JP2521197Y2 - 熱風循環式焼付炉 - Google Patents

熱風循環式焼付炉

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JP2521197Y2
JP2521197Y2 JP1990012838U JP1283890U JP2521197Y2 JP 2521197 Y2 JP2521197 Y2 JP 2521197Y2 JP 1990012838 U JP1990012838 U JP 1990012838U JP 1283890 U JP1283890 U JP 1283890U JP 2521197 Y2 JP2521197 Y2 JP 2521197Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、多層被膜エナメル線の焼付け処理を行うの
に好適な熱風循環式焼付炉に関する。
(従来の技術) 多層被膜エナメル線、例えば、コイル成形後の熱処理
が簡単な融着性ポリウレタン銅線等の自己融着エナメル
線は、線材表面に複数の被膜が積層被覆されており、こ
れらの個々の被膜は夫々焼付処理の温度が異なってい
る。
このため、従来の自己融着性エナメル線の製造に際し
ては、第2図に示すように、下引炉1と下引炉1よりも
焼付処理の温度が低い上引炉2とを、複数のシーブ3で
形成した搬送経路上に配置し、先ず、下引炉1で線材4
に下層被膜の塗布・焼付処理をした後、上引炉2で上層
被膜の塗布・焼付処理を行っている。
かかるエナメル線の製造に用いられる焼付炉の例を、
第3図に基づいて説明すると、焼付炉は断熱壁5で囲ま
れた炉内に、後述するガスバーナ11で加熱された熱風を
循環ファン6で強制的に循環させる形式の熱風循環式焼
付炉で、表面にワニスが塗布された線材4を、断熱壁5
と仕切壁7とによって形成されるワークチューブ(熱風
路)8内を上方へと通過させ、熱風路8内を下方へ流れ
る熱風により、塗布ワニスを線材4に焼付けるものであ
る。
ここで、ワニスから発生した溶剤を含む熱風は、循環
ファン6による強制循環により、熱風路8下部の吸込み
口9から燃焼室10内に吸込まれ、ガスバーナ11で再加熱
された後、燃焼室10の上方に設けられた触媒層12へと送
られる。
そして、熱風は、触媒層12で前記溶剤が燃焼・浄化さ
れると共に高温に加熱され、熱風路8上部の吹出し口13
から熱風路8内へ吹出される。また、熱風は、一部が排
気ダクト14から炉外へ放出される。熱風循環式焼付炉
は、以上のようにして炉内に熱風を循環させながら、連
続的に搬送されてくるワニスが塗布された線材4上のワ
ニスを加熱・焼付処理している。
(考案が解決しようとする課題) 以上の説明で明らかなように、多層被膜エナメル線の
製造に当たっては、夫々焼付処理温度が異なる2基の焼
付炉が必要で、設備コスト及び運転コストが高くなり、
設置スペースを取るという問題があった。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、1基で複
数の焼付温度処理をすることができる熱風循環式焼付炉
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案によれば、熱風が循環
する熱風路を備え、該熱風路内に、塗料が塗布された線
材を通過させて塗料の焼付け処理を行う熱風循環式焼付
炉において、前記熱風路内に、熱風の上流側及び下流側
に配置されるダンパを備え、該熱風路を第1及び第2の
経路に仕切る輻射パネルを設置し、前記第1の経路はこ
れに常時循環する熱風を流して高温処理用の経路を構成
し、前記第2の経路は前記第1の経路を流れる熱風によ
り加熱された前記輻射パネルからの輻射熱により加熱さ
れる低温処理用の経路を構成し、且つ、前記ダンパは前
記第2の経路において前記輻射パネルからの輻射熱が不
足したときに、前記第1の経路から熱風の一部を導入し
て補助加熱し、所定の温度状態に維持するように制御さ
れる構成としたことを特徴とするものである。
(作用) 線材は、第1の経路で塗布された高温用の塗料が焼付
処理された後、第2の経路で低温用の塗料が焼付処理さ
れる。輻射パネルからの輻射熱が不足したときは、前記
ダンパを開いて第1の経路から熱風の一部を第2の経路
に導入し、補助加熱することで第2の経路を所定の温度
状態に維持する。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図に基づいて詳細に説
明する。尚、以下の説明において、前記した従来の熱風
循環式焼付炉と同様の構成部材には同一の符号を付して
その説明を省略する。
熱風循環式焼付炉は、断熱壁5と仕切壁7とによって
形成される熱風路8内に、輻射パネル20が設置され、こ
れにより熱風路8内が第1経路8aと第2経路8bの2経路
に仕切られている。
輻射パネル20は、熱風の上流側となる吹出し口13の近
傍に吹出しダンパ20aが、下流側となる吸込み口9の近
傍に吸込みダンパ20bが夫々設けられ、各ダンパ20a,20b
は、断熱壁5の外部に設けた操作手段(図示せず)によ
って開閉される。
以上のように、本考案の熱風循環式焼付炉は、輻射パ
ネル20によって熱風路8内が2経路に仕切られる様にな
っており、例えば、線材4に高温用の塗料と低温用の塗
料とを焼付処理するときは、線材4を複数のシーブ3で
取回し、第1経路8aから第2経路8bへと搬送すると共
に、輻射パネル20のダンパ20a,20bを閉じる。
すると、循環ファン6により炉内を強制循環している
熱風は、吹出し口13から第1経路8a内に吹出され、吸込
み口9から燃焼室10内に吸込まれ、第1経路8a内は、高
温の熱風路となる。そして、この熱風は、ガスバーナ11
で再加熱され、触媒層12を通って、再度、吹出し口13か
ら第1経路8a内に吹出される。
一方、第2経路8bは、輻射パネル20の吹出しダンパ20
aが閉じているため、炉内を強制循環している熱風は流
入しない。このため、第2経路8bは、第1経路8aを流れ
る熱風によって加熱された輻射パネル20からの輻射熱に
より加熱されるから、第1経路8a内より低温に保持され
る。
したがって、ダンパ20a,20bを閉じることにより、熱
風の経路は、高温の熱風が流下する高温処理用の第1経
路8aと、第1経路8aに比べて低温に保持される低温処理
用の第2経路8bとの2経路となる。そして、線材4は、
先ず、第1経路8aで高温用の塗料が焼付処理され、次い
で第2経路8bで低温用の塗料が焼付処理され、線材4に
塗布された種類の異なる塗料が連続的に焼付処理されて
ゆく。これにより、1基の熱風循環式焼付炉であって
も、線材4に塗布された2種類の塗料を、温度の異なる
高・低2種類の熱風で連続的に焼付処理することができ
る。
尚、第2経路8b内の温度が目的とする温度よりも低い
ときには、吹出しダンパ20aを開いて、吹出し口13から
第1経路8a内に吹出される熱風の一部を導入し、ダンパ
20aの開度により熱風の導入量を調節することで適宜昇
温調節することができる。また、吸込みダンパ20bは、
閉じておいてもよい。このようにすると、吸込み口9か
ら燃焼室10内に還流する熱風の温度低下を防ぐことがで
き、ガスバーナ11による熱風の加熱量、したがってエネ
ルギ効率を高めることができる。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案の熱風循環式焼
付炉によれば、熱風が循環する熱風路を備え、該熱風路
内に、塗料が塗布された線材を通過させて塗料の焼付け
処理を行う熱風循環式焼付炉において、前記熱風路内
に、熱風の上流側及び下流側に配置されるダンパを備
え、該熱風路を第1及び第2の経路に仕切る輻射パネル
を設置し、前記第1の経路はこれに常時循環する熱風を
流して高温処理用の経路を構成し、前記第2の経路は前
記第1の経路を流れる熱風により加熱された前記輻射パ
ネルからの輻射熱により加熱される低温処理用の経路を
構成し、且つ、前記ダンパは前記第2の経路において前
記輻射パネルからの輻射熱が不足したときに、前記第1
の経路から熱風の一部を導入して補助加熱し、所定の温
度状態に維持するように制御される構成としたので、従
来の焼付炉と殆ど構造が変わらない1基の焼付炉で温度
の異なる複数種類の焼付け処理を実行できるので、設備
コスト及び運転コストを低減できるうえ、設置スペース
をも少なくできる等工業の利用価値が大である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の熱風循環式焼付炉の一実施例を示す断
面正面図、第2図は従来の多層被膜エナメル線の製造工
程を示す熱風循環式焼付炉の設置図、第3図は従来の熱
風循環式焼付炉を示す断面正面図である。 4……線材、8……熱風路、8a……第1経路、8b……第
2経路、20……輻射パネル、20a……吹出しダンパ、20b
……吸込みダンパ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱風が循環する熱風路を備え、該熱風路内
    に、塗料が塗布された線材を通過させて塗料の焼付け処
    理を行う熱風循環式焼付炉において、前記熱風路内に、
    熱風の上流側及び下流側に配置されるダンパを備え、該
    熱風路を第1及び第2の経路に仕切る輻射パネルを設置
    し、前記第1の経路はこれに常時循環する熱風を流して
    高温処理用の経路を構成し、前記第2の経路は前記第1
    の経路を流れる熱風により加熱された前記輻射パネルか
    らの輻射熱により加熱される低温処理用の経路を構成
    し、且つ、前記ダンパは前記第2の経路において前記輻
    射パネルからの輻射熱が不足したときに、前記第1の経
    路から熱風の一部を導入して補助加熱し、所定の温度状
    態に維持するように制御される構成としたことを特徴と
    する熱風循環式焼付炉。
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JPS59103212A (ja) * 1982-12-06 1984-06-14 株式会社フジクラ 絶縁電線の製造方法

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