JPS6124770B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6124770B2
JPS6124770B2 JP21273782A JP21273782A JPS6124770B2 JP S6124770 B2 JPS6124770 B2 JP S6124770B2 JP 21273782 A JP21273782 A JP 21273782A JP 21273782 A JP21273782 A JP 21273782A JP S6124770 B2 JPS6124770 B2 JP S6124770B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
zone
baking
heated
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP21273782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59103212A (ja
Inventor
Hisanosuke Yaguchi
Kazuhiko Oohashi
Mikio Yoshinuma
Kazuhiro Hatasa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Cable Works Ltd
Original Assignee
Fujikura Cable Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Cable Works Ltd filed Critical Fujikura Cable Works Ltd
Priority to JP21273782A priority Critical patent/JPS59103212A/ja
Publication of JPS59103212A publication Critical patent/JPS59103212A/ja
Publication of JPS6124770B2 publication Critical patent/JPS6124770B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、銅線などの導体上にエナメルなどの
絶縁塗料を塗布焼付する絶縁電線の製造方法に関
する。
<従来技術の問題点> 従来より、エナメル線などの絶縁電線の焼付炉
として、電熱炉、温風循環炉、ガス炉などが利用
されている。これらを用いた絶縁電線の焼付加熱
において、炉の熱源から絶縁電線への熱の伝達
は、主として、対流又は輻射によりなされてい
る。対流により熱を伝達する対流伝熱の場合は、
炉内の空気などの媒体を介して塗料を加熱するも
のであるため、エネルギーの損失が大きい。これ
に対して、輻射により熱を伝達する輻射伝熱の場
合は、媒体を介さず直接熱を伝達し得るため、エ
ネルギーの損失が比較的少なく有利である。
ところで、エナメルなどの絶縁塗料は、一般
に、赤外線全体よりも遠赤外線の部分においてよ
り高い吸収率を示すことが知られているが、従来
の電熱炉等では、赤外線の全波長に亘つて輻射す
るものが多く、特に遠赤外線が効果的に輻射され
るようになつていないため、絶縁塗料の焼付けは
長時間を用していた。このため、従来の絶縁電線
の製造方法においては、電線の製造速度をあまり
上げることができなかつた。そこで、高速化のた
めに電熱炉等と遠赤外線を組み合せる方法も提案
されているが、遠赤外線ヒーターを多量に使用す
るため多くの電気エネルギーを必要とする欠点が
あり、またガス炉において発生した熱風や溶剤燃
焼によつて得られた熱風を有効に利用できないた
め、エネルギーロスの多い構造となつてしまう。
<発明の目的> 本発明は、セラミツクスが一般に、加熱される
と遠赤外線の輻射が効果的に行われるという性質
を有することに着目してなされたものであつて、 (イ) 焼付炉内における遠赤外線の輻射を効果的に
行なわせ、絶縁塗料の焼付が迅速に進行するよ
うにすることにより、絶縁電線の製造線速を増
大でき、かつ焼付炉も大型化されないものであ
り、また (ロ) 前記焼付けの迅速化を、別個の炉を設けるこ
となく構成することにより、製造設備の大型化
を招くことなく、エネルギー効率が向上するよ
うにすることにある。
<発明の概要> 本発明による絶縁電線の製造方法は、焼付炉内
にセラミツクスを付した輻射板を設け、該焼付炉
の加熱用熱源による当該輻射板からの遠赤外線の
輻射加熱により、絶縁塗料の焼付速度を増大させ
ることを特徴とするものである。
即ち、本発明は、焼付炉内に設けたセラミツク
スを付した輻射板が、該焼付炉内の加熱用熱源に
より加熱されて、遠赤外線を多く輻射するように
なり、該焼付炉内における遠赤外線の輻射を増大
させ、この状態において、絶縁塗料を導体上に塗
布した絶縁電線を該焼付炉内を走行させることに
より、絶縁塗料が前記輻射板からの輻射を受けて
遠赤外線を多量に吸収して、短時間で高温に加熱
されるようにしたものである。
本発明で使用されるセラミツクスは、例えば、
Zr,Al,Ti,Cr等の酸化物が挙げられるが、こ
れらの中でも加熱により遠赤外線の輻射率の特に
高いもの、耐熱性の良いものがより好ましい。ま
た、セラミツクスの代わりに、遠赤外線の輻射に
つきセラミツクスと同様の性質を有する物質を利
用してもよい。
また、本発明で使用されるセラミツクスを付し
た輻射板は、ステンレスなの基板の上にセラミツ
クスを付した構成をなすものでもよく、より具体
的には、ZrO2,Cr2O3,TiO2,A2O3などのセ
ラミツクスをステンレス板上に溶射させたものな
どが挙げられる。
<実施例> 第1図は本発明による方法を実施するにおいて
有用な電熱炉の一例の概略を示すものである。こ
の炉1において、2は蒸発ゾーン、3は硬化ゾー
ン、4は冷却ゾーンであり、絶縁電線として焼付
けられる線材5は下方から上方に向つて走行さ
れ、この走行中に線材5に塗布された絶縁塗料の
溶剤、絶縁塗料のキユア、冷却が連続して行なわ
れるようになつている。そして、この炉1の場
合、上記蒸発ゾーン2には加熱用のヒーター6の
他に、セラミツクを表面に被覆した輻射板7……
が適宜数、配設してあり、また、硬化ゾーン3に
は輻射板7……のみが配設してある。この輻射板
7……はより具体的には、例えば第2図および第
3図に示すように、固定具3……によ炉壁1aに
固定されている。この輻射板7……はまた、第4
図に示すように例えばステンレス板などの基板9
にセラミツク10を被覆させてなり、炉内で加熱
されると、遠赤外線を多量に輻射するものであ
る。
しかして、この炉1において、炉1内に供給さ
れた線材5は、先ず、蒸発ゾーン2において、ヒ
ーター6により直接加熱されると同時に、輻射板
7……から輻射された遠赤外線によつても加熱さ
れ、さらに硬化ゾーン3においては、送風フアン
11,11などにより例えば蒸発ゾーン2からの
熱風によつて熱加されると同時に、この熱風によ
り加熱された輻射板7……からの遠赤外線によつ
ても加熱される。この場合、上述したように遠赤
外線は絶縁塗料に対し高吸収率で吸収されるた
め、この遠赤外線による加熱とヒーター6の直接
加熱、または熱風加熱の相乗効果により、第4図
に示すように線材5上に塗布された絶縁塗料12
は短時間に高温に加熱される。したがつて、蒸発
ゾーン2での塗料溶剤の蒸発、硬化ゾーン3での
塗料のキユアは極めて迅速に行なわれる。
尚、本発明においては、上記実施例の構造から
なる炉に限定されるものではなく、他の構造の炉
にも適用することができ、また、輻射板7……の
取付け方法および配置関係なども上記実施例に限
定されるものではない。また焼付炉としては上記
電熱炉の他、熱風循環炉、ガス炉などにも同様に
して適用することができる。
次に、本発明の具体的な効果を示す実施例を述
べる。
先ず、第5図a,bに示すように二つの実験装
置を組み立てた。すなわち、いずれも加熱用ヒー
ター20,20の前方に輻射板21,21′を介
して絶縁塗料としてのエナメルワニス22,22
を塗布した銅板23,23(試料)を置き、また
ヒーター20,20の後方にはヒーター20,2
0の熱を集めて輻射板21,21′に供給するた
めの凹面鏡24,24が配置してあり、ただ、第
5図aの場合は輻射板21をステンレス板25の
表面にセラミツクス26の層を設けて構成し、第
5図bの場合は輻射板21′をステンレス板25
だけとしてある。
そして、各試料の銅板23,23を、低温の雰
囲気下で、輻射板21,21′の表面温度が350℃
になるまで加熱し、各試料23,23の温度を加
熱時間の経過とともに測定した。この結果を第6
図に示す。この図において、曲線aは上記第5図
aのセラミツクス層を有する輻射板21を配置し
た場合の曲線を示し、曲線bは上記第5図bのス
テンレス板のみからなる輻射板21′を配置した
場合の曲線を示すものであり、曲線a,bから明
らかなごとく、セラミツクスの被覆された輻射板
21の方が、ステンレス板のみの輻射板21′に
対して、短時間で高温に加熱されることがわか
る。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明による絶縁電線の
製造方法は、 (イ) セラミツクスを付した輻射板を焼付炉内に設
け、通常の熱源による加熱と同時に、輻射板か
らの遠赤外線の輻射加熱により絶縁塗料を焼付
けるようにしたことにより、該絶縁塗料を短時
間で高温に加熱でき、絶縁電線の製造線速を速
めて、該電線の製造コストの低減化を図り得、
また該焼付炉設備の小型化が促進でき、さらに (ロ) 該輻射板の加熱は、従来の焼付炉の加熱用熱
源を利用するだけで足り、遠赤外線炉などのよ
うに遠赤外線ヒーターなどのような特別の手段
を要しないことから、焼付炉の設備が大型化す
ることもなく、かつエネルギー効率が向上する
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による絶縁電線の製造方法を実
施するのにおいて有用な電熱炉の一例を示す概略
縦断面図、第2図および第3図は前記炉において
輻射板の取付け状態の各例を示す部分縦断面図、
第4図は第2図および第3図における輻射板の端
部付近を示す拡大図、第5図a,bは前記方法の
効果を試験するための各実験装置を示す概略構成
図、第6図は前記試験の結果を示すグラフ図であ
る。 1……焼付炉、7……輻射板、10……セラミ
ツクス、12……絶縁塗料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 導体上に絶縁塗料を塗布し焼付炉中で焼付し
    て絶縁電線を製造する方法において、前記焼付炉
    を蒸発ゾーンと硬化ゾーンとに分け、前記蒸発ゾ
    ーンには加熱手段を設け又は外部より加熱媒体を
    供給すると共に、ZrO2,Cr2O3,TiO2,A2O3
    のセラミツクが溶射されてなる輻射板を設け、
    又、前記硬化ゾーンには前記蒸発ゾーンでの加熱
    により得られた熱風を供給、循環させると共に、
    前記と同様のZrO2,Cr2O3,TiO2,A2O3のセ
    ラミツクが溶射されてなる輻射板を設け、前記絶
    縁塗料の塗布された導体を蒸発ゾーンから硬化ゾ
    ーンかけて走行させることを特徴とする絶縁電線
    の製造方法。
JP21273782A 1982-12-06 1982-12-06 絶縁電線の製造方法 Granted JPS59103212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21273782A JPS59103212A (ja) 1982-12-06 1982-12-06 絶縁電線の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21273782A JPS59103212A (ja) 1982-12-06 1982-12-06 絶縁電線の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59103212A JPS59103212A (ja) 1984-06-14
JPS6124770B2 true JPS6124770B2 (ja) 1986-06-12

Family

ID=16627594

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21273782A Granted JPS59103212A (ja) 1982-12-06 1982-12-06 絶縁電線の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59103212A (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01119367A (ja) * 1987-10-30 1989-05-11 Osaka Gas Co Ltd 乾燥炉
JP2521197Y2 (ja) * 1990-02-13 1996-12-25 古河電気工業株式会社 熱風循環式焼付炉
JP6269373B2 (ja) * 2014-07-29 2018-01-31 日立金属株式会社 エナメル線の製造方法及び製造装置
JP6638422B2 (ja) * 2016-01-26 2020-01-29 日立金属株式会社 エナメル線の製造方法及び製造装置
CN109065250B (zh) * 2018-07-24 2019-12-17 浙江晨光电缆股份有限公司 陶瓷化绝缘分隔导体高压电缆及单线铜导体制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59103212A (ja) 1984-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0625919Y2 (ja) 赤外線ヒータ
CA1247685A (en) Heat cooking apparatus
EP0270548B1 (en) Heat treating oven
JPS6124770B2 (ja)
US3314666A (en) Fast fire tunnel kiln
CN103551292A (zh) 一款电机绕组的远红外线加热炉
JPS6325465B2 (ja)
JPH0362798B2 (ja)
JP2741995B2 (ja) 遠赤外線放射電熱ヒータ
JPH11118158A (ja) 加熱調理器
JPH0238355A (ja) 遠赤外線を放射する導電性セラミック発熱体
JPS6216639Y2 (ja)
JPS5934233B2 (ja) 遠赤外線放射装置
JPS62211888A (ja) セラミック遠赤外線放射体の製造方法
JPH10225657A (ja) 塗装乾燥炉における近赤外線ランプの効果的な配列
JPH0345594Y2 (ja)
JPH0684415A (ja) エナメル線の製造方法
KR200281387Y1 (ko) 적외선 방사 전열장치
CN106193519A (zh) 一种电热采暖陶瓷砖及其铺贴排布系统
JPS6129090A (ja) 面状発熱体を有する物品
JPH0536471A (ja) 電気ヒーター
JPH0418648B2 (ja)
JPS62150683A (ja) 高効率遠赤外線放射装置
FI61130C (fi) Isolerad med straolning uppvaermbar begraensat konvektiv elektrisk bastuugn
KR100537744B1 (ko) 고효율 적외선 방사코팅재 조성물