JP6618297B2 - 現像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体に形成された静電像を現像剤により現像する現像装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、トナーとキャリアを主成分とする2成分現像剤を用いたものがよく知られている。このような2成分現像剤を用いた構成では、トナーが画像形成に伴って消費され、それを補うように現像剤を補給する。このため、トナーは徐々に入れ替わるが、キャリアは基本的に消費されることがないため、画像形成を続けていると次第に帯電性能が劣化してしまう。このため、トナーにキャリアを混入させた現像剤を補給する一方、余剰となった現像剤を現像容器から排出することで古いキャリアを自動的に入れ替え、キャリアの帯電性能を保つ方式(ACR方式)が知られている。
このような構成として、例えば、現像容器内で現像剤を搬送する搬送経路の下流側の端面に設けた開口部から、余剰となった現像剤を排出する構成が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された構成では、搬送経路内で現像剤を搬送する搬送スクリューの下流側に、この搬送スクリューと逆方向に現像剤を搬送する返しスクリューを設けている。また、開口部が搬送経路の底面よりも高い位置に設けている。そして、返しスクリューを越えた現像剤を排出経路から排出するようにしている。
特開2010−256701号公報
特許文献1に記載された構成の場合、開口部と搬送経路の底面との高さが異なるため、この高さが変化している部分に現像剤の動きがない、或いは、動きが少ない不動域が存在する。そして、この不動域に現像剤が滞留すると現像剤が凝集する場合がある。例えば、搬送スクリューの排出経路側の端部を支持する軸受により発生する熱で不動域が昇温し、不動域で滞留している現像剤が凝集する場合がある。
このように現像剤が凝集した凝集塊が発生すると、例えば画像形成装置の移動や、画像形成装置内のユニットの交換時などに現像装置が振動した場合に、この凝集塊が現像容器内で現像剤を循環させる循環経路に侵入する可能性がある。循環経路に凝集塊が侵入すると、この凝集塊が現像に用いられ、形成される画像の品位が低下してしまう場合がある。
本発明は、このような事情に鑑み、開口部と搬送経路との底面の高さが異なる部分での現像剤の滞留を抑制できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明は、現像装置であって、像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための第一室と、前記第一室と隔壁によって区画された第二室と、前記第一室から前記第二室への前記現像剤の連通を許容する第一連通部と、前記第二室から前記第一室への前記現像剤の連通を許容する第二連通部と、前記第一室に配置され、前記現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され、前記現像剤を第一方向に搬送する第一スクリュー部と、前記第一スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向とは反対の第二方向に搬送するとともに、前記第二連通部を介して前記第二室から前記第一室へ前記現像剤を受け渡すための第二スクリュー部と、前記第二スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向に搬送する第三スクリュー部を有し、前記現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、底面に前記第一スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第一搬送路と、前記第一搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第二スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第二搬送路と、前記第二搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第三搬送路と、前記第三搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の残りの一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第四搬送路と、前記第四搬送路内に設けられ、前記現像剤の一部を前記現像装置から排出する排出口と、を備え、前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さよりも高くなっており、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さよりも高くなっていることを特徴とする
また、本発明は、現像装置であって、像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための第一室と、前記第一室と隔壁によって区画された第二室と、前記第一室から前記第二室への前記現像剤の連通を許容する第一連通部と、前記第二室から前記第一室への前記現像剤の連通を許容する第二連通部と、前記第一室に配置され、前記現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、前記第二室に配置され、前記現像剤を第一方向に搬送する第一スクリュー部と、前記第一スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向とは反対の第二方向に搬送するとともに、前記第二連通部を介して前記第二室から前記第一室へ前記現像剤を受け渡すための第二スクリュー部と、前記第二スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向に搬送する第三スクリュー部を有し、前記現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、底面に前記第一スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第一搬送路と、前記第一搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第二スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第二搬送路と、前記第二搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第三搬送路と、前記第三搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の残りの一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第四搬送路と、前記第四搬送路内に設けられ、前記現像剤の一部を前記現像装置から排出する排出口と、を備え、前記第三搬送路の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向上流側から前記第一方向下流側に向かうに従って徐々に高くなっており、前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さと同じであり、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さよりも高くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、開口部と搬送経路との底面の高さが異なる部分での現像剤の滞留を抑制できる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 第1の実施形態に係る現像装置の斜視図。 第1の実施形態に係る現像装置の横断面図。 第1の実施形態に係る現像装置の縦断面図。 第1の実施形態に係る搬送スクリューの斜視図。 第1の実施形態に係る搬送スクリューの一部を示す平面図。 比較例に関する現像装置の一部で、(a)返しスクリューが搬送経路と排出経路との段差面に近い場合を、(b)返しスクリューが段差面から遠い場合を、それぞれ示す模式図。 図7(b)の構成で生じる現像剤の滞留を説明するための模式図。 (a)第1の実施形態に係る現像装置の一部を示す模式図、(b)(a)のA部拡大図。 図9(a)のB−B断面の、(a)第1例を、(b)第2例を、(c)第3例を、それぞれ示す図。 第1の実施形態に係る現像装置の別例の一部を示す模式図。 (a)第2の実施形態に係る現像装置の一部を示す模式図、(b)(a)のC部拡大図。
本発明の第1の実施形態について、図1ないし図11を用いて説明する。まず、本実施形態の画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色に対応して設けられ4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkを有する電子写真方式のフルカラープリンタである。本実施形態では、画像形成部1Y、1M、1C、1Bkを後述する中間転写ベルト16の回転方向に沿って配置したタンデム型としている。画像形成装置100は、画像形成装置本体に接続された原稿読み取り装置(図示せず)又は画像形成装置本体に対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器からの画像信号に応じてトナー像(画像)を記録材Pに形成する。記録材としては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
このような画像形成プロセスの概略を説明すると、まず、各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkでは、それぞれ、像担持体としての感光ドラム(電子写真感光体)2Y、2M、2C、2Bk上に各色のトナー像を形成する。このように形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト16上へ転写され、続いて中間転写ベルト16から記録材P上に転写される。トナー像が転写された記録材は、定着装置13に搬送されて、トナー像が記録材に定着される。以下、詳しく説明する。
なお、画像形成装置100が備える4つの画像形成部1Y、1M、1C、1Bkは、現像色が異なることを除いて実質的に同一の構成を有する。したがって、以下、代表して画像形成部1Yについて説明し、他の画像形成部の説明を省略する。
画像形成部1Yには、像担持体として円筒型の感光体、即ち、感光ドラム2Yが配設されている。感光ドラム2Yは、図中矢印方向に回転駆動される。感光ドラム2Yの周囲には帯電ローラ3Y(帯電装置)、現像装置4Y、一次転写ローラ5Y、クリーニング装置6Yが配置されている。感光ドラム2Yの図中上方にはレーザースキャナ(露光装置)7Yが配置されている。
また、感光ドラム2Y、2M、2C、2Bkと対向して中間転写ベルト16が配置されている。中間転写ベルト16は、駆動ローラ9、二次転写内ローラ10、張架ローラ12により張架され、駆動ローラ9の駆動により図中矢印方向に周回移動する。二次転写内ローラ10と中間転写ベルト16を挟んで対向する位置には、二次転写外ローラ15が配置され、中間転写ベルト16上のトナー像を記録材Pに転写する二次転写部T2を構成している。二次転写部T2の記録材搬送方向下流には定着装置13が配置される。
上述のように構成される画像形成装置100により画像を形成するプロセスについて説明する。まず、画像形成動作が開始すると、回転する感光ドラム2Yの表面が帯電ローラ3Yによって一様に帯電される。次いで、感光ドラム2Yは、露光装置7Yから発せられる画像信号に対応したレーザ光により露光される。これにより、感光ドラム2上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム2上の静電潜像は、現像装置4Y内に収容されたトナーによって顕像化され、可視像となる。
感光ドラム2Y上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト16を挟んで配置される一次転写ローラ5Yとの間で構成される一次転写部T1Yにて、中間転写ベルト16に一次転写される。一次転写後に感光ドラム2Y表面に残ったトナー(転写残トナー)は、クリーニング装置6Yによって除去される。
このような動作をマゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成部でも順次行い、中間転写ベルト16上で4色のトナー像を重ね合わせる。その後、トナー像の形成タイミングに合わせて記録材収納カセット(図示せず)に収容された記録材Pが二次転写部T2により搬送され、中間転写ベルト16上の4色のトナー像が、記録材P上に一括で二次転写される。二次転写部T2で転写しきれずに中間転写ベルト16に残留したトナーは、中間転写ベルトクリーナ18により除去される。
次いで、記録材Pは定着装置13に搬送される。そして、この定着装置13によって、加熱、加圧されることで、記録材P上のトナーは溶融、混合されて、フルカラーの画像として記録材Pに定着される。その後、記録材Pは機外に排出される。これにより、一連の画像形成プロセスが終了する。なお、所望の画像形成部のみを用いて、所望の色の単色又は複数色の画像を形成することも可能である。
[現像装置]
次に、本実施形態の現像装置4Yについて、図2ないし図6を用いて説明する。本実施形態では、上述したように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像装置の構成は全てにおいて同一であるため、現像装置4M、4C、4Bkの説明は省略する。現像装置4Yは、非磁性のトナー粒子(トナー)と磁性を有するキャリア粒子(キャリア)とを主成分として含む二成分現像剤(以下、現像剤)を収容する現像容器40を有する。なお、本実施形態では、トナーとキャリアの混合比は重量比で1:9程度である。この比は、トナーの帯電量、キャリアの粒径、画像形成装置100の構成などで適正に調整されるべきものであって、必ずしもこの数値にしたがわなければならないものではない。
現像装置4Yは、現像容器40の感光ドラム2に対向した現像領域の部分が開口しており、この開口部に一部露出するようにして、内部にマグネット41が非回転に配置された現像剤担持体となる現像スリーブ42が回転可能に設置されている。現像スリーブ42は非磁性材料で形成され、現像動作時には図3の矢印α方向に回転し、現像容器40内の2成分現像剤を層状に保持して現像領域に搬送する。そして、現像領域で感光ドラム2に現像剤を供給して、感光ドラム2上に形成されている静電潜像を現像する。潜像を現像した後の現像剤は、現像スリーブ42の回転にしたがって現像容器40内に回収される。
現像容器40内には、現像剤を収納可能な第一室となる現像室43と、該現像室43と連絡することで現像剤を循環させる循環経路を形成し、現像剤を収納可能な第二室となる攪拌室44が設けられる。そして、現像室43及び攪拌室44内の現像剤を搬送する搬送部材としての第1攪拌搬送スクリュー(第一搬送スクリュー)45、第2攪拌搬送スクリュー(第二搬送スクリュー)46が設けられている。また、攪拌室44には、現像剤補給装置60(図3)からトナーとキャリアを有する現像剤を補給するための図示しない補給口が設けられている。
また、現像室43と攪拌室44との間には隔壁50が設けられている。この隔壁50の両端側には、図2に示すように、現像剤受け渡し用の開口部(第一連通部、第二連通部)51、52が設けられている。そして、現像室43及び攪拌室44にそれぞれ設けられた第1攪拌搬送スクリュー45、第2攪拌搬送スクリュー46により2成分現像剤が攪拌混合されつつ現像容器40内を搬送、循環される。現像剤の搬送方向は、現像室43では図2の矢印β方向、攪拌室44では矢印γ方向(第一方向)となり、互いに逆方向に搬送される。
また、攪拌室44には、図4に示すように、攪拌室44内の現像剤を排出するための排出口47が設けられている。排出口47は攪拌室44において現像剤の搬送方向下流側の循環経路外に設けられる。即ち、攪拌室44の現像剤搬送方向下流端部に排出経路(第四搬送路)48を連結している。そして、排出経路48の現像剤搬送方向下流側に、設置状態で重力方向下方に開口するように排出口47を設けている。言い換えれば、攪拌室44の現像剤搬送方向下流の端面44aには、現像剤を排出するための開口部44bが形成されている。そして、開口部44bに排出経路48が接続されている。したがって、排出経路48は、開口部44bを通過した現像剤を搬送し、排出口47から現像剤を排出する。
このように攪拌室44から排出口47まで現像剤を搬送すべく、第2攪拌搬送スクリュー46は、図4ないし図6に示すように構成される。即ち、図5に示すように、搬送スクリュー(第一スクリュー部)46aと、返しスクリュー(第二スクリュー部)46bと、排出スクリュー(第三スクリュー部)46cとを共通の回転軸46dに一体的に形成して、第2攪拌搬送スクリュー46を構成している。具体的には、回転軸46d上(回転軸上)に螺旋状の羽根を設けることで各スクリューを構成している。そして、搬送スクリュー46aは、攪拌室44内で現像剤が搬送される搬送経路49内(搬送経路内)に配置され、攪拌室44内の現像剤を図4の矢印γ方向(第一方向)、即ち、排出経路48に向けて搬送する。搬送経路49のうち、底面に搬送スクリュー46aが対向して配置される部分が第一搬送路に相当する。
返しスクリュー46bは、搬送経路49内の搬送スクリュー46aの第1方向(第一方向)下流側に設けられ、搬送経路49の排出経路48の手前で搬送スクリュー46aによる現像剤搬送方向とは逆方向である第2方向(第二方向)に現像剤を搬送する。搬送経路49のうち、底面に返しスクリュー46bが対向して配置される部分が第二搬送路に相当する。ここで、「逆方向に搬送する」とは、現像剤の全部を戻すことではなく、一部を逆方向へ搬送するものである。排出スクリュー46c(及び回転軸46d)は、次述する排出経路48内(排出経路内)に配置され、攪拌室44から返しスクリュー46bを超えて排出経路48に搬送された現像剤を排出口47に向けて搬送する。排出スクリュー46cの搬送方向は、搬送スクリュー46aの搬送方向と同方向である。搬送経路49のうち、底面に排出スクリュー46cの一部が対向して配置される部分が第三搬送路に相当する。そして、底面に排出スクリュー46cの残りの一部が対向して配置される部分が第四搬送路に相当し、本実施形態では排出経路48である。
搬送スクリュー46a及び返しスクリュー46bの第1方向下流側には、現像剤の搬送経路49に連続して、現像容器内の余剰な現像剤を排出する排出経路48が設けられている。排出経路48は、搬送経路49の第1底面49aよりも高い位置に第2底面48aを有する。即ち、排出経路48の第2底面48aの高さレベルは搬送経路49の第1底面49aの高さレベルよりも高いレベルに設定される。言い換えれば、現像容器40の第2攪拌搬送スクリュー46が設けられている攪拌室44の搬送方向下流側の端面44aには開口部44bが形成されている。開口部44bは、第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸が貫通するとともに、現像容器内の余剰となった現像剤を排出するために設けられている。そして、開口部44bの下端位置は、攪拌室44における搬送スクリュー46a及び返しスクリュー46bが対向配置された搬送経路49の第1底面49aよりも高い位置に形成されている。
ここで、第1底面49aは、搬送経路49のうち、返しスクリュー46bの最下端よりも下方側の面であり、第2底面48aは、排出経路48のうち、排出スクリュー46cの最下端よりも下方の面である。
より具体的に説明する。後述する図10(a)に示すように、搬送経路49は、第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸46dの中心軸と略同心の半円筒部分を下方に有し、その半円筒部分に連続するように上方に略垂直方向に壁部を形成したような形状としている。排出経路48は、搬送経路49の端部に第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸46dの中心軸と同心状に形成された円筒形状を有する。また、排出経路48の内径は、返しスクリュー46bの外径よりも小さい。第1底面49aは、搬送経路49のうちの排出経路48の第2底面48aの最下端よりも下方に位置する部分であって、排出経路48を搬送経路49まで延長して搬送経路49を上方から見た場合に、排出経路48の延長部分と重なる領域としている。
また、第2攪拌搬送スクリュー46の軸方向両端部は、軸受53、54により現像容器40に対して回転自在に支持されている。このうちの軸受53は、第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸46dの排出スクリュー46cよりも第1方向側の端部を、排出経路48を構成する壁に対して回転自在に支持している。言い換えれば、軸受53は、開口部44bよりも第1方向下流側(排出経路48の第1方向の端部)に設けられ、第2攪拌搬送スクリュー46を回転自在に支持している。本実施形態では、軸受53、54として、POM(ポリオキシメチレン)からなる樹脂ベアリングを採用している。しかしながらこれに限定されるものではない。
このように構成される本実施形態の現像装置4における現像剤の補給及び回収動作について説明する。補給現像剤としては、現像剤中に一定の割合(重量比にして10%程度)でキャリアを含んだものを使用している。比率はこれに限定されるものではない。画像形成によって消費された分のトナーは、前述したようにキャリアを一定の割合で含んだ補給現像剤として、現像剤補給装置60が備える補給スクリューの回転により、攪拌室44の搬送スクリュー46aの現像剤搬送方向上流側から補給される。
現像容器40内部の現像剤のトナー濃度を一定に保つように補給を行うと、現像容器40内の現像剤の量は画像形成にともなって増加する。補給現像剤はトナー90%、キャリア10%であるため、画像形成によってトナーは消費されるが、キャリアは消費されずに現像容器内部に残り、補給が繰り返されて現像剤量が増加してしまう。このように現像剤の量が増加した場合、第2攪拌搬送スクリュー46の搬送スクリュー46aにより搬送される現像剤の一部が、返しスクリュー46bを乗り越えて排出経路48に到達する。そして、排出スクリュー46cにより排出口47に搬送される。排出口47に搬送された現像剤は、排出口47から排出され回収容器61に搬送されて、回収貯蔵される。
このように、消費されたトナー分が補給現像剤により補給され、同時に供給されたキャリアが過剰になった現像剤を排出しながら現像容器40内の現像剤のトナー濃度を一定に保つように2成分現像剤の入れ替えが自動的に徐々に行われる。
[現像剤]
ここで、さらに現像容器40に収容されているトナーとキャリアからなる2成分現像剤について詳しく説明する。トナーは、結着樹脂、着色剤、そして、必要に応じてその他の添加剤を含む着色樹脂粒子と、コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外添されている着色粒子とを有している。トナーは、負帯電性のポリエステル系樹脂であり、体積平均粒径は4μm以上、10μm以下が好ましい。より好ましくは8μm以下であることが好ましい。本実施形態におけるトナーの体積平均粒径が6μmで8μm以上の粒径のトナーが全体の10%、9μm以上の粒径のトナーが全体の3%存在するとする。
また、キャリアは、例えば表面酸化或は未酸化の鉄、ニッケル、コバルト、マンガン、クロム、希土類などの金属、及びそれらの合金、或は酸化物フェライトなどが好適に使用可能であり、これらの磁性粒子の製造法は特に制限されない。キャリアは、重量平均粒径が20〜60μm、好ましくは30〜50μmであり、抵抗率が10Ωcm以上、好ましくは10Ωcm以上である。本実施形態では10Ωcmのものを用いた。
[比較例]
ここで、図7に示す比較例を用いて、上述のように返しスクリュー46bを越えた現像剤を排出経路48により排出する構成の問題点を説明する。なお、図7では、本実施形態と同じ構成については同一符号を付して説明する。図7(a)の構成の場合、返しスクリュー46bの第2方向上流端部(図の右端部)と、第2底面48aと第1底面49aとの段差面55との距離を近くしている。即ち、返しスクリュー46bが排出経路48の入口に近い位置に配置されている。この場合、図に矢印で示すように、返しスクリュー46bにより巻き上げられた現像剤が、排出経路48の入口に侵入し易くなる。
この結果、巻き上げられた現像剤が排出スクリュー46cによって排出口47に搬送されてしまい、現像剤の排出量が多くなり過ぎてしまう。そして、現像容器内の現像剤量が低下してしまい、現像スリーブ42上の現像剤コート量が低下し、画像の濃度が所望よりも薄くなったり、画像濃度にムラが発生し易くなる。
一方、図7(b)の構成の場合、返しスクリュー46bの第2方向上流端部(図の右端部)と、第2底面48aと第1底面49aとの段差面55との距離を遠くしている。即ち、返しスクリュー46bが排出経路48の入り口から遠ざけている。これにより、即ち、図7(b)に矢印で示すように、返しスクリュー46bにより巻き上げられた現像剤が、排出経路48の入口に到達しにくくなり、図7(a)の構成のように、現像剤の排出量が多くなり過ぎることを抑制できる。なお、返しスクリュー46bの上流端部と段差面55(排出経路48の入口)との距離kは、現像剤の排出量が多くなり過ぎることを抑制するために1.5mm以上あけることが好ましい。
但し、図7(b)の構成のように、返しスクリュー46bの上流端部を排出経路48の入口から遠ざけると、図8に示すように、段差面55付近で現像剤の動きがない、或いは、動きが少ない不動域が生じてしまう。即ち、排出経路48の第2底面48aと搬送経路49の第1底面49aとの高さが異なる部分である段差面55の上流側の領域56では、現像剤が返しスクリュー46bに巻き上げられにくく、現像剤に動きが生じにくい。そして、この領域56(不動域)に現像剤tが滞留し滞留し易くなる。このように、領域56に現像剤が滞留すると現像剤(主としてトナー)が凝集する場合がある。
ここで、第2攪拌搬送スクリュー46の排出経路48側の端部は、軸受53により回転自在に支持されている。このため、軸受53で回転に伴う摺擦によって昇温が発生する場合がある。このように、第2攪拌搬送スクリュー46の端部が昇温すると、この端部に近い領域56(不動域)に滞留している現像剤tが昇温し、凝集トナー(凝集塊)が発生する場合がある。そして、このように発生した凝集トナーは、現像装置の振動(例えば画像形成装置本体の移動、画像形成装置内の各ユニット交換時など)によって、現像容器40内の現像剤の循環経路に侵入する可能性がある。循環経路に凝集塊が侵入すると、この凝集トナーが現像に用いられ、形成される画像の品位が低下してしまう場合がある。具体的には、凝集塊がドラム上に転移され、そのまま紙面に転写、定着される。このため、紙面上で凝集塊が潰れ、トナーが飛び散ったたような画像(以下、トナー汚れ画像という)が形成されてしまう場合がある。
[段差部(底上げ部)]
本実施形態では、このような不動域での現像剤の滞留を抑制すべく、図9(a)(b)に示すように、段差面55の第1方向(矢印γ方向)の上流側に底上げ部としての段差部57を設けている。即ち、段差部57は、返しスクリュー46bの第2方向上流端部よりも排出経路側の位置から第2底面48aと第1底面49aとの段差面55にかけて、段階的に第1底面49aが高くなるように設けられている。言い換えれば、攪拌室44の搬送スクリュー46a及び返しスクリュー46bと対向する対向領域の底面高さに対して、底面高さが高くなる段差部57を有する。また、段差部57は、搬送スクリュー46aの回転軸線方向に関して、返しスクリュー46bの第2方向上流端部と開口部44bが設けられた端面44aとの間から端面44aに亘って形成されている。
ここで、段差部57は第1底面49aの第1方向下流端部を構成している。また、排出スクリュー46cは、軸方向に関して、搬送方向上流端部が搬送経路49内で少なくとも段差部57が位置する部分まで延出されている。本実施形態では、排出スクリュー46cは、返しスクリュー46bの第2方向上流端と段差部57との間から排出経路48内にかけて配置されている。これにより、返しスクリュー46bを乗り越えて段差部57周辺に存在する現像剤を効率良く排出経路48内に搬送するようにしている。
本実施形態の段差部57の構成について詳しく説明する。段差部57は、第1底面49aを段差面55よりも長さL分、第1方向上流側で立ち上げ、高さH1で第1方向と平行に上面57aを形成して、この上面57aを段差面55に突き当てることで形成されている。そして、第1底面49aのうちの段差部57よりも第1方向上流側の底面部49b、段差部57の上面57a、第2底面48aの順に、段階的に高さを高くしている。本実施形態の場合、このように段差部57を形成することで、図8で説明した不動域を埋めるようにしている。
より具体的に説明すると、本実施形態の場合も、前述の図7(b)で説明した比較例と同様に、返しスクリュー46bの第2方向上流端部と段差面55との距離を遠くしている。段差面55(開口部44b)と返しスクリュー46bの第2方向上流端部との間部分の第1方向の長さである距離kは、現像剤の排出量が多くなり過ぎることを抑制するために1.5mm以上あけることが好ましく、本実施形態では2.5mmとしている。
また、段差部57の第1方向の長さLは、L/k≧0.3を満たすことが好ましい。これは、L/kが0.3未満であると、不動域が生じて現像剤の滞留による凝集トナーの発生を十分に抑制しにくいためである。言い換えれば、L/kが0.3未満であると、段差部57により図7(b)の不動域を十分に埋めることができないためである。また、k−L≧0.3mmを満たすこととする。これは、返しスクリュー46bの第2方向上流端部と段差部57との距離が近すぎてしまうと、返しスクリュー46bと段差部57との間で、現像剤の凝集塊が発生してしまう可能性があるためである。
次に、第1底面49aのうちの段差部57よりも第1方向上流側の底面部49bに対する、段差部57の最大高さ、即ち、段差部57の上面57aの高さをH1とする。また、底面部49bに対する第2底面48aの高さ(開口部44bの下端の高さ)をH2とする。この場合に、H1/H2≧0.3を満たすことが好ましい。これは、H1/H2が0.3未満であると、不動域が生じて現像剤の滞留による凝集トナーの発生を十分に抑制しにくいためである。言い換えれば、H1/H2が0.3未満であると、段差部57により図7(b)の不動域を十分に埋めることができないためである。更に、段差部57の高さH1は、1.0mm以上あることが好ましく、また、段差部57の長さLも、1.0mm以上あることが好ましい。
また、段差部57の長さLが比較的短い場合は、以下の構成が好ましい。つまり、段差部57の上面57aに対する排出経路48の第2底面48aの高さH3は、1.0mm以上あることが好ましい。高さH3がこれより小さくなってしまうと、前述の返しスクリュー46bの巻き上げによる現像剤の排出量が多くなり過ぎることを抑制する効果が小さくなってしまうためである。
なお、段差部57の上面57aは、図9(b)に示したように、第1方向と平行な面であっても良いし、第1方向下流側に向かう程上方に向かうように、直線状或いは湾曲するように傾斜していても良い。また、段差部57の第1方向上流端面は、底面部49bに対して垂直に下した面としているが、この面についても、第1方向下流側に向かう程上方に向かうように、直線状或いは湾曲するように傾斜していても良い。要は、段差部57は、段差面55に向かう程、段階的に第1底面49aが高くなるように形成されていれば、その形状については適宜設定可能である。
ここで、例えば、段差部の第1方向上流端よりも下流端の方が低くなるように形成した場合、低い部分と段差面55との間に不動域が生じる可能性がある。このため、段差部の高さは、段差面55まで同じ高さか、或いは、下流側の方が高くなるようにする。
更に本実施形態の場合、段差部57の第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸46dに直交する断面形状を、図10(a)に示す形状としている。即ち、搬送経路49の排出経路48よりも下方に位置する部分であって、排出経路48を搬送経路49まで延長して搬送経路49を上方から見た場合に、排出経路48の延長部分と重なる領域である第1底面49aに段差部57を形成している。第1底面49aは、上述したように、搬送経路49のうちの返しスクリュー46bの最下端よりも下方側の面である。したがって、第1底面49a付近の現像剤は返しスクリュー46bにより巻き上げられにくく、図7(b)で説明したように、段差面55の第1方向上流側の第1底面49a近傍に不動域が生じ易い。このため、本実施形態では、この不動域を埋められるように、段差部57を形成している。
なお、段差部57の水平方向の領域は、上面57aの水平方向の長さが、排出経路48の水平方向の最大長さ以上、言い換えれば、円筒状に形成された排出経路48の直径以上とすることが好ましい。要は、搬送経路49の周方向に関して、少なくとも、上述のように定義した第1底面49aが含まれるように段差部が形成されていれば良い。
また、図10(b)に示すように、搬送経路49の下方の半円全体に亙って段差部57Aを形成しても良いし、図10(c)に示すように、排出経路48の周囲全体に亙るように段差部57Bを円形状に形成しても良い。現像装置の構成によっては、図10(b)(c)の段差部57A、57Bを形成した部分にも不動域が生じ得るためである。
また、図11に示すように、複数の段差を有する段差部57Cを第1底面49aに形成しても良い。図11では、段差を2段としているが、3段以上としても良い。また、段差部57Cの段差は、段差面55に近づくほど高くなるように形成されている。この場合でも、段差部57Cの底面部49bに対する最大高さH1は、H1/H2≧0.3を満たすようにすることが好ましい。また、段差部57Cの第1方向の長さLは、L/k≧0.3を満たすことが好ましい。
ここで、本実施形態のように段差部57により不動域を埋めるようにした場合と、図7(b)の比較例のように不動域を埋めなかった場合での、連続画像形成による凝集トナー発生量の差について説明する。
図7(b)の比較例の構成の場合、30℃環境で画像形成を行った場合、10000枚通紙時に凝集トナーによるトナー汚れ画像が発生してしまった。一方、本実施形態の構成の場合、30℃環境で画像形成を行った場合、10000枚通紙後も凝集トナーによるトナー汚れ画像は発生しなかった。
以上のように、本実施形態では、返しスクリュー46bの第2方向上流側で、開口部44bと搬送経路49の底面の高さが異なる部分の現像剤の不動域が生じ易い部分に段差部57を形成することで、この不動域を埋めるようにしている。これにより、現像剤の不動域が発生しにくくなり、開口部44bと搬送経路49の底面の高さが異なる部分での現像剤の滞留を抑制でき、凝集トナーの発生を抑制できる。この結果、凝集トナー起因の画像汚れの発生を抑制し、長期にわたり安定した画像形成を行うことができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図12を用いて説明する。本実施形態では、第1の実施形態の段差部57に代えて底上げ部としての傾斜部58を設けている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同一の構成には同一の符号を付し、説明及び図示を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、図12(a)(b)に示すように、段差面55の第1方向(矢印γ方向)の上流側に傾斜部58を設けている。即ち、傾斜部58は、返しスクリュー46bの第2方向上流端部よりも排出経路側の位置から第2底面48aと第1底面49aとの段差面55にかけて、徐々に第1底面49aが高くなるように設けられている。ここで、傾斜部58は第1底面49aの第1方向下流端部を構成している。
ここで、本実施形態の傾斜部58の構成について詳しく説明する。第1底面49aを段差面55よりも長さL分、第1方向上流側で、第1方向下流側に向かう程上方に傾斜させて傾斜面58aを形成して、この傾斜面58aを段差面55に突き当てることで、傾斜部58を形成している。そして、傾斜面58aにより、第1底面49aのうちの傾斜部58よりも第1方向上流側の底面部49bから段差面55にかけて徐々に第1底面49aを高くしている。本実施形態の場合、このように傾斜部58を形成することで、前述の図8で説明した不動域を埋めるようにしている。
より具体的に説明すると、本実施形態の場合も、段差面55と返しスクリュー46bの第2方向上流端部との間部分の第1方向の長さである距離kは、1.5mm以上あけることが好ましく、本実施形態では2.5mmとしている。
また、傾斜部58の第1方向の長さLは、L/k≧0.3を満たすことが好ましい。これは、L/kが0.3未満であると、不動域が生じて現像剤の滞留による凝集トナーの発生を十分に抑制しにくいためである。また、k−L≧0.3mmを満たすこととする。これは、返しスクリュー46bの第2方向上流端部と傾斜部58との距離が近すぎてしまうと、返しスクリュー46bと傾斜部58との間で、現像剤の凝集塊が発生してしまう可能性があるためである。
次に、第1底面49aのうちの傾斜部58よりも第1方向上流側の底面部49bに対する、傾斜部58の最大高さ、即ち、傾斜面58aの第1方向下流端の高さをH1とする。また、底面部49bに対する第2底面48aの高さをH2とする。この場合に、H1/H2≧0.3を満たすことが好ましい。これは、H1/H2が0.3未満であると、不動域が生じて現像剤の滞留による凝集トナーの発生を十分に抑制しにくいためである。更に、傾斜部58の高さH1は、1.0mm以上あることが好ましく、また、傾斜部58の長さLも、1.0mm以上あることが好ましい。
また、傾斜面58aの長さLが比較的短い場合は、以下の構成が好ましい。つまり、傾斜面58aの第1方向下流端に対する排出経路48の第2底面48aの高さH3は、1.0mm以上あることが好ましい。高さH3がこれより小さくなってしまうと、前述の返しスクリュー46bの巻き上げによる現像剤の排出量が多くなり過ぎることを抑制する効果が小さくなってしまうためである。
更に本実施形態の場合も、傾斜部58の第2攪拌搬送スクリュー46の回転軸46dに直交する断面形状を、第1の実施形態と同様に、図10(a)に示すような形状としている。勿論、図10(b)(c)に示すような形状としても良い。なお、傾斜部58の傾斜面58aは、図12(b)に示したように、直線状な傾斜面としても良いし、第1方向下流側に向かう程上方に向かうように湾曲させても良い。また、本実施形態では、傾斜面58aの第1方向下流端の高さをH1は、第2底面48aの高さをH2よりも低くしたが、これに限定されない。(傾斜面58aの第1方向下流端の高さH1)=(第2底面48aの高さH2)としてもよい。つまり、第1底面49aと第2底面48aの間に段差を設けずにスロープ状に繋げても良い。
このような本実施形態の場合、返しスクリュー46bの第2方向上流側で、排出経路48と搬送経路49の底面の高さが異なる部分の現像剤の不動域が生じ易い部分に傾斜部58を形成することで、この不動域を埋めるようにしている。これにより、第1の実施形態と同様に、現像剤の不動域が発生しにくくなり、凝集トナー起因の画像汚れの発生を抑制し、長期にわたり安定した画像形成を行うことができる。
4Y、4M、4C、4Bk・・・現像装置/40・・・現像容器/44a・・・端面/44b・・・開口部/46a・・・搬送スクリュー/46b・・・返しスクリュー/46c・・・排出スクリュー/47・・・排出口/48・・・排出経路/48a・・・第2底面/49・・・搬送経路/49a・・・第1底面/49b・・・底面部/53・・・軸受/55・・・段差面/57、57A、57B、57C・・・段差部/58・・・傾斜部

Claims (7)

  1. 現像装置であって、
    像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための第一室と、
    前記第一室と隔壁によって区画された第二室と、
    前記第一室から前記第二室への前記現像剤の連通を許容する第一連通部と、
    前記第二室から前記第一室への前記現像剤の連通を許容する第二連通部と、
    前記第一室に配置され、前記現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、
    前記第二室に配置され、前記現像剤を第一方向に搬送する第一スクリュー部と、前記第一スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向とは反対の第二方向に搬送するとともに、前記第二連通部を介して前記第二室から前記第一室へ前記現像剤を受け渡すための第二スクリュー部と、前記第二スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向に搬送する第三スクリュー部を有し、前記現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、
    底面に前記第一スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第一搬送路と、
    前記第一搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第二スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第二搬送路と、
    前記第二搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第三搬送路と、
    前記第三搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の残りの一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第四搬送路と、
    前記第四搬送路内に設けられ、前記現像剤の一部を前記現像装置から排出する排出口と、
    を備え、
    前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さよりも高くなっており、
    前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さよりも高くなっている
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面に対する、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さをH1とし、
    前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面に対する、前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さをH2としたとき、
    H1/H2≧0.3を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面に対する、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さをH1としたとき、
    H1は、1.0mm以上である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面に対する、前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さをH3としたとき、
    H3は、1.0mm以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記第三搬送路の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向上流側から前記第一方向下流側に向かうに従って徐々に高くなっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記第三搬送路の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向上流側から前記第一方向下流側に向かうに従って段階的に高くなっている
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の現像装置。
  7. 現像装置であって、
    像担持体に形成された静電潜像を現像するためにトナーとキャリアを含む現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための第一室と、
    前記第一室と隔壁によって区画された第二室と、
    前記第一室から前記第二室への前記現像剤の連通を許容する第一連通部と、
    前記第二室から前記第一室への前記現像剤の連通を許容する第二連通部と、
    前記第一室に配置され、前記現像剤を搬送する第一搬送スクリューと、
    前記第二室に配置され、前記現像剤を第一方向に搬送する第一スクリュー部と、前記第一スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向とは反対の第二方向に搬送するとともに、前記第二連通部を介して前記第二室から前記第一室へ前記現像剤を受け渡すための第二スクリュー部と、前記第二スクリュー部よりも前記第一方向下流に設けられ、前記現像剤を前記第一方向に搬送する第三スクリュー部を有し、前記現像剤を搬送する第二搬送スクリューと、
    底面に前記第一スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第一搬送路と、
    前記第一搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第二スクリュー部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第二搬送路と、
    前記第二搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第三搬送路と、
    前記第三搬送路よりも前記第一方向下流に設けられ、底面に前記第三スクリュー部の残りの一部が対向して配置され、前記現像剤が搬送される第四搬送路と、
    前記第四搬送路内に設けられ、前記現像剤の一部を前記現像装置から排出する排出口と、
    を備え、
    前記第三搬送路の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向上流側から前記第一方向下流側に向かうに従って徐々に高くなっており、
    前記第四搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さと同じであり、
    前記第三搬送路の前記第一方向最下流端の底面の高さは、前記第三搬送路の前記第一方向最上流端の底面の高さよりも高くなっている
    ことを特徴とする現像装置。
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