JPH05507054A - 膨潤性の層状シリケートの簡単な製造方法 - Google Patents
膨潤性の層状シリケートの簡単な製造方法Info
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- JPH05507054A JPH05507054A JP91506808A JP50680891A JPH05507054A JP H05507054 A JPH05507054 A JP H05507054A JP 91506808 A JP91506808 A JP 91506808A JP 50680891 A JP50680891 A JP 50680891A JP H05507054 A JPH05507054 A JP H05507054A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
膨潤性の層状シリケートの簡単な製造方法本発明は、水膨潤性スメクタイトクレ
イを製造し、及び特に、高膨潤性ヘクトライト、サボナイト及び/又はサボナイ
ト/ヘクトライト複合体の製造に際して伴う困難を容易に解決するための簡単化
した合成方法に関する。
層状シリケート、特にヘクトライトの合成は、しばしば文献に記載されてきた(
エイチ・ストレーゼ(H,5trese)及びニー・ホフマン(U、 Hoff
mann)、ツァイトシュリフト・フユーア・アンオルガニツシェ・アールゲマ
イン・ヒエミー(Z。
Anorg、 Al1g、 Cheya、 )、第247号(1941)第65
〜95頁:ダブリュー・アイ・グランドクイスト(W、 I 、 Grandq
uist)及びニス・ニス・ボラック(S、 S、 Po11ack)著「クレ
イズ・アンド・クレイ・ミネラルズ(C1ays and C1ay Mine
rais)J、ナショナル・アカデミ−・サイエンス(NatL Acad、
Sci、 )、ナショナル・リサーチ・カランシル・パブリジング(Natl、
Res、 Council、 Publ、 )、8(1960)、150〜1
69頁;ドイツ国公告特許第1667502号)。更に最近の参考文献は、ヘク
トライトの構造、発生様式及び製造に関して知られる事項を詳細に報じている(
カールーハインツ・ベルク(Karl−Hefntz Bergk)ら、ケミカ
ル・テクノロジー(Che+*、 T echn、 )第41巻、第6号、第2
45〜251頁)。
スメクタイト型の高膨潤性の層状シリケート(特に、ヘクトライト、サボナイト
及び/又はサボナイト/ヘクトライト複合体)は、例えば、化粧品、ラッカー、
塗料、廃水処理及びすすぎ液等に幅広(使用されている。はとんど全ての用途に
おいて、水中におけるこの種の化合物に典型的な著しい膨潤力を利用する。この
タイプの天然物質では、純度に限りがあることが使用の際においてしばしば障害
となるので、前もって特性を決めることができるこの物貰を合成することにかな
りの重要性が存する。この点で、実際には高温における水熱合成が重要である。
合成の詳細については、上記引用文献の最後のカールーハインツ・ベルクらの文
献中、特に第247頁の図3及び図Aのフローチャートに詳細に見ることができ
る。
このタイプの高膨潤性合成層状シリケートの産業上の重要な用途は、水をベース
とする掘削用流体の増粘剤、及び例えば原油並びに天然ガスの産出の探査並びに
開発、及び地熱掘削、水掘削、地球科学掘削並びに採鉱掘削の井戸肉供給流体の
増粘剤としてのこれらの使用である。関連した文献として、欧州特許出願第26
0538号を特に引用する。この文献は、水ベース掘削流体にヘクトライト及び
/又はサボナイト型の選ばれた合成膨潤層状シリケートを使用することを記載し
ている。この文献は実施例1において、かかる特定の用途に用いられるヘクトラ
イト型の合成層状シリケートを製造する典型的な方法を記載している。硫酸マグ
ネシウム、水酸化ナトリウム、珪酸ナトリウム水溶液及び炭酸リチウムから水性
懸濁液を調製して、撹拌式オートクレーブ内で180℃で約4時間反応させる。
次に、生成物を母液から濾取し、これを乾燥する前に、得られたケーキを脱イオ
ン水で洗浄する。最初に生成したヘクトライトスラリーの濾過、及びこれに続く
分離固相の洗浄の大事な工程もまたカール−/XXレンツベルクらの引用文献の
第247頁のフローチャート3及び4に必要不可欠な部分である。この濾過及び
洗浄の工程は、使用した反応試剤及び/又は反応助剤により粗反応混合物中に取
り込まれた他の成分を除去するために必要である。この不純物は一般に、硼酸ナ
トリウム、炭酸ナトリウム又は塩化ナトリウム等の水溶性の塩、及び水熱合成に
使用した過剰の遊離アルカリである。
溶解塩を含有する水相を除去し、続いて合成スメクタイトクレイを洗浄するとい
う簡単に見える工程も、実際的な方法に関しては、かなりの困難を含んでいる。
以下で明らかになるが、生成した高膨潤性層状シリケートは水性反応相の少なく
とも一部を強固に留めており、これに続いて水洗による精製を特に徹底して行な
うことが必要である。この方法全体の経済性にとって、上述の処理工程は大きな
負担である。このことが本発明の出発点である。
本発明が解決しようとする課題は、特に高膨潤性の合成スメクタイトクレイを製
造するためのそれ自体が公知の方法について、粗反応生成物を濾過し続いて洗浄
する精製が、もはや上述した困難を伴わないように改良することである。本発明
は、特別な態様において、生成物を強力に洗浄することを必要とせず、水熱反応
で最初に得られた粗反応生成物を簡単に乾燥することにより、前もって決められ
た構造及び膨潤性を有する高純度スメクタイトクレイを生成することを可能とし
ている。
本発明において、この課題の技術的解決法には二つの基本的要素がある。すなわ
ち、水熱反応のための塩基性媒質−これはスメクタイトクレイが化学量論的に必
要とするアルカリ金属水酸化物の量を越えて反応助剤として反応に導入される−
の形成が特定の塩基を使用することで保証される。更に、一つの好ましい態様例
において、水熱的層状シリケート形成反応のだめの反応試剤の混合物が、反応中
に不揮発性の第2の反応生成物を形成する成分を全く含まないか、又は実質的に
含まない。
従って、本発明は、層状シリケート形成成分の混合物及び/又は共沈物を過剰の
水及び遊離塩基の存在下で水熱加圧処理することにより、スメクタイトタイプの
膨潤性層状ソリケートを製造する方法に関する。新しい方法は、反応混合物−こ
れの過剰塩基は除去可能な有機アミン化合物により少なくとも部分的に、好まし
くは少なくとも主要部分が形成されている−を水熱反応工程に導入し、生成した
無機固体相を反応混合物の水性塩基性成分から除去して、所望ならば、有機アミ
ン化合物の残分を固体相から追い出すことに特徴を有する。
反応に使用する除去可能な塩基は、特に、充分揮発性である有機アミン化合物で
ある。第1アミン、第2アミン及び/又は第3アミン、並びに特に相当する非置
換の脂肪族アミンが反応助剤として好ましい。第3アミンは、塩基性反応媒質を
形成するために特に適する助剤である。しかし、本発明においては、粗反応生成
物から気相で一緒に除去、及び/又は水性反応媒質中から特に困難を伴うことな
(別々に除去するのに充分な揮発性を有する液体アミンを使用することが好まし
い。かかるアミンは分子中には、例えば20個までの炭素原子、及び好ましくは
15個までの炭素原子を含有する。分子中に約10個までの炭素原子を含有する
アミンが特に重要である。アルキル基中に2〜6個の炭素原子を含む低級脂肪族
アミンは、本発明の目的に特に重要である。低級脂肪族アミン、例えば、アルキ
ル基中に2〜4個の炭素原子を含むものは、本発明の目的に好ましい助剤である
。
一つの重要な態様において、少なくとも酸化物及び/又は水酸化物の試剤を主と
して含有する反応混合物が、水熱反応の出発物質として用いられる。このような
混合物は、不揮発性の他の成分を実質的に含有せず、すなわち、不揮発性の他の
成分の量は5重量%未満、好ましくは1重量%未満である。出発物質は、水熱合
成に必要な水、及び揮発成分としての塩基性反応媒質を形成する揮発性塩基を含
有する。
本発明において製造するタイプの高膨潤性スメクタイトクレイは、酸化物形態で
結合したナトリウム及び、所望により、リチウムを層状格子のアルカリ金属成分
として多くてほぼ等量まで含有する。例えば冒頭で引用した欧州特許出願第26
0 538号に記載の方法によるこのような層状シリケートの典型的合成におい
ては、水酸化ナトリウムを過剰に使用する。これは、二つの理由により必要とさ
れる。すなわち、塩−例えば塩化マグネシウム及び/又は炭酸リチウムタイプ−
を層状シリケートの合成中に導入するならば、この塩の酸成分に等価な量の水酸
化ナトリウムが、生成した層状シリケートから最終的に分離される対応した水溶
性中性塩を形成するために必要とされる。他方では、合成工程中に過剰に存在す
る水酸化ナトリウムを調整することが反応混合物の塩基性媒質、従って、明白な
結晶構造の高膨潤性層状シリケートの形成を保証する。
それに対して、本発明の方法は新しい方法を採用する。すなわち、上述の理由に
より必要とされる反応混合物の過剰の塩基は、これまでの場合の様に水酸化ナト
リウムによって与えられるのではな(、代わりに、上記で定義したタイプの選ば
れた有機アミン化合物を同時に使用することによる。このことは、独立した、そ
してこれまで未知であった合成過程を与える。
公知の水熱合成条件下において、高結晶性層状シリケート物質は主反応生成物と
して形成されるが、初期の水性反応相中では非常に限られた膨潤性のみを有する
。一般に、本発明の方法で主反応生成物として生じた、膨潤していないか又はわ
ずかに膨潤した必要とされる分子式の微粒子層状シリケートの懸濁液は、簡単な
分離技術、特に好ましくは濾過により、共存する液相から分離することができ、
そして所望により更に精製、より好ましくは水洗により精製することができる。
このようにして分離及び精製した層状シリケートの分析結果は、窒素の存在を示
すが、結合塩基の量は一般に非常に少ない。合成に同時に使用した少ない結合量
の塩基性アミンは、適当な後処理、好ましくは水/熱処理により排出することが
できる。アミン化合物が除去されるにつれて、生成した層状シリケートの膨潤力
が変化し、最終的に必要とされる高膨潤性無機物質が得られる。塩基性アミン化
合物の除去を促進するために非常に限られた量の遊離アルカリ金属水酸化物、特
に水酸化ナトリウムを使用することも有利である。従って、本発明の方法の好ま
しい態様例において、最初に生成した限られた膨潤性の無機固体相を反応混合物
の本性/塩基性成分から相分離、より好ましくは濾過により分離し、該分離した
無機物質を所望により洗浄し、残存アミンを比較的強い塩基、より好ましくはア
ルカリ金属水酸化物水溶液により除去する。最初に生成した限られた膨潤性の無
機固体相を、その結合有機アミン塩基の残分と共に、昇温下、例えば100℃付
近、更に詳しくは約60℃〜150℃の範囲の温度下に置(ことが好ましい。好
適な態様においては、有機アミン化合物の除去を促進するために、処理を常圧又
はわずかな減圧下で行う。これは蒸留で除去することができる。本発明の特別な
態様において、蒸留による残存アミンの除去は、ここで生成した膨潤性層状シリ
ケートの乾燥と組み合せられる。しかし、過熱蒸気によるスチームアウトも最終
的精製及び所望する膨潤力の向上に効果的である。この場合においてもまた、ア
ルカリ金属水酸化物、更に特にNaOH水溶液を、前もって及び/又は同時に層
状シリケート生成物中に導入する。充分な膨潤性の向上が確立された生成物は、
一般に、少なくとも特に層状シリケートのイオン交換能力に実質的に相当するア
ルカリ金属水酸化物の量を必要とする。定量的には、この量は非常に少ない。す
なわち、層状シリケート1gにつきNaOH約1〜1.3ミリモルが、ヘクトラ
イト上でのアミン交換の化学量論的必要量に相当する。それ故、本発明において
、アミンを除去するためにアルカリ金属水酸化物をこのオーダーで使用すること
が好ましく、化学量論的必要量の2〜3倍に相当する量が好ましい。
規定した高膨潤性物質の純粋な形態での製造は、必要とされるタイプであるが膨
潤性が限定された主たる無機反応生成物を中間的に形成することにより簡略化す
ることができる。主反応生成物は、得られた主反応生成物の洗浄の際に生じうる
実際的困難を伴うことなく、同時に生成した共存反応生成物、すなわち例えば塩
化ナトリウム及び/又は炭酸ナトリウムを含有しない。主反応生成物中に保持さ
れ、この段階で膨潤性を制限する極少量の除去可能なアミンは、続いて無機物質
中から容易に除去することができ、かくして上述した第2の後処理工程において
分離することができる。
本発明の方法は、一般式(1)
%式%()
[式中、Mは1と同じか又は1を越えるNa/Li比のNa”″及び/又はLi
“であり、AはF−1OH−及ヒ/又ハ1/202−1及ヒaSbSc並びにn
の値は、
a=O11〜0.6、
で示されることを特徴とする、欧州特許出願第260 538号に記載されたタ
イプの合成膨潤性層状シリケートの製造において特に重要である。
前述の態様において、マグネシウム−、アルミニウムー及びケイ素−含有反応試
剤を酸化物及び/又は水酸化物反応成分として、水熱合成のために反応混合物中
に導入する。ここで、フッ素イオンを導入しない場合には、ナトリウム及び所望
によりリチウムについても同様にする。混合化合物、例えばナトリウムシリケー
ト及び/又はナトリウムアルミネート等は反応混合物中に公知の方法で導入する
ことができる。本発明の好適な態様例において、例えば、硫酸マグネシウム又は
塩化マグネシウムタイプのマグネシウム塩を使用して、これが続く粗反応生成物
の分離及び精製を妨害するような場合に、反応混合物中に導入する他の成分を取
り扱いにくい量で使用することを避けることが重要である。
水熱反応相の完了及び塩基性アミン化合物残分の除去後、生成した膨潤性層状シ
リケートの簡単な乾燥により残存水分をなくすることができる。乾燥は常圧及び
/又は減圧下で行なうことができ、昇温すると促進される。気相により排出され
る反応混合物の部分は、所望により製線し、以後の反応混合物を完全に又は部分
的にリサイクルすることができる。生成物の乾燥及び/又は遊離揮発性塩基の除
去は、例えば300℃までの温度、好ましくは50’C〜約250℃の範囲の温
度、特に重要とされるのが約80℃〜180℃の範囲の温度であり、この温度で
行なわれる。
既に述べたように、水だけでなく、反応を制御するために使用された揮発性塩基
性化合物の残分ち、本発明の方法のこの乾燥工程で除去することができる。乾燥
工程は、水及び揮発性塩基を一段階若しくはそれ以上の段階で一緒に除去するこ
とにより、又は揮発性反応助剤を他段階で除去することにより行なうことができ
る。
しかし、場合によって、生成した反応生成物をこの最後乾燥工程において限られ
た時間だけ再度熱処理することは有用であるということが判明している。上述の
温度範囲は適当な処理条件を与える。この最終熱処理を、水及び/又は揮発性塩
基の残分の除去と同時に、約100℃〜150℃の範囲の温度で行なうことは特
に有用である。
最終乾燥及び/又は熱処理工程の時間は、特に揮発性成分の除去に必要な時間に
より決定され、これは一般に1〜2時間を越えない。熱処理時間は、数分、すな
ち例えば5分から約45分まで変化させることができる。
得られた固体反応生成物は微粉末に粉砕するのが最良である。ミル、例えば歯付
きディスクミルがこの目的に適当である。
水熱合成が基づく反応は、本発明に反しない従来の引用技術に広く報告された事
項に実質的に相当する条件下で行なわれる。従って、好適な態様では、マグネシ
ウム含有化合物として水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを使用し、一方
、ケイ素含有化合物は、特に非結晶性シリカ、例えば沈降シリカ、珪藻土、さら
に、導入された水酸化ナトリウム成分が、たとわずかでも化学量論的必要量を越
えないという条件の場合には水ガラスであってよい。アルミニウム含有化合物は
、水ガラスに関する上述の条件を考慮して、水酸化アルミニウム、いわゆる湿潤
アルミニウム水和物又はアルミネート溶液であってよい。水酸化リチウムは適当
なリチウム含有化合物の一例である。反応混合物中にフッ素イオンを導入する場
合には、相当量のフッ化ナトリウム及び/又はリチウムが特に好ましい。
使用する除去可能なアミン塩基のその都度の添加量は、最初に反応混合物中に導
入した酸化マグネシウムを基準にして、例えば、酸化マグネシウム1モル当たり
0.1〜5モルの間の比較的広い限度内で変化させることができる。一般に、こ
の塩基性成分の量は可能な限り制限される。そこで、水熱合成のための反応混合
物への塩基の好ましい添加は、反応混合物中の酸化マグネシウム1モル当たりア
ミン塩基を約02〜2モルの範囲で行なう。
水熱反応のための方法のパラメーターは、従来技術の中から選択することができ
る。従って、反応は特に、方法温度における反応混合物の自生圧で行なう。適当
な方法温度は、特に約150℃〜300℃の範囲であり、約200℃〜270℃
の範囲が好ましい。反応時間は1〜100時間、好ましくは約1〜20時間の間
である。2〜8時間後には、反応混合物を本発明の乾燥処理によって処理できる
程度まで反応が進んでいる。
水熱反応工程中の固形分含量は通常の範囲である。例えば、固形分含量は水性/
塩基性反応混合物中で、40重量%程度まで増加することができる。しかし、反
応を約15重量%までの、更に特に約10重量%未滴の低固形分濃度で行なうこ
とが好ましい。これに関するその他の詳細は、上記の引用例、例えばカール−ハ
インッ・ベルクらの文献に見ることができる。無機相の高膨潤性の性質を形成し
ながらアミン残分を除去するための最終的な水性/熱処理においても、相応する
混合比が優先される。
本発明の他の態様例は、本発明の方法により製造された膨潤性スメクタイトクレ
イ及びその使用、特に欧州特許出願束260538号に詳細に記載されたタイプ
の水ベースの掘削用流体への使用に関する。
実施例1
水熱合成を反応オートクレーブ内において行なうために、下記の反応試剤を混合
した。
41.1g Mg0,98%
3.9g LiOH,98%
77.5g ナトリウム水ガラス37/40 (ヘンケル社(Henkel、
KGa^)製、モル比5iO1:Na20−3.46:1、全固形分34.9重
量%)73、8 g 沈降シリカFK320 (デグサ社(DEGUSSA A
G)製)204.4g トリエチルアミン、99%2104、0 g 蒸留水
上記反応試剤混合物は以下のモル比に相当する。
lMgO:1.53io2:0.08LitO:0.INazO:2(CxHs
)sN:120HtO)以下の手順を採用した。
酸化マグネシウムをペンドローリツク(Pendraulik)撹拌機中で約1
700gの水に懸濁し、水酸化リチウムをこれに溶解し、次に水ガラス、約40
0gの水及び沈降シリカの混合物を添加した。5分間撹拌した後、懸濁液をオー
トクレーブに入れ、閉鎖後にアミンを添加した。結晶化の条件は250℃で4時
間であった。
冷却した懸濁液をいくつかのパートに分割した。第1の部分は水酸化ナトリウム
を添加せずに循環空気乾燥室で120℃で乾燥し、次いで粉砕した。他の懸濁液
サンプルには水酸化ナトリウムを種々の量で添加した。混合物を2分間強力に撹
拌し、循環空気乾燥室で120℃で乾燥して粉砕した。
最初に得られた反応生成物のX線回折分析の結果は、著しい結晶化特性を示した
。各乾燥粉砕サンプルから、蒸留水を用いて25%懸濁液を調製した。各サンプ
ルの粘度の値を以下に示す。
meal NaOH/g層状ンリカ 2.5%懸濁液の粘度0 0.2 Pa5
(大きく減少した)0.28 0 Pa5(太き(減少した)0.56 0 P
a5(大きく減少した)1.12 2.OPa5(幾分減少した)2.24 6
.7 Pa5(僅かに減少した)この表は、膨潤性の向上が約1ミリモルNaO
H/g層状シリカでの後処理の間に明らかに始まり、そして、2倍のNaOHを
使用した試験条件において6.7Pasという質的及び量的に顕著な結果が得ら
れることを示す。最後の二つは、生成した層状シリカのイオン交換能の化学量論
量の1〜2倍の範囲に対応して実質的に添加した水酸化ナトリウムの量を計算し
たものである。
実施例2
以下の反応混合物を、加圧容器中22バール7193℃で6時間水熱的に反応さ
せた。
92.7g ナトリウム水ガラス37/40Cヘンケル社製)88.3g 沈降
シリカFK320(デグサAG製)2516.6g 充分に脱イオン化した水2
44.7g )リエチルアミン、99%8.6g LiOH,56%
49.2g Mgo、工業用
得られた固形分懸濁液をザイツフィルター(Seitz filter)で比較
的効果的に濾過した。濾過は次の条件で行なった。
圧力ニ1パール
濾紙・グラウバンド(Grouband)、7.4ミクロン濾過時間・最初に5
分間で380m1、次に25分間で約2011゜濾過ケーキの重量:350g
濾液重量:352g
高結晶性の主生成物を実施例1に従ってNaOHで処理して、高膨潤性合成層状
シリカに転化した。
要約書
過剰の水及び遊離アルカリの存在下で膨潤性層状シリケート形成成分の混合物及
び/又は共沈物を水熱処理することにより、スメクタイトタイプの膨潤性層状シ
リケートを簡単に合成する方法に関する。本方法は、過剰塩基が除去可能な有機
アミン化合物により少なくとも部分的に、好ましくは少なくとも主要部分が形成
されてなる反応混合物を水熱反応工程に導入し、生成した無機固体相を反応混合
物の水性塩基性成分から除去し、所望により、有機アミン化合物の残分を固体相
から除去する。該有機アミン化合物は、一定の炭素含量の第1、第2及び/又は
、特に箪3アミンであることが好ましい。少なくとも主として酸化物及び/又は
水酸化物反応試剤を含有することもまた好ましく、これにより反応混合物が他の
不揮発性化合物を実質的に含まない。
国際調査報告
国際調査報告
にRub@ :=、、、:=:17m m@ fureel+w”Falfi?
シ讐=〒−“−ml−”T”澗7Jt”” m喝nmwaマ1lslll会l#
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Claims (12)
- 1.反応混合物の過剰塩基が少なくとも部分的に、好ましくは少なくともその主 要部分が除去可能な有機アミン化合物により形成されてなり、該反応混合物を水 熱反応工程に導入し、生成した無機固体相を反応混合物の水性塩基性成分から除 去し、所望により、有機アミン化合物の残分を固体相から除去することを特徴と する、層状シリケート形成成分の混合物及び/又は共沈物を過剰の水及び遊離塩 基の存在下で水熱加圧処理することによりスメクタイトタイプの膨潤性層状シリ ケートを製造する方法。
- 2.除去可能なアミン化合物として、分子中に15個までの炭素原子を含有する ことが好ましく、更に好ましくは分子中に10個までの炭素原子を含有する第1 、第2及び/又は特に第3アミンを使用することを特徴とする請求項1記載の方 法。
- 3.最初に生成した限られた膨潤性の無機固体相を反応混合物の水性/塩基性成 分から相分離、更に特に濾過により分離し、所望により、洗浄し、残存アミンを 不揮発性、好ましくは比較的強い塩基、更に特にアルカリ金属水酸化物で、好ま しくは水酸化ナトリウムを使用して除去することを特徴とする請求項1及び2記 載の方法。
- 4.有機塩基残分を、昇温下、例えば約60℃〜150℃の温度において、好ま しくは水酸化ナトリウム水溶液を使用する水性/無機懸濁液処理により除去し、 無機固体、好ましくは少なくとも生成した層状シリケートの化学量論的イオン交 換能に実質的に相当する量の不揮発性塩基から好ましくは蒸留により分離するこ とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 5.残分アミンの除去を、膨潤性の層状シリケートの乾燥と組み合せて行なうこ とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 6.少なくとも主として酸化物及び/又は水酸化物反応試剤を含有しており、他 の不揮発性成分を実質的に含まない反応混合物を、水熱反応に導入することを特 徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
- 7.実質的に揮発性である第2の成分が粗反応混合物中に存在する場合に、該粗 反応生成物に強力な洗浄を行なわないことを特徴とする請求項1〜6のいずれか に記載の方法。
- 8.層状シリケートが、乾燥、特に常圧及び/又は減圧下における乾燥により、 水及び/又は塩基性成分及び/又はこれらの残分を含有せず、該乾燥を約300 ℃までの温度、好ましくは50℃〜250℃の範囲の温度で行ない、所望により 粉砕して微粉末固体を得ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の方 法。
- 9.一般式(I) MgO・aMA・bAl2O3・cSiO2・nH2O(I)[式中、Mは1と 同じか又は1を越えるNa/Li比のNa+及び/又はLi+であり、AはF− 、OH−及び/又は1/202−、及びa、b、c並びにnの値は、 a=0.1〜0.6、 b=0〜0.3 c=1.2〜1.7 n=0〜3.0 である。] で示される合成膨潤性層状シリケートを製造する請求項1〜8のいずれかに記載 の方法。
- 10.水熱反応を反応条件下における反応系の自生圧で行なうことを特徴とする 請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
- 11.水熱反応を、約150℃〜300℃の範囲の温度、好ましくは約200℃ 〜270℃の範囲の温度で、1〜20時間、好ましくは2〜8時間の反応時間で 行なうことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
- 12.揮発性塩基を、反応混合物中の酸化マグネシウム1モル当たり、0.1〜 5モル、好ましくは0.2〜2モルの量で使用することを特徴とする請求項1〜 11のいずれかに記載の方法。
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