JP5596465B2 - レンチ - Google Patents

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本発明は、高力ボルトの締付けに使用されるシャーレンチ等のレンチに関する。
例えばシャーレンチには、モータを収容するモータハウジングの上部に、モータの出力軸からトルク伝達される遊星歯車減速機構と、その遊星歯車減速機構からトルク伝達されるアウタスリーブ(出力スリーブ)とを備えた本体部が設けられて、アウタスリーブ内にインナスリーブが同軸で保持されている。
このシャーレンチにおいては、アウタスリーブをトルシア形高力ボルトのナットに嵌合させ、インナスリーブをボルト先端のピンテールに嵌合させた状態でモータを駆動させる。すると、出力軸の回転が遊星歯車減速機構を介して減速されてアウタスリーブに加わり、アウタスリーブがナットを回転させてボルトを締め付ける。一定の締付けトルクに達すると、ボルトのピンテールが破断して締付けが終了するものとなる。
特開平10−15847号公報
しかし、上記シャーレンチにおいては、高力ボルトの締付けを行う際、反動トルクが発生するため、作業者は本体部が回転しないようにハンドルや本体部を強く保持する必要があり、作業の負担となる場合があった。
この反動トルクは、遊星歯車減速機構におけるキャリア間の摩擦抵抗に起因することが知られている。よって、キャリア間に鉄製又は真鍮製のワッシャーを介在させる試みもなされているが、キャリアの端面とワッシャーとの間の摩擦抵抗の低減効果は低く、結局反動トルクの軽減には繋がっていない。
そこで、本発明は、簡単な構成で反動トルクを効果的に軽減して作業者の負担を小さくし、操作性に優れるレンチを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、モータのトルクを、ピンによって遊星歯車を保持するキャリアを軸方向へ複数連結してなる遊星歯車減速機構を介して出力スリーブに伝達するレンチであって、隣り合うキャリア間に、互いに当接してトルクの伝達時には当接面間で摺接する2枚のワッシャーを、互いの当接側と反対側の端面がピンの端面と対峙する位置で介在させたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、2枚のワッシャーは、一方のワッシャーの内径部が一方のキャリアの端面に設けた凸部に嵌合することで当該キャリアに保持され、他方のワッシャーの外径部が他方のキャリアの端面に設けた凹部に嵌合することで当該キャリアに保持されることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、遊星歯車減速機構のキャリア間にワッシャーを2枚介在させる簡単な構成で、反動トルクを効果的に軽減して作業者の負担を小さくすることができる。よって、操作性に優れたレンチが得られる。また、反動トルクの軽減によって締付けの際に流れる電流も小さくなるため、エネルギーロスの解消にも繋がる。
さらに、2枚のワッシャーを、互いの当接側と反対側の端面がピンの端面と対峙する位置で介在させているので、ピンの抜け止め作用も果たすことができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、キャリア間の軸方向の間隔を大きくすることなく、2枚のワッシャーを省スペースでコンパクトに介在させることができる。
シャーレンチの縦断面図である。 遊星歯車減速機構のワッシャー部分(図1において丸で囲んだ部分)の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、レンチの一例であるシャーレンチの縦断面図で、このシャーレンチ1は、上向きにモータ3を収容する筒状のモータハウジング2の上方に、前端(図1の右側を前方とする。)に出力スリーブとしてのアウタスリーブ6を備えた筒状の本体部5を直交状に連設してなる。本体部5内の後方軸心には、モータ3の出力軸4からベベルギヤ7,8を介してトルク伝達されるピニオン9が設けられ、そのピニオン9の前方に、それぞれ複数の遊星歯車12,12を保持する3つのキャリア11A〜11Cを軸方向に連結してなる遊星歯車減速機構10が設けられて、遊星歯車減速機構10の最終段のキャリア11Cの出力部14にアウタスリーブ6が同軸で連結されて、アウタスリーブ6内にインナスリーブ15が同軸で保持されている。
また、モータハウジング2及び本体部5の後面には、両者に跨る格好でコ字状のハンドル16が連結されて、ハンドル16内に、スイッチレバー18を備えたスイッチ17が設けられている。
さらに、本体部5内には、ピニオン9及び遊星歯車減速機構10の各キャリア11A〜11Cの軸心を貫通するロッド19と、そのロッド19の先端に設けられる押圧体20、ロッド19の後端に連結される連結体21及びレバー22等によって、ナットの締付け完了と共に破断してインナスリーブ15内に保持されるピンテールを前方へ押し出すピンテール排出機構が形成されている。
そして、遊星歯車減速機構10の各キャリアは、図2にも示すように、インターナルギヤ23内で遊星歯車12をピン24によって支持する円盤状の保持部13の前端中心に、次段の遊星歯車12の中心に位置する出力部14をそれぞれ連設してなり、後方から、ピニオン9からトルク伝達される第1キャリア11A、第1キャリア11Aの出力部14からトルク伝達される第2キャリア11B、第2キャリア11Bの出力部14からトルク伝達される第3キャリア11Cとなっている。
ここで、第1キャリア11Aの保持部13の前面には、出力部14と同心の円形凸部25が形成されて、その円形凸部25に、第1ワッシャー26の内径部が同心で嵌合されている。一方、第2キャリア11Bの保持部13の後面には、出力部14と同心の円形凹部27が形成されて、その円形凹部27に、第1ワッシャー26と同じ内外径及び厚さを有する第2ワッシャー28の外径部が嵌合されている。この第1、第2ワッシャー26,28は、互いの対向面が当接しており、隣接する第1、第2キャリア11A,11Bの保持部13同士は非接触となっている。
同様に、第2キャリア11Bの保持部13の前面にも、出力部14と同心の円形凸部29が形成されて、その円形凸部29に、第3ワッシャー30の内径部が同心で嵌合されている。一方、第3キャリア11Cの保持部13の後面にも、出力部14と同心の円形凹部31が形成されて、その円形凹部31に、第3ワッシャー30と同じ内外径及び厚さを有する第4ワッシャー32の外径部が嵌合されている。この第3、第4ワッシャー30,32も、互いの対向面が当接しており、隣接する第2、第3キャリア11B,11Cの保持部13同士は非接触となっている。
これらのワッシャー26,28,30,32は鋼製で、互いに当接する対向面には、滑りが生じやすいように研磨加工が施されている。また、各ワッシャーの互いの当接側と反対側の端面は、それぞれ保持部13のピン24の端面と対峙することで、保持部13からのピン24の抜け止め作用も果たしている。
以上の如く構成されたシャーレンチ1は、トルシア形高力ボルトの締付けに用いられる。すなわち、アウタスリーブ6を高力ボルトのナットに嵌合させ、インナスリーブ15をボルト先端のピンテールに嵌合させた状態で、スイッチレバー18を押し込んでスイッチ17をONさせてモータ3を駆動させると、出力軸4の回転がベベルギヤ7,8を介してピニオン9に伝わり、遊星歯車減速機構10の各キャリア11A〜11Cでそれぞれ減速されてアウタスリーブ6に伝わる。よって、アウタスリーブ6がナットを回転させてボルトを締め付ける。一定の締付けトルクに達すると、ピンテールが破断して締付けが終了し、レバー22を操作すると、ロッド19が前進して押圧体20がインナスリーブ15内に残ったピンテールを前方へ排出する。
この締付けの際、遊星歯車減速機構10では、第1、第2キャリア11A,11B間に第1、第2ワッシャー26,28、第2、第3キャリア11B,11C間に第3、第4ワッシャー30,32とそれぞれ2枚のワッシャーを介在させているので、各ワッシャーは、互いに隣接するワッシャーの当接面間で滑りを生じさせながらそれぞれキャリアと共に回転する。このワッシャーの当接面間の摺接により、各キャリア間での摩擦抵抗が効果的に低減されるため、反動トルクは抑えられることになる。
このように、上記形態のシャーレンチ1によれば、隣り合う第1、第2キャリア11A,11B及び第2、第3キャリア11B,11C間に、互いに当接してトルクの伝達時には当接面間で摺接する2枚の第1、第2ワッシャー26,28及び第3、第4ワッシャー30,32をそれぞれ介在させたことで、各キャリア11A〜11C間にワッシャーを2枚介在させる簡単な構成で、反動トルクを効果的に軽減して作業者の負担を小さくすることができる。よって、操作性に優れたシャーレンチ1が得られる。
また、反動トルクの軽減によって締付けの際に流れる電流も小さくなるため、エネルギーロスの解消にも繋がる。因みに、鋼製ワッシャーを用いた上記形態では、ワッシャー1枚の場合と比較して電流値は約1/3まで低下することが確認できている。
また、ここでの2枚のワッシャーは、一方のワッシャー26,30の内径部が一方のキャリアの端面に設けた円形凸部25,29に嵌合することで当該キャリアに保持され、他方のワッシャー28,32の外径部が他方のキャリアの端面に設けた円形凹部27,31に嵌合することで当該キャリアに保持されるようにしているので、キャリア間の軸方向の間隔を大きくすることなく、2枚のワッシャーを省スペースでコンパクトに介在させることができる。
なお、ワッシャーを保持するキャリアの円形凸部と円形凹部とは互いに逆にしてもよいし、どちらも円形凸部としたり、どちらも円形凹部としたりしてもよい。また、円形以外の凹凸部も採用可能である。
さらに、遊星歯車減速機構の構造も上記形態に限らず、例えばキャリアが2段のみや4段以上であってもそれぞれ隣接するキャリア間に2枚のワッシャーを介在させればよい。勿論ワッシャーの材料も鋼製に限らず、当接面間での摺接が可能であれば、真鍮製やアルミニウム製等も使用できる。この場合、表面粗さが小さい材料であれば、研磨加工は必ずしも行わなくてもよい。
その他、レンチもトルシア形高力ボルト用のシャーレンチに限らず、他の高力ボルトに用いる一次締めレンチ等の他のタイプであっても本発明は適用可能である。
1・・シャーレンチ、2・・モータハウジング、3・・モータ、4・・出力軸、5・・本体部、6・・アウタスリーブ、9・・ピニオン、10・・遊星歯車減速機構、11A・・第1キャリア、11B・・第2キャリア、11C・・第3キャリア、12・・遊星歯車、13・・保持部、14・・出力部、15・・インナスリーブ、23・・インターナルギヤ、25,29・・円形凸部、26・・第1ワッシャー、27,31・・円形凹部、28・・第2ワッシャー、30・・第3ワッシャー、32・・第4ワッシャー。

Claims (2)

  1. モータのトルクを、ピンによって遊星歯車を保持するキャリアを軸方向へ複数連結してなる遊星歯車減速機構を介して出力スリーブに伝達するレンチであって、
    隣り合う前記キャリア間に、互いに当接して前記トルクの伝達時には当接面間で摺接する2枚のワッシャーを、互いの当接側と反対側の端面が前記ピンの端面と対峙する位置で介在させたことを特徴とするレンチ。
  2. 前記2枚のワッシャーは、一方の前記ワッシャーの内径部が一方の前記キャリアの端面に設けた凸部に嵌合することで当該キャリアに保持され、他方の前記ワッシャーの外径部が他方の前記キャリアの端面に設けた凹部に嵌合することで当該キャリアに保持されることを特徴とする請求項1に記載のレンチ。
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