JPH0740952Y2 - 熱風併用型遠赤外線ヒータ - Google Patents

熱風併用型遠赤外線ヒータ

Info

Publication number
JPH0740952Y2
JPH0740952Y2 JP3685090U JP3685090U JPH0740952Y2 JP H0740952 Y2 JPH0740952 Y2 JP H0740952Y2 JP 3685090 U JP3685090 U JP 3685090U JP 3685090 U JP3685090 U JP 3685090U JP H0740952 Y2 JPH0740952 Y2 JP H0740952Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
far
air
heater
infrared
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3685090U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03127795U (ja
Inventor
靖弘 渡辺
Original Assignee
帝国ピストンリング株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝国ピストンリング株式会社 filed Critical 帝国ピストンリング株式会社
Priority to JP3685090U priority Critical patent/JPH0740952Y2/ja
Publication of JPH03127795U publication Critical patent/JPH03127795U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0740952Y2 publication Critical patent/JPH0740952Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は食品、繊維製品、塗装などの加熱乾燥あるいは
暖房に用いられる熱風併用型遠赤外線ヒータに関する。
〔従来の技術〕
食品や繊維製品あるいは塗料は一般的に赤外線の吸収率
が高いので、遠赤外線ヒータによる放射加熱が有効であ
る。しかし、これらの加熱乾燥の場合、蒸発を促進する
ために熱風による加熱を併用することが望まれる。従来
このような乾燥炉においては、遠赤外線ヒータと熱風ヒ
ータは独立して、別の位置に配置されていることが多か
った。このような場合、炉の構造が複雑になり、放射加
熱と熱風加熱の位置が異なる不都合を生じ、ひいては炉
の熱設計が困難になる問題点があった。
実開平1-146494号は多孔質の基体の表面に遠赤外線放射
物質を被着し、遠赤外線を放射するとともに、表面の孔
から熱風を吹き出す熱風併用型の遠赤外線ヒータを提案
している。このようなヒータを用いると、加熱乾燥炉の
構造は簡単になり、しかも放射加熱と熱風加熱の位置が
同一になり、しかも炉の設計もきわめて容易となる利点
がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ヒータは多孔質の基体中の迷路の如
き空気流路を空気が流れる構造のため、圧力損失が大き
く、空気の流速も充分に上げられない欠点があった。更
に多孔率は90%程度であるので、開口部の面積率も90%
以上となる。したがって、遠赤外線放射物質の被着面積
は10%以下となって、高効率の放射をなす放射面積が少
なく、放射加熱能力は比較的低くならざるを得なかっ
た。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、遠赤外線
放射物質の被着面積を大きくでき、しかも熱風として吹
き出される空気の圧力損失の小さい熱風併用型遠赤外線
ヒータを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の熱風併用型遠赤外線ヒータの構成は、棒状基体
の表面に遠赤外線放射物質を被着した遠赤外線放射体
を、ケース内に、ケースの空気排出口に面して多数個隙
間を設けて並設し、このケース内に前記遠赤外線放射体
を加熱するヒータを設け、このケースの空気取入口を通
じてケース内に外部空気を送り込み前記空気排出口から
排出させるファンを設けたことを特徴とする。
棒状基体としては、中実あるいは中空のどちらでもよ
い。そして、ヒータは基体の外側に配置すればよいが、
中空の場合は管内にヒータを配設することができる。
〔作用〕
ヒータで加熱された多数の遠赤外線放射体から遠赤外線
が放射される。また、ファンによってケース内に送り込
まれた空気が、ヒータの熱で加熱されて、熱風として排
出される。ここで、遠赤外線放射体の基体の材質は耐熱
性のある金属、ガラス、セラミックス等でよく、放射面
積の増大を図れる。更に、ケース内を通り、遠赤外線放
射体どうしの隙間から熱風として排出される空気の圧力
損失も、従来の多孔質基体中の迷路を流れる場合に比較
してきわめて小さくすることができる。
〔実施例1〕 第1図において、遠赤外線放射体1(第2図参照)は直
径4mm、長さ400mmの中実のガラス棒2の表面にセラミッ
クスの遠赤外線放射物質3をプラズマ溶射により被着し
たものである。厚さ60mm、幅160mm、長さ400mmの矩形状
の耐熱鋼製ケース4の一面に設けられた空気排出口5の
周囲には縁部6が形成されており、その内側のケース4
内に、空気排出口5に面して多数の遠赤外線放射体1
が、互いに隙間を有して38本並べて配置されている。そ
して、これらの遠赤外線放射体1はその内側に配置する
数個の押え金具7でケース4内に固定されている。押え
金具7は遠赤外線放射体1を押さえる帯板部の両端が遠
赤外線放射体1と反対側に直角に屈曲した形状をなし、
その屈曲部の先端面間にヒータ載置板8が数枚配設さ
れ、それらに容量1.2kWのシースヒータ9が配置し、ヒ
ータ9は数個のヒータ押え金具10で固定されている。ヒ
ータ押え金具10はヒータ9を押さえる断面逆U字形部を
備える板状金具で、両端部にはヒータ載置板8と反対側
に屈曲して形成された断面逆L字形板部が設けられてい
る。そしてこれらの断面逆L字形板部間には第1整風板
11の平板部が配置し、平板部の両端はヒータ載置板8側
に直角に屈曲して、ケース4内面と断面逆L字形板部の
外面との間に配置する。そして平板部はケース4内を隙
間なく仕切る。この第1整風板11の背後に更に2つの整
風板12,13が配設されている。これらは第1整風板11と
同一形状、大きさをなし、ケース4内に第1整風板11と
同一向きに順次並べて配設される。したがって、第1整
風板11、第2整風板12、第3整風板13の平板部は間隔を
置いて配置し、それらには整風孔14,15,16が多数形成さ
れている。これらの整風孔14,15,16により、後述するフ
ァン19によってケース4内に送り込まれた空気の流れが
ケース4内で均一化する。そしてこれらの整風孔14,15,
16は、第3整風板13の整風孔16が最も大きく、第2整風
板12の整風孔15はそれよりも小さく、第1整風板の整風
孔14は最も小さい大きさをなしている。そして第3整風
板13の背後に整風板と同一形状のケース裏蓋17が整風板
と同一向きに配設され、ケース4の裏側の開口が閉塞さ
れるが、その平板部には空気取入口18が設けられてい
る。そしてこの裏蓋17の外面にケース4内に空気を送り
込むファン19が固定されている。ファン19の能力は2.5m
3/minである。20,21はヒータ9の端子で、ケース4のフ
ァン19側の外部に引き出されている。
以下作用を説明する。
シースヒータ9によって遠赤外線放射体1が加熱され
て、遠赤外線を放射する。そして、ファン19によって、
ファン吸気口22からファンケース23内に流入した空気
は、ファンの排出口24からケース4の空気取入口18を通
ってケース4内に入り、その空気は3つの整風板11,12,
13の整風孔14,15,16を順次通って流れが均一化し、シー
スヒータ9及び遠赤外線放射体1どうしの隙間を通って
加熱され、ケース4の空気排出口5から熱風となって排
出する。この熱風併用型遠赤外線ヒータの熱風温度は15
6℃、遠赤外線放射体の温度は240℃であった。以上のよ
うにして、放射加熱と熱風加熱が同時になされる。
〔実施例2〕 第3〜4図は本考案の別の実施例を示し、実施例1では
ガラス棒2を中実とし、ヒータ9はガラス棒2の外側に
設けたが、この実施例2ではガラス棒を中空とし、その
中にヒータを挿入配置するものである。
第3図において、遠赤外線放射体1(第4図参照)は外
径6mm、内径4mm、長さ400mmのガラス管2の外表面にセ
ラミックスの遠赤外線放射物質3をプラズマ溶射により
被着したものである。この遠赤外線放射体1は厚さ60m
m、幅160mm、長さ400mmの矩形状の耐熱鋼製ケース4内
の空気排出口5の内側に、空気排出口5に面して25本互
いに隙間を有して並べて配設されている。そして、ガラ
ス管2内にヒータ9をなすニクロム帯線が挿入され、両
端の端子はケース4の側板に設けられた端子孔から外部
へ引き出されている。このヒータ9の全容量は1.2kWで
ある。そして、他の構造は実施例1と同様であるので
(なお、ヒータ載置板8、ヒータ押え金具10はない)、
説明は省略する。作用も同様であり、ニクロム帯線のヒ
ータ9で加熱された遠赤外線放射体1から遠赤外線が放
射される。そして、ファン19によって、ファン吸気口22
からファンケース23内に流入した空気は、ファンの排出
口24からケース4の空気取入口18を通ってケース4内に
入り、その空気は3つの整風板11,12,13の整風孔14,15,
16を順次通って流れが均一化し、遠赤外線放射体1どう
しの隙間を通って加熱され、ケース4の空気排出口5か
ら熱風となって排出する。ファン19の能力は2.5m3/min
であり、この熱風併用型遠赤外線ヒータの熱風温度は93
℃、遠赤外線放射体の温度は280℃であった。以上のよ
うにして、放射加熱と熱風加熱が同時になされる。
〔比較テスト〕
比較例として実開平1-146494号のヒータと、実施例の2
つのヒータを用いて、ガラスの加熱テストを行った。そ
れぞれのヒータに通電し、温度が平衡に達した20分後、
厚さ3mmのガラス板をヒータの放射面から40mmの間隔を
おいて15分間加熱し、熱風温度、熱風流速、放射面温
度、ガラス板の昇温を計測した。その結果を次表に示
す。
上記に示すように、本考案のヒータは加熱能力が高いこ
とがわかる。
なお、棒状基体の材質としては、上記で用いたガラスに
限ることは勿論なく、この他例えば耐熱性のある金属、
セラミックスなどを用いればよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の熱風併用型遠赤外線ヒータ
は、ヒータによって加熱された多数の遠赤外線放射体か
ら遠赤外線が放射されると同時に、遠赤外線放射体どう
しの隙間から熱風が排出する。
そして、本考案ヒータの構成により、遠赤外線放射物質
の被着面積を大きくでき、放射加熱能力を高くできる。
また、ケース内を通り、遠赤外線放射体どうしの隙間か
ら熱風として排出される空気の圧力損失を小さくでき
る。
したがって、放射加熱と熱風加熱を同時に行え、しかも
加熱能力が高い熱風併用型遠赤外線ヒータとなる。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図は本考案の一実施例を示し、第1図は熱風併
用型遠赤外線ヒータの断面図、第2図はその遠赤外線放
射体の一部分を示す斜視図、第3〜4図は本考案の別の
実施例を示し、第3図は熱風併用型遠赤外線ヒータの断
面図、第4図はその遠赤外線放射体の一部分を示す斜視
図である。 1は遠赤外線放射体、2は棒状基体、3は遠赤外線放射
物質、4はケース、5は空気排出口、6は縁部、7は放
射体押え金具、8はヒータ載置板、9はヒータ、10はヒ
ータ押え金具、11,12,13は整風板、14,15,16は整風孔、
17はケース裏蓋、18は空気取入口、19はファン、20,21
は端子、22はファンの吸気口、23はファンケース、24は
ファンの排出口。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状基体の表面に遠赤外線放射物質を被着
    した遠赤外線放射体を、ケース内に、ケースの空気排出
    口に面して多数個隙間を設けて並設し、このケース内に
    前記遠赤外線放射体を加熱するヒータを設け、このケー
    スの空気取入口を通じてケース内に外部空気を送り込み
    前記空気排出口から排出させるファンを設けたことを特
    徴とする熱風併用型遠赤外線ヒータ。
  2. 【請求項2】棒状基体が中実の棒で、この外側にヒータ
    が配設されていることを特徴とする請求項1記載の熱風
    併用型遠赤外線ヒータ。
  3. 【請求項3】棒状基体が中空の管で、この管内にヒータ
    が配設されていることを特徴とする請求項1記載の熱風
    併用型遠赤外線ヒータ。
JP3685090U 1990-04-05 1990-04-05 熱風併用型遠赤外線ヒータ Expired - Lifetime JPH0740952Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3685090U JPH0740952Y2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 熱風併用型遠赤外線ヒータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3685090U JPH0740952Y2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 熱風併用型遠赤外線ヒータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03127795U JPH03127795U (ja) 1991-12-24
JPH0740952Y2 true JPH0740952Y2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=31543442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3685090U Expired - Lifetime JPH0740952Y2 (ja) 1990-04-05 1990-04-05 熱風併用型遠赤外線ヒータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0740952Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309367A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ketaka Electric Co Ltd 熱風発生器
JP2010121930A (ja) * 2007-05-21 2010-06-03 Isao Denki Kk 気体加熱器並びにこれを用いた温風発生機及び過熱蒸気発生装置
JP2010210231A (ja) * 2010-03-19 2010-09-24 Ketaka Electric Co Ltd 乾燥装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5603562B2 (ja) * 2009-04-24 2014-10-08 中部電力株式会社 菓子乾燥装置及び菓子乾燥方法、菓子製造装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010121930A (ja) * 2007-05-21 2010-06-03 Isao Denki Kk 気体加熱器並びにこれを用いた温風発生機及び過熱蒸気発生装置
JP2008309367A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Ketaka Electric Co Ltd 熱風発生器
JP2010210231A (ja) * 2010-03-19 2010-09-24 Ketaka Electric Co Ltd 乾燥装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03127795U (ja) 1991-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100754002B1 (ko) 면상발열체를 이용한 온풍기
US4665626A (en) Process and device for drying of coated work pieces through infrared radiation
CA2116906C (en) Radiant wall oven and process for generating infrared radiation having a nonuniform emission distribution
US9513057B2 (en) Radiant convection oven
JPH0740952Y2 (ja) 熱風併用型遠赤外線ヒータ
CN106102189A (zh) 加热器单元和热处理装置
JP2525652B2 (ja) 塗装品乾燥炉
US20180094856A1 (en) Device for heat treatment
JP7291384B2 (ja) 加熱装置および加熱方法
US5014339A (en) Device for heating up a flow of gas
JPH1157580A (ja) 乾燥装置ユニット
US6289603B1 (en) Combined blowing and suction system with integral energy exchange for a drying installation
JP2549566B2 (ja) 炉システム
JPS6218945Y2 (ja)
US4435154A (en) Heat transfer device
JP2008309862A (ja) 加熱装置
WO2020241488A1 (ja) 加熱装置および加熱方法
JPS6124770B2 (ja)
JP2018080891A (ja) 壁面材および熱処理炉
JP2003194341A5 (ja)
JPH019352Y2 (ja)
JPS6327810Y2 (ja)
JPH03278853A (ja) 防爆型遠赤外線ヒーター
JP2581677Y2 (ja) 遠赤外線加熱連続炉
EP0125890A2 (en) Heater