JP5408092B2 - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、サイドエアバッグ装置に関する。
自動車等の車両においては、シートに着座した乗員を車両の側突等の衝撃から保護することを目的として、例えば特許文献1に示されるようなサイドエアバッグ装置を設けたものが知られている。こうしたサイドエアバッグ装置は、車両のシート毎に独立して設けられるエアバッグを備え、そのエアバッグへのガスの供給により上記シートに着座した乗員の側方であって同乗員と車両のボディサイド部との間に上記エアバッグを膨張展開させるものとなっている。
特開2000−280853公報(段落[0001]〜[0003]、及び図12)
しかし、上記サイドエアバッグ装置において、エアバッグを膨張展開させたとき、シートに着座した乗員の首部を同エアバッグによって支持することは難しい。これは、乗員の首部における上記エアバッグ寄りの部分は、頭部や肩部における上記エアバッグ寄りの部分と比較して車両の幅方向中央寄りに位置しており、同エアバッグ側から見て頭部や肩部に対しへこんだ状態となるためである。
また、上記サイドエアバッグ装置において、エアバッグが膨張展開してシートに着座した乗員に接触するときには、それに伴って同エアバッグが乗員に対し適正位置から車両の前後方向にずれるおそれがある。このように膨張展開したエアバッグが乗員に対し前後方向にずれると、側突等の衝撃からの同エアバッグによる乗員の保護を適切に行えないおそれがある。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シートに着座した乗員の首部を支持することができ、且つ膨張展開したエアバッグが乗員に対し車両の前後方向にずれることを抑制できるサイドエアバッグ装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、車両のシート毎に独立して設けられるエアバッグを備え、そのエアバッグへのガスの供給により前記シートに着座した乗員の側方であって同乗員と前記車両のボディサイド部との間に前記エアバッグを膨張展開させるサイドエアバッグ装置において、膨張展開した状態の前記エアバッグにおける前記シート側の位置には、前記シート側に突出する凸部と前記シート側から凹む凹部とが形成され、前記凸部は、前記シートにおけるシートバックとヘッドレストとの間に対応する部分形成されるとともに、前記凹部は、該凸部の上側と下側との少なくとも一方に上下方向に延びるように形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、ガスの供給を受けて膨張展開した状態のエアバッグは、シートに着座した乗員の側方であって同乗員と車両のボディサイド部との間に位置する。このときには、エアバッグの凸部が乗員の首部に対応した部分にてシート側に突出し、それによって乗員の首部が上記凸部により支持される。一方、このときには、エアバッグの凹部が乗員の頭部と肩部との少なくとも一方に対応して位置する。このため、それら頭部や肩部が上記凹部により包まれた状態となり、それによってエアバッグが乗員に対する適正位置から車両の前後方向にずれることは抑制される。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、膨張展開した状態の前記エアバッグの凹部は、そのエアバッグの上端から乗員の首部上端まで延びるように形成されるとともに、同エアバッグの下端から乗員の首部下端まで延びるように形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、エアバッグが膨張展開した状態では、同エアバッグにおける凸部の上側に位置する凹部が乗員の頭部に対応して位置するとともに、上記凸部の下側に位置する凹部が乗員の肩部等に対応して位置する。従って、このときには乗員の頭部が上記上側の凹部によって包まれた状態になるとともに、乗員の肩部等が上記下側の凹部によって包まれた状態となり、それによってエアバッグが乗員に対する適正位置から車両の前後方向にずれることがより確実に抑制される。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明において、膨張展開した状態の前記エアバッグの凸部は、その車両の幅方向についての厚さが同エアバッグにおける車両の前後方向において最も厚くされていることを要旨とした。
上記構成によれば、膨張展開した状態のエアバッグにおいては、その凸部にて車両の幅方向についての厚さが同エアバッグにおける車両の前後方向において最も厚くされるため、シートに着座した乗員の首部を上記凸部によって的確に支持することができる。
請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明において、膨張展開した状態の前記エアバッグは、前記シート側に位置する第1布部と、前記ボディ側に位置する第2布部と、それら布部を繋ぐとともに上下方向に延びて前記エアバッグ内を互いに連通した状態の二室に区画する区画部とを備え、膨張展開した状態の前記エアバッグの前記凹部は、前記区画部によって同エアバッグに形成されており、膨張展開した状態の前記エアバッグの前記凸部は、同エアバッグにおける前記区画部の上側もしくは下側であって同区画部の存在していない部分によって形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、ガスの供給によりエアバッグを膨張展開させると、同エアバッグにおいてシート側に位置する第1布部とボディ側に位置する第2布部とを繋ぐ区画部により凹部が形成される。このように区画部により凹部を形成できるのは、エアバッグではガスの供給を通じて区画部に対応する部分(凹部に相当)以外の部分で第1布部と第2布部とが離間しようとするのに対し、上記区画部に対応する部分では第1布部と第2布部との離間が同区画部により規制されるためである。一方、ガスの供給によりエアバッグを膨張展開させたとき、同エアバッグにおける上記区画部の上側もしくは下側であって同区画部の存在していない部分、言い換えれば凹部でない部分には凸部が形成される。このように凸部を形成できるのは、エアバッグにおいては、そこへのガスの供給を通じて第1布部と第2布部とが離間しようとするとき、上記区画部に対応する部分(凹部に相当)で第1布部と第2布部との離間が同区画部により規制されるのに対し、上記区画部の存在していない部分では第1布部と第2布部との離間が許容されるためである。以上から分かるように、ガスの供給によりエアバッグを膨張展開させたとき、同エアバッグの区画部によって凹部及び凸部を容易に形成することができる。
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明において、前記区画部は、前記第1布部と前記第2布部とを繋ぐように設けられたテザーによって形成されていることを要旨とした。
上記構成によれば、ガスの供給によりエアバッグを膨張展開させたとき、同エアバッグにおいて、第1布部と第2布部とを繋ぐように設けられたテザーが区画部として機能するため、そのテザーの存在する部分に凹部が形成されることとなる。この場合、エアバッグにおける凹部の形成された部分では、第1布部と第2布部とがテザーの分だけ互いに離間することが可能になることから、その部分に十分なガスを存在させることが可能になる。従って、エアバッグにおける凹部の形成された部分にて側突等による乗員への衝撃を効果的に吸収することができる。
本発明によれば、シートに着座した乗員の首部を支持することができ、且つ膨張展開したエアバッグが乗員に対し車両の前後方向にずれることを抑制できる。
本実施形態のサイドエアバッグ装置が装備された車両用シートを乗員及びエアバッグとともに示す側面図。 車両用シートのシートバックに組み込まれたエアバッグ及びインフレータを、ボディサイド部とともに示す部分平断面図。 図2の状態からエアバッグがシートバックから飛び出して膨張展開した状態を示す部分平断面図。 車両用シート及びボディサイド部の位置関係を乗員及びエアバッグとともに示す正断面図。 車両用シート及びボディサイド部の位置関係を乗員及びエアバッグとともに示す平断面図。 (a)はエアバッグを形成するための基布を示す平面図であり、(b)は同基布によって形成されたエアバッグを示す側面図。 (a)及び(b)は膨張展開したエアバッグと乗員との位置関係を示す概略図であり、(c)〜(e)は(a)及び(b)のエアバッグ及び乗員をそれぞれ矢印C−C方向、矢印D−D方向、及び矢印E−E方向から見た状態を示す概略図。 エアバッグの他の例を示す概略図。 エアバッグの他の例を示す概略図。 エアバッグの他の例を示す概略図。
以下、本発明を自動車のサイドエアバッグ装置に具体化した一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示されるように、サイドエアバッグ装置1は、自動車において乗員Pが着座するためのシート2のシートバック2aに折り畳まれた状態で設けられるエアバッグ4(破線)と、そのエアバッグ4にガスを供給するためのインフレータ5と、そのインフレータ5によるエアバッグ4へのガスの供給を制御する制御装置6とを備えている。この制御装置6には自動車のボディサイド部等に設けられた加速度センサ等からなる衝撃センサ7が接続されており、同衝撃センサ7は自動車のボディサイド部に加えられた衝撃を検出する。そして、制御装置は、衝撃センサ7からの検出信号に基づきインフレータ5を作動させてエアバッグ4にガスを供給する。
図2は、シートバック2aのエアバッグ4周りの構造を示す拡大平断面図である。同図に示されるように、シートバック2aの内部における自動車のボディサイド部8に近い部分には、上記エアバッグ4が折り畳まれた状態で収納されるとともに、そのエアバッグ4にガスを供給するための上記インフレータ5が収納されている。このインフレータ5は、シートバック2aの骨格をなすフレーム9に対し、上記折り畳まれた状態のエアバッグ4とともに固定されている。そして、こうしたエアバッグ4にインフレータ5からのガスが供給されると、折り畳まれた状態のエアバッグ4が膨張展開して図3に示されるようにインフレータ5付近の部分をシートバック2a内に残しつつ同シートバック2aから飛び出した状態となる。
このようにインフレータ5からのガスの供給を受けて膨張展開した状態のエアバッグ4は、図4及び図5に示されるようにシート2に着座した乗員Pの側方であって同乗員Pと自動さのボディサイド部8との間に位置するようになる。言い換えれば、インフレータ5からのガスの供給を受けたエアバッグ4は、上記シート2に着座した乗員Pの側方であって同乗員Pと車両のボディサイド部8との間に膨張展開されるようになる。図4及び図5から分かるように、膨張展開した上記エアバッグ4は、シート2に着座した乗員Pの胴部PT(腰、胸を含む)、肩部PS、首部PN、及び頭部PHに亘って上下方向に延びるとともに、自動車の前後方向については乗員の上記各部位の前後方向全体に亘って延びている。
次に、エアバッグ4の詳細な構造を図6を参照して説明する。なお、図6において、(a)はエアバッグ4を形成するための基布11を示す平面図であり、(b)は基布11によって形成されたエアバッグ4を示す側面図である。
図6(a)に示されるように、基布11は、直線L1を中心とする線対称形状とされており、直線L1に対し一方の片側に位置する第1布部12と、同直線L1に対し第1布部12とは逆の片側に位置する第2布部13とを備えている。第1布部12における図中の裏面には、第1帯布14における幅方向の一辺全体が直線状に縫い付けられている。また、第2布部13における図中の裏面には、第2帯布15における幅方向の一辺全体が直線状に縫い付けられている。これら第1帯布14と第2帯布15とは、直線L1を中心とする線対称となるように位置している。
図6(a)に示される基布11によって図6(b)に示されるエアバッグ4を形成する際には、まず基布11を直線L1にて山折りにして第1布部12と第2布部13とを互いに重ね合わせる。そして、それら重ね合わされた第1布部12と第2布部13との間に位置する第1帯布14と第2帯布15とを、それらの厚さ方向に互いに重ねた状態で図6(a)の二点鎖線L2で示される位置にて縫い合わせることで、第1帯布14と第2帯布15とからなるテザー16(図6(b))が第1布部12と第2布部13とを繋ぐように設けられる。更に、上述したように互いに重ね合わされた第1布部12と第2布部13との外縁部を図6(a)の二点鎖線L3で示されるように縫い合わせることで、図6(b)に示される袋状のエアバッグ4が形成される。
このように袋状に形成されたエアバッグ4には、同エアバッグ4の内部にインフレータ5を挿入するための開口部4aが形成されている。また、エアバッグ4の内部は、区画部として機能する上記テザー16により前室17と奥室18との二室に区画されている。上記テザー16を形成する第1帯布14及び第2帯布15とは、それらの長手方向全体に亘って互いに縫い合わされているわけではなく、上記長手方向の中央部やや上側にて互いに縫い合わされていない部分(以下、スリット19という)が存在する。そして、テザー16における上記スリット19に対応した部分では、前室17と奥室18とが互いに連通した状態となることから、上記部分は区画部として機能しない部分(区画部の存在しない部分)ということになる。
従って、インフレータ5からエアバッグ4内へのガスの供給が行われる際には、そのガスが同エアバッグ4における前室17に流れ、その後に上記スリット19を通過して奥室18に流れる。こうしたエアバッグ4内でのガスの流れにより、折り畳まれた状態のエアバッグ4が膨張展開されるようになる。そして、車両に取り付けられた状態のエアバッグ4が上述したように膨張展開すると、図1に示されるようにシート2に着座した乗員Pに対し同エアバッグ4が図中の二点鎖線L4で示されるように位置する。
同図の二点鎖線L4で示されるように、この状態にあってはエアバッグ4のテザー16において、スリット19がシート2におけるシートバック2aとヘッドレスト2bとの間に対応する部分に位置する。すなわち、エアバッグ4が膨張展開したとき(二点鎖線L4)、上述した位置にスリット19が存在するよう図6(b)における同スリット19の形成位置や大きさが定められている。
また、エアバッグ4が膨張展開したとき(図1の二点鎖線L4)、エアバッグ4のテザー16におけるスリット19以外の部分であって、同スリット19よりも上側に位置する部分は、エアバッグ4の上端から乗員Pの首部PN上端まで延びるように位置する。一方、このときのテザー16におけるスリット19よりも下側に位置する部分は、エアバッグ4の下端から乗員Pの首部PN下端まで延びるように位置する。すなわち、エアバッグ4が膨張展開したとき(二点鎖線L4)、テザー16におけるスリット19よりも上側の部分及び下側の部分が上述した位置に存在するよう、図6(b)のテザー16における同スリット19よりも上側の部分及び下側の部分の形成位置や長さが定められている。
次に、エアバッグ4が上述したように膨張展開した状態での同エアバッグ4の形状について、図7を参照して詳しく説明する。
図7において、(a)は図1の乗員Pと二点鎖線L4で示されるように膨張展開したエアバッグ4との位置関係を模式的に示しており、(b)は(a)の乗員P及びエアバッグ4を車両前方側(図7(a)の右側)から見た状態を模式的に示している。膨張展開した上記エアバッグ4においては、第1布部12が図7(b)の乗員P側(シート2側)に位置する一方、第2布部13が図7(b)の左側(ボディサイド部8側)に位置する。また、図7において、(c)は(a)及び(b)のエアバッグ4を矢印C−C方向から見た断面を模式的に示しており、(d)は上記エアバッグ4を矢印D−D方向から見た断面を模式的に示しており、(e)は上記エアバッグ4を矢印E−E方向から見た断面を模式的に示している。
上記エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19よりも上側であって、同スリット19の存在していない部分、すなわち区画部として機能する部分(区画部の存在する部分)には、同図(c)に示されるように凹部20が上下方向(図中の紙面と直交する方向)に延びるように形成されている。これは、エアバッグ4をガスの供給により膨張展開させると、テザー16に対応する部分以外の部分で第1布部12と第2布部13とが離間しようとするのに対し、上記テザー16(正確には区画部として機能する部分)に対応する部分では第1布部12と第2布部13との離間が同テザー16により規制されるためである。
また、図7(a)のエアバッグ4において、テザー16におけるスリット19よりも下側であって、同スリット19の存在していない部分、すなわち区画部として機能する部分(区画部の存在する部分)には、同図(d)に示されるように凹部21が上下方向(図中の紙面と直交する方向)に延びるように形成されている。このように凹部21が形成されるのも上記と同様の理由による。すなわち、エアバッグ4をガスの供給により膨張展開させると、テザー16に対応する部分以外の部分で第1布部12と第2布部13とが離間しようとするのに対し、上記テザー16(正確には区画部として機能する部分)に対応する部分では第1布部12と第2布部13との離間が同テザー16により規制されるためである。
更に、図7(a)のエアバッグ4において、テザー16のスリット19に対応する部分、すなわちシート2(図1参照)のシートバック2aとヘッドレスト2bに対応する部分には、シート2側(図7(e)の乗員Pの首部PN側)に突出する凸部22が形成されている。これは、エアバッグ4をガスの供給により膨張展開させると、そのガスの供給を通じて第1布部12と第2布部13とが離間しようとするとき、テザー16におけるスリット19に対応する部分(区画部として機能しない部分)では、第1布部12と第2布部13との離間が許容されるためである。こうして形成された凸部22においては、その車両の幅方向(図7(e)の左右方向)についての厚さが同エアバッグ4における車両の前後方向(図7(e)の上下方向)において最も厚くされる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ガスの供給を受けて膨張展開した状態のエアバッグ4は、シート2に着座した乗員Pの側方であって同乗員Pと車両のボディサイド部8との間に位置する。このときには、エアバッグ4の凸部22が乗員Pの首部PNに対応した部分にてシート2側に突出し、それによって乗員Pの首部PNが上記凸部22により支持される。一方、このときには、エアバッグ4における凸部22の上側に位置する凹部20が乗員Pの頭部PHに対応して位置するとともに、上記凸部22の下側に位置する凹部21が乗員Pの肩部PS等に対応して位置する。従って、このときには乗員Pの頭部PHが上記上側の凹部20によって包まれた状態になるとともに、乗員Pの肩部PS等が上記下側の凹部21によって包まれた状態となり、それによってエアバッグ4が乗員Pに対する適正位置から車両の前後方向にずれることは抑制される。
(2)膨張展開した状態のエアバッグ4においては、その凸部22にて車両の幅方向についての厚さが同エアバッグ4における車両の前後方向において最も厚くされるため、シート2に着座した乗員Pの首部PNを上記凸部22によって的確に支持することができる。
(3)ガスの供給によりエアバッグ4を膨張展開させると、同エアバッグ4においてシート2側に位置する第1布部12とボディサイド部8側に位置する第2布部13とを繋ぐ区画部としてのテザー16により凹部20,21が形成される。一方、ガスの供給によりエアバッグ4を膨張展開させたとき、同エアバッグ4における上記テザー16の上側もしくは下側であって同テザー16における区画部として機能しない部分(スリット19に対応)、言い換えれば凹部20,21でない部分には凸部22が形成される。このように、ガスの供給によりエアバッグ4を膨張展開させたとき、同エアバッグ4のテザー16(スリット19を含む)によって凹部20、21及び凸部22を容易に形成することができる。
(4)ガスの供給によりエアバッグ4を膨張展開させたとき、同エアバッグ4において、第1布部12と第2布部13とを繋ぐように設けられたテザー16が区画部として機能するため、そのテザー16の存在する部分に凹部20,21が形成されることとなる。この場合、エアバッグ4における凹部20,21の形成された部分では、第1布部12と第2布部13とがテザー16の分だけ互いに離間することが可能になることから、その部分に十分なガスを存在させることが可能になる。従って、エアバッグ4における凹部20,21の形成された部分にて側突等による乗員Pへの衝撃を効果的に吸収することができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・図8に示されるように、エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19よりも下側の部分を上下方向について短くし、その部分により形成される凹部が乗員Pの肩部PS周りのみを包み込むようにしてもよい。
・図9に示されるように、エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19よりも下側の部分を省略してもよい。この場合、エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19に対応する部分に乗員Pの首部PNを支持する凸部が形成されるとともに、テザー16におけるスリット19よりも上側の部分のみで凹部が形成され、その凹部が乗員Pの頭部PHを包み込むようになる。
・図10に示されるように、エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19よりも上側の部分を省略してもよい。この場合、エアバッグ4において、テザー16におけるスリット19に対応する部分に乗員Pの首部PNを支持する凸部が形成されるとともに、テザー16におけるスリット19よりも下側の部分のみで凹部が形成され、その凹部が乗員Pの肩部PSや胴部PT等を包み込むようになる。
・テザー16を省略するとともに、第1布部12における第1帯布14が縫い付けられる部分に対応した部分と、第2布部13における第2帯布15が縫い付けられる部分に対応した部分とを、直接的に縫い合わせることで区画部を形成してもよい。この場合、上記テザー16におけるスリット19に対応する部分については、上述した直接的な縫い合わせを行わず、それによってエアバッグ4の膨張展開時に上記直接的な縫い合わせの行われない部分(区画部の形成されない部分)に凸部22が形成されるようにする。
・サイドエアバッグ装置1におけるエアバッグ4及びインフレータ5をシート2の車幅方向の側方に位置するボディサイド部8に設けてもよい。
1…サイドエアバッグ装置、2…シート、2a…シートバック、2b…ヘッドレスト、4…エアバッグ、4a…開口部、5…インフレータ、6…制御装置、7…衝撃センサ、8…ボディサイド部、9…フレーム、11…基布、12…第1布部、13…第2布部、14…第1帯布、15…第2帯布、16…テザー、17…前室、18…奥室、19…スリット、20,21…凹部、22…凸部。

Claims (5)

  1. 車両のシート毎に独立して設けられるエアバッグを備え、そのエアバッグへのガスの供給により前記シートに着座した乗員の側方であって同乗員と前記車両のボディサイド部との間に前記エアバッグを膨張展開させるサイドエアバッグ装置において、
    膨張展開した状態の前記エアバッグにおける前記シート側の位置には、前記シート側に突出する凸部と前記シート側から凹む凹部とが形成され、
    前記凸部は、前記シートにおけるシートバックとヘッドレストとの間に対応する部分形成されるとともに、前記凹部は、該凸部の上側と下側との少なくとも一方に上下方向に延びるように形成されている
    ことを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 膨張展開した状態の前記エアバッグの凹部は、そのエアバッグの上端から乗員の首部上端まで延びるように形成されるとともに、同エアバッグの下端から乗員の首部下端まで延びるように形成されている
    請求項1記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 膨張展開した状態の前記エアバッグの凸部は、その車両の幅方向についての厚さが同エアバッグにおける車両の前後方向において最も厚くされている
    請求項1記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 膨張展開した状態の前記エアバッグは、前記シート側に位置する第1布部と、前記ボディ側に位置する第2布部と、それら布部を繋ぐとともに上下方向に延びて前記エアバッグ内を互いに連通した状態の二室に区画する区画部とを備え、
    膨張展開した状態の前記エアバッグの前記凹部は、前記区画部によって同エアバッグに形成されており、
    膨張展開した状態の前記エアバッグの前記凸部は、同エアバッグにおける前記区画部の上側もしくは下側であって同区画部の存在していない部分によって形成されている
    請求項1記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記区画部は、前記第1布部と前記第2布部とを繋ぐように設けられたテザーによって形成されている
    請求項4記載のサイドエアバッグ装置。
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