JPH0433757Y2 - - Google Patents

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JPH0433757Y2
JPH0433757Y2 JP1141388U JP1141388U JPH0433757Y2 JP H0433757 Y2 JPH0433757 Y2 JP H0433757Y2 JP 1141388 U JP1141388 U JP 1141388U JP 1141388 U JP1141388 U JP 1141388U JP H0433757 Y2 JPH0433757 Y2 JP H0433757Y2
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drying
dried
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drying chamber
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  • Resistance Heating (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、蒸した甘藷や木材、穀類、魚類等の
生物を乾燥する装置に関する。
[従来の技術] 従前のこの種、生物乾燥方法にあつては、乾燥
すべき生材料に対し、相当温度の乾燥熱風と共
に、必要に応じて湿度調整用の湿気を浴せること
で水分を適当に放散させ、乾燥の促進を図つてい
た。現時点で、その最も一般的なものは、バーナ
ーを用いた熱風乾燥方式である。
しかしながら、生物内部の水分移動を活発にし
て、乾燥を急激に進行させようとすると、どうし
ても熱風温度を高める必要があり、その最には乾
燥しようとする材料の表面水分の発散速度と、内
部から表面に向かう水分拡散移動速度とのバラン
スが崩れて、表面水分だけが速く発散し、種々の
不具合が生じる。
今、ここで具体的に乾燥物が甘藷、特に干し芋
の場合を採り上げる。干し芋の製造は以前から農
家の副業として農閑期の11〜2月頃、地方によつ
ては広く行われていた。これが近年になつて消費
需要が増加し、需要時期も季節的に集中する傾向
となつてきた。このため、干し芋の製造工程で最
も長時間を要する乾燥を、短時間で大量に行うこ
とが要求される。
現時点においては、前記バーナーによる熱風乾
燥方式が、干し芋の乾燥には進んだ方法とされて
いるが、前述のような問題点があり、製品になり
難い。
[考案が解決しようとする問題点] 前記の様なバーナー式の熱風乾燥方式の場合、
まず表面だけが乾燥し、それが被膜となつて、内
部の乾燥が疎外されるため、例えば被乾燥材料が
木材であつた場合にはひびが入つたり、甘藷の場
合は中折れの起きやすい仕上がりになつたりす
る。穀物等では所謂、胴割れが発生し、何れの場
合にも品質の低下を招く。
本考案の目的は、このような従前の問題点を解
決するためにある。
[問題を解決するための手段] すなわち、この本考案の目的は、遠赤外線ヒー
タを用いた生物乾燥装置において、乾燥室の天井
に、下側へ向けて強制送気する循環用のフアンを
配置し、その下位の両側に前記強制送気される空
気を加熱するヒータを配置し、乾燥物が置かれる
乾燥物へ向けて遠赤外線ヒータを配置し、その上
部の壁面に、乾燥室内に外気を導入する外気導入
口と、乾燥室内の空気をその外に排出する排気口
を設けた乾燥装置により達成される。
[作用] 遠赤外線を乾燥物に照射するため、内部から速
やかに乾燥される。また、外部から乾燥室に導入
された比較的乾燥した外気が、フアンの下部に配
置したヒータによつて加熱され、これが第1図に
おいて矢印で示すように乾燥物に吹き付けられ、
ここで乾燥物から水分を奪う。この水分を含んだ
空気が第1図の矢印のように上昇し、排気口から
乾燥室の外へ排気され、乾燥室の内部の湿気が排
除される。
これによつて乾燥物が内外からスムーズに乾燥
され、乾燥材料の芯から表層までまんべんなく乾
燥される。
[実施例] 以下、本考案の乾燥装置の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
本考案の乾燥装置の対象物は、木材、甘藷、穀
類等種々であるが、ここでは主として甘藷、特に
干し芋の乾燥を例として説明する。
第1図において、2は本考案のキヤビネツト型
遠赤外線乾燥装置の全体を覆う外壁で、木材ある
いは金属等で形成される。場合によつてはこれに
断熱材を施張あるいは挟み込んで形成する。1は
前記乾燥装置を設置する床面である。外壁2に覆
われた内部全体が、直方体の乾燥室3で、外気導
入口7および排気口8のない床1に対して垂直な
一面に、乾燥物11を載せた台車10やその他の
ものを搬入する図示されていない作業用扉が設け
られている。乾燥室3の天井には下方に向けて強
制送気するフアン4が配置されている。その下位
の両側に、フアン4で送気される空気を加熱する
遠赤外線ヒータ5が設けられている。また、乾燥
物11が置かれる乾燥室3の下部壁面の、作業扉
を挟んだ両側に遠赤外線ヒータ6を備える。前記
ヒータ6の上部にあたる壁面には外気導入口7及
び室内空気排気口8が設けてある。
次にその作用について説明する。今、水洗い→
蒸煮→剥皮→さい断した乾燥対象物である干し芋
の材料11を、台車10の柵わく12に敷き並
べ、台車10を乾燥室内へ搬入して扉を閉める。
この状態で遠赤外線ヒータ6,9による加熱と、
フアン4の運転を開始する。遠赤外線ヒータは、
それぞれ対向した形で上部と下部に2対設けられ
ており、被乾燥物11に比較的近接した位置から
遠赤外線放射熱が照射される。遠赤外線は波長が
数μm前後のため、本質的に被乾燥物の表面だけ
でなく、内部粒子に浸透するが、前述のごとく対
向配置すると、物体の相当な深いところまで比較
的多量に吸収され、熱となることが分かつた。ま
た、放射される遠赤外線の浸透力が強い場合、被
乾燥物を透過した一部遠赤外線、あるいは被乾燥
物から乱反射した一部遠赤外線は、再び放射面に
到達して吸収され、放射、吸収を繰り返し、加熱
作用を増幅すると言われているが、本考案の場
合、2対の遠赤外線ヒータのどれが欠けても、乾
燥効果が激減することが実験的に判明した。
更に本考案において、乾燥効果を高めるのは、
外部から乾燥室3に導入された比較的乾燥した外
気(従来例に述べた、干し芋の消費需要の増加す
る時期は乾燥期で外気湿度が低い)が、フアン4
の下部に配置された遠赤外線ヒータ6によつて加
熱され、これが第1図における矢印の方向に循環
し、乾燥物11に吹き付けられ、ここで乾燥物1
1から湿気を奪うからである。また、この湿気を
含んだ空気が更に図の矢印の方向に上昇し、途中
で排気口8から乾燥室3の外へ排気され、乾燥室
3の内部の湿気が排除される。外気導入口7、排
気口8を欠くと、乾燥室3の水分は外に排出され
ず、内部は多湿な空気の循環となる。排気口8の
無い場合、この傾向は特に顕著である。このため
排気および吸気が円滑に行われるように、フアン
14およびフアン13が設けられている。仕切壁
9は矢印方向に乾燥室3内の風路を形成すべく備
えられ、熱風の円滑な循環に寄与している。
ここで本考案の遠赤外線乾燥装置の動作特性の
1例を第2図により説明する。縦軸を乾燥室温度
と乾燥物の含水率とし、横軸を乾燥時間としたも
のである。実線が温度、1点鎖線が含水率であ
る。
通常干し芋の天日乾燥には、始めの1日からい
日陰干しをし、その後、風通しのよい日のよく当
る場所に移して、本格的に乾燥する。バーナーを
用いた乾燥装置も、前記の予備乾燥を行うが、本
考案の場合は図示のように、甘藷をスライスした
直後の、飽和含水状態からの乾燥が可能である。
乾燥室温度はスタート時若干ハンチングするが比
較的短時間で安定する。
なお、同図において点線は、外気導入口7から
適度な蒸気を導入しながら、木材を乾燥した場合
の含水率変化を示す。
[考案の効果] 前記説明に述べたように、本考案によると、遠
赤外線を乾燥物に照射するので、これが乾燥物の
内部から作用し、均一で速やかな乾燥が行われ
る。また、外部から乾燥室に導入された乾燥した
外気を加熱し、その熱風を乾燥物に吹きつけるの
で、乾燥が強く促進される。更に、前記熱風が乾
燥物から吸収した水分を、排気口から乾燥室の外
へ放出し、乾燥室を常に低湿度に保持するので、
好適な乾燥条件が維持される。
ここでも特に干し芋の乾燥について述べると、
内部から均一に乾燥されるので、バーナー乾燥で
は実現出来ない品質のよい製品が、天候にかかわ
らず計画的に大量に生産出来る。乾燥完了時間も
25時間前後と天日乾燥が4〜6日を要するのに比
し、約1/5に短縮できる。また、野鳥等の被害、
砂塵等も付着することなく、清潔な製品が得られ
る。
また、木材乾燥に適用した場合も、遠赤外線の
照射による乾燥のため、木材の芳香が失われな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例である生物乾燥装置の
縦断正面図、第2図はその特性の1例を示す動作
特性図である。 2……外壁、3……乾燥室、4……フアン、
5,6……遠赤外線ヒータ、7……外気導入口、
8……排気、10……乾燥物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 遠赤外線ヒータを用いた生物乾燥装置におい
    て、乾燥室の天井に、下側へ向けて強制送気する
    循環用のフアンを配置し、その下位の両側に前記
    強制送気される空気を加熱するヒータを配置し、
    乾燥物が置かれる乾燥室の下部の壁面に、前記乾
    燥物へ向けて遠赤外線ヒータを配置し、その上部
    の壁面に、乾燥室内に外気を導入する外気導入口
    と、乾燥室内の空気をその外に排出する排気口を
    設けてなることを特徴とする生物乾燥装置。
JP1141388U 1988-01-30 1988-01-30 Expired JPH0433757Y2 (ja)

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JPH01116094U JPH01116094U (ja) 1989-08-04
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ID=31219943

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