JP5534422B2 - 現像装置、この現像装置を有したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置もしくはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置 - Google Patents

現像装置、この現像装置を有したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置もしくはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置 Download PDF

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等に用いられる現像装置、この現像装置を有したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置もしくはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、2成分現像剤を用いて感光体上にトナー像を形成する現像装置で、現像剤を搬送しながら現像ローラ上に現像剤を供給する供給部と、現像剤を搬送しながら現像ローラから離れた現像剤を回収する回収部を持つ構成が知られている。また、このような構成では、感光体と現像ローラとが対向する現像領域を一度通過して回収部に回収された現像剤は、回収部と供給部を搬送されている間に、回収部の現像剤搬送方向の上流側で新たに補給されるトナー(以下、補給トナーという)と適切に攪拌され、回収部と供給部との間を攪拌搬送されながら循環している。そして、この補給トナーが補給された現像剤は必要な帯電量を与えられてから再度現像領域に供給されるため、画像濃度が安定することも知られている。
しかし、従来の現像装置では、例えば、図9、図10(a)で示す現像装置3のように、現像ローラ34の上方空間と隣り合う位置に搬送スクリュである供給スクリュ39を有する供給搬送路37が配置されている。そして、この現像ローラ34の上方空間は、供給搬送路37から供給される現像剤32を一旦貯留する貯留部(以下、バッファ部Dという)として機能し、貯留した現像剤32を現像スリーブ34へ安定的に供給している。また、供給搬送路37の下方には仕切り部材36で仕切られて搬送スクリュである回収スクリュ40を有する回収搬送路38が配置されている。また、供給搬送路37の現像剤搬送方向における、供給搬送路37の現像ローラ34に添った範囲のさらに下流側には、供給搬送路37から回収搬送路38への現像剤落下口として機能する開口部42が設けられている。また、開口部42の上方には補給トナーの補給口45が設けられている。そして、回収搬送路38の下流側には供給搬送路37の上流側へと連通する開口部41が設けられている。
そして、供給搬送路37を搬送されている現像剤32の一部は、現像剤搬送方向に添って順次仕切り部材36の立設した部分である障壁43の端部を乗り越えてバッファ部Dに搬送されて現像ローラ34に供給される。その後、現像ローラ34に担持・搬送され現像領域を通過し、現像に供されず残った現像剤32は回収搬送路38で現像ローラ34からはなれ回収される。ここに、バッファ部Dから回収搬送路38への現像剤32の搬送経路が構成される。また、供給搬送路37からバッファ部Dに供給されなかった現像剤32は、供給搬送路37の下流側に設けられた開口部42から回収搬送路38の上流側へと落下する。ここに、供給搬送路37から回収搬送路38への開口部42を介した搬送経路が構成されている。また、この回収搬送路38の上流側に落下した現像剤32には補給トナーが開口部42を介して補給され、上述したバッファ部Dを介した現像剤32を順次回収しながら回収搬送路38の下流側へと攪拌搬送される。そして、回収搬送路38の下流端まで到達した現像剤32は回収搬送路38の搬送圧により、供給搬送路37の上流側へと搬送される。ここに、回収搬送路38から供給搬送路37への開口部41を介した搬送経路が構成されている。このようにして現像剤32は、バッファ部Dを介した搬送経路と、開口部42を介した搬送経路と、開口部41を介した搬送経路とを通って、供給搬送路37と回収搬送路38との間を攪拌搬送されながら循環している。
ここで、供給搬送路37は、現像ローラ34に添った範囲で現像剤32をバッファ部Dを介して現像ローラ34に供給しながら、供給スクリュ39で現像剤32を搬送している。そのため、供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側で現像剤32の量が現像剤搬送方向上流側よりも少なくなる。このような状況で現像剤搬送速度が遅かったり、現像剤32のトナー濃度が低くなって現像剤の体積が低下したりすると、供給部下流側で現像剤が現像剤搬送方向下流側に到達するまでにバッファ部Dに供給されて無くなり、現像ローラ34上に現像剤32が供給されない枯渇と言う現象が発生するという問題がある。また、図10(b)で示すように、供給搬送路37の供給スクリュ39で搬送される部分に現像剤32があったとしても、現像剤32の量が障壁43に添った現像剤32の高さが障壁43の端部の高さまで到達することができる量よりも少ない場合には、バッファ部Dを介して現像剤32が現像ローラ34に供給されなくなり枯渇となる。
また、供給搬送路37の現像剤搬送方向における、供給搬送路37の現像ローラ34に添った範囲のさらに下流側に設けられている開口部42は、その上方にトナー補給口45が設けられ、トナー補給口45から補給される補給トナーの落下口(以下、補給トナー落下口という)としても機能しており上述した現像剤落下口と補給トナー落下口とに兼用されていることが多い。このように供給搬送路37に設けられた開口部42が現像剤落下口と補給トナー落下口とで兼用されている従来の構成では、仕切り部材36の上方で、補給トナーが回収搬送路38の上流側に供給される開口部42を介した経路(以下、トナー補給経路という)が形成される空間と、現像剤32が供給搬送路37から回収搬送路38の上流側に搬送される開口部42を介した経路が形成される空間、すなわち供給搬送路37が形成される空間とを繋げておく必要があるため分けていない。そのため、図9の矢印T’で示すように未帯電の補給トナーが開口部42の上方のトナー補給経路が形成される空間から供給搬送路37が形成される空間の現像ローラ34に添った範囲、つまり現像ローラ34側にも飛翔してしまっていた。
そして、供給搬送路37の現像剤搬送方向における、現像ローラ34の下流端と、トナー補給口45及び開口部42の上流端とが近い場合には、飛翔した未帯電の補給トナーが供給搬送路37の現像ローラ34に添った範囲で搬送されている現像剤32の上面に供給されてしまう。また、近接する現像ローラ34の表面にも、飛翔した未帯電の補給トナー直接供給されてしまう。この飛翔した補給トナーが、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側に飛翔する距離は補給トナーに必要な帯電量を与えるための攪拌に要する距離より短い。そのため、直接的または間接的に必要な帯電量に達していない補給トナーが現像ローラ34に供給されてしまい、地汚れ、微小ドットの再現性の低下、及びトナー飛散による機内汚染等の不具合が発生してしまうという問題があった。従来は、このような問題の発生を防止するために、トナー補給口45、及び現像剤と補給トナーの落下口である開口部42の位置を、上述した現像ローラ34の下流端から遠ざける構成とせざるを得なかった。そのため、従来の現像装置では、長手方向のサイズが大きくなってしまっていた。
上述した現像剤担持体上の現像剤の枯渇について、特許文献1には、供給搬送路の現像剤担持体に添った範囲よりも現像剤搬送方向下流側であって現像剤落下口までの間に、供給搬送路の底部から所定高さまで突出する板状の部材を設ける構成が開示されている。このように構成することで、供給搬送路の現像剤担持体に添った範囲の現像剤搬送方向下流側で、突出する板状の部材の高さを越えた現像剤だけが現像剤落下口側に搬送されるようになり、現像剤量を一定量以上に保って現像剤担持体上に供給される現像剤の枯渇に対する余裕度(以下、枯渇余裕度という)を向上させるというものである。
しかし、特許文献1に開示されている構成も、上述した例と同様に供給搬送路の現像剤搬送方向の下流端に設けられた開口部を現像剤落下口と補給トナー落下口とに兼用している構成であり、供給搬送路と回収搬送路とを仕切る仕切り部材の上方で、トナー補給経路が形成される空間と、供給搬送路が形成される空間とを繋げておく必要があるため分けていない。また、未帯電の補給トナーが供給部の現像剤搬送方向上流側に飛翔することを防ぐ構成は特に有していない。そのため、上述した例と同様な理由によりトナー補給口、及び現像剤と補給トナーの落下口である開口部の位置を、供給部の現像ローラ範囲の下流端から距離をとる構成とせざるを得ず、現像装置の長手方向のサイズを小さくすることはできない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、従来の搬送スクリュ上に現像剤があっても現像剤の枯渇となっていた条件であっても現像剤の枯渇を発生させないとともに、長手方向のサイズを小さくできる現像装置を提供することである。そして、このような現像装置を有したプロセスカートリッジ、及びこの現像装置もしくはプロセスカートリッジを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、現像領域に少なくともトナーを含む現像剤を搬送する現像剤担持体と、貯留する現像剤が上記現像剤担持体の周面に接触し、該現像剤担持体の回転にともなって該現像剤担持体の周面に接触した現像剤が担持搬送される貯留部と、該貯留部に添って設けられ、該貯留部に現像剤を供給しながら上記現像剤担持体の回転軸と平行な方向に現像剤を攪拌搬送する供給側搬送スクリュを有した第一攪拌搬路部と、該第一攪拌搬送部の下方に設けられ、現像領域を通過した上記現像剤担持体の現像剤を回収しながら、該第一攪拌搬送部の下流端近傍に到達した現像剤を該現像剤担持体の回転軸と平行な方向で該第一攪拌搬送部の上流端側に攪拌搬送する回収側搬送スクリュを有した第二攪拌搬送部と、上記第一攪拌搬送部の供給側搬送スクリュを下方から包み込むように形成され、該第一攪拌搬送部と上記第二攪拌搬送部とを上下に仕切る仕切り部材と、を備える現像装置において、第一攪拌搬送部下流側の上記貯留部の端部近傍に、現像剤の該貯留部から上記第二攪拌搬送部への現像領域を通過する搬送経路に加え、現像領域を通過しない搬送経路を備え、第一攪拌搬送部の現像剤搬送方向下流側の現像剤量が多くなると、第一の搬送経路及び第二の搬送経路の他にも現像剤を搬送できる第三の搬送経路を備え、かつ、現像剤にトナーを補給するトナー補給機構を有し、上記トナー補給機構が第三の搬送経路近傍にあり、該第三の搬送経路の現像剤出口付近に補給トナーが第三の搬送経路を介して現像剤担持体に供給されることを防止するための防止部材を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の現像装置において、第一の搬送経路が現像領域を通過して搬送される経路であり、第二の搬送経路が現像剤担持体の現像領域とは逆側から落下する経路であることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の現像装置において、第一攪拌搬送部と第二攪拌搬送部を仕切っている仕切り部材と現像剤担持体との距離は、上記第一攪拌搬送部の現像剤搬送方向最下流付近がその上流側よりも広くなっていることを特徴とするものである
た、請求項に記載のプロセスカートリッジの発明は、請求項1乃至のいずれか一に記載の現像装置を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項に記載の画像形成装置の発明は、請求項1乃至のいずれか一に記載の現像装置、もしくは請求項記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とするものである。
本発明は、第一攪拌搬送部下流側の貯留部の端部近傍に、現像剤の貯留部から第二攪拌搬送部への現像領域を通過する搬送経路に加え、現像領域を通過しない搬送経路を備えている。このように構成することで、従来の現像剤を第一攪拌搬送部と第二攪拌搬送部との間を循環させるために必要だった第一攪拌搬送部から第二攪拌搬送部への現像剤落下口を介した搬送経路を、上述した貯留部の現像領域を通過しない搬送経路に替えて現像剤を第一攪拌搬送部と第二攪拌搬送部との間を循環させることができる。このことで、基本的に第一攪拌搬送部と第二攪拌搬送部との間を循環している現像剤を一度貯留部に供給してから現像剤担持体上に供給することができる。そして、従来の現像剤落下口から落下していた現像剤も無くなって第一攪拌搬送部の現像剤搬送方向下流側の現像剤量を一定量以上に保つこともでき、従来の搬送スクリュ上に現像剤があっても現像剤の枯渇となっていた条件であっても、枯渇を発生させなくすることができる。また、従来のようにトナー補給経路が形成される空間と、供給搬送路が形成される空間とを仕切り部材の上方で繋げておく必要がなく分けることができるので、直接的または間接的に必要な帯電量に達していないトナーが飛翔して現像剤担持体に供給されることを防ぐことができる。そして、必要な帯電量に達していないトナーが現像剤担持体に供給されることを防ぐことができるので、トナー補給経路と現像剤担持体との距離をとる必要がなく、トナー補給経路と現像剤担持体とを近くに配置することもできる。
以上、本発明によれば、従来の搬送スクリュ上に現像剤があっても現像剤の枯渇となっていた条件であっても、枯渇を発生させなくすることができるため、現像剤担持体上に供給されるトナーの枯渇に対する余裕度を向上させることができる。また、トナー補給経路が形成される空間と、第一攪拌搬送部が形成される空間とを分けることができるので、必要な帯電量に達していないトナーが飛翔して現像剤担持体に供給されることによる画像劣化等を防ぐことができる。そして、トナー補給経路と現像剤担持体との距離をとる必要がないため、トナー補給経路と現像剤担持体とを近くに配置して長手方向のサイズを小さくすることもできる。
本実施の形態に係る画像形成装置であるプリンタの概略構成図。 実施例1に係る現像装置の概略断面図。 実施例1に係る現像装置内の各搬送スクリュの回転軸近傍の断面説明図。 実施例1に係る現像容器内の現像剤の流れを説明する模式図。 実施例1に係る現像装置の断面図。 実施例2に係る現像装置内の供給部下流側の説明図。 実施例2に係る現像装置内の現像剤の流れの仕切り板の断面についての説明図。 本実施の形態に係るの現像装置と、従来式の現像装置との、供給部に設けた帆走ローラの現像剤の枯渇を招かない最低回転数を比較したグラフ。 従来技術の現像装置内の現像剤、及び補給トナーの流れの説明図。 従来技術の現像装置内の現像ローラ上の現像剤の枯渇に関する説明図。
以下、本発明を画像形成装置としてのプリンタ100に適用した実施の形態について説明する。各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、プリンタ100の概略構成図である。プリンタ100は、タンデム方式を採用するフルカラー画像を形成可能なカラー画像形成装置であり、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアン(以下、それぞれ、K,M,Y,Cという)の各色トナー像を形成する作像装置17K,M,Y,Cを備えている。これらの作像装置17K,M,Y,Cの下方には、下流側張架ローラ18及び上流側張架ローラ19に掛け回されて記録紙Pを表面に担持して搬送し、各作像装置17K,M,Y,Cの対向しながら表面移動する転写搬送ベルト15が配設されている。転写搬送ベルト15を挟んで各作像装置17K,M,Y,Cと対向する転写バイアスローラ5K,M,Y,Cを備えている。
また、転写搬送ベルト15による記録紙搬送方向について下流側張架ローラ18よりも下流側には、転写搬送ベルト15から分離した記録紙P上の未定着トナーを定着する定着装置24を備えている。また、プリンタ100の本体上部には、定着装置24を通過しトナー像が定着した記録紙Pを積載するための排紙トレイ25を備えている。
転写搬送ベルト15の下方には、記録紙Pを収容する複数の給紙カセット20、21、22を備えている。また、転写搬送ベルト15と作像装置17K,M,Y,Cとが対向する転写領域に各給紙カセット20、21、22から記録紙Pを供給する記録紙供給手段としての給紙搬送装置26と、各給紙カセット20、21、22から搬送されてきた記録紙Pを作像装置17K,M,Y,Cによる作像タイミングに合わせて供給するレジストローラ23とを備えている。
また、本実施形態のプリンタ100では、図1中の左右方向のサイズを小型にできるよう、転写搬送ベルト15が斜め方向に配設し、中間転写ベルト15上での記録紙Pの搬送方向を図1中矢印で示すように斜め方向としている。これにより、プリンタ100は、図1中の左右方向における筐体の幅が、A3サイズの記録紙長手方向の長さよりも僅かに長い大きさとなっている。このように構成することで、本実施形態のプリンタ100は、内部に記録紙を収容するために最低限必要な大きさに構成できており大幅に小型化されている。
各作像装置17K,M,Y,Cは、潜像担持体としてドラム状の感光体1K,M,Y,Cを有している。この感光体1K,M,Y,Cの回転方向に関して順に、それぞれ帯電装置2K,M,Y,C、現像装置3K,M,Y,C、クリーニング装置6K,M,Y,C、等を有している。また、帯電装置2K,M,Y,Cと現像装置3K,M,Y,Cとの間で書込み光Lを露光装置16K,M,Y,Cから照射される周知の構成である。感光体1K,M,Y,Cはドラム状でなく、ベルト状としても良い。
このような構成のプリンタ100では、画像形成スタートとともに、各作像装置17K,M,Y,Cで各色トナー像が形成される。各作像装置17K,M,Y,Cでは、感光体1K,M,Y,Cが、図示していないメインモータにより回転駆動され、帯電装置2K,M,Y,Cによって一様帯電された後、露光装置16K,M,Y,Cより、画像を色分解した色毎の画像情報に応じて書込み光Lが照射され、静電潜像が形成される。感光体1K,M,Y,C上に形成された静電潜像は、現像装置3K,M,Y,Cにより現像され、各感光体1K,M,Y,Cの表面上に各色トナー像が形成される。一方、給紙カセット20〜22のいずれかから給紙搬送された記録紙Pは、レジストローラ23によって作像装置17K,M,Y,Cによる作像タイミングに合わせて、転写搬送ベルト15の表面上に供給される。そして、転写搬送ベルト15に担持された記録紙Pは転写搬送ベルト15の表面移動によって各色の転写領域に搬送される。
各感光体1K,M,Y,C上に形成されたトナー像は、感光体1K,M,Y,Cと転写搬送ベルト15との対向部で転写バイアス手段である転写バイアスローラ5K,M,Y,Cによって転写搬送ベルト15上に担持された記録紙Pに順次転写される。このようにしてK、M、Y、Cの順で各感光体1K,M,Y,C上に形成されたトナー像が転写され、重ね合わせカラートナー像が記録紙P上に形成される。トナー像を転写された記録紙Pは、転写搬送ベルト15から分離され、定着装置24に搬送され、トナー像が定着されて機外の排紙トレイ25に排出される。
一方、記録紙P上にトナー像を転写した後の感光体1K,M,Y,Cは、クリーニング装置6K,M,Y,Cによって転写残トナーの除去がなされ、必要に応じて図示しない除電ランプで除電された後、再度、帯電装置2K,M,Y,Cで一様に帯電される動作を繰り返す。
次に、現像装置3について詳しく説明する。本実施形態のプリンタ100の現像装置3K,M,Y,Cは、画像形成物質として、互いに異なる色(K,M,Y,C)のトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっている。このため、以下、特に必要のない限り添字K,M,Y,Cを省略し、現像装置3として説明する。
(実施例1)
図2は、本実施形態のプリンタ100に適用可能な現像装置3の第1の実施例(以下、実施例1という)の概略断面図である。
そして、図3は、現像装置3を図2の矢印F方向からみた各搬送スクリュの回転軸近傍の断面説明図である。また、図4は、現像装置3を図2の矢印F方向から見た、現像装置3のケーシングである現像容器33内の現像剤の流れを説明する模式図である。ここで、図3及び図4中の矢印が現像容器33中の現像剤の流れを示している。
図2に示すように、現像装置3は感光体1に対向配置され、感光体1は図中矢印aに示すように、図2における時計回り方向に回転駆動する。
現像装置3のケーシングである現像容器33内には磁性キャリアと磁性又は非磁性のトナーとからなる粉体状の二成分現像剤である現像剤32が収容されている。現像装置3は、感光体1の表面に形成された静電潜像にトナーを供給して現像を行う現像領域Aまで現像容器33内の現像剤32を担持して、表面移動することによって搬送する現像剤担持体としての現像スリーブ34aを備える。また、現像スリーブ34aの内部に現像装置3に対して固定された複数の磁石からなるマグネットローラ34bを備え、現像スリーブ34aとマグネットローラ34bとで現像ローラ34を構成する。さらに、現像スリーブ34a上に担持された現像剤の層厚規制する現像剤層厚規制手段である剤規制部材35とを有している。
現像剤搬送手段である2つの搬送スクリュとして、供給スクリュ39と回収スクリュ40とが現像スリーブ34aの回転軸方向に対して略平行に設けられている。各搬送スクリュは、図3に示すように、回転軸と回転軸に螺旋状に設けられた羽部とを有し、回転することにより回転軸の軸方向に沿って、それぞれ一方向に現像剤32を搬送する。現像容器33の内部は現像容器33の内壁及び仕切り板36と供給部下流壁50によって空間が仕切られ、現像剤の第一攪拌搬送部としての供給搬送路37と第二攪拌搬送部としての回収搬送路38とが、仕切り板36を挟んで上下に形成されている。
また、図3に示すように、仕切り板36の両端部には開口部がそれぞれ設けられいる。ここで、供給搬送路37の現像剤搬送方向上流側と回収搬送路38の現像剤搬送方向下流側との間は開口部41によって連通している。そして、回収搬送路38の現像剤搬送方向上流側に設けられた開口部42は、供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側の端部に設けられた供給部下流壁50と現像容器33の内壁とで囲まれた空間に連通している。また、この開口部42の上部には、補給トナーを補給するためのトナー補給口45が配置されている。
ここで、図2に示すように、仕切り板36は現像スリーブ34a側の端部が供給スクリュ39を下方から包み込むように立設され、この立設部によって後述する障壁43を形成している。この障壁43と、現像装置3の内壁と、現像スリーブ34aの上部の周面とで形成される現像スリーブ34aの上方空間には、供給搬送路37から現像剤32が現像剤搬送方向に添って順次供給される。この現像スリーブ34aの上方空間は、貯留する現像剤32が現像スリーブ34aの周面に接触し、現像スリーブ34aの回転にともなって現像スリーブ34aの周面に接触した現像剤32が、この現像スリーブ34aの回転軸方向の全幅に亘って担持搬送されるように現像幅に渡って形成されている。そして、この現像スリーブ34aの上方空間は、供給搬送路37から供給される現像剤32を一旦貯留する貯留部であるバッファ部Dとして機能し、貯留した現像剤32を現像スリーブ34aへ安定的に供給している。
本実施例における現像装置3においては、後述するように供給搬送路37中の現像剤32の量が下流に行くほど少なくなる傾向があるため、その量の現象に従うように障壁43の端部の高さが上流から下流に行くにしたがって低くなるように形成されている。
図3に示すように、回収搬送路38内の現像剤32は回収スクリュ40によって供給スクリュ39の搬送方向とは逆方向に搬送される。また、供給スクリュ39は図2における時計回りに回転し、回収スクリュ40は現像スリーブ34aと同様に反時計回りに回転する。
図4に示すように、現像容器33内の現像剤32は、供給スクリュ39と回収スクリュ40との回転による搬送によって、供給搬送路37及び回収搬送路38のそれぞれの搬送方向に搬送されて循環している。ここで、回収搬送路38から供給搬送路37への現像剤32の搬送は、回収搬送路38に設けられた回収スクリュ40による、搬送方向下流端に溜まった現像剤32の搬送圧で、供給搬送路37と回収搬送路38とを連通する開口部41を現像剤32を押し上げることで行われる。
また、詳しくは後述するが、供給搬送路37から回収搬送路38への現像剤32の搬送は、バッファ部Dを経由して行わる。バッファ部Dの現像剤搬送方向の下流端近傍を除く断面は図5(a)に示すような断面をしており、下流端近傍は図5(b)に示すような断面をしている。供給搬送路37で搬送されている現像剤32は、現像剤搬送方向に添って順次、供給スクリュ39の回転によって供給スクリュ39と現像スリーブ34aとの間の障壁43の端部を乗り越えてバッファ部Dに供給される。そして、バッファ部Dに供給された現像剤32は、直接又は現像スリーブ34aに内設されたマグネットローラ34bの磁力によって現像スリーブ34aに引き付けられ現像スリーブ34aに供給される。
バッファ部Dを介して、現像スリーブ34aに供給された現像剤32は、現像スリーブ34aの回転と、内設されたマグネットローラ34bの磁力とによって、現像スリーブ34aの表面に担持されつつ、図2中の矢印Bの方向に搬送される。
そして、バッファ部Dを介して、現像スリーブ34aに供給されて担持された現像剤32のうちの一定量が、現像スリーブ34aに担持されつつ矢印Bで示すように剤規制部材35との対向部を通過する。このとき、現像スリーブ34aの表面に担持された現像剤32のうちの余分な現像剤32は、図2中の矢印B1で示すように剤規制部材35との対向部を通過するときに剤規制部材35によって掻き取られる。
剤規制部材35との対向部を通過した適正量の現像剤32は、図2中矢印B2で示すように現像スリーブ34aと感光体1との間の現像領域Aを通過したのち、現像スリーブ34aから離れ、現像容器33の底部33bへ流れて回収搬送路38へと受け渡される。
より詳しく説明すると、まず、剤規制部材35との対向部を通過した適正量の現像剤32は現像スリーブ34a上に担持されて現像領域Aに搬送され、現像領域Aを通過する。その後、現像領域Aにおいて感光体1の表面の供給されずに現像スリーブ34a上に残った現像剤32は、現像スリーブ34aの回転に伴って供給搬送路37に再度回収されるのではなく、一度、回収搬送路38に回収される。そして、回収された現像剤32は回収搬送路38中で補給されたトナーと攪拌されつつ搬送され、再度、供給搬送路37へ受け渡される。このように、現像領域Aを通過した現像剤32は現像容器33内の供給搬送路37と回収搬送路38とを循環するため、供給搬送路37内には常に回収搬送路38で十分攪拌された現像剤のみが存在する状態となる。
ここで、供給搬送路37内に収容された現像剤32の回収搬送路38への、バッファ部Dを介し現像領域Aを経由した、第一の搬送経路が形成される。また、バッファ部Dの下流端近傍の仕切り板36には、図5(b)で示すように上述した第一の搬送経路に加え、現像スリーブ34aと対向する部分に、一定量の現像剤32を通過させることができるように連通部47が設けられ第二の搬送経路が形成されている。供給搬送路37からバッファ部Dに供給され、第一搬送経路に搬送されすにバッファ部Dに保持されている、一定量を超える現像剤32は、第二の搬送経路である連通部47を通ってバッファ部Dから直接、回収搬送路38の上流側に搬送される。
この連通部47の現像スリーブ34aとの離間距離は、現像容器33の内壁、仕切り板36、現像スリーブ34a、剤規制部材35、及び供給部下流壁50で形成された供給部の空間が現像剤32で埋め尽くされないように現像剤32を搬送できる離間距離としている。また、バッファ部Dの上・中流側の仕切り板36の現像スリーブ34aと36との対向する部分の離間距離は、現像剤32が通過しないよう距離としている。
このようにして、供給搬送路37内に収容された現像剤32は、バッファ部Dから現像領域Aを通過して現像スリーブ34aの表面から離脱する第一の搬送経路と、バッファ部Dから直接搬送される第二の搬送経路とを経由して回収搬送路38に搬送される。そして、回収搬送路38内で回収スクリュ40の回転により、開口部41側に搬送されて供給搬送路37の上流端に受け渡されることとなる。
また、回収搬送路38内の現像剤32は現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤32を含むため、トナーを補給する必要がある。そこで、潜像の画像情報から求めるトナー消費量に応じて、または、回収搬送路38内の現像剤32のトナー濃度の測定結果に応じて、回収搬送路38の上流側の現像剤32にトナー補給がなされる。この現像容器33内に補給されるトナーは、トナー補給口45から仕切り板36の一端部に設けられた供給部下流壁50と現像容器33の内壁とで形成された開口部42を通って、回収搬送路38の搬送方向上流側の端部に落下する。そして、落下した補給トナーは回収搬送路38内の現像剤32に補給され、回収搬送路38内で攪拌、搬送される。このようにして、適正なトナー濃度の現像剤32を供給搬送路37に受け渡すことが出来る。
また、現像装置3では、回収搬送路38から供給搬送路37へと受け渡された現像剤32のすべてが供給搬送路37内の供給スクリュ39の搬送方向下流端に到達するわけではない。上述した図5(a)、(b)中の矢印B方向の第一の搬送経路が、図4に示すように現像スリーブ34aの回転軸方向の略全域に渡って形成さている。このため、供給搬送路37内で供給スクリュ39によって搬送力が付与されて搬送される現像剤32の量は、現像剤32が現像スリーブ34a表面から現像によるトナーの消費と、消費されなかった現像剤23が回収搬送路38に回収されることにより、供給搬送路37内の上流端から下流端に向かうに従い徐々に減少する傾向がある。
そして、上述した第一の搬送経路に搬送されずに、供給搬送路37の下流側に搬送された現像剤32も、図5(b)中の連通部47により形成される矢印C方向の第二の搬送経路を経由して、回収搬送路38の上流部へと搬送される。そのため、通常は供給搬送路37及びバッファ部Dで現像剤32が溢れてしまうことはない。
一方、回収搬送路38内で循環スクリュ40によって搬送力が付与されて搬送される現像剤32の量は、回収搬送路38内の上流端から下流端に向かうに従い徐々に増加する傾向がある。すなわち、現像装置3内の現像剤32の量の分布には片寄りが存在する。
本実施例の現像装置3では、供給搬送路37から現像スリーブ34aに供給され現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤は回収搬送路38と対向する位置で現像スリーブ34aの表面から離脱し、回収搬送路38内に回収される。また、回収搬送路38内に回収された現像剤は回収搬送路38内の搬送方向上流側端部に補給されるトナーと回収搬送路38内で攪拌され、所望のトナー濃度となった状態で供給搬送路37に供給される。このように本実施例の現像装置3では、現像領域Aを通過してトナー濃度が低下した現像剤は供給搬送路37では回収されないため供給スクリュ39による搬送方向の上流側と下流側とで供給搬送路37内での現像剤32のトナー濃度が変化しない。
図5(a)は磁極を内包した現像ローラ34と、上下に配置した供給スクリュ39と回収スクリュ40の断面図を図示したものである。供給スクリュ39からバッファ部Dに送られた現像剤32はP3極の磁力によりバッファ部に保持され、現像ローラ34と仕切り板36の間から回収搬送路38に落下することはない。そのためバッファ部Dの現像剤32は必ず現像領域A(P1曲がある部分)に搬送される。
ここで、P1、P2、P3極の役割を再度確認する。P1極は現像領域Aの現像剤32を穂立ちさせ、キャリアが保持しているトナーを感光体1に接触させて現像させる機能を担っている。P2極は現像剤32の搬送と現像剤離れ機能を担っている。P3極はバッファDに現像剤32を保持する機能、剤規制部材35で現像剤32を圧縮して現像剤層厚規制を行う機能を持っている。
一方、図5(b)では供給搬送路37からバッファ部Dに搬送された現像剤32のうち、P3極で保持しきれない分はP1極の反対側の連通部47を通過して回収搬送路38に落下する。現像ローラ34に搬送される分はバッファ部DのP3極によって保持されている現像剤32でまかなわれる。
また、図5(a)と図5(b)の差は現像ローラ34と仕切り板36のギャップである。図5(a)のギャップとしては0.5mm〜1mmの間に設定しおけば、現像剤32の落下を防止することが出来る。一方、図5(b)のように現像ローラ34と仕切り板36のギャップから現像剤32が落下するような構成にするためにはギャップは3mm以上の厚みが必要であり、3mm以下では現像剤が安定して落下する状態にならなかった。
そして、バッファ部Dの現像剤搬送方向の下流端近傍を除く断面は図5(a)の構成であり、下流端近傍の断面は図5(b)の構成である。図5(a)から図5(b)への断面の変化は徐々に変わっても良いし、ある場所で突然変わっても良い。
このような構成にすることで、図10(b)で示した従来の構成のように、供給スクリュ上に現像剤があるのに枯渇が発生することはなくなる。
(実施例2)
現像装置3内の現像剤32の体積は、現像剤重量に対するトナー重量の割合であるトナー濃度によって変わる。本実施の形態の現像装置3ではキャリアの量は変えずにトナーの量を変えてトナー濃度を制御している。そのためトナー濃度が低い場合に現像剤32の体積が小さくなり、トナー濃度が高いときには現像剤の体積が大きくなる。
現像剤担持体である現像ローラ34上の現像剤32の枯渇については現像剤体積が小さい低トナー濃度時に発生しやすい。一方、高トナー濃度時には枯渇は発生しにくいが、供給搬送路37から回収搬送路38に現像領域Aを通過せずに落下する現像剤32の量が増える。この場合、図5(b)で示した、現像ローラ34の表面と仕切り板36との間のギャップのみからでは現像剤32が落ちきらずに、供給搬送路37の下流側に現像剤が溜まりすぎてしまうことも考えられる。
この溜り過ぎた現像剤32を落下されるためには図5(b)に記載した現像ローラ裏側の連通部47とは別の通路が必要になる。そこで本実施例では、図4に示した供給下流壁50に第三の搬送経路として穴を設けている。その態様を表したのが図6(a)である。以下、実施例1の構成と本実施例の構成とが異なる点は、上述した第三の搬送経路に係る部分のみであるので、実施例1と共通する部分についての説明は省略する。
図6(a)の上半分が供給搬送路37の下流側の壁部50を表しており、供給搬送路37の下流側で現像剤32の量が多くなると、図6(a)で示した開口E1の部分から現像剤32が落下し、供給搬送路37の下流側に過剰に現像剤32が溜まることを防いでいる。つまり、図6(a)の構成では供給搬送路37の下流側の現像剤32の量が供給スクリュ39の軸の高さを超えると開口E1の部分から現像剤32が落下することになる。落下する先はトナー補給用に空いている開口部42から落下する。
このような構成にすることで、供給搬送路37の下流側に現像剤32が過剰に溜まることを防ぐことが出来る。また、現像剤32の下流側の滞留を防ぐ形状としては図6(a)のような形に限ったものではなく、供給搬送路37の下流側の現像剤32の量が溜まりすぎると現像剤32が落下するような構成になっていれば、目的の機能は果たせる。図6(a)の構成では十分にバッファ部Dに現像剤32が溜まる前に開口E1の部分から落下してしまう場合には、図6(b)のように、現像剤32の上面が供給スクリュ39の軸よりもかなり高くなってから落下するような構成にしても良い。
そして、図6(c)のように供給搬送路37の長手方向に現像ローラ34とは逆側から現像剤32が落下するような開口E3を経由した経路を作ってもよい。現像剤32が溜まりすぎることへの対応策は対象の現像装置3の配設される条件等により最適な方法を選択すれば良い。また、スクリュの回転によって現像剤32が搬送されると共に空気も搬送される。この気流は現像剤32の上方を搬送されるので、供給搬送路37の下流側まで搬送されると図6(a)、(b)、(c)で記載した経路を通って回収搬送路38に搬送される。
図7はトナー補給部近傍についての図である。図6(a)、(b)、のような構成を用いると、供給搬送路37の下流端部の開口E1、2の部分から補給したトナーが未帯電のまま現像ローラ34側に飛翔してくる場合がある。そのため図7で示すように、補給したトナーが直接現像ローラ34側に飛翔しないように防止する部材である飛翔防止壁51を設けた。図7のような構成にすることで、図9で示した従来の構成に比べて長手方向のサイズを50mm小さくできた。これは、従来の条件では現像ローラ34からトナー補給口45までの距離をとらないと、補給トナーが現像ローラ34側に飛翔してきたためである。
(本発明の効果の確認)
発明者らは、本発明の効果を確認するために、以下の条件で、従来の構成の現像容器と本発明の実施例1の構成を適用した現像容器について、比較実験を行った。従来の構成の現像容器(以下、実験機0という)と、本発明を適用した現像容器(以下、実験機1という)は、以下の2点の構成のみ相違し、他の構成は同一とし、比較実験を行った。
(相違する実験機1の構成)
1.現像容器3の供給部の現像剤搬送方向下流側の現像スリーブの端部位置に供給部下流部壁を設けた。
(供給スクリュの羽部も、この供給部下流部壁の位置までしか設けていない。)
2.現像容器の仕切り部材の現像スリーブと対向する部分の形状を、供給部下流部壁を設けた位置から20mmだけ、第二の搬送経路を設けた、図5(b)の形状とした。(図5(a)の現像スリーブと対向する仕切り部材36のとの離間距離は3mm。)
ここで、本実験の現像剤搬送領域の長さは、実験機0、実験機1とも約220mmである。また、実験機0及び実験機1の上記図5(b)の断面形状とした部分をのぞき、図5(a)の断面形状をしており、現像スルーブ34と仕切り部材36の離間距離を0.5mmとした。また、仕切り部材36に設けた、障壁43の高さの長手方向の変化も同一である。
(実験条件、及び評価方法)
実験機0、実験機1とも感光体1を取り外した状態で、現像スリーブ34、供給スクリュ39、回収スクリュ40を回転させ、両搬送スクリュの単位時間当たりの回転数(以下、回転数という)を、実験開始時に700rpmに設定し、徐々にその回転数を下げていき、現像スリーブの表面を、取り外した感光体1側から目視で観測し、現像剤担持体である現像スリーブ34上に担持されている現像剤量が少なくなり、現像スルーブ34の地肌部が確認できた時点で、現像剤担持体である現像ローラ34上の現像剤32の枯渇に関してNGと判断し、搬送スクリュである供給スクリュ39及び回収スクリュ40の回転数の枯渇下限値とした。そして、以上のような比較実験を行った結果、得た搬送スクリュの回転数の枯渇下限値を、図8に示すグラフにプロットした。
枯渇は供給スクリュ39や回収スクリュ40(以下、搬送スクリュという)の回転数を低くすると発生する現象である。図8のグラフから分かるように、従来の技術を適用した実験機0の搬送スクリュの枯渇下限値は500rpmであった。それに対し、実施例1の構成を適用した実験機1の搬送スクリュの枯渇下限値は400rpmであった。実験機1で搬送スクリュの枯渇下限値を実験機0より低くできた理由は、本発明の構成の採用により、供給搬送路37の下流側に現像剤32がある場合は必ずバッファ部Dに現像剤32が搬送されるため、その分搬送スクリュの回転数を低くすることが出来たものと考えられる。よって、本発明の構成を適用することで、現像剤担持体である現像ローラ34上の現像剤32の枯渇に関する枯渇余裕度を高めることを確認できた。
また、搬送スクリュの回転数が高いと搬送スクリュの軸受け部分が摺擦で発熱し、その熱によって現像剤32中のトナーが凝固してしまう場合がある。さらに、搬送スクリュの回転数が高いと現像剤32に加える力も大きくなり、トナーに余計な力が加ってトナー劣化が促進されてしてしまう。ここでいうトナー劣化とは、例えばトナーに付着している添加剤の遊離や埋没を示している。添加剤はトナーとキャリア間、及びトナーと感光体間の付着力へ寄与している。したがって、添加剤は安定した作像を行うためには必要なものであり、トナー劣化は最小限にとどめることが望ましい。
また、搬送スクリュの回転数が高い場合には、搬送スクリュの回転に使われるエネルギーが多くなり、消費電力が多くなってしまう。このような観点からも、搬送スクリュ回転数は低い方が望ましい。
また、上述した、実施例1、2に記載したいずれか一の現像装置3を他の作像装置と一体化したプロセスカートリッジとして提供することで、上述した作用効果を奏することができるプロセスカートリッジを提供することができる。
実施例1の画像形成装置であるプリンタ100の現像装置3は、現像領域Aに現像剤32を搬送する現像ローラ34を備えている。また、貯留する現像剤32が現像ローラ34の周面に接触し、現像ローラ34の回転にともなって現像ローラ34の周面に接触した現像剤32が担持搬送されるバッファ部Dを備えている。また、バッファ部Dに添って設けられ、このバッファ部Dに現像剤32を供給しながら現像ローラ34の回転軸と平行な方向に現像剤32を攪拌搬送する供給スクリュ39を有した供給搬送路37をそなえている。また、現像ローラ34の下方に設けられ、現像領域Aを通過した現像ローラ34の現像剤を回収しながら、供給搬送路37の下流端近傍に到達した現像剤32を現像ローラ34の回転軸と平行な方向で供給搬送路37の上流端側に攪拌搬送する回収スクリュ40を有した回収搬送路38を備えている。また、供給搬送路37の供給スクリュ39を下方から包み込むように形成され、供給搬送路37と回収搬送路38とを上下に仕切る仕切り板36を備えている。そして、供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側のバッファ部Dの端部近傍に、現像剤32のバッファ部Dから回収搬送路38への現像領域Aを通過する搬送経路に加え、現像領域Aを通過しない搬送経路を備えている。このような構成を備えているので、従来の現像剤32を供給搬送路37と回収搬送路38との間を循環させるために必要だった供給搬送路37から回収搬送路38への現像剤落下口であった開口部42を介した搬送経路を、上述したバッファ部Dの現像領域Aを通過しない搬送経路に替えて現像剤を供給搬送路37と回収搬送路38との間を循環させることができる。このことで、基本的に供給搬送路37と回収搬送路38との間を循環している現像剤32を一度バッファ部Dに供給してから現像ローラ34上に供給することができる。そして、従来の現像剤落下口であった開口部42から落下していた現像剤32も無くなって供給搬送路37の現像剤搬送方向下流側の現像剤量を一定量以上に保つこともでき、従来の供給スクリュ39に現像剤があっても現像剤32の枯渇となっていた条件であっても、枯渇を発生させなくすることができる。よって、従来の供給スクリュ39上に現像剤32があっても現像剤の枯渇となっていた条件であっても、現像ローラ34上に供給されるトナーの枯渇に対する余裕度を向上させることができる。また、従来のようにトナー補給経路が形成される空間と、供給搬送路37が形成される空間とを仕切り部材36の上方で繋げておく必要がなく分けることができるので、直接的または間接的に必要な帯電量に達していないトナーが飛翔して現像ローラ34に供給されることを防ぐことができる。よって、必要な帯電量に達していないトナーが飛翔して現像ローラ34に供給されることによる画像劣化等を防ぐことができる。そして、必要な帯電量に達していないトナーが現像ローラ34に供給されることを防ぐことができるので、トナー補給経路と現像ローラ34との距離をとる必要がなく、トナー補給経路と現像ローラ34とを近くに配置することもできる。よって、トナー補給経路と現像ローラ34とを近くに配置して長手方向のサイズを小さくすることもできる。
また、実施例1の現像装置3では、第一の搬送経路が現像領域Aを通過して搬送される経路であり、少なくとも、第二の搬送経路として現像ローラ34の現像領域Aとは逆の側の連通部47から落下する経路を持っている。このように構成することで、供給搬送路37からバッファ部Dに搬送された現像剤32のうち、現像ローラ34の内側に設けられた、複数の磁極の内、バッファ部Dに現像剤を保持するP3極で保持しきれない分の現像剤32は現像領域Aの反対側の連通部47を通過して回収搬送路38に落下する。そして、現像ローラ34に搬送される分はバッファ部DのP3極によって保持されている現像剤32でまかなわれので、現像ローラ34上の現像剤32の枯渇余裕度がより向上する。
また、実施例1の現像装置3では、供給搬送路37と回収搬送路38を仕切っている仕切り板36と現像ローラ34との距離は供給搬送路37の現像剤搬送方向の最下流付近がその上流側よりも広くなっている。このように構成することで、現像ローラ34上の現像剤32の枯渇余裕度を向上させるとともに、通常、供給搬送路37の現像剤搬送方向の下流側の現像剤32が、バッファ部D及び供給搬送路37の下流側が現像剤32であふれることもない。
また、実施例2の現像装置3では、供給搬送路37の現像剤搬送方向の下流側の現像剤32の量が多くなると、現像ローラ34の現像領域Aの逆側の第二の搬送経路以外にも現像剤32を搬送できる第三の搬送経路を備えている。このように構成することで、意図せず供給搬送路37の現像剤搬送方向の下流側の現像剤32の量が多くなってしまった場合でも、バッファ部D及び供給搬送路37の下流側が現像剤32であふれることもない。
また、実施例2の現像装置3では、現像剤32に補給トナーを補給するためのトナー補給口45が第三の搬送経路を形成する開口E1またはE2の近傍にある。そして、この第三の搬送経路の現像剤32の出口付近に、補給トナーがこの第三の搬送経路を介して現像ローラ34に供給されることを防止するための飛翔防止壁51を備えている。このように構成することで、供給搬送路37の下流端に設けられた供給部下流壁50に第三の搬送経路を形成する開口E1またはE2を設けた場合であっても、未帯電の補給トナーが現像ローラ34側に飛翔し、直接的または間接的に必要な帯電量に達していないトナーが現像ローラ34に供給されてしまうことを防ぐことができる。
また、本実施の形態のプロセスカートリッジでは、実施例1、2に記載したいずれか一の現像装置3を有するので、有する現像装置3と同様な作用効果を奏することができる。
また、本実施の形態の画像形成装置では、実施例1、2に記載したいずれか一の現像装置3、もしくは実施例1、2に記載したいずれか一の現像装置3を有したプロセスカートリッジを備えるので、備えた現像装置3もしくはプロセスカートリッジと同様な作用効果を奏することができる。
1 感光体
2 帯電装置
3 現像装置
32 現像剤
33 現像容器
34 現像ローラ
34a 現像スリーブ
34b マグネットローラ
35 剤規制部材
36 仕切り板
37 供給搬送路
38 回収搬送路
39 供給スクリュ
40 回収スクリュ
41 供給搬送路の現像剤搬送方向上流側と回収搬送路の現像剤搬送方向下流側とを連通する開口部
42 回収搬送路の現像剤搬送方向上流側に設けられた開口部
43 仕切り板の立設部に形成された障壁
45 現像装置の補給トナーのトナー補給口
47 仕切り部材の現像ローラと対向する位置に設けられた連通部
50 供給部下流壁
51 補給トナーの飛翔防止壁
100 本実施の形態に係るプリンタ
A 現像領域
B バッファ部から現像ローラに沿ったトナーの搬送方向
C バッファ部から回収搬送路へ直接搬送されるトナーの搬送方向
D 現像スリーブに供給する現像剤を一旦貯留する貯留部であるバッファ部
E 供給搬送路の設けられた開口
特開2002−6599号公報

Claims (5)

  1. 現像領域に少なくともトナーを含む現像剤を搬送する現像剤担持体と、
    貯留する現像剤が上記現像剤担持体の周面に接触し、該現像剤担持体の回転にともなって該現像剤担持体の周面に接触した現像剤が担持搬送される貯留部と、
    該貯留部に添って設けられ、該貯留部に現像剤を供給しながら上記現像剤担持体の回転軸と平行な方向に現像剤を攪拌搬送する供給側搬送スクリュを有した第一攪拌搬路部と、
    該第一攪拌搬送部の下方に設けられ、現像領域を通過した上記現像剤担持体の現像剤を回収しながら、該第一攪拌搬送部の下流端近傍に到達した現像剤を該現像剤担持体の回転軸と平行な方向で該第一攪拌搬送部の上流端側に攪拌搬送する回収側搬送スクリュを有した第二攪拌搬送部と、
    上記第一攪拌搬送部の供給側搬送スクリュを下方から包み込むように形成され、該第一攪拌搬送部と上記第二攪拌搬送部とを上下に仕切る仕切り部材と、
    を備える現像装置において、
    第一攪拌搬送部下流側の上記貯留部の端部近傍に、現像剤の該貯留部から上記第二攪拌搬送部への現像領域を通過する搬送経路に加え、現像領域を通過しない搬送経路を備え
    第一攪拌搬送部の現像剤搬送方向下流側の現像剤量が多くなると、第一の搬送経路及び第二の搬送経路の他にも現像剤を搬送できる第三の搬送経路を備え、かつ、
    現像剤にトナーを補給するトナー補給機構を有し、
    上記トナー補給機構が第三の搬送経路近傍にあり、該第三の搬送経路の現像剤出口付近に補給トナーが第三の搬送経路を介して現像剤担持体に供給されることを防止するための防止部材を設けたことを特徴とする現像装置。
  2. 請求項1に記載の現像装置において、
    第一の搬送経路が現像領域を通過して搬送される経路であり、
    第二の搬送経路が現像剤担持体の現像領域とは逆側から落下する経路であることを特徴とする現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載の現像装置において、
    第一攪拌搬送部と第二攪拌搬送部を仕切っている仕切り部材と現像剤担持体との距離は、上記第一攪拌搬送部の現像剤搬送方向最下流付近がその上流側よりも広くなっていることを特徴とする現像装置
  4. 求項1乃至のいずれか一に記載の現像装置を具備したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  5. 請求項1乃至のいずれか一に記載の現像装置、もしくは請求項記載のプロセスカートリッジを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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