JP5596733B2 - 携帯端末装置および携帯通信機器ならびに通信システム - Google Patents
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Description
また、市場に流通している携帯電話の中で、携帯電話と携帯通信機器(例えば、携帯電話を鞄に入れてもポケット等にしまっておくことでバイブレータにより着信を知らせる着信機能を有する携帯通信機器などとの通信状態に応じて携帯電話の機能をロックする技術も知られている。
このように、携帯端末装置本体を第3者の手により、電源OFFされ、あるいは破棄、破壊等された場合、上記した従来技術のいずれを用いても所定の連絡先に通知されることはなく、非常事態に遭遇した場合の救済措置として効果が得られないといった問題があった。
すなわち、音声処理部13は、MICから入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部20に出力する。
また、音声処理部13は、制御部20から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してSPに出力する。
なお、上記した記憶部14は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等によって構成される。
表示部15は、例えば、通信部11を介して取得したフラッシュコンテンツを含む画像やや待受け画像等の各種情報や画像を表示する。勿論、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの他に、日付、時刻、電池残量といったピクト画像の表示も含まれる。
制御部20は、記憶部14に格納されたプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。すなわち、記憶部14に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
すなわち、携帯電話の電源をOFFする場合、先に携帯通信機器30の電源をOFFして通信を不能にした状態で電源OFF操作を行うように設定することができ、このことにより、通信が可能な状態ではユーザ以外の第三者によって電源OFF操作が行なわれようとしていると判定して電源OFFを抑制し、所定の通報等を行なえるような構成にしている。
なお、これらのブロックが持つ機能は、記憶部14に記憶されるそれぞれのプログラムを制御部20で実行することにより達成されるものであって、制御部20内において実体的に他のブロックと区分され内蔵されるもののみを指すのではなく、あくまで説明の簡略化のために各処理部を分けて表現したものである。
電源検出部201は、電池21のON/OFF状態を検知し、また、ユーザ認証部202は、第2通信部19と指定連絡先通信装置40との間で通信が可能な状況で、パスワード入力もしくは生体によるユーザ認証を行う機能を有する。このとき、主制御部200は、ユーザ認証にて認証が不成立の場合に第1通信部11を介して指定連絡先通信装置40への通信を行う。
カメラ33、音声レコーダ34、GPSレシーバ36、電池37については、携帯電話10が有するものと同様であるため、ここでの説明は重複を回避する意味で説明を省略する。
このため、制御部35は、その内部構成が機能展開され示されるように、主制御部350と、通信状態検出部351と、位置情報取得部352と、周囲情報取得部353とにより構成される。
また、周囲情報取得部353は、周囲の状況に関する情報をカメラ33あるいは音声レコーダ34から取得して主制御部350へ供給し、これを受けた主制御部350は、所定の連絡先(指定連絡先通信装置40)へ周囲情報取得部353で取得された周囲情報を送信する。
以下、図4に示すフローチャートを参照しながら本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の動作としての携帯電話10における電源OFF動作時の制御について詳細に説明する。
ここで、電源OFF動作が検知された場合(ステップS401“Yes”)、主制御部200は、携帯電話10が「通常モード」にあるか「相互通信モード」に有るかを判定する(ステップS402)。
「通常モード」とは、携帯通信機器30との通信に関係なく携帯電話10が制御を行うモードであり、「相互通信モード」とは、携帯通信機器30との通信状況に応じて動作するモードをいう。
ここで、携帯電話10の電源OFF操作がなされる前に携帯通信機器30の電源がOFFされた状態、又は第2通信部19を介した携帯通信機器30との近距離無線通信が可能な距離(例えば10m程度)以上に携帯通信機器30と離れている状態にあり、携帯通信機器30からの応答がなく、携帯通信機器30と第2通信部19及び第4通信部32を用いた近距離無線通信ができないと判定された場合(ステップS404“No”)、携帯電話10の電源OFF時の処理を実行する(ステップS405)。
このとき、主制御部200は周囲情報取得部204経由でカメラ17および音声レコーダ18を起動し、撮影される周囲画像、集音される周囲音声をそれぞれ収録する(ステップS407)。
そして、音声処理部13経由でSPによりブサー音を発し、あるいは振動等により警告を発する(ステップS408)。更に、主制御部200は、表示部15に暗証番号入力画面を表示してユーザに対し操作部12を操作することによる暗証番号の入力を促し、ユーザ認証部202で認証処理を行う。暗証番号認証によらず生体認証でもよい。
このとき、電源OFF処理の実行を禁止するが、画面表示のみOFFしてもよい。なお、電池21(パック)が外される場合にも同様の処理を行うことができ、電池21が取り外される前に行われるバッテリーリッド(電池収納蓋)の取り外しが検出されるとステップS401にて電源OFF動作ありと判断すればよい。この場合、携帯通信機器30との通信状況に関係なく所定の宛先へ各種情報をメールで送信するようにしてもよい。また、認証が成立した場合は(ステップS409“Yes”)、携帯電話10の電池21をOFFして電源OFF時の処理を実行する(ステップS405)。
例えば、発呼、メール送受信、TV視聴、データフォルダ参照、電話帳参照、音楽再生機能の実行にロックをかけ、パスワード入力による認証が成立したところでロックを解除することも考えられる。
このように、携帯通信機器30と通信可能な状態において携帯電話10の電源OFF動作(OFF操作や電池の取り外し動作など)が行われると、所定の宛先への連絡が行われる構成であるため、事前に携帯通信機器30の電源をOFFとした上で携帯電話10の電源OFF動作を行うように設定しておくことにより、正規のユーザではない第3者によって携帯通信機器30の電源が事前にOFFされることなく携帯通信機器30との通信が可能な状態で携帯電話10の電源OFF動作が行われた場合には、異常な状態であると判定して、所定の宛先に連絡されるので、連絡を受けた所定の宛先において携帯電話10での異常状態を認知することができ、状況に応じた対応を行うことができる。
なお、携帯通信機器30は、電源がOFFされた場合に、第4通信部32を介して携帯電話10に電源OFF状態を示す信号を送信するように構成してもよく、この場合、携帯電話10の主制御部200は、電源OFF動作が実行された場合に、携帯通信機器30からの電源OFF信号を受信しているかを検出し、電源OFF信号を受信している、即ち携帯通信機器30が事前に電源OFFされていると判定すると、電源OFF動作に伴う電源処理を実施するようにしてもよい。反対に、携帯通信機器30からの電源OFF信号を受信していないと判定した場合には、携帯通信機器30と通信が不可能な状態であっても、異常な電源OFF動作と判断し、同様に所定の宛先に連絡するように構成してもよい。
即ち、本実施形態における携帯端末装置(携帯電話)10と携帯通信機器30とは、第2通信部19と第4通信部32とを用いて相互に近距離無線通信が可能な構成となっているため、この両者間での通信状態に応じて携帯端末装置(携帯電話)10と携帯通信機器30との少なくとも一方が所定の連絡先(指定連絡先通信装置40)へ情報を送信することができる。
まず、携帯通信機器30の制御部35は、第4通信部32による携帯電話10(第2通信部19)との近距離無線通信による通信状態を検出する(ステップS501)。ここでは、携帯電話10の第2通信部19から定期的に送信される無線信号を受信できているか、又は第4通信部32を介して携帯電話10に向けて送信した無線信号に対して携帯電話10から返送される応答信号を受信したかを検出する。そして、この検出結果に基づき、携帯電話10と近距離無線通信による通信が可能な状態であるか否かを判定する(ステップS502)。そして、携帯電話10と通信可能な状態であると判定した場合、ステップS501に戻る。
ステップS502にて、携帯電話10と通信可能な状態ではないと判定されると、ステップS503に進み、タイマーなどを用いてステップS502の判定からの経過時間を計測し、所定時間が経過した時点での通信状態をステップS501と同様に検出する。そして、この検出結果に基づき、携帯電話10と近距離無線通信による通信が可能な状態であるか否かを再判定する(ステップS504)。そして、携帯電話10と通信可能な状態であると判定した場合、ステップS501に戻る。
ステップS504にて、携帯電話10と近距離無練通信による通信が可能な状態ではないと判定されると、ステップS505に進み、主制御部350は、位置情報取得部352を介してGPSレシーバ36にて受信された衛星からの信号、もしくは基地局から送信されて受信した信号に基づき携帯通信機器30の位置情報を取得する(ステップS505)。
また、ステップS506にて、主制御部350は、周囲情報取得部353にてカメラ33および音声レコーダ34を起動し、撮影される周囲画像、集音される周囲音声を収録する。
そして、ステップS507において、主制御部350は、先に取得した位置情報と周囲情報とを添付したメッセージを生成して所定の宛先(指定連絡先通信装置40)へ第3通信部31を介してメール送信する。また、ステップS508にて、主制御部350は、図示しないブザーやバイブモータを作動させることにより、携帯電話10のユーザ(携帯通信機器30の携帯者)に警告を発した後に、終了する。
また、携帯電話10や携帯通信機器30の何れかでの電池残量が少なくなり、両者間での近距離無線通信が不可能となる場合には、電池残量が少なくなった一方から他方に向けて電池残量の減少に伴い通信不可能となることを示す信号を送信するように構成し、電池残量や当該信号の受信によって通信不可能状態と判定された場合には、異常状態とは認知せず、所定の宛先への連絡は行わないようにしてもよい。
この場合、携帯電話10を置忘れたか、電源が切られたか、電池切れか、あるいは誘拐等、身に危険が起こったことが考えられる。電池切れの場合を除き、いずれも早急に指定連絡先通信装置40に通知する必要がある。このため、携帯電話10からの送信を携帯通信機器30が受信出来ない状況が続くようであれば身の危険の可能性があるとして上記の手順で情報を収集し、指定連絡先通信装置40への通知が可能になる。
また、携帯通信機器30は、小型であるため、携帯電話に比べて犯人に見つかりづらく、また、軽量で容易に身につけることが可能なサイズで構成されるため、本人の負担がほとんど無く持ち歩くことができる。なお、防犯に限らず、携帯電話10を置き忘れた場合にも早期発見が可能になる。また、携帯通信機器30にGPSを搭載することで、携帯通信機器30自身を置き忘れた場合にも携帯通信機器30を探すことが容易になる。
また、図2、図3に示す制御部20、35が有する機能は、全てをソフトウェアによって実現しても、あるいはその少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。例えば、携帯端末装置の主制御部200、携帯通信機器の主制御部350におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
Claims (2)
- 基地局との通信が可能な第1通信部と、
他の通信装置と基地局を介して通信可能な携帯端末装置と近距離通信可能な第2通信部と、
前記第2通信部による前記携帯端末装置との通信状態を判定する通信状態判定部と、
前記通信状態判定部により第2通信部による前記携帯端末装置との通信が電池残量の低下以外の理由で通信できない状態であると判定されると、前記第1通信部により所定の連絡先である前記携帯端末装置と異なる通信装置へ通信を行う通信制御部と、
を有することを特徴とする携帯通信機器。 - 自機器の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
前記通信制御部は、
前記通信装置へ前記位置情報取得部で取得された前記位置情報を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯通信機器。
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