JP5630225B2 - 現像剤の収容容器および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、現像剤の収容容器および画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置において、画像が転写された後の感光体や中間転写体等の像保持体の表面から除去された現像剤が収容される収容容器に関し、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2006−18329号公報には、感光体(8)や中間転写ベルト(16)から回収された廃トナーが収容される廃トナー容器(35)において、廃トナー容器(35)の長手方向の一端にトナー入口(40)が形成され、他端側に満杯を検知するためのトナー量検知装置(42)が配置されると共に、一端側から他端側に向けて廃トナーを搬送する螺旋状のトナー搬送スクリュー(41)が配置された構成が記載されている。
また、特許文献1には、廃トナー容器(35)内を、第1の空間(W1)とトナーの満杯検知用の第2の空間(W2)とに仕切る壁状の遮蔽体(45)が配置されており、廃トナー容器が傾いたり等しても、第1の空間(W1)から第2の空間(W2)にトナーが流入しないようにする構成も記載されている。
さらに、特許文献1には、廃トナー容器(35)の長手方向中央部にトナー入口(40)が形成されると共に、トナー搬送スクリュー(41)に、中央部に流入した廃トナーを長手方向外側に向けて搬送する互いに逆巻きの螺旋状の2つの部分(141A,141B)を形成する構成も記載されている。
特開2006−18329号公報(「0027」〜「0048」、「0057」〜「0061」、「0066」、図3、図6、図7、図10、図11)
本発明は、現像剤の収容容器における満杯検知の精度を向上させることを技術的課題とする。
求項1に記載の発明の現像剤の収容容器は、
回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材であって、予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の領域での搬送能力に比べて低く設定された第2の領域と、前記第2の領域に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の領域と、を有する前記搬送部材と、
前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材と、
を備えたことを特徴とする。
求項2に記載の発明の現像剤の収容容器は、
回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材と、
前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材と、
を備え、
前記搬送部材は、前記第1の収容部から前記第2の収容部に向かう搬送方向に沿って、上流側において現像剤を前記搬送方向に搬送し、前記上流側から搬送された現像剤の少なくとも一部を第1の収容部内に堆積させ、堆積された現像剤を搬送方向に再度搬送する
ことを特徴とする。
求項3に記載の発明の現像剤の収容容器は、
回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材であって、予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の領域での搬送能力に比べて低く設定された第2の領域と、前記第2の領域に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の上流側に配置され且つ前記第1の収容部の他端側に対応して配置され、前記搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する第4の領域と、前記第4の領域に対して前記搬送方向の上流側に配置されて現像剤を前記搬送方向に搬送する第5の領域と、を有する前記搬送部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の現像剤の収容容器において、
前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側
の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬
送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤の収容容器にお
いて、
前記第1の収容部の他端部に片持ち状態で回転可能に支持された前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤の収容容器にお
いて、
前記搬送方向への搬送能力を持たない前記第2の領域、
を備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の現像剤の収容容器において、
前記第1の収容部の前記第2の収容部側であって前記第2の領域に対応する位置よりも上流側の位置に配置され、前記第1の収容部の上流側と下流側とを仕切る仕切り部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の現像剤の収容容器において、
像保持体の表面に付着した現像剤を除去して清掃する清掃部材と、
前記清掃部材で除去された現像剤が収容される前記第1の収容部と、
前記像保持体の表面に保持される画像の範囲に対して、外側に配置された前記仕切り部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項8に記載の現像剤の収容容器において、
前記清掃部材を支持する支持部を有する前記仕切り部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤の収容容器において、
前記第1の収容部に堆積した現像剤に接触して均す前記第2の領域、
を備えたことを特徴とする。
求項11に記載の発明の画像形成装置は、
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
転写後の前記像保持体の表面から除去された現像剤または前記現像器から回収された現像剤のすくなくとも一方が収容される請求項1ないし10のいずれかに記載の現像剤の収容容器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,2に記載の発明によれば、第1の領域に比べて搬送能力が低い第2の領域を有しない構成に比べて、現像剤の収容容器における満杯検知の時期を遅らせることができ、精度を向上させることができる。また、請求項1,2に記載の発明によれば、遮蔽部材を有しない構成に比べて、現像剤の収容容器に流入する現像剤が、第1の収容部に堆積することなく、直接、搬送部材によって第2の収容部に搬送されることを低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の領域に比べて搬送能力が低い第2の領域を有しない構成に比べて、現像剤の収容容器における満杯検知の時期を遅らせることができ、精度を向上させることができる。また、請求項3に記載の発明によれば、第4の領域と第5の領域で現像剤を堆積させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、遮蔽部材を有しない構成に比べて、現像剤の収容容器
に流入する現像剤が、第1の収容部に堆積することなく、直接、搬送部材によって第2の
収容部に搬送されることを低減できる。
請求項に記載の発明によれば、搬送部材が両持ちの場合に比べて、一端側の現像剤が
多くなっても駆動力が過大になることが低減できる。
請求項に記載の発明によれば、第2の領域が搬送能力を有する場合に比べて、第2の
領域において第1の収容部の内部に現像剤を堆積させることができる
請求項7に記載の発明によれば、仕切り部材を設けない構成に比べて、収容容器が傾けられても第1の収容部の上流側に収容された現像剤が下流側に現像剤が流入しにくく、第1の収容部に十分な現像剤が収容される前に、下流側に片寄った現像剤が第2の収容部に流入することを低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、仕切部材が画像の範囲の内側に配置される場合に比べて、清掃部材が除去した現像剤が直接仕切り部材に降りかかることを低減でき、仕切り部材に堆積した現像剤が収容容器の外へ漏れることを防ぐことができる
請求項に記載の発明によれば、仕切り部材と支持部が別個に配置される場合に比べて、収容容器を小型化できると共に、低費用化することができる。
請求項10に記載の発明によれば、第2の領域が現像剤を均さない場合に比べて、第1の収容部に堆積する現像剤の偏りを低減することができる。
請求項11に記載の発明によれば、第1の領域に比べて搬送能力が低い第2の領域を有しない構成に比べて、現像剤の収容容器における満杯検知の時期を遅らせることができ、精度を向上させることができる。
図1は本発明の実施例1のプリンタの全体斜視図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図3は実施例1の黒色の可視像形成装置の要部説明図である。 図4は実施例1の感光体ユニットの全体説明図であり、図4Aは感光体ユニットを前方から見た図、図4Bは図4AのIVB−IVB線断面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線断面図、図4Dは図4AのIVD−IVD線断面図である。 図5は実施例1の感光体クリーナの左端部の要部拡大図である。 図6は実施例1の感光体ユニットの要部説明図であり、図6Aは図4Bと同一の断面における斜視図、図6Bは図4Cと同一の断面における斜視図、図6Cは図4Dと同一の断面における斜視図である。 図7は像保持体ユニットを左斜め下方から見た斜視図であり、図7Aは検知用の収容部の要部説明図、図7Bは検知用の収容部の蓋部材を取り外した状態の要部説明図である。 図8は実施例1の検知用の収容部の説明図であり、図8Aは検知用の収容部を前方から見た側面図、図8Bは後方から見た側面図、図8Cは右斜め下方から見た斜視図、図8Dは後斜め上方から見た斜視図、図8Eは後斜め下方から見た斜視図である。 図9は実施例1の被検知部の説明図であり、図9Aは検知用の収容部に現像剤が流入し始めた状態の説明図、図9Bは被検知部の内部にまで現像剤が流入した状態の説明図、図9Cは検知部材の説明図である。 図10は実施例1の搬送部材の説明図であり、図10Aは斜視図、図10Bは側面図である。 図11は実施例1の搬送部材の軸部の説明図であり、図11Aは斜視図、図11Bは図11Aの矢印XIB部分の拡大説明図、図11Cは図11Bの矢印XIC方向から見た図である。 図12は均し部材の切れ込みと突条との関係の説明図であり、図12Aは要部斜視図、図12Bは図12AのXIIB−XIIB線断面図である。 図13は実施例1の清掃器における現像剤の回収量に関する図5に対応する説明図であり、図13Aは現像剤の回収量が少ない状態の説明図、図13Bは下流室に現像剤が流入し始めた状態の説明図、図13Cは下流室からバッファ室に現像剤が流入し始めた状態の説明図である。 図14は実施例1の清掃器における現像剤の回収量に関する図4Dに対応する説明図であり、図14Aは図13Bに対応する説明図、図14Bは図13Cに対応する説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例である実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1のプリンタの全体斜視図である。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、装置本体U1を有する。前記装置本体U1の前面には、新たな媒体を補充する際に開閉される開閉部材の一例としてのフロントカバーU2が下端を中心として開閉可能に支持されている。また、装置本体U1の右面には、サイドカバーU3が後端を中心として開閉可能に支持されており、サイドカバーU3が開放されると、画像形成に使用される新たな現像剤が収容された収容容器の一例としての図示しないトナーカートリッジの交換作業が可能に構成されている。前記画像形成装置本体U1の上面には媒体の排出部の一例としての排出トレイTRhが設けられている。
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1、図2において、前記フロントカバーU2は、媒体の一例としての用紙を挿入可能な図2の実線で示す開放位置と、図1や図2の破線で示す閉塞位置との間で移動可能に支持されている。
図2において、前記プリンタUの上部には、排出トレイTRhの下方に、各種制御回路や記憶媒体等が配列された制御基板SCが配置されている。前記制御基板SCには、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、潜像形成装置の駆動回路DL、および電源装置の一例としての電源回路E等が設けられている。電源回路Eは、後述の帯電器の一例としての帯電ローラCRy〜CRk、現像剤の保持体の一例としての現像ローラG1y〜G1k、転写器の一例としての転写ローラT1y〜T1k等に電圧を印加する。
前記画像処理部GSは、プリンタUの外部に配置され且つ電気的に接続された画像情報の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPC等から入力された印刷情報を、イエロー、マゼンタ、シアン、黒、すなわち、Y,M,C,Kの4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換して、予め設定された時期に潜像形成装置用の駆動回路DLに出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒色のみの画像情報が潜像形成装置用の駆動回路DLに入力される。
前記潜像形成装置用の駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの駆動回路を有し、入力された画像情報に応じた信号を予め設定された時期に、各色毎に配置された潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
図3は実施例1の黒色の可視像形成装置の要部説明図である。
図2において、装置本体U1の下部には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。図2,図3において、黒色、すなわち、K色の可視像形成装置UKは、像保持体の一例として、回転駆動される感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、感光体Pkの表面を帯電させる帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体Pkの表面に静電潜像を形成する潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHk、感光体Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する現像器Gk、感光体Pkの表面に残留した現像剤を除去する像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
なお、実施例1の可視像形成装置UKでは、帯電ロールCRkを挟んで感光体Pkの反対側には、帯電ロールCRkに接触して、帯電ロールCRkの表面を清掃する帯電用の清掃器の一例としての帯電ロールクリーナCCkが配置されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されている。
前記感光体Py〜Pkは、帯電ロールCRy〜CRkと対向する帯電領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kで帯電ロールCRy〜CRkにより表面を帯電された後、潜像形成領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kでLEDヘッドLHy〜LHkにより潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像は現像装置Gy〜Gkと対向する現像領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて可視像の一例としてのトナー像に現像される。現像されたトナー像は、像保持体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kに搬送される。前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kにおいて中間転写ベルトBの裏面側に配置された一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。
前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。
1次転写後の感光体Py,Pm,Pc,Pk表面の転写残トナーや放電生成物等の残留物、付着物は、感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkにより清掃される。清掃された感光体Py,Pm,Pc,Pk表面は、帯電ローラCRy,CRm,CRc,CRkにより再帯電される。なお、前記感光体クリーナCLy〜CLkで除去しきれず、帯電ローラCRy〜CRkに付着した残留物等は、前記帯電ローラCRy〜CRkに接触して配置された帯電器清掃部材の一例としての帯電器クリーナCCy,CCm,CCc,CCkによりクリーニングされる。
図2において、前記感光体Py〜Pkの上方には、中間転写ユニットの一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、被転写体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトBを有する。前記中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdと、従動部材の一例であり且つ二次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、各感光体Py〜Pkに対向して配置された前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、からなる中間転写体の支持系により回転可能に支持されている。
前記中間転写ベルトBの後側上部には、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。前記ベルトクリーナCLbは、清掃容器CLb1と、清掃容器CLb1に支持され且つ中間転写ベルトBに接触して中間転写ベルトB表面に残留した残留物を除去して清掃する清掃部材の一例としてのベルト用クリーニングブレードCLb2と、ベルト用クリーニングブレードCLb2で除去された残留物が飛散、漏出することを防止するための漏出防止部材の一例としてのフィルムCLb3と、前記清掃容器CLb1内に配置され且つ除去された残留物を搬送して排出する残留物の搬送部材の一例としての搬送オーガCLb4とを有する。なお、実施例1の清掃容器CLb1は、黒色の感光体クリーナCLkの上方に対応する位置に配置されている。
前記中間転写ベルトBや駆動ロールRd、バックアップロールT2a、1次転写ロールT1y〜T1k、ベルトクリーナCLb等により、実施例1のベルトモジュールBMが構成されている。なお、実施例1のベルトモジュールBMは、装置本体U1の上部の図示しないトップカバーが開放された場合に、上方から取り出すことで着脱可能に構成されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して、二次転写部材の一例としての二次転写ロールT2bが配置されている。前記バックアップロールT2aおよび二次転写ロールT2bにより、実施例1の二次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域により、2次転写領域Q5が形成される。
前記1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kで1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q5に搬送される。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび二次転写装置T2等により、実施例1の転写装置T1y〜T1k+T2+Bが構成されている。
なお、図2に示すように、実施例1の中間転写ベルトBは、1次転写領域Q4y〜Q4kが水平面に対して、後側に行くに連れて下方に傾斜した状態で配置されており、これに対応して、可視像形成装置UY〜UKもベルト回転方向下流側に行くに連れて、重力方向下方にずれた位置に配置されている。
前記可視像形成装置UY〜UKの下方には、媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1が設けられている。前記給紙トレイTR1は、下壁の一例としての底壁TR1aと、前記底壁TR1aの後端から上方に延びる後壁TR1bと、底壁TR1aの上方に対向して配置された上壁TR1cとを有する。前記給紙トレイTR1の前端部には、新たな記録シートSを補充するための補充口TR1dが形成されている。前記上壁TR1cの前端部は、補充口TR1dの外側、すなわち、前側に行くに連れて上方に傾斜して形成されている。したがって、前記補充口TR1dは、前側に行くほど上壁TR1cと底壁TR1aとの間隔が広くなり、補充口TR1dが前側に行くほど広くなるように形成されている。
前記底壁TR1a上には、回転中心PL1aを中心として回転可能に支持された媒体積載部の一例としての昇降プレートPL1が配置されており、昇降プレートPL1には、媒体の一例としての記録シートSが積載可能である。前記昇降プレートPL1の後端部には、昇降プレートPL1の後端部を上方に付勢する付勢部材の一例としての昇降バネPL2が配置されている。前記昇降プレートPL1は、画像形成が行われていない場合は、左右両端部に配置された偏心カム状の押下げ部材PL3により昇降プレートPL1が底壁TR1aに平行な状態の下降位置に保持される。そして、画像形成が行われる場合は、押下げ部材PL3が回転して昇降バネPL2により昇降プレートPL1が上昇して、記録シートSが上昇した図4に示す上昇位置との間で移動可能に支持されている。
したがって、前記フロントカバーU2が開放されると、外部に補充口TR1dが開放されて、後端壁TR1bに突き当たるまで新たな記録シートSの束を挿入して、下降位置の昇降プレートPL1上に積載して収容可能となる。
前記上壁TR1cの後方には、送出部材の一例としての給紙ロールRpが配置されている。前記給紙ロールRpは、前記昇降プレートPL1が上昇位置に移動した状態で、積載された記録シートSの束の最上面の記録シートSが昇降バネPL2のバネ力で押し当てられる位置に配置されている。前記後壁TR1bの上方には、捌き部材の一例としてリタードロールRsが配置されている。
前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSは、給紙ロールRpにより送り出され、前記リタードロールRsと給紙ロールRpとの接触領域で1枚ずつ分離されて捌かれ、媒体搬送路SHに搬送される。前記媒体搬送路SHの記録シートSは、給紙時期の調整部材の一例としてのレジロールRrに搬送され、前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、中間転写ベルトBのトナー像が二次転写領域Q5に到達する時期に合わせて、二次転写領域Q5に送り出される。
二次転写領域Q5でトナー像が転写された後の中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLbにより表面に残留した転写残トナーや放電生成物等の残留物が除去されて清掃される。
前記トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの定着領域Q6に搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとが予め設定された圧力で接触した領域により定着領域Q5が構成されている。前記記録シートS表面の未定着トナー像は、定着領域Q6通過時に、熱と圧力により定着される。
画像が定着された記録媒体Sは、媒体搬送路SHを搬送されて、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから排出トレイTRhに排出される。
(感光体ユニットの説明)
図4は実施例1の感光体ユニットの全体説明図であり、図4Aは感光体ユニットを前方から見た図、図4Bは図4AのIVB−IVB線断面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線断面図、図4Dは図4AのIVD−IVD線断面図である。
図4において、実施例1の黒色の可視像形成装置UKでは、感光体Pk、帯電ロールCRk、帯電ロールクリーナCCk、像保持体の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkは、一体的に装置本体U1に対して着脱、交換が可能な感光体ユニット1kとして構成されている。なお、Y,M,C色の感光体ユニット1y,1m,1cも同様に構成されている。
図4において、実施例1の感光体Pkは左右方向に延びるドラム状に構成されており、感光体Pkの左端部には、感光体ユニット1kが装置本体U1に装着された場合に、装置本体U1の図示しない歯車に噛み合って駆動が伝達される歯車の一例としての被駆動ギア2が支持されている。帯電ロールCRk、帯電ロールクリーナCCk、感光体クリーナCLkも、感光体Pkに沿って、左右方向に延びている。実施例1では、感光体ユニット1kでは、帯電ロールCRkの左右方向の長さが最も短く形成されており、最大の画像が形成される領域である画像領域L1は、図4Aに示すように、帯電ロールCRkの左右方向の両端よりも内側に設定されている。
前記感光体クリーナCLkは、長手方向である左右方向に延びる回収トナー収容容器3を有し、クリーナ容器3の右端壁4および左端壁5には、感光体Py〜Pkや帯電ロールCRy〜CRk、帯電ロールクリーナCCy〜CCkの両端部が回転可能に支持されている。
図5は実施例1の感光体クリーナの左端部の要部拡大図である。
図6は実施例1の感光体ユニットの要部説明図であり、図6Aは図4Bと同一の断面における斜視図、図6Bは図4Cと同一の断面における斜視図、図6Cは図4Dと同一の断面における斜視図である。
図4B、図5、図6Aにおいて、クリーナ容器3の内部には、第1の収容部の一例として、左右方向中央部に配置されて感光体Pkから除去された現像剤が収容される回収トナー収容室6が形成されている。実施例1のクリーナ収容室6は、上部が下部に比べて後方に張り出した形状の略逆三角形状の断面を有する空間により構成されている。
図4C、図5、図6Bにおいて、クリーナ収容室6の左部には、仕切り部材の一例としての仕切り壁7が形成されている。実施例1の仕切壁7は、支持部の一例として、重力方向の上部に配置されたブレード支持部7aと、仕切部の一例として、ブレード支持部7aの下端から下方に連続し且つクリーナ収容室6の底面まで延びる仕切リブ7bと、を有する。実施例1のブレード支持部7aには、上側の固定部の一例としてのネジ孔8と、下側の位置決め部の一例としての位置決め突起9と、が形成されている。
なお、実施例1の仕切壁7は、画像領域L1の左端よりも右側、すなわち、画像領域L1の内側に配置されている。
したがって、実施例1のクリーナ収容室6は、仕切壁7により、上流側の収容部の一例として、左右方向中央側に配置された上流室6aと、下流側の収容部の一例として、左右方向左側に配置された下流室6bとに仕切られている。
また、クリーナ容器3の右端部には、ブレード支持部7aと対を成すブレード支持部が配置されているが、仕切リブ7bは右端部には設けられていない。すなわち、クリーナ容器3の右端部には、下流室6bのような上流室6aに対して仕切られた部屋は設けられていない。なお、右側のブレード支持部は、左側のブレード支持部7aと同様に構成されているため、説明の簡単化のため、図示は省略する。
図5において、クリーナ容器3の左端壁5には、左右方向に貫通する開口11が形成されており、左端壁5の外側には、検知用の支持部の一例として、凹部状に形成された支持凹部12が形成されている。
図4〜図6において、前記ブレード支持部7aには、清掃部材の支持体の一例として、左右方向に延びる板状のブレードホルダ16が支持されており、ブレードホルダ16の上端部には、清掃部材の一例としてのクリーニングブレード17の基端部17aが固定支持されている。前記クリーニングブレード17は、先端部17bが感光体Pkの表面に予め設定された接触圧力で接触しており、感光体Pkの表面に残留した現像剤や放電生成物等が除去されて清掃される。よって、感光体Pkから除去された現像剤等は、クリーナ容器3の内部に落下し、収容される。
なお、実施例1のブレードホルダ16およびクリーニングブレード17は、クリーナ容器3の左方を閉塞するように配置されており、クリーナ容器3、ブレードホルダ16およびクリーニングブレード17に囲まれた空間により、上流室6aおよび下流室6bを有するクリーナ収容室6が構成されている。
図7は像保持体ユニットを左斜め下方から見た斜視図であり、図7Aは検知用の収容部の要部説明図、図7Bは検知用の収容部の蓋部材を取り外した状態の要部説明図である。
図5〜図7において、クリーナ容器3の左端壁5に形成された支持凹部12には、検知用の貯留部材の一例としての検知バッファ部材21が支持されている。図7において、検知バッファ部材21は、貯留本体の一例として、図7Bに示すように後方が開放された左右方向に延びる筒状の検知バッファ本体22と、バッファ本体22の左方を閉塞する蓋部材の一例としてのバッファカバー23とを有する。したがって、図5に示すように、検知バッファ部材21の内部には、検知バッファ本体22とバッファカバー23とに囲まれた空間により、貯留室の一例としてのバッファ室24が形成されている。
図7Bにおいて、検知バッファ本体22の左端の後側上部には、後方に向けて開口する流出口22aが形成されており、検知バッファ本体22には流出部22aから斜め下方に傾斜する傾斜面22bが形成されている。
図8は実施例1の検知用の収容部の説明図であり、図8Aは検知用の収容部を前方から見た側面図、図8Bは後方から見た側面図、図8Cは右斜め下方から見た斜視図、図8Dは後斜め上方から見た斜視図、図8Eは後斜め下方から見た斜視図である。
図5、図7、図8において、検知バッファ本体22の左右方向中央部には、被支持部の一例として、図示しないネジ等により支持凹部12に固定される板状のフランジ部26が形成されている。
また、検知バッファ本体22の上部には、現像剤の案内部の一例として、左右方向に延びる円筒形状に形成され、クリーナ容器3の開口11を貫通してクリーナ収容室6まで延びる流入ガイド部27が形成されている。
図5、図6、図8において、流入ガイド部27は、主案内部の一例として左部に配置された円筒状の主ガイド部27aを有する。主ガイド部27aの右端には、第1の遮蔽部材の一例として、主ガイド部27aに連続して形成され且つ重力方向の上端部に配置された部分円弧状の第1の庇部27bが形成されている。また、第1の庇部27bの右端には、第2の遮蔽部材の一例として、第1の庇部27bに連続して形成され且つ第1の庇部27bよりも中心角が小さい部分円弧状の第2の庇部27cが形成されている。図5に示すように、実施例1の第2の庇部27cの右端は、クリーナ容器3の仕切壁7に対応する位置に設定されている。
図5、図6、図8B、図8D、図8Eにおいて、前記主ガイド部27aの後端部には、逆流の許容部の一例として、左右方向に延びる部分的に切り欠かれた第1の切欠部27dが形成されている。
図5、図7Bにおいて、前記主ガイド部27aの左部には、現像剤の案内部の一例として、第1の切欠部27dと同様に、バッファ室24内において、流出口22aに対応する後側が切り欠かれた第2の切欠部27eが形成されている。
なお、図5〜図7に示すように、実施例1では、流入ガイド部27の重力方向の高さは、流出口22aの高さに対応して設定されている。
図9は実施例1の被検知部の説明図であり、図9Aは検知用の収容部に現像剤が流入し始めた状態の説明図、図9Bは被検知部の内部にまで現像剤が流入した状態の説明図、図9Cは検知部材の説明図である。
図7、図9において、前記検知バッファ部材21の後方には、被検知部の一例として、流出口22a側が開放された箱形の検知ボックス28が支持されている。前記検知ボックス28は、光が透過可能な透明な材料により構成されており、内部に、第2の収容部の一例として、流出口22aから流出した現像剤が収容可能な検知室28aが形成されている。図9Cにおいて、装置本体U1には、検知ボックス28に対応する位置に、検知部材の一例としての光センサ29が配置されている。光センサ29は、光を出射する発光部29aと、反射光を受光する受光部29bとを有し、検知ボックス28内に現像剤が存在すると、発光部29aからの光が現像剤で遮られる。
前記光センサ29は、感光体ユニット1kが装置本体U1に装着された場合に、検知ボックス28に対向する位置に配置されている。したがって、光センサ29からの制御信号を送受信する制御部Cにおける満杯判別手段C1は、光センサ29の検知結果に基づいて、受光部29bが受光する場合には、クリーナ容器3が満杯になっておらず、受光部29bが受光しない場合には、図9B、図9Cに示すように検知ボックス28内に現像剤が存在して、クリーナ容器3が現像剤で満杯になったものと判別する。
なお、実施例1のプリンタUでは、感光体クリーナCLy〜CLkが満杯になったと判別されると、制御部Cにより、感光体ユニット1y〜1kを交換することを利用者に促す表示が、装置本体U1の図示しない表示部にされる。
図7において、左端壁5の上端部には、感光体Pkの累積回転数や累積回転時間、累積印刷枚数、クリーナ容器3が満杯であるか否か等の感光体ユニット1kに関する情報を記憶する記憶部材CRUMが支持されている。記憶部材CRUMは、電子素子や電気回路等を有する回路基板により構成されており、感光体ユニット1kが装置本体U1に装着された状態で、装置本体U1に支持された図示しない接続端子に接続されて、制御部Cからの制御信号に応じて、情報が読み書きされる。
(搬送部材の説明)
図10は実施例1の搬送部材の説明図であり、図10Aは斜視図、図10Bは側面図である。
図11は実施例1の搬送部材の軸部の説明図であり、図11Aは斜視図、図11Bは図11Aの矢印XIB部分の拡大説明図、図11Cは図11Bの矢印XIC方向から見た図である。
図5、図6において、実施例1のクリーナ容器3の内部には、搬送部材の一例として、長手方向である左右方向に沿って延びる搬送オーガ31が配置されている。図5、図6、図10、図11において、実施例1の搬送オーガ31は、回転軸の一例として、左右方向に延びる棒状の軸部32を有する。
図12は均し部材の切れ込みと突条との関係の説明図であり、図12Aは要部斜視図、図12Bは図12AのXIIB−XIIB線断面図である。
図10、図11において、軸部32の左右方向中央部には、取付部の一例として、円柱状の軸部32が部分的に切り欠かれた、いわゆるDカット形状に形成されたフィルム支持部32aが形成されており、フィルム支持部32aには、搬送部材の一例であって、均し部材の一例としての可撓性のある搬送フィルム33が固定支持されている。前記搬送フィルム33には、軸部32の径方向に沿って延びる切れ込み部33aが左右方向に間隔をあけて複数形成されている。図12において、前記クリーナ容器3の内面には、搬送フィルム33の切れ込み部33aの位置に対して、右側の近傍に突条部の一例としての搬送リブ34が形成されており、図12に示すように、搬送リブ34に搬送フィルム33の切れ込み部33aの左端側が乗り上げるように接触可能に構成されている。
したがって、軸部32の回転に伴って、搬送フィルム33が矢印36方向に回転する際に、クリーナ容器3に収容された現像剤が長手方向である左右方向に対して分布が不均一で、堆積した現像剤の山や谷がある場合、搬送フィルム33で均されると共に、搬送リブ34に乗り上げる搬送フィルム33が現像剤を矢印37に示す方向である左方に弱い搬送力で搬送する。すなわち、搬送フィルム33により、クリーナ容器3内の現像剤は均されつつ、満杯の検知が行われる左側に少し偏る程度に送られる。よって、右側に偏る場合では、クリーナ収容室6の右側が満杯になっても満杯と検知されない恐れがあり、クリーナ容器3の右側から溢れる恐れがあるが、均され且つ右側に偏らない実施例1の構成では、クリーナ容器3から現像剤が溢れる前に満杯の検知が可能に構成されている。
前記軸部32には、フィルム支持部32aの右側に、軸部32の回転時に現像剤を右方に搬送する巻き方向で螺旋状の右搬送部38が形成されている。また、右搬送部38の右方には、右搬送部38とは逆の巻き方向の螺旋で、現像剤を左方に搬送する逆搬送部39が形成されている。したがって、搬送フィルム33の右端よりも右側の収容室6に落下した現像剤は、右搬送部38および逆搬送部39により、収容室6の右側に搬送されて堆積されると共に、撹拌に伴って均されて極端な現像剤の偏りが抑制される。
図5、図6、図10、図11において、軸部32には、フィルム支持部32aの左側に、現像剤を左方向に向けて搬送する左搬送部41が形成されている。実施例1の左搬送部41は、第1の搬送部の一例として、フィルム支持部32aの左側に隣接して配置され且つ逆搬送部39と同一の巻き方向の螺旋状に形成され、軸部32の回転に伴って現像剤を左方、すなわち、検知バッファ部材21に向けて搬送する上流搬送部42を有する。
また、上流搬送部42の左側、すなわち、現像剤の搬送方向Yaの下流側には、第2の搬送部の一例として、軸部32の軸方向に対して垂直な円板状の均し部43が形成されている。さらに、均し部43の左側には、第3の搬送部の一例として、上流搬送部42と同一の巻き方向の螺旋状に形成されて、軸部32の回転に伴って現像剤を搬送方向Yaに沿って搬送する下流搬送部44が配置されている。
したがって、実施例1の左搬送部41では、上流搬送部42および下流搬送部44に対して、中流の均し部43における搬送能力が低く設定されている。すなわち、単位時間当たりに現像剤を搬送する量が少なく設定されており、実施例1では、均し部43における現像剤の搬送能力を持たない設定、すなわち、搬送能力がゼロに設定されている。よって、実施例1では、上流搬送部42が配置された領域が現像剤を下流側に搬送する第1の領域に設定され、均し部43が配置された領域が現像剤を堆積させる第2の領域に設定され、下流搬送部44が配置された領域が堆積された現像剤を下流側に向けて再度搬送する第3の領域に設定されている。
また、図5に示すように、実施例1の左搬送部41では、上流搬送部42は、ブレード支持部7aよりも右方から形成され且つブレード支持部7aよりも左方まで形成されている。よって、図6B、図6Cに示すように、上流搬送部42の左部は、第2の庇部27cにより上方が覆われており、クリーニングブレード17により除去された現像剤が上方からクリーナ収容室6に落下する際に、上流搬送部42に直接落下しないように構成されている。
そして、均し部43は、第1の庇部27bと第2の庇部27cとの境界部に配置されており、ブレード支持部7aよりも搬送方向Yaの下流側に配置されている。また、下流搬送部44は、第1の庇部27bよりも搬送方向Yaの下流側に配置されており、上方から落下する現像剤が下流搬送部44に直接落下しないように構成されている。
なお、軸部32の左端は、自由端に設定されており、図示は省略するが、軸部32の右端のみがクリーナ容器3の右端壁4に支持された片持ちの状態で軸部32は回転可能に支持されている。
(実施例1の作用)
図13は実施例1の清掃器における現像剤の回収量に関する図5に対応する説明図であり、図13Aは現像剤の回収量が少ない状態の説明図、図13Bは下流室に現像剤が流入し始めた状態の説明図、図13Cは下流室からバッファ室に現像剤が流入し始めた状態の説明図である。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、一次転写後の感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤がクリーニングブレード17で除去されると、クリーナ収容室6に落下し、堆積する。クリーナ収容室6の上流室6aの内部には、搬送フィルム33が配置されており、回収された現像剤は、図13Aに示すように、搬送フィルム33の回転に伴って均される。したがって、右方や左方に現像剤が偏って、上流室6aの内部が現像剤で満杯になる前に、下流室6bに現像剤が流入することが低減されている。
特に、実施例1では、上流室6aと下流室6bとが仕切壁7で仕切られており、上流室6aが満杯になる前に上流室6aから下流室6bに現像剤が流入することが低減されている。よって、例えば、上流室6aに現像剤が収容されている状態で、感光体ユニット1y〜1kを利用者が誤って傾けたりしても、上流室6aから下流室6bに現像剤が流入しにくく、下流室6bから検知室28aに向けて現像剤が流入しにくくなっている。したがって、上流室6aと下流室6bとを仕切らない構成に比べて、満杯の誤検知が低減されている。
なお、画像領域L1に対して、仕切壁7が内側に配置されており、感光体Py〜Pkの左端部からクリーニングブレード17で除去された現像剤が、左搬送部41に向けて落下することがある。これに対応して、実施例1では、庇部27b,27cが設けられており、落下した現像剤が左搬送部41に直接落下することが低減されている。したがって、左搬送部41に付着した現像剤が搬送オーガ31の回転に伴って、流入ガイド部27やバッファ室24に搬送されてしまい、上流室6aや下流室6bが現像剤で満杯になる前に、バッファ室24や検知室28aに現像剤が堆積して、満杯と誤検知されることが低減されている。
特に、第2の庇部27cが、ブレード支持部7aの上部まで設けられており、ブレード支持部7aと左搬送部41との間に現像剤が落下して、下流側に搬送されたり、左搬送部41に撹拌されて現像剤が負荷を受けて流動性が低下する等の悪影響も低減されている。
図14は実施例1の清掃器における現像剤の回収量に関する図4Dに対応する説明図であり、図14Aは図13Bに対応する説明図、図14Bは図13Cに対応する説明図である。
図13A、図13Bにおいて、上流室6aに収容された現像剤の量が多くなり、仕切壁7を越える程度まで堆積すると、溢れるようにして仕切壁7を越えたり、左搬送部41の上流搬送部42で下流側である下流部6bに向けて搬送される。
図14Aにおいて、下流部6bに搬送オーガ31で現像剤が搬送され始めると、下流室6bに堆積する現像剤は、図14Aに示すように、現像剤を搬送する部材である左搬送部41の下方に山状に堆積しやすい。
よって、従来の構成のように、均し部43が設けられておらず、上流搬送部42と下流搬送部44とが連続して形成されている構成では、下流室6bが現像剤で満杯になる前に、堆積した現像剤の山の頂上部分の現像剤が下流側に搬送され始めてしまい、上流室6aや下流室6bが満杯になる前に検知室28aに現像剤が到達して、満杯であると誤検知されることがあった。
これに対して、実施例1の感光体クリーナCLy〜CLkでは、上流搬送部42と下流搬送部44との間に、搬送速度が低い均し部43が配置されており、現像剤が下流側に移動する速度が低下し、均し部43の部分で現像剤が滞留しやすくなる。特に、実施例1では、均し部43の搬送速度がゼロであり、現像剤が滞留しやすくなっている。よって、搬送速度が低い部分、すなわち、均し部43が設けられていない従来の構成に比べて、下流室6bに現像剤が堆積しやすく、下流室6bに流入した現像剤が下流搬送部44に受け渡されて速やかに下流側に搬送されることが低減され、満杯の誤検知が低減される。
図13B、図13C、図14A、図14Bにおいて、特に、実施例1の均し部43は、円板状の部材で構成されており、軸部32の回転に伴って、山状の現像剤が均される。よって、山状の現像剤が崩されやすくなり、均し部43が設けられていない構成に比べて、図13C、図14Bに示すように、多くの現像剤が下流室6bに堆積された状態、すなわち、十分に現像剤が下流室6に溜まってから下流搬送部44が下流側に現像剤を搬送し始める。したがって、クリーナ収容室6が満杯になる前に、満杯であると誤検知されることが低減される。
さらに、実施例1では、第1の庇部27bが左搬送部41の上部を覆うように配置されており、上方から落下した現像剤が、現像剤の山の上に堆積しにくくなっている。したがって、特に、第2の庇部27cに比べて覆う領域の広い第1の庇部27bに対応して配置されている左搬送部41の下流搬送部44は、上方から落下してきた現像剤を速やかに下流側に搬送し難く、下流室6bに堆積されて、底から積み上がってきた現像剤を搬送しやすくなっている。よって、感光体Py〜Pkから除去されて落下してきたばかりの現像剤を速やかに下流側に搬送して、満杯を誤検知することが低減されている。
図9A、図9Bにおいて、実施例1では、下流室6bと検知室28aとの間には、バッファ室24が配置されており、クリーナ収容室6からの現像剤が検知室28aに直接流入することが低減されている。よって、例えば、クリーナ収容室6に現像剤が入っている状態で感光体ユニット1y〜1kを利用者が誤って傾けたりした場合に、搬送オーガ31と流入ガイド部27との隙間から流出したり、上流室6aや下流室6bが満杯になる前に、誤って送られた現像剤があっても、直接検知室28aには流入せず、バッファ室24で一時的に貯留される。特に、実施例1では、流入ガイド部27の重力方向の高さと、流出部22a、すなわち、検知室28aの入口の高さがほぼ同一に設定されており、流入ガイド部27からの現像剤は重力の作用でバッファ室24の内部に落下しやすく、検知室28aに直接流入しにくくなっている。したがって、バッファ室24が設けられていない構成に比べて、誤検知が低減されている。
また、実施例1では、バッファ室24に対して、重力方向の上部に検知ボックス28が配置されており、図9Bに示すように、バッファ室24内がトナーで充填された後に、検知室28aに現像剤が流入して満杯の検知が行われており、検知室28aに直接流入する場合に比べて、誤検知が低減されている。
さらに、実施例1では、バッファ室24では、流出部22aから斜め下方に傾斜する傾斜面22bが形成されており、検知室28a側に偏って堆積した現像剤もバッファ室24の底に向けて滑り落ちやすく、バッファ室24に現像剤が十分に溜まる前に検知室28aで現像剤が検出されることが低減される。
また、実施例1では、搬送オーガ31が片持ち状態で支持されており、搬送方向Yaの下流側である左端部が自由端となっている。ここで、下流室6bからバッファ室24に向けて現像剤が搬送され始めた後、バッファ室24内の現像剤が多くなってくると、搬送オーガ31の左側で現像剤が押し固められた状態となることがある。仮に、搬送オーガ31がバッファ室24の内部まで設けられている場合、現像剤が充填されたバッファ室24に対して、さらに搬送オーガ31が上流側から現像剤を搬送することとなり、バッファ室24の内部で現像剤が押し固められた状態となりやすくなる。現像剤が押し固められると、押し固められた現像剤の内側に配置される搬送オーガ31にとって現像剤が回転の抵抗となり、搬送オーガ31の駆動に必要な駆動力、いわゆるトルクが高くなり、最悪の場合、搬送オーガ31が回転できなくなる恐れがある。すなわち、クリーナ収容室6が満杯に近い状態であるにも関わらず、現像剤が検知室28に向けて送られなくなり、満杯の検知がされないまま、クリーナ収容室6が満杯となって現像剤があふれ出る恐れがある。
これに対して、実施例1では、搬送オーガ31の左端が自由端となっており、バッファ室24まで到達していない状態となっており、搬送オーガ31の左方で現像剤が押し固められても、搬送オーガ31の回転の抵抗は、搬送オーガ31がバッファ室24の内部まで設けられている場合に比べて、小さくなり、回転できなくなる恐れが低減される。
さらに、実施例1の流入ガイド部27には、第1の切欠部27dが形成されており、バッファ室24内の現像剤が多くなって、抵抗が大きくなり、搬送オーガ31で現像剤を搬送することが困難となった場合に、第1の切欠部27dを通じて、搬送オーガ31から離脱する方向に現像剤が移動可能になっている。すなわち、搬送オーガ31の搬送方向Yaに対して、切欠部27d,27eを通じて現像剤が戻される方向、いわゆる逆流することが許容されている。したがって、バッファ室24における現像剤の内圧が過大になりすぎることが低減されている。
特に、実施例1では、第1の切欠部27dは後側に形成されており、図6に示すように、後側に張り出して形成されたクリーナ収容室6において、前側に比べて、現像剤を収容する余裕が大きな後側に逆流した現像剤を送ることが可能になっている。したがって、前側に第1の切欠部27dが形成されている場合に比べて、逆流した現像剤が堆積する空間が十分に確保することが可能になっており、逆流した現像剤が押し固められる状況の発生が抑制されている。
また、実施例1では、第2の切欠部27eが後側、すなわち、検知ボックス28側に配置されており、バッファ室24内の現像剤が多くなって左方への搬送抵抗が大きくなった場合に、第2の切欠部27eを通じて、搬送方向Yaと交差する後方に搬送することが可能になっている。したがって、環境等に起因して現像剤の流動性が著しく低下した場合に、バッファ室24内の現像剤が多くなっても検知ボックス28に現像剤が流入しないような場合でも、現像剤を検知ボックス28に向けて送ることが可能となっており、検知ボックス28において満杯の検知を行うことが可能になっている。
さらに、実施例1では、クリーナ収容室6や搬送オーガ31の左搬送部41、検知バッファ部材21、検知ボックス28の構成を備えており、感光体クリーナCLy〜CLkの一端側である左端部に、満杯を検知する構成を集中して配置することが可能になっている。よって、一端側に配置されない従来の構成に比べて、満杯の誤検知が低減されつつ感光体クリーナCLy〜CLkの幅(短手方向の長さ)が短くなり、感光体ユニット1y〜1kの特に幅(短手方向の長さ)方向の寸法低減に寄与する。これにより、感光体ユニット1y〜1kの過密実装、すなわち、4つの感光体ユニット1y〜1kを近い距離で配置することが可能となり、中央部に検知ボックス等を配置する場合に比べて、プリンタUの小型化に寄与している。
また、実施例1では、仕切壁7にクリーニングブレード17を支持するブレード支持部7aが含まれており、別個に設ける場合に比べて、製造費用が低減されると共に、部材を配置する空間が少なくなって、いわゆる省スペース化され、クリーナ収容室6の大容量化が可能になっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H012)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、FAXや複写機、あるいは、これら複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、満杯の検知に反射型の光センサを使用する構成を例示したが、これに限定されず、設計や仕様に応じて、透過型の光センサを使用したり、光以外のセンサ、例えば、磁気を利用するセンサ等、従来公知の検知部材を使用することが可能である。
(H03)前記実施例において、左搬送部41に均し部43を設けて搬送速度を低下させる構成を例示したが、この構成に限定されず、均し部43が設けられていない構成、すなわち、螺旋状の上流搬送部42と下流搬送部44との間に、軸部32のみの構成として搬送速度を低下させる構成とすることも可能である。他にも、搬送速度が低下するように、上流搬送部42や下流搬送部44に比べて、螺旋が軸部32の軸方向に対して垂直に近い傾斜の螺旋としたり、逆巻き螺旋としたりして搬送速度を低くしたり、螺旋の外径を小さくしたり、軸部32の軸径を太くする等して搬送速度を遅くすることも可能である。よって、同一の搬送方向に搬送し且つ搬送速度が低くしたり、搬送方向Yaとは逆方向、すなわち、マイナスの搬送速度とすることで搬送速度を低くしたりすることが可能である。
(H04)前記実施例において、軸部32の軸方向に対して垂直な円板状の均し部43により均す構成を例示したが、これに限定されず、軸方向に延びる板状の部材、いわゆるパドルにより均す構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、搬送オーガ31に切れ込み部33aを形成した搬送フィルム33を設ける構成を例示したが、これに限定されず、搬送フィルム33を省略したり、搬送フィルム33に替えて、パドル等の均し部材を配置する構成とすることも可能である。また、切れ込み部33aを設けることが望ましいが、省略することも可能である。
(H06)前記実施例において、検知バッファ部材21を設けることが望ましいが、省略して、下流室6bから検知ボックス28に直接現像剤を流入させる構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、バッファ室24において、流入ガイド27の高さに対して、流出口22aの高さを同一の高さに設定した構成を例示したが、これに限定されず、流出口22aの方を高くして、バッファ室24の底から堆積した現像剤が検知室28aに流入する構成とすることも可能である。なお、流出口22aの高さを流入ガイド27の高さに対して同一または高くすることが望ましいが、低くすることも可能である。
(H08)前記実施例において、搬送オーガ31を片持ち状態で支持する構成とすることが好ましいが、両持ち支持の構成とすることも可能である。このとき、高出力の駆動源を使用したり、バッファ室24の容積を十分に確保する等の高トルクに対する対策を施すことが特に望ましい。
(H09)前記実施例において、上流室6aと下流室6bとを仕切壁7で仕切る構成とすることが望ましいが、仕切壁7の形状や位置を任意に変更したり、仕切壁7を省略することも可能である。また、仕切壁7とブレード支持部7aとを共通化することが望ましいが、共通にしない構成とすることも可能である。また、仕切壁7の位置は、画像領域L1の内側に配置することで、クリーナ容器3の左右方向の長さを短くすることに寄与するが、これに限定されず、画像領域L1の外側に仕切壁を配置することも可能である。すなわち、画像領域L1の外側に仕切壁7が配置され、下流室6bを仕切壁7のさらに外側に配置する構成とすることも可能である。この場合、仕切壁7だけでなく下流室6bも画像領域L1の外側に配置されるため、ブレード支持部7aや下流室6bにクリーニングブレード17で除去された現像剤が降りかかることが構造的に低減されており、降りかかった現像剤が外に漏れ出すことが低減可能であり、庇部27b,27cを省略することが可能となる。
(H010)前記実施例において、画像領域L1の内側に仕切壁7や下流室6bが配置されていることに対応して庇部27b,27cを設けることが望ましいが、省略することも可能である。また、庇部27b,27cの形状として、部分円筒状の形状を例示したが、これに限定されず、切妻屋根や片流れの屋根状、傘状、あるいは部分多角筒状等の任意の形状とすることが可能である。
(H011)前記実施例において、流入ガイド27に切欠部27d,27eを設けることが望ましいが、省略することも可能である。また、切欠部27d,27eの位置や形状、大きさ等は、設計に応じて任意に変更可能である。
(H012)前記実施例において、現像剤の収容容器の一例としての感光体クリーナCLy〜CLkを例示したが、これに限定されず、回収された現像剤が収容されて満杯を検知する必要のある現像剤の収容容器に適用可能である。例えば、感光体クリーナCLy〜CLk内に現像剤を溜めず、別の収容容器、いわゆる廃トナーボックスに搬送する構成では、廃トナーボックスに実施例1の構成を適用することが可能である。他にも、感光体クリーナCLy〜CLkから回収された現像剤に限定されず、現像装置Gy〜Gkから排出された劣化した現像剤を回収する構成やベルトクリーナCLbで回収された現像剤が収容される構成に適用することも可能であり、これらがそれぞれ回収される構成だけでなく、合流して1つの収容容器に回収される構成にも適用可能である。
6…第1の収容部、
7…仕切り部材、
17…清掃部材、
27b,27c…遮蔽部材、
28a…第2の収容部、
29…検出部材、
31…搬送部材、
42…第1の領域、
43…第2の領域、
44…第3の領域、
C1…満杯判別手段、
CLy,CLm,CLc,CLk…現像剤の収容容器、
Gy,Gm,Gc,Gk…現像器、
L1…画像の範囲、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
S…媒体、
T1y〜T1k+T2+B…転写装置、
U…画像形成装置、
Ya…搬送方向。

Claims (11)

  1. 回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
    前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
    前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
    前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
    前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材であって、予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の領域での搬送能力に比べて低く設定された第2の領域と、前記第2の領域に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の領域と、を有する前記搬送部材と、
    前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材と、
    を備えたことを特徴とする現像剤の収容容器。
  2. 回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
    前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
    前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
    前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
    前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材と、
    前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材と、
    を備え、
    前記搬送部材は、前記第1の収容部から前記第2の収容部に向かう搬送方向に沿って、上流側において現像剤を前記搬送方向に搬送し、前記上流側から搬送された現像剤の少なくとも一部を第1の収容部内に堆積させ、堆積された現像剤を搬送方向に再度搬送する
    ことを特徴とする現像剤の収容容器。
  3. 回収された現像剤が収容される第1の収容部と、
    前記第1の収容部の一端側の端部に配置され、前記第1の収容部から搬送された現像剤が収容される第2の収容部と、
    前記第2の収容部に収容された現像剤を検出する検出部材と、
    前記検出部材の検出結果に基づいて、前記第1の収容部が満杯になったか否かを判別する満杯判別手段と、
    前記第1の収容部の内部に配置され、回転して前記第1の収容部に収容された現像剤を前記第2の収容部に向けて搬送する搬送部材であって、予め設定された搬送方向に沿って現像剤を搬送する第1の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の下流側で且つ前記第2の収容部よりも上流側に配置されると共に、現像剤の搬送能力が前記第1の領域での搬送能力に比べて低く設定された第2の領域と、前記第2の領域に対して前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の収容部に収容された現像剤を前記搬送方向に搬送する第3の領域と、前記第1の領域に対して前記搬送方向の上流側に配置され且つ前記第1の収容部の他端側に対応して配置され、前記搬送方向とは逆方向に現像剤を搬送する第4の領域と、前記第4の領域に対して前記搬送方向の上流側に配置されて現像剤を前記搬送方向に搬送する第5の領域と、を有する前記搬送部材と、
    を備えたことを特徴とする現像剤の収容容器。
  4. 前記回収された現像剤が流入する領域と前記搬送部材との間で且つ前記搬送方向上流側の少なくとも一部に配置され、前記流入する現像剤を遮蔽することで当該現像剤が前記搬送部材に直接落下することを妨げる遮蔽部材、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の現像剤の収容容器。
  5. 前記第1の収容部の他端部に片持ち状態で回転可能に支持された前記搬送部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の現像剤の収容容器。
  6. 前記搬送方向への搬送能力を持たない前記第2の領域、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の現像剤の収容容器。
  7. 前記第1の収容部の前記第2の収容部側であって前記第2の領域に対応する位置よりも上流側の位置に配置され、前記第1の収容部の上流側と下流側とを仕切る仕切り部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の現像剤の収容容器。
  8. 像保持体の表面に付着した現像剤を除去して清掃する清掃部材と、
    前記清掃部材で除去された現像剤が収容される前記第1の収容部と、
    前記像保持体の表面に保持される画像の範囲に対して、外側に配置された前記仕切り部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項7に記載の現像剤の収容容器。
  9. 前記清掃部材を支持する支持部を有する前記仕切り部材、
    を備えたことを特徴とする請求項8に記載の現像剤の収容容器。
  10. 前記第1の収容部に堆積した現像剤に接触して均す前記第2の領域、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の現像剤の収容容器。
  11. 表面に潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像器と、
    前記像保持体の表面の可視像を媒体に転写する転写装置と、
    転写後の前記像保持体の表面から除去された現像剤または前記現像器から回収された現像剤のすくなくとも一方が収容される請求項1ないし10のいずれかに記載の現像剤の収容容器と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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