JP6243303B2 - 送り構造体及びこれを備えた把持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、爪や可動体を進退させる送りねじ機構に用いられる送り構造体及びこれを備えた把持装置に関し、特に、爪や可動体による把持力を増幅するための機構を具備した送り構造体及びこれを備えた把持装置に関する。
前記把持装置としては、例えば、送りねじが螺合された爪によって対象物を把持するチャックや、送りねじに螺合された可動体と台座に固定された固定体とで対象物を把持するバイスなどがある。
ところで、従来、把持された対象物に対して、大きな荷重がかかる作業を行う場合には、対象物を把持する力を大きくする必要があるため、把持力を増幅する機構を備えた把持装置が提案されている。このような把持装置としては、特開2000−117646号公報に開示されたバイスがある。
このバイスは、案内レールが形成された本体や、この本体と一体的に形成された固定ジョー、案内レールに案内され、固定ジョーに対して接近、離反する方向に移動可能に配置された可動ジョー、この可動ジョーに係合し、これを進退させるスピンドル、当該スピンドルを移動させる増力機構などを備えており、増力機構は、ハンドルなどを用いて駆動軸を回転駆動させた際の回転力が機械的な作用により増幅され、この増幅された力でもって移動する押圧部材などを備え、この押圧部材にスピンドルが接触した状態となっている。
このバイスでは、対象物を把持する際に、スピンドルを回転させることにより可動ジョーを固定ジョーに接近させ、可動ジョーと固定ジョーとによって対象物を把持した後、増力機構の押圧部材を移動させる。これにより、スピンドルが押圧部材により押圧されて移動し、スピンドルに係合した可動ジョーが更に対象物に向けて接近せしめられ、対象物を把持する力が付加的に増幅される。
また、把持力を増幅する機構としては、図18及び図19に示すような構成も提案されている。尚、図18及び図19は、把持力を増幅する機構を備えたチャック100の一部を抜粋して示した図である。
図18及び図19に示すように、上記チャック100は、盤状の本体101や、ねじ穴102aが形成され、本体101に形成された案内溝に沿って進退する把持爪102、この把持爪102のねじ穴102aに螺合し、一端部に六角部103aが形成された送りねじ103、当該送りねじ103の一端部を取り囲むように、本体101の外周面に固設された円弧状の第1歯車104、一端部に第1歯車104と噛合する第2歯車106及び後述するハンドル107が取り付けられる六角部105aを有し、他端部が送りねじ103の六角部103aに取り付けられるクランク105、前記六角部105aに取り付けられるハンドル107などから構成される。
このチャック100によれば、クランク105及びハンドル107を取り外した状態で、送りねじ103を回転させて把持爪102を対象物に向け移動させ、当該把持爪102によって対象物を把持する。しかる後、クランク105及びハンドル107を取り付けて、ハンドル107を回転させる。これにより、ハンドルトルクが所定の減速比倍に増幅されて、送りねじ103に入力される。
尚、減速比は、第1歯車の歯数をZ1’、第2歯車の歯数をZ2’とすると、
(数式1)
減速比=Z1’/Z2’+1
によって定まり、構造上の関係から、減速比は5〜8倍程度となっている。
このように、上記いずれの把持装置においても、送りねじによって生じる推力を付加的に増幅させることができる。
しかしながら、上記バイスにおいては、スピンドルの一端側に増力機構を備えた構成となっているため、増力機構の分だけバイス全体の大型化を避けることができず、また、上記チャックにおいては、対象物に対してより強力な把持力を作用させたい場合であっても、その構造上の問題から作用させる把持力に限界があるという問題がある。
そこで、本出願人は、対象物に対して強力な把持力を作用させることができ、且つ把持装置を従来よりも小型化することができる送り構造体を提案している(特願2013−051544号)。
図20及び図21に示すように、この送り構造体200は、外周面に雄ねじ部202が形成されるとともに、内周面の一部に雌ねじ部203が形成された円筒体201や、貫通穴を有し、円筒体201の一端側に嵌挿された第1受体204、円筒体201の他端側に嵌挿された第2受体206、基軸部208及び偏心部209からなり、基軸部208が第1受体204の貫通穴に挿入された偏心軸207、外周面に歯部が形成され、中心に穿孔された貫通穴に偏心軸207の偏心部209が挿入された外歯歯車210、内周面に歯部が形成され、その一部が外歯歯車210の歯部と噛合する内歯歯車212、外周面に雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部が前記円筒体201の雌ねじ部203と噛合するとともに、一端側が前記内歯歯車212と係合した状態で、円筒体201に配設されたねじ体213から構成されている。
また、第1受体204における外歯歯車210と対向する面には、複数の凹部205が周方向に沿って等間隔に形成され、外歯歯車210における第1受体204と対向する面には、前記複数の凹部205に遊嵌される凸部211が周方向に沿って等間隔に形成されている。尚、この送り構造体200においては、前記外歯歯車210の歯数よりも内歯歯車212の歯数の方が多くなるようにしている。
この送り構造体200によれば、例えば、送り構造体200が適宜チャック本体に所定の姿勢で回転自在に支持されるとともに、円筒体201の外周面の雄ねじ部202に適宜把持爪の雌ねじ部が噛合した状態で、第1受体204を所定方向に回転させて、把持爪を移動させ、当該把持爪を対象物に当接させた後、偏心軸207を所定方向に回転させる。これにより、この偏心軸207の偏心部209が挿入された外歯歯車210が基軸部208の軸心を中心とし、且つ偏心部209の偏心量を半径とした旋回運動を行い、外歯歯車210に噛合した内歯歯車212が、偏心軸207一回転につき、一歯分だけ同方向に回転する。
ここで、この送り構造体200における外歯歯車210及び内歯歯車212は、所謂ハイポサイクロイド機構を構成している。このハイポサイクロイド機構における減速比は、外歯歯車210の歯数をZ1、内歯歯車212の歯数をZ2とすると、
(数式2)
減速比=Z1/(Z2−Z1)+1
によって定まる。
したがって、例えば、外歯歯車210の歯数(Z1)を29、内歯歯車212の歯数(Z2)を30とした場合には、30倍という減速比が得られる、即ち、上記チャック100の場合よりも減速比が格段に向上したものとなる。
そして、内歯歯車212が回転することにより、これに係合したねじ体213が偏心軸207から入力したトルクの所定倍のトルクでもって回転し、ねじ体213の雄ねじ部に雌ねじ部203が螺合した円筒体201が大きな力で移動する。したがって、強力な推力を把持力に付加することができ、対象物を従来よりも強力な把持力で把持することができる。
また、送り構造体200の内部に増力機構たるハイポサイクロイド機構を内蔵しているため、装置全体を小型化することもできる。
特開2000−117646号公報
ところで、上記従来の送り構造体200においては、ハイポサイクロイド機構を介して把持力に推力を付加する際に、外歯歯車210が内歯歯車212から受ける強力な回転トルクが、当該外歯歯車210の凸部211及び第1受体204の凹部205を介して、第1受体204へと伝達される。
ここで、外歯歯車210が受ける強力な回転トルクが凸部211から凹部205に伝達される際に、例えば、図21の矢印方向に偏心軸207を回転させた場合には、その回転力が全ての凹部205に対して均一には作用せず、一部の凸部211及び凹部205(図21中の紙面左側の凹部)に特に大きな負荷が作用した状態となる。そのため、一部の凸部211の形状が歪むといった問題や、凹部205の径が拡大する或いは凹部205間に亀裂が生じるといった問題が生じる。また、大きさが不均一な負荷が作用していることで、偏心軸207の偏心部209に対して外歯歯車210から作用する力が不均一な状態、即ち、外歯歯車210が偏心部209に対して片当たりした状態となるため、摩擦等によってトルクの損失が発生するという問題も生じる。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、部品の破損やトルクの損失の発生を防止した上で、装置全体を小型化でき、且つ強力な把持力を発現することができる送り構造体及びこれを備えた把持装置の提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、
外周面に雄ねじ部が形成されるとともに、少なくとも内周面の一部に雌ねじ部が形成された円筒体と、
中心部に貫通穴が形成されるとともに、該貫通穴の軸線が前記円筒体の軸線と同軸となった状態で前記円筒体の一端側に嵌挿された第1受体と、
前記円筒体の他端側に嵌挿された第2受体と、
前記円筒体内の前記第1受体と第2受体との間に、外周面に形成された雄ねじ部が前記円筒体の内周面に形成された雌ねじ部と螺合した状態で配設され、前記第1受体と対向する面に受け穴が形成されたねじ体と、
基軸部及び該基軸部の軸線に対して偏心した偏心部からなり、前記基軸部の両端が前記第1受体の貫通穴及びねじ体の受け穴にそれぞれ回転自在に挿入された偏心軸と、
外周面と同軸となるように内周面に歯部が形成され、前記円筒体の軸線を中心に該円筒体と一体的に回転可能となるように前記ねじ体と係合した状態で、前記第1受体と前記ねじ体との間に配設された内歯歯車と、
外周面に歯部が形成されるとともに、中心部に表裏に貫通した貫通穴が形成され、前記歯部の一部が前記内歯歯車の歯部の一部と噛合し、且つ前記貫通穴に前記偏心軸の偏心部が回転自在に挿通された状態で、前記内歯歯車の環内に配設された外歯歯車と、
中心部に表裏に貫通した貫通穴が形成され、該貫通穴に前記偏心軸の偏心部が回転自在に挿通された状態で、前記第1受体と外歯歯車との間に配設された連結体とからなり、
前記円筒体は、該円筒体の軸線を中心に前記第1受体と一体的に回転可能となるように、該第1受体に係合し、
前記連結体と第1受体とは第1係合機構によって係合し、前記連結体と外歯歯車とは第2係合機構によって係合しており、
前記第1係合機構は、前記連結体における第1受体と対向する面又は第1受体における連結体と対向する面のいずれか一方の面に形成された第1係合溝と、他方の面に突設され、前記第1係合溝に沿ってスライド自在に該第1係合溝に係合する第1係合部とからなり、
前記第2係合機構は、前記連結体における外歯歯車と対向する面又は外歯歯車における連結体と対向する面のいずれか一方の面に形成された第2係合溝と、他方の面に突設され、前記第2係合溝に沿ってスライド自在に該第2係合溝に係合する第2係合部とからなり、
前記連結体と第1受体とが係合し且つ前記連結体と外歯歯車とが係合した状態において、前記第1係合溝と第2係合溝とは、前記連結体の貫通穴の軸線を中心とする位相がずれており、
前記内歯歯車の歯数は、前記外歯歯車の歯数よりも多くなっていることを特徴とする送り構造体に係る。
また、上記送り構造体と、
表面の所定点を中心として放射状に設けられた少なくとも2つの案内溝を有する本体と、
前記本体の各案内溝にそれぞれ係合するように配設され、該案内溝に沿って進退自在に設けられるとともに、前記案内溝に沿って形成された雌ねじ部を有する少なくとも2つの把持爪とを備えた把持装置であって、
前記送り構造体は、前記第1受体及び第2受体が回転自在に支持され、且つ前記把持爪の雌ねじ部に前記円筒体の外周面に形成された雄ねじ部が螺合した状態で、前記案内溝内且つ前記把持爪の下方に配設されている把持装置に係る。
以上の構成を備えた本発明に係る送り構造体及びこれを備えた把持装置によれば、まず、本体の所定点近傍に対象物を配置する。尚、対象物の形状としては、円柱形状や多角柱形状、筒形状を例示することができ、円柱形状や多角柱形状といった中実の対象物を把持する際には、予め各把持爪をそれぞれ本体の外方寄りの後退位置に位置させておき、筒形状といった中空の対象物を把持する際には、予め各把持爪をそれぞれ本体の内方よりの進出位置に位置させておく。
ついで、第1受体を正回転又は逆回転させることにより、この第1受体に係合し、その軸線を中心に当該第1受体と一体的に回転可能となっている円筒体を同方向に回転させ、この円筒体外周面の雄ねじ部に雌ねじ部が螺合した把持爪を、案内方向に沿って移動(前進又は後退)させ、各把持爪を対象物に当接させた後、第1受体を更に回転させて、各把持爪によって対象物を把持する。尚、第1受体と外歯歯車とが、第1及び第2係合機構によって連結体を介して連結された状態となっているため、第1受体を回転させることにより、これに追従して外歯歯車も同方向に回転するとともに、この外歯歯車に噛合した内歯歯車も同方向に回転し、更に、内歯歯車に係合したねじ体も同方向に回転する。
次に、偏心軸を回転させる。これにより、上記と同様に、外歯歯車が基軸部の軸心を中心とし、且つ偏心部の偏心量を半径とした旋回運動をし、外歯歯車に噛合した内歯歯車が、偏心軸一回転につき一歯分だけ同方向に回転する。
本発明に係る送り構造体においても、上記ハイポサイクロイド機構を採用しており、その減速比は数式2によって定まる。尚、このハイポサイクロイド機構においては、内歯歯車の歯数を外歯歯車の歯数よりも多くすることにより、高い減速比が得られるが、内歯歯車の歯数を一定とした場合、内歯歯車の歯数を外歯歯車の歯数よりも1枚だけ多くした場合に、最も大きな減速比が得られる。したがって、本発明に係る送り構造体においては、少ない歯数で最も効率良く大きな減速比を得るために、内歯歯車の歯数を外歯歯車の歯数よりも1枚だけ多くした構成とすることがすることが好ましい。
そして、ハイポサイクロイド機構によって大きな回転トルクを得た内歯歯車が回転することにより、これに係合したねじ体も同方向に回転し、ねじ体の雄ねじ部が雌ねじ部に噛合した円筒体が軸方向に沿って大きな力で移動(前進又は後退)する。これにより、把持爪が対象物を把持する力に大きな力が付加されて把持力が増幅され、対象物がより強力な把持力で把持される。
ところで、本発明に係る送り構造体においても、外歯歯車から内歯歯車に対して強力な回転トルクが作用し、この回転トルクが連結体を介して第1受体へと伝達される。しかしながら、本発明に係る送り構造体は、上述したように、第1受体と連結体とが第1係合機構によって係合するとともに、外歯歯車と連結体とが第2係合機構によって係合している。したがって、外歯歯車の回転トルクが第2係合機構を構成する第2係合溝及び第2係合部に対して偏心軸の軸心を中心とした略偶力として作用し、従来のような片当たり状態の発生が抑えられるため、送り構造体を構成する部品の破損を防止できるとともに、入力トルクに対する出力トルクの損失を抑えることができる。
このように、本発明に係る把持装置によれば、送り構造体の内部に所謂ハイポサイクロイド機構を内蔵したことによって、対象物を把持する力に大きな力を付加することができ、対象物に対して強力な把持力を容易に作用させることができ、また、従来よりも把持装置全体の小型化を図ることができる。更に、部品の破損やトルクの損失が発生するのを防止することができる
また、上記把持装置は、
前記送り構造体と、
表面に設けられた少なくとも1つの案内溝を有する本体と、
前記本体の表面に、固定又は移動自在に設けられた少なくとも1つの把持体と、
前記本体の案内溝に係合するように配設され、該案内溝に沿って進退自在に設けられるとともに、前記案内溝に沿って形成された雌ねじ部を有する少なくとも1つの把持爪とを備えた把持装置であって、
前記案内溝の配設方向及び前記把持体の移動方向は、前記本体の表面の所定点を中心として放射状に設定され、
前記送り構造体は、前記第1受体及び第2受体が回転自在に支持され、且つ前記把持爪の雌ねじ部に前記円筒体の外周面に形成された雄ねじ部が螺合した状態で、前記案内溝内且つ前記把持爪の下方に配設された構成であっても良い。
この送り構造体を備えた把持装置によれば、まず、本体の所定点近傍に対象物を配置する。尚、この際、上記と同様に、対象物が中実である場合には、予め各把持爪をそれぞれ本体の外方寄りの後退位置に位置させておき、対象物が中空である場合には、予め各把持爪をそれぞれ本体の内方寄りの前進位置に位置させておく。また、把持体が移動自在である場合には、同様に、対象物が中実であれば後退位置に、中空であれば前進位置に位置させておく。
ついで、前記第1受体を所定の方向に回転させて、この第1受体に係合し、その軸線を中心に第1受体と一体的に回転可能となっている円筒体を同方向に回転させ、この円筒体の雄ねじ部に雌ねじ部が螺合した把持爪を案内溝に沿って移動させて把持爪を対象物に当接させる。また、前記把持体が移動自在である場合には、この把持体も対象物に向けて移動させ当接させる。しかる後、前記第1受体を更に回転させて、把持爪と把持体とによって対象物を把持する。
その後、偏心軸を回転させて、この偏心軸の偏心部が挿入された外歯歯車を、基軸部の軸心を中心とし、且つ偏心部の偏心量を半径として旋回させることで、上述したように、ハイポサイクロイド機構によって得られた大きなトルクでもって外歯歯車に噛合した内歯歯車が回転し、この内歯歯車に係合したねじ体が回転する。これにより、ねじ体の雄ねじ部に雌ねじ部が螺合した円筒体が大きな推力で移動し、対象物に作用する把持力に大きな力が付加される。
以上、本発明に係る送り構造体及びこれを備えた把持装置によれば、対象物に対して強力な把持力を容易に作用させることができ、また、装置全体の小型化を図ることができる。更に、従来生じていた片当たり状態の発生を抑えることができるため、部品の破損を防止でき、入力トルクに対する出力トルクの損失を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るチャックの正面図である。 図1における矢示A−Aの断面図である。 図1における矢示B−Bの断面図である。 図1における矢視C方向から見た側面図である。 送り構造体を示す断面図である。 第1受体を示す斜視図である。 外歯歯車を示す斜視図である。 連結体を示す斜視図である。 図5における矢視D方向から見た側面図である。 図5における矢示E−Eの断面図である。 図5における矢示F−Fの断面図である。 図5における矢示G−Gの断面図である。 図5における矢示H−Hの断面図である。 図5における矢示I−Iの断面図である。 図5における矢示J−Jの断面図である。 中実ワークを把持した状態を示す説明図である。 中空ワークを把持した状態を示す説明図である。 従来のチャックの一部を示す断面図である。 従来のチャックの一部を示す側面図である。 従来の送り構造体を示す断面図である。 図20における矢示K−Kの断面図である。
以下、本発明の具体的な実施形態に係る把持装置について、チャックを例にとって、図面を参照して説明する。
図1〜図4に示すように、本例のチャック1は、中心部にワークWが配置される円盤状の本体2と、この本体2の周方向に等間隔(本例では90°間隔)に設けられるとともに、本体2の径方向に沿って進退自在に設けられ、前記中心部に配置されるワークWを把持する同一形状の4つの把持爪10と、本体2の径方向に沿って配設され、前記4つの把持爪10をそれぞれ進退させる4つの送り構造体20とから構成されている。
尚、前記径方向とは、本体2の中心から放射状に広がる方向を意味する。
前記本体2には、その前端面部に、横断面形状が略T字形状をした4つの案内溝3が、前記径方向に沿い且つ周方向に等間隔(本例においては90°間隔)に形成されている。また、本体2には、4つの送り構造体20がそれぞれ配設される横断面視円弧形状の収納室4が、前記案内溝3と連通するように、当該案内溝3の下方に形成されている。尚、前記各案内溝3の上側開口部の両側には、この案内溝3に係合する把持爪10の浮き上がりを防止するための浮上防止板5がボルト6によって固設されている。
前記4つの把持爪10は、その下面に、進退方向に沿って円弧状の雌ねじ部11が形成され、また、各把持爪10の下側両側面には、案内溝3と係合する係合凸部12が進退方向に沿って形成されている。斯くして、各把持爪10は、それぞれ案内溝3に案内されて前記径方向に沿って移動する。
次に、図5〜図15を参照して、送り構造体20の構造について詳細に説明する。
前記送り構造体20は、外周面に雄ねじ部22が形成された円筒体21と、貫通穴28が形成され、前記円筒体21の一端側(図5の紙面左側であり、以下、「後端側」という)に嵌挿された第1受体27と、前記円筒体21の他端側(図5の紙面右側であり、以下、「前端側」という)に嵌挿された第2受体35と、基軸部41及びこの基軸部41の軸線に対して偏心した偏心部42からなり、前記第1受体27の貫通穴28に基軸部41が挿入された偏心軸40と、外周面に歯部が形成されるとともに、中心部に表裏に貫通した貫通穴46が形成され、この貫通穴46に偏心軸40の偏心部42が回転自在に挿入された外歯歯車45と、内周面に歯部が形成され、この歯部の一部が外歯歯車45の歯部の一部と噛合するとともに、前端面にキー部51が形成された内歯歯車50と、外周面に雄ねじ部57が形成されたねじ部材56及び内歯歯車50のキー部51に係合するキー溝58が後端面周縁部に形成され、前記ねじ部材56よりも大径に形成されたフランジ部材60からなるねじ体55と、中心部に貫通穴66が形成され、当該貫通穴66に偏心軸40の偏心部42が挿入された状態で、前記第1受体27と外歯歯車45との間に配設された連結体65から構成されている。
前記円筒体21は、中間部内周面に内径が径方向に縮径した小径部23が形成され、この小径部23の内周面に雌ねじ部24が形成されており、前記小径部23の両側(前端側及び後端側)は、それぞれ小径部23よりも内径の大きい大径部25a、25bとなっている。また、後端側の大径部25bの内周面には、キー溝26が形成されている。
図6にも示すように、前記第1受体27は、縦断面視円形状の部材からなり、その前端面には、当該前端面から前方に向けて突出し且つ前記貫通穴28を挟んで分離した状態で長手方向が径方向に沿って形成された略矩形状の2個一対の第1係合部29が形成され、後端側には、六角部30が形成されている。また、この第1受体27の中間部には、径方向に拡径したフランジ部31が形成されており、このフランジ部31の外周面には、矩形状のキー体32がボルトによって固設されている。そして、この第1受体27は、キー体32と円筒体21のキー溝26とが係合した状態で、貫通穴28の軸線が円筒体21の軸線と同軸となるように、円筒体21に嵌挿されており、第1受体27と円筒体21とが円筒体21の軸線を中心として一体的に回転するようになっている。尚、前記キー体32は、その長手方向がキー溝26の長手方向よりも短く形成されており、キー体32とキー溝26とが係合することによって、円筒体21と第1受体27とが相互に軸線周りに回転するのが規制される一方、軸線に沿った方向へは相互に移動可能となっている。
前記第2受体35は、縦断面視円形状の部材からなり、その中間部には、径方向に拡径し、後端側に段付き部36aを有するフランジ部36が形成されており、当該フランジ部36の前端側は、フランジ部36よりも径の小さい中径部37、フランジ部36よりも後端側は、中径部37よりも径の小さい小径部38となっている。
前記偏心軸40は、上述したように、基軸部41と、この基軸部41の軸方向中間部に、その軸線が基軸部41の軸線に対して偏心して形成された偏心部42とからなり、基軸部41の後端側が第1受体27の貫通穴28に回転自在に挿入されている。また、この偏心軸40の後端面には、六角部43が突設されており、当該六角部43に適宜ハンドルを取り付けることで、偏心軸40を回転させることができるようになっている。尚、図11〜図13中のM1は基軸部41の軸心を示し、M2は偏心部42の軸心を示している。
図7にも示すように、前記外歯歯車45は、中心部に表裏に貫通した貫通穴46が穿孔されるとともに、後端面には、当該後端面から後方に向けて突出し且つ前記貫通穴46を挟んで分離した状態で長手方向が径方向に沿って形成された略矩形状の2個一対の第2係合部47が形成されている。そして、この外歯歯車45は、貫通穴46に偏心軸40の偏心部42が挿入された状態で、円筒体21の内部空間内に配設されている。尚、本例の外歯歯車45は、その外周面に26枚の歯が形成されている。
前記内歯歯車50は、外周面の中心軸と内周面の中心軸とが同軸となっており、内周面に歯部が形成されるとともに、前端面の周縁部にキー部51が形成され、歯部の一部が前記外歯歯車45の歯部の一部と噛合した状態で、円筒体21の内部空間内に配設されている。尚、本例の内歯歯車50は、その内周面に27枚の歯が形成されている。
前記ねじ体55は、ねじ部材56及びフランジ部材60からなり、上述したように、ねじ部材56は、その外周面に雄ねじ部57が形成され、後端面には、その中心部に受け穴58が形成されるとともに、当該受け穴58を挟んで対向する位置に縦断面視円弧状の係合部59が形成されている。また、前記フランジ部材60は、その中心部に表裏に貫通した貫通穴61が形成され、前端面には、貫通穴61を挟んで対向する位置に、前記ねじ部材56の係合部59と係合可能な縦断面視円弧状の係合部62が形成されており、後端面の周縁部にはキー溝63が形成されている。そして、前記ねじ部材56及びフランジ部材60は、両者の係合部59,62が係合し一体的に回転可能な状態且つ雄ねじ部57が円筒体21の小径部23に形成された雌ねじ部24に螺合するとともに、キー溝63に内歯歯車50のキー部51が係合した状態で円筒体21の内部空間内に配設されている。
ところで、1つの部材の中に径の異なる部分が2カ所以上あるような場合、各部分における軸線を一致させるために高い加工精度が要求される。そこで、本例のねじ体55のように、径の異なる部分を別部材とすることにより、成形時に生じる加工誤差の影響を小さくすることができる。尚、要求される加工精度を満たすことができる場合などには、ねじ部材56とフランジ部材60とが一体となったねじ体であっても良い。
図8にも示すように、前記連結体65は、その中心部に表裏に貫通した貫通穴66が穿孔されるとともに、前端面には、前記第2係合部47が係合する2個一対の第2係合溝68が前記貫通穴66を挟んで分離して形成され、後端面には、前記第1係合部29が係合する2個一対の第1係合溝67が同様に貫通穴66を挟んで分離して形成されており、第1係合溝67に第1係合部29がスライド自在に係合するとともに,第2係合溝68に第2係合部47がスライド自在に係合し、且つ貫通穴66に偏心軸40の偏心部42が挿入された状態で、前記円筒体21の内部空間内に配設されている。尚、前記貫通穴66の径は偏心軸40の偏心部42の径よりも十分大きく、貫通穴66に偏心軸40が挿通された状態で、連結体65は、偏心軸40と直交する面内である程度移動可能となっている。また、前記前端面に形成された第2係合溝68と後端面に形成された第1係合溝67とは、貫通穴66の軸線周りに90°ずれた位相となるように形成されており、連結体65は所謂オルダム継手として機能する。
尚、内歯歯車50の後端面と第1受体27におけるフランジ部31の前端面との間には、ライナ70及びベアリング71が介装されており、内歯歯車50、ねじ体55のフランジ部材60及びライナ70は、ボルト62によって連結されている。また、ライナ70は、内歯歯車50の後端面に当接し、ベアリング71は、第1受体27におけるフランジ部31の前端面に当接した状態となっている。
更に、前記円筒体21の小径部23の前端面と第2受体35のフランジ部36の後端面との間には、ライナ75及びベアリング76が介装されており、ライナ75は、その後端面が前記円筒体21の小径部23の前端面との間に隙間を空け、且つねじ部材56の前端面と当接し、また、前記ベアリング76は、その前端面が第2受体35のフランジ部36の後端面と当接した状態となっている。尚、ねじ部材56の前端面と第2受体35の後端面との間には、僅かに隙間が形成されている。
尚、前記外歯歯車45、内歯歯車50、ねじ部材56及び連結体65には、疲労強度、摺動性を向上させるために精密ショットピーニング処理を施しておくことが好ましい。
そして、以上の構成を備えた送り構造体20は、第1受体27におけるフランジ部31の後端面が、前記本体2に形成された収納室4における本体2の径方向内寄りの内壁面4aに当接し且つ前記第2受体35におけるフランジ部36の前端面が、収納室4における本体2の径方向外寄りの内壁面4bに当接した状態で、収納室4内に収納されている。尚、第1受体27の後端側及び第2受体35の前端側は、それぞれ本体2及びこの本体2に取り付けられた支持部材80によって回転自在に支持されている。
次に、以上の構成を備えたチャック1によって中実のワークWを把持する過程について説明する。
まず、本体2の中心近傍にワークWを配置する。尚、この際、各把持爪10は、ワークWを配置可能なように、本体2の径方向外寄りの適宜後退位置に位置させておくものとする。
ついで、第1受体27の六角部30に適宜ハンドルを取り付けて、この第1受体27を正回転させる。これにより、第1受体27のキー体32がキー溝26に係合し、その軸線を中心として第1受体27と一体的に回転するようになっている円筒体21が同方向に回転し、この円筒体21の雄ねじ部22に雌ねじ部11が螺合した各把持爪10が本体2の中心側に向けて移動する。そして、各把持爪10をワークWの外周面に当接させた後、更に第1受体27を正回転させて、4つの把持爪10によってワークWを把持する。
尚、外歯歯車45と第1受体27とが連結体65によって連結されており、第1受体27を正回転させた際に、この第1受体27の回転に追従するように、外歯歯車45も同方向に回転し、この外歯歯車45に噛合した内歯歯車50も同方向に回転するようになっている。
しかる後、六角部43に適宜ハンドルを取り付け、このハンドルを回転させて偏心軸40を正回転させる。これにより、偏心部42が挿入された外歯歯車45が、偏心軸40の基軸部41の軸心M1を中心とし、基軸部41に対する偏心部42の偏心量を半径とする旋回運動を行う。そして、この旋回運動によって、外歯歯車45に噛合した内歯歯車50が、偏心軸40が一回転する毎に一歯分だけ同方向に回転する。
このような機構は、一般的にハイポサイクロイド機構として知られており、このハイポサイクロイド機構は、容易に大きな減速比を得ることができる。
即ち、ハイポサイクロイド機構における減速比は、外歯歯車45の歯数をZ1、内歯歯車50の歯数をZ2とすると、
(数式2)
減速比=Z1/(Z2−Z1)+1
によって定まり、外歯歯車45の歯数よりも内歯歯車50の歯数を多くした上で、両歯車の歯数を増やすことにより、大きな減速比が得られる。また、外歯歯車45又は内歯歯車50の歯数を一定とした場合、最も大きな減速比が得られるのは、数式2より、内歯歯車50の歯数が外歯歯車45の歯数よりも1枚だけ多い場合である。
因みに、本例のチャック1においては、上述したように、外歯歯車45の歯数を26、内歯歯車50の歯数を27としているので、
(数式3)
減速比=26/(27−26)+1
となり、減速比は27となっている。
したがって、偏心軸40を正回転させることにより、偏心軸40から入力した回転トルクがハイポサイクロイド機構によって27倍に増幅され、内歯歯車50がこの増幅された回転トルクでもって回転される。これにより、内歯歯車50のキー部51がキー溝63に係合したフランジ部材60が回転し、係合部59,62によってフランジ部材60と一体的に回転するねじ部材56も増幅された回転トルクでもって同方向に回転される。
そして、ねじ部材56が回転することによって、当該ねじ部材56の雄ねじ部57に雌ねじ部24が螺合した円筒体21が軸方向に沿って大きな力で前進する。これにより、円筒体21の雄ねじ部22に雌ねじ部11が螺合した把持爪10に対して、この把持爪10がワークWを把持する力に大きな力が付加され、増幅された把持力によってワークWが強力に把持される(図16参照)。
増幅された把持力によってワークWを把持した際に、把持爪10がワークWから受ける反力、言い換えれば、ねじ部材56を後退させる力は、内歯歯車50の後端面と第1受体27におけるフランジ部31の前端面との間に介装されたベアリング71を介して収納室4における本体2の径方向外寄りの内壁面4bに作用するようになっており、本例のチャック1においては、ベアリング71を介装したことによって、内歯歯車50の後端面とフランジ部31の前端面との間に生じる摩擦等に起因して出力トルクに損失が生じるという事態の発生が防止されるようになっている。
尚、外歯歯車45に対しては、内歯歯車50からの反力が回転トルクとして作用し、この回転トルクが連結体65を介して第1受体27へと伝達されていくが、本例のチャック1においては、外歯歯車45の第2係合部47が貫通穴46を挟んで分離して形成され、これが連結体65の第2係合溝68に係合した状態となっており、また、第1受体27の第1係合部29が貫通穴28を挟んで分離して形成され、これが連結体65の第1係合溝67にそれぞれ係合した状態となっている。したがって、外歯歯車45に作用する回転トルクが第1受体27へと伝達される際に、第2係合部47から第2係合溝68に対して、回転トルクが偏心軸40の偏心部42の軸線を中心とした偶力として作用し、従来生じていた片当たり状態の発生が抑えられ、部品の破損や出力されるトルクが損失するといった事態の発生が防止される。
把持したワークWをチャック1から取り外す際には、まず、偏心軸40を逆回転させて、円筒体21を後退させ、しかる後、第1受体27を逆回転させて円筒体21を同方向に回転させ、把持爪10を後退させる、つまり、ワークWから離反する方向に移動させる。これにより、把持爪10による把持が解除され、チャック1からワークWを取り外すことができるようになる。
以上のように、本例のチャック1によれば、把持爪10によってワークWを把持した後、所謂ハイポサイクロイド機構を利用し、把持爪10に対して当該把持爪10がワークWを把持する力に大きな力を付加することで、ワークWを強力な把持力でもって把持することができる。
また、送り構造体20内に把持力を増幅するための機構を内蔵するようにしているため、装置の小型化を図ることができる。
更に、外歯歯車45と第1受体27とを連結体65によって連結し、外歯歯車45から連結体65へと伝達される回転トルクを偶力として第2係合部47と第2係合溝68とが係合する部分に作用させるようにしているため、片当たり状態の発生を防止することができ、部品の破損やトルクの損失の発生を抑えることができる。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれらに限定されるものではない。
上例においては、チャック1によって中実のワークWを把持する過程について例示したが、チャック1は中空のワークWを把持することも可能である。
この場合、まず、中心軸が本体2の中心近傍に位置するようにワークW’を配置する。この際、各把持爪10は、ワークW’を配置可能なように、本体2の径方向内寄りの適宜前進位置に位置させておく。
次に、六角部30に適宜ハンドルを取り付けた第1受体27を逆回転させ、第1受体27と一体的に回転するようになっている円筒体21を同方向に回転させる。これにより、各把持爪10が本体2の外方側に向けて移動する。そして、各把持爪10をワークW’の内周面に当接させた後、更に第1受体27を逆回転させて、4つの把持爪10によってワークW’を把持する。
ついで、適宜ハンドルを取り付けた偏心軸40を逆回転させ、偏心部42が挿入された外歯歯車45を上例とは逆向きに旋回させ、内歯歯車50を偏心軸40一回転につき一歯分だけ同方向に回転させて、ハイポサイクロイド機構によって27倍に増幅された回転トルクでもってフランジ部材60及びこれに係合したねじ部材56を逆回転させる。これにより、円筒体21が軸方向に沿って大きな力で後退し、把持爪10に対して、当該把持爪10がワークW’を把持する力に大きな力が付加されて、増幅された把持力によりワークW’が把持される(図17参照)。
尚、ワークW’を把持した際に、把持爪10がワークW’から受ける反力、換言すれば、ねじ部材56を前進させる力は、円筒体21における小径部23の前端面と第2受体35におけるフランジ部36の後端面との間に介装されたベアリング76を介して収納室4における本体2の径方向内寄りの内壁面4aに作用するようになっており、ベアリング76を設けたことによって、円筒体21と第2受体35との間に摩擦等が生じるのを防止して、トルクの損失を極力抑えた上で、中空のワークW’を把持することができるようになっている。
また、把持するワークの形状が決まっているような場合には、前記2つのベアリング71,76の内のいずれか一方のみを設けた構成としても良い。即ち、中実のワークを把持するための専用チャックの場合には、ベアリング71のみを設けるようにし、中空のワークを把持するための専用チャックの場合には、ベアリング76のみを設けるようにしても良い。
更に、上例においては、外歯歯車45及び内歯歯車50の組み合わせを減速比が27となる組み合わせとしているが、これに限られるものではなく、求められる減速比に応じて適宜異なる歯数の歯車を組み合わせるようにすれば良い。
また、上例では、連結体65に第1及び第2係合溝67,68を設ける一方、第1受体27に第1係合部29、外歯歯車45に第2係合部47を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、連結体に第1及び第2係合部を設け、第1受体に第1係合溝、外歯歯車に第2係合溝を設けるようにしても良いし、連結体に第1係合溝及び第2係合部を設け、第1受体に第1係合部、外歯歯車に第2係合溝を設ける、或いは連結体に第1係合部及び第2係合溝を設け、第1受体に第1係合溝、外歯歯車に第2係合部を設けるようにしても良い。
更に、上例においては、第1及び第2係合部29,47、並びに、第1及び第2係合溝67,68は、偏心軸40が挿通される各貫通穴28,46,66を挟んで分離して形成した態様としたが、各係合溝が各貫通穴28,46,66の軸線を交わらないように設け、分離していない態様としても良い。
また、上例においては、4つの把持爪10によってワークWを把持するようにしたが、例えば、2つの把持爪10と、本体2の表面に固定された2つの把持体とによってワークを把持するようにしても良い。この場合には、把持爪10と把持体とをそれぞれ対向させ、これらを本体2の周方向に等間隔に配置する。
この場合、中実のワークWについてはその外周面を、中空のワークW’についてはその内周面を2つの把持体に当接させた状態で本体2上に載置した後、第1受体27を回転させて円筒体21を回転させ、把持爪10をワークW,W’に向けて移動させる。尚、中実のワークWを把持する場合には第1受体27を正回転させて把持爪10を前進させ、中空のワークW’を把持する場合には第1受体27を逆回転させて把持爪10を後退させる。
そして、把持爪10をワークW,W’の外周面或いは内周面に当接させた後、更に円筒体21を回転させて、2つの把持爪10及び2つ把持体によってワークW,W’を把持する。
しかる後、前記偏心軸40を正回転或いは逆回転させることにより、送り構造体20内のハイポサイクロイド機構によって増幅された回転トルクでもって、ねじ体55(ねじ部材56及びフランジ部材60)を同方向に回転させる。これにより、ねじ体55におけるねじ部材56の雄ねじ部57に雌ねじ部24が螺合した円筒体21が前進又は後退して、把持爪10が前進又は後退し、ワークW,W’に対して作用する把持力に大きな力が付加されて、増幅された把持力でもってワークW,W’が把持される。
尚、把持爪10及び把持体の数は上記に限られるものではない。即ち、例えば、1つの把持爪10と2つの把持体を設けるようにしても良い。また、把持爪10と把持体とをそれぞれ1つずつ設け、両者を対向させて配置するようにしても良い。この場合には、本発明をバイスとして具現化したものと理解される。
1 チャック
2 本体
3 案内溝
4 収納室
10 把持爪
11 雌ねじ部
20 送り構造体
21 円筒体
22 雄ねじ部
24 雌ねじ部
27 第1受体
29 第1係合部
35 第2受体
40 偏心軸
41 基軸部
42 偏心部
45 外歯歯車
47 第2係合部
50 内歯歯車
56 ねじ部材
60 フランジ部材
65 連結体
67 第1係合溝
68 第2係合溝
71,76 ベアリング

Claims (4)

  1. 外周面に雄ねじ部が形成されるとともに、少なくとも内周面の一部に雌ねじ部が形成された円筒体と、
    中心部に貫通穴が形成されるとともに、該貫通穴の軸線が前記円筒体の軸線と同軸となった状態で前記円筒体の一端側に嵌挿された第1受体と、
    前記円筒体の他端側に嵌挿された第2受体と、
    前記円筒体内の前記第1受体と第2受体との間に、外周面に形成された雄ねじ部が前記円筒体の内周面に形成された雌ねじ部と螺合した状態で配設され、前記第1受体と対向する面に受け穴が形成されたねじ体と、
    基軸部及び該基軸部の軸線に対して偏心した偏心部からなり、前記基軸部の両端が前記第1受体の貫通穴及びねじ体の受け穴にそれぞれ回転自在に挿入された偏心軸と、
    外周面と同軸となるように内周面に歯部が形成され、前記円筒体の軸線を中心に該円筒体と一体的に回転可能となるように前記ねじ体と係合した状態で、前記第1受体と前記ねじ体との間に配設された内歯歯車と、
    外周面に歯部が形成されるとともに、中心部に表裏に貫通した貫通穴が形成され、前記歯部の一部が前記内歯歯車の歯部の一部と噛合し、且つ前記貫通穴に前記偏心軸の偏心部が回転自在に挿通された状態で、前記内歯歯車の環内に配設された外歯歯車と、
    中心部に表裏に貫通した貫通穴が形成され、該貫通穴に前記偏心軸の偏心部が回転自在に挿通された状態で、前記第1受体と外歯歯車との間に配設された連結体とからなり、
    前記円筒体は、該円筒体の軸線を中心に前記第1受体と一体的に回転可能となるように、該第1受体に係合し、
    前記連結体と第1受体とは第1係合機構によって係合し、前記連結体と外歯歯車とは第2係合機構によって係合しており、
    前記第1係合機構は、前記連結体における第1受体と対向する面又は第1受体における連結体と対向する面のいずれか一方の面に形成された第1係合溝と、他方の面に突設され、前記第1係合溝に沿ってスライド自在に該第1係合溝に係合する第1係合部とからなり、
    前記第2係合機構は、前記連結体における外歯歯車と対向する面又は外歯歯車における連結体と対向する面のいずれか一方の面に形成された第2係合溝と、他方の面に突設され、前記第2係合溝に沿ってスライド自在に該第2係合溝に係合する第2係合部とからなり、
    前記連結体と第1受体とが係合し且つ前記連結体と外歯歯車とが係合した状態において、前記第1係合溝と第2係合溝とは、前記連結体の貫通穴の軸線を中心とする位相がずれており、
    前記内歯歯車の歯数は、前記外歯歯車の歯数よりも多くなっていることを特徴とする送り構造体。
  2. 前記内歯歯車の歯数は、前記外歯歯車の歯数よりも1枚だけ多いことを特徴とする請求項1記載の送り構造体。
  3. 請求項1又は2に記載された送り構造体と、
    表面の所定点を中心として放射状に設けられた少なくとも2つの案内溝を有する本体と、
    前記本体の各案内溝にそれぞれ係合するように配設され、該案内溝に沿って進退自在に設けられるとともに、前記案内溝に沿って形成された雌ねじ部を有する少なくとも2つの把持爪とを備えた把持装置であって、
    前記送り構造体は、前記第1受体及び第2受体が回転自在に支持され、且つ前記把持爪の雌ねじ部に前記円筒体の外周面に形成された雄ねじ部が螺合した状態で、前記案内溝内且つ前記把持爪の下方に配設されていることを特徴とする把持装置。
  4. 請求項1又は2に記載された送り構造体と、
    表面に設けられた少なくとも1つの案内溝を有する本体と、
    前記本体の表面に、固定又は移動自在に設けられた少なくとも1つの把持体と、
    前記本体の案内溝に係合するように配設され、該案内溝に沿って進退自在に設けられるとともに、前記案内溝に沿って形成された雌ねじ部を有する少なくとも1つの把持爪とを備えた把持装置であって、
    前記案内溝の配設方向及び前記把持体の移動方向は、前記本体の表面の所定点を中心として放射状に設定され、
    前記送り構造体は、前記第1受体及び第2受体が回転自在に支持され、且つ前記把持爪の雌ねじ部に前記円筒体の外周面に形成された雄ねじ部が螺合した状態で、前記案内溝内且つ前記把持爪の下方に配設されていることを特徴とする把持装置。
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