JP2009101758A - 膝保護用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】膝保護用エアバッグ装置のエアバッグの膨張展開速度を速くして乗員の膝を保護し得る位置まで早期に展開させ、乗員の保護機能を向上させる。
【解決手段】エアバッグ10を、平らに展開した状態から、先端部10Sをエアバッグ10内に押し込むようにして折り込む第1工程、エアバッグ10の左右両端10M側を互いに接近する方向に向けて、車体側となる車体側基布12側にロール折りする第2工程、及び、エアバッグ10の展開方向Fの先端側を基端部10Tに向けて車体側基布12側にロール折りする第3工程を順次経て折り畳む。折り畳んだエアバッグ10を、インフレータ2と共にケース内に収納し、その基端部10Tをケースに固定してエアバッグ装置1が製造され、車両の乗員の膝よりも前方となる位置に取り付けられる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載され、インフレータからのガスにより膨張展開するエアバッグで車両内の乗員の主に膝を保護するための膝保護用エアバッグ装置に関する。
車両の衝突時や緊急時等に運転席や助手席等の乗員を保護するため、例えばステアリングホイールやインストルメントパネルに、膨張展開可能なエアバッグを備えたエアバッグ装置を搭載した自動車が広く普及している。また、近年では、乗員の膝を主に保護するため、その前方の車体にエアバッグ装置を配置し、車両の衝突時や緊急時等にインフレータを作動させて、車体と乗員の膝の間を中心にエアバッグ(いわゆるニーバッグ又はニーエアバッグ)を膨張展開させることで、乗員の少なくとも膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置も採用されている。
この膝保護用エアバッグ装置は、例えば乗員前方のインストルメントパネル内の下方側に配置され、そこから、エアバッグを、車体と乗員の足との間の狭い空間に向かって、かつ乗員の膝等が車体に接触する前に、乗員の膝付近まで膨張展開させて乗員を保護する。そのため、膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの膨張展開の開始後、約10ms(ミリ秒)程度の短時間でエアバッグを乗員の膝上高さまで展開させる必要がある等、より速い展開特性が求められている。併せて、膨張展開時に、エアバッグから乗員に対して膝を開く方向の力が作用すると、乗員の傷害値が大きくなり危険であるため、横方向に展開するエアバッグと乗員との接触を抑制しつつ、エアバッグを左右均等に展開させることも要求される。
このような要求に応えるため、従来、エアバッグの展開方向側の先端部をエアバッグ内に折り込む等することで、特に、エアバッグの先端側の展開速度を速くし、乗員の膝付近の保護をより的確に行えるようにした膝保護用エアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。
この従来の膝保護用エアバッグ装置では、エアバッグの折り畳み時に、その膨張完了時の上縁側を下縁側に接近させるようにエアバッグ内に折り込み、折り込んだ状態の上縁側を、車体側壁部の側で前記下縁側に接近させるようにロール折りする。その後、ロール折りした左右両端を乗員側壁部の側で中央に接近させるように折り返し、これら折り込み、ロール折り、及び折り返しを順次経て、エアバッグの折り畳みを行う。
ところが、この従来の膝保護用エアバッグ装置では、膨張展開時のエアバッグが、その折り畳みの順序と逆の順序でのみ展開し、上記した折り返しとロール折り、及び上縁側の折り込みが順次解消されて、これら略3段階を経て展開を完了する。そのため、この膝保護用エアバッグ装置では、より少ない段階を経て展開するエアバッグを備えた装置と比べて、エアバッグ全体の展開が遅くなる、という問題がある。
また、この従来のエアバッグ装置では、展開初期のエアバッグは、最初に両側の折り返しが横方向に開き、乗員の膝が位置する上方向に対して略直交する方向に展開するため、乗員の膝上方向に向かう展開が遅くなる。その結果、乗員の膝が通常よりも車両前方に位置するときや、その車両前方側への移動速度が速いとき等、場合によっては、乗員に対する保護機能が低くなる恐れがある。加えて、この膝保護用エアバッグ装置では、最初に展開する横方向の両側の折り返しが、乗員側に向かってなされているため、折り畳んだエアバッグの車体への取付位置と、乗員の脚部との距離が近いとき等には、横方向に展開する両側の折り返し部が乗員の膝や膝下の部位に接触する恐れもある。
特開2005−271703号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、膝保護用エアバッグ装置のエアバッグの膨張展開速度を速くして乗員の膝を保護し得る位置まで早期に展開させ、乗員の保護機能を向上させることである。
請求項1の発明は、乗員前方の車体側に基端部が取り付けられて収納されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータとを備え、該インフレータからのガスにより前記エアバッグを前記基端部側から前記車体と前記乗員の膝との間に膨張展開させる膝保護用エアバッグ装置であって、前記エアバッグは、前記展開方向側の先端部を該エアバッグ内に折り込む第1工程と、該第1工程後のエアバッグの左右両端側を互いに接近する方向に向けて前記車体側となる面側にロール折りする第2工程と、該第2工程後のエアバッグの前記展開方向の先端側を前記基端部に向けて前記車体側となる面側にロール折りする第3工程と、を経て折り畳まれて収納されることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載された膝保護用エアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記第2工程で前記左右両端側が互いに接触しないよう離間した状態にロール折りされることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載された膝保護用エアバッグ装置において、前記エアバッグ内に、前記展開方向と交差する方向に配置され該エアバッグ内を複数の気室に区画するテザーを有し、前記エアバッグは、前記第1工程で前記先端部が前記展開方向の最先端部の前記気室内に折り込まれることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載された膝保護用エアバッグ装置において、前記テザーは、該テザーを挟んだ両側の前記気室間で前記インフレータからのガスを流通させるガス流通構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、膝保護用エアバッグ装置のエアバッグの膨張展開速度を速くして乗員の膝を保護し得る位置まで早期に展開させることができ、乗員の保護機能を向上させることができる。
以下、本発明のエアバッグ装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
このエアバッグ装置は、例えば自動車の運転席や助手席に着座した乗員等、車両内の乗員の前方側に配置され、乗員の膝を保護可能な膝保護用エアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置という)である。また、このエアバッグ装置は、膝の保護と同時に、乗員の腰部が前方に移動するのを規制することで、シートベルトの効果を高めるようにも機能する。以下、本実施形態では、車両の運転席の前方に位置するインストルメントパネル内に配置されたエアバッグ装置を例に採り説明する。
図1は、本実施形態のエアバッグ装置を車両に搭載した状態を示す要部模式図であり、その側面(車両横方向)から見た概略構成を主に断面で示している。また、図では、エアバッグ装置1が備えるエアバッグ10が車両90内で膨張展開した状態も二点鎖線で模式的に示すとともに、エアバッグ装置1が搭載された車両90の運転席付近も、ステアリングホイール91側を中心に車両横方向から見て模式的に、かつ一部断面で示している。
なお、この車両90は一般的な乗用車であり、図示のように、乗員S(図では脚のみ示す)の前方に配置されたステアリングホイール91と、ステアリングホイール91に連結されたシャフト92等を覆うように、乗員Sの前方側に配置されたインストルメントパネル93等を備えている。また、車両90は、ステアリングホイール91の下側に位置するインストルメントパネル93内にエアバッグ装置1を備え、乗員Sの正面側となる所定位置に配置している。
エアバッグ装置1は、膨張展開可能なエアバッグ10と、所定の衝撃を検知した時等にガスを発生してエアバッグ10に供給するためのインフレータ2と、インフレータ2を収納するディフューザ30と、膨張前のエアバッグ10やインフレータ2及びディフューザ30等を収納するケース3等を備えている。また、このエアバッグ装置1は、ケース3が、着座した乗員Sの膝Kよりも下側(ここでは脛Lに対向する位置)に、かつ、その車両前方側(図では右側)のインストルメントパネル93内に配置されて取り付けられ、非動作時には、ケース3の乗員S側の開口が、膨張展開するエアバッグ10により割裂するエアバッグカバー(図示せず)で覆われる等、周知の構成を備えている。
インフレータ2は、略筒状(図では長手方向から見た断面を示す)をなすシリンダタイプのガス発生装置であり、その長手方向の一端側に設けられたガス噴出し口(図示せず)からエアバッグ10内に向かってガスを発生して供給する。また、ここでは、インフレータ2は、開口部31を有する略袋状のディフューザ30により全体が覆われ、その状態でエアバッグ10内に配置されて、エアバッグ10の一端部(基端部10T)及びディフューザ30を挟んで、それらと共に、ケース3内にボルトやナット、及び取付部材等からなる固定手段(図示せず)により固定されている。これにより、インフレータ2は、エアバッグ10の基端部10Tをケース3に気密状に取り付けて固定し、車両緊急時等には、ディフューザ30のエアバッグ10内を向く開口部31から、エアバッグ10内にガスを供給する。
ケース3は、エアバッグ装置1及びインフレータ2の作動前の通常時に、エアバッグ10とインフレータ2等を一体に収納する容器であり、例えば金属板により略箱状に形成され、エアバッグ10を膨張展開可能に折り畳まれた所定状態で収納する。また、ケース3は、上記したようにインストルメントパネル93内に固定され、インフレータ2により内側に固定されたエアバッグ10の基端部10Tを、エアバッグ装置1の作動時(エアバッグ10の膨張展開時)においても同位置に固定して保持する。このケース3により、エアバッグ10は、膨張展開前には、着座した乗員Sの膝Kよりも車両前方側の車体側(ここではインストルメントパネル93)に、基端部10Tが取り付けられて収納される。
エアバッグ10は、乗員Sの膝K等の保護すべき範囲に応じた大きさの略袋状をなし、その内部の乗員S側及び車体側(インストルメントパネル93側)となる両面間に、1又は複数(ここでは2条)のテザー24、25が設けられている。これら複数のテザー24、25は、エアバッグ10の厚さ方向の膨張を規制して前記両面間を所定間隔に維持する規制部材であるとともに、エアバッグ10内を分割(区画)する隔壁でもあり、エアバッグ10の内部を、それらを挟んで2以上の複数(ここでは3つ)の気室21、22、23に区画している。
本実施形態では、エアバッグ10は、この基端部10T側の第1テザー24と乗員S側の第2テザー25とにより、内部が、基端部10T側から他端側(先端側)に向かって順に、主に乗員Sの脛L側を受け止める第1気室21と第2気室22及び、主に乗員Sの膝Kを受け止める第3気室23に分割される。また、このエアバッグ10は、膨張展開時には、これら各気室21、22、23が順次膨張等しつつ、基端部10T側からインストルメントパネル93と乗員Sの膝Kとの間に向かって展開(本発明では、このエアバッグ10の展開する方向を展開方向という)するようになっている。
このようなエアバッグ10は、例えば織布を裁断等して形成した2枚の同形状の基布を重ね合わせ、又は対称形状の1枚の基布を折り重ねて、縁部に沿って互いに縫製する等、対向する基布同士を所定位置で気密状態に接合し、その間に膨張可能な気室を形成することで略袋状に形成される。本実施形態では、このエアバッグ10を、互いに同形状な乗員S側となる乗員側基布11及び、インストルメントパネル93側となる車体側基布12とから構成し、それらを重ね合わせて、対向する基布11、12同士を外周縁部に沿うように縫製して、エアバッグ10を形成している。
図2は、このように形成したエアバッグ10を模式的に示す平面図であり、車体(インストルメントパネル93)側から見た展開状態のエアバッグ10の概略形状及び構成を示す平面展開図である。また、図では、エアバッグ10の内部を透視して内部構成も示している。
エアバッグ10は、図示のように、互いに対向する車体側基布12と乗員側基布11(紙面奥側に位置する)が、展開方向(図の矢印F)の先端側が広く、基端部10T側に向かって徐々に幅が狭くなり、かつ展開方向Fに略直交する左右方向(図の矢印G)の両側が、エアバッグ10の中心線を挟んで略対称になるように形成されている。
このエアバッグ10の内部には、上記した2条のテザー24、25が展開方向Fと交差する方向に配置され、基布11、12の対向する両面に長手方向の略全体に亘って縫製により接合されている。これにより、テザー24、25は、エアバッグ10内で車両前後方向に所定長さを有する隔壁として機能し、エアバッグ10の内部を展開方向Fに分割して3つの気室21、22、23を形成する。また、ここでは、両テザー24、25は、展開方向Fと直交して左右方向Gに延びる互いに略平行な所定幅の帯状をなし、エアバッグ10の左右方向Gの両端側で、長手方向の両端部が各基布11、12に接合されずに、それらとの間にガス通路(間隙)24A、25Aが形成されている。
加えて、テザー24、25には、その左右方向Gの中央部近傍を中心にその両外側まで、例えば1又は複数の貫通孔を形成したり、或いは、各テザー24、25を複数の配列された分割片から構成して隙間や切れ込みを形成する等して、隣接する気室21、22、23同士を連通させるガス流通(流入)構造が設けられている。このガス流通構造は、各テザー24、25により区画され、それぞれを挟んだ両側の気室21、22、23間で、インフレータ2からのガスを流通(流入)させるガス通過可能部であり、ここでは、複数の貫通孔24B、25Bにより構成されている。即ち、各テザー24、25には、複数(ここでは4つ)の貫通孔24B、25B(図では、それぞれ模式的に円形孔で示している)が、エアバッグ10の中心線を挟んで左右略対称に、かつ左右方向Gに等間隔で略均等に形成されており、それらを通してガスを流通させるようになっている。
一方、エアバッグ10内の気室21、22、23は、両テザー24、25等により区画されて、エアバッグ10の展開方向Fと直交する左右方向Gに延びるとともに、膨張形状が、各テザー24、25の幅や配置間隔等に応じた厚さ及び幅の略筒状に形成される。また、気室21、22、23は、テザー24、25を挟んで隣接するもの同士が、その両端側のガス通路24A、25A、及び複数の貫通孔24B、25Bにより互いに連通し、それらを介して供給されて流通するガスにより膨張展開する。
更に、展開方向Fの先端側の第3気室23内には、複数(ここでは3つ)の第3テザー26が、それぞれ基布11、12の対向する所定位置に縫製等により接合されている。これら第3テザー26は、第3気室23の厚さ方向の膨張を規制等するための、例えば略矩形状や短冊状の基布であり、第3気室23内の展開方向Fの所定位置(ここでは略中央部の第2テザー25寄りの位置)で、左右方向Gに沿って略等間隔に配列されている。これに対し、基端部10T側の第1気室21内には、上記したディフューザ30により覆われたインフレータ2が、その長手方向をエアバッグ10の展開方向Fと略直交する方向に向けて配置されている。
なお、このディフューザ30は、インフレータ2からのガスを整流してエアバッグ10内に供給等する整流部材であり、かつインフレータ2及び、その一端側のガス噴出し口2Aから発生するガスからエアバッグ10を保護するための保護部材(保護布)でもある。即ち、ディフューザ30は、インフレータ2を内部の収納部32に収納した状態で、エアバッグ10内の基端部10T側に、基布11、12とインフレータ2との間を中心に配置される。これにより、ディフューザ30は、インフレータ2が発生するガスが基布11、12及び第1テザー24等に直接噴射されて当たるのや、ガス噴出し口2Aがエアバッグ10に直接接触するのを防止してエアバッグ10を保護し、そのダメージを軽減等する。
また、ここでは、ディフューザ30は、1枚の基布を半分に折り重ねて、縁部に沿って、一部が開口した状態になるように接合して袋状に形成され、その開口部31がエアバッグ10内で展開方向F側(図では上側)を向くように配置される。更に、ディフューザ30は、その略袋状の収納部32が開口部31側に向かって次第に縮小するように、開口部31側の左右両側が徐々に接近する方向に向かって斜めに傾斜して接合され、開口部31が第1テザー24の中央部側に対向して配置されている。これに対し、インフレータ2は、全体がディフューザ30内に収納されるとともに、そのガス噴出し口2Aが、ディフューザ30内の左右方向Gの一端側(図では左側)に、かつ開口部31よりも外側の上記した斜めに傾斜した接合部内の領域に位置するように配置されている。
エアバッグ装置1は、このように第1気室21内にインフレータ2を配置し、車両緊急時等には、そのガス噴出し口2Aから発生するガスをディフューザ30の開口部31を介して第1気室21内に供給する。このガスを、ガス通路24A、25Aや貫通孔24B、25Bを通して、第2気室22や第3気室23に向かって流通させる等して、それらを膨張させつつエアバッグ10を展開方向Fに向かって展開させる。これにより、エアバッグ装置1(図1参照)は、エアバッグ10を、乗員Sの前方に取り付けられた基端部10Tから、インストルメントパネル93に沿うように車両高さ方向の上方側に向かって展開させ、車体と少なくとも乗員Sの膝Kとの間(ここでは脛Lから膝Kの上まで)に膨張展開させる。このようにしてエアバッグ10を、車体と乗員Sの膝Kとの間を中心に膨張展開させ、このエアバッグ10で乗員Sの少なくとも膝Kを保護する等して、車両内に着座等した乗員Sの主に膝を中心に保護する。
ここで、エアバッグ10を構成する基布11、12等には、コーティング処理を施していないノンコート基布を使用してもよいが、気密性の観点等から、例えばシリコーンゴムやシリコーン樹脂等の気密性樹脂層が設けられた基布を使用してもよい。また、このエアバッグ装置1では、エアバッグ10の展開方向Fの最先端側に設けられた第3気室23が、乗員Sの両膝K付近に接触するとともに、エアバッグ10の先端部が、乗員Sの膝上高さよりも50mm上までの領域(図1のH範囲)をカバーできるように、エアバッグ10の展開長さが設定されている。更に、ここでは、エアバッグ10の膨張展開速度を速くして、乗員Sの膝上の所定高さまで早期に展開等させるため、エアバッグ10の先端部をエアバッグ10内に折り込む等、エアバッグ10を所定の手順で折り畳んだ状態でケース3内に収納している。
図3は、このエアバッグ10の折り畳み手順を順に示す模式図であり、上記した図2に対応して、車体(インストルメントパネル93)側から見たエアバッグ10の各状態を概略的に平面図で示している。ただし、図3Dは、図3CのX−X矢視断面を模式的に示している。
本実施形態では、図示のように、エアバッグ10内に、上記したディフューザ30(図3では図示せず)に収納されたインフレータ2を、所定位置に予め配置した状態でエアバッグ10の折り畳みを行い、それらを一体にケース3内に収納する。その際、エアバッグ10を、主に、展開方向F側の先端部10Sを折り込む第1工程と、第1工程後のエアバッグ10の展開方向Fと直交する左右方向Gの両端(左右両端)10M側を横方向にロール折りする第2工程と、第2工程後のエアバッグ10を基端部10T側に向かって縦方向にロール折りする第3工程と、を有する折り畳み工程(手順)を経て折り畳む。
具体的には、第1工程では、エアバッグ10の両基布11、12を重ねて平らに展開した状態(図3A参照)から、その膨張展開時の展開方向F側の先端部10Sを、エアバッグ10内に押し込むようにして折り込む(図3Bの矢印J)。その際、エアバッグ10の先端部10S側(図3C参照)の表面を内側に裏返すようにして、上縁側からエアバッグ10の基端部10T側に向かってエアバッグ10内に押し込み、両基布11、12を各々折り重ねて(図3D参照)、折り込み部10Bを形成する。
また、この第1工程では、エアバッグ10の先端部10Sを、展開方向Fの最先端部側の気室(ここでは第3気室23)内に向かって折り込み、先端部10Sの折り込みを第3気室23内でのみ施す。同時に、ここでは、エアバッグ10の先端部10Sを、第3気室23内の複数の第3テザー26に押し当てるように、各第3テザー26に合わせて同位置まで折り込む。
なお、図3Dでは、この先端部10Sの折り込み状態を、基布11、12等の各部材間に隙間を開けて模式的に示しているが、実際には、これら各部材は互いに重なり合うように配置されている。また、各第3テザー26は、先端部10Sにより第2テザー25側に向かって押し込まれて、略中間位置で屈曲して折り重ねられた状態になっている。加えて、ここでは、エアバッグ10の先端部10Sを、第3テザー26に合わせて折り込むが、第3気室23内に同様のテザー等がないときには、先端部10Sの折り込みは、例えば第3気室23を区画する第2テザー25に押し当て、その位置に合わせる等して行う。
次に、第2工程では、第1工程後のエアバッグ10(図3E参照)の左右両端10M側を、互いに接近する方向に向けて、かつ車体側となる面側に巻き付けるように折り返して、それぞれ所定範囲を横方向にロール折りする。その際、この第2工程では、エアバッグ10の左右両端10M側を、外側からエアバッグ10の左右方向Gの中心に向かって、それぞれインストルメントパネル93側となる車体側基布12側に所定回数折り曲げながら順に巻き付け(図3Eの矢印R1、R2)、車体側基布12が内側になるようにロール折りする。
これにより、エアバッグ10の左右両端部10M側を、インフレータ2の長さ、及び上記したケース3の収納部の幅に合わせてロール折りし、エアバッグ10の横方向両側に所定幅の横ロール折り部10C(図3F参照)を形成して、その左右方向Gの折り畳み幅Wをインフレータ2の長さと略同じ幅にする。また、ここでは、エアバッグ10は、この第2工程でロール折りされた左右両端10M側が、エアバッグ10の中心側の対向部同士で互いに接触しないように、所定距離だけ離間した状態にロール折りされ、横ロール折り部10C間にロール折りがされていない部分が設けられる。
続いて、第3工程では、第2工程後のエアバッグ10の展開方向Fの先端側を、基端部10Tに向けて、かつ車体側となる面に巻き付けるように折り返して所定範囲を縦方向にロール折りする。その際、この第3工程では、横ロール折り部10Cが形成されたエアバッグ10を、展開方向Fの先端側から基端部10T及びインフレータ2側に向かって、車体側基布12側に所定回数折り曲げるようにして順に巻き付ける(図3Fの矢印R3〜R7)。これにより、エアバッグ10を、横ロール折り部10C及び車体側基布12が内側になるように所定幅でロール折りし、インフレータ2が配置された部分に隣接して縦ロール折り部10D(図3G参照)を形成する。
以上の各工程等を経て折り畳まれたエアバッグ10は、次に、インフレータ2等と共にケース3(図1参照)に収容され、上記したように基端部10Tがケース3に固定される等してエアバッグ装置1が製造される。その後、このエアバッグ装置1は、車両のインストルメントパネル93に搭載され、車両緊急時等にインフレータ2を作動させて、テザー24、25の貫通孔24B、25Bや、両側のガス通路24A、25Aを順次通して、エアバッグ10内にガスを供給する。これにより、エアバッグ10を、その折り畳み形状を解消させつつ、車体側に取り付けられた基端部10T側から先端部10S及び左右方向等に向かって膨張展開させる。
図4は、このエアバッグ装置1のエアバッグ10が膨張展開する各状態を順に示す模式図であり、上記した図1からエアバッグ装置1と乗員Sの膝K付近を抜き出して示している。
膨張展開前のエアバッグ10は、図4Aに示すように、上記した第3工程による縦ロール折り部10Dを上側に向けて、ケース3内にインフレータ2等と共に配置され、乗員S側に対して車体(インストルメントパネル93)側にロール折りされた状態で車体側に収納されている。その状態から、エアバッグ10は、膨張展開時には、ディフューザ30の開口部31を介して供給されるガスにより、車体側の基端部10Tから展開を開始して、ケース3及びインストルメントパネル93内から車両後方側の乗員S側に向かって突出する。
この膨張展開時に、エアバッグ10は、図4Bに示すように、まず、第3工程で施された縦ロール折り部10D(図3F、G参照)が、その巻き付け方向と逆方向に解かれて、主に車両高さ方向に向かって順次展開する。その際、このエアバッグ装置1のエアバッグ10は、インストルメントパネル93側にロール折りされているため、インストルメントパネル93を舐めるようにして、その乗員S側の外面に沿って乗員Sの膝K側方向に展開する。このように、膨張展開初期のエアバッグ10は、最初に車両高さ方向に展開が方向付けられて、縦ロール折り部10Dのロール折りが解消するまで、インストルメントパネル93に沿って主に同方向に伸び出し(図4C参照)、乗員Sの膝Kの高さ付近まで展開する。
続いて、エアバッグ10は、第2工程で施された横ロール折り部10C(図3E、F参照)が、その巻き付け方向と逆方向に解かれて、それぞれ主にエアバッグ10の左右方向Gの両外側に向かって展開する。その際、この展開する横ロール折り部10Cは、インストルメントパネル93側にロール折りされているため、上記した縦ロール折り部10Dと同様に、インストルメントパネル93の外面に沿って舐めるように、エアバッグ10の乗員Sの逆側で左右両端側に伸び出して展開する。
なお、この横ロール折り部10Cは、ロール折りの回数や程度等のロール折り状況やエアバッグ10の折り畳み状態等に応じて展開の開始時期が異なり、例えば縦ロール折り部10Dの展開が完了した時点で展開を開始したり、或いは、縦ロール折り部10Dの展開した部分から、その展開に合わせて順次展開等する。ただし、横ロール折り部10Cは、縦ロール折り部10Dの展開よりも遅れて展開を開始し、エアバッグ10が一次的に車両高さ方向に展開を方向付けられた後に、車両幅方向等の左右方向Gに展開する。そのため、このエアバッグ10は、縦ロール折り部10Dが、横ロール折り部10Cよりも優先的に解消するように展開して、車両高さ方向(上記した展開方向F)に向かう展開速度が速くなり、乗員Sの膝K付近まで早期に膨張展開する。
また、エアバッグ10は、この横ロール折り部10Cの展開に従って、第1工程で施された折り込み部10B(図3B、C参照)が、横ロール折り部10Cによる拘束を解かれつつ、そのガスによる膨張領域内に位置する範囲が徐々に大きくなる。これに伴い、エアバッグ10内の折り込み部10B(図4C参照)は、ガス圧を受けて展開を開始し、横ロール折り部10Cの展開に連動してエアバッグ10外に次第に伸び出し(図4D参照)、横ロール折り部10Cの展開完了とほぼ同時に展開を完了する。従って、エアバッグ10は、上記した縦ロール折り部10Dの展開完了後も、その先端部10Sまで速い速度で展開し、左右方向Gを含めて全体が略2段階で展開して膨張展開が早期に完了する。
以上のようにして、エアバッグ10は、基端部10T側からインストルメントパネル93と乗員Sの膝Kとの間に向かって膝上の所定高さまで膨張展開し、車両前方に移動する乗員Sの膝Kを中心とした部分が乗員側基布11に接触する。これにより、エアバッグ10は、逆側の車体側基布12がインストルメントパネル93の外面に押し付けられ、上記したように、エアバッグ10内の各気室21、22、23(図1参照)により乗員Sの膝K等を受け止めて、主に膝Kを中心として乗員Sを保護する。
この膨張展開時に、本実施形態のエアバッグ装置1では、エアバッグ10の展開速度が速く、エアバッグ10を車体と乗員Sの足との間の狭い空間に向かって迅速に展開させて、エアバッグ10の膨張展開を早期に完了させることができる。これに伴い、エアバッグ10を、乗員Sの膝K等が車体に接触する前に、その膝上高さまで確実に展開させることができる等、エアバッグ10の展開特性を高めて、乗員Sの膝K等を確実に保護することができる。
併せて、このエアバッグ10は、そのロール折りの方向に起因して、インストルメントパネル93に沿って素早く展開し、かつ乗員S(膝K)側への展開が小さくなるため、乗員Sの膝Kへの衝撃荷重を低く抑えることができ、膝Kに対する直接的なダメージを軽減することができる。同時に、例えば乗員Sの膝Kとインストルメントパネル93との間の間隔が狭いときや、乗員Sの車両前方への移動速度が速いとき等でも、エアバッグ10を膝K等に引っ掛からずに正常に膨張展開させることができる。このように、エアバッグ10が膝上まで速く、かつ確実に展開するので、乗員Sの膝Kが、対向するインストルメントパネル93に底付く危険も軽減でき、エアバッグ10の乗員S(膝K)に対する保護機能を効果的に向上させることができる。
また、このエアバッグ10は、折り畳み工程では3段階の工程を経るのに対し、膨張展開時には上記したように略2段階で展開するため、エアバッグ10全体の膨張展開も短時間で完了させることができる。更に、ここでは、第2工程で施した横ロール折り部10C(図3E、F参照)も、インストルメントパネル93の外面に沿って横方向に展開するため、展開中の横ロール折り部10Cが乗員Sと接触し難く、その展開を確実かつ左右略対称(均等)に行わせることができる。その結果、膨張展開時に、乗員Sの膝Kがエアバッグ10に接触して開くのを防止できる等、膝Kに開く方向の力が作用するのを抑制することができ、乗員Sの傷害値を小さく抑えることができる。
従って、本実施形態によれば、エアバッグ装置1のエアバッグ10の膨張展開速度を速くして乗員Sの膝Kを保護し得る位置まで早期に展開させることができ、乗員Sの保護機能を向上させることができる。加えて、このエアバッグ10では、先端部10S側の折り込み部10Bをエアバッグ10内に位置させたため、折り込み部10Bを、膝Kやインストルメントパネル93との摩擦の影響を受けることなく確実に展開させることができ、狭い隙間でも車両高さ方向に充分に展開させて乗員Sを確実に保護することができる。また、この折り込み部10Bは、乗員Sとインストルメントパネル93との間に挟まれても、それらの間を抜けるように展開するため、エアバッグ10を先端部10Sまで確実に展開させることができる。更に、折り込み部10Bが、最初に展開する縦ロール折り部10Dの展開が終了するときに(図4C参照)、その展開時の遠心力によりエアバッグ10内から展開方向F側へ飛び出そうとするので、折り込まれたエアバッグ10の展開を一層速く行うことができる。
ここで、本実施形態では、折り畳みの第2工程(図3E、F参照)で、横ロール折り部10C同士を離間させて形成したため、縦ロール折り部10Dの展開終了後、インフレータ2からのガスを、両側の横ロール折り部10Cの間を通して、先端部10S側の折り込み部10Bに直接作用させることができる。そのため、折り込み部10Bの展開を、より早い時点から開始させることができ、エアバッグ10の先端部10S及び、エアバッグ10全体の展開速度を速めて、より早期に展開を完了させることができる。
また、このエアバッグ装置1では、エアバッグ10内に、上記したガスを流通させる貫通孔24B、25Bを有するテザー24、25や、複数の第3テザー26を設けたため、エアバッグ10の膨張を規制して、乗員S側への大きな膨張展開を抑制することができる。同時に、インフレータ2からのガスが、縦ロール折り部10Dを展開させながら、各テザー24、25の貫通孔24B、25Bを通ってエアバッグ10の先端部10Sまで到達し、各気室21、22、23を膨張させつつ、先端の折り込み部10Bにも作用する。その結果、折り込み部10Bを、より確実かつ早期に展開させることができ、その展開が横ロール折り部10Cの展開とほぼ同時に完了する等して、エアバッグ10全体を、一層早期に展開させることができる。
更に、ここでは、エアバッグ10の折り畳み時に、先端部10Sを展開方向Fの最先端部の第3気室23(図3B、C参照)内に折り込んでおり、先端部10Sの折り込みを、第3気室23内の複数の第3テザー26に合わせて行える等、その折り込みの作業が行い易く、作業効率を高めることができる。同時に、第3テザー26が、エアバッグ10の先端部10Sを折り込む長さの目安にもなるため、作業時のバラツキを低減して均質に折り込むことができ、そのエアバッグ10毎の折り込み形状を安定かつ均質にすることもできる。
なお、このエアバッグ装置1では、エアバッグ10内に略帯状のテザー24、25を設けて気室21、22、23を区画したが、例えば短冊状の複数のテザーを左右方向Gに配列させて、又は所定間隔で配置してもよく、或いは、両側の基布11、12同士を縫製等により互いに接合して、同様の気室を形成してもよい。また、エアバッグ10は、その形状や寸法、又は必要とされる性能や車体への取り付け位置等によっては、テザー24、25、26のいずれか又は全てを有さないものであってもよい。
更に、本実施形態では、インフレータ2をエアバッグ10内に配置したエアバッグ装置1を例に説明したが、本発明は、エアバッグ10外にインフレータ2を配置して固定したエアバッグ装置等、他の構成の膝保護用エアバッグ装置に適用することもできる。
本実施形態のエアバッグ装置を車両に搭載した状態を示す要部模式図である。 本実施形態のエアバッグを模式的に示す平面図である。 本実施形態のエアバッグの折り畳み手順を順に示す模式図である。 本実施形態のエアバッグ装置のエアバッグが膨張展開する各状態を順に示す模式図である。
符号の説明
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、2A・・・ガス噴出し口、3・・・ケース、10・・・エアバッグ、10B・・・折り込み部、10C・・・横ロール折り部、10D・・・縦ロール折り部、10S・・・先端部、10T・・・基端部、11・・・乗員側基布、12・・・車体側基布、21・・・第1気室、22・・・第2気室、23・・・第3気室、24・・・第1テザー、24A・・・ガス通路、24B・・・貫通孔、25・・・第2テザー、25A・・・ガス通路、25B・・・貫通孔、26・・・第3テザー、30・・・ディフューザ、31・・・開口部、32・・・収納部、90・・・車両、91・・・ステアリングホイール、92・・・シャフト、93・・・インストルメントパネル、F・・・エアバッグの展開方向、S・・・乗員、K・・・膝、L・・・脛。

Claims (4)

  1. 乗員前方の車体側に基端部が取り付けられて収納されるエアバッグと、該エアバッグにガスを供給するインフレータとを備え、該インフレータからのガスにより前記エアバッグを前記基端部側から前記車体と前記乗員の膝との間に膨張展開させる膝保護用エアバッグ装置であって、
    前記エアバッグは、前記展開方向側の先端部を該エアバッグ内に折り込む第1工程と、該第1工程後のエアバッグの左右両端側を互いに接近する方向に向けて前記車体側となる面側にロール折りする第2工程と、該第2工程後のエアバッグの前記展開方向の先端側を前記基端部に向けて前記車体側となる面側にロール折りする第3工程と、を経て折り畳まれて収納されることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  2. 請求項1に記載された膝保護用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグは、前記第2工程で前記左右両端側が互いに接触しないよう離間した状態にロール折りされることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  3. 請求項1又は2に記載された膝保護用エアバッグ装置において、
    前記エアバッグ内に、前記展開方向と交差する方向に配置され該エアバッグ内を複数の気室に区画するテザーを有し、
    前記エアバッグは、前記第1工程で前記先端部が前記展開方向の最先端部の前記気室内に折り込まれることを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
  4. 請求項3に記載された膝保護用エアバッグ装置において、
    前記テザーは、該テザーを挟んだ両側の前記気室間で前記インフレータからのガスを流通させるガス流通構造を有することを特徴とする膝保護用エアバッグ装置。
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