JP2003190888A - ワイヤロープの清掃治具 - Google Patents

ワイヤロープの清掃治具

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JP2003190888A
JP2003190888A JP2001395943A JP2001395943A JP2003190888A JP 2003190888 A JP2003190888 A JP 2003190888A JP 2001395943 A JP2001395943 A JP 2001395943A JP 2001395943 A JP2001395943 A JP 2001395943A JP 2003190888 A JP2003190888 A JP 2003190888A
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wire rope
cleaning jig
cleaning
reinforcing cover
jig
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JP2001395943A
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Toru Matsukawa
徹 松川
Tsugio Fujita
次夫 藤田
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ISMIC KK
IHI Corp
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ISMIC KK
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでの手作業に比べて大幅に作業時間を
短縮でき、しかも作業に伴う廃棄物の発生も抑えること
ができるワイヤロープの清掃治具を提供すること。 【解決手段】 弾性体で作られた清掃治具本体11にワ
イヤロープWの横断面形状に合わせたかき取り孔12を
形成し、かき取り孔12と清掃治具本体11の外周との
間に形成した切り込み13を介してワイヤロープWに装
着するようにする。そして、ワイヤロープWを中心に相
対回転させながら軸方向に相対移動することでワイヤロ
ープWの螺旋状の溝内のグリースまでかき取って清掃で
きるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤロープの
清掃治具に関し、防錆や摩耗防止のため塗布されるグリ
ース等を簡単に除去することができるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】重量物の固定や吊り下げ、あるいは重量
物の移動のための巻き取りや繰り出し等に広く使われて
いるワイヤロープは、一般に麻芯に亜鉛メッキされた多
数の鋼製の撚線を巻いた構造となっており、防錆や摩耗
防止のため通常グリースを塗布して用いられている。
【0003】例えば水門のゲートを吊り下げて開閉する
ために巻き取り・繰り出しを行うワイヤロープの場合に
も多湿の環境下で使用されることが多く、グリースを塗
布して使用されており、ある程度の期間が経過すると、
グリースが硬化したりごみや土砂などが付着することも
あり、定期的にグリースを取り除いて新しいものに交換
することが必要となる。
【0004】このワイヤロープのグリースの除去は、ワ
イヤロープの表面の螺旋状の溝部分からもグリースを除
去しなければならず、しかも多数の撚線の表面の亜鉛メ
ッキに傷を付けないようになければならず、人手によっ
て皮やウエス(布)で擦り取ったり、竹へらやプラスチ
ックへらで擦り取り、必要な部分に対しては洗い油等で
清掃するようにしていた。
【0005】このため作業に時間とコストが掛かるとと
もに、清掃に用いたウエスや汚れた洗い油などの大量の
廃棄物が生じてしまう。
【0006】一方、ワイヤロープの清掃を自動化する装
置も提案され、例えば特開平7−108229号公報や
特開平7−108242号公報には、ワイヤロープの中
心軸方向と直交す方向に回転軸を備えて回転駆動される
ブラシをワイヤロープを挾んで配置し、これらをワイヤ
ロープの外周に複数組設けておき、これら装置全体をウ
インチでワイヤロープに沿って移動させてグリースを取
り除くなどの清掃を行うワイヤロープ清掃装置が提案さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、自動化した
ワイヤロープ清掃装置では、ワイヤロープに沿って移動
する速度が早いとグリースの取り残しが生じるなど運転
速度に制約があり、自動化による効果を十分発揮するこ
とが出来ず、しかも装置本体内に除去されたグリースが
短時間で溜まるため、これをたびたび取り除かねばなら
ないという問題がある。
【0008】また、清掃対象となるワイヤロープが狭い
間隔で複数本配設してある場合も少なくなく、このよう
な場合にはワイヤロープ清掃装置の取付スペースを確保
することが出来ない場合もある。
【0009】この発明は、上記従来技術の有する課題に
鑑みてなされたもので、これまでの手作業に比べて大幅
に作業時間を短縮でき、しかも作業に伴う廃棄物の発生
も抑えることができるワイヤロープの清掃治具を提供し
ようとするものである。
【0010】また、この発明は、巻き取りあるいは繰り
出しによって相対移動できるワイヤロープに対しては清
掃の自動化もできるワイヤロープの清掃治具を提供しよ
うとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
この発明の請求項1記載のワイヤロープの清掃治具は、
ワイヤロープに装着され、ワイヤロープに相対回転させ
ながら軸方向に相対移動して清掃するワイヤロープの清
掃治具であって、弾性体で作られた清掃治具本体にワイ
ヤロープの横断面形状に合わせたかき取り孔を備えると
ともに、この清掃治具本体のかき取り孔をワイヤロープ
に装着する切り込みを備え、この切り込みを前記清掃治
具本体の外周と前記かき取り孔との間に形成したことを
特徴とするものである。
【0012】このワイヤロープの清掃治具によれば、弾
性体で作られた清掃治具本体にワイヤロープの横断面形
状に合わせたかき取り孔を形成し、かき取り孔と清掃治
具本体の外周との間に形成した切り込みを介してワイヤ
ロープに装着するようにし、ワイヤロープを中心にして
相対回転させながら軸方向に相対移動することでワイヤ
ロープの螺旋状の溝内のグリースまでかき取って清掃で
きるようになる。
【0013】また、この発明の請求項2記載のワイヤロ
ープの清掃治具は、請求項1記載の構成に加え、前記清
掃治具本体を前記ワイヤロープの外周に締付けるための
補強カバーを備えることを特徴とするものである。
【0014】このワイヤロープの清掃治具によれば、清
掃治具本体をワイヤロープの外周に締付けるようにして
おり、清掃治具本体をワイヤロープの螺旋状の溝にかみ
込ませるようにし、一層確実に螺旋状の溝内のグリース
までかき取って清掃できるようになる。
【0015】さらに、この発明の請求項3記載のワイヤ
ロープの清掃治具は、請求項2記載の構成に加え、前記
補強カバーを分割構造としてワイヤロープに装着可能に
構成したことを特徴とするものである。
【0016】このワイヤロープの清掃治具によれば、補
強カバーを分割構造としてワイヤロープに装着できるよ
うにしたので、ワイヤロープへの装着が容易にでき、短
時間に効率良く清掃できるようになる。
【0017】また、この発明の請求項4記載のワイヤロ
ープの清掃治具は、請求項2記載の構成に加え、前記補
強カバーの分割された補強カバー部材同士に連結固定用
の蝶番と開閉締付具とを設けたことを特徴とするもので
ある。
【0018】このワイヤロープの清掃治具によれば、分
割された補強カバー部材同士に連結固定用の蝶番と開閉
締付具とでワイヤロープに装着できるようにしたので、
ワイヤロープへの装着が容易かつ確実にでき、短時間に
効率良く清掃できるようになる。
【0019】さらに、この発明の請求項5記載のワイヤ
ロープの清掃治具は、請求項1〜4のいずれかに記載の
構成に加え、前記ワイヤロープに装着可能な回転支持板
を固定して設ける一方、この回転支持板と前記清掃治具
本体または前記補強カバーのいずれか一方に中心軸方向
の荷重を支え中心軸回りの相対回転を可能とする回転支
持部材を設けたことを特徴とするものである。
【0020】このワイヤロープの清掃治具によれば、回
転支持板と回転支持部材によって清掃治具本体または補
強カバーに加わるワイヤロープの中心軸方向の荷重と回
転を支持することができ、ワイヤロープに装着した清掃
治具本体が巻き取りあるいは繰り出しによって相対移動
されるワイヤロープに対して回転され、清掃の自動化が
できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づき詳細に説明する。図1および図2はこ
の発明のワイヤロープの清掃治具の一実施の形態にかか
り、図1は平面図およびB−B断面図、図2は清掃状態
の概略斜視図および断面図である。
【0022】このワイヤロープの清掃治具10は、清掃
治具本体11のみで構成されており、清掃治具本体11
はゴムや合成ゴムあるいは合成樹脂などの弾性体で作ら
れ、例えばネオプレンゴムまたはウレタンゴムの円板の
中心部にワイヤロープWの横断面形状に沿ったかき取り
孔12が形成され、このかき取り孔12と清掃治具本体
11の外周との間に切り込み13が形成され、清掃治具
本体11を弾性変形させてワイヤロープWを切り込み1
3を介してかき取り孔12に装着した状態にできるよう
にしてある。
【0023】この清掃治具本体11に形成するかき取り
孔12はワイヤロープWの外周上の撚線の外径に対応し
た形状とされ、撚線の径の半円12aを、例えば6個円
周上に配置した形状とされ、撚線同士の螺旋状の溝に対
応する半円同士の連結部12bは尖った形状としてあ
り、かき取り孔12は清掃治具本体12の厚さ方向に
は、中心軸と平行な直線状に形成され、弾性変形により
ワイヤロープWの螺旋状の溝内に尖った連結部12aが
入り込むようにしてある。
【0024】このような清掃治具本体11は、切り込み
13を介してかき取り孔12にワイヤロープWが嵌まり
込む状態に装着し、清掃治具本体11を、固定されたワ
イヤロープWに対しては、その螺旋状の溝に沿ってワイ
ヤロープWを中心に回転しながら中心軸方向に移動させ
ることでかき取り孔12でワイヤロープWに塗布してあ
るグリース等をかき取って清掃し、かき落とされたグリ
ース等は清掃治具本体11の移動方向前方に溜められ、
ある程度溜ると回収しながら清掃を行う。
【0025】なお、ワイヤロープWを巻き取ったり、繰
り出したりすることができる場合には、ワイヤロープW
に装着した清掃治具本体11がワイヤロープWを中心に
回転するように支持し、中心軸方向には移動しないよう
にすることで1か所で清掃を行うことができる。
【0026】このように清掃治具本体11をワイヤロー
プWとの間で相対回転させながら相対移動して清掃作業
を行うことから、清掃治具本体11の大きさは、例えば
直径が200mm、厚さが15mm程度とされ、回転操
作が円滑にでき、しかも隣接するワイヤロープWがあっ
ても装着して作業ができるようにする。
【0027】また、かき取り孔12は清掃対象となるワ
イヤロープWの径に合わせて加工する。
【0028】このような清掃治具本体11を備えたワイ
ヤロープの清掃治具10によれば、これまでの手作業で
清掃する場合に比べ清掃時間を大巾に短縮することがで
きるとともに、追加の作業を必要とせずにグリースなど
をかき落とすことができ、洗い油やウエスの使用量を大
巾に減らすことができ、廃棄物も大巾に削減することが
できる。
【0029】次に、この発明の他の一実施の形態につい
て図3により説明するが、既に説明した上記実施の形態
と同一部分については同一記号を記し、重複する説明は
省略する。
【0030】このワイヤロープの清掃治具20では、清
掃治具本体11は既に説明したものと同一の構成のもの
が使用されるが、清掃治具本体11が弾性体で作られる
ことから、清掃作業にともなってワイヤロープWに沿っ
て相対回転させながら相対移動する場合に摩擦抵抗によ
って曲がるなどの変形が生じて作業がやり難くなること
を防止するもので、補強カバー21が設けられる。
【0031】補強カバー21は金属製とされ、円板状の
清掃治具本体11を覆うことで変形を防止するよう補強
するとともに、かき取り孔12をワイヤロープWに噛み
込むように締付けるものであり、清掃治具本体11の大
きさに対応する半円状の補強板22aが清掃治具本体1
1の厚さに対応する間隔で配置されて半円の外周の側板
22bを溶接して中空半円柱状の補強カバー部材22が
構成され、2つの補強カバー部材22を蝶番23と開閉
締付具としてのT型ファスナ24で開閉したり、連結状
態にしたりできるようにしてある。
【0032】そして、この補強カバー21には、連結状
態の中心部にワイヤロープWを通すことができるよう、
かき取り孔12より大きい半円状の切欠孔21aが対向
して円形に形成してある。
【0033】このように構成した補強カバー21のT型
ファスナ24を外して蝶番23を中心に開いた状態とし
てその内側に清掃治具本体11を入れてワイヤロープの
清掃治具20が構成される。
【0034】ワイヤロープWの清掃に当っては、補強カ
バー21を開いた状態のまま清掃治具本体11を、その
切り込み13を変形させるようにしてワイヤロープWを
かき取り孔12に装着した状態にしたのち、切り込み1
3と補強カバー21の分割線が一致しないようにして補
強カバー21を被せ、T型ファスナ24で連結状態に
し、清掃治具本体11の外周を縮めるようにして締付け
る。
【0035】こうしてワイヤロープWの螺旋状の溝に沿
うよう補強カバー21ごと清掃治具体12を相対回転し
ながら相対移動させることでワイヤロープWに塗布して
あるグリースなどをかき取るようにする。
【0036】このような補強カバー21で覆ったワイヤ
ロープの清掃治具20によれば、弾性体の清掃治具本体
11の変形を抑えることができ、一層確実に操作して清
掃することができる。
【0037】次に、この発明のさらに他の一実施の形態
について図4により説明するが、既に説明した上記2つ
の実施の形態と同一部分については同一記号を記し、重
複する説明は省略する。
【0038】このワイヤロープの清掃治具30では、補
強カバー31が蝶番で連結された分割構造でなく、一体
形としてある。
【0039】この補強カバー31は金属製とされ、円板
状の清掃治具本体11の大きさに対応する円形の補強板
32を2枚備え、中心部から側方に開口して清掃治具本
体11のかき取り孔12よりわずかに大きい幅の切欠溝
33が形成してあり、ワイヤロープWを側方から中心部
に位置させることができるようにしてある。
【0040】そして、これら2枚の補強板32を清掃治
具本体11に当てて固定するため固定バンド34が用い
られる。この固定バンド34は清掃治具本体11の外周
の長さと厚さに対応する長さと幅とされた帯状とされ、
両端部に開閉締付具としてのT型ファスナ35が取り付
けられて環状にすることができ、この状態で清掃治具本
体11の外周を僅かに縮めて締付けることができるよう
にしてあり、中間部には、コ字状の押え棒36が開口部
が内側を向くようにして円周等間隔に複数個、図示例で
は8個が溶接で取り付けてある。
【0041】したがって、このように構成した補強カバ
ー31を備えたワイヤロープの清掃治具30によるワイ
ヤロープWの清掃は、清掃治具本体11を、その切り込
み13を変形させるようにしてワイヤロープWをかき取
り孔12に装着した状態にしたのち、切り込み13と補
強カバー31の切欠溝33が一致しないようにして補強
板32を清掃治具本体11の両側に当てるように被せ、
固定バンド34の押え棒36で両側の補強板32を押え
るようにしながら清掃治具本体11の外周に当て、T型
ファスナ35で両端部を連結状態にし、清掃治具本体1
1の外周を縮めるようにして締付ける。
【0042】この後、ワイヤロープWの螺旋状の溝に沿
うよう補強カバー31ごと清掃治具体12を相対回転し
ながら相対移動させることでワイヤロープWに塗布して
あるグリースなどをかき取るようにして清掃する。
【0043】このような補強カバー31で覆ったワイヤ
ロープの清掃治具30によっても、弾性体の清掃治具本
体11の変形を抑えることができ、確実に操作して清掃
することができる。
【0044】次に、この発明の他の一実施の形態につい
て図5により説明するが、既に説明した上記実施の形態
と同一部分については同一記号を記し、重複する説明は
省略する。
【0045】このワイヤロープの清掃治具40では、ワ
イヤロープWの巻き取りまたは繰り出しを利用して自動
的に清掃できるように構成したもので、回転支持板41
と回転支持部材42とで回転支持台43が構成され、例
えば清掃治具20により清掃する場合に生じるワイヤロ
ープWの中心軸方向の荷重と中心軸回りの回転を支持す
るようにしてある。
【0046】この回転支持台43は2枚の回転支持板4
1を連結して使用するもので、2枚の回転支持板41を
連結した状態で中心部にワイヤロープWを通すための孔
となる半円溝41aがそれぞれに形成され、連結状態を
保持するため、連結板41bが2本回転支持板41の両
側に掛け渡すように当てられ、ボルト・ナット41cで
締付けて連結できるようにしてある。また、これら回転
支持板41の裏側には、回転支持台43を固定する水門
などの機器を傷めないようにパッド41dが取り付けて
あり、例えばパッド41dのみを木製として他の部分を
金属製としたり、回転支持板41全体を木製とするよう
にしてある。
【0047】このような回転支持板41には、半円溝4
1aの外側にそれぞれ2個ずつ回転支持部材42を構成
する先端に鋼球を備えたフリーローラが取り付けてあ
り、4個のフリーローラ42が2つの半円溝41aで作
られる円と同心の円周上に配置され、回転支持台43が
構成される。
【0048】これにより、ワイヤロープの清掃治具20
の補強カバー21の補強板22aとフリーローラ42が
接することでワイヤロープWの中心軸方向の荷重と中心
軸回りの回転を支持することができる。
【0049】このような回転支持台43に清掃治具20
を組み合わせたワイヤロープの清掃治具40による自動
清掃は、次のようにして行う。
【0050】まず、ワイヤロープWの移動方向前方とな
る水門などの構造物のフレームに、2枚の回転支持板4
1の半円溝41aの間にワイヤロープWを位置させ、連
結板41bとボルト・ナット41cで締付けて2枚の回
転支持板41を連結状態とするとともに、パッド41d
をフレームに当てた状態とする。
【0051】そして、この回転支持板41のワイヤロー
プWの移動方向後方にワイヤロープの清掃治具20を第
2の実施の形態で説明したようにワイヤロープWに装着
し、補強カバー21の補強板22aと回転支持板41に
取り付けてあるフリーローラ42の鋼球と接する状態と
しておく。
【0052】こうして準備が完了したのちワイヤロープ
Wを巻き取り、あるいは繰り出して清掃治具20に対し
て相対移動すると、ワイヤロープWの移動に伴ってワイ
ヤロープWを中心に清掃治具20が回転され、清掃治具
本体11のかき取り孔12によりワイヤロープWに塗布
されているグリースなどがかき取られてフリーローラ4
2と反対側の補強板22a側に溜められ自動的に清掃さ
れる。
【0053】このようなワイヤロープの清掃治具40に
よれば、従来の自動清掃装置に比べ構造が簡単で、ワイ
ヤロープWへの装着スペースの小さくて済み、しかも後
作業を必要としない程度にグリースなどを除去すること
ができる。
【0054】また、駆動装置などを必要とせず、ワイヤ
ロープWの送りを利用するだけであり、作業性が良く、
短時間に少ない作業員で清掃することができる。
【0055】なお、清掃治具20の送り方向後方に間隔
を保持するスペーサを介してもう1台の清掃治具20を
配置すれば、一層完全に清掃することができる。
【0056】また、清掃治具としては清掃治具30を用
いるようにしても良いが、切欠溝33がない方が円滑な
回転を確保して自動清掃することが可能となる。
【0057】さらに、回転支持板2つに分割してワイヤ
ロープWを装着できるようにしたが一体形にして切欠溝
を設けてワイヤロープWを装着できるようにしても良
い。
【0058】また、回転支持部材を構成するフリーロー
ラを4個用いるようにしたが、少なくとも3個あれば良
く、4個以上としても良い。
【0059】さらに、フリーローラ等の回転支持部材4
2を清掃治具の補強カバーに設けるようにし、構造物側
に鋼球による傷などを防止する金属製の回転支持板だけ
を取り付けるようにしても良い。
【0060】
【発明の効果】以上、一実施の形態とともに具体的に説
明したようにこの発明の請求項1記載のワイヤロープの
清掃治具によれば、弾性体で作られた清掃治具本体にワ
イヤロープの横断面形状に合わせたかき取り孔を形成
し、かき取り孔と清掃治具本体の外周との間に形成した
切り込みを介してワイヤロープに装着するようにしたの
で、ワイヤロープを中心にして相対回転させながら軸方
向に相対移動することでワイヤロープの螺旋状の溝内の
グリースまでかき取って清掃することができる。
【0061】また、この発明の請求項2記載のワイヤロ
ープの清掃治具によれば、清掃治具本体をワイヤロープ
の外周に締付けるようにしたので、清掃治具本体をワイ
ヤロープの螺旋状の溝にかみ込ませることができ、一層
確実に螺旋状の溝内のグリースまでかき取って清掃する
ことができる。
【0062】さらに、この発明の請求項3記載のワイヤ
ロープの清掃治具によれば、補強カバーを分割構造とし
てワイヤロープに装着できるようにしたので、ワイヤロ
ープへの装着が容易にでき、短時間に効率良く清掃する
ことができる。
【0063】また、この発明の請求項4記載のワイヤロ
ープの清掃治具によれば、分割された補強カバー部材同
士に連結固定用の蝶番と開閉締付具とでワイヤロープに
装着できるようにしたので、ワイヤロープへの装着が容
易かつ確実にでき、短時間に効率良く清掃することがで
きる。
【0064】さらに、この発明の請求項5記載のワイヤ
ロープの清掃治具によれば、回転支持板と回転支持部材
によって清掃治具本体または補強カバーに加わるワイヤ
ロープの中心軸方向の荷重と回転を支持することができ
ようにしたので、ワイヤロープに装着した清掃治具本体
が巻き取りあるいは繰り出しによって相対移動されるワ
イヤロープに対して回転され、清掃の自動化を行なうこ
とができる。
【0065】これら発明によれば、これまでの手作業に
比べて大幅に作業時間を短縮でき、しかも作業に伴う廃
棄物の発生も抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワイヤロープの清掃治具の一実施の
形態にかかる平面図およびB−B断面図である。
【図2】この発明のワイヤロープの清掃治具の一実施の
形態にかかる清掃状態の概略斜視図および断面図であ
る。
【図3】この発明のワイヤロープの清掃治具の他の一実
施の形態にかかる清掃状態の概略斜視図および断面図で
ある。
【図4】この発明のワイヤロープの清掃治具のさらに他
の一実施の形態にかかる清掃状態の概略斜視図および断
面図である。
【図5】この発明のワイヤロープの清掃治具の他の一実
施の形態にかかる清掃状態の分解して示す概略斜視図お
よび断面図である。
【符号の説明】
10 ワイヤロープの清掃治具 11 清掃治具本体 12 かき取り孔 12a 半円 12b 連結部 13 切り込み 20 ワイヤロープの清掃治具 21 補強カバー 21a 切欠孔 22 補強カバー部材 22a 補強板 22b 側板 23 蝶番 24 T型ファスナ(開閉締付具) 30 ワイヤロープの清掃治具 31 補強カバー 32 補強板 33 切欠溝 34 固定バンド 35 T型ファスナ(開閉締付具) 36 押え棒 40 ワイヤロープの清掃治具 41 回転支持板 41a 半円溝 41b 連結板 41c ボルト・ナット 41d パッド 42 回転支持部材(フリーローラ) 43 回転支持台 W ワイヤロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 次夫 東京都江東区東陽五丁目30番13号 株式会 社イスミック内 Fターム(参考) 3B116 AA07 AB02 AB47 BA03 BA12 3F305 BB02 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤロープに装着され、ワイヤロープに
    相対回転させながら軸方向に相対移動して清掃するワイ
    ヤロープの清掃治具であって、 弾性体で作られた清掃治具本体にワイヤロープの横断面
    形状に合わせたかき取り孔を備えるとともに、この清掃
    治具本体のかき取り孔をワイヤロープに装着する切り込
    みを備え、この切り込みを前記清掃治具本体の外周と前
    記かき取り孔との間に形成したことを特徴とするワイヤ
    ロープの清掃治具。
  2. 【請求項2】前記清掃治具本体を前記ワイヤロープの外
    周に締付けるための補強カバーを備えることを特徴とす
    る請求項1記載のワイヤロープの清掃治具。
  3. 【請求項3】前記補強カバーを分割構造としてワイヤロ
    ープに装着可能に構成したことを特徴とする請求項2記
    載のワイヤロープの清掃治具。
  4. 【請求項4】前記補強カバーの分割された補強カバー部
    材同士に連結固定用の蝶番と開閉締付具とを設けたこと
    を特徴とする請求項3記載のワイヤロープの清掃治具。
  5. 【請求項5】前記ワイヤロープに装着可能な回転支持板
    を固定して設ける一方、この回転支持板と前記清掃治具
    本体または前記補強カバーのいずれか一方に中心軸方向
    の荷重を支え中心軸回りの相対回転を可能とする回転支
    持部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のワイヤロープの清掃治具。
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