JP6454365B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、エアバッグ装置に関する。
エアバッグ装置には、ガスが導入される首部と頭部対向部との間の幅が首部から末広がりに拡がるエアバッグを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、首部から頭部対向部にかけて、エアバッグの乗員側の正面部と反乗員側の裏面部とを互いに結合する左右一対の第一絞り部が形成される。左右一対の第一絞り部は、エアバッグの展開時に上下方向に延びる柱状の気室を、車幅方向に複数並べて形成するものである。
しかし、従来の構成は、左右一対の第一絞り部が、首部から頭部対向部に向かうにつれて互いに離間することによって全ての気室が頭部対向部に向かうにつれて幅が拡がる構成である。このため、首部から頭部対向部に至るボリュームが大きくなる。ボリュームが大きくなるほどインフレータのサイズを大きくする必要が生じる。
そこで、本発明は、インフレータの大サイズ化を抑制しながらガスを適切に頭部対向部に供給することを目的とする。
そこで、本発明は、インフレータの大サイズ化を抑制しながらガスを適切に頭部対向部に供給することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ガスが供給されて展開する袋形状であって、前記ガスが導入される首部(41)と頭部対向部(42)との間の幅が前記首部(41)から末拡がりのエアバッグ(40)と、前記首部(41)と前記頭部対向部(42)との間で、前記エアバッグ(40)の表面と裏面の一部を互いに連結して内部空間を絞る絞り部(51)と、を備えるエアバッグ装置において、前記絞り部(51)は、前記エアバッグ(40)の幅方向に間隔を空けて形成され、最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)の輪郭(51A)が、この輪郭(51A)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)と平行であり、隣り合う前記絞り部(51)の対向する輪郭(51A)が互いに略平行であることを特徴とする。
上記構成において、最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)と、この絞り部(51)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)との離間距離(W1、W3)は、隣り合う前記絞り部(51)の離間距離(W2)と同じでもよい。
また、上記構成において、最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)と、この絞り部(51)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)との離間距離(W1、W3)は、隣り合う前記絞り部(51)の離間距離(W2)よりも大きくてもよい。
また、上記構成において、前記絞り部(51)は、前記首部(41)から前記頭部対向部(42)に行くに従って幅が拡がる形状を有してもよい。また、上記構成において、前記絞り部(51)は、前記エアバッグ(40)の表面と裏面とを、当該絞り部(51)の輪郭に沿って縫合することによって形成してもよい。また、上記構成において、前記エアバッグ(40)には、前記絞り部(51)の領域に補強布(63、64)が設けられてもよい。
本発明では、首部と頭部対向部との間で、エアバッグの表面と裏面の一部を互いに連結して内部空間を絞る絞り部は、前記エアバッグの幅方向に間隔を空けて形成され、最も幅方向外側に位置する前記絞り部の輪郭が、この輪郭の幅方向外側に位置する前記エアバッグの側縁部と平行であり、隣り合う前記絞り部の対向する輪郭が互いに略平行である。この構成によれば、首部から頭部対向部に至る領域のボリュームを抑えながら、首部から頭部対向部に向かって延びる複数の柱状の気室を形成できる。従って、インフレータの大サイズ化を抑制しながらガスを適切に頭部対向部に供給可能になる。
また、最も幅方向外側に位置する前記絞り部と、この絞り部の幅方向外側に位置する前記エアバッグの側縁部との離間距離を、隣り合う前記絞り部の離間距離と同じにしている。これにより、複数の気室を同じ幅にでき、各気室に均等にガスを流し易くなる。
また、最も幅方向外側に位置する前記絞り部と、この絞り部の幅方向外側に位置する前記エアバッグの側縁部との離間距離は、隣り合う前記絞り部の離間距離よりも大きい。これにより、幅方向外側の気室にガスを流し易くなり、エアバッグ展開時にエアバッグの外形状を保ち易くなる。
また、最も幅方向外側に位置する前記絞り部と、この絞り部の幅方向外側に位置する前記エアバッグの側縁部との離間距離は、隣り合う前記絞り部の離間距離よりも大きい。これにより、幅方向外側の気室にガスを流し易くなり、エアバッグ展開時にエアバッグの外形状を保ち易くなる。
また、前記絞り部は、前記首部から前記頭部対向部に行くに従って幅が拡がる形状を有する。これにより、首部と頭部対向部との間が末拡がりのエアバッグの側縁部との間に直線状の気室を容易に形成できる。従って、ガスを円滑に頭部対向部に供給し易くなる。
また、前記絞り部は、前記エアバッグの表面と裏面とを、当該絞り部の輪郭に沿って縫合することによって形成される。これにより、縫製によって絞り部を形成でき、絞り部を形成するための専用部品が不要である。
また、前記絞り部は、前記エアバッグの表面と裏面とを、当該絞り部の輪郭に沿って縫合することによって形成される。これにより、縫製によって絞り部を形成でき、絞り部を形成するための専用部品が不要である。
また、前記エアバッグには、前記絞り部の領域に補強布が設けられている。これにより、絞り部の領域を補強でき、ガスの影響を抑制できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体を基準とした方向と同一である。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示している。
なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体を基準とした方向と同一である。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示している。
図1は本発明の実施形態に係るエアバッグ装置30を装備した自動二輪車1の左側面図である。図1にはエアバッグ40が展開して膨張した状態を示している。
自動二輪車1は、エンジン2と動力伝達機構3とを一体化したスイングユニット4を備える。自動二輪車1の後輪5は、スイングユニット4の後部に回動自在に支持され、前輪6は、左右一対のフロントフォーク7の下部に回動自在に支持される。左右一対のフロントフォーク7の上部には、ブリッジ8が架設される。ブリッジ8の車幅方向中央には、操舵軸であるステアリングシャフト9が立設される。ステアリングシャフト9の上部にはハンドルポスト9Aが設けられ、ハンドルポスト9Aに、自動二輪車1を左右に操向するためのハンドル10が取り付けられる。自動二輪車1の操舵系(操向装置)は、前輪6、フロントフォーク7、ステアリングシャフト9、及びハンドル10等で構成される。
自動二輪車1は、エンジン2と動力伝達機構3とを一体化したスイングユニット4を備える。自動二輪車1の後輪5は、スイングユニット4の後部に回動自在に支持され、前輪6は、左右一対のフロントフォーク7の下部に回動自在に支持される。左右一対のフロントフォーク7の上部には、ブリッジ8が架設される。ブリッジ8の車幅方向中央には、操舵軸であるステアリングシャフト9が立設される。ステアリングシャフト9の上部にはハンドルポスト9Aが設けられ、ハンドルポスト9Aに、自動二輪車1を左右に操向するためのハンドル10が取り付けられる。自動二輪車1の操舵系(操向装置)は、前輪6、フロントフォーク7、ステアリングシャフト9、及びハンドル10等で構成される。
車体フレーム11は、ステアリングシャフト9を回動自在に支持するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から後下方に延びるメインフレーム13とを備える。また、車体フレーム11は、メインフレーム13の下部から後方に向けて延びた後、後上方に延びる左右一対のサイドフレーム14と、サイドフレーム14の後部から後上方に延びる左右一対のシートフレーム15とを備える。
スイングユニット4は、左右一対のサイドフレーム14の後下部にリンク部材14Aを介して支持され、上下に揺動自在に支持される。スイングユニット4の上部には、エアクリーナ28が設けられる。エアクリーナ28は不図示のスロットルボディ等を介してエンジン2に接続される。シートフレーム15は、乗員が着座するシート16を支持する。シート16は、運転者が着座するメインシート17と、同乗者が着座するピリオンシート18とを一体に備えた一体型シートに構成される。シート16は、ハンドル10よりも後方、かつ下方に配置されている。
自動二輪車1は樹脂製の車体カバーCVによって覆われる。車体カバーCVは、車体前部を前方から覆うフロントカバー21と、フロントカバー21の左右から後方に延出し、車体前部左右を覆う左右一対のフロントサイドカバー22とを備える。フロントカバー21の上部には、バイザー(スクリーンとも称する)21Aが設けられる。バイザー21Aは、側面視で前方から後方に向けて後上方に立ち上がり、前方からの走行風を後上方に案内する。
左右一対のフロントサイドカバー22には、後方からインナーカバー23が装着され、フロントサイドカバー22とインナーカバー23との間に、ステアリングシャフト9、ヘッドパイプ12及びエアバッグ装置30のリテーナ31等が配置される。
左右一対のフロントサイドカバー22には、後方からインナーカバー23が装着され、フロントサイドカバー22とインナーカバー23との間に、ステアリングシャフト9、ヘッドパイプ12及びエアバッグ装置30のリテーナ31等が配置される。
リテーナ31は、エアバッグ40を収納する部材である。このリテーナ31は、メインフレーム13上部から後方に延出するステイ13Aに支持されることによって、ステアリングシャフト9及びヘッドパイプ12の直後に設けられる。
インナーカバー23の下部には、センターカバー24が連なる。センターカバー24は、メインフレーム13を後上方から覆い、シート17に着座する運転者の両足の内側に位置するカバーを構成する。また、センターカバー24は、運転者が乗降する際に足を跨ぐ足跨ぎでもある。
インナーカバー23の下部には、センターカバー24が連なる。センターカバー24は、メインフレーム13を後上方から覆い、シート17に着座する運転者の両足の内側に位置するカバーを構成する。また、センターカバー24は、運転者が乗降する際に足を跨ぐ足跨ぎでもある。
センターカバー24の後方には、左右一対のリアサイドボディーカバー29が設けられる。左右一対のリアサイドボディーカバー29は、それぞれシート16の下方を覆うとともに車体前後方向に沿って延び、車体後部を左右から覆う。
車両前後方向の中央下部には、乗員が足を載せる左右一対のステップフロア20が配置される。ステップフロア20は、センターカバー24の下部に連なり、シート16の前部下方を前後方向に延出する。ステップフロア20の下方は、アンダーカウル部26で覆われる。
車両前後方向の中央下部には、乗員が足を載せる左右一対のステップフロア20が配置される。ステップフロア20は、センターカバー24の下部に連なり、シート16の前部下方を前後方向に延出する。ステップフロア20の下方は、アンダーカウル部26で覆われる。
センターカバー24の上方であって、ハンドル10とシート16との間には、乗員が乗車のために足を通す跨ぎ空間19が形成される。運転者(乗員)は、跨ぎ空間19に足を通し、シート16(メインシート17)に着座して車体前後方向の中央下部に設けられた左右のステップフロア20に足を載せることによって自動二輪車1に乗車する。
エアバッグ装置30のリテーナ31は跨ぎ空間19に設けられる。つまり、エアバッグ40がリテーナ31内に収納されている場合、エアバッグ装置30は跨ぎ空間19に設けられる。リテーナ31は、インナーカバー23の後壁部に沿って後上方に傾斜して配置される。これにより、エアバッグ装置30を配置しても跨ぎ空間19を広く確保でき、乗員の乗降性を維持できる。なお、図1中、符号LCは、リテーナ31の中心軸線であり、車幅中心で後上がりに傾斜した線となる。
エアバッグ装置30は、リテーナ31と、リテーナ31内に収納され、基布を縫製して形成されたエアバッグ40と、エアバッグ40にガス(気体)を供給してエアバッグ40を展開させて膨張させる単一のインフレータ32とを備える。
図2はリテーナ31の断面構造を周辺構成と共に示す図である。なお、図2はエアバッグ40が折り畳まれた状態を示している。
リテーナ31は、上部にエアバッグ40の展開時の反力を受けて開く蓋材を有する箱体であり、底板31aに、インフレータ32を取り付けるための取付穴を有している。インフレータ32は、取付穴よりも大径のフランジ32aを有し、フランジ32aが底板31aの下面に当接するまで取付孔に挿入される。
図2はリテーナ31の断面構造を周辺構成と共に示す図である。なお、図2はエアバッグ40が折り畳まれた状態を示している。
リテーナ31は、上部にエアバッグ40の展開時の反力を受けて開く蓋材を有する箱体であり、底板31aに、インフレータ32を取り付けるための取付穴を有している。インフレータ32は、取付穴よりも大径のフランジ32aを有し、フランジ32aが底板31aの下面に当接するまで取付孔に挿入される。
フランジ32aと底板31aとは、周方向に間隔を空けて複数の締結部材34で締結される。これによって、インフレータ32がリテーナ31に固定される。
底板31aの上面には、バッグリング(押さえ板とも称する)33が配置される。バッグリング33は、フランジ32aよりも大径に形成され、バッグリング33におけるフランジ32aよりも大径の箇所が、周方向に間隔を空けて、複数の締結部材35によって、リテーナ31の底板31aに締結される。
底板31aの上面には、バッグリング(押さえ板とも称する)33が配置される。バッグリング33は、フランジ32aよりも大径に形成され、バッグリング33におけるフランジ32aよりも大径の箇所が、周方向に間隔を空けて、複数の締結部材35によって、リテーナ31の底板31aに締結される。
同図2に示すように、締結部材35には、バッグリング33とリテーナ31の底板31aとの間において、エアバッグ40の下部が挿通される。リテーナ31の底板31aには、フランジ32aが当接する箇所よりも外周側に下方に突出する段部31bが形成される。これにより、フランジ32aよりも外周位置では、バッグリング33とリテーナ31の底板31aとの間に隙間Sが形成される。
つまり、本構成では、リテーナ31の底板31aに、バッグリング33との間に隙間Sを空けて下方に突出する段部31bを設け、バッグリング33と段部31bとを締結部材35で締結してバッグリング33とリテーナ31とを固定する。さらに、この締結部材35における隙間Sの領域にエアバッグ40を取り付ける。
これによって、バッグリング33とリテーナ31とを固定する締結部材35を利用して、エアバッグ40を取り付けでき、且つ、エアバッグ40の取付箇所をバッグリング33から下方に離すことができる。従って、エアバッグ40の取付箇所がバッグリング33内のガスの圧力や温度の影響をより受け難くなり、その熱タフネスを更に向上できる。
なお、エアバッグ40の収容状態は、ロール状、蛇腹状等、エアバッグ40の展開方向、展開速度等のパラメータを考慮して適宜に設定すればよい。
これによって、バッグリング33とリテーナ31とを固定する締結部材35を利用して、エアバッグ40を取り付けでき、且つ、エアバッグ40の取付箇所をバッグリング33から下方に離すことができる。従って、エアバッグ40の取付箇所がバッグリング33内のガスの圧力や温度の影響をより受け難くなり、その熱タフネスを更に向上できる。
なお、エアバッグ40の収容状態は、ロール状、蛇腹状等、エアバッグ40の展開方向、展開速度等のパラメータを考慮して適宜に設定すればよい。
自動二輪車1には、衝撃を検知するための加速度センサ(図示略)が設けられる。加速度センサは制御部(図示略)に電気的に接続され、制御部はインフレータ32に電気的に接続される。検知された加速度に基づいて制御部がエアバッグ40の作動/非作動を瞬時に判断する。作動と判断した場合、インフレータ32を作動させてエアバッグ40内にガスを供給し、エアバッグ40が展開するとともに膨張する。以下、展開するとともに膨張することを、展開膨張と適宜に表記する。
図3は展開膨張したエアバッグ40を表面側(乗員側に相当)から見た図であり、図4は裏面側(乗員と反対側)から見た図である。
エアバッグ40は、インフレータ32からのガスが導入される導入部となる首部41から上方に向かって幅が末拡がりとなる袋形状を有しており、最大幅の箇所が頭部対向部42を構成する。頭部対向部42は、エアバッグ40の膨張展開時に、乗員の頭部と対向する部分である。
エアバッグ40は、インフレータ32からのガスが導入される導入部となる首部41から上方に向かって幅が末拡がりとなる袋形状を有しており、最大幅の箇所が頭部対向部42を構成する。頭部対向部42は、エアバッグ40の膨張展開時に、乗員の頭部と対向する部分である。
頭部対向部42の上部には当接部43が一体に設けられる。当接部43は、エアバッグ40の最上部を構成し、エアバッグ40の膨張展開時に前方(乗員前方)に存在する衝突対象と当接する部分である。当接部43は、頭部対向部42の幅中央領域から上方に突出する突出形状に形成されている。
首部41と頭部対向部42とをつなぐつなぎ部44は、エアバッグ40の展開膨張時に自動二輪車1から上方に立ち上がり、頭部対向部42を下方から支持する。つなぎ部44には、エアバッグ40の表面と裏面の一部を互いに連結して内部空間を絞る複数(本実施形態では2個)の中縫い部(絞り部とも称する)51が設けられる。より具体的には、各中縫い部51の外縁に沿って、エアバッグ40の表面と裏面とを、補強布(後述する第1補強布63及び第2補強布64)を挟んだ状態で当接させ、まとめて縫合することによって、各中縫い部51が形成される。
中縫い部51の縫合部(縫い目又はステッチとも称する)51Sは、内部空間を仕切る仕切り部として機能する。これによって、縫合部51Sで囲まれた領域はガス等の気体が入らず、内部空間を絞る絞り領域となる。このようにして、大型の頭部対向部42を備えつつ、頭部対向部42に連なるつなぎ部44を小空間に絞って頭部対向部42へ迅速にガスを供給し易くなる。
また、図3、図4及び後述する各図においては、説明を判りやすくするため、縫合部51S等の縫合箇所を二点鎖線で示している。
また、図3、図4及び後述する各図においては、説明を判りやすくするため、縫合部51S等の縫合箇所を二点鎖線で示している。
本構成では、左右に間隔を空けて複数(本実施形態では2つ)の中縫い部51が形成されるので、上下方向に延びる柱状の気室53、54、55が車幅方向に複数(本実施形態では3つ)形成される。また、各中縫い部51は、首部41から頭部対向部42に行くに従って幅が拡がる形状に形成される。これによって、最も左側の中縫い部51とエアバッグ40の左側縁部40Lとの間にできる気室53、左右の中縫い部51の間にできる気室54、及び右側の中縫い部51とエアバッグ40の右側縁部40Rとの間にできる気室55のそれぞれの幅W1、W2、W3の形状を調整することができる。本実施形態では幅W1、W2、W3を略一定幅とする。
より具体的には、最も幅方向外側に位置する左右の中縫い部51の輪郭を形成する左右外側の縫合部51Aが、これら縫合部51Aの幅方向外側に位置するエアバッグ40の側縁部40L、40Rとそれぞれ平行に形成される。また、隣り合う中縫い部51の対向する輪郭を形成する一対の縫合部51Bが、鉛直方向に沿って互いに略平行に形成される。
これらにより、首部41から頭部対向部42に向かって一定の幅で直線状に延びる3つの気室53、54、55が区画される。従って、中縫い部51を形成しない場合と比べてエアバッグ40の容積を小さくでき、インフレータ32の大サイズ化を抑制できる。
これらにより、首部41から頭部対向部42に向かって一定の幅で直線状に延びる3つの気室53、54、55が区画される。従って、中縫い部51を形成しない場合と比べてエアバッグ40の容積を小さくでき、インフレータ32の大サイズ化を抑制できる。
また、各気室53〜55の幅W1〜W3は上下に渡って同じ幅に形成されている。これによって、各気室53〜55の断面積を均等化でき、各気室53〜55に均等にガスを流し易くなる。また、各気室53〜55によって展開膨張時につなぎ部44を補強することができ、頭部対向部42のぐらつきを抑制する効果も期待することができる。
なお、各気室53〜55の幅W1〜W3は、完全同一に限定されず、略同じ幅であればよい。略同じ幅とは同等の効果が得られる範囲の幅である。
なお、各気室53〜55の幅W1〜W3は、完全同一に限定されず、略同じ幅であればよい。略同じ幅とは同等の効果が得られる範囲の幅である。
左側の中縫い部51は、左右一対の直線状に延びる縫合部51A、51Bと、左右の縫合部51A、51Bの下端を下方凸の円弧に沿ってつなぐ下側縫合部51Cと、左右の縫合部51A、51Bの上端を上方凸の円弧に沿ってつなぐ上側縫合部51Dとを備える。右側の中縫い部51は、左右一対の直線状に延びる縫合部51A、51Bと、左右の縫合部51A、51Bの下端を下方凸の円弧に沿ってつなぐ下側縫合部51Cと、左右の縫合部51A、51Bの上端を上方凸の円弧に沿ってつなぐ上側縫合部51Dとを備える。
このようにして、左右の中縫い部51は、上方に行くに従って幅が拡がる楕円形状の外縁に沿って(又は下方凸の三角形状の外縁に沿って)無端状につながる縫合部51Sを有している。
この縫合部51Sにおいて、下側縫合部51Cが下方凸に形成されているので、下側縫合部51Cが、エアバッグ40の内部を仕切る仕切りとして機能するだけでなく、下方からのガスを各気室53〜55に円滑に案内する下側ガイドとしても機能する。また、上側縫合部51Dが上方凸に形成されているので、上側縫合部51Dが、仕切りとして機能するだけでなく、各気室53〜55内のガスを頭部対向部42に円滑に案内する上側ガイドとしても機能する。なお、本実施形態では、エアバッグ40を幅中央を基準にして左右対称構造に形成しているが、左右対称構造に限定しなくてもよい。
この縫合部51Sにおいて、下側縫合部51Cが下方凸に形成されているので、下側縫合部51Cが、エアバッグ40の内部を仕切る仕切りとして機能するだけでなく、下方からのガスを各気室53〜55に円滑に案内する下側ガイドとしても機能する。また、上側縫合部51Dが上方凸に形成されているので、上側縫合部51Dが、仕切りとして機能するだけでなく、各気室53〜55内のガスを頭部対向部42に円滑に案内する上側ガイドとしても機能する。なお、本実施形態では、エアバッグ40を幅中央を基準にして左右対称構造に形成しているが、左右対称構造に限定しなくてもよい。
図3に示すように、エアバッグ40の表面の基布(以下、表面基布と言う)61には、首部41に相当する位置に、縦方向に直線状に延びる複数(3本)の縫合部56Sが、幅方向に間隔を空けて形成される。これら縫合部56Sは、首部41における表面基布61側にてガスを上方向に案内する首部側ガイドとして機能し、表面基布61と内部の補強布(後述するインフレータ側第1重ね布65)とを互いに当接させて縫合することによって形成される。
図3及び図4中の符号57Sは、エアバッグ40の表面基布61と、エアバッグ40の裏面の基布(以下、裏面基布という)62との縫合部である。また、図3中の符号58Sは、表面基布61と補強布(後述する第1補強布63)との縫合部であり、符号59Sは、表面基布61と補強布(後述する第1補強布63、及びインフレータ側第1重ね布65)との縫合部である。
また、図4中の符号71Sは、裏面基布62と補強布(後述する第2補強布64)との縫合部であり、符号72Sは、裏面基布62と補強布(後述する第2補強布64、及びインフレータ側第2重ね布66)との縫合部である。また、図3及び図4に示す符号73は、表面基布61、第1補強布63、第2補強布64及び裏面基布62等を位置決めするために表面基布61及び裏面基布62に空けられた孔部である。
エアバッグ40は、表面基布61に設けられるベントホール81(図3)と、裏面基布62に設けられるベントホール82(図4)とを備えている。ベントホール81、82は、膨張展開時に、エアバッグ40内のガスを排出して内圧を制御する排気口である。
図3に示すように、表面基布61には、頭部対向部42よりも上方に位置する当接部43に、乗員側に開口する左右一対のベントホール(以下、上側ベントホールと言う)81が設けられる。左右一対の上ベントホール81は、左右中央の気室54の延長線上よりも幅方向外側であって、かつ、左右の気室53、55の延長線上より幅方向内側に設けられている。この構成によれば、エアバッグ40の展開膨張時に、上ベントホール81が乗員の頭部よりも上方に位置し、上ベントホール81が塞がれ難くなる。しかも、上ベントホール81が特定の気室の直上に位置しないので、各気室53〜55から頭部対向部42に供給されたガスを適切に排出し易くなる。
図3に示すように、表面基布61には、頭部対向部42よりも上方に位置する当接部43に、乗員側に開口する左右一対のベントホール(以下、上側ベントホールと言う)81が設けられる。左右一対の上ベントホール81は、左右中央の気室54の延長線上よりも幅方向外側であって、かつ、左右の気室53、55の延長線上より幅方向内側に設けられている。この構成によれば、エアバッグ40の展開膨張時に、上ベントホール81が乗員の頭部よりも上方に位置し、上ベントホール81が塞がれ難くなる。しかも、上ベントホール81が特定の気室の直上に位置しないので、各気室53〜55から頭部対向部42に供給されたガスを適切に排出し易くなる。
図4に示すように、裏面基布62には、頭部対向部42よりも下方に左右一対のベントホール(以下、下ベントホールと言う)82が設けられる。左右一対の下ベントホール82は、中縫い部51よりも下方であって、図1に示すように、エアバッグ40の膨張展開時にハンドル10よりも下方に位置する。この構成によれば、展開膨張時に、下ベントホール82が乗員で塞がれることがなく、また、ハンドル10及びハンドル周辺部材(バイザー、メーター等)で塞がれる事態も抑制できる。
また、左右一対の下ベントホール82は、図4に示すように、左右中央の気室54の延長線上よりも幅方向外側であって、かつ、左右の気室53、55の延長線上より幅方向内側に設けられる。つまり、下ベントホール82は、中央の気室54を除く左右の気室53、55の入口に配置される。この構成によれば、中央の気室54に向かうガスを、下ベントホール82から排出させずに頭部対向部42に供給できる。これにより、頭部対向部42の幅方向中央に向けて優先的にガスを供給し易くなる。
このようにして、本実施形態では、上下、前後及び左右のそれぞれに間隔を空けてベントホール81、82を設けているので,塞がれ難く、継続して内圧調整が可能である。なお、各ベントホール81、82の数は、エアバッグ40の要求仕様に応じて設定すればよく、1個にしてもよいし、3個以上にしてもよい。また、各ベントホール81、82の位置についてもエアバッグ40の要求仕様に応じて変更してもよい。
図5はエアバッグ40の展開状態を時系列に示す図である。図5中、横軸は経過時間Tを示し、時間T1はインフレータ32の点火タイミングを示し、時間T2は展開が完了したタイミングを示す。
図5に示すように、時間が経過するに従ってエアバッグ40が上方に伸びるように伸展することによって、エアバッグ40は、首部41、つなぎ部44、及び頭部対向部42(当接部43を含む)の順で展開する。同図5に示すように、展開の初期から下ベントホール82が露出するので、エアバッグ40の内圧の制御を早期に開始できる。下ベントホール82により、エアバッグ40が伸展途中の内圧が適切に制御される。
図5に示すように、時間が経過するに従ってエアバッグ40が上方に伸びるように伸展することによって、エアバッグ40は、首部41、つなぎ部44、及び頭部対向部42(当接部43を含む)の順で展開する。同図5に示すように、展開の初期から下ベントホール82が露出するので、エアバッグ40の内圧の制御を早期に開始できる。下ベントホール82により、エアバッグ40が伸展途中の内圧が適切に制御される。
また、上ベントホール81はエアバッグ40の展開が完了したとき、又は展開が完了する直前に露出する。これにより、展開が完了した後は上下のベントホール81、82によって内圧が調整され、乗員接触時の内圧制御が適切に実施される。なお、各ベントホール81、82の大きさ、形状及び位置等を微調整することによって、内圧制御を微調整可能である。
図6はエアバッグ40の分解図である。
エアバッグ40は、表面基布61及び裏面基布62を独立して備える。さらに、エアバッグ40は、補強布として、第1補強布63、第1補強布63と同形状に形成された第2補強布64、インフレータ側第1重ね布65、及びインフレータ側第2重ね布66を備えている。さらに、インフレータ側第1重ね布65、及びインフレータ側第2重ね布66の下部に重ねられて、インフレータ32からの高温・高圧ガスが最初に供給される箇所の耐熱性及び強度を向上させるための重ね布67、68を備えている。
エアバッグ40は、表面基布61及び裏面基布62を独立して備える。さらに、エアバッグ40は、補強布として、第1補強布63、第1補強布63と同形状に形成された第2補強布64、インフレータ側第1重ね布65、及びインフレータ側第2重ね布66を備えている。さらに、インフレータ側第1重ね布65、及びインフレータ側第2重ね布66の下部に重ねられて、インフレータ32からの高温・高圧ガスが最初に供給される箇所の耐熱性及び強度を向上させるための重ね布67、68を備えている。
第1補強布63は、図3に示すように、表面基布61の内側かつ中縫い部51の領域に重ねられ、第1補強布63の外周に沿う縫合部58Sによって表面基布61に縫合される。第1補強布63によって、表面基布61側の中縫い部51の領域の強度及び耐熱性が向上する。
第2補強布64は、図4に示すように、裏面基布62の内側かつ中縫い部51の領域に重ねられ、第2補強布64の外周に沿う縫合部71Sによって裏面基布62に縫合される。第2補強布64によって、裏面基布62側の中縫い部51の領域の強度及び耐熱性が向上する。
第2補強布64は、図4に示すように、裏面基布62の内側かつ中縫い部51の領域に重ねられ、第2補強布64の外周に沿う縫合部71Sによって裏面基布62に縫合される。第2補強布64によって、裏面基布62側の中縫い部51の領域の強度及び耐熱性が向上する。
図6に示すインフレータ側第1重ね布65及び重ね布67は、表面基布61の内側かつ首部41をカバーする領域に重ねられ、図3に示す縫合部56S等によって表面基布61に縫合される。これによって、表面基布61側の首部41の強度及び耐熱性が向上する。ここで、インフレータ側第1重ね布65は、首部41から第1補強布63までの領域に重なり、首部41から中縫い部51までの強度及び耐熱性を向上させる。
インフレータ側第2重ね布66及び重ね布68は、裏面基布62の内側かつ首部41をカバーする領域に重ねられ、縫製等によって裏面基布62に接合される。これによって、裏面基布62側の首部41の強度及び耐熱性が向上する。ここで、インフレータ側第2重ね布66は、首部41から第2補強布64までの領域に重なり、首部41から中縫い部51までの強度及び耐熱性を向上させる。
図7は第1補強布63の平面図である。なお、図7には、説明の便宜上、縫合部51S、58Sも記載している。なお、第2補強布64は、裏面基布62に取り付けられる点を除いて、第1補強布63と同様であるため、重複説明は省略する。
第1補強布63は、上方に向かって幅が末拡がりの形状を有し、左右一対の中縫い部51をカバーする略台形のシートに形成されている。第1補強布63の外縁と、中縫い部51の縫合部51Sとの間には、少なくとも第1補強布63を縫合する縫合部58Sのスペースが形成される。さらに、第1補強布63の車幅方向外側の側縁63Xと、縫合部58Sとの離間距離を値Xとしたときに、第1補強布63の下縁と、縫合部58Sとの距離を、値Xよりも大きい値Yに設定している(値Y>値X)。この値Yは、縫合部58Sと、中縫い部51を形成する縫合部51Sとの間の距離Zよりも大に設定されている(値Y>値Z)。
第1補強布63は、上方に向かって幅が末拡がりの形状を有し、左右一対の中縫い部51をカバーする略台形のシートに形成されている。第1補強布63の外縁と、中縫い部51の縫合部51Sとの間には、少なくとも第1補強布63を縫合する縫合部58Sのスペースが形成される。さらに、第1補強布63の車幅方向外側の側縁63Xと、縫合部58Sとの離間距離を値Xとしたときに、第1補強布63の下縁と、縫合部58Sとの距離を、値Xよりも大きい値Yに設定している(値Y>値X)。この値Yは、縫合部58Sと、中縫い部51を形成する縫合部51Sとの間の距離Zよりも大に設定されている(値Y>値Z)。
つまり、第1補強布63の左右の余り代(値Xの箇所に相当)、及び縫合部57S、51S間の距離(値Zに相当)に比べて、第1補強布61の下部の余り代91(値Yの箇所に相当)を長く設定している。
余り代91の下端は自由端であるので、余り代91は、縫合部58Sを基端として屈曲することができる。この場合、余り代91の長さYが、縫合部58S、51S間の距離Zよりも大であるので、余り代91が屈曲することで、各縫合部58S、51Sを覆って保護することができる。なお、第1補強布63の左右の余り代(値Xの箇所に相当)を、余り代91よりも短い長さに限定しなくてもよい。
余り代91の下端は自由端であるので、余り代91は、縫合部58Sを基端として屈曲することができる。この場合、余り代91の長さYが、縫合部58S、51S間の距離Zよりも大であるので、余り代91が屈曲することで、各縫合部58S、51Sを覆って保護することができる。なお、第1補強布63の左右の余り代(値Xの箇所に相当)を、余り代91よりも短い長さに限定しなくてもよい。
また、本実施形態では、第1補強布63の下部における幅方向中央に上方凸の切り欠き部92を形成している。この切り欠き部92によって、余り代91が左右に分割される。これによって、左右の余り代91が独立して屈曲でき、左右の中縫い部51の下方に位置する左右の縫合部51Sを独立して保護することができる。
図8はエアバッグ非展開時の表面基布61、第1及び第2補強布63、64、及び裏面基布62を側方から模式的に示す図である。また、図9はエアバッグ膨張展開時の表面基布61、第1及び第2補強布63、64、及び裏面基布62を側方から模式的に示した図である。
なお、図8及び図9では、説明を判りやすくするため、第2補強布64の下部の余り代を、第1補強布63の下部の余り代91と同じ符号を付して示している。また、図9では、ガスの流れを矢印で示し、孔部73を省略している。
なお、図8及び図9では、説明を判りやすくするため、第2補強布64の下部の余り代を、第1補強布63の下部の余り代91と同じ符号を付して示している。また、図9では、ガスの流れを矢印で示し、孔部73を省略している。
図8に示すように、第1及び第2補強布63、64の下部の余り代91の長さYは、縫合部51S、58Sの離間距離Zよりも長い。図9に示すように、エアバッグ膨張展開時には、表面基布61と裏面基布62との膨らみにより、一対の縫合部58Sが引っ張られ、縫合部51S等が露出し、ガスに触れやすくなる。なお、図9では状態を判りやすくするために、一対の縫合部58Sが極端に離れた状態を示している。
本構成では、同図9に示すように、一対の縫合部58Sが引っ張られると、第1及び第2補強布63、64の下部の余り代91が、ガスの圧力を受けて内側に倒れる。これによって、第1補強布63の余り代91が、表面基布61側にて、縫合部51Sに向かうガスを遮蔽する遮蔽壁として機能する。また、第2補強布64の余り代91が、裏面基布62側にて、縫合部51Sに向かうガスを遮蔽する遮蔽壁として機能する。従って、表面基布61と裏面基布62との間に渡って、縫合部51Sをガスの熱から保護することができる。
しかも、同図9に示すように、第1及び第2補強布63、64の余り代91が互いに重なることができるので、縫合部51Sをより効果的に保護することができる。さらに、第1及び第2補強布63、64の縫合箇所である縫合部58Sについても各余り代91によって保護することができる。
なお、余り代91の長さ(値Y)が短いと、余り代91がガスの圧力を受けても屈曲し難くなり、また、屈曲しても縫合部51Sを十分にカバーすることができない。この場合、各余り代91がガス遮蔽壁として十分に機能しなくなるので、ガスの圧力で屈曲し、縫合部51S等を十分にカバーする長さに形成することが好ましい。
なお、余り代91の長さ(値Y)が短いと、余り代91がガスの圧力を受けても屈曲し難くなり、また、屈曲しても縫合部51Sを十分にカバーすることができない。この場合、各余り代91がガス遮蔽壁として十分に機能しなくなるので、ガスの圧力で屈曲し、縫合部51S等を十分にカバーする長さに形成することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態では、エアバッグ40の内部を仕切る仕切り部として、表面基布61と裏面基布62とを互いに連結した連結箇所である縫合部51Sを有している。表面基布61及び裏面基布62の内側に設けられる第1及び第2補強布63、64は、縫合部51Sよりもガスの供給側である下方に向けて指向する余り代91を有し、各余り代91が、縫合部51Sに向かうガスの遮蔽壁として機能する。
この構成によれば、第1補強布63の余り代91によって表面基布61側の縫合部51Sを保護し、第2補強布64の余り代91によって裏面基布62側の縫合部51Sを保護することができる。従って、縫合部51Sを広い領域に渡って保護することができ、簡易な構成で、エアバッグ40の内部を仕切る縫合部51Sを適切に保護可能になる。
この構成によれば、第1補強布63の余り代91によって表面基布61側の縫合部51Sを保護し、第2補強布64の余り代91によって裏面基布62側の縫合部51Sを保護することができる。従って、縫合部51Sを広い領域に渡って保護することができ、簡易な構成で、エアバッグ40の内部を仕切る縫合部51Sを適切に保護可能になる。
また、第1及び第2各補強布63、64の余り代91は、余り代91の基端部(縫合部58S、71Sの位置に相当)と縫合部51Sとの離間距離(値Z)よりも長いので、余り代91が縫合部51Sを覆って保護することができる。これによって、余り代91の遮蔽壁としての機能が向上する。
ここで、縫合部51Sよりもガスの供給側に、他の連結箇所として、第1補強布63(一方の補強布)と表面基布61とを連結した縫合部58Sと、第2補強布64(他方の補強布)と裏面基布62とを連結した縫合部71Sとを有する。各補強布63、64の余り代91は、各補強布63、64の縫合部58S、71Sと縫合部51Sとの離間距離(値Z)よりも長く延出する。この構成によれば、各縫合部58S、71S、51Sを保護することができる。
ここで、縫合部51Sよりもガスの供給側に、他の連結箇所として、第1補強布63(一方の補強布)と表面基布61とを連結した縫合部58Sと、第2補強布64(他方の補強布)と裏面基布62とを連結した縫合部71Sとを有する。各補強布63、64の余り代91は、各補強布63、64の縫合部58S、71Sと縫合部51Sとの離間距離(値Z)よりも長く延出する。この構成によれば、各縫合部58S、71S、51Sを保護することができる。
また、表面基布61と裏面基布62とを互いに連結した連結箇所である縫合部51Sは、エアバッグ40の表面と裏面を構成する一対の基布61、62を、これら基布61、62の間の第1及び第2補強布63、64を含めて連結した縫合部とされる。これにより、エアバッグ40の表面と裏面と補強布63、64とをまとめて連結した縫合部51Sを保護することができる。
また、第1及び第2補強布63、64は、表面基布61と裏面基布62との内側に、それぞれ重ねて設けられるので、余り代91の遮蔽壁としての機能が向上する。
また、第1補強布63の余り代91と第2補強布64の余り代91とは、ガスの圧力で屈曲した際に互いに重なるので、余り代91の遮蔽壁としての機能がより向上する。
また、第1補強布63の余り代91と第2補強布64の余り代91とは、ガスの圧力で屈曲した際に互いに重なるので、余り代91の遮蔽壁としての機能がより向上する。
さらに、本構成では、首部41と頭部対向部42との間でエアバッグ40の表面と裏面の一部を互いに連結して内部空間を絞る中縫い部51を備えている。中縫い部51は、エアバッグ40の幅方向に間隔を空けて形成され、最も幅方向外側に位置する中縫い部51の輪郭を形成する縫合部51Aが、この縫合部51Aの幅方向外側に位置するエアバッグ40の側縁部40L、40Rと平行とされ、隣り合う中縫い部51の対向する輪郭を形成する縫合部51Bが互いに略平行とされる。
この構成によれば、首部41から頭部対向部42に至る領域のボリュームを抑えながら、首部41から頭部対向部42に向かって延びる複数の柱状の気室53〜55を形成できる。従って、インフレータ32の大サイズ化を抑制しながらガスを適切に頭部対向部42に供給可能になる。なお、略平行とは、完全に平行の場合に限定されず、同様の機能を有する範囲を含む。
この構成によれば、首部41から頭部対向部42に至る領域のボリュームを抑えながら、首部41から頭部対向部42に向かって延びる複数の柱状の気室53〜55を形成できる。従って、インフレータ32の大サイズ化を抑制しながらガスを適切に頭部対向部42に供給可能になる。なお、略平行とは、完全に平行の場合に限定されず、同様の機能を有する範囲を含む。
また、最も幅方向外側に位置する中縫い部51と、中縫い部51の幅方向外側に位置するエアバッグ40の側縁部40L、40Rとの離間距離(幅W1、W3)を、隣り合う中縫い部51の離間距離(幅W2)と同じにしている。これにより、複数の気室を同じ幅にでき、各気室53〜55に均等にガスを流し易くなる。
また、中縫い部51は、首部41から頭部対向部42に行くに従って幅が拡がる形状を有するので、末拡がりのエアバッグ40の側縁部40L、40Rとの間に直線状の気室53〜55を容易に形成できる。従って、ガスを円滑に頭部対向部42に供給し易くなる。
また、中縫い部51は、首部41から頭部対向部42に行くに従って幅が拡がる形状を有するので、末拡がりのエアバッグ40の側縁部40L、40Rとの間に直線状の気室53〜55を容易に形成できる。従って、ガスを円滑に頭部対向部42に供給し易くなる。
また、中縫い部51は、エアバッグ40の表面と裏面とを、当該中縫い部51の輪郭に沿って縫合することによって形成されるので、縫製によって中縫い部51を形成できる。従って、中縫い部51を形成するための専用部品が不要である。
また、エアバッグ40には、中縫い部51の領域に第1及び第2補強布63、64が設けられるので、中縫い部51の領域を補強でき、ガスの影響を抑制できる。
また、エアバッグ40には、中縫い部51の領域に第1及び第2補強布63、64が設けられるので、中縫い部51の領域を補強でき、ガスの影響を抑制できる。
さらに、本構成のエアバッグ40は、頭部対向部42よりも上方に配置されるとともに乗員側に開口する上ベントホール81と、上ベントホール81よりも下方に配置されるとともに乗員と反対側に開口する下ベントホール82とを備えている。
この構成によれば、下ベントホール82により、エアバッグ40の展開の初期からエアバッグ40の内圧の制御が可能となり、展開完了後は、上下のベントホール81、82により内圧の制御が可能になる。また、下ベントホール82は乗員の反対側かつ下方に位置するので、乗員等で塞がれ難く、上ベントホール81は乗員の頭部より上方なので、乗員で塞がれない。従って、エアバッグ40の展開及び膨張を継続して制御し易くなる。
この構成によれば、下ベントホール82により、エアバッグ40の展開の初期からエアバッグ40の内圧の制御が可能となり、展開完了後は、上下のベントホール81、82により内圧の制御が可能になる。また、下ベントホール82は乗員の反対側かつ下方に位置するので、乗員等で塞がれ難く、上ベントホール81は乗員の頭部より上方なので、乗員で塞がれない。従って、エアバッグ40の展開及び膨張を継続して制御し易くなる。
また、上ベントホール81及び下ベントホール82は、左右に間隔を空けて2つずつ設けられるので、内圧を適切に制御できる。
また、図1に示すように、エアバッグ40は、自動二輪車1のハンドルポスト9A後方に位置し、下ベントホール82は、ハンドルポスト9Aに支持されるハンドル10よりも下方に設けられる。これにより、エアバッグ40の膨張展開時に、ハンドル10及びハンドル周辺部材で下ベントホール82が塞がれる事態を抑制できる。
また、図1に示すように、エアバッグ40は、自動二輪車1のハンドルポスト9A後方に位置し、下ベントホール82は、ハンドルポスト9Aに支持されるハンドル10よりも下方に設けられる。これにより、エアバッグ40の膨張展開時に、ハンドル10及びハンドル周辺部材で下ベントホール82が塞がれる事態を抑制できる。
また、エアバッグ40は、頭部対向部42の下方が、幅方向に間隔を空けて複数の気室53〜55に仕切られ、下ベントホール82は、幅方向中央の気室54を除く気室53、55の入口に設けられる。この構成によれば、中央の気室54に向かうガスを、下ベントホール82から排出させずに頭部対向部42に供給できる。従って、頭部対向部42の幅方向中央に効率良くガスを供給できる。
また、上ベントホール81は、幅方向中央の気室54の延長線上よりも幅方向外側に設けられ、幅方向外側の気室53、55の延長線上よりも幅方向内側に設けられているので、上ベントホール81が全ての気室53〜55の直上に位置しない。これにより、各気室53〜55から頭部対向部42に供給されたガスをバランスよく排出して内圧を制御し易くなる。
上述の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、表面基布61の内側に第1補強布63を設けるとともに、裏面基布62の内側に第2補強布64を設ける場合を説明したが、各補強布63、64の枚数を変更してもよい。各補強布63、64をそれぞれ複数設けた場合には、余り代91についても多数枚となり、ガス遮蔽壁としての効果をより向上させることができる。各補強布63、64をそれぞれ複数枚設けた場合、各補強布63、64のうち、基布61、62側の余り代91と基布61、62の反対側の余り代91との長さを異ならせてもよい。この場合の実施例を図10に示す。
例えば、上述の実施形態では、表面基布61の内側に第1補強布63を設けるとともに、裏面基布62の内側に第2補強布64を設ける場合を説明したが、各補強布63、64の枚数を変更してもよい。各補強布63、64をそれぞれ複数設けた場合には、余り代91についても多数枚となり、ガス遮蔽壁としての効果をより向上させることができる。各補強布63、64をそれぞれ複数枚設けた場合、各補強布63、64のうち、基布61、62側の余り代91と基布61、62の反対側の余り代91との長さを異ならせてもよい。この場合の実施例を図10に示す。
図10は余り代91の長さを異ならせた実施例を示す。図10ではエアバッグ非展開時の表面基布61、第1及び第2補強布63、64、及び裏面基布62を側方から模式的に示している。
図10に示すように、表面基布61側に位置する第1補強布63の余り代911は、表面基布61側でない第1補強布63の余り代91よりも長く形成される。また、裏面基布62側に位置する第2補強布64の余り代91は、裏面基布62側でない第2補強布64の余り代91(以下、符号91Aを付して示す)よりも長く形成される(図10中、値Y1>Y>Z)
図10に示すように、表面基布61側に位置する第1補強布63の余り代911は、表面基布61側でない第1補強布63の余り代91よりも長く形成される。また、裏面基布62側に位置する第2補強布64の余り代91は、裏面基布62側でない第2補強布64の余り代91(以下、符号91Aを付して示す)よりも長く形成される(図10中、値Y1>Y>Z)
これにより、基布61、62側の余り代91Aが、基布側でない余り代91よりも屈曲し易くなり、ガスの圧力が相対的に小さくても余り代91Aによって縫合部51S等を保護し易くなる。また、余り代91Aとその内側の余り代91とが重なるので、ガスを効果的に遮蔽することができる。
この場合、余り代91A、91の両方を上記値Z以上の長さに形成する方法に限定されず、余り代91については上記値Z未満に形成するなど、適切に保護可能な範囲で適宜に長さを変更してもよい。
また、相対的に長い余り代91Aを設けない場合でも、余り代91によって適切に保護可能な範囲であれば、余り代91の長さを上記値Zよりも短くしてもよい。
この場合、余り代91A、91の両方を上記値Z以上の長さに形成する方法に限定されず、余り代91については上記値Z未満に形成するなど、適切に保護可能な範囲で適宜に長さを変更してもよい。
また、相対的に長い余り代91Aを設けない場合でも、余り代91によって適切に保護可能な範囲であれば、余り代91の長さを上記値Zよりも短くしてもよい。
また、上述の実施形態において、エアバッグ40の形状又は要求仕様に応じて、第1及び第2補強布63、64の位置、形状等を適宜に変更してもよい。また、表面基布61又は裏面基布62に重ねられる他の布地65〜68(図6)についても、枚数、位置及び形状を適宜に変更してもよい。
また、上述の実施形態では、表面基布61と裏面基布62とが別部材の場合説明したが、これに限定されず、表面基布61と裏面基布62とが一体のシートであってもよい。
また、上述の実施形態では、表面基布61と裏面基布62とが別部材の場合説明したが、これに限定されず、表面基布61と裏面基布62とが一体のシートであってもよい。
また、上述の実施形態では、中縫い部51によって区画される複数の気室53〜55を同じ幅に形成する場合を説明したが、これに限定されない。
図11は複数の気室53〜55の幅を異ならせた実施例を示す図である。
図11では、左右の中縫い部51をエアバッグ40の幅中央に寄せて配置している。これによって、幅方向中央の気室54の幅W2が、幅方向外側の気室53、55の幅W1、W3よりも短くなる。
この構成によれば、幅方向外側の気室53、55にガスを流し易くなり、エアバッグ展開時にエアバッグ40の外形状を保ち易くなる、といった効果を期待することができる。なお、各気室53〜55の幅W1〜W3、及び各気室53〜55の断面形状などは、エアバッグ40の要求仕様に応じて適宜に変更してもよい。
図11は複数の気室53〜55の幅を異ならせた実施例を示す図である。
図11では、左右の中縫い部51をエアバッグ40の幅中央に寄せて配置している。これによって、幅方向中央の気室54の幅W2が、幅方向外側の気室53、55の幅W1、W3よりも短くなる。
この構成によれば、幅方向外側の気室53、55にガスを流し易くなり、エアバッグ展開時にエアバッグ40の外形状を保ち易くなる、といった効果を期待することができる。なお、各気室53〜55の幅W1〜W3、及び各気室53〜55の断面形状などは、エアバッグ40の要求仕様に応じて適宜に変更してもよい。
また、上述の実施形態では、左右一対の中縫い部51を設ける場合を説明したが、これに限らず、3つ以上の中縫い部51を幅方向に間隔を空けて設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、エアバッグ40の各部を縫製によって連結する場合を説明したが、縫製以外の連結方法を適用してもよい。例えば、溶着等の接合方法など、公知の連結方法を広く適用可能である。
また、上述の実施形態では、エアバッグ40の各部を縫製によって連結する場合を説明したが、縫製以外の連結方法を適用してもよい。例えば、溶着等の接合方法など、公知の連結方法を広く適用可能である。
また、自動二輪車1のエアバッグ装置30に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されず、自動二輪車以外の車両に使用されるエアバッグ装置に本発明を適用してもよい。例えば、鞍乗型車両などに使用されるエアバッグ装置に本発明を適用可能である。鞍乗型車両は、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)に限定されず、自転車などの他の二輪車、及びATV(不整地走行車両)などの三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
30 エアバッグ装置
40 エアバッグ
40L、40R 側縁部
41 首部
42 頭部対向部
51 中縫い部(絞り部)
51S、57S、58S、71S、72S 縫合部(仕切り部)
53〜55 気室
61 表面基布
62 裏面基布
63 第1補強布
64 第2補強布
81 上ベントホール
82 下ベントホール
91、91A 余り代
92 切り欠き部
W1〜W3 幅
30 エアバッグ装置
40 エアバッグ
40L、40R 側縁部
41 首部
42 頭部対向部
51 中縫い部(絞り部)
51S、57S、58S、71S、72S 縫合部(仕切り部)
53〜55 気室
61 表面基布
62 裏面基布
63 第1補強布
64 第2補強布
81 上ベントホール
82 下ベントホール
91、91A 余り代
92 切り欠き部
W1〜W3 幅
Claims (6)
- ガスが供給されて展開する袋形状であって、前記ガスが導入される首部(41)と頭部対向部(42)との間の幅が前記首部(41)から末拡がりのエアバッグ(40)と、
前記首部(41)と前記頭部対向部(42)との間で、前記エアバッグ(40)の表面と裏面の一部を互いに連結して内部空間を絞る絞り部(51)と、を備えるエアバッグ装置において、
前記絞り部(51)は、前記エアバッグ(40)の幅方向に間隔を空けて形成され、
最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)の輪郭(51A)が、この輪郭(51A)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)と平行であり、隣り合う前記絞り部(51)の対向する輪郭(51A)が互いに略平行であることを特徴とするエアバッグ装置。 - 最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)と、この絞り部(51)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)との離間距離(W1、W3)は、隣り合う前記絞り部(51)の離間距離(W2)と同じであることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 最も幅方向外側に位置する前記絞り部(51)と、この絞り部(51)の幅方向外側に位置する前記エアバッグ(40)の側縁部(40L、40R)との離間距離(W1、W3)は、隣り合う前記絞り部(51)の離間距離(W2)よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記絞り部(51)は、前記首部(41)から前記頭部対向部(42)に行くに従って幅が拡がる形状を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
- 前記絞り部(51)は、前記エアバッグ(40)の表面と裏面とを、当該絞り部(51)の輪郭に沿って縫合することによって形成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグ(40)には、前記絞り部(51)の領域に補強布(63、64)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
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