JP5591210B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器の上方に設けるレンジフードに関する。
加熱調理により発生する煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気を排出するレンジフードとして、図9に示すレンジフード900が知られている(特許文献1参照)。このレンジフード900は、左右両側面部910及びガイド部920を有するフード本体と、煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気S9を排気する排気手段とを備え、加熱調理器具990の上方に設けられる。各側面部910には、排気口911が形成されている。この排気口911には、排気中の塵芥等を捕捉するためのフィルタ912が取外し可能に装着されている。ガイド部920は、レンジフードの奥行方向Yの後方下部から前方に向け傾斜して立ち上がった後側案内面921と、後側案内面921から連続して前方に向け縦断面略円弧状に湾曲形成されて先端縁が下向きに形成された前側案内面922とを有している。排気手段を構成するファン931及びファンケース932は、後側案内面921の後側の空間940に収容されている。ファンケース932の前面は、鉛直に向いている。加熱調理により発生する煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気S9は、上昇流となってフード本体の空間に流入し、案内面921,922で旋回流とされて左右のフィルタ912を通過し、後側案内面921の後側空間940から屋外へ排出される。
排気手段の吸い込み口には、例えば特許文献2に示されるようなベルマウスが複数のねじでファンケースに取り付けられる。
特許第3388166号公報 特開2008−202820号公報
ファンケース内は煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気の通過経路であるため、ベルマウスを外してファンを清掃することがある。従って、ベルマウスの着脱を容易にすることが望まれる。
以上を鑑み、本発明は、ベルマウスの着脱を容易にする目的を有している。
上記目的を達成するため、本発明は、加熱調理器の上方に設けるレンジフードであって、
排気手段と、
該排気手段の吸い込み口を形成するベルマウスと、
前記吸い込み口に合わせた貫通穴を有するベルマウス取付部とを備え、
前記ベルマウスは、周縁から径方向内側へ凹んだ切欠き部と、該切欠き部を基点として前記吸い込み口を挟んだ位置に設けられたねじ孔とを有し、
前記ベルマウス取付部は、前面に前記切欠き部の保持部が設けられるとともに、前記ねじ孔に合わせる雌ねじ部が前記保持部を基点として前記貫通穴を挟んだ位置であって前記保持部よりも下側の位置に設けられていることを特徴とする。
すなわち、排気手段の清掃等の際には、ベルマウス固定ねじをベルマウス取付部の雌ねじ部から外し、保持部から切欠き部を引き抜くと、ベルマウス取付部からベルマウスを外すことができる。また、清掃等の後には、ベルマウスの切欠き部をベルマウス取付部の保持部に保持させ、ねじ孔に軸部を通したベルマウス固定ねじを雌ねじ部に螺合すると、ベルマウス取付部にベルマウスを取り付けることができる。ここで、雌ねじ部が保持部よりも下側にあるので、ベルマウスの着脱時にベルマウス固定ねじがベルマウスの下側となり、加熱調理器上方の高い所に設けられていてもベルマウス固定ねじに手が届き易い。従って、ベルマウスの着脱を容易にすることができる。
なお、特許請求の範囲に記載した前後左右は、レンジフードを構成する各部の相対的な位置関係を示すための便宜上の記載である。
上記ベルマウス取付部には、排気手段の前側に設けられる仕切板、ファンケースの前面、等が含まれる。
上記ねじ孔は、小ねじやボルト等のねじの軸部を通すことができ、頭部が通過しないサイズの孔をいうものとする。上記ねじ孔には、予めねじの軸部を通しておいてもよいし、ベルマウスを所定の位置に配置した後でねじを通してもよい。ねじは、ねじ山を持った品物の総称を意味し、ボルトも含まれる。
上記切欠き部と上記ねじ孔とは、吸い込み口を挟んだ位置にあればよく、吸い込み口を挟んで180°反対側の位置のみならず、180°からずれた位置に設けられてもよい。
上記保持部は、切欠き部を挟んで保持する部位でもよいし、切欠き部を引っ掛けて保持する部位でもよい。
上記保持部と上記雌ねじ部とは、貫通穴を挟んだ位置にあればよく、貫通穴を挟んで180°反対側の位置のみならず、180°からずれた位置に設けられてもよい。
本発明によれば、ベルマウスの着脱を容易にすることができる。
レンジフード1を設けたシステムキッチン100の要部を例示する垂直断面図。 レンジフード1を例示する垂直断面図。 後部案内板33を外したレンジフード1の外観を例示する斜視図。 図1のA1−A1の位置でレンジフード1を断面視して示す断面図。 (a)はベルマウス50を外した仕切板40を後部案内板引掛部48が取り付けられた状態で例示する正面図、(b)はベルマウス50を外した仕切板40を例示する側面図、(c)は保持部43を例示する断面図、(d)は雌ねじ部44を例示する断面図。 (a)はベルマウス50を例示する正面図、(b)は(a)のA2−A2の位置でベルマウス50を断面視して示す断面図、(c)はねじ孔53及び蝶ねじ54を例示する図。 (a)はベルマウス50を取り付けた仕切板40を例示する正面図、(b)は保持部43に切欠き部52を保持させた様子を例示する正面図、(c)は保持部43に切欠き部52を保持させた様子を例示する断面図、(d)は雌ねじ部44に蝶ねじ54を螺合した様子を例示する断面図。 比較例においてベルマウスを取り付けた仕切板を示す正面図。 従来例に係るレンジフード900を設けたシステムキッチンの要部を示す垂直断面図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下に説明する実施形態は、本発明を例示するものに過ぎない。
(1)レンジフードの構成の説明:
図1は、本発明の一実施形態に係るレンジフード1を設けたシステムキッチン100の要部を前後方向D1に沿った垂直断面図で示している。図1は、左側が前側で、右側が後側となっている。システムキッチン100は、煮炊き等の加熱調理を行うための加熱調理器91や図示しないシンク等がキッチンカウンタ90に組み込まれ、この加熱調理器91の上方にレンジフード1が設けられている。図1に示すレンジフード1は、背面がキッチンの壁W1に取り付けられている。
加熱調理器91を用いた加熱調理により発生する煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気は、上昇流S1となる。レンジフード1は、フード本体10の開放空間SP1に流入する上昇流S1を吸引し、屋外へ排出する。
図2は、レンジフード1を前後方向D1に沿った垂直断面図で示している。図3は、案内部30の後部案内板33を外したレンジフード1の外観を斜め下から見た斜視図で示している。レンジフード1の左右の位置関係を説明するときには、図3に示すように前からレンジフード1を見るときを基準として説明する。図4は、図2のA1−A1の位置でレンジフード1を断面視して示してあり、図の左側が前側、図の右側が後側、図の上下方向がレンジフード1の幅方向D2、である。図4では、判り易く示すため、前側を水平面で切断し、後側を水平面からファン61の回転軸に合わせて傾斜させた平面で切断し、背後に現れる線の一部を省略している。
レンジフード1は、下方が開口した開放空間SP1を形成したフード本体10、該フード本体10の開放空間SP1から煙等を含む空気を吸引し排気するための排気手段60、を備えている。
フード本体10は、天板及び左右の側板を溶接して形成したアウターケース11、このアウターケース11の内側に設けられた左右の側面パネル(側面部)20,20及び案内部30、この案内部30の後側の底面に取り付けられる下カバー12、等を備えている。フード本体10は、側面パネル20,20と案内部30とで下方が開口部OP1とされた開放空間SP1を形成し、案内部30の後側に排気手段60の吸い込み口51を少なくとも収容する収容空間SP2を形成するとともに、開放空間SP1で捕集した煙等を含む空気を開放空間SP1から収容空間SP2へ通す開口部34を形成している。アウターケース11と側面パネル20,20及び案内部30との間には、煙等の空気から遮断された隙間CL1が設けられている。本実施形態のフード本体10は、左右に略対称とされている。
アウターケース11の前面部には、操作パネル72を取り付けるための開口が形成されている。
下カバー12の左右両側には、それぞれオイルトレイ13が設けられている。
開放空間SP1を挟んだ側面パネル20,20の内側面は、互いに略平行な略鉛直面とされている。図2,4に示すように、後部案内板33の後側かつ仕切板(ベルマウス取付部)40の前側における左側の側面パネル20の内側面には、突出部21が設けられている。この突出部21は、側面パネル20の内側面から幅方向D2の内側へ突出し、後部案内板33の左側縁部に設けられた掛止部36が引っ掛かるようにされている。
案内部30は、左右の側面パネル20,20の間に設けられ、側面パネル20,20とともに下方が開口した開放空間SP1を形成する。案内部30は、前方に向かって下側に湾曲した内側面31aを有する前部案内板31、及び、この内側面31aに向かって後方下部から斜めに立ち上がった内側面33aを有する後部案内板33を備えている。連続した内側面31a,33aは、煙等を含む空気の案内面となる。
前部案内板31には、後部案内板33の前縁部を離脱可能に掛止するボタン32が左右にそれぞれ設けられている。各ボタン32は、前部案内板31の内側面31aから下方へ凸とされ、板ばね等の付勢手段によって下方へ付勢されて、上方へ押す操作により後部案内板33の前縁部33bをフード本体10から外すことができるようにされている。ボタン32から前側の前部案内板31は、前方に向かって下側へ縦断面略円弧状に湾曲している。前部案内板31の先端部は、下向きの範囲内で後向きとなるまで湾曲した後に斜め上方へ折れ曲がって僅かに延出したフラップ31bとされている。この前部案内板31の湾曲した内側面31aに沿って、開放空間SP1に流入した煙等を含む空気が旋回流S2とされる。幅方向D2に沿って縦断面略V字状の溝とされたフラップ31bは、内側面31aを流れ落ちる油を受ける機能を有する。
なお、前部案内板は、縦断面円弧状からずれた形状でもよい。案内部は、フラップが設けられなくても、旋回流を発生させることができる。
ボタン32から前側の前部案内板31には、光源73を取り付けるための開口が形成されている。
ボタン32から後側の前部案内板31は、後方に向かって略水平に延出し、収容空間SP2の前側空間SP3の上面を構成している。
後部案内板33は、前側の開放空間SP1と後側の収容空間SP2とを仕切る部材であり、左右にそれぞれ開口部34,34が形成され、左側縁部に掛止部36が設けられている。
各開口部34は、内側面31a,33aで案内された煙等を含む空気を排気手段60に吸引させる部位であり、油捕捉用のフィルタ35が着脱可能に取り付けられ、開放空間SP1で捕集された煙等を含む空気を開放空間SP1から収容空間SP2へ通す。開口部を側面パネル20でなく後部案内板33に設けることにより、煙等を含む空気が左右の側面パネル20の外側を通らないので、レンジフード内部で煙等を含む空気の通過経路が短くて済み、油等の付着箇所が少なくなる。また、開口部34が中央部でなく左右にあることにより、開口部34からファン61が見えにくくなる。
フィルタ35には、長手方向を左右に向けて多数切り起こすことにより金属板に多数のスリットを形成したスロットフィルタ等を用いることができる。フィルタ35は、通過する排気から霧状の油滴や塵芥等を捕捉する。左右の開口部34,34及びフィルタ35,35は、ほぼ同じ高さに設けられている。
掛止部36は、後部案内板33を手前に外すとき、側面パネル20に設けられた突出部21に引っ掛かるようにされている。
図3に示すように、後部案内板33の後縁部33cには、左右にそれぞれ掛止部33dが形成されている。各掛止部33dは、仕切板40の下部40dに設けられた後部案内板引掛部48に引っ掛けられるようにされ、後部案内板33が閉位置L1と開位置L3との間で開閉動作するときの略回転中心となる。後部案内板33の前縁部33bは、前部案内板31に設けられたボタン32に掛止される。図2に示すように、後部案内板33は、前縁部33bがボタン32に掛止されると収容空間SP2の前側(前側空間SP3)を閉鎖する閉位置L1とされる。また、前縁部33bがボタン32の掛止から解放されて掛止部36が突出部21に引っ掛かると、前側空間SP3を僅かに開放した掛止位置L2となる。さらに、後部案内板33は、掛止部36が突出部21から外れると、後部案内板引掛部48に引っ掛かって垂れ下がった開位置L3とすることができるが、後部案内板引掛部48から外してもよい。
フード本体10には、ベルマウス50を取り付けた仕切板(ベルマウス取付部)40が組み付けられている。
図5(a)は、ベルマウス50を外した仕切板40の前面40a側を後部案内板引掛部48が取り付けられた状態で示している。図5(b)は、ベルマウス50を外した仕切板40の右側面側を実際にフード本体10に組み付けられたときの位置関係で示している。図5(c)は、保持部43の断面を示している。図5(d)は、雌ねじ部44の断面を示している。
仕切板40は、前面40aにベルマウス50を取り付けるとともに排気手段60の前側で収容空間SP2を前後に仕切る部材である。すなわち、仕切板40の前面40aは収容空間の前側空間SP3に面し、仕切板40の背面40bは収容空間の後側空間SP4に面することになる。仕切板40には、ベルマウス50の吸い込み口51に合わせた貫通穴41、仕切板40をファンケース63に固定するための複数のねじ孔42、ベルマウス50を取り付けるための保持部43及び雌ねじ部44、等が形成されている。ここでいうねじ孔とは、小ねじやボルトの軸部を通すことができ、頭部が通過しないサイズの孔をいう。仕切板40において付加的に設けられた上部40c及び下部40dは、前方へ折り曲げられている。仕切板の上部40cと前部案内板31の後側は、互いに固定される。仕切板上部40cの先端部は、アウターケース11と前部案内板31との隙間CL1に配置され、この隙間CL1に設ける配線を通すことの可能な貫通穴40c1が形成されている。前方へ折り曲げられた仕切板下部40dは、途中で斜め上方へ折れ曲がって幅方向D2に沿った溝状とされ、前面40aを流れ落ちる油を受ける機能を有する。仕切板下部40dの左右両側には、それぞれ、オイルトレイ13の上方となる位置にオイル排出口40d1が形成されている。仕切板下部40dの先端部には、左右にそれぞれ後部案内板33の掛止部33dを引っ掛ける後部案内板引掛部48が取り付けられている。
仕切板40の貫通穴41は、煙等を含む空気を排出するための穴であり、ベルマウス50の吸い込み口51を挿入可能とされている。なお、貫通穴41は、ファンモータ62から取り外したファン61を通過させることができるように円形に形成されている。仕切板前面40aにベルマウス50が取り付けられることにより、仕切板40に排気手段60の吸い込み口51が設けられる。ファンケース固定用の複数のねじ孔42は、ベルマウス50に隠される位置において貫通穴41の周囲に設けられている。ファンケース63の前面に各ねじ孔42に対応した雌ねじ部を設けているため、ねじ孔42を通したねじにより、仕切板40をファンケース63の前面に固定することができる。なお、仕切板40とファンケース63との固定は、リベットなどねじ以外の締結部品を用いてもよい。
仕切板前面40aにある保持部43は、図6に示すベルマウス50の切欠き部52を保持する部位であり、貫通穴41の周囲において貫通穴41の中心CE1から左上となる位置に設けられている。図5(c)に示すように、保持部43の近傍の仕切板40は、本体部材40Aの背面側に裏当て部材40Bが固定され、本体部材40Aの前面側に隙間43aが設けられている。保持部43は、隙間43aに挿入された切欠き部52を該切欠き部52の厚み方向に挟むことにより、切欠き部52を保持する。なお、保持部43は、切欠き部52を引っ掛けて保持してもよい。
雌ねじ部44は、ベルマウス50のねじ孔53に合わせる部位であり、貫通穴41の周囲において貫通穴41の中心CE1から右下となる位置に設けられている。すなわち、雌ねじ部44は、保持部43を基点として貫通穴41を挟んだ位置であって保持部43よりも下側の位置にある。図5(d)に示すように、仕切板40の本体部材40Aの背面側に固定された雌ねじ部材40Cで雌ねじ部44が形成されている。ここでは雌ねじ部を仕切板40に形成したが、ファンケース63の前面に雌ねじ部を形成してもよい。ファンケース63の前面に雌ねじ部を形成する場合は、その雌ねじ部に対応する位置の仕切板にねじ孔を設けることになる。この場合、仕切板40とファンケース前面がベルマウス取付部を構成する。
本実施形態の保持部43及び雌ねじ部44は、貫通穴41の中心CE1を通る水平線HO1から右回りにずれた位置とされている。むろん、保持部を右側に配置し雌ねじ部を左側に配置して保持部及び雌ねじ部を水平線HO1から左回りにずれた位置としてもよい。保持部43と雌ねじ部44とを通る線と水平線HO1とのなす角度は、特に限定されないが、例えば5〜10°程度以上45〜60°程度以下とすることができる。
図2,5(b)等に示すように、仕切板40は、前面上側40a1が前側となるように傾斜して配置されている。図2では、仕切板前面40aに沿った傾斜面PL1を示している。ここで、前面上側40a1が前側となるように傾斜するとは、収容空間SP2を前後に仕切る部分の仕切板40において、仕切板前面40aの下側よりも仕切板前面40aの上側40a1の方が前側となるように仕切板前面40aが傾斜することを意味する。仕切板前面40aには、折り曲げて形成した上部40c及び下部40dが含まれない。また、傾斜の基準は、仕切板の前面40aとする。
図6(a)は、ベルマウス50の前面側を示している。図6(b)は、図6(a)のA2−A2の位置でベルマウス50を断面視して示している。図6(c)は、ねじ孔53及び蝶ねじ(ベルマウス固定ねじ)54を示し、ねじ孔53を断面視している。図7(a)は、ベルマウス50を取り付けた仕切板40の前面40a側を後部案内板引掛部48が取り付けられた状態で示している。図7(b),(c)は、保持部43に切欠き部52を保持させた様子を示している。図7(d)は、雌ねじ部44に蝶ねじ54を螺合した様子を示している。
ベルマウス50は、排気手段60の吸い込み口51を形成し、周縁部に切欠き部52が形成されるとともに、切欠き部52を基点として吸い込み口51を挟んだ位置にねじ孔53が設けられている。吸い込み口51は、ファン61の径よりも小さい径の円形とされ、仕切板前面40aにベルマウス50を取り付けたときに仕切板40の貫通穴41に挿入される。周縁部から径方向内側へ凹んだ切欠き部52は、仕切板前面40aの保持部43に保持される部位であり、吸い込み口51の周囲において吸い込み口51の中心から左上となる位置に設けられている。ねじ孔53は、雌ねじ部44に合わせられる部位であり、吸い込み口51の周囲において吸い込み口51の中心から右下となる位置に設けられている。すなわち、ねじ孔53は、切欠き部52を基点として吸い込み口51を挟んだ位置であって切欠き部52よりも下側の位置にある。図6(c)に示すように、ねじ孔53の近傍のベルマウス50は、本体部材50Aに蝶ねじ(ベルマウス固定ねじ)54の軸部を通してあり、抜け止め機能を有する背面側のワッシャ50Bによりねじ孔53から蝶ねじ54が抜けないようにされている。なお、ワッシャ50Bから背面側に出たねじ部54aは、軸部に含まれる概念である。
本実施形態の切欠き部52及びねじ孔53は、吸い込み口51の中心CE2を通る水平線HO2から右回りにずれた位置とされている。むろん、切欠き部を右側に配置しねじ孔を左側に配置して切欠き部及びねじ孔を水平線HO2から左回りにずれた位置としてもよい。切欠き部52とねじ孔53とを通る線と水平線HO2とのなす角度は、保持部43と雌ねじ部44とを通る線と水平線HO1とのなす角度に合わせられる限り特に限定されないが、例えば5〜10°程度以上45〜60°程度以下とすることができる。
なお、ベルマウス50の着脱が可能な範囲で、保持部43と切欠き部52とを増やしてもよい。すなわち、複数個所の保持部43でベルマウスの複数箇所の切欠き部52を保持し、1本のねじでベルマウスを固定してもよい。
本実施形態の排気手段60は、ファン61、ファンモータ62、ファンケース63、排気筒64、を備え、収容空間の前側空間SP3から煙等を含む空気を吸引して排出する。ファン61は、回転する羽根車の回転軸方向へ空気を吸い込んで該羽根車の径方向外側へ送り出す多翼の遠心ファン等を用いることができる。本実施形態のファン61の回転軸は、仕切板前面40aに沿った傾斜面PL1と直交した向き、すなわち、前方に向かって下側となる向きに傾けられている。ファンモータ62は、ファン61の後側に設けられ、ファン61を回転駆動する。ファンケース63は、前面に空気吸引口を有するとともに上部に空気排出口を有し、ファン61を収容している。なお、空気排出口は、ファンケース63の左側にあり、図2に符号63zで示す位置の背後にある。ファンケース63の前面は、仕切板40が密着して取り付けられる。ファンアッシーを構成するファン61とファンモータ62とファンケース63は、後側空間SP4に収容される。むろん、ファンアッシーは、一部が収容空間から外側に出ていてもよい。
図1に示す排気筒64は、ファンケース63の空気排出口から屋外へ至る空気経路とされている。
さらに、レンジフード1は、電装ボックス71、操作パネル72、光源73、を備える。
電装ボックス71は、図4に示すように、ファンケース63の右側において仕切板40の背面40bに取り付けられている。電装ボックス71は、ファンモータ62、操作パネル72、及び、光源73への電気配線が接続され、操作パネル72への操作に応じてファンモータ62及び光源73の動作を制御する。
操作パネル72は、複数のスイッチを有し、ファン61の送風量の切り替え、光源73の点灯と消灯の切り替え、等の操作入力を利用者から受け付ける。操作パネル72は、図2等に示すように、アウターケース11の前面部に設けられ、電装ボックス71との配線がアウターケース11と前部案内板31との隙間CL1に設けられている。
光源73は、図2等に示すように、ボタン32から前側の前部案内板31に設けられ、レンジフード1の下方を照射する。光源73と電装ボックス71との配線は、アウターケース11と前部案内板31との隙間CL1に設けられている。光源73に白色等の発光ダイオードを用いると光源の交換頻度を少なくさせることができるので好適であるものの、ハロゲンランプ等を用いてもよい。
なお、フード本体10の主要部やファンケース63等、レンジフード1の主要部は、金属板で形成することができる。
(2)レンジフードの動作、作用、及び、効果の説明:
次に、図1,2のように組み付けられたレンジフード1がどのようにして煙等を含む空気を排出するかを説明する。
加熱調理により発生した煙、蒸気、霧状の油滴等を含む空気は、上昇流S1となって開放空間SP1に流入し、案内部30の内側面31a,33aに案内されて図2の左回りの旋回流S2となる。旋回流S2の回転軸は、左右を向いている。ここで、後部案内板33の左右に設けられた開口部34,34から排気手段60が空気を吸引しているので、図4に示すように、旋回流S2となった煙等を含む空気は、フィルタ35,35を通過し、収容空間の前側空間SP3内で幅方向D2内側へ向かう方向(図4に示す排気方向S3)へ進む。吸い込み口51から吸引された煙等を含む空気は、ファンケース63内部から排気筒64へ向かい(図2に示す排気方向S4)、屋外へ排出される。
開放空間SP1に流入する空気に含まれる油滴等は、前部案内板の内側面31a、後部案内板33の内側面33a及び背面、ベルマウス50を取り付けた仕切板40の前面40a、ファン61、等に付着する。レンジフード1内において収容空間SP2の部分に付着した油は、流れ落ちるとオイルトレイ13に溜まる。そこで、時々、オイルトレイ13内の油を廃棄すればよく、必要に応じて、フィルタ35を開口部34から外して洗浄し、案内部の内側面31a,33aに付着した油を拭き取ればよい。
煙等を含む空気の通過経路となる収容空間の前側空間SP3を清掃する場合、前部案内板の内側面31aにあるボタン32を押すと、後部案内板の前縁部33bがボタン32から解放され掛止部36が突出部21に引っ掛かる。これにより、後部案内板33が閉位置L1から掛止位置L2まで移動して前側空間SP3が僅かに開放される。さらに、掛止部36を突出部21から外すと、図3に示すように、後部案内板33が後部案内板引掛部48に引っ掛かって垂れ下がった開位置L3となり、収容空間の前側空間SP3が広く開放される。必要に応じて、後部案内板引掛部48から掛止部33dを外し、後部案内板33の背面を清掃してもよい。
また、ファン61の清掃等の場合には、図7に示す状態から蝶ねじ54を仕切板40の雌ねじ部44から外し、仕切板40の保持部43からベルマウス50の切欠き部52を引き抜くと、仕切板40からベルマウス50を外すことができる。ベルマウス50を外すと、仕切板の貫通穴41を通してファン61を取り出すことができる。清掃したファン61を元に戻した時には、ベルマウス50の切欠き部52を仕切板40の保持部43に保持させ、ねじ孔53に軸部を通した蝶ねじ54を手で持ってねじ部54aを雌ねじ部44に螺合すると、仕切板40にベルマウス50を取り付けることができる。
ここで、図8に示す比較例と対比して、本レンジフード1の作用及び効果を説明する。
図8は、仕切板840の貫通穴の中心CE8を通る水平線HO8上に保持部843及び雌ねじ部を設けた比較例のレンジフードを示している。比較例の場合、保持部843に保持される切欠き部852、及び、雌ねじ部に螺合する蝶ねじ854が水平線HO8上に配置され、雌ねじ部を保持部よりも下側に設ける場合と比べて蝶ねじ854が上方となる。従って、図9に示すようにレンジフードが加熱調理器上方の高い所に設けられると、仕切板840からベルマウス850を外したり仕切板840にベルマウス850を取り付けたりする際に蝶ねじ854に手が届き難く、ベルマウス850の着脱が容易でない。
一方、本レンジフード1は、図7(a)に示すように、雌ねじ部44に螺合した蝶ねじ54は、保持部43に保持される切欠き部52よりも下側にあるので、保持部43及び雌ねじ部44を水平線HO1上に設ける場合と比べて蝶ねじ54が下方となる。従って、図1に示すようにレンジフード1が加熱調理器上方の高い所に設けられていても、蝶ねじ54に手が届き易く、ベルマウス50の着脱を容易にすることができる。
なお、ベルマウス50を仕切板40に取り付けた後は、後部案内板引掛部48に掛止部33dを引っ掛けた後部案内板33を閉位置L1にして後部案内板前縁部33bをボタン32に掛止させて、開口部34にフィルタ35を取り付ければよい。すると、再びレンジフード1で煙等を含む空気を排出することができる。
(3)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、煙等を含む空気を開放空間から収容空間へ通す開口部は、側面パネル20に設けられてもよい。当該開口部は、一つのみとされてもよい。また、開放空間で捕集した煙等を含む空気は、旋回流とされなくてもよい。
仕切板は、ステー等の別部材を介してファンケース前面に取り付けられてもよい。また、仕切板は、ファンケース前面から間隔を空けてファンケース前面の前側に配置されてもよい。
ベルマウスの吸い込み口や仕切板の貫通穴は、円形以外にも、楕円形や多角形など非円形でもよい。
ベルマウスのねじ孔に通すねじは、蝶ねじ以外にも、小ねじ等でもよい。また、ベルマウスのねじ孔に予めねじの軸部を通し、抜け止め機能を有するワッシャ等を取り付けておくとベルマウスからねじが脱落しない点で好都合であるものの、ベルマウスから分離されたねじを用いて仕切板にベルマウスを取り付けてもよい。この場合、仕切板の保持部に切欠き部を保持させた状態で雌ねじ部にねじ孔を合わせ、ねじの軸部をねじ孔に通して雌ねじ部に螺合すると、仕切板にベルマウスを取り付けることができる。仕切板からベルマウスを外す際には、雌ねじ部に螺合したねじを外し、仕切板の保持部から切欠き部を引き抜けばよい。
上述した実施形態ではファンケース前側の仕切板をベルマウス取付部としたが、ベルマウス取付部はファンケース前面等としてもよい。ファンケース前面をベルマウス取付部とする場合、排気手段は、上述した構成からファンケース前面を除いた構成となる。
なお、独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、ベルマウスの着脱を容易にする技術等を提供することができる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…レンジフード、10…フード本体、
20…側面パネル(側面部)、
30…案内部、31…前部案内板、33…後部案内板、34…開口部、35…フィルタ、
40…仕切板(ベルマウス取付部)、40a…前面、
41…貫通穴、42…ねじ孔、43…保持部、43a…隙間、44…雌ねじ部、
50…ベルマウス、51…吸い込み口、52…切欠き部、53…ねじ孔、
54…蝶ねじ(ベルマウス固定ねじ)、54a…ねじ部、
60…排気手段、61…ファン、62…ファンモータ、63…ファンケース、
90…キッチンカウンタ、91…加熱調理器、
100…システムキッチン、
CE1…貫通穴の中心、CE2…吸い込み口の中心、
D1…前後方向、D2…幅方向、
HO1,HO2…中心を通る水平線、
L1…閉位置、L2…掛止位置、L3…開位置、
SP1…開放空間、SP2…収容空間、SP3…前側空間、SP4…後側空間。

Claims (1)

  1. 加熱調理器の上方に設けるレンジフードであって、
    排気手段と、
    該排気手段の吸い込み口を形成するベルマウスと、
    前記吸い込み口に合わせた貫通穴を有するベルマウス取付部とを備え、
    前記ベルマウスは、周縁から径方向内側へ凹んだ切欠き部と、該切欠き部を基点として前記吸い込み口を挟んだ位置に設けられたねじ孔とを有し、
    前記ベルマウス取付部は、前面に前記切欠き部の保持部が設けられるとともに、前記ねじ孔に合わせる雌ねじ部が前記保持部を基点として前記貫通穴を挟んだ位置であって前記保持部よりも下側の位置に設けられていることを特徴とするレンジフード。
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