JP5600356B2 - 車両用エアバッグ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エアバッグを、展開初期段階で迅速に設計上の所定位置に、かつ振れ動きを抑制して安定的に展開させ、引き続き、車両用シートへ向かって展開膨張させることが可能で、乗員を適正な位置で確実に受け止めることができる車両用エアバッグ構造に関する。
最終的に膨張を完了する前の、エアバッグの展開膨張過程を制御するようにした運転席用もしくは助手席用の車両用エアバッグ構造として、特許文献1が知られている。
特許文献1の「助手席用エアバッグ装置」は、エアバッグを一旦助手席乗員から見て上下又は左右方向に展開させた後、最終的にエアバッグ本来の設計形状に展開させることを課題とし、コンテナ内にエアバッグが折り畳まれて収容されており、コンテナの前面開口をリッドが覆っている。エアバッグ内にはインナーバッグが配置されており、このバッグには、インフレータからのガスを上下方向に案内するための開口が設けられている。インフレータが作動してガスがコンテナ内に噴出されると、このガスはインナーバッグを展開させ、エアバッグともどもリッドを押して該リッドを開放作動させる。インフレータからのガスは、開口を通って上下方向に噴出され、エアバッグを一旦上下方向に展開させた後、最終的にエアバッグ本来の設計形状に展開させる。したがって、エアバッグの展開過程において、エアバッグが車両乗員に向って突出してくることがない。
特開平5−262195号公報
ところで、インナーバッグに、ガスを上下方向に案内する開口を設け、この開口を通してガスを上下方向に噴出させると、エアバッグは、これが取り付けられるコンテナを基点として、上下方向に大きく反復的に振れ動くことが考えられる。このような振れ動きが生じると、エアバッグは、設計上の所定位置で安定的に展開し得ない。設計位置で安定的に展開し得ず、大きく振れ動きながら浮き上がりなどの位置ズレを生じるエアバッグは、本来の設計形状に展開したとしても、乗員を適正な位置で確実に受け止めることは難しく、乗員傷害値が高まってしまうおそれがあった。もちろん、ガスを左右方向に噴出させても、エアバッグは左右方向に反復的に振れ動き、同様な問題を生じるおそれがあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、エアバッグを、展開初期段階で迅速に設計上の所定位置に、かつ振れ動きを抑制して安定的に展開させ、引き続き、車両用シートへ向かって展開膨張させることが可能で、乗員を適正な位置で確実に受け止めることができる車両用エアバッグ構造を提供することを目的とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造は、インフレータガスのガス導入部が形成され、車体側に取付固定されるリアパネルと、インフレータガスで車両用シートに向かって展開膨張可能なフロントパネルと、これらフロントパネルとリアパネルの間に、これらに重ね合わせて設けられる中間パネルと、少なくとも該リアパネルと該フロントパネルを環状に接合してエアバッグを形成する環状シームと、該中間パネルと該リアパネルとを接合して、これら中間パネルとリアパネルの間に該ガス導入部からのインフレータガスを案内するガスダクトを形成するダクト用シームと、該ガスダクトと連通され、該エアバッグ内部にインフレータガスのガス流を生成するガス流通孔とを備え、上記ガス流通孔は、インフレータガスを左右反対方向に噴出するように、上記中間パネルのパネル最外縁辺部位置から中央へ向けて該中間パネルの延出部分の幅方向左右両側に上記ダクト用シームで接合されない非接合部が設定されることによって、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対で、上記環状シームの周方向に向かう向きに形成され、上記ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力で上記リアパネルから浮き上がって開放されて、該環状シームの周方向に沿うインフレータガスのガス流を生成し、上記エアバッグの先行展開膨張部分として、上記ガスダクトに沿って該中間パネルの該中央から該延出部分にわたるハブ及びスポーク状の範囲と、該環状シームに沿うリム状の範囲とが膨張状態を呈するようにしたことを特徴とする。
該中間パネルの該パネル縁辺部が当該中間パネルに設けたスリットで形成され、該ガスダクトが該ガス導入部と該スリットとの間にわたって形成されることを特徴とする。
該スリットが複数形成され、互いに隣り合う2つの該スリットと該ダクト用シームで取り囲まれる領域を、該中間パネルと該リアパネルの接合により非膨張領域としたことを特徴とする。
該中間パネルには、該ガスダクトから該エアバッグ内部へインフレータガスを流通させる貫通孔が形成されることを特徴とする。
該中間パネルには、該フロントパネルの展開膨張を制御するために、該フロントパネルと連結されるテザーが設けられることを特徴とする。
該ガスダクトと連通され、該中間パネルの該パネル縁辺部によって該環状シームと向かい合う向きに形成されて、該エアバッグ内部に該環状シームに向かってインフレータガスのガス流を生成する追加ガス流通孔を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造は、車体側に取付固定されるリアパネルと、インフレータガスで車両用シートに向かって展開膨張可能なフロントパネルと、これらフロントパネルとリアパネルの間に、少なくとも該リアパネルもしくは該フロントパネルと接合して設けられ、インフレータガスのガス導入部が形成されるガスダクトと、該リアパネルと該フロントパネルを環状に接合してエアバッグを形成する環状シームと、該ガスダクトに形成され、該エアバッグ内部にインフレータガスのガス流を生成するガス流通孔とを備え、上記ガス流通孔は、インフレータガスを左右反対方向に噴出するように、上記ガスダクトの最外縁辺部位置から中央へ向けて該ガスダクトの延出部分の幅方向左右両側に非接合部が設定されることによって、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対で、上記環状シームの周方向に向かう向きに形成され、上記ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力で開放されて、該環状シームの周方向に沿うインフレータガスのガス流を生成し、上記エアバッグの先行展開膨張部分として、上記ガスダクトの該中央から該延出部分にわたるハブ及びスポーク状の範囲と、該環状シームに沿うリム状の範囲とが膨張状態を呈するようにしたことを特徴とする。
該ガスダクトに該環状シームと向かい合う向きに形成され、該エアバッグ内部に該環状シームに向かってインフレータガスのガス流を生成する追加ガス流通孔を備えたことを特徴とする。
該ガス流通孔が複数形成され、これらガス流通孔それぞれからのインフレータガスの流量を調整するために、これらガス流通孔が異なる孔径で設定されることを特徴とする。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造にあっては、エアバッグを、展開初期段階で迅速に設計上の所定位置に、かつ振れ動きを抑制して安定的に展開させ、引き続き、車両用シートへ向かって展開膨張させることができて、乗員を適正な位置で確実に受け止めることができる。詳細には、ガス流通孔を、中間パネルやガスダクトの最外縁辺部位置近傍に形成したので、ガス流をエアバッグの環状シーム内縁に沿って適切に生成することができる。ガス流通孔は、中間パネルやガスダクトから左右にインフレータガスを噴出するので、エアバッグの先行展開膨張部分のリム状部分となる環状シームの挙動を安定化させることができる。
本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第1実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 図1中、フロントパネルを取り付けた状態のA−A線矢視断面図である。 図1に示したエアバッグを構成する主要部品を説明する説明図である。 図1に示した車両用エアバッグ構造の作用を説明する概略側面図である。 第1実施形態の変形例を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第2実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 第2実施形態に用いられる中間パネルの正面図である。 第2実施形態におけるインフレータガスの流れを示す側断面図である。 図6中、フロントパネルを取り付けた状態のB−B線矢視断面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第3実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第4実施形態に適用される中間パネルを示す正面図である。 図11に示した中間パネルのテザーをフロントパネルに連結した状態を示す斜視図である。 図11に示した車両用エアバッグ構造の概略側断面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第5実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 図14中、フロントパネルを取り付けた状態のC−C線矢視断面図である。 図14に示した車両用エアバッグ構造の作用を説明する概略側面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第6実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 図17中、フロントパネルを取り付けた状態の一部破断斜視図である。 第6実施形態におけるインフレータガスの流れを示す側断面図である。 本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第7実施形態を示す、フロントパネルを取り外した状態の正面図である。 第7実施形態に用いられるガスダクトの正面図である。 第7実施形態で、フロントパネルを取り付けた状態の一部破断斜視図である。 図20中、フロントパネルを取り付けた状態のD−D線矢視断面図である。 第7実施形態におけるエアバッグの膨張状態を示す側断面図である。
以下に、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の好適な実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。第1実施形態にかかる車両用エアバッグ構造は図1〜図4に示すように、フロントパネル1(図3(a)参照)及びリアパネル2(図3(c)参照)から構成されるエアバッグ3と、フロントパネル1とリアパネル2の間にこれらに重ね合わせて、エアバッグ3内部に設けられる中間パネル4(図3(b)参照)とから主に構成される。
リアパネル2はファブリック製で、図示例にあっては、外形輪郭がほぼ円形状に形成されている。外形輪郭は、円形状に限らず、四角形状など、他の形状であっても良い。リアパネル2の外周縁部は、フロントパネル1との接合箇所となる。
リアパネル2には、インフレータガスを噴出するインフレータ5を挿入する装着穴6が形成される。インフレータ5は、ガス噴孔5aがエアバッグ3内部に位置するように装着穴6に挿入されて、リアパネル2に取り付けられる。従って、リアパネル2の装着穴6が、インフレータガスのガス導入部として設定される。
リアパネル2は、これに取り付けられるインフレータ5を介して、あるいは直接、車体側7に取付固定される。運転席用のエアバッグであれば、ステアリングホイール8のボス部8a(図4参照)等に、助手席用のエアバッグであれば、インストルメントパネル内方のステアリングサポートメンバ等に固定される。
フロントパネル1もファブリック製で、外形輪郭は図示例にあっては、リアパネル2に合わせて、ほぼ円形状に形成されている。フロントパネル1の外形輪郭も、四角形状など、他の形状であっても良い。フロントパネル1の外周縁部は、リアパネル2との接合箇所となる。フロントパネル1は周知のように、エアバッグ3内部にインフレータガスが流入することで、運転席や助手席の車両用シート9に向かって展開膨張可能に設定される。
エアバッグ3は、これらフロントパネル1とリアパネル2の外周縁部同士を環状に接合する環状シーム10によって、袋状に形成される。本実施形態では、環状シーム10はほぼ円形状に形成される。
環状シーム10は、車両用シート9側へ膨張するフロントパネル1と車体側7に固定されるリアパネル2との外周縁部同士を接合することから、運転席用の車両用シート9とステアリングホイール8との間(図4参照)や助手席用の車両用シートとインストルメントパネルとの間に位置して、車両上下方向及び車両左右方向への展開膨張作用を規制する。
環状シーム10の形成方法としては、縫製や接着、織りなど、一般周知の各種方法を採用することができる。エアバッグ3は、車両搭載時には、折り畳むなどして、車体側7に設定した収納スペース(図示せず)に格納される。
中間パネル4はファブリック製で、インフレータ5やそのガス噴孔5aを覆うように、リアパネル2とフロントパネル1との間に挟み込まれる。中間パネル4は、ダクト用シーム50によりリアパネル2と接合される。また、中間パネル4によって、エアバッグ3内部に、インフレータガスのガス流を生成するガス流通孔11が形成される。
本実施形態では、中間パネル4の外形輪郭は、適宜な幅寸法の延出部分4aが中央4bから放射状に広がる、ほぼY字形状に形成される。これら延出部分4aは、環状シーム10の周方向にほぼ等間隔に形成される。外形輪郭は、Y字形状に限らず、例えばX字形状や☆(星形)形状など、適宜幅の延出部分4aが中央4bから放射状に広がる形態や、後述する変形例のようにI字形状などに設定される。中間パネル4の中央4bは、リアパネル2の装着穴6に対応する位置に設定される。
中間パネル4は、その外形輪郭を形作るパネル縁辺部がダクト用シーム50により、リアパネル2に接合される。ダクト用シーム50の形成方法としては、環状シーム10と同様、一般周知の各種方法を採用することができる。中間パネル4のパネル最外縁辺部4cが環状シーム10に達する場合には、このパネル最外縁辺部4cはリアパネル2及びフロントパネル1に、環状シーム10で一括して接合するようにしても良い。
中間パネル4は、リアパネル2に取り付けられるインフレータ5やそのガス噴孔5aを覆って設置されるので、中間パネル4とリアパネル2とをダクト用シーム50で取り囲んで接合することで、ガス導入部であるリアパネル2の装着穴6に連通されてインフレータガスを案内するガスダクト51が、中間パネル4とリアパネル2との間に形成される。従って、ガスダクト51に最初に、インフレータガスが流入される。
中間パネル4のパネル縁辺部には、ダクト用シーム50で接合しない非接合部Tが設定され、これによりエアバッグ3内部には、ガスダクト51とエアバッグ3内部とを連通するガス流通孔11が形成される。具体的には、中間パネル4の延出部分4a先端側(放射状の先端側)であってかつ環状シーム10の周方向に沿う向きの先端側縁が非接合部Tに設定される。先端側縁を非接合部Tとすることにより形成されるガス流通孔11は、ガスダクト51と連通され、環状シーム10の周方向に向かう向きに形成されることとなる。このガス流通孔11は、ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力でリアパネル2から浮き上がり、これによって開放される。開放されたガス流通孔11からは、当該ガス流通孔11の向きに従って、エアバッグ3内部に環状シーム10の周方向に沿うインフレータガスのガス流G1を生成するようになっている。
本実施形態では、環状シーム10は円形状であって、この円形状の環状シーム10の内縁に沿ってインフレータガスが流れるように、中間パネル4のパネル最外縁辺部4c位置から中央4bへ向けて適宜寸法で非接合部Tが設定され、中間パネル4のパネル縁辺部の当該非接合部Tによって、ガス流通孔11が形成される。ダクト用シーム50は、リアパネル2と当該リアパネル2に重ね合わされる中間パネル4との間に、ガス導入部とガス流通孔11との間にわたるガスダクト51を形成し、ガスダクト51は、ガス導入部からガス流通孔11へインフレータガスを案内するようになっている。これにより、最初にガスダクト51に流入したインフレータガスは、ガス流通孔11から噴出し、エアバッグ3内部に環状シーム10の内縁に沿うガス流G1を生成する。
本実施形態にあっては、Y字形状の中間パネル4の3つの延出部分4aそれぞれにガス流通孔11が形成されている。また、ガス流通孔11は、インフレータガスを左右反対向きに均等に噴出するために、延出部分4aの幅方向左右両側に、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対形成される。従って、本実施形態では、環状シーム10に沿って、6つのガス流通孔11が備えられている。
中間パネル4には、ガスダクト51からエアバッグ3内部へインフレータガスを流通させる貫通孔12が形成される。図示例にあっては、貫通孔12は、エアバッグ3の前後方向に(例えば、車体側7から車両用シート9に向けて;図2参照)貫通させて形成される。これら貫通孔12により、ガスダクト51に導入されたインフレータガスの一部は、エアバッグ3内部に噴出され、フロントパネル1を初期展開させるパイロットガスとして機能して、ガス流通孔11からのインフレータガスによるエアバッグ3の展開膨張作用をアシストするようになっている。
貫通孔12は、これより噴出するインフレータガスを独立的に機能させるために、ガス流通孔11から離隔させて、中間パネル4の中央4b及びその近傍に形成される。
次に、本実施形態にかかる車両用エアバッグ構造の作用について説明する。製作に際しては、ガス流通孔11となる非接合部Tを除いて、ダクト用シーム50により中間パネル4をリアパネル2に接合し、その後フロントパネル1とリアパネル2を接合することで、中間パネル4を備えたエアバッグ3を形成することができる。中間パネル4のパネル最外縁辺部4cは、リアパネル2のみに接合しても、フロントパネル1とリアパネル2の間に挟み込んで接合しても良い。
次いで、ガス導入部であるリアパネル2の装着穴6にインフレータ5を挿入して取り付け、その後、エアバッグ3を畳み込み、畳み込んだ状態のエアバッグ3のリアパネル2やインフレータ5を車体側7に取付固定した上で、設定した収納スペース内部に収納する。
インフレータ5の作動でガス噴孔5aから噴出したインフレータガスはまず、ガスダクト51内に流入する。ガスダクト51に流入したインフレータガスは、リアパネル2と中間パネル4を展開しガスダクト51を膨らませながら、ガス流通孔11へ向かって流れる。
また、一部のインフレータガスは、ガス流通孔11へ到達するインフレータガスよりも先行して、貫通孔12を介しガスダクト51からフロントパネル1側へ噴出する。貫通孔12から噴出するインフレータガスは、パイロットガスとして、フロントパネル1の展開のきっかけを作り、その後のフロントパネル1の展開作用を助ける。
ガス流通孔11へ向かうインフレータガスは、環状シーム10に達し、ガス流通孔11からエアバッグ3内部へ向かって噴出する。噴出されるインフレータガスは、ガス流通孔11の向きに従って、環状シーム10の周方向に沿うガス流G1となり、環状シーム10の内縁部分全周を展開し、エアバッグ3を膨張させていく。従って、エアバッグ3はまず、ガスダクト51に沿って中間パネル4の中央4bから延出部分4aにわたるハブ及びスポーク状の範囲と、エアバッグ3の環状シーム10全周にわたるリム状の範囲とが強固な膨張状態を呈する。
このようにして中間パネル4でコントロールして、ガス流通孔11を介してガスダクト51からエアバッグ3内部へと流入していくインフレータガスは、エアバッグ3の展開膨張の初期段階で、車両の上下方向及び左右方向に対する当該エアバッグ3の位置決め作用を発揮することができると共に、環状シーム10に沿うガス流G1を生成するので、エアバッグ3が車両の上下方向及び左右方向に振れ動くことを抑制することができる。
引き続き、ガス流通孔11から噴出して環状シーム10に沿って流れるインフレータガスは、向かい合う流れ同士が衝突しつつエアバッグ3内部に一挙に充満し、フロントパネル1を車両用シート9に向かって膨張展開させることができる。
以上説明した本実施形態にかかる車両用エアバッグ構造では、フロントパネル1とリアパネル2の間に、これらに重ね合わせて設けられる中間パネル4と、少なくともリアパネル2とフロントパネル1を環状に接合してエアバッグ3を形成する環状シーム10と、中間パネル4とリアパネル2とを接合して、これら中間パネル4とリアパネル2の間にガス導入部からのインフレータガスを案内するガスダクト51を形成するダクト用シーム50と、ガスダクト51と連通され、エアバッグ3内部にインフレータガスのガス流G1を生成するガス流通孔11とを備え、ガス流通孔11は、インフレータガスを左右反対方向に噴出するように、中間パネル4のパネル最外縁辺部4c位置から中央4bへ向けて中間パネル4の延出部分4aの幅方向左右両側にダクト用シーム50で接合されない非接合部Tが設定されることによって、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対で、環状シーム10の周方向に向かう向きに形成され、ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力でリアパネル2から浮き上がって開放されて、環状シーム10の周方向に沿うインフレータガスのガス流G1を生成し、エアバッグ3の先行展開膨張部分として、ガスダクト51に沿って中間パネル4の中央4bから延出部分4aにわたるハブ及びスポーク状の範囲と、環状シーム10に沿うリム状の範囲とが膨張状態を呈するようにしたので、ガスダクト51とガス流通孔11によるインフレータガスのコントロールにより、エアバッグ3内部にハブ及びスポーク状、そして特に、エアバッグ3が固定される車体側7と車両用シート9との間に、円環をなして広がるリム状の先行展開膨張部分を設定して、展開初期段階で、エアバッグ3を迅速に設計上の所定位置に、かつ車体の上下方向及び左右方向への振れ動きを抑制して安定的に展開させることができる。
そして、環状シーム10の周方向へ向かうガス流G1により円環状をなして広がる先行展開膨張部分の形成によって、図4に示すように、ガス流がフロントパネル1へ向かう場合にエアバッグ3が車両用シート9側へ突出するように膨張展開して(図中、仮想線P参照)、乗員にパンチングが生じるような事態を防止でき、継続するエアバッグ3の膨張に際し、フロントパネル1を車両用シート9側へ向かって適度に展開させる(図中、実線Q参照)ことができて、乗員を適正な位置で確実に受け止めることができ、乗員傷害値を的確に低減することができる。
ガス流通孔11は、左右にインフレータガスを均等に噴出するので、リム状部分となる環状シーム10の挙動を安定化させることができる。ガス流通孔11が形成される延出部分4aを、環状シーム10の周方向にほぼ等間隔で配置したので、この構成によっても、環状シーム10の挙動を安定化させることができる。
中間パネル4の中央4bをインフレータ5の装着穴6位置に対応させたので、ガスダクト51の膨らみを安定化でき、各ガス流通孔11にほぼ均等にインフレータガスを流通させることができる。ガス流通孔11を、環状シーム10に達する中間パネル4のパネル最外縁辺部4c位置近傍に形成したので、ガス流G1をエアバッグ3の環状シーム10内縁に沿って適切に生成することができる。
貫通孔12を形成したので、フロントパネル1の展開作用を円滑化することができ、乗員を適切に保護することができる。貫通孔12の孔径や数、位置を調整することで、フロントパネル1の展開態様を自在に調整することもできる。
図5には、第1実施形態の変形例が示されている。この変形例は、Y字形状の中間パネル4に代えて、I字形状、もしくは直線帯状の中間パネル4を用いて構成したものである。中間パネル4の長さ方向両端に、第1実施形態と同様に、ガス流通孔11が形成されている。中間パネル4がI字形状であるため、縦横など、エアバッグ3に向きを設定する場合に好適に採用することができる。このような変形例であっても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図6〜図9には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第2実施形態が示されている。第2実施形態は、中間パネル4を、フロントパネル1やリアパネル2の外形輪郭に合わせて、円形状とする場合である。従って、中間パネル4は環状シーム10で、フロントパネル1及びリアパネル2に接合される。中間パネル4には、第1実施形態における中間パネル4の先端側縁に相当する位置に、パネル縁辺部の非接合部Tに対応させて、スリット52が形成され、このスリット52がガス流出孔11を構成する。図示例にあっては、スリット52は、中間パネル4の周方向に等間隔で4箇所形成されている。スリット52は、中間パネル4の外周縁部からその内方へ切り込みを入れて形成したものであっても、細い長孔で形成したものであっても良い。ダクト用シーム50は、装着穴6からスリット52にわたって中間パネル4とリアパネル2とを接合し、これにより装着穴6からスリット52にわたってガスダクト51が形成される。図示例にあっては、4箇所のスリット52に対し、2つのダクト用シーム50が設定される。各ダクト用シーム50は、互いに隣り合う2つのスリット52間にわたって形成される。従って、ガスダクト51は、4つのスリット52、すなわち4つのガス流通孔11と連通される。ダクト用シーム50と当該ダクト用シーム50でつながる互いに隣り合う2つのスリット52で取り囲まれた領域は、中間パネル4とリアパネル2とを面接合することにより、インフレータガスが流入しない非膨張領域Rとされる。従って、インフレータガスはガスダクト51を膨らませた後、図8に示すように、ガス流通孔11を介してフロントパネル1と中間パネル4との間に流れ込み、フロントパネル1を展開してエアバッグ3を膨張させるようになっている。第2実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果をすることはもちろんである。
図10には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第3実施形態が示されている。第3実施形態は、複数のガス流通孔11を設けた場合に、これらガス流通孔11それぞれからのインフレータガスの噴出量を調整するために、これらガス流通孔11を異なる孔径で設定するようにしたものである。このような構成を採用することで、環状シーム10の周方向において、エアバッグ3のリム状をなす先行展開膨張部分の展開膨張挙動を自在にコントロールすることができる。
例えば、収納スペースを覆うリッドレイアウトなどの関係で、エアバッグ3の上部の負荷が大きく、下部の負荷が小さい場合に、上部のガス流通孔11から多量のインフレータガスを噴出するために、当該上部のガス流通孔11の孔径D1を、下部のガス流通孔11の孔径D2よりも大きく設定する(D1>D2)ことで、負荷バランスに対応させることができ、エアバッグ3の上部及び下部の展開膨張作用を均一化することができる。このような第3実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図11〜図13には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第4実施形態が示されている。第4実施形態は、中間パネル4を利用して、この中間パネル4に、フロントパネル1の展開膨張を制御するために、フロントパネル1と連結されるテザー13を設けたものである。図示例にあっては、Y字形状の中間パネル4を形成する延出部分4aの幅方向両側に、左右一対のテザー13の基端を連結し、それらの先端をフロントパネル1の適宜位置に連結している。テザー13の配置や本数は、図示例に限らず、適宜に設定することができる。
テザー13は一般に、連結箇所のみで機能を発揮し、連結されていない部分を的確にコントロールすることが難しい。本実施形態にかかる車両用エアバッグ構造では、上記第1実施形態で説明したように、リム状の先行展開膨張部分により、フロントパネル1が車両用シート9へ向かって突出する(図中、仮想線U参照)ことを防止できていて、このような構成に対し、テザー13を組み込むことで、微妙なフロントパネル1の展開膨張態様を容易かつ的確に調整することができる。このような第4実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図14〜図16には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第5実施形態が示されている。第5実施形態は、中間パネル4のパネル縁辺部によって、追加のガス流通孔14が形成されている。この追加ガス流通孔14は、ガスダクト51と連通される。追加ガス流通孔14は、インフレータガスが環状シーム10の周方向ではなく、エアバッグ3前方へ向かって強く流れるように、エアバッグ3内部に環状シーム10に向かってインフレータガスのガス流G2を生成するために、環状シーム10と向かい合う向きに形成される。
図示例にあっては、図1に示したものと同様の構成において、環状シーム10に向かうY字形状の中間パネル4の延出部分4aを、環状シーム10に到達しない位置に設定し、そのパネル最外縁辺部4cを、ダクト用シーム50の非接合箇所Tとして設定することで、追加ガス噴出口14が形成される。
追加ガス噴出口14から噴出するインフレータガスのガス流G2は、環状シーム10でその方向が変えられ、一部のインフレータガスはリアパネル2の面に沿って流れる一方で、ほとんどは、環状シーム10周辺を膨らませながら、展開していくフロントパネル1の面に沿ってエアバッグ3前方に向かい、エアバッグ3を前方へ向かって展開膨張させる。
これにより、ガス流通孔11からのガス流G1により、エアバッグ3を迅速に設計上の所定位置に、かつ車体の上下方向及び左右方向への振れ動きを抑制して安定的に展開しつつ、フロントパネル1を迅速に車両用シート9側へ展開してエアバッグ3を膨張させることができ、エアバッグ3全体としての展開膨張挙動を調整して、さらに乗員保護性能を向上することができる。
特に、図15及び図16に示すように、ガス流通孔11を下部に設定し、追加ガス噴出口14を上向きに設定することで、図16に示すように、ガス流通孔11からエアバッグ3の環状シーム10下部周辺に噴出するインフレータガスによってエアバッグ3の浮き上がり(図中、仮想線W参照)を押さえつつ、同時に、上向きに噴出して環状シーム10上部周辺からフロントパネル1の面に沿って流れる追加ガス噴出口14からのインフレータガスでフロントパネル1を素早く車両用シート9側へ展開させることができ、エアバッグ3の展開膨張位置の保持と、乗員側への展開膨張作用の迅速性とを両立することができる。このような第5実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図17〜図19には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第6実施形態が示されている。第6実施形態は、第2実施形態の非膨張領域Rを廃止したものである。この第6実施形態では、ガスダクト51を流通するインフレータガスは、一部(G1)がガス流通孔11を介して中間パネル4とフロントパネル1の間に流れ込み、残部(G3)がガス流通孔11を避けて、中間パネル4とリアパネル2との間に流れ込み、いずれのインフレータガスのガス流G1,G3も環状シーム10の周方向に沿って流通して、これによりフロントパネル1及びリアパネル2がそれぞれ展開されてエアバッグ3全体が膨張される。第6実施形態では、インフレータガスの一部G3をリアパネル2側に流通させることができ、従ってスリット52の大きさを調整することで、エアバッグ3の展開初期における車両用シート9側へのフロントパネル1の展開挙動をコントロールすることができる。このような第6実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
図20〜図24には、本発明にかかる車両用エアバッグ構造の第7実施形態が示されている。第7実施形態は、中間パネル4に代えて、表裏二枚重ねのパネルを適宜シーム接合55して内部を中空としたガスダクト54(図21参照)を用いるようにした場合である。従って、第7実施形態では、リアパネル2と接合するためのダクト用シーム50は形成されない。単体のガスダクト54には、表裏いずれかに、装着穴6と連通するガス導入部としての挿通穴15が形成され、この挿通穴15を通して、ガスダクト54の中空内部にインフレータ5のガス噴孔5aが位置される。従って、インフレータ5からのインフレータガスは、中空なガスダクト54内部に噴出される。
ガスダクト54は図20及び図22に示すように、その最外縁辺部4cがフロントパネル1及びリアパネル2に環状シーム10で接合される。ガスダクト54は、フロントパネル1もしくはリアパネル2のいずれか一方に接合すればよい。またガスダクト54は、インフレータ5によって車体側7に固定される。この第7実施形態では、ガス流通孔11は、シーム接合55の非接合部Tによって、ガスダクト54の延出部分54aにおける幅方向両側に左右一対で、環状シーム10の周方向に向かう向きに形成される。ガス流通孔11から噴出されるインフレータガスは、エアバッグ3内部に環状シーム10の周方向に沿うインフレータガスのガス流G1を生成し、第1実施形態と同様に、エアバッグ3の周方向に沿ってリム状の先行展開膨張部分を形成する。ガスダクト54に、第5実施形態で説明した追加ガス流通孔14を設けるようにしても良い。このような第7実施形態にあっても、環状シーム10に沿うインフレータガスのガス流G1を生成することは同様であり、第1実施形態と同様の作用効果を奏することはもちろんである。
以上に述べた車両用エアバッグ構造は、本発明の好ましい例であって、これ以外の実施形態例も、各種の方法で実施または遂行できる。特に、本願明細書中に限定される主旨の記載がない限り、この発明は、添付図面に示した詳細な部品の形状、大きさおよび構成配置等に制約されるものではない。また、本願明細書中に用いられた表現および用語は、説明を目的としたもので、特に限定される主旨の記載がない限り、それに限定されるものではない。
1 フロントパネル
2 リアパネル
3 エアバッグ
4 中間パネル
6 装着穴
7 車体側
9 車両用シート
10 環状シーム
11 ガス流通孔
12 貫通孔
13 テザー
14 追加ガス流通孔
15 挿通穴
50 ダクト用シーム
51 ガスダクト
52 スリット
54 ガスダクト
G1 環状シームの周方向に沿うガス流
G2 環状シームに向かうガス流
R 非膨張領域
T 中間パネルの非接合部

Claims (9)

  1. インフレータガスのガス導入部が形成され、車体側に取付固定されるリアパネルと、
    インフレータガスで車両用シートに向かって展開膨張可能なフロントパネルと、
    これらフロントパネルとリアパネルの間に、これらに重ね合わせて設けられる中間パネルと、
    少なくとも該リアパネルと該フロントパネルを環状に接合してエアバッグを形成する環状シームと、
    該中間パネルと該リアパネルとを接合して、これら中間パネルとリアパネルの間に該ガス導入部からのインフレータガスを案内するガスダクトを形成するダクト用シームと、
    該ガスダクトと連通され、該エアバッグ内部にインフレータガスのガス流を生成するガス流通孔とを備え、
    上記ガス流通孔は、インフレータガスを左右反対方向に噴出するように、上記中間パネルのパネル最外縁辺部位置から中央へ向けて該中間パネルの延出部分の幅方向左右両側に上記ダクト用シームで接合されない非接合部が設定されることによって、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対で、上記環状シームの周方向に向かう向きに形成され、上記ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力で上記リアパネルから浮き上がって開放されて、該環状シームの周方向に沿うインフレータガスのガス流を生成し、上記エアバッグの先行展開膨張部分として、上記ガスダクトに沿って該中間パネルの該中央から該延出部分にわたるハブ及びスポーク状の範囲と、該環状シームに沿うリム状の範囲とが膨張状態を呈するようにしたことを特徴とする車両用エアバッグ構造。
  2. 該中間パネルの該パネル縁辺部が当該中間パネルに設けたスリットで形成され、該ガスダクトが該ガス導入部と該スリットとの間にわたって形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用エアバッグ構造。
  3. 該スリットが複数形成され、互いに隣り合う2つの該スリットと該ダクト用シームで取り囲まれる領域を、該中間パネルと該リアパネルの接合により非膨張領域としたことを特徴とする請求項2に記載の車両用エアバッグ構造。
  4. 該中間パネルには、該ガスダクトから該エアバッグ内部へインフレータガスを流通させる貫通孔が形成されることを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載の車両用エアバッグ構造。
  5. 該中間パネルには、該フロントパネルの展開膨張を制御するために、該フロントパネルと連結されるテザーが設けられることを特徴とする請求項1〜4いずれかの項に記載の車両用エアバッグ構造。
  6. 該ガスダクトと連通され、該中間パネルの該パネル縁辺部によって該環状シームと向かい合う向きに形成されて、該エアバッグ内部に該環状シームに向かってインフレータガスのガス流を生成する追加ガス流通孔を備えたことを特徴とする請求項1〜5いずれかの項に記載の車両用エアバッグ構造。
  7. 車体側に取付固定されるリアパネルと、
    インフレータガスで車両用シートに向かって展開膨張可能なフロントパネルと、
    これらフロントパネルとリアパネルの間に、少なくとも該リアパネルもしくは該フロントパネルと接合して設けられ、インフレータガスのガス導入部が形成されるガスダクトと、
    該リアパネルと該フロントパネルを環状に接合してエアバッグを形成する環状シームと、
    該ガスダクトに形成され、該エアバッグ内部にインフレータガスのガス流を生成するガス流通孔とを備え、
    上記ガス流通孔は、インフレータガスを左右反対方向に噴出するように、上記ガスダクトの最外縁辺部位置から中央へ向けて該ガスダクトの延出部分の幅方向左右両側に非接合部が設定されることによって、互いに向かい合って一連に連通する配置で一対で、上記環状シームの周方向に向かう向きに形成され、上記ガス導入部から導入されるインフレータガスのガス圧力で開放されて、該環状シームの周方向に沿うインフレータガスのガス流を生成し、上記エアバッグの先行展開膨張部分として、上記ガスダクトの該中央から該延出部分にわたるハブ及びスポーク状の範囲と、該環状シームに沿うリム状の範囲とが膨張状態を呈するようにしたことを特徴とする車両用エアバッグ構造。
  8. 該ガスダクトに該環状シームと向かい合う向きに形成され、該エアバッグ内部に該環状シームに向かってインフレータガスのガス流を生成する追加ガス流通孔を備えたことを特徴とする請求項7に記載の車両用エアバッグ構造。
  9. 該ガス流通孔が複数形成され、これらガス流通孔それぞれからのインフレータガスの流量を調整するために、これらガス流通孔が異なる孔径で設定されることを特徴とする請求項1〜8いずれかの項に記載の車両用エアバッグ構造。
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