JP5596012B2 - 自動二輪車 - Google Patents
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加えて、請求項1に係る発明は、平面視にて、左右のアッパフレームの間に、盗難対策装置の信号に基づいてウィンカ又はホーンを作動させるリレーが設けられると共に、アッパフレームの車幅方向外方に、イグニッションコイルが配置されることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、サイドカバーは、車両前後方向に延びるカバー中央部と、このカバー中央部の前部から車体中心へ延びるカバー前部と、カバー中央部の後部から車体中心へ延びるカバー後部を備え、カバー中央部及びカバー前部から車体中心へリブを延ばし、リブでユニット本体を支持するようにしたことを特徴とする。
盗難対策装置はサイドカバーで覆われるので、外部から盗難対策装置の存在を秘密にすることができ、いたずら対策が図れる。必要であれば、カバーを外すことで盗難対策装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
加えて、請求項1に係る発明では、平面視にて、左右のアッパフレームの間にリレーが設けられると共に、アッパフレームの車幅方向外方にイグニッションコイルが配置される。
アッパフレームの外側にイグニッションコイルを配置し、アッパフレームの内側にリレーを配置することで、リレーとイグニッションコイルとを離して配置することができる。これらを離すことで、イグニッションコイルからリレーへの電波の影響を小さくでき、リレーの作動を正常に保つことができる。
また、請求項2では、ヒューズボックスの上に別体のアンテナを配置する。アッパフレームの側方にアンテナを配置するよりも、ヒューズボックスの上に配置した方が、アンテナをアッパフレームから離すことができる。アッパフレームが金属製であれば、アッパフレームがアンテナの受信感度に影響するが、アンテナがアッパフレームから離れていれば影響はない。
すなわち、本発明によれば、盗難対策装置を車体内側に配置して転倒時の衝撃を小さくしつつ、別体アンテナはアッパフレームから離して、受信感度を良好にすることができる。
請求項3に係る発明では、カバー中央部及びカバー前部から車体中心へリブを延ばし、リブでユニット本体を支持するようにした。
サイドカバーのリブでユニット本体を支持するので、ユニット本体を支持するための部品を別途必要とせずに支持構造を簡素化でき、サイドカバーの重量を抑えることができる。加えて、サイドカバーにリブを設けるので、サイドカバーを補強することができる。
請求項1によれば、シートはアッパフレームで支持される。シートの車両前方に燃料タンクが配置されるため、乗員は両膝で燃料タンクを挟むことになる(ニーグリップ)。このニーグリップポジションではアッパフレームはまだ狭い。よって、乗員は両膝を狭めてニーグリップを行う。両膝を拡げるよりは狭めた方が、いわゆる足つき性がよくなる。
アンテナは、ユニット本体とは別に配置されるため、アンテナとユニット本体は独立して自由な位置に配置することができる。アンテナをシートとリアフェンダとの間に配置すれば、アンテナはシートで上から覆われ、アンテナがいたずらされにくくなる。
樹脂とウレタンは電波透過性が良好である。加えてシートは平面積が比較的大きい。結果、GPS(global positioning system)感度は良好になる。
ABSユニットと盗難対策装置とを、車幅方向の中心に対して一方と他方とに振り分けて配置するので、車体重量バランスを良好としつつ、部品の集中配置を図ることができる。
遮蔽板で、盗難対策装置が発しABSユニットへ伝わる電波を遮断する。結果、ABSユニットの誤作動を防止することができる。
図1に示すように、自動二輪車10において、車体フレーム20は、ヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21から車両後方へ延びるメインフレーム22と、ヘッドパイプ21から後下がりに延びる左右一対のダウンフレーム23と、メインフレーム22の後端部に連結され車両後方へ延びる左右一対のアッパフレーム24と、アッパフレーム24の後端部に連結され車両後方へ延びる左右一対のリアフレーム25と、アッパフレーム24の中間部に連結され下方に延びる左右一対のセンタパイプ26と、リアフレーム25の前端部に連結され下方に延びる左右一対のリアパイプ27と、から構成される。
図2に示すように、サイドカバー60は、左のアッパフレーム24と左のピボットフレーム28との間を覆うように配置される。左のピボットフレーム28は、左のアッパフレーム24よりも車幅方向外方に配置される。
図3に示すように、左右のアッパフレーム24、24は、平面視にて燃料タンク58の後部から後方へ車幅方向に広がるように延びてV字形状を呈する。これらの左右のアッパフレーム24、24の後端から左右のリアフレーム25、25が延ばされる。左右のピボットフレーム28、28は、それぞれ左右のアッパフレーム24、24よりも車幅方向外方に配置される。
図4に示されているように、盗難対策装置80は、GPS受信用のアンテナ82とユニット本体81とが分離されている。アンテナ82から延びる配線87がユニット本体81に接続され、ユニット本体81は電子部品が実装されている処理部111を含む。この処理部111に、多数の電子部品が実装されている。処理部111は、自動二輪車10の車体に加えられた振動を検知する加速度センサ112と、複数の人工衛星から軌道情報を受信することにより車両の現在位置を検出する全地球測位システム部(GPS部)113と、この全地球測位システム部113に付設され衛星からの信号を受信するアンテナ82と、加速度センサ112からの加速度信号SA及び全地球測位システム部113からの位置情報JPを受けて盗難対策を指令する制御部114と、この制御部114からの交信指令SCに基づいて携帯電話基地局115へ位置情報JPを送信する携帯電話通信部116と、制御部114からのエンジン制御信号SECに基づきエンジン(図1、符号51)の点火装置117に点火停止信号SSSを送って点火装置117の作動を停止させる、すなわち、エンジン51を停止させるエンジン制御部118と、制御部114からの警報制御信号SACに基づき警報装置121(図1に示すヘッドライト44、ウィンカ45、71等の灯火器、ホーン77)に警報信号SAを送って警報装置121を作動させる警報発生部122と、給電先の電源を切り替える電源切替回路部123と、後述するサブバッテリ124に電源を供給する充電回路部125とを主要構成とする。ユニット本体81は、処理部111とは別にサブバッテリ124を有する。このサブバッテリ124は、制御部114に接続される。なお、車両には、メインバッテリ126が備えられている。
制御部114から盗難対策装置80の状態表示をする発光ダイオード88が延びている。この発光ダイオード88は、処理部111に実装されている。
図5に示すように、ヒューズボックス101、カプラー104及びユニット本体81は、車両側面視にて、左のアッパフレーム24と左のピボットフレーム28との間に配置される。また、車両前後方向において、左のセンタパイプ26の前方にキーシリンダ76が配置され、このキーシリンダ76の後方に且つセンタパイプ26の車幅方向外方にカプラー104が配置され、センタパイプ26の車両後方にヒューズボックス101及びユニット本体81が配置される。また、アンテナ82は、リアフェンダ72の上面78に設けられることで、リアフェンダ72とシート59との間に配置される態様となる。
図6に示すように、弾性ブラケット91は、ユニット本体81を車幅方向に巻き付けるようにして囲う帯状の第1支持部92と、ユニット本体81を車両長手方向に巻き付けるようにして囲う帯状の第2支持部93と、第1支持部92の車幅方向左右側面に各々備える第1凸部94及び第2凸部95と、第2支持部93の車両長手方向前面に備える第3凸部96と、第1支持部92から車両後方へ延びユニット本体81の端子部131を包むように囲う端子保護部132とからなる。第1凸部94に貫通穴としての第1係合穴97が設けられ、第2凸部95に第2係合穴98が設けられ、第3凸部96に第3係合穴99が設けられる。
図7に示すように、サイドカバー60は、車両前後方向に延びるカバー中央部65と、このカバー中央部65の前部から車体中心方向へ延びるカバー前部66と、カバー中央部65の後方から車体中心に延びるカバー後部67と、カバー中央部65の後方から車体中心に延びるカバー上部68と、カバー中央部65の後方から車体中心に延びるカバー下部69と、カバー中央部65から車体中心へ延びるリブ62、63と、カバー前部66の近傍から車体中心へ延びるリブ64と、を備える。
図8に示すようにサイドカバー60の車幅方向内方にユニット本体81が設けられ、このユニット本体81の車幅方向内方にヒューズボックス101が設けられる。このヒューズボックス101の上面にアンテナ82が配置される。
図9(a)は比較例の自動二輪車200の平面図であり、自動二輪車200は、サイドカバー201の車幅方向内方に盗難対策装置202を備える。ユニット本体203は、平面視の面積が、車両側面視の面積よりも大きくなるように配置される。車体中心105からサイドカバー201の車幅方向最外面までの距離はL1となる。
図10に示すように、サイドカバー60内において、ユニット本体81の車幅方向外方にヒューズボックス101が配置される。このヒューズボックス101の上に別体のアンテナ82が配置される。
図11に示すように、自動二輪車10は、リアフェンダ72の上部に盗難対策装置80のユニット本体81を備える。ユニット本体81をリアフェンダ72とシート59との間に配置することで、シート59でユニット本体81を隠すことができる。
図12に示すように、自動二輪車10は、テールライト73の上部に盗難対策装置80のユニット本体81を備える。リアフェンダ72の上方にリアフェンダ上部カバー141が設けられる。ユニット本体81をリアフェンダ72とリアフェンダ上部カバー141との間に配置することで、リアフェンダ上部カバー141でユニット本体81を隠すことができる。
図2に示すように、盗難対策装置80のユニット本体81は、車両側面視の面積より平面視の面積が小さくなる。平面視の面積が小さくなるため、盗難対策装置80のユニット本体81の車幅方向外方への突出量が小さくなる。突出量が小さくなれば、サイドカバー60を小型にすることができる。盗難対策装置80を備える自動二輪車(図1、符号10)において、サイドカバー60の小型化を図ることができる。
盗難対策装置80はサイドカバー60で覆われるので、外部から盗難対策装置80の存在を秘密にすることができ、いたずら対策が図れる。必要であれば、カバー60を外すことで盗難対策装置80のメンテナンスを容易に行うことができる。
Claims (8)
- シート(59)を支持する左右のアッパフレーム(24)、これらのアッパフレーム(24)から下方に延びる左右のセンタパイプ(26)及びこれらのセンタパイプ(26)に接続され前記左右のアッパフレーム(24)よりも車幅方向外方に且つ下方に配置される左右のピボットフレーム(28)で構成される車体フレーム(20)と、位置情報を取得して盗難対策を講じる盗難対策装置(80)とを備える自動二輪車(10)において、
前記盗難対策装置(80)は、ユニット本体(81)とアンテナ(82)とからなり、前記ユニット本体(81)は、平面視で、前記アッパフレーム(24)及び前記センタパイプ(26)より車幅方向外方で且つ前記ピボットフレーム(28)より車幅方向内方に配置され、
前記ユニット本体(81)は、車両側面視の面積が、平面視の面積よりも大きくなるような姿勢で配置され、
前記盗難対策装置(80)は車幅方向外方からサイドカバー(60)で覆われ、
平面視にて、前記左右のアッパフレーム(24)の間に、前記盗難対策装置(80)の信号に基づいてウィンカ(45、71)又はホーン(77)を作動させるリレー(102)が設けられると共に、
前記アッパフレーム(24)の車幅方向外方に、イグニッションコイル(103)が配置されることを特徴とする自動二輪車。 - 前記サイドカバー(60)内において、前記ユニット本体(81)の車幅方向外側にヒューズボックス(101)が配置され、このヒューズボックス(101)の上に別体の前記アンテナ(82)が配置されることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記サイドカバー(60)は、車両前後方向に延びるカバー中央部(65)と、このカバー中央部(65)の前部から車体中心(105)へ延びるカバー前部(66)と、前記カバー中央部(65)の後部から車体中心(105)へ延びるカバー後部(67)を備え、
前記カバー中央部(65)及び前記カバー前部(66)から車体中心(105)へリブ(62、63、64)を延ばし、前記リブ(62、63、64)で前記ユニット本体(81)を支持するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。 - 燃料タンク(58)が、前記シート(59)の前方に配置され、
前記アッパフレーム(24)は、平面視にて前記燃料タンク(58)の後部から後方へ車幅方向に広がるように延びるV字形状を呈し、
前記ユニット本体(81)は、車両側面視にて前記アッパフレーム(24)の下方に配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車。 - 前記アンテナ(82)は、前記ユニット本体(81)とは別に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 後輪(56)の上方を覆うと共に前記シート(59)の後部を支持するリアフェンダ(72)が、前記車体フレーム(20)に取付けられ、
前記シート(59)と前記リアフェンダ(72)との間にアンテナ(82)が配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の自動二輪車。 - 車体中心(105)に対して車幅方向一方に前記盗難対策装置(80)が配置され、車幅方向他方にABSユニット(106)が配置されると共に、
平面視で、前記ABSユニット(106)の一部が前記アッパフレーム(24)の車幅方向外方に配置されることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の自動二輪車。 - 前記盗難対策装置(80)と前記ABSユニット(106)との間に、前記盗難対策装置(80)で発する電波が前記ABSユニット(106)へ伝わることを防止する遮蔽板(107)が配置されることを特徴とする請求項7記載の自動二輪車。
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