JP5591273B2 - ワイヤロープ清掃治具 - Google Patents

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Description

この発明は、ワイヤロープの防錆や磨耗防止のために使用されるグリスをはじめ、ワイヤロープ表面に存在する余分な付着物を作業性よく除去するワイヤロープ清掃治具に関するものである。
エレベータ等に使用されているワイヤロープは、その表面に存在する防錆や磨耗防止のためのグリスや付着物を定期的に取り除き清掃する必要がある。
従来のワイヤロープ清掃治具として、切り込み部を有し、穴の内周面はロープ表面のストランドの撚りをかたどった形状である樹脂製ワイパーをロープに取り付け、回転支持板に載せられた状態で使用されるものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−190888号公報(段落[0045]〜[0052]および図5)
特許文献1開示のワイヤロープ清掃治具では、溜まったグリスがワイパーからこぼれ落ちるため、回収作業が必要となり、特に、高層建築物に設置されているエレベータに使用されているワイヤロープに対して、適用する場合に問題となる。さらに、伸びたロープや粘度が著しく増加したグリスに対応できないとの問題がある。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、エレベータ等に使用されるワイヤロープに対し、伸びたワイヤロープや、高い粘度のグリスにも対応でき、連続的に清掃が可能なワイヤロープ清掃治具を提供することを目的とする。
第1の発明に係るワイヤロープ清掃治具は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの 断面と相似形で、かつその平均径がワイヤロープより大きい内周形状を有しワイヤロープ上の付着物を掻き取る金属プレートと、樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、ワイヤロープの回りに回転するワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、ワイヤロープに近接しワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、ワイヤロープからワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、ワイパーアッセンブリとスクレイパーを覆うカバーとから構成され、ワイヤロープをワイパーアッセンブリの金属プレートから樹脂ワイパー方向に相対的に移動させるものである。
第2の発明に係るワイヤロープ清掃治具は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの外径より大きな内周形状を有する金属プレートと、樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、ワイヤロープの回りに回転するワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、ワイヤロープに近接しワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、ワイヤロープからワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、ワイパーアッセンブリとスクレイパーを覆うカバーと、から構成され、ワイヤロープをワイパーアッセンブリの金属プレートから樹脂ワイパー方向に相対的に移動させ、補強部材は、中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された略円環状の第1の補強部材と第2の補強部材から構成され、樹脂ワイパーと金属プレートを第1の補強部材と第2の補強部材の間に挟み込み、第1の補強部材および第2の補強部材の一方または両方の内周側面と樹脂ワイパーの外周側面の間に板バネを設けて、上下および中心方向に圧縮する構造としたワイパーアッセンブリを備えたものである
第1の発明に係るワイヤロープ清掃治具は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの 断面と相似形で、かつその平均径がワイヤロープより大きい内周形状を有しワイヤロープ上の付着物を掻き取る金属プレートと、樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、ワイヤロープの回りに回転するワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、ワイヤロープに近接しワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、ワイヤロープからワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、ワイパーアッセンブリとスクレイパーを覆うカバーとから構成され、ワイヤロープをワイパーアッセンブリの金属プレートから樹脂ワイパー方向に相対的に移動させるものであるため、伸びたワイヤロープに付着したグリスや高い粘度のグリスも掻き取ることができ、かつ、途中でワイヤロープを停止させることなく連続的に清掃することが可能である。
第2の発明に係るワイヤロープ清掃治具は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの外径より大きな内周形状を有する金属プレートと、樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、ワイヤロープの回りに回転するワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、ワイヤロープに近接しワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、ワイヤロープからワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、ワイパーアッセンブリとスクレイパーを覆うカバーと、から構成され、ワイヤロープをワイパーアッセンブリの金属プレートから樹脂ワイパー方向に相対的に移動させ、補強部材は、中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された略円環状の第1の補強部材と第2の補強部材から構成され、樹脂ワイパーと金属プレートを第1の補強部材と第2の補強部材の間に挟み込み、第1の補強部材および第2の補強部材の一方または両方の内周側面と樹脂ワイパーの外周側面の間に板バネを設けて、上下および中心方向に圧縮する構造としたワイパーアッセンブリを備えたものであるため、伸びたワイヤロープに付着したグリスや高い粘度のグリスも掻き取ることができ、かつ、途中でワイヤロープを停止させることなく連続的に清掃することが可能である。
この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具の斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具の主要構成部の斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリの構成部品の斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリの断面模式図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリとロープの断面模式図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリとロープの断面模式図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリの斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリの機能説明図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係る支持ベースアッセンブリの構成部品の斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係る支持ベースの斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係る主要構成部の配置図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るスクレイパーおよび樋の斜視図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具に係るグリス掻き取り動作の説明図である。 この発明の実施の形態1のワイヤロープ清掃治具の断面図である。 この発明の実施の形態2のワイヤロープ清掃治具に係るスクレイパー付近の拡大図である。 この発明の実施の形態3のワイヤロープ清掃治具に係るワイパーアッセンブリの構成部品の斜視図である。
実施の形態1.
実施の形態1は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの外径より大きな内周形状を有する金属プレートと、樹脂ワイパーと金属プレートを上下および中心方向に圧縮して固定する中心から一定距離オフセットした面で切断された上部、下部補強部材から構成されたワイパーアッセンブリと、ワイパーアッセンブリの回転を支持する回転支持部材と、ワイヤロープに付着したグリスを掻き取るスクレイパーと、カバーから構成されるワイヤロープ清掃治具に関するものである。
以下、本願発明の実施の形態1の構成、機能について、ワイヤロープ清掃治具の斜視図である図1、ワイヤロープ清掃治具の主要構成部品の斜視図である図2、ワイパーアッセンブリの構成部品の斜視図である図3、ワイパーアッセンブリの断面模式図である図4、ワイパーアッセンブリとロープの断面模式図である図5、図6、ワイパーアッセンブリの斜視図である図7、ワイパーアッセンブリの機能説明図である図8、支持ベースアッセンブリの構成部品の斜視図である図9、支持ベースの斜視図である図10、主要構成部品の配置図である図11、スクレイパーおよび樋の斜視図である図12、ワイヤロープ清掃治具のグリス掻き取り動作の説明図である図13およびワイヤロープ清掃治具の断面図である図14に基づいて説明する。
まず、本願発明の実施の形態1に係るワイヤロープ清掃治具1の全体構成を図1、図2に基づいて説明する。
実施の形態1に係るワイヤロープ清掃治具1は、図1および図2に示すとおり、取り付け作業上は大きく3つのアッセンブリおよび部品で構成される。第1は清掃を行うワイヤロープ2に取り付けられるワイパーアッセンブリ3である。第2はワイヤロープ2の走行中、ワイパーアッセンブリ3をワイヤロープ2の移動に抗して一定の位置に保持し、かつ、ワイパーアッセンブリ3上に堆積するワイヤロープ2上の付着物であるグリス4を掻き取り、回収容器20へ誘導する支持ベースアッセンブリ5である。第3はグリス清掃中、グリス4の周辺への飛散を防ぐカバー6である。
次に、上述の3つのアッセンブリおよび部品について、その構成や機能について、図に基づいて順次説明する。
図3はワイパーアッセンブリ3の斜視図である。ワイパーアッセンブリ3は、1対の樹脂ワイパー9a、9b(以降、総称していうときは、樹脂ワイパー9という)と、一対の金属プレート10a、10b(以降、総称していうときは、金属プレート10という)と、2つのヒンジ付補強部材である上部補強部材11および下部補強部材12(以降、総称していうときは、ヒンジ付補強部材11、12という)からなる。
樹脂ワイパー9は2つの略円弧状の部品9aと9bからなり、円弧の中心にはワイヤロープ2を通すための略半円状の切り欠きが形成されている。切り欠きの内周面はワイヤロープ2のストランドの撚りをかたどった形状の凹凸が設けられており、この凸部がワイヤロープ2のストランドの谷間に食い込むことにより、谷間に溜まったグリス4を掻き出すことができる。
金属プレート10a、10bは樹脂ワイパー9a、9bの形状に合わせて、略円弧状である。
樹脂ワイパー9の製作方法を説明する。まず芯となるワイヤロープ2の周囲を型で囲い、これに樹脂を流し込んで円筒状でかつ中心部に撚り形状が転写された樹脂部材を製作する。
次にこれを2つ割にするが、このとき、割りの断面が、図4のように、ワイヤロープ2の中心より一定距離オフセットした面となるように切断する。このように切断することで、ワイヤロープ2の伸びによりわずかに減径しても、掻き取り能力の低下を抑制することができる。
なお、図4では樹脂ワイパー9の構造に注目しているため、ヒンジ付補強部材11、12の切断面は中心より一定距離オフセットしていないように描いているが、後述するようにヒンジ付補強部材11、12も樹脂ワイパー9と同様に、中心より一定距離オフセットした切断面を有する。
図5(a),(b)は、ワイヤロープ2を中心にした切断面上での樹脂ワイパー9とロープの位置関係を示す図である。ロープの伸びが少ない状態においては、樹脂ワイパー9がワイヤロープ2に密着できるが、ワイヤロープ2が伸びて、ワイヤロープ2にわずかな減径が生じると、ワイヤロープ2と樹脂ワイパー9の間に隙間ができ、グリス4の掻き残しが生じるようになる。
一方、ワイヤロープ2の中心よりオフセットした面で切断したときのワイヤロープ2と樹脂ワイパー9の位置関係は図6(a),(b)のようになる。ワイヤロープ2の伸びが少ないときは、樹脂ワイパー9を閉じたとき、図面上では隙間を生じる。しかし、実使用においては、樹脂ワイパー9はヒンジ付補強部材11、12のネジ13、14により締め込まれるため、樹脂ワイパー9は弾性変形して、樹脂ワイパー9の突合せ面は図5(a)に近い状態にまで密着するので、実用上問題はない。
一方、ワイヤロープ2に伸びが生じたときは図6(b)のような位置関係となる。後述するようにヒンジ付補強部材11、12の切断面も、ワイヤロープ2の中心からオフセットし、そのオフセット量は、樹脂ワイパー9よりも大きくとっている。これにより、樹脂ワイパー9同士が切断面で当接しても、ヒンジ付補強部材11、12には、まだ締代が残り、これらをネジ13、14で締めて詰めることにより、樹脂ワイパー9が内周側に突出しワイヤロープ2との隙間が埋まる。このため、図5(b)と比較して、ワイヤロープ2と樹脂ワイパー9の間に生じる隙間が減少するため、掻き取り能力の低下が大幅に抑制できる。
次に金属プレート10の機能について説明する。金属プレート10は粘度の大きなグリス4を掻き取る力を高めるために配設される。ワイヤロープ2の表面に析出したグリス4は、ワイヤロープ2の使用されている環境条件によって、その粘度が著しく高くなる場合がある。金属プレート10がない場合、このような粘度の高まったグリス4に対する掻き取り能力が低下するため、金属プレート10を配設して、この掻き取り能力の低下を防止し、向上させる。
図7は、樹脂ワイパー9と金属プレート10とワイヤロープ2の位置関係を示した斜視図である。金属プレート10の内周形状は、ワイヤロープ2の断面形状と相似形であるが、その平均径が一回り大きく形成されており、ワイヤロープ2との間には隙間ができる形状となっている(図3参照)。これは金属プレート10がストランドの谷間に引掛り、ワイヤロープ2に損傷を与えないための処置である。また、金属プレート10の材質はワイヤロープ2を構成する鋼線の材質よりやわらかい材質を選択することにより、万一引掛りが生じたときも、金属プレート10側が破損することでワイヤロープ2の損傷を回避するよう配慮されている。
図8(a),(b)は、ワイパーアッセンブリ3の機能説明図であり、特に金属プレート10の機能を説明する。図8は、樹脂ワイパー9と金属プレート10とワイヤロープ2の断面図を表す。図8(a)のように金属プレート10がない場合、上方から移動してくるグリス4による負荷はすべて樹脂ワイパー9が直接受けることになる。グリス4が高粘度の場合、樹脂ワイパー9の突起部分はグリス4による負荷に耐えきれず変形し、ストランドの谷間から外れてしまう。このため、グリス4は掻き取られず樹脂ワイパー9の下方に抜けて、掻き残しが発生する。
一方、図8(b)のように金属プレート10がある場合、まずその外層部分のグリス4が金属プレート10により掻き取られる。これにより、金属プレート10の下側にある樹脂ワイパー9が負担するグリス4の量が少なくなるため、グリス4が高粘度となっても、掻き残しが抑制できる。
次に、ヒンジ付補強部材11、12について、説明する。図3に示すように、ヒンジ付補強部材11、12は、略円弧状の2つの金属部品をヒンジで繋いで開閉を容易にしたものである。樹脂ワイパー9の上下両端面に取り付けて、樹脂ワイパー9a、9b を連結するとともに、その開閉動作によりワイヤロープ2を挟み込んだのち、開口部をネジ13、14で締結する。さらに、ネジ15で上下方向から圧縮して、ワイヤロープ2と樹脂ワイパー9の内周面を密着させる機能を持つ。ワイヤロープ2と樹脂ワイパー9を密着させるため、ヒンジ付補強部材11、12の内径はワイヤロープ2の外径よりも一回り大きく形成されている。また、ヒンジ付補強部材11、12の突き合わせ面である切断面もまた、ワイヤロープ2の中心から一定距離オフセットされた面で形成されており、そのオフセット量は、樹脂ワイパー9よりも大きくとっている。ワイヤロープ2の伸びに対して、樹脂ワイパー9を増し締めできる構造となっている。さらに、下部補強部材12は後述する支持ベースアッセンブリ5の回転支持部材26と回転接触するための補強材としても機能する。
次に支持ベースアッセンブリ5について、図9から図14に基づいて説明する。
支持ベースアッセンブリ5は、図9に示すように、機能上2つに大別される。1つは支持ベース21であり、もうひとつは樋8を備えたスクレイパー7である。
支持ベースアッセンブリ5は、スクレイパー7、樋8、支持ベース21、樋取付台22、逆走防止ストッパー23、隔壁24から構成される。
樋取付台22は、ヒータ取付部材29と側板30から構成される。ヒータ取付部材29の上にスクレイパー7と樋8が配設される。
まず、支持ベース21について説明する。図10に示す支持ベース21は、たとえば板材と板金部材を組み合わせて製作した支持梁25に回転支持部材26を取り付けられている。回転支持部材26としては、例えばFA(ファクトリー オートメーション)用部品として市販されている六角ボルトの頭にボールが埋設されたもの(一般にボールローラと呼ばれている)が使用できる。
図11に示すように、回転支持部材26は、ワイヤロープ2に取り付けられたワイパーアッセンブリ3がワイヤロープ2とともに下降することを阻止し、かつ、ワイパーアッセンブリ3がワイヤロープ2のストランドの撚りにしたがって滑らかに回転できるよう摩擦力を軽減するために設置される。
また、図10に示すように、支持梁25の先端にはU字形の切り欠き27を設けている。U字形切り欠き27のR部の内径はワイヤロープ2の外径より一回り大きく設計されており、回転支持部材26がU字形の切り欠き27の周辺部に概ね等間隔となるよう設置される。
実施の形態1に係るワイヤロープ清掃治具1の設置作業の際は、U字形の切り欠き27のR部中心と、ワイヤロープ2の中心軸とが概ね一致するように支持ベース21を設置する。支持ベース21の支持梁25の間には、それらの間隔を保持するため板材28が配設されており、この板材28をワイヤロープ2周辺の足場(H鋼など)に、例えばシャコ万力で挟み込むことにより支持ベース21を固定する。
ワイヤロープ清掃治具1の断面図である図14に示すように、スクレイパー7はワイパーアッセンブリ3上に配置され、ワイパーアッセンブリ3の上部端面と平行な平面を有する部分であり、これに続く斜行部分が樋8である。樋8の一端はスクレイパー7に連結され、樋8の他端は回収容器20上に位置するよう配設される。
本実施の形態1では、図12に示すようにスクレイパー7に樋8が連結され,一体構成としている。
スクレイパー7は、ワイパーアッセンブリ3上に堆積するワイヤロープ2上の堆積物であるグリス4を、ワイパーアッセンブリ3と協同して掻き取る。樋8は、この掻き取られたグリス4を回収容器20へ移動させるための斜行流路である。
スクレイパー7および樋8の断面は概ねコの字形状となっており、一つの底面と2つの側面で構成される。後で詳細に説明する図14に示すようにスクレイパー7の一端部の底面は、ワイパーアッセンブリ3の上方にオーバーラップするよう配設される。このとき、グリス4を効率よく収集するためには、ワイパーアッセンブリ3とスクレイパー7の底面とのギャップはできるだけ小さい方が良いが、ワイパーアッセンブリ3の逆走防止時にスクレイパー7の破損を避けるためには、逆走防止ストッパー23の端面より高い位置にある必要がある。このため、ギャップは通常1mm〜2mm程度で設定される。オーバーラップ区間近傍において、スクレイパー7の底面はワイパーアッセンブリ3端面と平行となるが、オーバーラップ区間から離れた区間においては、スクレイパー7に連結された樋8は下方へ斜行するよう設置される。
実施の形態1において、スクレイパー7と樋8は一体構成となっているが、加工容易性を考慮して別部品として製作してもよい。
図13はワイパーアッセンブリ3上方に設置されるスクレイパー7および樋8とワイパーアッセンブリ3の位置関係を示すとともに、掻き取り動作の説明図である。
スクレイパー7の両側の側壁のうち、ワイパーアッセンブリ3の回転方向に関し上流側の側壁は、グリス4のスクレイパー7への進入を妨げないよう、取り払われているか、ワイパーアッセンブリ3上方にオーバーラップしないようワイパーアッセンブリ3の外側に折り曲げられている。一方、ワイパーアッセンブリ3の回転方向に関し下流側の側壁はグリス4をスクレイパー7さらに樋8の流路方向へ効率よく導けるように、グリス4が側壁に衝突するときの入射角に対し、その仮想反射角A(現実はグリス4の粘性により反射しない)がワイパーアッセンブリ3の外方向に向くよう配設されている。
上記構成により、ワイパーアッセンブリ3の上に堆積するグリス4は、ワイパーアッセンブリ3とスクレイパー7の協同作用でスクレイパー7のオーバーラップ区間において、ワイヤロープ2から掻き取られ、スクレイパー7に乗り上げ、回転下流側のスクレイパー7の側壁により樋8の流路方向へと導かれる。次にグリス4は、樋8を滑り落ちて回収容器20に収容される。
樋8は、ヒータ取付部材29に設置されたヒータ31により加熱されており、樋8上のグリス4はその表面が液化することにより摩擦係数が低下し、後続のグリス4に押されながら滑らかに樋8を滑り落ちていく。後続のグリス4から先行のグリス4へ、押す力が効率よく伝わるように、樋8には不連続な段差がなく、また屈曲部の角度は鈍角となるよう設計されている。
次に、逆走防止ストッパー23について説明する。図9の逆走防止ストッパー23は、ワイパーアッセンブリ3を装着後のワイヤロープ2が、作業者の操作ミス等により逆方向に走行したとき、ワイパーアッセンブリ3が巻上機に巻き込まれることを防止するためのストッパーで、支持ベース21に取り付けられている。ワイヤロープ2の逆走時、ワイパーアッセンブリ3は支持ベース21と逆方向に少し移動するが、逆走防止ストッパー23に接触することにより、その位置に回転しながら留まる。
隔壁24は、グリス清掃中、グリス4の飛散を防ぐとともに、U字形の切り欠き部27からの落下を防止する。
図14は、ワイヤロープ清掃治具1の主要部の断面図であり、以上説明したワイヤロープ清掃治具1の主要部品であるワイヤロープ2、ワイパーアッセンブリ3、支持ベースアッセンブリ5、カバー6、スクレイパー7、樋8、ヒータ取付部材29、ヒータ31、ヒータ用ケーブル32の相互位置関係を表している。
ヒータ31へは、ヒータ用ケーブル32から電源が供給され、ヒータ31は加熱されている。実施の形態1では、スクレイパー7と樋8は、一体構成(部品)となっているためヒータ31から樋8に伝導した熱は、効率良くスクレイパー7に伝わるため、スクレイパー7の先端部で掻き取られたグリス4を早く液化して、掻き取り効率を上げることができる。
また、ヒータ31をスクレイパー7の下部まで延ばして、熱をより伝えやすくすることも有効である。
なお、実施の形態1のワイヤロープ清掃治具1では、ワイパーアッセンブリ3の構成部品としてヒンジ付補強部材11、12を使用したが、ヒンジ無しの補強部材であってもよい。
以上説明したように、実施の形態1に係るワイヤロープ清掃治具は、ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットしワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、ワイヤロープの外径より大きな内周形状を有する金属プレートと、樹脂ワイパーと金属プレートを上下および中心方向に圧縮して固定する中心から一定距離オフセットした面で切断された上部、下部補強部材から構成されたワイパーアッセンブリと、ワイパーアッセンブリの回転を支持する回転支持部材と、ワイヤロープに付着したグリスを掻き取るスクレイパーと、カバーから構成したので、伸びたロープに付着したグリスや高い粘度のグリスも掻き取ることができ、途中でワイヤロープを停止させることなく連続的に清掃することができる。
また、スクレイパーに連結して樋を配設し、樋の他端に回収容器を配設する構成とすることで、ワイパーアッセンブリとスクレイパーで掻き取られたグリスを大量に回収容器に収納することができるので、全長の長いワイヤロープに対しても連続的に清掃することができ、作業時間を大幅に短縮できる。
さらに、ヒータでスクレイパーおよび樋を加熱することで、スクレイパーの先端部で掻き取られたグリスを早く液化して、掻き取り効率を上げることができる。
実施の形態2.
実施の形態2のワイヤロープ清掃治具は、実施の形態1のワイヤロープ清掃治具のスクレイパーに庇を設けたものである。
以下、本願発明の実施の形態2の構成、機能について、ワイヤロープ清掃治具に係るスクレイパー付近の拡大図である図15に基づいて実施の形態1に係るワイヤロープ清掃治具との差異部(庇)を中心に説明する。
なお、図15において、実施の形態1の図2、図11と同一あるいは相当部分には、同一の符号を付している。
図15に示すように、スクレイパー7のオーバーラップ区間付近の上方に庇41が設けられている。また、スクレイパー7および樋8の底面、側壁、庇41の内面には、例えばテフロン(登録商標)加工による摩擦係数が低くなるコーティングが施されている。
このような構造にすることで、スクレイパー7および樋8を加熱するヒータを省略することができる。樋8の加熱がない場合、グリス4表面の粘性が高くなり、ワイパーアッセンブリ3からスクレイパー7に移ったグリス4は、ワイパーアッセンブリ3とのオーバーラップ区間近傍に堆積する傾向がある。この傾向を軽減するため、スクレイパー7と樋8の内面にテフロン(登録商標)加工等の低摩擦化コーティングを行う。それでもなお、堆積してしまうグリス4が、上方に積みあがり続け、ある量に達したときスクレイパー7の外へ漏れ出てしまうのを防ぐため、スクレイパー7の流路方向へグリス4を誘導するための庇41を設置している。そのため、庇41の内面にもテフロン(登録商標)加工等が施されている。
以上説明したように、実施の形態2に係るワイヤロープ清掃治具では、スクレイパーに庇を設けているため、積み上がり続けたグリスがスクレイパーの外へ漏れ出てしまうのを防ぐことができる。
さらに、スクレイパーおよび樋の表面にテフロン(登録商標)加工を施すことで、摩擦を低くし、グリスを流路方向へ効率良く導くことができる。
実施の形態3.
実施の形態3のワイヤロープ清掃治具は、実施の形態1のワイパーアッセンブリを樹脂ワイパーと金属プレートを円環状の第1の補強部材と第2の補強部材の間に挟み込み、第1および第2の補強部材の内周側面と樹脂ワイパーの外周側面の間に板バネを設けて、上下および中心方向に圧縮する構造としたものである。
以下、本願発明の実施の形態3の構成、機能について、実施の形態1との差異であるワイパーアッセンブリを中心に、ワイパーアッセンブリの構成部品の斜視図である図16に基づいて説明する。
ワイパーアッセンブリ50は、1対の樹脂ワイパー51a、51b(以降、総称していうときは、樹脂ワイパー51という)と、一対の金属プレート52a、52b(以降、総称していうときは、金属プレート52という)と、補強部材である第1の補強部材53および第2の補強部材54((以降、総称していうときは、補強部材53、54という)からなる。
樹脂ワイパー51は2つの略直方体の部品51aと51bからなり、中心にはワイヤロープ2を通すための略半円状の切り欠きが形成されている。切り欠きの内周面はワイヤロープ2のストランドの撚りをかたどった形状の凹凸が設けられており、この凸部がワイヤロープ2のストランドの谷間に食い込むことにより、谷間に溜まったグリス4を掻き出すことができる。
樹脂ワイパー51は、略直方体形状をしており、実施の形態1で説明した方法で製作され、これを2つ割にする際ワイヤロープ2の中心より一定距離オフセットした面となるように切断される。
金属プレート52a、52bも樹脂ワイパー51a、51bの形状に合わせて、略正方形である。
補強部材53、54は、実施の形態1のヒンジ付補強部材11、12と同様に突き合わせ面である切断面は、ワイヤロープ2の中心から一定距離オフセットされた面で形成されており、そのオフセット量は、樹脂ワイパー51よりも大きくとっている。また、補強部材53、54は、樹脂ワイパー51と樹脂ワイパー51の上端部面に配設された金属プレート52の端面と側面をカバーする構造となっており、樹脂ワイパー51の外周側面と補強部材53、54の内周側面の間に板バネ55が配設されている。板バネ55は樹脂ワイパー51がワイヤロープ2に装着されたとき、樹脂ワイパー51が適切な圧力でワイヤロープ2に押し付けられるように調整されている。このような構造とすることにより、ワイヤロープ2の清掃中において、ワイヤロープ2の長手方向に関しわずかな径の変化が生じた際にも、樹脂ワイパー51が自動的に追従するため、グリス4の掻き残しが軽減される。
実施の形態3では、樹脂ワイパー51を略直方体形状としたが、略円筒形状であっても、同様の効果を発揮することができる。
また、実施の形態3では、樹脂ワイパー51aと補強部材53の間および樹脂ワイパー51bと補強部材54の間にそれぞれ板バネを装着する構成としたが、一方のみに板バネを装着してもよい。
以上説明したように、実施の形態3に係るワイヤロープ清掃治具では、樹脂ワイパーと金属プレートを円環状の第1の補強部材と第2の補強部材の間に挟み込み、第1および第2の補強部材の内周側面と樹脂ワイパーの外周側面の間に板バネを設けて、上下および中心方向に圧縮する構造としたものであるため、伸びたロープに付着したグリスや高い粘度のグリスも掻き取ることができ、かつ、途中でワイヤロープを停止させることなく連続的に清掃することができるため、作業時間を大幅に短縮できる。
さらに、ワイヤロープの長手方向にわずかな径の変化が生じた際にも、樹脂ワイパー51が自動的に追従するため、グリス4の掻き残しが軽減される。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 ワイヤロープ清掃治具、2 ワイヤロープ、3,50 ワイパーアッセンブリ、
4 グリス、6 カバー、7 スクレイパー、8 樋、
9a,9b,51a,51b 樹脂ワイパー、
10a,10b,52a,52b 金属プレート、11 ヒンジ付上部補強部材、
12 ヒンジ付下部補強部材、20 回収容器、23 逆走防止ストッパー、
24 隔壁、29 ヒータ取付部材、31 ヒータ、41 庇、53 第1の補強部材、54 第2の補強部材、55 板バネ。

Claims (13)

  1. ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットし前記ワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、前記樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、前記ワイヤロープの断面と相似形で、かつその平均径が前記ワイヤロープより大きい内周形状を有し前記ワイヤロープ上の付着物を掻き取る金属プレートと、前記樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、
    前記ワイヤロープの回りに回転する前記ワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、
    前記ワイヤロープに近接し前記ワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、前記ワイヤロープから前記ワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、
    前記ワイパーアッセンブリと前記スクレイパーを覆うカバーと、
    から構成され、
    前記ワイヤロープを前記ワイパーアッセンブリの前記金属プレートから前記樹脂ワイパー方向に相対的に移動させるワイヤロープ清掃治具。
  2. 前記補強部材は、上部補強部材と下部補強部材とを備え、前記上部補強部材と前記下部補強部材とは、前記ワイヤロープの中心軸と平行かつ前記中心軸から一定距離オフセットした面で切断された略円環状の部材であり、前記樹脂ワイパーと前記金属プレートを前記上部補強部材と前記下部補強部材の間に挟み込み上下および中心方向に圧縮する構造とした前記ワイパーアッセンブリを備えた請求項1に記載のワイヤロープ清掃治具。
  3. ワイヤロープの縒りをかたどった内面を有し中心から一定距離オフセットし前記ワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された樹脂ワイパーと、前記樹脂ワイパーの上部端面上に配置され、前記ワイヤロープの外径より大きな内周形状を有する金属プレートと、前記樹脂ワイパーを上下および中心方向に圧縮して固定する補強部材から構成されるワイパーアッセンブリと、
    前記ワイヤロープの回りに回転する前記ワイパーアッセンブリを支持する回転支持部材と、
    前記ワイヤロープに近接し前記ワイパーアッセンブリの上部端面の上部に配置され、前記ワイヤロープから前記ワイヤロープ上の付着物を掻き取るスクレイパーと、
    前記ワイパーアッセンブリと前記スクレイパーを覆うカバーと、
    から構成され、
    前記ワイヤロープを前記ワイパーアッセンブリの前記金属プレートから前記樹脂ワイパー方向に相対的に移動させ、
    前記補強部材は、中心から一定距離オフセットし前記ワイヤロープの中心軸と平行な面で切断された略円環状の第1の補強部材と第2の補強部材から構成され、前記樹脂ワイパーと前記金属プレートを前記第1の補強部材と前記第2の補強部材の間に挟み込み、前記第1の補強部材および前記第2の補強部材の一方または両方の内周側面と前記樹脂ワイパーの外周側面の間に板バネを設けて、上下および中心方向に圧縮する構造とした前記ワイパーアッセンブリを備えたワイヤロープ清掃治具。
  4. 前記ワイパーアッセンブリの上部に、逆走防止ストッパーを備えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイヤロープ清掃治具。
  5. 前記ワイヤロープの反対側の前記スクレイパー端部に一端が配置され、前記ワイヤロープ上から掻き取られた前記付着物を受けて流す樋と、
    前記樋の他端部に配置された前記付着物を受ける回収容器と、
    を備えた請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワイヤロープ清掃治具。
  6. 前記樋に加熱用のヒータを配置した請求項5に記載のワイヤロープ清掃治具。
  7. 前記スクレイパーと前記樋にヒータを配置した請求項5に記載のワイヤロープ清掃治具。
  8. 前記スクレイパーに続く前記樋の底部平面と、前記ワイパーアッセンブリ上部端面とが、平行または鋭角をなす請求項5から請求項7のいずれか1項に記載のワイヤロープ清掃治具。
  9. 前記樋は、略コの字状の断面を有し、前記スクレイパーから前記回収容器まで斜行しており、さらに前記樋の斜行部にヒータを配置した請求項5のワイヤロープ清掃治具。
  10. 前記ヒータは、前記スクレイパーの下方から前記回収容器まで伸びるヒータ取付部材に設置されている請求項9に記載のワイヤロープ清掃治具。
  11. 前記ヒータ取付部材の前記ワイパーアッセンブリに対向する平面が水平面と鋭角をなし、前記スクレイパーから前記樋の斜行部にかけて、前記平面が前記スクレイパーから離間する方向に傾いている請求項10に記載のワイヤロープ清掃治具。
  12. 前記スクレイパーの下部に、前記ワイパーアッセンブリを囲む隔壁を設けた請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のワイヤロープ清掃治具。
  13. 前記スクレイパーの上部に庇を設けた請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のワイヤロープ清掃治具。
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