形成されており、図12に示すように、搬送リブ34に搬送フィルム33の切れ込み部33aの左端側が乗り上げるように接触可能に構成されている。
図5、図6、図10、図11において、軸部32には、フィルム支持部32aの左側に、現像剤を左方向に向けて搬送する左搬送部41が形成されている。実施例1の左搬送部41は、第1の搬送部の一例として、フィルム支持部32aの左側に隣接して配置され且つ逆搬送部39と同一の巻き方向の螺旋状に形成され、軸部32の回転に伴って現像剤を左方、すなわち、検知バッファ部材21に向けて搬送する上流搬送部42を有する。
したがって、実施例1の左搬送部41では、上流搬送部42および下流搬送部44に対して、中流の均し部43における搬送速度が低く、実施例1では、均し部43における現像剤の搬送速度はゼロに設定されている。
そして、均し部43は、第1の庇部27bと第2の庇部27cとの境界部に配置されており、ブレード支持部7aよりも搬送方向Yaの下流側に配置されている。また、下流搬送部44は、第1の庇部27bよりも搬送方向Yaの下流側に配置されており、上方から落下する現像剤が下流搬送部44に直接落下しないように構成されている。
図5において、実施例1では、下流搬送部44の下流端である搬送オーガ31の左端31aから主ガイド部27aの上流端47までの長さLaが、搬送オーガ31が1回転した場合に回転の軸方向に沿って螺旋が進む長さ、いわゆるピッチLbに対して、短く設定されている。すなわち、長さLaが、下流搬送部44の1ピッチ未満に設定されている。
図13は実施例1の清掃器における現像剤の回収量に関する図5に対応する説明図であり、図13Aは現像剤の回収量が少ない状態の説明図、図13Bは下流室に現像剤が流入し始めた状態の説明図、図13Cは下流室からバッファ室に現像剤が流入し始めた状態の説明図である。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、一次転写後の感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤がクリーニングブレード17で除去されると、クリーナ収容室6に落下し、堆積する。クリーナ収容室6の上流室6aの内部には、搬送フィルム33が配置されており、回収された現像剤は、図13Aに示すように、搬送フィルム33の回転に伴って均される。したがって、右方や左方に現像剤が偏って、上流室6aの内部が現像剤で満杯になる前に、下流室6bに現像剤が流入することが低減されている。
特に、第2の庇部27cが、ブレード支持部7aの上部まで設けられており、ブレード支持部7aと左搬送部41との間に現像剤が落下して、下流側に搬送されたり、左搬送部41に撹拌されて現像剤が負荷を受けて流動性が低下する等の悪影響も低減されている。
図13A、図13Bにおいて、上流室6aに収容された現像剤の量が多くなり、仕切壁7を越える程度まで堆積すると、溢れるようにして仕切壁7を越えたり、左搬送部41の上流搬送部42で下流側である下流部6bに向けて搬送される。
図14Aにおいて、下流部6bに搬送オーガ31で現像剤が搬送され始めると、下流室6bに堆積する現像剤は、図14Aに示すように、現像剤を搬送する部材である左搬送部41の下方に山状に堆積しやすい。
これに対して、実施例1の感光体クリーナCLy〜CLkでは、上流搬送部42と下流搬送部44との間に、搬送速度が低い均し部43が配置されており、現像剤が下流側に移動する速度が低下し、均し部43の部分で現像剤が滞留しやすくなる。特に、実施例1では、均し部43の搬送速度がゼロであり、現像剤が滞留しやすくなっている。よって、搬送速度が低い部分、すなわち、均し部43が設けられていない従来の構成に比べて、下流室6bに現像剤が堆積しやすく、下流室6bに流入した現像剤が下流搬送部44に受け渡されて速やかに下流側に搬送されることが低減され、満杯の誤検知が低減される。
さらに、実施例1では、第1の庇部27bが左搬送部41の上部を覆うように配置されており、上方から落下した現像剤が、現像剤の山の上に堆積しにくくなっている。したがって、特に、第2の庇部27cに比べて覆う領域の広い第1の庇部27bに対応して配置されている左搬送部41の下流搬送部44は、上方から落下してきた現像剤を速やかに下流側に搬送し難く、下流室6bに堆積されて、底から積み上がってきた現像剤を搬送しやすくなっている。よって、感光体Py〜Pkから除去されて落下してきたばかりの現像剤を速やかに下流側に搬送して、満杯を誤検知することが低減されている。
さらに、実施例1では、バッファ室24では、流出部22aから斜め下方に傾斜する傾斜面22bが形成されており、検知室28a側に偏って堆積した現像剤もバッファ室24の底に向けて滑り落ちやすく、バッファ室24に現像剤が十分に溜まる前に検知室28aで現像剤が検出されることが低減される。
これに対して、実施例1では、搬送オーガ31の左端が自由端となっており、バッファ室24まで到達していない状態となっており、搬送オーガ31の左方で現像剤が押し固められても、搬送オーガ31の回転の抵抗は、搬送オーガ31がバッファ室24の内部まで設けられている場合に比べて、小さくなり、回転できなくなる恐れが低減される。
図15において、片持ち状態で支持された実施例1の搬送オーガ31は、回転する際に、螺旋状の下流搬送部44の外周面と主ガイド部27aの内周面との接触位置が左右方向に変動する。ここで、実施例1では、長さLa、すなわち、下流搬送部44と主ガイド部27aとが重複する範囲が、下流搬送部44の1ピッチ未満に設定されており、搬送オーガ31が1回転する間に、図15A、図15Bに示すように下流搬送部44の外周面と主ガイド部27aの内周面とが接触する状態と、図15C、図15Dに示すように下流搬送部44の外周面と主ガイド部27aの内周面とが接触しない状態とが繰り返される。
特に、実施例1では、第1の切欠部27dは後側に形成されており、図6に示すように、後側に張り出して形成されたクリーナ収容室6において、前側に比べて、現像剤を収容する余裕が大きな後側に逆流した現像剤を送ることが可能になっている。したがって、前側に第1の切欠部27dが形成されている場合に比べて、逆流した現像剤が堆積する空間が十分に確保することが可能になっており、逆流した現像剤が押し固められる状況の発生が抑制されている。
また、実施例1では、仕切壁7にクリーニングブレード17を支持するブレード支持部7aが含まれており、別個に設ける場合に比べて、製造費用が低減されると共に、部材を配置する空間が少なくなって、いわゆる省スペース化され、クリーナ収容室6の大容量化が可能になっている。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H013)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、FAXや複写機、あるいは、これら複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H05)前記実施例において、搬送オーガ31に切れ込み部33aを形成した搬送フィルム33を設ける構成を例示したが、これに限定されず、搬送フィルム33を省略したり、搬送フィルム33に替えて、パドル等の均し部材を配置する構成とすることも可能である。また、切れ込み部33aを設けることが望ましいが、省略することも可能である。
(H07)前記実施例において、バッファ室24において、流入ガイド27の高さに対して、流出口22aの高さを同一の高さに設定した構成を例示したが、これに限定されず、流出口22aの方を高くして、バッファ室24の底から堆積した現像剤が検知室28aに流入する構成とすることも可能である。なお、流出口22aの高さを流入ガイド27の高さに対して同一または高くすることが望ましいが、低くすることも可能である。
(H011)前記実施例において、流入ガイド部27に切欠部27d,27eを設けることが望ましいが、省略することも可能である。また、切欠部27d,27eの位置や形状、大きさ等は、設計に応じて任意に変更可能である。なお、流入ガイド部27を設ける構成を例示したが、流入ガイド部27を介してバッファ室24に流入する構成を省略して、クリーナ収容室6からバッファ室24に直接流入するように構成することも可能である。
(H012)前記実施例において、現像剤の収容容器の一例としての感光体クリーナCLy〜CLkを例示したが、これに限定されず、現像剤が収容されて満杯を検知する必要のある現像剤の収容容器に適用可能である。例えば、感光体クリーナCLy〜CLk内に現像剤を溜めず、別の収容容器、いわゆる廃トナーボックスに搬送する構成では、廃トナーボックスに実施例1の構成を適用することが可能である。
27…第3の収容部、
27d…流出部、
28a…第2の収容部、
29…検出部材、
31…搬送部材、
44…搬送部、
C1…満杯判別手段、
CLy,CLm,CLc,CLk…現像剤の収容容器、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像器、
La,Lb…長さ、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
S…媒体、
T1y〜T1k+T2+B…転写装置、
U…画像形成装置。
Claims (5)
- 回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
前記第1の収容部における一端側に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が内部を移動可能に構成された中空筒状の収容部と、
前記第1の収容部の前記一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から前記中空筒状の収容部の内部を移動して搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別す
る満杯判別手段と、
前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部の内部に収容された現
像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材と、
を備え、
前記搬送部材は、回転時に現像剤を搬送する螺旋状の搬送部を有し、一端側が前記第1の収容部の他端側で片持ち状態に支持されると共に、他端側が前記第2の収容部の一端側の壁に対して隙間を持って配置されて前記中空筒状の収容部の内部にて支持され且つ、前記搬送部材において前記中空筒状の収容部の下端面と軸方向で重複する領域の長さが、前記螺旋状の搬送部のピッチに対して短く設定された
ことを特徴とする現像剤の収容容器。 - 前記搬送部材の現像剤搬送方向に対して前記中空筒状の収容部の上流側に形成され、且つ、前記中空筒状の収容部の内部から前記第1の収容部に向けて現像剤の流出が可能な流出部、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の現像剤の収容容器。 - 予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する搬送部と、前記搬送部に対して前記搬送方向の上流側に配置され且つ前記第1の収容部の他端側に対応して配置され、前記搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する逆方向の搬送部と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の現像剤の収容容器。 - 予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の搬送部と、前記第1の搬送部に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の搬送部での搬送能力に比べて低く設定された第2の搬送部と、前記第2の搬送部に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の搬送部と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の現像剤の収容容器。 - 表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
転写後の前記像保持体の表面から除去された現像剤が収容される請求項1ないし4のい
ずれかに記載の現像剤の収容容器と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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