JP2010116103A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車体フレーム21に設けられヘルメット11が収納可能な収納ボックス12と、盗難対策装置66と、が備えられている自動二輪車20において、収納ボックスの壁面13に、収納ボックス内へ突出し盗難防止装置66を収納する凹部15を形成し、この凹部15の収納ボックス内に突出する部分が、ヘルメット11を収納ボックス内に収納したとき、ヘルメット内に入り込むような位置に凹部15を設ける。
【選択図】図5
Description
しかし、ヘルメットを1つだけ収納する程度の容量をもつ収納ボックスの場合には、盗難防止装置の配置に工夫が必要となっていた。
加えて、盗難対策装置は、収納ボックスの内方に設けた凹部に配置されているので、収納ボックスを開けたときに、人目につき難くすることができ、秘匿性を高めることができる。
また、ヘルメットを複数収納するボックスであっても、そのうちの1つのヘルメットについて、同様に、凹部を設けることで、より効果的に収納ボックスの容量を使うことができる。
車体に備える電装系統に盗難対策装置を接続することにより、エンジン停止機能と警報機能とを作動させることができるため、新たな機能部品や配線の増加を抑制できる。
収納ボックス12は、1つのヘルメット11を収納することができる程度の容量をもつ部材であり、収納ボックス12に、収納ボックス内に突出する部分としての凹部15が設けられている。凹部15は、ヘルメット11を収納ボックス内に収納したとき、ヘルメットの開口を通してヘルメット内に入り込むような位置に配置されている。そして、この凹部15に、盗難防止装置66を収納するようにした。盗難対策装置66の詳細については、後述する。
盗難対策装置66は、車両の位置情報を測定するとともにこの位置情報を無線送信する装置であり、車両(自動二輪車)の車体に加えられた振動を検知する加速度センサ81と、複数の人工衛星から軌道情報を受信することにより車両の現在位置を検出する全地球測位システム(Global Positioning System)82と、加速度センサ81からの加速度信号SA及び全地球測位システム82からの位置情報JPを受けて盗難対策を指令する制御部83と、制御部83からの交信指令SCに基づいて携帯電話基地局84へ位置情報JPを送信する携帯電話通信部85と、制御部83からのエンジン制御信号SECに基づきエンジンの点火装置86に点火停止信号SSSを送って点火装置86の作動を停止させる、すなわち、エンジン27を停止させるエンジン制御部87と、制御部83からの警報制御信号SACに基づき警報装置88(ヘッドランプ75、ウインカ、テールランプ77等の灯火器93、ホーン)に警報信号SAを送って灯火器93、ホーンを作動させる警報発生部96と、内部電源装置98と、からなる。
収納ボックス12は、壁面13を有し、この壁面13は、底部111と、この底部111から斜め後上方に立ち上げた斜部14と、斜部14から鉛直方向上向きに延設した後部113と、底部111から鉛直方向上向きに立ち上げ、平面視で、略U字状を呈し収納ボックス12の前部側面及び側部側面を構成するU字壁114と、からなる。
車体フレーム21を構成する左右のサブフレーム32L、32Rに、第1クロスメンバ121が掛け渡され、この第1クロスメンバ121の後方に、第2クロスメンバ122が掛け渡されている。
凹部15の構成要素としての縦壁116には、この縦壁116から略水平方向後方に延設される第1支持腕131と、この第1支持腕131の上方に配置され、第1支持腕131よりも短い長さをもち、同じく、略水平方向後方に延設される第2支持腕132とが設けられており、これらの第1及び第2支持腕131、132に、盗難対策装置66が取り付けられている。
弾性部材152は、衝撃を吸収する機能を有し、ケース体151の外側に、ケース体151を囲うように装着されている。本実施例において、弾性部材152は、ラバーを利用したが、樹脂などの部材であっても良い。
弾性部材152は、ケース体151の上面146と左右の側面147、148と下面149の周囲を囲うように装着される第1保持部153と、この第1保持部153から前方に延びており、ケース体151の上面146と前面145と下面149の周囲を囲うように装着される第2保持部154と、第1保持部153に設けられケース体151の下面149に対応する部分に第1凸部155が形成され、この第1凸部155に第1支持腕131が挿入される第1係合穴156が設けられ、第2保持部154に設けられケース体151の上面146に対応する部分に第2凸部157が形成され、この第2凸部157に第2支持腕132が挿入される第2係合穴158が設けられている。そして、第1及び第2支持腕131、132によって盗難対策装置66を挟持するようにした。
凹部15の幅Wが小さい幅に抑えられるので、収納ボックス12の幅Wを大きくすることなく、凹部15の側方に支持部としての第2支持部124を配置することができる。
盗難防止装置66は、コネクタ部144を後方に向けた状態で配置されているので、コネクタ部144に手を入れ易くすることができ、コネクタ部144の配線作業を容易に行うことができる。
収納ボックスの壁面13に、収納ボックス内へ突出し盗難防止装置66の少なくとも一部を収納し、ヘルメット11を収納ボックス内に収納したとき、ヘルメットの開口部18を通してヘルメット内に入り込むような位置に配置される凹部15を形成する。
しかし、ヘルメットを1つだけ収納する程度の容量をもつ収納ボックスの場合には、盗難防止装置の配置に工夫が必要となっていた。
車体に備える灯火器93、ホーン94などに盗難対策装置66を接続することにより、エンジン停止機能と警報機能とを作動させることができるため、新たな機能部品を配置したり、配線を増やしたりする必要がない。
縦壁116を後方に移動させることで、凹部15Cの収納ボックス12Cへの突出量を小さくすることができる。なお、コネクタ部144Cは、側方向きに配置したが、後方向きに配置することは差し支えない。
図9は第1の参考例に係る自動二輪車に備えられている盗難対策装置の配置構造を説明する断面図であり、盗難対策装置66Bは、収納ボックスの壁面13を構成する後部113に沿うように配置されるとともに、後部113に前述した弾性部材(図6の符号152)を介して盗難対策装置66Bの上下に設けた支持腕165B、166Bに取り付けられている。
その他、図5に対し、収納ボックス12に凹部が設けられていない点を除き、大きく変わるところはない。
また、複数のヘルメットを収納できる収納ボックスにも適用可能である。
Claims (10)
- 車体フレームと、この車体フレームに含まれるヘッドパイプと、このヘッドパイプに操向自在に支持されている前輪と、前記車体フレームの後部に揺動自在に支持されている後輪と、前記車体フレームに設けられヘルメットが収納可能な収納ボックスと、車両の位置情報を測定するとともにこの位置情報を無線送信する盗難対策装置と、が備えられている自動二輪車において、
前記収納ボックスの壁面に、前記収納ボックス内へ突出し前記盗難防止装置の少なくとも一部を収納する凹部を形成し、この凹部の前記収納ボックス内に突出する部分が、ヘルメットを前記収納ボックス内に収納したとき、ヘルメット内に入り込む位置に前記凹部を設けることを特徴とする自動二輪車。 - 前記凹部は、前記収納ボックスの車幅方向中央に設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、その長手方向が車両の前後方向に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車。
- 前記凹部は、前記収納ボックスの後部に設けられ、この収納ボックスの後部に設けられ前記車体フレームによって支持される支持部は、前記凹部の側方に設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車。
- 前記凹部は、車両後方に向け開放され、前記盗難防止装置は、エンジンを制御するエンジン制御ユニットに接続されるコネクタ部を有し、このコネクタ部を後方に向けた状態で前記盗難防止装置が配置されていることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車。
- 前記エンジン制御ユニットは、前記収納ボックスの後方で、前記収納ボックスに隣接する位置に配置されていることを特徴とする請求項5記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、位置情報を検出する全地球測位システムと、検出された前記位置情報を送信する携帯電話通信部とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、位置情報を検出する全地球測位システムと、検出された前記位置情報を送信する携帯電話通信部と、車体に加えられた振動を検出する加速度センサと、これらの全地球測位システム、携帯電話通信部及び加速度センサを統合制御する制御部と、これらの全地球測位システム及び携帯電話通信部に電力を供給する内部電源とを一体のユニット内に備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、盗難を検知した場合に、エンジンの始動を停止するエンジン停止機能と、灯火器を作動させて警報を発する警報機能とを有し、前記盗難対策装置を車体に備える電装系統に接続することにより、前記エンジン停止機能及び前記警報機能が作動可能であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の自動二輪車。
- 前記盗難対策装置は、ボックス状に形成され、ボックスの最も大きな面が水平又は水平に近く配置されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の自動二輪車。
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