JP2012215321A - 加熱調理器 - Google Patents

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祐一 田原
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Abstract

【課題】外気中のゴミや埃等を除去するフィルタの取り外し時の作業性をよくする。
【解決手段】取り込まれる外気に含まれるゴミや埃を除去するための前フィルタ38および後フィルタ39を、取り外しおよび取り付けが容易なゴミ受容器27に装着するようにしている。したがって、フィルタの取り外し時には、前方に露出しているゴミ受容器27を外気取り入れ室26から前方に引き抜けばよく、作業性よくフィルタを取り外すことができる。また、加熱室内のゴミをゴミ収納室43で受けることができるので、ゴミ受容器27を水洗いすることによって、加熱室内のゴミと共に前フィルタ38および後フィルタ39を洗浄することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、外気を取り入れることができる加熱調理器に関する。
外気を取り入れることができる加熱調理器として、特開2005‐273935号公報(特許文献1)に開示されているようなレンジフード付き高周波加熱装置がある。この高周波加熱装置は、他の調理機器(下方調理機器)の上部に設置されて、上記下方調理機器から発生した油や蒸気を含んだ生成ガスを、内蔵する循環ファンの動作によって本体底面部の吸気開口部から吸い込み、本体前面上部の排気開口部から排出する。
その際に、純度の高い吸気風を本体機器内部に取り込むことを可能にするため、上記吸気開口部に、不純物の透過率を大幅に抑えることが可能な汚れ防止フィルターを備えている。こうして、上記下方調理機器から発生した油や蒸気を含んだ生成ガスが上記汚れ防止フィルターを通過する際に上記不純物成分が取り除かれて、純度の高い吸気風を本体機器内部に取り込むようにしている。
しかしながら、上記従来の特許文献1に開示されたレンジフード付き高周波加熱装置においては、以下のような問題がある。
すなわち、上記吸気開口部からの効率のよい吸気を行うためには、上記汚れ防止フィルターを定期的に掃除する必要がある。ところが、上記レンジフード付き高周波加熱装置の場合には、上記汚れ防止フィルターは、本体底面部の吸気開口部に設置されている。したがって、上記汚れ防止フィルターを取り外す場合には、下側から本体底面部の上記吸気開口部から手を入れて、上記汚れ防止フィルターを引き出す必要がある。その場合、下部には上記下方調理機器が設置された調理台が存在し、しかも本レンジフード付き高周波加熱装置は上記調理台の後方上部に配置されているため、上記汚れ防止フィルターを取り外す際には、作業者は上記調理台の上に身を乗り出し、且つ手を伸ばして作業を行うことになり、非常に作業性が悪いという問題がある。
また、従来の電子レンジにおいても、電装部品等を冷却する外気を取り込むための吸気口が本体底面に設けられている。このような電子レンジに、上記特許文献1に開示されたレンジフード付き高周波加熱装置における上記汚れ防止フィルターを適用した場合には、上記電子レンジの底面と上記電子レンジの設置台との間が狭く、フィルターの取り外し時の作業性が、上記レンジフード付き高周波加熱装置以上に悪くなるという問題がある。
特に、業務用電子レンジにおいては、業務用であるがために、週に1回や2周に1回等の頻度で定期的にフィルターは掃除を行う必要がある。その際に、ドアの開閉時等に振動によって上記フィルターにガタツキや外れが生じないように、上記フィルターは爪やだぼ等によって固定されている。そのため、フィルターの取り外し時の作業性がさらに悪くなる。特に、コンビニ等では、電子レンジを用いた暖め等の作業をアルバイトやパートの人が行うので、上記フィルターの取り外し作業を行う人が短期間に変わるため取り外し作業になかなか慣れず、作業性の悪さがそのままロス時間となって表れるという問題がある。
特開2005‐273935号公報
そこで、この発明の課題は、外気中に含まれるゴミや埃等を除去するフィルタの取り外し時の作業性がよい加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
本体ケーシングと、
上記本体ケーシング内に配置され、被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記本体ケーシングの前面側に配置され、上記加熱室の開口部を開閉する扉と、
上記本体ケーシングの下側に設けられ、前面の開口部から外気を取り入れて上記本体ケーシング内に送出する外気取り入れ室と、
上記本体ケーシングの下面における上記扉との境界部に着脱可能に設置され、上記加熱室内のゴミを受けるゴミ受容器と、
を備え、
上記ゴミ受容器は、
上記外気取り入れ室の上記前面に着脱可能に取り付けるための取付部と、
前壁および後壁に設けられると共に、外気を取り入れて上記外気取り入れ室の上記開口部に送出するための開口部と、
上記前壁と上記後壁との間における上記外気の通路に装着されるフィルタと
を含んでいる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、加熱室内のゴミを受けるゴミ受容器が、本体ケーシングの下面における扉との境界部に設置されている。したがって、上記本体ケーシング内に配置された上記加熱室の底面から前方に掃き出されるゴミを、こぼすことなくゴミ受容器に収容することができる。
また、本体ケーシングの下側に設けられた外気取り入れ室に取り込まれる外気のゴミや埃を除去するフィルタが、上記ゴミ受容器に装着されている。したがって、上記ゴミ受容器を上記外気取り入れ室から取り外して水等で丸洗いすることによって、上記フィルタを上記加熱室内のゴミと共に、簡単に洗浄することができる。
その際に、上記ゴミ受容器は、取付部によって、上記外気取り入れ室の前面に着脱可能に取り付けられている。したがって、前方から容易に上記ゴミ受容器を取り外すことができ、上記フィルタの取り外しを作業性よく行うことができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記ゴミ受容器の上記後壁は、上記加熱室の上記開口端よりも後側に位置している。
この実施の形態によれば、上記加熱室の上記開口端が上記ゴミ受容器の上記後壁よりも前側に位置している。したがって、上記開口端から掃き出される上記加熱室内のゴミを、確実に上記ゴミ受容器で受けることができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記ゴミ受容器の上記前壁は、上記扉の前面と略同じ位置に位置している。
この実施の形態によれば、上記ゴミ受容器の上記前壁は上記扉の前面と略同じ位置に位置しているので、上記ゴミ受容器をさらに作業性良く上記外気取り入れ室から取り外すことができる。したがって、上記フィルタの洗浄性をさらに向上させることができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記取付部は、上記ゴミ受容器における上記本体ケーシングの下面に対する位置を決める位置決め部を含んでいる。
この実施の形態によれば、上記取付部の上記外気取り入れ室の前面に対する位置が上記ゴミ受容器の陰になって見えない手探り状態で上記ゴミ受容器を上記外気取り入れ室の前面に装着する場合であっても、上記位置決め部によって、上記ゴミ受容器が上記本体ケーシングの下面に対する所定の位置に位置決めされる。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、加熱室内のゴミを受けるゴミ受容器を、本体ケーシングの下面における扉との境界部に設置している。したがって、上記加熱室の底面から前方に掃き出されるゴミを、こぼすことなくゴミ受容器に収容することができる。
また、本体ケーシングの下側に設けられた外気取り入れ室に取り込まれる外気のゴミや埃を除去するフィルタを、上記ゴミ受容器に装着している。したがって、上記ゴミ受容器を上記外気取り入れ室から取り外して水等で丸洗いすることによって、上記フィルタを上記加熱室内のゴミと共に簡単に洗浄することができる。
その際に、上記ゴミ受容器は、取付部によって、上記外気取り入れ室の前面に着脱可能に取り付けられている。したがって、前方から容易に上記ゴミ受容器を取り外すことができ、上記フィルタの取り外しを作業性よく行うことができる。
この発明の加熱調理器における前方から見た外観図である。 図1におけるA‐A'矢視断面図である。 図1におけるB‐B'矢視断面図である。 図2における外気取り入れ室の前部およびゴミ受容器の拡大断面図である。 外気取り入れ室への外気の流入経路を示す図である。 フック構造によるゴミ受容器の取付構造を示す図である。 弾性構造によるゴミ受容器の取付構造を示す図である。 開閉構造によるゴミ受容器の取付構造を示す図である。 正規の位置へ簡単に着脱可能なゴミ受容器の取付構造を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の加熱調理器における前方から見た外観図である。本加熱調理器1は、本体ケーシングとしての直方体形状のキャビネット2の正面の上部に操作キー部3を設置し、キャビネット2の正面における操作キー部3の下側には、左端側の辺を中心に回動して、加熱室(図2参照)を開閉する扉4を設けて概略構成されている。そして、扉4の右部にはハンドル5が設けられ、扉4には耐熱ガラス製の窓6が嵌め込まれている。さらに、操作キー部3における図中左側には液晶表示部7が設けられており、操作キー部3のキーを操作することによって、制御部8の制御の下に、操作に応じた内容が液晶表示部7に表示される。
図2は、図1におけるA‐A'矢視断面図である。また、図3は、図1におけるB‐B'矢視断面図である。図2および図3において、キャビネット2内には加熱室10が設置されており、キャビネット2内における加熱室10の下部にはマグネトロン11が配置されている。そして、マグネトロン11で発生されたマイクロ波は、導波管12によって加熱室10の下部中央に導かれ、アンテナモータ13によって駆動される回転アンテナ14によって回転されながら加熱室10内の上方に向かって放射され、トレイ(図示せず)上の被加熱物を加熱するようになっている。
尚、本加熱調理器1においては、特に加熱構造を特定するものではない。上記マイクロ波による加熱に替えて、加熱ヒータや過熱蒸気等によって被加熱物を加熱する加熱構造であっても一向に構わない。
上記キャビネット2内における加熱室10の下方には、冷却ファン15,導波管12,マグネトロン11を配した外気流入ダクト16が設けられている。外気流入ダクト16の下面における冷却ファン15の位置には外気流入口17が設けられ、冷却ファン15の駆動によって外気流入口17から外気流入ダクト16内に外気が取り込まれる。
図3において、上記加熱室10の右側壁には給気口18および排気口19が設けられており、給気口18は給気ダンパ20によって開閉される。外気流入ダクト16内における給気口18に面した位置には給気ファン21が配されている。排気口19は、キャビネット2の上面に開口部22を有する排気ダクト23に連通している。排気ダクト23には、湿度センサ24および温度センサ25が設けられている。
上記構成において、上記冷却ファン15の回転によって、外気流入口17を介して、外気流入ダクト16内に外気が流入する。外気流入ダクト16内に流入した外気はマグネトロン11,アンテナモータ13,制御部8を含む電装部品,給気ファン21等を冷却して昇温され、給気ファン21によって給気口18から加熱室10に供給される。また、給気口18からの給気によって加熱室10内の空気は排気口19を介して排気ダクト23に流入し、天面の開口部22から外部に放出される。その際に、排気ダクト23内を流れる加熱室10内の空気の湿度を湿度センサ24で検知することによって、加熱調理の終了が判断される。さらに、排気ダクト23内を流れる加熱室10内の空気の温度を温度センサ25で検知することによって、異常加熱が判断される。
上記キャビネット2における外気流入ダクト16の下側には、キャビネット2の脚部としても機能する筺体でなる外気取り入れ室26が設けられている。ここで、図2に示すように、外気取り入れ室26の前面は、加熱室10の前面(開口部)よりも後方に位置している。そして、外気取り入れ室26の前面には、広幅の筺体をなすゴミ受容器27の後面が取り付けられる。
図4は、図2における外気取り入れ室26の前部およびゴミ受容器27の拡大断面図を示す。図4において、ゴミ受容器27内の前部と後部には、ゴミ受容器27内の前側を全幅に亘って仕切る前仕切板28とゴミ受容器27内の後側を全幅に亘って仕切る後仕切板29とが設けられている。また、ゴミ受容器27の前板30には、図1にも示すように、複数の矩形を有する第1開口部31が設けられ、前仕切板28にも第1開口部31に対向する位置に第2開口部32が設けられている。同様に、ゴミ受容器27の後板33には、複数の矩形を有する第3開口部34が設けられ、後仕切板29にも第3開口部34に対向する位置に第4開口部35が設けられている。さらに、外気取り入れ室26の前壁36にも、第3開口部34に対向して開口部37が設けられている。
上記ゴミ受容器27内における前仕切板28で仕切られた前仕切空間内には前フィルタ38が挿入される一方、後仕切板29で仕切られた後仕切空間内には後フィルタ39が挿入される。また、ゴミ受容器27の後板33には複数本のだぼ40が設けられ、外気取り入れ室26の前壁36には、ゴミ受容器27のだぼ40が圧入されるだぼ穴41が設けられている。すなわち、上記取付部をだぼ40で構成するのである。
上記構成を有するゴミ受容器27は、上記前仕切空間内に前フィルタ38を挿入する一方、上記後仕切空間内に後フィルタ39を挿入した後に、ゴミ受容器27のだぼ40を外気取り入れ室26のだぼ穴41に圧入することによって、外気取り入れ室26の前壁36に取り付けられる。その結果、外気取り入れ室26は、開口部37,第3開口部34,第4開口部35,第2開口部32および第1開口部31を介して、外部と連通されることになる。したがって、冷却ファン15を回転することにより、図5に矢印42で示すように、ゴミ受容器27,外気取り入れ室26および外気流入口17を介して、外気流入ダクト16内に外気が取り込まれるのである。
その際に、外気の流入経路中に、前フィルタ38および後フィルタ39が設置されている。したがって、外気に含まれるゴミや埃を前フィルタ38および後フィルタ39で除去することができ、加熱室10内で暖められる食品にゴミや埃が付着するのを防止できるのである。
また、上記加熱室10内のゴミを受けるゴミ受容器27が、キャビネット2の下面における扉4との境界部に設置されている。したがって、キャビネット2内に配置された加熱室10の底面から前方に掃き出されるゴミを、こぼすことなくゴミ受容器27に収容することができる。
その際に、上述したように、上記外気取り入れ室26の前壁36は、加熱室10の前面よりも後方に位置している。つまり、ゴミ受容器27の後板33は、加熱室10の前面よりも後方に位置している。その結果、加熱室10の前面(つまり、開口端)は、ゴミ受容器27における前仕切板28と後仕切板29との間の空間でなるゴミ収納室43の上方に位置することになり、加熱室10内から掃き出されたゴミをゴミ収納室43に確実に受けることが可能になる。
また、図4に示すように、上記ゴミ受容器27の前面は、扉4の前面と略同位置に配置されている。こうすることによって、ゴミ受容器27を取り外すことなく前フィルタ38を簡易掃除することが可能になる。また、使用者は、前方に露出しているゴミ受容器27を前方から簡単に取り外すことができ、ゴミ受容器27を掃除する際の取り外しおよび取り付けが容易になる。また、本加熱調理器を前方から見た場合の美観をよくすることができる。
上述したように、本実施の形態においては、取り込まれる外気に含まれるゴミや埃を除去するための前フィルタ38および後フィルタ39を、取り外しおよび取り付けが容易なゴミ受容器27に装着するようにしている。したがって、フィルタの取り外し時には、前方に露出しているゴミ受容器27を外気取り入れ室26から前方に引き抜けばよく、作業性よくフィルタを取り外すことができる。また、加熱室10内のゴミをゴミ収納室43で受けることができるので、ゴミ受容器27を水洗いをすることによって、加熱室10内のゴミと共に前フィルタ38および後フィルタ39を洗浄することができる。
上記実施の形態においては、この発明に係るゴミ受容器一体型のフィルタを、上記マイクロ波による加熱をおこなう加熱調理器に適用している。しかしながら、上記過熱蒸気等によって被加熱物を加熱する加熱調理器に適用することも可能である。その場合には、扉4の内面や加熱室10の壁面に結露水が発生する。ところが、ゴミ受容器27は、ゴミ収納室43の底部が閉じているため露受けとして機能することができる。したがって、ゴミ受容器27を露受けとして用いることができる。尚、その場合には、少なくとも第2開口部32および第4開口部35の下端の位置をゴミ収納室43内に溜まった結露水が流れ出ない程度に高く設定しておく必要がある。
また、上記実施の形態においては、上記ゴミ受容器27に、前フィルタ38と後フィルタ39との2つのフィルタを装着しているが、前フィルタ38と後フィルタ39とのうちの何れか一方のみを装着するようにしても一向に構わない。また、ゴミ受容器27を露受けとして用いることが無い場合には、フィルタをゴミ収納室43内に装着するようにしても差し支えない。
また、上記実施の形態においては、上記ゴミ受容器27に設ける第1開口部31〜第4開口部35を、矩形の開口部を一段に配列して構成している。しかしながら、第1開口部31〜第4開口部35は上記構成に限定されるものではない。例えば、複数の矩形の開口部を複数段に配列して構成しても良い。また、開口部の形状は矩形でなくとも差し支えない。また、複数のパンチング穴の集合体で構成しても構わない。
尚、上記前フィルタ38および後フィルタ39は、エアコンに用いられるプレフィルタ程度以上の空気濾過能力があればよく、樹脂製の網目構造でも充分である。
また、上記ゴミ受容器27の外気取り入れ室26の前壁36への取付構造は、上述のだぼ40に限定するものではなく、容易に着脱可能な構造であれば他の取付構造であっても差し支えない。以下に、その幾つかを例示する。
図6は、フック構造によるものである。ゴミ受容器27の後板33に設けたフック44を外気取り入れ室26の前壁36に設けられたフック孔45に挿入した後、ゴミ受容器27を矢印方向(水平方向)にスライドして、フック44でフック孔45の周囲の前壁36を挟持する。すなわち、上記取付部をフック44で構成するのである。
図7は、弾性構造によるものである。ゴミ受容器27の後板33に弾性を有する2本の突出部材46a,46bを設け、突出部材46a,46bにおける互いに対向する位置に形成された凹部で、突出部材46a,46bの弾性を利用して円柱47を挟持する。ここで、円柱47は、外気取り入れ室26の底面や天面に設けられると共に、2本の突出部材46a,46bの間隔よりもやや大きい直径を有する。すなわち、上記取付部を突出部材46a,46bおよび円柱47で構成するのである。
図8は、開閉構造によるものである。ゴミ受容器27の後板33に、先端部に球体の一部の形状を有する突起48aを有する突出部材48を設け、外気取り入れ室26の前壁36の内面に、挿通孔36aの一部を弾性体50の弾性力で開閉する開閉部材49を設けている。そして、突出部材48の突起48aで、弾性体50の弾性力に抗して、前壁36の挿通孔36aと開閉部材49の挿通孔49aとで形成される挿通孔を押し広げて突出部材48を挿通させた後、突出部材48を開閉部材49で挟持する。すなわち、上記取付部を突出部材48,開閉部材49および弾性体50で構成するのである。
あるいは、図9に示すような、正規の位置へ位置決めすると共に簡単に着脱可能であって、装着されたゴミ受容器を確実に保持可能な構造であってもよい。
図4に示すようなだぼ40を用いた取付構造や、図6〜図8に示すような取付構造の場合には、だぼ穴41やフック孔45や挿通孔36aの位置が、ゴミ受容器27の陰になって見えない。そのために、だぼ40のだぼ穴41への圧入等を手探り状態行わなければならず、作業性が悪い。図9に示すゴミ受容器の取付構造は、キャビネット2の底面における幅方向両側に取り付け固定される第1保持部材51および第2保持部材52を有している。そして、ゴミ受容器53を第1,第2保持部材51,52によってキャビネット2の底面に対する所定の位置に位置決めした後に、嵌合保持するようにしている。
尚、図9は、第1保持部材51,第2保持部材52およびゴミ受容器53を下側から見た図である。また、ゴミ受容器53は、平面形状が異なるだけであって上述したゴミ受容器27と基本構造は同じである。ゴミ受容器53は、以下のようにして第1,第2保持部材51,52によって嵌合保持される。
先ず、図9(a)に示すように、使用者によって、上記ゴミ受容器53が矢印(A)および矢印(B)の方向に手探り状態で挿入される。その場合、ゴミ受容器53が図中右側にずれた場合には、図9(b)に示すように、ゴミ受容器53の傾斜部54が第2保持部材52の下側に位置している突出部55の角(破線の円D内参照)で案内されると共に、傾斜部54の底面が第2保持部材52の上側に位置している突出部58で案内されて、ゴミ受容器53が矢印(C)の方向に移動する。こうして、図9(c)に示すように、ゴミ受容器53の図中右側の保持領域57が、第2保持部材52の下側の突出部55,56と上側の突出部58,59との間に挿入される一方、ゴミ受容器53の図中左側の保持領域60が、第1保持部材51の下側に位置している突出部61,62と上側に位置している突出部63,64との間に挿入される。そして、第1保持部材51の弾性部材65に設けられた凸部66がゴミ受容器53の凹部67(図9(b)参照)に係合する一方、第2保持部材52の弾性部材68に設けられた凸部69がゴミ受容器53の凹部70(図9(b)参照)に係合して、ゴミ受容器53が第1,第2保持部材51,52によって所定の位置に嵌合保持される。尚、ゴミ受容器53が図中左側にずれた場合も同様である。
また、上記ゴミ受容器53を外す場合には、ゴミ受容器53の手前側を下側に押し下げて、半球状の凸部66,69と凹部67,70との係合を解除すればよい。すなわち、上記取付部を、第1,第2保持部材51,52およびゴミ受容器53の保持領域57,60で構成する。さらに、上記位置決め部を、第1,第2保持部材51,52の突出部61,55おおびゴミ受容器53の傾斜部54で構成するのである。
尚、図9に示すゴミ受容器の取付構造においては、ゴミ受容器53の位置決め用のガイド機能と保持機能との両方を第1,第2保持部材51,52に持たせているが、上記位置決め用のガイド機能と上記保持機能との夫々を異なる部材に持たせてもよい。
また、上記ゴミ受容器53の前板に設けられた複数の第1開口部から取り込まれた外気は、外気取り入れ室26の前壁36に設けられた開口部37における第1,第2保持部材51,52に対向する箇所からは外気取り入れ室26内に取り込まれない。そこで、外気取り入れ室26の前壁36における第1,第2保持部材51,52に対向する箇所には、開口部37を設けないようにしても差し支えない。
また、上記ゴミ受容器の位置決め保持構造は、図9に示すような構造に限定されるものではない。要は、ゴミ受容器53の上下左右方向の位置決め機能と、位置決めされたゴミ受容器53の保持機能とを有する構造であれば、差し支えない。
1…加熱調理器、
2…キャビネット、
4…扉、
8…制御部、
10…加熱室、
11…マグネトロン、
13…アンテナモータ、
15…冷却ファン、
16…外気流入ダクト、
17…外気流入口、
18…給気口、
19…排気口、
21…給気ファン、
22…開口部、
23…排気ダクト、
24…湿度センサ、
25…温度センサ、
26…外気取り入れ室、
27…ゴミ受容器、
28…前仕切板、
29…後仕切板、
31…第1開口部、
32…第2開口部、
34…第3開口部、
35…第4開口部、
36…外気取り入れ室の前壁、
37…開口部、
38…前フィルタ、
39…後フィルタ、
40…だぼ、
41…だぼ穴、
43…ゴミ収納室、
44…フック、
45…フック孔、
46a,46b,48…突出部材、
47…円柱、
50…弾性体、
49…開閉部材、
51…第1保持部材、
52…第2保持部材、
53…ゴミ受容器。

Claims (4)

  1. 本体ケーシングと、
    上記本体ケーシング内に配置され、被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記本体ケーシングの前面側に配置され、上記加熱室の開口部を開閉する扉と、
    上記本体ケーシングの下側に設けられ、前面の開口部から外気を取り入れて上記本体ケーシング内に送出する外気取り入れ室と、
    上記本体ケーシングの下面における上記扉との境界部に着脱可能に設置され、上記加熱室内のゴミを受けるゴミ受容器と、
    を備え、
    上記ゴミ受容器は、
    上記外気取り入れ室の上記前面に着脱可能に取り付けるための取付部と、
    前壁および後壁に設けられると共に、外気を取り入れて上記外気取り入れ室の上記開口部に送出するための開口部と、
    上記前壁と上記後壁との間における上記外気の通路に装着されるフィルタと
    を含んでいる
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記ゴミ受容器の上記後壁は、上記加熱室の上記開口端よりも後側に位置している
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1あるいは請求項2に記載の加熱調理器において、
    上記ゴミ受容器の上記前壁は、上記扉の前面と略同じ位置に位置している
    ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一つに記載の加熱調理器において、
    上記取付部は、上記ゴミ受容器における上記本体ケーシングの下面に対する位置を決める位置決め部を含んでいる
    ことを特徴とする加熱調理器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014126228A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Hoshizaki Electric Co Ltd 加熱調理器
JP2017207260A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 シャープ株式会社 加熱調理器

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