JP5598853B2 - 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの分岐方法 - Google Patents

光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの分岐方法 Download PDF

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Description

本発明は、分岐作業性に優れる光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルの分岐方法に関するものである。
従来、光ファイバケーブルは、光ファイバ心線が外被で被覆されたものが用いられている。使用時には、このような光ファイバケーブルが分岐され、複数の住居等配線される。
このような、光ファイバケーブルとしては、例えば、光テープ心線を複数枚設置可能な溝が複数外周に形成されるスロットロッドを用い、スロットロッドの中心にテンションメンバを配置したスロット型の光ファイバケーブルがある(特許文献1)。
また、複数の光ファイバ心線を収納したルースチューブを複数配置し、中心にテンションメンバを配置したルース型の光ファイバケーブルがある(特許文献2)。
特開平8−262294号公報 特開2009−86637号公報
しかしながら、従来の略円断面形状の光ファイバケーブルに対し、内部の光ファイバ心線を分岐させる場合には、外部のシースを除去する必要がある。シースの除去は、ニッパやカッタ等が用いられるが、作業が危険であり、また、内部の心線を傷つけるおそれがある。
一方、略円断面形状の光ファイバケーブルのシースを除去する工具として、外周から周方向に所定の深さでシースに刃を入れ、シースを切断するものがある(例えば古河電気工業社製「Fineシースストリッパ」(以下単に「シースストリッパ」と称する))。このようなシースストリッパを光ファイバケーブルの外周にセットし、光ファイバケーブルの外周を周方向に一周させることで、シースに周方向の切り込みを入れることができるものである。したがって、作業が安全である。
しかしながら、シース断面の一部にテンションメンバなどが配置される場合(セントラルコアケーブル)には、シース全厚を周方向にわたって切り込みを入れることができず、このようなシースストリッパを使用することができないため、前述のニッパやカッタ等を用いる必要がある。したがって、シースにテンションメンバ等が埋設されるような場合においても容易に分岐が可能な光ファイバケーブルが望まれる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、シースにテンションメンバ等が埋設される場合であっても分岐作業が容易な光ファイバケーブル等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線を保持する保持部と、前記保持部の外周に形成されるシースとを具備する光ファイバケーブルの断面において、前記シースには、前記シースよりも硬い切断保護部材が埋設されており、前記切断保護部材は、前記光ファイバケーブルのテンションメンバであり、前記光ファイバケーブルの中心に対し、前記切断保護部材の外周部に外接する前記光ファイバケーブルの同心円を想定すると、前記保持部から前記同心円の外側に連通するように、前記シースの内面に切断起点部が形成され、前記切断起点部は、前記シースの内面に形成される切欠き部であり、前記切断起点部には、内部に緩衝部材が設けられ、前記光ファイバ心線が前記切断起点部の内部に入り込むことが防止されることを特徴とする光ファイバケーブルである。
第1の発明によれば、シース内部にテンションメンバ等の硬質部材が埋設されており、光ファイバケーブルを中心として、当該硬質部材である切断保護部材の外周部に外接する同心円を想定した際に、シースの内面側であって同心円の外周側に連通する切断起点部が設けられる。このため、外周から前述のシースストリッパを用いて切断を行うと、切断保護部材の埋設深さまでしかシース外面から周方向の切り込みを入れることができないが、切断起点部が切断保護部材よりも外側に位置するため、切断起点部の深さまで刃を入れることができる。このため、同一深さで切断起点部を軸方向に切断すれば、容易にシースを縦裂きすることができ、この際、切れ込みを入れすぎることにより、内部の光ファイバ心線を傷つけることもない。
の発明は、光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線を保持する保持部と、前記保持部の外周に形成されるシースと、を具備する光ファイバケーブルの断面において、前記シースには、前記シースよりも硬い切断保護部材が埋設されており、前記光ファイバケーブルの中心に対し、前記切断保護部材の外周部に外接する前記光ファイバケーブルの同心円を想定すると、前記保持部から前記同心円の外側に連通するように、前記シースの内面に切断起点部が形成される光ファイバケーブルを用い、前記光ファイバケーブルの外周側から前記シースの周方向に刃の先端が前記切断保護部材に接触する深さまで切れ込みを入れ、当該切り込み深さと略同一切り込み深さとなるように、前記切断起点部に対応する位置の前記シースを前記光ファイバの軸方向に沿って切れ込みを入れることで、前記シースに口あき部を形成し、前記口あき部から内部の光ファイバ心線を取り出して分岐させることを特徴とする光ファイバケーブルの分岐方法である。
の発明によれば、切断起点部まで容易に刃を入れることができるとともに、切断保護部材よりも内周側に刃が入ることがなく、また、内部の光ファイバ心線が刃で損傷を受けることがなく、容易に分岐を行うことができる
本発明によれば、シースにテンションメンバ等が埋設される場合であっても分岐作業が容易な光ファイバケーブル等を提供することができる。
(a)は光ファイバケーブル1の断面図、(b)は光ファイバケーブル1aの断面図。 光ファイバケーブル1に刃19を入れた状態を示す図。 切れ込み21aが設けられた光ファイバケーブル1を示す図。 切れ込み21bが設けられた光ファイバケーブル1を示す図で、(a)は、図3のC−C線断面図であり、切れ込み21aにおける断面斜視図、(b)は(a)のD部拡大断面図。 切れ込み21bを設け、口あけ部23を形成した光ファイバケーブル1を示す図。 (a)は光ファイバケーブル30の断面図であり、(b)は光ファイバケーブル40の断面図。 (a)は光ファイバケーブル50の断面図であり、(b)は光ファイバケーブル60の断面図。 (a)は光ファイバケーブル70の断面図であり、(b)は光ファイバケーブル80の断面図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1(a)は、光ファイバケーブル1の断面図である。光ファイバケーブル1は、光ファイバ心線3、光ファイバ保持部5、シース7、テンションメンバ9、切断起点部11等により構成される。
光ファイバケーブル1の断面略中央位置には、複数の光ファイバ心線3が配置される。光ファイバ心線3は、単心ファイバや、単心ファイバをバンドルしたユニット等であってもよく、テープ心線であっても良い。
光ファイバ心線3の外周には光ファイバ保持部5が設けられる。光ファイバ保持部5は、ポリプロピレンヤーンなどの繊維等であり、光ファイバ心線3を保持する部位である。なお、光ファイバ保持部5は、単に光ファイバ心線3の外周に配置されているのみであり、容易に除去することが可能である。
光ファイバ保持部5の外周にはシース7が設けられる。シース7としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂が使用できる。
シース7の一部には、切断保護部であるテンションメンバ9が埋設される。テンションメンバ9は、光ファイバケーブル1の張力を受け持つ部位であり、光ファイバ心線3の両側方(上下)に形成される。テンションメンバ9としては、例えば鋼線、モノフィラメント、アラミド繊維等による繊維補強プラスチック等が使用できる。なお、テンションメンバ9は、シース7に対して十分に硬い部材である。
シース7の内面側において、テンションメンバ9とは異なる位置に、切断起点部11が設けられる。切断起点部11は、例えば対向する両側方位置に一対形成される。なお、テンションメンバ9と切断起点部11の断面配置は、図示したように互いに垂直な方向であってもよく、ずれた位置であってもよい。また、切断起点部11は、対向する位置ではなく、あえて互いに対向しないよう配置することもできる。所定方向の強度の低下を避けるためである。また、切断起点部11は、シース7の内面であって、光ファイバ保持部5から外周方向に向かって形成される切欠き部(ノッチ)であるが、切欠き部の形状は、図示したようなくさび状である必要はなく、図1(b)に示すように、スリット等であってもよくその形状は問わない。この場合、スリット状の切断起点部11aの幅を、内蔵される光ファイバ心線3の外径よりも狭くすることにより、光ファイバ心線3が、切断起点部11a内に入り込むことがない。なお、この場合、スリット状の切断起点部11aの先端部であって、テンションメンバ外接円15よりも外周側の位置のスリット幅を大きくすれば、切れ込みを入れる際に、確実にスリットと切り込みとを連通させることができる。
ここで、光ファイバケーブル1の中心に対して、テンションメンバ9を包括し、テンションメンバ9の最外周部に外接するテンションメンバ外接円15(光ファイバケーブル1と同心円)を想定すると、切断起点部11の先端は、テンションメンバ外接円15よりも外側まで設けられる。すなわち、切断起点部11は、シース7の最内面側(光ファイバ保持部5外周面)から、テンションメンバ外接円15の外周部までの範囲(切断起点部11が、シース7の外周面までは達しない範囲)に形成される。
シース7の切断起点部11に対応する外表面には、マーク部13が設けられる。マーク部13は、例えば着色された樹脂で形成される。なお、マーク部13は、外周から切断起点部11の位置が判別できれば、凹部や凸部で形成してもよい。
次に、本発明にかかる光ファイバケーブル1を用いた分岐方法について説明する。まず、図2に示すように、光ファイバケーブル1の外周に工具7により切り込みを入れる。工具7は、前述したシースストリッパを用いることができる。すなわち、工具7は、刃19の出代を調整可能であるとともに、所定量の刃の出代を保持したまま、シース7の外周に対して周方向に容易に当該刃の出代に応じた深さの切り込みを入れることができる。
図2は、刃19の出代をBとしてシース7の外周を一周させることで(図中矢印A方向)、シース7に所定深さ(B)の切り込みを入れる例を示す。なお、切り込み深さの設定は、以下のように行う。まず、工具17からわずかに刃19を出して、シース7の外周に切り込みを入れる。全周に対して切り込みが入ったら、刃19をさらに出して再度シース7全周に切り込みを入れる。以上の作業を、刃19の先端がテンションメンバ9に接触するまで繰り返す。
刃19の先端がテンションメンバ9に接触すると、それ以上深くには刃19が入らない。このため、切り込み深さBは、概ね、テンションメンバ9の配置深さとなり、この際の切り込み最深部は、テンションメンバ外接円15(図1)と略一致する。
図3は、前述の方法でシース7の外周に周方向の切り込み21aを入れた状態を示す図である。切れ込み21aは、例えば、分岐作業を行う範囲の両端に2箇所に設けてもよい。
次に、光ファイバケーブル1の軸方向に切れ込み21bを設ける。図4は、切れ込み21bを設けた状態における、切れ込み21aの部位の断面斜視図であり、図4(a)は、図3のC−C線断面図、図4(b)は、図4(a)のD部拡大図である。
切れ込み21bの切れ込み位置は、シース7の外周のマーク部13位置である。切れ込み21bは、前述した切れ込み21aを形成する際に用いた工具17をそのまま用いて形成する。すなわち、図4(b)に示すように、切れ込み21bの切れ込み深さEは、テンションメンバ9の配置深さであり、図2における深さBとほぼ一致する。
切断起点部11先端のシース7外周からの深さは、前述したテンションメンバ9の配置位置(テンションメンバ外接円15の深さ)よりも浅くなる。したがって、切れ込み21bは確実に切断起点部11まで到達し、シース7の外周面からの切れ込み21bは、切断起点部11まで連通する。
光ファイバケーブル1の両側部のそれぞれの切断起点部11位置に切れ込み21bを設けることで、図5に示すように、口あけ部23を形成することができる。必要に応じて、口あけ部23からシース7を周方向に切断することで、内部の光ファイバを容易に取り出すことができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、容易に光ファイバケーブル1に対して分岐を行うことができる。この際、テンションメンバ9がシース7に埋設されていてもシースストリッパである工具17を用いることができ、切断起点部11に切れ込み21bを形成する際に、過剰に刃を挿入することがないため、内部の光ファイバ心線等を損傷することがない。また、切断起点部11が切れ込み21bによって確実に切断され、口あけ部23を形成可能であるため、分岐作業が容易である。
次に、他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において、図1に示した光ファイバケーブル1と同様の機能を奏する構成については、図1と同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図6(a)は、光ファイバケーブル30を示す断面図である。光ファイバケーブル30は、光ファイバケーブル1に対し、緩衝部材31が設けられる点で異なる。切断起点部11の内部には、緩衝部材31が設けられる。緩衝部材31は、切断の妨げとならず、手で簡単に剥離可能な柔軟な樹脂やジェリー状の部材であってもよく、または、切断起点部11を埋めるように配置された紐や繊維状部材であってもよい。
光ファイバ心線3は、前述の通り光ファイバ保持部5により保持されるが、光ファイバ保持部5は、光ファイバ心線3を強固に被覆して保護するものではなく、製造時に光ファイバ心線がバラけない程度に保持するものである。したがって、光ファイバケーブルの曲げ等によって内部の光ファイバ心線3が光ファイバ保持部5の外部にはみ出す恐れがある。光ファイバ心線3が光ファイバ保持部5の外周にはみ出すと、光ファイバ心線3の一部が切断起点部11内部に入り込み、前述した切れ込み21bの形成時に、光ファイバ心線3を傷つける恐れがある。しかしながら、光ファイバ保持部5により光ファイバ心線3を確実に結束すると、分岐作業が困難となる。
そこで、光ファイバケーブル30では、切断起点部11内部にあらかじめ緩衝部材31を配置しておき、光ファイバ保持部5からはみ出した光ファイバ心線3の一部が切断起点部11内部に入り込むことを防止する。したがって、切れ込み21bの形成時に、光ファイバ心線3を傷付けることがなく、また、切断起点部11まで切れ込み21bが形成されれば、容易に口あけ部23を形成することができ、分岐作業の妨げとなることもない。
図6(b)は、光ファイバケーブル40を示す断面図である。光ファイバケーブル40は、光ファイバケーブル1に対して、テンションメンバ9および光ファイバ心線3等の断面での配置が異なる。光ファイバケーブル40では、テンションメンバ9が1か所にのみ設けられる。したがって、光ファイバ心線3および光ファイバ保持部5が、光ファイバケーブル40の中心から偏心した位置に配置される。
このような光ファイバケーブル40であっても、光ファイバケーブル40の中心に対して、テンションメンバ9に外接する同心円であるテンションメンバ外接円15を想定し、テンションメンバ外接円15よりも外周側に切断起点部11が形成されていればよい。また、この場合でも、マーク部13は切断起点部11の位置に対応して形成すればよい。なお、切断起点部11は、図示したように互いに対向する位置に、対向する方向に向けて一対形成してもよく、光ファイバケーブル40の中心から径方向に向けて形成してもよい。
図7(a)は、光ファイバケーブル50を示す断面図である。光ファイバケーブル50は、光ファイバケーブル1に対して、テンションメンバ9が3以上形成されるものである。光ファイバケーブル50の場合でも、テンションメンバ9が配置されない位置において、所定深さの切断起点部11が形成されれば良い。なお、切断起点部11の配置数は、図示したように一対であってもよく、より多く設置してもよい。少なくとも1か所に切断起点部11があれば、本発明の効果を得ることができる。
図7(b)は、光ファイバケーブル60を示す断面図である。光ファイバケーブル60は、光ファイバケーブル1に対して、切断起点部11が断面において1か所のみに形成されるものである。前述の通り、切断起点部11の設置数は、適宜設定され、少なくとも1か所に設けられれば、口あけ部23を形成することができる。なお、内部の光ファイバ心線3の取り出し性等を考慮すれば、切断起点部11は断面において2箇所以上に設けられることが望ましい。
図8(a)は、光ファイバケーブル70を示す断面図である。光ファイバケーブル70は、光ファイバケーブル1に対して、切断起点部の態様が異なる。光ファイバケーブル70では、切断起点部51は切欠き部ではなく紐状部材がシース7に埋設される。紐状部材は、光ファイバケーブル70の中心に対して内周側が光ファイバ保持部5に達しており、外周部がテンションメンバ外接円15の外周が側にはみ出すように設けられる。
なお、紐状部材としては容易に切断が可能な部材であり、シース7の外周側から切れ込み21bを形成する際に、刃の先端で光ファイバケーブル70の軸方向に容易に切断することが可能であるとともに、口あけ部23を形成した後、容易に除去することが可能な部材であればよい。例えば樹脂製の繊維を用いることができる。
図8(b)は、光ファイバケーブル80を示す断面図である。光ファイバケーブル80は、光ファイバケーブル1に対して、テンションメンバ等の断面配置が異なる。光ファイバケーブル80は、略中心位置にテンションメンバ9が配置される。テンションメンバ9の外周には、スペーサである光ファイバ保持部83が設けられ、光ファイバ保持部83のスロットには光ファイバ心線3が収容される。
光ファイバ保持部83の外周には、必要に応じて押さえ巻き等が施され、さらに外周がシース7で被覆される。シース7の一部には、切断保護部材81が埋設される。切断保護部材81は、シース7に対して硬質な樹脂等を用いることができ、刃の抵抗となる程度の硬度があればよい。
シース7の内面側において、切断保護部材81とは異なる位置に、切断起点部11が設けられる。なお、切断起点部11の設置数は、図示した例に限られず、少なくとも1か所に設けられれば良い。
光ファイバケーブル80の中心に対して、切断保護部材81を包括し、切断保護部材81の最外周部に外接する切断保護部材外接円85(光ファイバケーブル80と同心円)を想定すると、切断起点部11の先端は、切断保護部材外接円85よりも外側まで設けられる。すなわち、切断起点部11は、シース7の最内面側から、切断保護部材外接円85の外周部までの範囲(切断起点部11が、シース7の外周面までは達しない範囲)に形成される。
光ファイバケーブル80では、シース7の外周から工具17によって切れ込み21aを設ける際に、刃の先端が切断保護部材81に接するまでの深さまで切れ込みを入れれば良い。当該深さと同一深さで切断起点部を切断することで、容易に口あけ部23を形成することができるとともに、切れ込み21b形成時に過剰に深く切れ込みが入ることで光ファイバ心線3を傷つけることもない。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
たとえば、上記各実施形態で述べた各構成は、当然にそれぞれを組み合わせることができる。また、断面における切断起点部等の配置や形状は図示した例に限られず、本発明の課題を解決可能な範囲で、適宜変更することが可能である。
1、1a、30、40、50、60、70、80………光ファイバケーブル
3………光ファイバ心線
5………光ファイバ保持部
7………シース
9………テンションメンバ
11、11a………切断起点部
13………マーク部
15………テンションメンバ外接円
17………工具
19………刃
21a、21b………切れ込み
23………口あけ部
31………緩衝部材
51………切断起点部
81………切断保護部材
83………光ファイバ保持部
85………切断保護部材外接円

Claims (2)

  1. 光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線を保持する保持部と、前記保持部の外周に形成されるシースとを具備する光ファイバケーブルの断面において、
    前記シースには、前記シースよりも硬い切断保護部材が埋設されており、
    前記切断保護部材は、前記光ファイバケーブルのテンションメンバであり、
    前記光ファイバケーブルの中心に対し、前記切断保護部材の外周部に外接する前記光ファイバケーブルの同心円を想定すると、前記保持部から前記同心円の外側に連通するように、前記シースの内面に切断起点部が形成され、
    前記切断起点部は、前記シースの内面に形成される切欠き部であり、
    前記切断起点部には、内部に緩衝部材が設けられ、前記光ファイバ心線が前記切断起点部の内部に入り込むことが防止されることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 光ファイバ心線と、前記光ファイバ心線を保持する保持部と、前記保持部の外周に形成されるシースと、を具備する光ファイバケーブルの断面において、前記シースには、前記シースよりも硬い切断保護部材が埋設されており、前記光ファイバケーブルの中心に対し、前記切断保護部材の外周部に外接する前記光ファイバケーブルの同心円を想定すると、前記保持部から前記同心円の外側に連通するように、前記シースの内面に切断起点部が形成される光ファイバケーブルを用い、
    前記光ファイバケーブルの外周側から前記シースの周方向に刃の先端が前記切断保護部材に接触する深さまで切れ込みを入れ、当該切り込み深さと略同一切り込み深さとなるように、前記切断起点部に対応する位置の前記シースを前記光ファイバの軸方向に沿って切れ込みを入れることで、前記シースに口あき部を形成し、前記口あき部から内部の光ファイバ心線を取り出して分岐させることを特徴とする光ファイバケーブルの分岐方法。
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