JP5592921B2 - 高分子材料のシミュレーション方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィラーモデルと変性ポリマーモデルとの緩和計算を短時間で行うことができる高分子材料のシミュレーション方法に関する。
一般に、高分子材料中に配合されるフィラーの分散性は、ゴムの強度に大きな影響を与えることが知られている。このようなフィラーの分散性を向上させるために、高分子材料に、フィラーに対する親和性を高める変性剤が配合される。
近年、ゴム配合の開発のために、フィラーの分散性を、コンピュータを用いて評価するためのシミュレーション方法(数値計算)が種々提案されている。この種のシミュレーション方法では、予め定めた仮想空間に、フィラーをモデル化したフィラーモデルと、変性剤が配合された高分子材料をモデル化した変性ポリマーモデルとを配置して、分子動力学( Molecular Dynamics : MD )計算による緩和計算が行われる。そして、シミュレーションの結果から、例えば、フィラーモデル及び変性ポリマーモデルが視覚化して表示され、フィラーモデルと変性ポリマーモデルとの親和性が、肉眼によって評価される。関連する技術としては、次のものがある。
特開2006−64658号公報
従来のシミュレーション方法では、仮想空間において、フィラーモデルと変性ポリマーモデルとが夫々分散して配置される。そして、各々のモデルは、自由に移動することができる。このため、従来の方法では、緩和計算に多くの時間が必要であった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、フィラーを、仮想空間の互いに向き合う一対の面でモデル化した一対のフィラーモデルを設定し、かつフィラーモデルと、仮想空間に配置された変性ポリマーモデルとを用いて分子動力学計算を行うことを基本として、フィラーモデルと、変性ポリマーモデルとの緩和計算を短時間で行いうる高分子材料のシミュレーション方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、フィラーと、該フィラーに対する親和性を高める変性剤が配合された高分子材料との反応を、コンピュータを用いて評価するためのシミュレーション方法であって、前記コンピュータに、前記高分子材料を少なくとも一つのポリマー粒子でモデル化したポリマーモデルと、前記変性剤を少なくとも一つの変性基粒子でモデル化した変性剤モデルとを含む変性ポリマーモデルを複数個設定する工程、前記ポリマー粒子間、前記変性基粒子間、及び前記ポリマー粒子と前記変性基粒子との間に、粒子間の距離が、予め定められたカットオフ距離以下になったときに斥力が生じる斥力ポテンシャルを定義する工程、前記コンピュータに、互いに向き合う一対の面を少なくとも含む仮想空間を設定する工程、前記フィラーを、前記仮想空間の前記一対の面でモデル化した一対のフィラーモデルを設定する工程、前記フィラーモデルと前記ポリマー粒子との間及び前記フィラーモデルと前記変性基粒子との間に、互いの距離が、予め定められたカットオフ距離以下になったときに引力が生じるポテンシャルを定義する工程、並びに、前記コンピュータが、前記フィラーモデルと、前記仮想空間に配置された前記変性ポリマーモデルとを用いて分子動力学計算を行うシミュレーション工程を含み、前記変性基粒子と前記フィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離は、前記ポリマー粒子と前記フィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離よりも大であることを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、前記シミュレーション工程は、前記変性ポリマーモデルの前記斥力ポテンシャルを無効にして前記分子動力学計算を行う第1計算工程と、前記変性ポリマーモデルの前記斥力ポテンシャルを有効にして前記分子動力学計算を行う第2計算工程とを含む請求項1に記載の高分子材料のシミュレーション方法である。
また、請求項3記載の発明は、前記変性ポリマーモデルは、前記ポリマー粒子間及び前記ポリマー粒子と前記変性基粒子との間に結合鎖が定義され、前記結合鎖は、前記斥力ポテンシャルよりも大きな引力が定義された結合ポテンシャルが定義される請求項1又は2に記載の高分子材料のシミュレーション方法である。
本発明の高分子材料のシミュレーション方法では、コンピュータに、高分子材料を少なくとも一つのポリマー粒子でモデル化したポリマーモデルと、変性剤を少なくとも一つの変性基粒子でモデル化した変性剤モデルとを含む変性ポリマーモデルを設定する工程と、フィラーを、仮想空間の一対の面でモデル化した一対のフィラーモデルを設定する工程と、コンピュータが、フィラーモデルと、仮想空間に配置された変性ポリマーモデルとを用いて分子動力学計算を行うシミュレーション工程を含む。
また、変性基粒子とフィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離は、ポリマー粒子とフィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離よりも大に設定される。
これにより、本発明では、仮想空間において、フィラーモデルを一対の面に固定させた状態で、変性ポリマーモデルのみを分散させることができる。従って、本発明では、フィラーモデルと、変性ポリマーモデルとの緩和計算を短時間で行うことができる。
本実施形態のシミュレーション方法を実行するコンピュータ装置の斜視図である。 本実施形態のシミュレーション方法のフローチャートである。 変性ポリマーモデルを設定する工程のフローチャートである。 変性ポリマーモデルの概念図である。 一対の変性ポリマーモデルの部分拡大図である。 仮想空間の概念斜視図である。 フィラーモデルと変性ポリマーモデルとの間に定義されるポテンシャルを説明する概念図である。 複数の変性ポリマーモデルが配置された仮想空間を示す概念図である。 本実施形態の緩和計算後の仮想空間を示す概念図である。 シミュレーション工程のフローチャートである。 (a)は第1計算工程が100万ステップ行われた後の実施例1の仮想空間を示す概念図、(b)は、分子動力学計算が100万ステップ行われた後の実施例2の仮想空間を示す概念図である。 比較例の仮想空間を示す概念図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の高分子材料のシミュレーション方法(以下、単に「シミュレーション方法」ということがある)は、フィラーと、該フィラーに対する親和性を高める変性剤が配合された高分子材料との反応を、コンピュータ1を用いて評価するためのものである。
前記フィラーとしては、例えば、カーボンブラック、シリカ又はアルミナ等が含まれる。また、前記高分子材料としては、例えば、ゴム、樹脂又はエラストマー等が含まれる。さらに、前記変性剤としては、例えば、水酸基又はカルボニル基を含む原子団の官能基等が含まれる。
図1に示されるように、前記コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含む。この本体1aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの記憶装置及びディスクドライブ装置1a1、1a2などが設けられる。なお、記憶装置には、本実施形態のシミュレーション方法を実行するための処理手順(プログラム)が予め記憶される。
図2には、本実施形態のシミュレーション方法の具体的な処理手順が示されている。このシミュレーション方法では、先ず、変性ポリマーモデル2が設定される(工程S1)。
図3には、本実施形態の工程S1の具体的な処理手順が示される。
工程S1では、先ず、高分子材料をモデル化したポリマーモデル3が設定される(工程S11)。図4に示されるように、ポリマーモデル3は、少なくとも一つ、本実施形態では複数のポリマー粒子4でモデル化される。このようなポリマーモデル3は、高分子材料を分子動力学で取り扱うための数値データ(ポリマー粒子4の質量、体積、直径及び初期座標などを含む)である。これらの数値データは、コンピュータ1に入力される。
前記ポリマー粒子4は、例えば、一つのポリマーモデル3に対して、複数個設けられる。また、ポリマー粒子4、4間には、それらを伸縮自在に拘束する結合鎖5が設けられる。これにより、ポリマーモデル3は、ポリマー粒子4、4間の相対距離が安定して保持される直鎖状の三次元構造をなしている。
図5に拡大して示されるように、結合鎖5には、結合ポテンシャルPが定義される。この結合ポテンシャルPは、例えば、下記式(1)で定義される。

ここで、各定数及び変数は次のとおりである。
k:各粒子間に定義される結合ポテンシャルPの強度に対応する定数
ij:各粒子間の距離
0:伸びきり長
なお、粒子間の距離rij及び伸びきり長R0は、各ポリマー粒子4の中心間の距離として定義される。
上記式(1)において、粒子間の距離rijが、予め定められた伸びきり長R0未満の場合には、結合ポテンシャルPは粒子間の距離rijに従って該粒子間に拘束を付与することができる。これにより、結合鎖5は、粒子間の距離rijが伸びきり長R0以上にならないような復元力を与えるものとして定義される。
一方、上記式(1)において、前記距離rijが伸びきり長R0以上となる場合には、結合ポテンシャルPに∞が設定される。従って、結合鎖5には、伸びきり長R0以上伸びることのできない、所謂伸び限界が定義される。
結合ポテンシャルPの強度k及び伸びきり長R0の各値は、適宜設定することができるが、例えば、論文(J. Chem Phys. vol.92, No.8, 15 April 1990)に基づいて設定されるのが望ましい。本実施形態では、強度kに30、伸びきり長R0に1.5が設定される。
次に、前記変性剤をモデル化した変性剤モデル7が設定される(工程S12)。図4及び図5に示されるように、変性剤モデル7は、少なくとも一つ、本実施形態では1つの変性基粒子8でモデル化される。このような変性剤モデル7は、変性剤を分子動力学で取り扱うための数値データ(変性基粒子8の質量、体積、直径及び初期座標などを含む)である。これらの数値データは、コンピュータ1に入力される。
次に、ポリマーモデル3と、変性剤モデル7とを結合して変性ポリマーモデル2が設定される(工程S13)。この工程S13では、ポリマーモデル3のポリマー粒子4と、変性剤モデル7の変性基粒子8との間に、前記結合鎖5が設定される。この結合鎖5も、上記式(1)で定義された結合ポテンシャルPで定義される。
次に、ポリマー粒子4、4間、変性基粒子8、8間、及びポリマー粒子4と変性基粒子8との間に、斥力ポテンシャルQが定義される(工程S2)。この斥力ポテンシャルQは、例えば、下記式(2)で定義される。

ここで、各定数及び変数は、Lennard-Jonesポテンシャルのパラメータであり、次に示すものを除いて、上記式(1)の定数及び変数と同一である。
ε:各粒子間に定義される斥力ポテンシャルQの強度に対応する定数
σ:各粒子間に定義される斥力ポテンシャルQが作用する距離に関する定数
上記式(2)において、粒子間の距離rijが、予め定められたカットオフ距離21/6σ未満となる場合には、斥力ポテンシャルQが、粒子間の距離rijが小さいほど大きくなる。また、斥力ポテンシャルQは、各粒子間の距離rijにおいて、結合ポテンシャルPと等しくなる。これにより、結合鎖5が設けられるポリマー粒子4、4間及びポリマー粒子4と変性基粒子8との間の相対距離が安定して保持されるため、変性ポリマーモデル2は、直鎖状の三次元構造を維持しうる。
一方、上記式(2)において、粒子間の距離rijがカットオフ距離21/6σ以上となる場合には、斥力ポテンシャルQにゼロが設定される。このため、粒子間に斥力が生じない。
図5に示したように、本実施形態では、下記の斥力ポテンシャルQ1〜Q3が定義される。
ポリマー粒子4−ポリマー粒子4 :斥力ポテンシャルQ1
変性基粒子8−変性基粒子8 :斥力ポテンシャルQ2
ポリマー粒子4−変性基粒子8 :斥力ポテンシャルQ3
また、各斥力ポテンシャルQ1〜Q3の強度εの値としては、適宜設定することができる。本実施形態では、上記論文に基づいて、各強度εに1.0が設定される。これにより、各粒子間には、同一の強度を有する斥力ポテンシャルQ1〜Q3を作用させることができる。
次に、予め定められた体積をもつ仮想空間6が設定される(工程S3)。図6に示されるように、仮想空間6は、互いに向き合う少なくとも一対の面11、11、本実施形態では、3対の面11、11を有する立方体として定義される。
また、一対の面11が直交する方向において、該一対の面11の間隔D1(即ち、1辺の長さL1)は、変性ポリマーモデル2の慣性半径(図示省略)の2倍以上、より好ましくは4倍以上が望ましい。これにより、後述する分子動力学計算において、変性ポリマーモデル2の仮想空間6内での回転運動をスムーズに計算することができる。例えば、慣性半径が5〜10σである場合は、間隔D1(長さL1)は20〜40σが望ましい。
次に、フィラーをモデル化したフィラーモデル12が設定される(工程S4)。このフィラーモデル12は、本実施形態では、仮想空間6の上下に配された一対の面11、11でモデル化される。これにより、一対のフィラーモデル12、12は、仮想空間6において、移動不能に設定される。
次に、フィラーモデル12と変性ポリマーモデル2との間に、引力及び斥力を作用させるポテンシャルが定義される(工程S5)。本実施形態の工程S5では、図7に示されるように、フィラーモデル12とポリマー粒子4との間及びフィラーモデル12と変性基粒子8との間に、ポテンシャルRが定義される。ポテンシャルRは、例えば、下記式(3)で定義される。

ここで、各定数及び変数は次のとおりである。
ρwall:壁面の密度に関する定数
εwall:ポテンシャルの強度に対応する定数
σwall:仮想空間の面(フィラーモデル)に直交する方向の斥力長さに関する定数
r:フィラーモデルとポリマー粒子との間及びフィラーモデルと変性基粒子との間の距離
c:カットオフ距離
上記式(3)で定義されるポテンシャルRは、上記式(2)で定義される斥力ポテンシャルQを、フィラーモデル12の面11で積分したものである。
また、上記式(3)では、前記距離rが21/6σwall未満であれば、斥力を作用させることができる一方、距離rが21/6σwallよりも大であれば、引力を作用させることができる。
また、本実施形態では、下記のポテンシャルR1、R2が定義される。
フィラーモデル12−ポリマー粒子4:ポテンシャルR1
フィラーモデル12−変性基粒子8 :ポテンシャルR2
各ポテンシャルR1、R2の面密度ρwall及び仮想空間6のフィラーモデル12からのポテンシャルパラメータσwallの各値としては、適宜設定することができる。本実施形態では、上記論文に基づいて、次の値が設定される。
ポテンシャルR1:ρwall=σwall=1.0
ポテンシャルR2:ρwall=σwall=1.0
同様に、各ポテンシャルR1、R2の強度εwallには、次の値が設定される。
ポテンシャルR1:εwall=1
ポテンシャルR2:εwall=5
さらに、各ポテンシャルR1、R2のカットオフ距離rcには、次の値が設定される。
ポテンシャルR1:rc=1.12
ポテンシャルR2:rc=2.5
上記のように、本実施形態では、ポテンシャルR2の強度εwallが、ポテンシャルR1の強度εwallよりも大に設定される。これにより、変性基粒子8のフィラーモデル12に対する引力が、ポリマー粒子4のフィラーモデル12に対する引力よりも大に設定される。さらに、ポテンシャルR2のカットオフ距離rcが、ポテンシャルR1のカットオフ距離rcよりも大に設定され、かつ21/6σwallよりも大となる値が設定される。これにより、変性基粒子8は、ポリマー粒子4に比べて、フィラーモデル12に対する引力を優先的に作用させることができる。従って、変性基粒子8は、ポリマー粒子4に比べて、フィラーモデル12に対する親和性が高くなる。
一方、ポリマー粒子4は、変性基粒子8に比べて、カットオフ距離rcが、引力を含まない長さ(21/6σwall未満)に設定される。このため、ポリマー粒子4は、フィラーモデル12に対して斥力のみが生じる。
次に、図8に示されるように、仮想空間6の中に、複数の変性ポリマーモデル2が配置される(工程S6)。図において、黒丸は、変性基粒子8である。本実施形態では、仮想空間6に、複数本の変性ポリマーモデル2がランダムに初期配置される。
次に、フィラーモデル12と、変性ポリマーモデル2とを用いて分子動力学計算による緩和計算が行なわれる(シミュレーション工程S7)。
本実施形態の分子動力学計算では、例えば、仮想空間6について所定の時間、変性ポリマーモデル2が古典力学に従うものとして、ニュートンの運動方程式が適用される。そして、各時刻でのポリマー粒子4及び変性基粒子8(図4に示す)の動きが追跡される。また、仮想空間6内の粒子、体積及び温度は、夫々一定に保たれる。
本実施形態のシミュレーション工程S7では、仮想空間6において、フィラーモデル12を一対の面11に固定させた状態で、変性ポリマーモデル2のみを対象に緩和計算が行われる。従って、本実施形態では、フィラーモデル及び変性ポリマーモデルを対象に緩和計算が行なわれていた従来の方法に比べて、計算時間を短縮しうる。
また、フィラーモデル12は、面11全体において、該面11と直角に交わる方向に、ポテンシャルRを作用させることができる。これにより、フィラーモデル12は、変性ポリマーモデル2に対して、同一方向のポテンシャルRを面11全体で作用させることができるため、変性ポリマーモデル2の緩和計算を効率的に行うことができる。さらに、フィラーモデル12は、仮想空間6の一対の面11に固定されるため、図9に示されるように、変性基粒子8のフィラーモデル12に対する近づきやすさ、即ち親和性を直感的に把握することができる。
図10には、本実施形態のシミュレーション工程S7の具体的な処理手順が示されている。
本実施形態のシミュレーション工程S7は、変性ポリマーモデル2の前記斥力ポテンシャルQ(図5に示す)のみを無効にして、分子動力学計算を行う第1計算工程S71と、該第1計算工程S71後に、変性ポリマーモデル2の斥力ポテンシャルQを有効にして分子動力学計算を行う第2計算工程S72とを含む。
ここで、斥力ポテンシャルQのみを無効にするとは、各粒子4、8間の斥力をゼロに設定することである。これにより、隣接する変性ポリマーモデル2、2は、仮想空間6において、互いに斥力が働くことなく接近でき、かつ干渉することなく通過することができる。なお、本実施形態では、上記式(3)において、強度εに0が設定されることにより、斥力ポテンシャルQをゼロに設定することができる。
このように、本実施形態のシミュレーション工程S7では、第2計算工程S72に先立ち、第1計算工程S71において、隣接する変性ポリマーモデル2、2間に斥力を働かせることなく、該変性ポリマーモデル2を仮想空間6内で分散させることができる。従って、本実施形態のシミュレーション方法では、変性ポリマーモデル2を効率良く緩和することができる。さらに、第1計算工程S71では、斥力ポテンシャルQの計算を省略することができるため、計算時間をさらに短縮しうる。なお、本実施形態では、第1計算工程S71で斥力ポテンシャルQの計算が省略されても、第2計算工程S72で斥力ポテンシャルQの計算が行われるため、シミュレーション結果の誤差を最小限に抑えることができる。
このような作用を効果的に発揮させるために、第1計算工程S71において、分子動力学計算のステップ数は、100〜1000万が望ましい。なお、ステップ数が100未満であると、計算時間が短く、変性ポリマーモデル2を十分に分散させることができない。逆に、ステップ数が1000万を超えても、計算コストの増加分に対して十分な分散結果を得ることができないおそれがある。このような観点より、ステップ数は、より好ましくは1000以上が望ましく、また、より好ましくは100万以下が望ましい。
同様に、第2計算工程S72において、分子動力学計算のステップ数は、好ましくは100以上が望ましく、また、好ましくは1000万以下が望ましい。
次に、シミュレーション工程S7の結果から、フィラーモデル12と変性ポリマーモデル2とが視覚化して表示される(工程S8)。そして、フィラーモデル12と変性ポリマーモデル2との親和性、即ち、変性基粒子8が一対のフィラーモデル12、12の夫々にどの程度近づいたかが、オペレータによって判断される(工程S9)。なお、前記親和性は、各フィラーモデル12、12から、相対するフィラーモデル12、12に向かって、仮想空間6の1辺の長さL1の0.05〜0.15倍の距離L2を隔てた領域13内に、全ての変性基粒子8が配置されているか否か等を基準として定量的に判断されるのが望ましい。
この工程S9では、前記親和性が良好であると判断された場合、シミュレーションが終了する。一方、前記親和性が良好でないと判断された場合、例えば、変性ポリマーモデル2や、フィラーモデル12の設定条件が変更され、再度シミュレーションが行われる。これにより、変性ポリマーモデル2を確実に分散させる条件等を、的確に解析することができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2に示す手順に従うとともに、斥力ポテンシャルを無効にする第1計算工程と、斥力ポテンシャルを有効にする第2計算工程とを含むシミュレーション工程が行われた(実施例1)。そして、変性ポリマーモデルの緩和計算が終了するまでに要した第1、第2計算工程のステップ数及び合計計算時間が測定された。また、図11(a)には、第1計算工程の分子動力学計算が100万ステップ行われた後の仮想空間が示される。
また、図2に示す手順に従い、かつ第1計算工程及び第2計算工程を含まないシミュレーション工程が行われた(実施例2)。そして、変性ポリマーモデルの緩和計算が終了するまでに要した分子動力学計算のステップ数及び合計計算時間が測定された。また、図11(b)には、実施例2の分子動力学計算が100万ステップ行われた後の仮想空間が示される。
なお、実施例1及び実施例2において、各結合ポテンシャルP、斥力ポテンシャルQ及びポテンシャルRは明細書中の記載通りであり、共通仕様は次のとおりである。
変性ポリマーモデル:
合計本数:30本
ポリマー粒子の個数:1000個
変性ポリマーモデル1本あたりの変性基粒子の個数:1個
さらに、図12に示されるように、仮想空間6に、変性ポリマーモデル2と、1つのフィラー粒子でモデル化したフィラーモデル12とが夫々複数配置され、分子動力学計算が行われた(比較例)。そして、変性ポリマーモデル2及びフィラーモデル12の緩和計算が終了するまでに要した分子動力学計算のステップ数及び合計計算時間が測定された。なお、比較例の仕様は、次のとおりである。
変性ポリマーモデル:
合計本数:30本
ポリマー粒子の個数:1000個
変性ポリマーモデル1本あたりの変性基粒子の個数:1個
フィラーモデルの合計個数:100個
テストの結果を表1に示す。
テストの結果、実施例1、2のシミュレーション方法では、比較例に比べて、分子動力学計算のステップ数及び合計計算時間を短縮しうることが確認できた。
また、図11(a)に示したように、実施例1では、第1計算工程において、分子動力学計算が100万ステップ行われると、緩和計算を効果的に行えることが確認できた。一方、図11(b)に示したように、実施例2では、分子動力学計算が100万ステップ行われても、変性ポリマーモデルを十分に緩和できないことが確認できた。従って、第1、第2計算工程を含む実施例1は、実施例2に比べて、緩和計算を短時間かつ効率的に行いうることが確認できた。
1 コンピュータ
2 変性ポリマーモデル
6 仮想空間
12 フィラーモデル

Claims (3)

  1. フィラーと、該フィラーに対する親和性を高める変性剤が配合された高分子材料との反応を、コンピュータを用いて評価するためのシミュレーション方法であって、
    前記コンピュータに、前記高分子材料を少なくとも一つのポリマー粒子でモデル化したポリマーモデルと、前記変性剤を少なくとも一つの変性基粒子でモデル化した変性剤モデルとを含む変性ポリマーモデルを複数個設定する工程、
    前記ポリマー粒子間、前記変性基粒子間、及び前記ポリマー粒子と前記変性基粒子との間に、粒子間の距離が、予め定められたカットオフ距離以下になったときに斥力が生じる斥力ポテンシャルを定義する工程、
    前記コンピュータに、互いに向き合う一対の面を少なくとも含む仮想空間を設定する工程、
    前記フィラーを、前記仮想空間の前記一対の面でモデル化した一対のフィラーモデルを設定する工程、
    前記フィラーモデルと前記ポリマー粒子との間及び前記フィラーモデルと前記変性基粒子との間に、互いの距離が、予め定められたカットオフ距離以下になったときに引力が生じるポテンシャルを定義する工程、並びに、
    前記コンピュータが、前記フィラーモデルと、前記仮想空間に配置された前記変性ポリマーモデルとを用いて分子動力学計算を行うシミュレーション工程を含み、
    前記変性基粒子と前記フィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離は、前記ポリマー粒子と前記フィラーモデルとの間に定義されるポテンシャルの強度及びカットオフ距離よりも大であることを特徴とする高分子材料のシミュレーション方法。
  2. 前記シミュレーション工程は、前記変性ポリマーモデルの前記斥力ポテンシャルを無効にして前記分子動力学計算を行う第1計算工程と、
    前記変性ポリマーモデルの前記斥力ポテンシャルを有効にして前記分子動力学計算を行う第2計算工程とを含む請求項1に記載の高分子材料のシミュレーション方法。
  3. 前記変性ポリマーモデルは、前記ポリマー粒子間及び前記ポリマー粒子と前記変性基粒子との間に結合鎖が定義され、
    前記結合鎖は、前記斥力ポテンシャルよりも大きな引力が定義された結合ポテンシャルが定義される請求項1又は2に記載の高分子材料のシミュレーション方法。
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