JP5594481B2 - 1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法及び該らせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法 - Google Patents

1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法及び該らせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法 Download PDF

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Description

本発明は室温でグリシン誘導型界面活性剤の自己組織構造を鋳型として用いて均一な気孔径を有する1次元のメソポーラスのシリカらせん状構造体を合成し、前記グリシン誘導型界面活性剤を、マイクロ波を用いて合成することを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法および該らせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法に関する。
一般的に鋳型を用いてナノポーラス物質を製造する方法としては、シリカなどの無機化合物のナノポーラス物質を製造する方法が汎用されており、特に、有機化合物のうちミセルを形成する特性を有する界面活性剤を鋳型として用いたナノポーラスシリカの合成方法が見出されて以来、化学、生化学、光学、電気産業への応用に関する多くの報告がなされてきた。これらの無機化合物は、分子センサー、化合物分離剤、クロマトグラフィ剤、吸着剤、触媒および発光素子などの機能デバイスへの応用が有望視され、よってこれらの無機化合物に関する研究が盛んになされている。特に、ゾル−ゲル鋳型法(sol−gel template method:SGTM)は様々な構造を有するナノ寸法の広範な無機化合物を合成するために最も汎用されており、有機分子集合体の適切な陽イオン部位と吸着陰イオン無機物との間のイオン結合や水素結合作用によって合成されるものである。
このような界面活性剤を用いて様々な細孔径および構造を有するように製造されたナノ構造体は全世界の多くの研究グループによって合成されており、特に、ペプチド構造を有するグリシン誘導型界面活性剤の一つである2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドは、現在医学分野に適用されているが、この種の界面活性剤類の合成法は、一般的に、BOC(ブチロキシカルボニル)、Fmoc(フルオレニルメトキシカルボニル)などのアミン保護剤をアミンの末端に付着して反応性を低下させて合成する。よって、その合成方法は簡単であるとはいえ、このときに使用する試薬であるBOC、Fmocなどのアミン保護剤はやや高価である。これに対し、無水フタル酸を使用する合成法は相対的に安価であるというメリットがあるため界面活性剤を大量に合成することができるものの、多量の芳香族化合物を必要とし、合成装置が複雑である他、エネルギー消費が多大であるという欠点がある。
このため、従前の方法により合成したグリシン誘導型界面活性剤の一つである2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドを合成する目的で、付加価値が極めて高い医薬分野など微量の試薬が必要な分野にはペプチド合成試薬などを用いても構わないが、商用目的のナノ構造体を合成するために鋳型体として大量に使用することを余儀なくされる分野には不向きであるという不都合がある。したがって、このような問題点を解消するための方案として新規な合成法を開発するための研究・開発が種々に試みられている。
一方、界面活性剤を用いてナノ構造体を合成する方法として、Kresge等(Kresge CT,Leonowicz ME,Roth WJ,Vartuli J,Beck JS,Nature,359,710,1992)は、アルキルアンモニウムブロミドを用いてナノシリカ構造体(MCM−41)を合成した。この合成法により細孔径が約2〜3nmの六方格子状のナノ構造体を得たものの、この構造体は強い塩基条件下において水熱合成しなければならず、構造体が水溶液上において崩壊し易いといった不都合があった。
また、Pinnavaia等(Peter T.Tanev and Thomas J.Pinnavaia,Science,1995,267,865−867)は、電気的に中性を帯びるアルキルアミン(CNH2n+1NH)を用いてシリカナノシリカ構造体(HMS)を合成した。この合成法により細孔径が約2〜3nmの中空構造を有するナノ構造体を常温下において合成したものの、この構造体は物理的な特性が弱く、整列性が良好ではないという欠点がある。同研究グループ(S. S.Kim,T.J.Pinnavaia,Science,1998,282:1302−1305)において、電気的に中性を帯びる2級アミン基を有している界面活性剤(CNH2n+1NH(CHNH)を用いて、非常に安定した長円状のメソポーラス物質(MSU−G)を合成した。この種の二重結合構造のアミン基を有するおかげで、長円状に自己組織化がなされ、且つ、これを通じて強い水素結合を有して、高い水熱合成温度(100〜150時間以上)下においても自己組織化の形状が崩れない結果、ゼオライトとほとんど同じ熱的安定性を確保した。これらの構造体は、既存のメゾポーラス物質と比べて高いQ(Siの単一結合がいずれも結合されている形態)/Qの値を示していた。また、同グループは、電気的に中性を帯びるアミン基をもって合成された構造体が、イオン特性を有する界面活性剤よりも高い熱的安定性を有していることを次のように報告した。しかしながら、かかる構造体もまた整列上の問題点が発見され、高い温度下において加熱することを余儀なくされるため多大なエネルギーの消耗が問題点として指摘されている。
さらに、Cheら(S.Che,Z.Liu,T.Ohsuna,K.Sakamoto,O.Terasaki and T.Tatsumi Nature 429, 281−284)は、アミノ酸界面活性剤であるN−アシル−L−アラニンを合成して、且つ、アミノ酸界面活性剤を鋳型として、およびアミノシラン共重合体を共構造規定剤(CSDA:Co−Structured Directing Agent)として用いてらせん状メソポーラス構造体を合成して、約2.2nmのらせん状のメソポーラス構造体を得た。しかしながら、このような方法は、共重合体を使用するために合成法が煩雑になって再現が容易ではなく、細孔径が小さい他、安定性が保証できないという問題点があった。
上述したように、界面活性剤を鋳型として用いてシリカナノ構造体を合成する方法が種々に知られており、本発明者らもグリシン誘導型界面活性剤を用いてゲル化合成温度を調節して1次元のメソポーラスシリカらせん状構造体を合成することにより、本発明を完成するに至った。
そこで、従来技術の問題点を解消するために、本発明は、グリシン誘導型界面活性剤を用いてゾル−ゲル鋳型法(sol−gel template method;SGTM)により様々な構造を有するナノ寸法の広範な有無機化合物構造体が製造可能であることを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法を提供することを目的とする。
特に、本発明は、ペプチド界面活性剤の温度による自己組織化現象の相違点を通じてメソポーラスシリカらせん状構造体を合成し、通常のメソポーラスシリカ構造体に比べて高い整列性と結晶性を示すところに特徴がある。
また、本発明は、1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成するに当たって、鋳型として使用するグリシン誘導型界面活性剤は容易に回収して再利用できるので経済的かつ環境にやさしいことを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法を提供することを他の目的とする。
さらに、本発明は、前記グリシン誘導型界面活性剤を、反応物質であるグリシンと無水フタル酸にマイクロ波を照射して誘電加熱方式により反応物質を均質に加熱反応させて合成することにより、グリシン誘導型界面活性剤の歩留まり率が高く、合成時間の短縮とエネルギー効率の増大を両立させて生産性を高め製造コストを減らすことを特徴とするらせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法を提供することをさらなる他の目的とする。
上記の課題を解消するために、本発明は、らせん状ナノポーラス構造体の合成方法において、
1)鋳型体を水に加えて得た水溶液が透明になるまで加熱するステップと、
2)前記鋳型体水溶液にセラミック前駆体を加えた後、水溶液が透明になるまで再加熱するステップと、
3)ステップ(2)の加熱された鋳型体水溶液を静置してゲル化混合物を得るステップと、
4)ステップ(3)の前記ゲル化させた混合物をアルコールにより洗浄して鋳型体を回収するステップと、
5)アルコールと鋳型体が除去されたステップ(4)で洗浄した混合物を焼成するステップと、
を経て合成されることを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法を課題の解決手段とする。
ただし、前記1)ステップにおいて、鋳型体は、下記の化合物と同じ構造の化学式を有するグリシン誘導型界面活性剤を有する:

(化合物4)
ただし、nは7〜15の整数であることが好ましい。
別の態様では、本発明は、
グリシン(a)と無水フタル酸(b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)を生成するステップ(G1)と、
ステップ(G1)で生成した化合物1にSOClを加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)を生成するステップ(G2)と、
ステップ(G2)で生成した化合物2とアルキルアミンを反応させてN−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3)を生成するステップ(G3)と、
ステップ(G3)で分離した化合物3にエタノールとNHNHを加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−アルキルアセトアミド(化合物4)を合成するステップ(G4)と、
を経て合成されることを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法を提供する。
本発明によると、グリシン誘導型界面活性剤を鋳型として用いて、室温下、中性条件の水溶液中で1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成する。比較的高価な界面活性剤を容易に回収して再利用できるので経済的かつ環境にやさしいという効果があり、さらに、前記グリシン誘導型界面活性剤は、グリシンと無水フタル酸の反応物質にマイクロ波を照射してグリシン誘導型界面活性剤を合成することにより、グリシン誘導型界面活性剤の歩留まり率が高く、合成時間の短縮とエネルギー効率の増大を両立させて生産性を高め、製造コストを減らせるというメリットがある。
2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドのH−NMR結果を示すグラフである。 実施例1で合成した2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドを示すSEM写真である。 2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドのXRD結果を示すグラフである。 比較例1で合成した2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドを示すSEM写真である。 本発明の実施例2で合成した細孔径2〜5nmのらせん状ナノポーラス構造体を撮影して示すSEM写真である。 本発明の実施例3で合成した細孔径2〜5nmのらせん状ナノポーラス構造体を撮影して示すSEM写真である。
一態様によると、1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法に関するものであり、以下:
1)鋳型体を水に加えて得た水溶液が透明になるまで加熱するステップと、
2)ステップ1)の前記鋳型体を有する水溶液にセラミック前駆体を加えた後、水溶液が透明になるまで再加熱するステップと、
3)ステップ2)の加熱された水溶液を静置してゲル化させるステップと、
4)ステップ3)の前記ゲル化させた混合物をアルコールにより洗浄して鋳型体を回収するステップと、
5)アルコールと鋳型体が除去されたステップ(4)で洗浄した混合物を焼成するステップと、を含む。
前記1)ステップにおいては、ナノ構造体を形成するために使用する鋳型体が下記の化学式4と同じ構造を有するゲル形成剤であり、これはグリシン誘導型界面活性剤である。
このステップは、グリシン誘導型界面活性剤を水に加えて加熱して溶解させるステップであり、グリシン誘導型界面活性剤1mmolに対して水15〜25mlを混合して60±1℃の温度で溶液に透明になるまで加熱する。上記において、グリシン誘導型界面活性剤1mmolに対して混合する水の量が15ml未満になる場合、あるいは、加熱温度が上記において限定した範囲よりも低い場合には上手く溶解されない恐れがあり、そして、水の量が25mlを超える場合、あるいは、加熱温度が上記において限定した範囲を超える場合には自己組織化し難くて歩留まり率が低下する恐れがある。
グリシン誘導型界面活性剤は、下記の化合物4の化学式と同様である。

(化学式4)
ただし、nは7〜15の整数であることが好ましい。
そして、前記2)ステップは、透明になった界面活性剤水溶液にセラミック前駆体を添加した後、60±1℃の温度において界面活性剤水溶液が透明になるまで再加熱する。前記セラミック前駆体は、グリシン誘導型界面活性剤1mmolに対して4〜10mmol添加することが好ましく、セラミック前駆体の添加量が4mmol未満になる場合にはシリカの膜厚が薄過ぎる恐れがあり、10mmolを超える場合にはシリカ外壁が厚すぎて他の構造体が発生する恐れがある。
また、前記セラミック前駆体は、TEOS(tetraethoxysilane)、TBOS(tetrabutyl orthosilicate)、TMOS(teramethoxysilane)またはSiCl(tetrchlorosilane)などのシリカ前駆体、チタン(IV)ブトキシド(titanium(IV) butoxide)、チタン(IV)イソプロポキシド(titanium(IV) isopropoxide) 及び塩化チタン(IV)(titanium(IV) chloride)などのTiO前駆体、塩化錫(IV)(tin(IV) chloride)及び錫(IV)tert−ブトキシド(tin(IV) tert −butoxide)などのSnO前駆体、酢酸亜鉛(zinc acetate)及び塩化亜鉛(zinc chloride)などのZnO前駆体、ジルコニウム(IV)t−ブトキシド(zirconium(IV) t−butoxide)、塩化ジルコニウム(IV)(zirconium(IV) chloride)、ジルコニウム(IV)エトキシド(zirconium(IV) ethoxide)及びジルコニウム(IV)プロポキシド(zirconium(IV) propoxide)などのZrO前駆体よりなる群から1種またはそれ以上を選択して使用することが好ましい。
前記3)ステップにおいては、セラミック前駆体が混合加熱された界面活性剤水溶液を室温下で3日間静置させる。このとき、セラミック前駆体が混合加熱された界面活性剤水溶液は、静止状態において3日間静置させると、界面活性剤分子が自己組織化されてセラミック前駆体をゲル化させる。
前記4)ステップでは、ゲル化させたセラミック前駆体混合物に界面活性剤を回収するためアルコールを加えて洗浄した後、アルコールを回収する。界面活性剤分子の自己組織化を通じてセラミック前駆体に細孔径が2〜5nmのメソポーラスが形成されたらせん状ナノ構造体が形成される。本発明において使用するアルコールとしては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール及びブチルアルコールよりなる群から選ばれるいずれか1種を選択して、1mmol当量に対してアルコール10〜30mlを加えることが好ましく、アルコールの量が10ml未満になる場合にはアルコールの使用量が不足してグリシン誘導型界面活性剤が十分に回収できなくなる恐れがあり、30mlを超える場合には過多使用される恐れがある。
前記5)ステップでは、アルコールと鋳型体が除去されたセラミック前駆体混合物を500〜600℃の温度において焼成してメソポーラスシリカらせん状構造体を成形する。焼成温度が500℃未満になる場合には除去し切れなかった鋳型体が残留する恐れがあり、600℃を超える場合には構造が崩れる恐れがある。
このため、上述した方法により合成されたメソポーラスシリカらせん状構造体は、合成時には通常のメソポーラスシリカ構造体に比べて高い整列性と結晶性を有するメソポーラスシリカらせん状構造体であり、合成時に鋳型として使用するグリシン誘導型界面活性剤を容易に回収して再利用できるので経済的かつ、環境にやさしいことが特徴である。
また、本発明の他の態様によれば、本発明は、前記1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成に用いられるグリシン誘導型界面活性剤の合成方法に関する。
まず、マイクロ波を用いたグリシン誘導型界面活性剤の合成法について下記の化学式を中心に詳述すると、下記の通りである。
本発明は、グリシン誘導型界面活性剤の合成方法において、
グリシン(a)と無水フタル酸(b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)を生成するステップ(G1)と、
ステップ(G1)の生成した化合物1にSOClを加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)を生成するステップ(G2)と、
ステップ(G2)の化合物2とアルキルアミンを反応させてN−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3)を生成するステップ(G3)と、
ステップ(G3)の化合物3にエタノールとNHNHを加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−アルキルアセトアミド(化合物4)を合成するステップ(G4)と、
を経て合成されることを特徴とするらせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法に関するものである。
前記グリシン誘導型界面活性剤は、下記の化学式1の(G1)〜(G4)ステップの反応式を経て合成される。
したがって、本発明によると、ステップ(G1)では、グリセリン誘導型界面活性剤はグリシンと無水フタル酸にマイクロ波を照射して合成する。
(化学式1)

本発明は、前記(G1)ステップにおいて、グリシン(a)と無水フタル酸(b)にマイクロ波を照射して反応させることにより、グリシン誘導型界面活性剤の合成歩留まりも高められるという特徴がある。
そして、本発明において、前記(G1)ステップは、グリシン(化合物a)と無水フタル酸(化合物b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)を生成するステップである。このステップにおいては、グリシンと無水フタル酸が共縮合反応をして化合物1が生成される。このとき、少量の水を加えて過熱を防止して生成される化合物1が焦げないようにする。
このステップにおいて、グリシンと無水フタル酸はモル比1:1の割合にて混合してよく攪拌した後、ここに蒸留水10〜30mlを添加することが好ましい。このとき、添加する蒸留水の量が10ml未満になる場合には固相の反応であるため熱により生成物が焦げる恐れがあり、30mlを超える場合には反応の速度が顕著に遅くなる恐れがあるため、蒸留水の添加量は約20mlであることが最も好ましい。
また、本発明は、グリシンと無水フタル酸をマイクロ波を照射して反応させることが特徴である。マイクロ波は2.40〜2.50GHzの周波数(800W)において10〜15分間照射して加熱反応させ、2.45GHzにおいて照射することがさらに好ましい。そして、照射時間は攪拌された反応物質の状態と水の量に応じてやや異なってくる。好ましくは、反応物質の溶液が完全に透明になるまで加熱する。加熱された反応物質の容器が冷却され次第、化合物1が生成される。
上記において、マイクロ波の照射条件が上記において限定した範囲未満になる場合には反応物質内部の温度が不均一であるため反応が十分に行われない結果、化合物1の歩留まりが低下する恐れがあり、マイクロ波の照射条件が上記において限定した範囲を超える場合には反応物質内部の温度があまりにも急激に上昇して炭化する恐れがある。
上記において生成された化合物1は500〜1000mlのエタノールに溶かし、未反応物であるグリシンを除去し、化合物1である生成物を再結晶化させて精製後に乾燥させると、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)の白い針状結晶物が生成される。
そして、本発明において、前記(G2)ステップは、(G1)ステップにおいて得られた生成物である2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)に塩化チオニル(SOCl)を加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)を生成するステップである。
このステップにおいて、塩化チオニル(SOCl)は、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)1molに対して1.5〜3mol加えて70℃において2〜3時間程度で窒素気流下において還流冷却器を取り付けて攪拌しながら反応させることが好ましい。塩化チオニル(SOCl)の添加量が1.5mol未満になる場合には化合物1の溶解度が十分ではないため未反応が起こる恐れがあり、3molを超える場合には反応時間が延び、回収時間が延びてしまうという欠点がある。そして、反応が終結した後には真空減圧装置を用いて塩化チオニル(SOCl2)を回収して再使用することが好ましい。
本発明において、前記(G3)ステップは、(G2)ステップにおいて生成された2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)とアルキルアミンを反応させてN−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3)を生成するステップである。
前記アルキルアミンは、オクタン−1−アミン、ノナン−1−アミン、デカン−1−アミン、ウンデカン−1−アミン、ドデカン−1−アミン、トリデカン−1−アミン、テトラデカン−1−アミン、ペンタデカン−1−アミン及びヘキサデカン−1−アミンよりなる群から選ばれるいずれか1種であることが好ましい。
さらに、N−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3)は、
N−オクチル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−ノナニル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−デシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−ウンデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−ドデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−トリデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−テトラデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−ペンタデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド、N−ヘキサデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミドよりなる群から選ばれるいずれか1種であることが好ましい。
このステップにおいて、アルキルアミンは、ドデシルアミンとトリエチルアミン(TEA)を一緒にDMF溶媒に溶解させたDMF混合溶液の状態である。このDMF混合溶液を氷水浴に静置させた後に、(G2)において生成した2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリドをDMFに溶かした溶液(化合物2)を上記DMF混合溶液に徐々に添加し、攪拌しながら反応させる(発熱反応)。
上記において、好ましくは2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)1molに対してアルキルアミン1mol加える。DMF混合溶液は、溶媒として、DMF(ジメチルホルムアミド)10〜20molにアルキルアミン1molとトリエチルアミン(TEA)3〜10molを混合した溶液を使用することが好ましい。
そして、反応終結後にDMF混合溶液を3〜24時間かけて静置させる。DMF混合溶液から化合物3の界面活性剤だけを分離するために蒸留水を加えて置換基となる無水フタル酸が結合されていて親水性基がない化合物3の界面活性剤をゲル化させてろ別する。ろ過された生成物を40〜70℃の蒸留水を用いて洗浄した後、洗浄された生成物を乾燥させる。このとき、DMF混合溶液に加える蒸留水の量は、DMF混合溶液に対して2〜5倍の体積比にて加えることが好ましい。
本発明において、前記(G4)ステップは、N−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3a)にエタノールとヒドラジン(NHNH)を加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−アルキルアセトアミド(化合物4)を合成するステップである。このとき、化合物3である生成物1molに対して溶媒として15〜20molのエタノールとヒドラジン(NHNH)5〜10molを加えて40〜60℃において約1〜5時間かけて攪拌しながら加熱させる。このとき、生成された副産物をろ過により除去し、溶媒を除去するために残留する生成ろ液を減圧装置に注ぎ、得られた生成物を塩化クロリドに溶解させる。生成される副産物はろ過により除去し、溶媒を除去するために残留する生成ろ液を減圧装置に注ぎ、グリシン誘導型界面活性剤(化合物4)の純度を高めるためにノルマルヘキサン(n−hexane)により再結晶化させる。
本発明において合成されたグリシン誘導型界面活性剤(化合物4)は、炭素数が8〜16(C〜C16)であることが好ましい。
このため、本発明は、前記(G1)ステップにおいて、グリシンと無水フタル酸にマイクロ波を照射するステップを経てグリシン誘導型界面活性剤が合成される。
そして、本発明において、グリシン誘導型界面活性剤である2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成方法について詳述すると、下記の通りである。
まず、マイクロ波を用いた2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成法に関して下記の化学式を中心に詳述すると、次の通りである。
本発明は、2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成方法において、グリシン(a)と無水フタル酸(b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)を生成するステップ(G1a)と、ステップ(G1)において生成した化合物1に溶媒および反応物としてSOClを加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2a)を生成するステップ(G2a)と、ステップ(G2)において生成した化合物2とドデカン−1−アミンを反応させて生成したN−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3a)を蒸留水を用いてゲル化させて純粋に分離するステップ(G3a)と、ステップ(G3)において分離した化合物3にエタノールとNHNHを加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)を合成するステップ(G4a)と、を経て2−アミノ−N−アルキルアセトアミドが合成されることを特徴とする。
前記2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドは、下記の化学式2の(G1a)〜(G4a)ステップの反応式を経て合成される。
(化学式2)

本発明は、前記(G1a)ステップにおいて、グリシン(a)と無水フタル酸(b)にマイクロ波を照射して反応させることにより、化合物1aである2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸の生成歩留まりを高め、これにより、前記化合物1aを用いるステップを経て合成される化合物4aである2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成歩留まりも高められるところに特徴がある。
本発明において、前記(G1a)ステップは、グリシン(化合物a)と無水フタル酸(化合物b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)を生成するステップである。このステップにおいては、アミン基を有するグリシンと無水フタル酸が共縮合反応をして化合物1aが生成される。このとき、少量の水を加えて過熱を防止して生成される化合物1aが焦げないようにする。
このステップにおいて、グリシンと無水フタル酸は、モル比1:1の割合にて混合してよく攪拌した後、ここに蒸留水、好ましくは10〜30mlの蒸留水を添加することが好ましい。このとき、蒸留水の添加量が10ml未満になる場合には固相の反応であるため熱により生成物が焦げてしまう現象が発生する恐れがあり、30mlを超える場合には反応の速度が顕著に遅くなる恐れがあるため、蒸留水の添加量は約20mlであることが最も好ましい。
さらに、本発明は、(G1a)ステップにおいて、グリシンと無水フタル酸の反応時にマイクロ波を照射して反応させることが特徴である。マイクロ波は2.40〜2.50GHzの周波数(800W)において10〜15分間照射して加熱反応させ、2.45GHzにおいて照射することがさらに好ましい。そして、照射時間は、攪拌された反応物質の状態と水の量に応じてやや異なってくるが、反応物質の溶液が完全に透明になるまで加熱することが最も好ましい。すなわち、加熱された反応物質の溶液が冷却され次第、化合物1aが生成される。
上記においてマイクロ波の照射条件が上記において限定した範囲未満になる場合には反応物質内部の温度が不均一であるため反応が十分に行われない結果、化合物1aの歩留まりが低下する恐れがあり、マイクロ波の照射条件が上記において限定した範囲を超える場合には反応物質内部の温度があまりにも急激に上昇して炭化する恐れがある。
上記において生成された化合物1aは500〜1000mlのエタノールに溶かして、未反応物であるグリシンをろ過により除去し、化合物1aである生成物を再結晶化させて精製した後に乾燥させると、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)の白い針状結晶物が生成される。
そして、本発明において、前記(G2a)ステップは、(G1a)ステップにおいて得られた生成物である2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)に塩化チオニル(SOCl)を加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2a)を生成するステップである。
このステップにおいて、塩化チオニル(SOCl)は、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)1molに対して1.5〜3mol加えて70℃において約2〜3時間で窒素気流下において還流冷却器を取り付けて攪拌しながら反応させることが好ましい。塩化チオニル(SOCl)の添加量が1.5mol未満になる場合には化合物1aの溶解度が十分ではないため未反応が起こる恐れがあり、3molを超える場合には反応時間が延び、回収時間が延びてしまうという欠点がある。さらに、反応が終結した後には真空減圧装置を用いて塩化チオニル(SOCl2)を回収して再使用することが好ましい。
本発明において、前記(G3a)ステップは、(G2a)ステップにおいて生成された2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2a)とドデカン−1−アミンを反応させてN−ドデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3a)を生成するステップである。
上記において、ドデシルアミンは、トリエチルアミン(TEA)と一緒にDMF溶媒に溶解させたDMF混合溶液の状態であり、このDMF混合溶液を氷水浴に静置させる。そして、(G2a)において生成した2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリドをDMFに溶かした溶液(化合物2a)をDMF溶媒に溶解させた上記DMF混合溶液に徐々に添加し、攪拌しながら反応させる(発熱反応)。
上記において、ドデシルアミンは、2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2a)1molに対してドデシルアミン1molであることが好ましく、DMF混合溶液は、溶媒として、DMF(ジメチルホルムアミド)10〜20molにドデシルアミン1molとトリエチルアミン(TEA)3〜10molを混合した溶液を使用することが好ましい。
そして、反応終結後にDMF混合溶液を約3〜24時間かけて静置させる。DMF混合溶液から化合物3aの界面活性剤だけを分離するために蒸留水を加えて置換基である無水フタル酸が結合されていて親水性基がない化合物3aの界面活性剤をゲル化させてろ別する。ろ過された生成物を40〜70℃の蒸留水を用いて洗浄した後、洗浄された生成物を乾燥させる。このとき、DMF混合溶液に加える蒸留水の量は、DMF混合溶液に対して2〜5倍の体積比にて加えることが好ましい。
本発明において、前記(G4a)ステップは、N−ドデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3a)にエタノールとヒドラジン(NHNH)を加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)を合成するステップである。このとき、化合物3aである生成物1molに対して溶媒として15〜20molのエタノールとヒドラジン(NHNH)5〜10molを加えて40〜60℃において約1〜5時間かけて攪拌しながら加熱させる。このとき、生成された副産物をろ過により除去し、溶媒を除去するために残留する生成ろ液を減圧装置に注ぎ、得られた生成物を塩化クロリドに溶解させて生成される副産物はろ過により除去し、溶媒を除去するために残留する生成ろ液を減圧装置に注ぎ、2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)の純度を高めるためにノルマルヘキサンにより再結晶化させる。
本発明において合成された2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)は、炭素数が6〜16(C〜C16)であることが好ましい。
このため、本発明は、前記(G1a)ステップにおいて、グリシンと無水フタル酸にマイクロ波を照射するステップを経て2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドが合成される。
以下、本発明の構成を下記の実施例に基づいて一層詳述するが、本発明が必ずしも下記の実施例によって限定されるものではない。
(G1a)ステップにおけるマイクロ波の照射による2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成
まず、(G1a)ステップにおいて、グリシンと無水フタル酸をモル比1:1にてよく攪拌した後に20mlの蒸留水を添加する。そして、2.45GHzの周波数(800W)においてマイクロ波を10分間照射して混合溶液の液体が完全に透明になるまで加熱する。溶液が冷却されるとすぐ白い針状の結晶物が得られた。この白い結晶に800mlの加熱エタノールを攪拌しながら溶解させ、このとき、残留する未反応グリシン結晶はフィルターを用いて除去した(収率:99%)。
このとき、残留するろ液を室温下で3日間静置後に2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)の白い針状の結晶を得た(収率:80%)。
そして、(G2a)ステップにおいて、上記において生成した化合物1aに塩化チオニル(SOCl)を2mol加えて反応させて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2a)を生成した後に、未反応の塩化チオニル(SOCl)を真空減圧装置を用いて回収した。
さらに、(G3a)ステップにおいて、ドデシルアミンとトリエチルアミン(TEA)を溶解させたDMF混合溶液に(G2a)ステップにおいて生成した化合物2aを加えて反応させた後に5時間かけて静置し、次いで、DMF混合溶液と蒸留水の蒸留水を体積比1:3で加えてDMF混合溶液からN−ドデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3a)の界面活性剤をゲル化させてろ別した。このとき、ろ過された生成物を60℃の蒸留水を用いて洗浄した後に洗浄された生成物を乾燥させた。上記において、DMF混合溶液としては、化合物2aである2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド1molに対してドデシルアミンが1molであるものを使用し、このとき、DMF混合溶液としては、DMF(ジメチルホルムアミド)15molにドデシルアミン1molとトリエチルアミン(TEA)7molを混合した溶液を使用した。
さらに、(G4a)ステップにおいて、上記において分離させた化合物3aであるN−ドデシル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド1molにエタノール15molとヒドラジン(NHNH)5molを加えた後に50℃において3時間攪拌しながら加熱反応させて生成された副産物をろ過により除去し、エタノールを除去するために残留する生成ろ液を減圧装置に注ぎ、得られた生成物を塩化クロリドに溶解させて生成される副産物は除去し、ノルマルヘキサンを用いた再結晶化により2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)を合成した(収率:50%)。このとき、得られた2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドは、図1に示すように、H−NMRと図2のSEM写真および図3のXRDにより確認された。
(比較例1):水熱反応による2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成
まず、(G1a)ステップにおいて、グリシン0.1molと無水フタル酸0.1molをベンゼンとトルエン(1:1)の混合溶液1000mlに加えた後に150℃において約4時間かけて攪拌しながら還流した。このとき、合成中に生成される水分を除去するための装備であるディーン−ストックコラム(Dean−Stock Column)を使用した。反応物の冷却後、結晶が得られた(収率:50%)。前記白い結晶に800mlの加熱エタノールを攪拌しながら溶解させ、このとき、溶解されずに残留する未反応のグリシン結晶はフィルターを用いて除去した。このとき、残留するろ液を室温下で3日間静置後に2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)の白い針状の結晶を得た(収率:40%)。
そして、ステップ(G2a)〜(G4a)において、前記実施例1の方法と同様にして2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)を合成した(収率:25%)。このとき、得られた2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドは、図1に示すように、H−NMRと図3のXRDおよび図4のSEM写真により確認された。
前記実施例1および比較例1の結果に基づいて(G1)ステップにおける2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1a)の収率を調べてみると、実施例1の場合に80%であるのに対し、比較例1の場合には40%であり、実施例1の化合物1aの歩留まりの方が遥かに高いことが分かる。
そして、本発明の合成方法による最終生成物である実施例1の2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド(化合物4a)の歩留まりを調べてみると、実施例1の場合に化合物1aの歩留まりが高いため最終生成物である化合物4aの歩留まりも50%と高いのに対し、比較例1の場合には25%であり、実施例1に比べて極めて低いことが分かる。
このため、本発明に係る実施例1の2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドの合成方法は歩留まりが高くて生産性が向上したことを確認することができた。
2.1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成
実施例1の方法に従い合成した2−アミノ−N−ドデシルアセトアミド1mmolと水20ml混合し、60℃の温度において溶液が透明になるまで加熱した。この溶液にテトラエトキシオルトシリケート(tetraethoxyorthosilicate:TEOS)4mmolを添加してさらに溶液が透明になるまで60℃の温度において加熱し、これを静止状態において3日間保管した。最後に、ここにエタノール10mlを加えてセラミック前駆体混合物を洗浄して2−アミノ−N−ドデシルアセトアミドを回収した後、550℃において6時間かけて焼成して1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成した。
前記実施例2の方法と同様にして1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成するが、ただし、テトラエトキシオルトシリケート(tetraethoxyorthosilicate:TEOS)10mmolを添加して合成した。
前記実施例2の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の結晶をSEMにより分析した結果、図5に示すように、細孔径が2〜5nm、外径が20nm、内径が3〜4nmの1次元のらせん状ナノポーラス構造体を確認することができた。
また、バレット(Barrett)、ジョイナー(Joyner)、ハレンダ(Halenda) の方法により窒素吸着分析を行った結果、BET表面積は584m/gであり、細孔体積が0.95cm/gであり、細孔径が2.8nmであることを確認することができた。
さらに、実施例3の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の結晶をSEMにより分析した結果、図6に示すように、細孔径が2〜5nm、外径が20nm、内径が3〜4nmの1次元のらせん状ナノポーラス構造体を確認することができた。
加えて、バレット(Barrett)、ジョイナー(Joyner)、ハレンダ(Halenda) の方法により窒素吸着分析を行った結果、BET表面積は582m/gであり、細孔体積が0.94cm/gであり、細孔径が2.7nmであることを確認することができた。
上述したように、本発明の好適な実施例に基づいて説明したが、添付の特許請求の範囲に記載された本発明の技術的な思想から逸脱しない範囲内において種々の変化及び変更が可能であるということはこの分野における通常の技術者にとって理解できるであろう。
前記効果を達成するために本発明は、1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法を提供し、この方法は以下:
(1)鋳型体を水に加えて得た水溶液が透明になるまで加熱するステップと、
(2)前記鋳型体を有する水溶液にセラミック前駆体を加えた後、水溶液が透明になるまで再加熱するステップと、
(3)ステップ(2)の加熱された水溶液を静置してゲル化させるステップと、
(4)ステップ(3)の前記ゲル化させた混合物をアルコールにより洗浄して鋳型体を回収するステップと、
(5)アルコールと鋳型体が除去されたステップ(4)で洗浄した混合物を焼成するステップと、を含む。
ただし、前記1)ステップにおいて、鋳型体は、グリシン誘導型界面活性剤下記の化合物と同じ構造の化学式を有する:

ただし、nは7〜15の整数であることが好ましい。
他の態様によると、本発明は、1次元のらせん状ナノポーラス構造体を合成するグリシン誘導型界面活性剤の合成方法を提供し、この方法は:
グリシン(a)と無水フタル酸(b)の反応物質にマイクロ波を照射して2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)酢酸(化合物1)を生成するステップ(G1)と、
ステップ(G1)において生成した化合物1にSOClを加えて2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトクロリド(化合物2)を生成するステップ(G2)と、
ステップ(G2)において生成した化合物2とアルキルアミンを反応させてN−アルキル−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)アセトアミド(化合物3)を生成するステップ(G3)と、
ステップ(G3)において分離した化合物3にエタノールとNHNHを加えて混合物を生成した後に加熱反応させて2−アミノ−N−アルキルアセトアミド(化合物4)を合成するステップ(G4)とを含む。
ただし、前記(G1)ステップにおいて、2.40〜2.50GHzの周波数(800W)のマイクロ波を10〜15分間照射して反応物質を加熱する。
本発明は室温でグリシン誘導型界面活性剤の自己組織構造を鋳型として用いて均一な気孔径を有する1次元のメソポーラスのらせん状シリカ構造体を合成し、前記グリシン誘導型界面活性剤をマイクロ波を用いて合成することを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法および該らせん状ナノポーラス構造体を合成するためのグリシン誘導型界面活性剤の合成方法に関する。

Claims (5)

  1. らせん状ナノポーラス構造体の合成方法において、
    1)グリシン誘導型界面活性剤を水に加えて得た水溶液が透明になるまで加熱するステップと、
    2)ステップ1)の前記グリシン誘導型界面活性剤を有する水溶液に無機酸化物であるセラミック前駆体を加えた後、水溶液が透明になるまで再加熱するステップと、
    3)ステップ2)の混合加熱された水溶液を静置してゲル化混合物を得るステップと、
    4)ステップ3)の前記ゲル化混合物をアルコールにより洗浄してグリシン誘導型界面活性剤を回収するステップと、
    5)アルコールとグリシン誘導型界面活性剤が除去されたステップ4)の混合物を焼成するステップと、
    を経て合成されることを特徴とする1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法。
  2. 前記1)ステップにおいて、前記グリシン誘導型界面活性剤は、下記の化合物と同じ構造の化学式を有するグリシン誘導型界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法:
  3. 前記2)ステップにおいて、前記セラミック前駆体は、TEOS(tetraethoxysilane)、TBOS(tetrabutyl orthosilicate)、TMOS(teramethoxysilane)またはSiCl(tetrchlorosilane)であるシリカ前駆体、チタン(IV)ブトキシド(titanium(IV) butoxide)、チタン(IV)イソプロポキシド(titanium(IV) isopropoxide) または塩化チタン(IV)(titanium(IV) chloride)であるTiO前駆体、塩化錫(IV)(tin(IV) chloride)または錫(IV)tert−ブトキシド(tin(IV) tert −butoxide)であるSnO前駆体、酢酸亜鉛(zinc acetate)または塩化亜鉛(zinc chloride)であるZnO前駆体、ジルコニウム(IV)t−ブトキシド(zirconium(IV) t−butoxide)、塩化ジルコニウム(IV)(zirconium(IV) chloride)、ジルコニウム(IV)エトキシド(zirconium(IV) ethoxide)またはジルコニウム(IV)プロポキシド(zirconium(IV) propoxide)であるZrO前駆体よりなる群から1種またはそれ以上を選択して使用することを特徴とする請求項1に記載の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法。
  4. 前記2)ステップにおいて、前記セラミック前駆体は、グリシン誘導型界面活性剤1mmolに対して4〜10mmol添加することを特徴とする請求項1に記載の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法。
  5. 前記1次元のらせん状ナノポーラス構造体は、細孔径が2〜5nmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の1次元のらせん状ナノポーラス構造体の合成方法。
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