JP4926906B2 - 携帯端末装置 - Google Patents
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Description
この緊急地震速報は、地震災害の軽減に役立つものとして期待され、また、この緊急地震速報による配信提供は行われつつあるが、現状はテレビやラジオ等、有線での速報が主流となっている。
ブロードキャストSMSのデータフォーマットは、基本的にはTIA/EIA(The US Telecommunications Industry Association/Electronic Industries Alliance)IS−637の規定にしたがうこととする。
このため、ある特定のエリアにおいて、ブロードキャストアドレスを含むブロードキャストSMS(BCSMS)を報知すると、ブロードキャストアドレスを認識できる携帯電話5は、ある決められたタイミングでBCSMSを受信できることになる。
このとき、携帯電話5は、現在通信中の基地局におけるベージングチャネルの所定のビットの有無を周期的に監視し、当該ビットの存在が確認できた場合には通信タイムスロットを変更してベージングチャネルにて報知される報知情報を取得する。そして、その報知情報から、時刻情報を抽出するものとする。
図2に示されるように、携帯電話5は、通信部51と、操作部52と、音声処理部53と、スピーカ54と、マイクロフォン55と、表示部56と、記憶部57と、制御部58と、により構成される。
なお、EVDO通信は、1x通信よりも高速であり、1x通信は、EVDO通信と異なり、データ通信の他に音声通信もサポートするといった特徴を有している。
操作部52は、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部58に入力する。
すなわち、音声処理部53は、マイクロフォン55から入力される音声を増幅し、アナログ/デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部58に出力する。
また、音声処理部53は、制御部58から供給される音声データに復号化、デジタル/アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカ54に出力する。
表示部56は、制御部58から供給される映像信号に応じた画像を表示する。具体的には、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの他に、日付、時刻、電池残量といったピクト画像、更には待受け画像の表示も含まれる。
記憶部57は、例えば、制御部58が実行するアプリケーションプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。
なお、上記した記憶部57は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(フラッシュメモリ)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(SRAM、DRAM)等によって構成される。
すなわち、制御部58は、携帯電話の各種の処理(回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧などの制御)が操作部52の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作(通信部51における信号の送受信、音声処理部53における音声の入出力、表示部56の表示)を制御する。
制御部58は、記憶部57に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部58は、記憶部57に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
時刻情報抽出部582は、BCSMSに含まれる時刻情報を抽出し、時刻監視部583による時刻監視のもとで特定された時刻になった場合に安否確認メッセージ生成部584を起動する。
安否確認メッセージ生成部584は、安全確認を促すメッセージを生成して、安否確認について登録済みの利用者の携帯電話5に安否確認メッセージを表示して、当該安否確認メッセージに対する入力応答を促す。
一旦省電力モードに移行すれば、操作部52による解除操作が検知されるまで省電力モードでの電力制御が継続される。
それでも応答がなかった場合、省電力モード制御部588は、強制的に省電力モードによる電力制御を行うことになる。
報知部586はまた、省電力モードによる電力制御時、着信報知に関してのみ通常の着信音から強制的に音および振動による報知に変更して報知する。
また、報知部586は、安全確認メッセージに対する応答があった場合に、あらかじめ登録してある相手携帯電話5に対し、安全通知、もしくは非安全通知のメッセージを送信してもよい。
また、電池残量判定部587は、電池残容量と、第1の閾値より低い第2の閾値とを比較し、当該比較の結果、電池残容量が第2の閾値より低くなった場合に省電力モード制御部588を制御して、第1の省電力モードに比べてより電池の延命化が可能な第2の省電力モードによる電力制御を行わせる。
以下、図4のフローチャートに関連付けて、図2、図3に示した本発明の実施の形態に係る携帯端末装置の動作について詳細に説明する。
BCSMSは、ブロードキャストアドレスをメッセージ内に含み、このブロードキャストアドレスに対応する携帯電話5の全てが動作可能になっている。
このため、ある特定のエリアにおいて、ブロードキャストアドレスを含むBCSMSを報知すると、ブロードキャストアドレスを認識できる携帯電話5は、ある決められたタイミングでこのBCSMSを受信できることは上記したとおりである。
このBCSMSは、制御部58のBCSMSメッセージ取得部581によって取り込まれ、時刻情報抽出部582へ出力される。同時に、BCSMSメッセージ取得部581は、報知部586を起動して着信音を発生させるとともに、例えば、(b)に示されるように表示部56に緊急通報があったことを表示する。
一方、時刻情報抽出部582は、BCSMSメッセージ取得部581が取得したBCSMSのパラメータが示す値を抽出し、時刻監視部583による時刻監視のもとで特定された時刻になった場合に安否確認メッセージ生成部584を起動する(ステップS404:地震発生時刻)。
上記したケースは、被害はなかったものの自分の無事を身内等に連絡したい場合を想定した対応である。操作性は上記した緊急事態IIのケースと同じであるが、自身の安全を予め設定した人に送信することを、ボタン操作の2タッチで可能とする。
なお、この呼び出しは、任意回数、あるいは所定時間だけ繰り返して行われ、それでも応答がなかった場合には(ステップS413“Yes”)、利用者の応答が無いことを、例えば、(g)に示されるように、GPS情報を付し、必要に応じて画像や音声を添付したメールを作成し、緊急事態Iとして、予め設定してある知人の携帯電話5あるいはPC6へメール送信する(ステップS414)。
まず、例えば、(h)に示されるように、制御部58は、表示部56に、電力消費に対する警告表示を行う(ステップS511)。
この警告表示画面を閲覧した所有者により、画面下部に割り付けられ表示される「解除」ボタンが押下されない限り、省電力モード制御部588により、以下に説明する強制省電力モードによる電力制御が継続される。
省電力モード制御部588は、電池残量判定部587で電池残量が20%以上保持していることが判定された場合(ステップS514“Yes”)、省電力モードIとして規定された省電力制御を行い(ステップS515)、電池残量が20%に満たない場合は(ステップS514“No”)、省電力モードIIで規定された省電力制御を行う。
ここでは、省電力のための携帯電話5の制御部位は、表示部56(メインとサブ)と、操作部52のキーバックライトと、カメラと、フラッシュと、着信音と効果音とバイブ、照明、音声発呼、Web、PCサイトビューワ、着信待受時の間欠受信の受信間隔とし、それぞれについて、通常状態と、省電力モードIと、省電力モードIIで異なる電力制御形態を有している。
すなわち、電池残容量が20%以下で突入する省電力モードIIで最も厳しい条件を有する電力制御が強いられ、携帯電話5が有するほとんどの機能がOFFされる他、例えば、表示系にあっては描画デューティ50%(LCDなどの表示部56の画面更新周期を倍にする)、受信間隔についは10秒にする等(通常は5秒)、実使用においては問題がある仕様であっても電池持ちを優先したものにとなっている。
但し、着信音やバイブについては、緊急時のため、通常状態と同じ電力制御形態になっている。
また、緊急事態IIにおいては、意識はあるため、緊急事態I同様、GPS情報や録画情報を送信し、この場合、応援を呼ぶための操作を2タッチで迅速に実現できる効果が得られる。
なお、緊急事態が発生した場合、限られた電池残量の中で所有者は意識して電力低減を心がけることができないため、所有者に表示画面上で緊急事態発生を告知したうえで、通常状態ではありえない省電力モードに強制的に突入することにより、電池の延命化をはかり、このことにより、救出要請後も長時間の待受けを可能とし、より確実性のある安否確認につなげることができる。
また、本発明の実施形態に係る携帯端末装置によれば、携帯端末装置として携帯電話5のみ例示したが、同様の構成を有する、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、や電子手帳、ゲーム機、あるいはノートPC等に搭載される場合も同様に適用が可能である。
Claims (8)
- 通信部と、
表示部と、
操作部とを備え、
前記通信部が緊急通報を受信すると当該受信した緊急通報から特定される時刻情報を抽出し、当該時刻情報により特定される時刻になると、前記表示部に安否を確認するメッセージを表示するとともに、前記メッセージの表示後に、前記操作部による応答入力がなかった場合、強制的に省電力モードでの電力制御を行う制御部と、
を有することを特徴とする携帯端末装置。 - 前記制御部は、
前記操作部による解除操作が検知されるまで前記省電力モードでの電力制御を継続する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 報知部を備え、
前記制御部は、
前記メッセージの表示後、応答入力がなかった場合に前記報知部を所定時間、もしくは所定回数だけ鳴動させ、それでも応答入力がなかった場合に前記省電力モードによる電力制御を行う
ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、
前記メッセージを表示するときに、あらかじめ登録してある相手携帯端末装置に前記通信部により、所定の緊急メールを送信する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、
前記メッセージの表示後に応答入力があった場合に、あらかじめ登録してある相手携帯端末装置に前記通信部を介して安全通知、もしくは非安全通知のメールを送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、
前記省電力モードによる電力制御時、着信報知に関し、強制的に音および振動による報知に変更する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、
前記緊急通報を、基地局を含むネットワーク側装置から送信されるブロードキャストSMS(Short Message Service)を受信することによって認識する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 前記制御部は、
測定した電池残容量を第1の閾値と比較し、当該比較の結果、前記測定した電池残容量が前記第1の閾値より低くなった場合に第1の省電力モードによる電力制御を行い、さらに、前記電池残容量と、前記第1の閾値より低い第2の閾値とを比較し、当該比較の結果、前記電池残容量が前記第2の閾値より低くなった場合に、前記第1の省電力モードに比べてより電池の延命化が可能な第2の省電力モードによる電力制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
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