JP5603562B2 - 菓子乾燥装置及び菓子乾燥方法、菓子製造装置 - Google Patents
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他にも、煎餅を乾燥させる方法では、熱風を利用し、風味を低下させることなく製造する方法が知られている(特許文献2)。
また、回転ドラムで煎餅の表面に味液を塗布した後、多段式のコンベア炉によって乾燥する方法では、回転ドラム内で味液との攪拌時に煎餅同士の接触や、回転ドラムからコンベアへの落下時、コンベア間での受け渡し時の落下などで煎餅に割れが発生していた。そのため歩留まりが低く、高級な製品に対しては商品化の目処が立たなかった。
これらのことから、歩留まりが高く、味液の塗布と乾燥とを安価にすることが可能となり、コスト削減にも貢献する。
他にも、スポンジローラを使用した味液の塗布では、菓子が重ならないようにコンベア上に並べるため、良品の菓子を均一に乾燥させることが可能となる。そのため、コンベア上に並べる時には、予め良品と不良品とを選別することができる。そして、スポンジローラを使用することは、材質がスポンジであるため、コンベア上に菓子を並べるときにスポンジローラに指を巻き込まれた場合であっても、表面が柔軟であることから安全面でも好ましい。加えて、菓子の表面に塗布する味液の量が最小限で済むため、各設備のコンベア上に味液の残留する量が少なくなる。その為、菓子乾燥装置内では、味液などに含まれる塩分に弱いが、赤外線の輻射加熱による大量の熱エネルギーを照射可能とする電気ヒータを使用することが可能となる。そして、電気ヒータを採用することは、電気を使用することとなるため、ガスを使用する場合に比べて火災の発生する可能性が低くなる。他にも、電気を使用することで設備の立ち上がり時間が早く、始業が短時間で済み、二酸化炭素の排出を低減することが可能となる。
また、スポンジローラを使用した味液の塗布では、各設備のコンベア上に味液の残留する量が少なくなることから、コンベア上には味液や菓子の欠片が残りにくくなるため、衛生的でメンテナンスが容易である。他にも、欠片が焼けることで起こる火災の発生する可能性が低い。
そして、この引き込み部10は、搬送部分に金網を使用し、菓子Fを搬送するコンベア11と、ガイド板19から流下した味液が染み込むスポンジローラ15と、菓子Fの表側に味液を塗布するスポンジローラ14と、菓子Fの裏側に味液を塗布するスポンジローラ13と、コンベア11からスポンジローラ13とスポンジローラ14とへ向かって菓子Fを受け渡す時に菓子Fが落下することを防止するローラ12と、散布ノズル20から散布された味液が染み込むスポンジローラ16とスポンジローラ17とで構成される。
この内、乾燥室40は、取り外し可能な扉体41(41a,41b)と、乾燥室40内部に外気を搬送コンベア42の上面から導入する送風機43と、菓子Fの搬出側前面下側から乾燥室40内へ外気を導入する送風機44と、コンベア42搬入側に設けられ、乾燥室40内部の加熱された空気が外部に流出することを防止する防風板46と、コンベア42排出側に設けられ、乾燥室40内部の加熱された空気が外部に流出することを防止する防風板47と、乾燥室40内部の空気を外部へ排出する排気管50とで構成される。乾燥室40内には、菓子Fの表側を赤外線による輻射加熱を利用して加熱する電気ヒータ48,48・・と、菓子Fの裏側を赤外線による輻射加熱を利用して加熱する電気ヒータ49,49・・とが設けられている。
一方、スポンジローラ13への味液の供給は、以下の通りになされる。まず、味液タンク6に貯蔵された味液を、ダイヤフラムポンプ7bを介して散布ノズル20で散布すると、味液がスポンジローラ16とスポンジローラ17とに染み込む。そして、スポンジローラ17の回転により、これらスポンジローラ16とスポンジローラ17とに染み込ませた味液が、スポンジローラ13へと伝わり染み込む。
そして、菓子Fがスポンジローラ13とスポンジローラ14との間に引き込まれた時に、スポンジローラ13とスポンジローラ14とに染み込ませた味液が表面に塗布される。
そして、米菓Fがスポンジローラ28とスポンジローラ29との間に引き込まれた時に、スポンジローラ28とスポンジローラ29とに染み込ませた味液が表面に塗布される。その後、菓子Fがローラ27側へと排出され、このローラ27上を移動した後、コンベア26によって搬送される。これらスポンジローラ13とスポンジローラ14と、スポンジローラ28とスポンジローラ29とによる味液の塗布が、本発明の塗布手段である。
(この時の送風機の風量は最大風量12m3/min)。一方、菓子Fの裏面には、搬出側前面下側に並設された2台の送風機44,44によって、乾燥室40外部の空気が吹き付けられる(この時の送風機の風量は最大風量12m3/min)。なお、この送風機43には、コンベア42の搬送方向と反対の方向で、乾燥室40の鉛直方向に対し、約30°の傾きで乾燥室40内へと空気の導入方向を変更するルーバーが設けられている(図示せず)。
味液に含まれる水分が加熱のみで菓子Fから蒸発するには、従来は50分程度の時間を必要としていたが、この外気の吹き付けにより、菓子Fの温度が一時的に低下して再び電気ヒータ48,49により加熱されることで、90〜110秒程度で乾燥するため、短時間で菓子Fを急速に乾燥させることが可能となる。この電気ヒータ48,49による加熱と、送風機43,44とが、本発明の冷却手段である。
その結果、送風機43,44によって送風される外気で冷却されるときに菓子Fの水分が蒸発するため、加熱のみで乾燥させる場合に比べ、短時間での乾燥が可能となる。そのため、電気の使用量が少なくなり、二酸化炭素の排出を低減することも可能となる。他にも、風味を低下させることなく、大量に菓子Fを生産することが可能となる。
その結果、ガスを使用する場合、設備を可動する日の気温や湿度の変化から、装置の微妙な調整を行う必要があり、その時には熟練した技術を要することとなるが、電気を使用する場合、予め定められた条件の設定値に合わせるだけで誰でも容易に調整を行うことが可能である。従って、熟練した技術は不要である。これらのことから、歩留まりが高く、味液の塗布と乾燥とを安価にすることが可能となり、コスト削減にも貢献する。
また、回転ドラムを使用しないことと、菓子乾燥装置3が多段式でないこととにより、味液の塗布を適量に押え、菓子Fの割れが発生する率を大幅に低減できるため、製品の歩留り率をあげることが可能となる。
他にも、スポンジローラを使用した味液の塗布では、菓子Fが重ならないようにコンベア31上に並べるため、良品の菓子Fを均一に乾燥させることが可能となる。そのため、コンベア31上に並べる時には、予め良品と不良品とを選別することができる。そして、スポンジローラを使用することは、材質がスポンジであるため、コンベア11上に菓子Fを並べるときにスポンジローラ13,14に指を巻き込まれた場合であっても、表面が柔軟であることから安全面でも好ましい。加えて、菓子Fの表面に塗布する味液の量が最小限で済むため、各設備のコンベア上に味液の残留する量が少なくなる。その為、菓子乾燥装置3内では、味液などに含まれる塩分に弱いが、赤外線の輻射加熱による大量の熱エネルギーを照射可能とする電気ヒータ48,49を使用することが可能となる。そして、電気ヒータ48,49を採用することは、電気を使用することとなるため、ガスを使用する場合に比べて火災の発生する可能性が低くなる。他にも、電気を使用することで設備の立ち上がり時間が早く、始業が短時間で済み、二酸化炭素の排出を低減することが可能となる。
また、スポンジローラ13,14と、スポンジローラ28,29とを使用した味液の塗布では、各設備のコンベア上に味液の残留する量が少なくなることから、コンベア上には味液や菓子Fの欠片が残りにくくなるため、衛生的でメンテナンスが容易である。他にも、欠片が焼けることで起こる火災の発生する可能性が低い。
加えて、この時には送風機5をさらに追加しても良く、菓子F内に含まれる水分を蒸発させて、菓子Fを冷却させるものであれば適宜変更可能である。
Claims (4)
- 前段で味液を塗布された菓子を乾燥室内で下流へ向けて搬送する搬送手段と、前記搬送手段で搬送される菓子を加熱して乾燥させる加熱手段とを備えた菓子乾燥装置であって、
前記加熱手段を、赤外線による輻射加熱を利用して菓子の表側と裏側とを加熱する電気ヒータとする一方、前記電気ヒータで加熱される菓子に、前記乾燥室の上面に設けられた送風機で前記乾燥室外の空気を前記菓子の表側に向けて吹き付けることで、前記菓子を搬送途中で一時的に温度低下させる冷却手段を設け、
前記冷却手段で菓子の温度を低下させた後、再び前記電気ヒータにより加熱することを特徴とする菓子乾燥装置。 - 前段で味液を塗布された菓子を乾燥室内で下流へ向けて搬送しながら加熱して乾燥させる菓子乾燥方法であって、
前記菓子の加熱に、赤外線による輻射加熱を利用して菓子の表側と裏側とを加熱する電気ヒータを用いる一方、前記電気ヒータで加熱される菓子に、前記乾燥室の上面に設けられた送風機で前記乾燥室外の空気を前記菓子の表側に向けて吹き付けることで、前記菓子を搬送途中で一時的に温度低下させる冷却工程を含むことを特徴とする菓子乾燥方法。 - 成形或いは焼成した菓子に味液を塗布する塗布手段と、その塗布手段で味液を塗布された菓子を乾燥させる乾燥手段とを備えた菓子製造装置であって、
前記乾燥手段に請求項1に記載の菓子乾燥装置を用いたことを特徴とする菓子製造装置。 - 前記塗布手段を、味液が供給されて回転する少なくとも一対のスポンジローラ間に菓子を通過させる構成としたことを特徴とする請求項3に記載の菓子製造装置。
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