JP5575337B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

回転電機は、同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、前記第1のスロット内の総巻数と前記第2のスロット内の総巻数とは、互いに異なっている。

Description

本発明は、回転電機に関する。
機械装置の高性能化のため、機械装置に使用する回転電機には、低トルク脈動や低振動化が求められている。永久磁石型回転電機や誘導型回転電機のトルクには、誘起電圧の高調波成分(起磁力高調波成分)に起因して発生する脈動成分が含まれている。
特許文献1には、電機子巻線において、各相のスロット毎の巻数を5、13、21、28、28、21、13、5と変化させて同心形状のコイルを構成することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、巻線の起磁力分布を正弦波状とすることが可能であり、高調波巻線係数を大幅に低減できるとされている。
特許文献2には、電機子巻線において、各相のスロット毎の巻数を31、18、12、12、18、31と変化させて同心形状の巻線を構成することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、巻線の起磁力分布を略正弦波状とすることが可能であり、高調波巻線係数を大幅に低減できるとされている。
特開平6−261479号公報 特開平9−121491号公報
特許文献1、2に記載の技術は、各相のスロット毎の巻数を正弦波状に変化させるものであり、電機子(回転電機)の巻線構成が全体として複雑である。これにより、特許文献1、2に記載の技術では、回転電機の生産性を向上させることが困難であると考えられる。
また、特許文献1、2に記載の技術では、6n±1次の高調波巻線係数が0.01を超えた値であり、実用上無視できないレベルの高調波巻線係数が残存している。これにより、6n±1次の高調波に起因したトルク脈動や振動騒音を実用上無視できるレベルまで低減することが困難であると考えられる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる回転電機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかる回転電機は、同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、前記回転電機では、極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)であり、前記第1のスロットと前記第2のスロットとがi個ずつ交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2であることを特徴とする。
本発明によれば、合計2種類の巻数を用いるので、各相のスロット毎の巻数を正弦波状に変化させる場合に比べて、回転電機における巻線構成を簡易にすることができる。また、第1のスロットと第2のスロットとは相に関する構成が互いに異なるので、第1のスロット内の総巻数と第2のスロット内の総巻数とを互いに異ならせることで、6n±1次の高調波の巻線係数のうち、例えば5次、7次、17次、19次の高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる。すなわち、簡易な構成で高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる。
図1は、実施の形態1による回転電機の断面図を示す図である。 図2は、実施の形態1による各スロット内部のコイル配置を示す図である。 図3は、実施の形態1による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図4は、実施の形態1による#1巻線〜#4巻線の誘起電圧の基本波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図5は、実施の形態1による#1巻線〜#4巻線の誘起電圧の高調波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図6は、実施の形態1による回転電機の巻線係数を示す図である。 図7は、実施の形態1による回転電機の巻線の接続を示す図である。 図8は、実施の形態1による回転電機の巻線の接続を示す図である。 図9は、実施の形態2による回転電機の断面図を示す図である。 図10は、実施の形態2による各スロット内部のコイル配置を示す図である。 図11は、実施の形態2による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図12は、実施の形態3による回転電機の斜視図である。 図13は、実施の形態3による回転電機の断面図である。 図14は、実施の形態4による回転電機の断面図を示す図である。 図15は、実施の形態4による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図16は、実施の形態4による#1巻線〜#8巻線の誘起電圧の高調波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図17は、実施の形態4による回転電機の巻線係数を示す図である。 図18は、実施の形態5による回転電機の断面図を示す図である。 図19は、実施の形態5による回転電機の巻線の接続を示す図である。 図20は、実施の形態6による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図21は、実施の形態6による#1巻線〜#6巻線の誘起電圧の高調波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図22は、実施の形態6による回転電機の巻線係数を示す図である。 図23は、実施の形態7による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図24は、実施の形態7による#1巻線〜#12巻線の誘起電圧の高調波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図25は、実施の形態7による回転電機の巻線係数を示す図である。 図26は、実施の形態8による回転電機の断面図を示す図である。 図27は、実施の形態8による各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図28は、実施の形態8による#1巻線〜#12巻線の誘起電圧の高調波成分の位相関係を示すベクトル図である。 図29は、実施の形態8による回転電機の巻線係数を示す図である。 図30は、実施の形態9による巻線比と5、7、17、19次の巻線係数を示す図である。 図31は、比較例(q=2の回転電機)における従来の各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。 図32は、比較例(q=2の回転電機)の巻線の接続を示す図である。 図33は、比較例(q=2の回転電機)において、図32のように接続した場合の回転電機の巻線係数を示す図である。 図34は、比較例(q=2の回転電機)の巻線の接続を示す図である。 図35は、比較例(q=2の回転電機)において、図34のように接続した場合の回転電機の巻線係数を示す図である。
以下に、本発明にかかる回転電機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかる回転電機1について説明する。
回転電機1は、固定子及び回転子を有し、固定子に対して回転子が回転し、回転子に固定されたシャフト(図示せず)を介して回転動力を機械装置(図示せず)に伝達し、機械装置を稼働する。回転電機1は、例えば、永久磁石型回転電機又は誘導型回転電機である。回転電機1では、例えば、固定子20における巻線構造に工夫が施されている。
具体的には、回転電機1は、図1〜図3に示す構成を有している。図1は、回転電機1における回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。図2は、各スロット内部のコイル配置を模式的に示す図である。図3は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図1〜図3には、例えば、回転電機1として、極数が8、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが2の回転電機について例示的に示されている。
回転電機1は、図1に示すように、回転子30及び固定子20を有する。回転子30は、回転子鉄心31及び複数の永久磁石32を有する。回転子鉄心31は、シャフトと同心になるように構成されており、例えば、シャフトに沿った回転軸RAを有する略円柱形状を有している。複数の永久磁石32は、例えば、回転子鉄心31の周面に沿って配置されている。
固定子20は、回転子30に離間しながら、回転子30を収容するように構成されている。例えば、固定子20は、固定子鉄心21、複数のティース22、及び複数のスロット23を有する。固定子鉄心21は、シャフトと同心になるように構成されており、例えば、シャフトに沿った回転軸RAを有する略円筒形状を有している。固定子鉄心21は、例えば、積層された電磁鋼板等により形成されている。
複数のティース22は、固定子鉄心21から回転軸RAに向けて放射方向に沿って延びている。複数のティース22は、根元側端部が固定子鉄心21にリング状に連結されている。隣接するティース22間には、それぞれ、スロット23が形成されている。例えば、図1には、固定子鉄心21に沿ったスロット番号No.1〜No.48で示す位置に、それぞれスロット23が配されている。
例えば、図2に示すように、隣接するティース22の鍔部221,221間にスロット23のスロット入口231が形成されている。各スロット23内の空間は、スロット入口231から放射方向に延びている。そして、各スロット23内の空間には、各相の巻線25〜27が、放射方向に沿って複数段で配置されている。例えば、図1では、ハッチングなしで示された巻線25がU相の巻線を表し、クロスのハッチングで示された巻線26がV相の巻線を表し、斜線のハッチングで示された巻線27がW相の巻線を表している。
複数のスロット23は、例えば、複数の第1のスロット23a及び複数の第2のスロット23bを有する。各第1のスロット23aでは、同じ複数の相の巻線が配置されている。例えば、スロット番号No.2に位置した第1のスロット23aでは、2つのU相の巻線25が放射方向に沿って2段で配置されている。例えば、スロット番号No.4に位置した第1のスロット23aでは、2つのW相の巻線27が放射方向に沿って2段で配置されている。例えば、スロット番号No.6に位置した第1のスロット23aでは、2つのV相の巻線26が放射方向に沿って2段で配置されている。
各第2のスロット23bでは、異なる複数の相の巻線が配置されている。例えば、スロット番号No.1に位置した第2のスロット23bでは、U相の巻線25とV相の巻線26とが回転軸RA側から放射方向に沿って2段で配置されている。例えば、スロット番号No.3に位置した第2のスロット23bでは、W相の巻線27とU相の巻線25とが回転軸RA側から放射方向に沿って2段で配置されている。例えば、スロット番号No.5に位置した第2のスロット23bでは、V相の巻線26とW相の巻線27とが回転軸RA側から放射方向に沿って2段で配置されている。
固定子鉄心21に沿ったスロット番号No.1〜No.48について、第1のスロット23aと第2のスロット23bとは、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)である場合に、i個ずつ交互に配置されている。例えば、図1に示す場合、i=1であるので、第1のスロット23aと第2のスロット23bとは、1個ずつ交互に配置されている。すなわち、第1のスロット23aと第2のスロット23bとは、それぞれ、スロット番号について2個周期で配置されているとともに、配置のピッチが互いに1個分ずれている。例えば、第1のスロット23aは、スロット番号で奇数番の位置に配置されており、第2のスロット23bは、スロット番号で偶数番の位置に配置されている。
また、固定子20では、巻線の巻き方として、分布巻方式を採用している。分布巻方式では、例えば図2に示すように、各相の巻線25〜27が、複数のスロット23に分布するように、すなわち複数のティース22に跨るように巻回されている。
例えば、U相の巻線25−1(#1巻線)は、スロット番号No.1に位置したスロット23(第2のスロット23b)における回転軸RA側からスロット番号No.7に位置したスロット23(第2のスロット23b)における回転軸RA側に分布するように巻き回されている。
例えば、W相の巻線25−2(#2巻線)は、スロット番号No.2に位置したスロット23(第1のスロット23a)における回転軸RA側からスロット番号No.8に位置したスロット23(第1のスロット23a)における回転軸RA側に分布するように巻き回されている。
例えば、U相の巻線25−3(#3巻線)は、スロット番号No.2に位置したスロット23(第1のスロット23a)における固定子鉄心21側からスロット番号No.8に位置したスロット23(第1のスロット23a)における固定子鉄心21側に分布するように巻き回されている。
例えば、U相の巻線25−4(#4巻線)は、スロット番号No.3に位置したスロット23(第2のスロット23b)における固定子鉄心21側からスロット番号No.9に位置したスロット23(第2のスロット23b)における固定子鉄心21側に分布するように巻き回されている。
例えば、V相の巻線26−1は、スロット番号No.6に位置したスロット23(第1のスロット23a)における固定子鉄心21側からスロット番号No.12に位置したスロット23(第1のスロット23a)における固定子鉄心21側に分布するように巻き回されている。
例えば、V相の巻線26−2は、スロット番号No.7に位置したスロット23(第2のスロット23b)における固定子鉄心21側からスロット番号No.13に位置したスロット23(第2のスロット23b)における固定子鉄心21側に分布するように巻き回されている。
例えば、W相の巻線27−1は、スロット番号No.3に位置したスロット23(第2のスロット23b)における回転軸RA側からスロット番号No.9に位置したスロット23(第2のスロット23b)における回転軸RA側に分布するように巻き回されている。
例えば、W相の巻線27−2は、スロット番号No.4に位置したスロット23(第1のスロット23a)における回転軸RA側からスロット番号No.10に位置したスロット23(第1のスロット23a)における回転軸RA側に分布するように巻き回されている。
また、回転電機1の固定子20では、巻線の巻数について、例えば図3に示すような構成を有している。図3では、スロット23内の空間における固定子鉄心21側が「上側」として示され、回転軸RA側が「下側」として示されている。
例えば、スロット番号で奇数番に位置した各第1のスロット23aにおける総巻数(総導体数)は、上側の巻数+下側の巻数={√(3)/2}n+{√(3)/2}n=√(3)nであり、互いに同じである。例えば、スロット番号No.2に位置した第1のスロット23aでは、上側のU相の巻数+下側のU相の巻数={√(3)/2}n+{√(3)/2}n=√(3)nである。例えば、スロット番号No.4に位置した第1のスロット23aでは、上側のW相の巻数+下側のW相の巻数={√(3)/2}n+{√(3)/2}n=√(3)nである。
例えば、スロット番号で偶数番に位置した各第2のスロット23bにおける総巻数(総導体数)は、上側の巻数+下側の巻数=n+n=2nであり、互いに同じである。例えば、スロット番号No.1に位置した第1のスロット23bでは、上側のV相の巻数+下側のU相の巻数=n+n=2nである。例えば、スロット番号No.3に位置した第1のスロット23bでは、上側のU相の巻数+下側のW相の巻数=n+n=2nである。
また、例えば、第1のスロット23a内の総巻数(総導体数)と第2のスロット23b内の総巻数(総導体数)とは、互いに異なっている。例えば、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数とは、誘起電圧の高調波成分がゼロになるように(図6参照)、互いに異なっている。すなわち、各スロット23に配置される各相の巻数は、同相の巻線が配置される第1のスロット23aと異相の巻線が配置される第2のスロット23bとで異なるようにし、合計2種類の巻数を用いている。
例えば、極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)である場合に、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比は、例えば、0.85√(3):2〜1.15√(3):2となるように構成されることが好ましい。
仮に、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.85√(3):2より小さい(すなわち、第2のスロット23b内の総巻数を2としたときに第1のスロット23a内の総巻数が0.85√(3)より小さい)場合、同相の巻線の巻数に対して異相の巻線の巻数が大きくなりすぎるので、誘起電圧の高調波成分(すなわち、高調波の巻線係数)が実用上無視できるレベルを超えて大きくなる可能性がある。
あるいは、仮に、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が1.15√(3):2より大きい(すなわち、第2のスロット23b内の総巻数を2としたときに第1のスロット23a内の総巻数が1.15√(3)より大きい)場合、異相の巻線の巻数に対して同相の巻線の巻数が大きくなりすぎるので、誘起電圧の高調波成分(すなわち、高調波の巻線係数)が実用上無視できるレベルを超えて大きくなる可能性がある。
例えば、実施の形態1では、No.1〜No.3に配置されるU相巻線の巻数(導体数)を、それぞれU1(No.1下)、U2(No.2上)、U3(No.2下)、U4(No.3上)とすると、U1〜U4の巻数比を次の式(1)となるように設定している。なお、同相巻線の個数は毎極毎相のスロットの2倍の2q個となる。
U1:U2:U3:U4=1:√(3)/2:√(3)/2:1・・・(1)
なお、V相、W相についても図3に示したような巻数比としている。
次に、本実施の形態によるトルク脈動低減の効果について、回転電機1が例えば永久磁石型回転電機である場合を例示して説明する。回転電機1(永久磁石型回転電機)のトルクは、永久磁石により発生する誘起電圧と巻線に通電する電流の積に概ね比例する。そのため、誘起電圧と通電電流波形とが理想的な正弦波形状であれば、発生トルクは一定値となる。しかしながら、誘起電圧に高調波成分が含まれているとトルク脈動が発生することとなる。特に、3相の回転電機のトルク脈動は電源周波数の6n倍(6f、12f、18f)の成分が発生し、誘起電圧の6n±1次の高調波成分に起因する。例えば、6f成分のトルク脈動は、5次、7次の高調波成分に起因する。12f成分のトルク脈動は、11次、13次の高調波成分に起因する。18f成分のトルク脈動は、17次、19次の高調波成分に起因する。
よって、回転電機1のトルク脈動を実用上無視できるレベルまで低減するためには、誘起電圧の高調波成分を実用上無視できるレベルまで小さくすることが必要となる。回転電機1(永久磁石型回転電機)の誘起電圧の高調波成分は、磁石形状に起因して発生するが、極数とスロット数との組合せによっては、ある程度まで低減することが可能である。これは、極数とスロット数との組合せによって、巻線に鎖交する磁束の高調波成分を低減できるためであり、回転電機1では一般的に、巻線係数と呼ばれる係数を用いた検討が行われている。本実施の形態でも巻線係数を用いて本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態による誘起電圧の高調波成分の低減効果の説明に際して、まずは比較例の構造での巻線係数について説明する。図1に示した、極数が8、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが2で、1つのスロット内に同相もしくは異相の2つの巻線を配置する回転電機1に対応する比較例として、図31に示すような巻数の構成を有する回転電機901を考える。回転電機901では、図31に示したように、各スロット内部の巻数を同一としている。また、巻線の接続図は図32のようになる。
次に、図31に示したq=2の回転電機901の巻線係数を説明する。巻線係数は、短節巻係数Kpと分布巻係数Kdとの積で算出される。短節巻係数は、コイルピッチ=コイルがまたがるティース数×ティースピッチ(固定子内径/ティース数)と極ピッチ(固定子内径/極数)が異なるために誘起電圧が減少することを表すものである。そのため、短節巻係数Kpは、極数、スロット数、コイルスロー(巻線がまたがるティース数)から次の式(2)にて算出できる。
Kp=sin(次数×180×極数/スロット数×コイルスロー/2)・・・(2)
図32に示した巻線の接続図より、コイルスロー(巻線がまたがるティース数)が5であるため、短節巻係数の各次数成分は図33となる。
次に、分布巻係数Kdは1相につき複数の巻線を直列接続する際に、巻線間(コイル間)で位相差が生じるために誘起電圧が減少することを表すものである。そのため、巻線間の位相差から算出することができる。今、巻線の位相差をαとすると、同相の巻線の数は#1巻線と#2巻線の2つであるため、分布巻係数は次の式(3)となる。
Kd=cos(次数×α/2)・・・(3)
なお、巻線の位相差αは次の式(4)で求められる。
α=180×極数/スロット数・・・(4)
図32に示した回転電機の場合、αは30度となる。
式(3)、(4)を用いて算出した分布巻係数および分布巻係数Kdと短節巻係数Kpの積で算出される巻線係数を図33に示す。図33に示されるように、比較例の巻線構造では、5次、7次、11次、13次、17次、19次の高調波成分の全てにおいて、実用上無視できるレベル(例えば、0.01)を超えて大きな値を有していることが分かる。
上記の巻線係数の算出は図32に示したように、No.2上とNo.7下とのU相の巻線を接続し(#1巻線)、No.3上とNo.8下とのU相の巻線を接続する(#2巻線)ことをイメージして算出している。
一方、図34に示したように、No.1下とNo.7下とを接続し(#1巻線)、No.2下とNo.8下とを接続し(#2巻線)、No.2上とNo.8上とを接続し(#3巻線)、No.3上とNo.9上とを接続する(#4巻線)ことでも巻線係数は算出できる。この場合、コイルスロー(巻線がまたがるティース数)は6となるため、短節巻係数Kpは式(2)より1.0となる。一方、分布巻係数Kdは、同相の複数のコイル間の位相差から算出するが、同相のコイルの数は#1巻線、#2巻線、#3巻線、#4巻線の4つであるため、分布巻係数Kdは次の式(5)となる。
Kd=(2.0+2cos(次数×α/2))/4・・・(5)
式(5)を用いて算出した分布巻係数Kdおよび分布巻係数Kdと短節巻係数Kpの積で算出される巻線係数を図35に示す。図33と図35との比較より、巻線の接続方法に関係なく巻線係数は同一であることが分かる。本明細書では、本実施の形態による巻線係数の導出を簡単に行うため、コイルスローがスロット数/極数=6つまり短節巻係数Kpが1.0となるよう接続することを想定し巻線係数の算出を行う。
次に、実施の形態1による巻線係数を示す。巻線係数を簡単に導出するため、上述した図34のように巻線を接続することを想定し、図34に示すU相巻線の#1巻線〜#4巻線に対応した図2に示す#1巻線〜#4巻線(巻線25−1〜25−4)で考える。図2に示すように接続した場合のコイルスローは6となるため、短節巻係数Kpは比較例と同様で、次の式(6)となる。
Kp=sin(次数×180×極数/スロット数×コイルスロー/2)
=sin(次数×180×8/48×6/2)
=sin(次数×90)
=1.0 ・・・(6)
次に分布巻係数Kdを考える。各次数の分布巻係数Kdを算出するため、#1巻線〜#4巻線に発生する誘起電圧の位相差を算出する。#1巻線、#2巻線に発生する誘起電圧の位相差は、式(4)より、α=180×極数/スロット数=30°と求まる。また、#2巻線、#3巻線は、図2より同位相であり、#3巻線、#4巻線には30°の位相差が発生することとなる。
#1巻線〜#4巻線の基本波成分の位相差をベクトル表示したものを図4に示す。また巻線係数の高調波成分についても検討するため、誘起電圧の5次、7次、11次、13次、17次、19次成分の位相差を表したものを図5(a)〜(f)にそれぞれ示す。図5(a)〜(f)のそれぞれにおける位相差は、式(4)で算出された位相差に高調波次数成分を掛けたものであり、5次の場合には30°×5=150°の位相差が発生する様子が確認できる。
本実施の形態では、同相巻線が配置される第1のスロット23aと異なる相の巻線が配置される第2のスロット23bとで巻数を変更していることが特徴となっている。そのため、本実施の形態の回転電機1における分布巻係数Kdは、同相の複数の巻線間の位相差を考慮すると共に、#1巻線〜#4巻線の巻数の違いをも考慮して算出することが必要となる。#1巻線、#4巻線の巻数をAとし、#2巻線、#3巻線の巻数をBとすると、分布巻係数Kdは、次の式(7)となる。
Kd=(2B+2A×cos(次数×α))/(2A+2B)
=(2B+2A×cos(次数×30))/(2A+2B)・・・(7)
今、#1巻線、#4巻線の巻数をA=n、#2巻線、#3巻線の巻数をB={√(3)/2}nとすると、本実施の形態による分布巻係数Kdは、次の式(8)となる。
Kd=(√3+2cos(次数×30))/(√(3)+2)・・・(8)
よって、本実施の形態による分布巻係数Kdの1次、5次、7次成分は、それぞれ、次の式(9)、(10)、(11)となる。
Kd(1次)=(√(3)+2cos(1×30))/(√(3)+2)
=0.928・・・(9)
Kd(5次)=(√(3)+2cos(5×30))/(√(3)+2)
=0・・・(10)
Kd(7次)=(√(3)+2cos(7×30))/(√(3)+2)
=0・・・(11)
また、17次、19次成分も同様に計算すると0となる。
このように求めた巻線係数を、図6に示す。図6に示すように、本実施の形態により、巻線係数の5次、7次、17次、19次成分が略ゼロとなることが分かる。
比較例の構造では図33、図35に示したように5次、7次、17次、19次成分の巻線係数が実用上無視できるレベル(例えば、0.01)を超えて大きな値を有しているために、トルク脈動を実用上無視できるレベルまで低減することが困難であると考えられる。
それに対して、本実施の形態では、6n±1次の高調波の巻線係数のうち、例えば5次、7次、17次、19次の高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減でき、例えば略ゼロにできるため、トルク脈動成分を大幅に低減でき、トルク脈動や振動騒音を実用上無視できるレベルまで低減することができるものと考えられる。
以上のように、実施の形態1では、回転電機1の固定子20において、複数の第1のスロット23aのそれぞれにおける総巻数が、互いに同じである。複数の第2のスロット23bのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じである。第1のスロット23a内の総巻数(総導体数)と第2のスロット23b内の総巻数(総導体数)とは、互いに異なっている。これにより、合計2種類の巻数を用いるので、各相のスロット毎の巻数を正弦波状に変化させる場合に比べて、回転電機1における巻線構成を簡易にすることができる。また、第1のスロット23aと第2のスロット23bとは相に関する構成が互いに異なるので、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数とを互いに異ならせることで、6n±1次の高調波の巻線係数のうち、例えば5次、7次、17次、19次の高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる。すなわち、簡易な構成で高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる。
したがって、簡易な構成にしながら、高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減でき、例えば略ゼロにできる。この結果、回転電機1の生産性を向上できるとともに、トルク脈動成分(例えば、トルク脈動の6f成分、18f成分)を大幅に低減でき、トルク脈動や振動騒音を実用上無視できるレベルまで低減することができる。
また、実施の形態1では、回転電機1の固定子20において、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数とは、誘起電圧の高調波成分がゼロになるように、互いに異なっている。これにより、6n±1次の高調波の巻線係数のうち、例えば5次、7次、17次、19次の高調波の巻線係数を実用上無視できるレベルまで低減できる。
また、実施の形態1では、極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2であり、第1のスロット23aと第2のスロット23bとがi個ずつ交互に配置されている。これにより、誘起電圧の高調波成分がゼロになるように、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数とを異ならせることができる。
なお、巻線の接続方法について、図2に示す接続方法に代えて、図7又は図8に示す接続方法を採用してもよい。実施の形態1では、巻線の接続方法が巻線係数には影響しないことを説明したが、巻線の接続方法は線路長さつまり巻線の抵抗値や生産性に影響する。本発明によるU相巻線の接続方法を示した図を図7および図8に示す。図7は、重ね巻きとした場合について、U相巻線の接続方法を例示的に示しており、図8は、同心巻分布巻きとした場合について、U相巻線の接続方法を例示的に示している。実施の形態1の考え方は、図7又は図8に示す接続方式にも適用可能である。
すなわち、第1のスロット23aでは、同じ複数の相の巻線が配置されている代わりに、図7又は図8に示すように、1つの相の巻線が配置されていてもよい。この場合、第1のスロット23a内の巻線の構成をさらに簡易化でき、回転電機1の生産性をさらに向上できる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかる回転電機1iについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、巻線の巻数等を工夫することで巻線構成の簡略化を図っているが、実施の形態2では、巻線の配置を工夫することで巻線構成のさらなる簡略化を図る。
具体的には、回転電機1iは、図9〜図11に示す構成を有している。図9は、回転電機1iにおける回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。図10は、各スロット内部のコイル配置を模式的に示す図である。図11は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図9〜図11には、例えば、回転電機1iとして、極数が8、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが2の回転電機について例示的に示されている。
図9に示すように、回転電機1iの固定子20iでは、例えば、実施の形態1の固定子20(図2参照)に対して、同じ相の巻線が隣接するスロット23について横方向に並ぶように、所定のスロット23内の上下の巻線を入れ替えている。
例えば、実施の形態1の固定子20(図2参照)に対して、スロット番号No.3のU相の巻線とW相の巻線とを入れ替えると、図10に示すように、スロット番号No.1〜3について下側でU相の巻線U1,U3,U4が横方向に並ぶようになるとともに、スロット番号No.3〜5について上側でW相の巻線−W1,−W2,−W3が横方向に並ぶようになる。
例えば、実施の形態1の固定子20(図2参照)に対して、スロット番号No.7のV相の巻線とU相の巻線とを入れ替えると、図10に示すように、スロット番号No.5〜7について下側でV相の巻線V1,V2,V3が横方向に並ぶようになるとともに、スロット番号No.7〜9について上側でU相の巻線−U1,−U2,−U3が横方向に並ぶようになる。
例えば、実施の形態1の固定子20(図2参照)に対して、スロット番号No.11のW相の巻線とV相の巻線とを入れ替えると、図10に示すように、スロット番号No.9〜11について下側でW相の巻線W4,W5,W6が横方向に並ぶようになるとともに、スロット番号No.11〜13について上側でV相の巻線−V1,−V2,−V3が横方向に並ぶようになる。
なお、巻数比については、図11に示すように、実施の形態1(図3参照)と同様である。
このように、実施の形態2では、隣接するスロット23について同じ相の巻線が横方向に並ぶように、各スロット23内の上下の巻線を入れ替えている。これにより、巻線構成をさらに簡略化でき、更なる生産性の向上および巻線抵抗の低減を図ることができる。
また、実施の形態2では、横方向に並ぶ同じ相の巻線の数を増やすことができるので、各巻線間での干渉を低減でき、巻線の端部の小型化つまり巻線の抵抗値を低減(例えば、最小化)することができる。
実施の形態3.
次に、実施の形態3にかかる回転電機1jについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、巻線係数の5次、7次、17次、19次を略ゼロとすることで、トルク脈動の6f成分、18f成分の大幅な低減を図っているが、実施の形態3では、トルク脈動の更なる低減を目指し、トルク脈動の12f成分についても低減を図る。
具体的には、回転電機1jは、図12及び図13に示す構成を有している。図12は、回転電機1jにおける回転子30jの外観構成を示す斜視図である。図13は、回転電機1jにおける回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。
本実施の形態では、回転子30jを、上段35j及び下段36jを回転軸RA方向に2段積みされ、上段35jが下段36jに対し周方向にθ1だけ回転させた段スキューが行われたものとする。
例えば、上段35jの回転子鉄心31と下段36jの回転子鉄心33jとを、回転軸RAに垂直な断面で見た場合に略同一形状として回転軸RA方向に沿って互いに連結する。そして、回転子鉄心31の周面に沿って複数の永久磁石32を配置するとともに、回転子鉄心33jの周面に沿って複数の永久磁石34jを配置する。このとき、回転軸RAに垂直な断面で見た場合に、永久磁石32の配置位置と永久磁石34jの配置位置とを回転軸RAを中心に周方向にθ1だけ回転させた角度(段スキュー)でずらす。周方向回転角度θ1は、例えば、次の式(12)により決定する。
θ1=360/(12×極数/2)/2
=360/(12×8/2)/2=3.75°・・・(12)
この段スキューによりトルク脈動の12f成分をも大幅に低減することが可能となり、トルク脈動のほぼ全ての成分を低減できる。
なお、本実施の形態では、回転子の段スキューについて述べたが、固定子の段スキューを行っても同様の効果を得ることができる。
また、回転子および固定子の直線スキューでは、次の式(13)で求められる角度θ2にてスキューを施すことでも、同様の効果を得ることが可能となる。
θ2=360/(12×極数/2)・・・(13)
このように、実施の形態3では、回転子30j(又は固定子)において段スキューを設けるので、実施の形態1と同様の効果に加えて、例えばトルク脈動の12f成分をさらに低減でき、トルク脈動成分をさらに大幅に低減できる。
実施の形態4.
次に、実施の形態4にかかる回転電機1kについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、毎極毎相のスロット数qが2の場合について例示的に説明しているが、実施の形態4では、毎極毎相のスロット数qが4の場合について例示的に説明する。
具体的には、回転電機1kは、図14及び図15に示す構成を有している。図14は、回転電機1kにおける回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。図15は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図14及び図15には、極数が4、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが4の回転電機について例示的に示している。
図14に示すように、本実施の形態では、回転電機1kにおいて、回転子30kの周面に配置された複数の永久磁石32kの数が実施の形態1に比べて少ない。言い換えると、1つの永久磁石32kに対向するスロット23の数が実施の形態1に比べて多くなっている。
また、図14及び図15に示すように、回転電機1kの固定子20kにおいて、1つのスロット23内に異相もしくは同相の2つの巻線を配置している。
例えば、スロット番号No.1のスロット23(第2のスロット23b)にはV相の巻線とU相の巻線とを配置している。スロット番号No.2〜4のスロット23(第1のスロット23a)には、それぞれ、2つのU相の巻線を配置している。スロット番号No.5のスロット23(第2のスロット23b)には、W相の巻線とU相の巻線とを配置している。スロット番号No.6〜8のスロット23(第1のスロット23a)には、それぞれ、2つのW相の巻線を配置している。スロット番号No.9のスロット23(第2のスロット23b)には、V相の巻線とW相の巻線とを配置している。
固定子鉄心21に沿ったスロット番号No.1〜No.48について、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)である場合に、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。例えば、図14に示す場合、j=4であるので、3個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。すなわち、3個の第1のスロット23aと第2のスロット23bとは、それぞれ、スロット番号について4個周期で配置されているとともに、配置のピッチが互いに2個分ずれている。
更に、各スロット23に配置される各相の巻数は、同相の巻線が配置される第1のスロット23aと異相の巻線が配置される第2のスロット23bとで異なるようにし、合計2種類の巻数を用いている。
本実施の形態では、スロット番号No.1〜No.3に配置されるU相巻線の巻数を、U1(No.1下)、U2〜7(No.2〜No.4の上下)、U8(No.5上)とすると、巻数比を次の式(14)のように構成する。
U1:U2:U3:U4:U5:U6:U7:U8=1:0.9294:0.9294:0.9294:0.9294:0.9294:1・・・(14)
式(14)において、0.9294は、略0.93とみなすことができる。
巻数変更による巻線係数低減を考えるため、実施の形態1と同様に、#1巻線〜#8巻線に発生する誘起電圧のベクトル図を用いる。図16(a)〜(f)に、それぞれ、#1巻線〜#8巻線に発生する5次、7次、11次、13次、17次、19次の誘起電圧高調波成分のベクトル図を示す。
本実施の形態では、まず巻線係数の11次、13次を低減することを目指す。11次のベクトル図(図16(c))に着目すると、#1巻線と#2巻線との位相差は180×4/48×11=165°、#1巻線と#4巻線との位相差は330°(=−30°)となる。#1巻線、#8巻線の巻数をAとし、#2巻線〜#7巻数をBとすると、11次、13次の分布巻係数は次の式(15)となる。
Kd=(2B+2A×cos30°−4B×cos15°)/(2A+6B)・・・(15)
よって、B={cos30°/(2cos15°−1)}A=0.9294Aとすれば、式(15)はゼロとなる。
なお、上記では、11次、13次の分布巻係数をゼロとする場合について述べたが、5次および19次、7次および17次をゼロとすることも可能である。
例えば、#1巻線、#8巻線の巻数をAとし、#2巻線〜#7巻線の巻数をBとすると5次、19次の分布巻係数は次の式(16)となる。
Kd=(2A×cos30°−2B−4B×cos75°)/(2A+6B)・・・(16)
よって、B={cos30°/(1+2cos75°)}A=0.5706Aとすれば、式(16)はゼロとなる。
また、7次、17次の分布巻係数は次の式(17)となる。
Kd=(2A×cos30°+4B×cos75°−2B)/(2A+6B)・・・(17)
よって、B={cos30°/(1−2cos75°)}A=1.795Aとすれば、式(17)はゼロとなる。
このように求めた巻線係数を図17(a)〜(c)に示す。図17(a)〜(c)より、巻数比を変更することで、高調波成分を低減できていることが分かる。図17(a)〜(c)のうちどの巻数の構成を採用するかは、例えば、回転子が有している高調波成分に応じて決定すればよい。
このように、実施の形態4では、回転電機1kの固定子20kにおいて、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)であり、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。これにより、q=2i以外の回転電機においても特定の高調波成分を略ゼロにすることができる。
例えば、実施の形態4では、回転電機1kの固定子20kにおいて、毎極毎相のスロット数qが4であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、略0.93:1である。これにより、図17(a)に示すように、例えば、11次、13次の高調波成分を略ゼロにすることができる。すなわち、q=4の回転電機1kにおいてトルク脈動の第2高調波成分(12次成分)を略ゼロにすることができる。
あるいは、例えば、実施の形態4では、回転電機1kの固定子20kにおいて、毎極毎相のスロット数qが4であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、略0.57:1である。これにより、図17(b)に示すように、5次、19次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
あるいは、例えば、実施の形態4では、回転電機1kの固定子20kにおいて、毎極毎相のスロット数qが4であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、略1.80:1である。これにより、図17(c)に示すように、7次、17次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
実施の形態5.
次に、実施の形態5にかかる回転電機1nについて説明する。以下では、実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態4では、巻線の巻数等を工夫することで巻線構成の簡略化を図っているが、実施の形態5では、巻線の配置を工夫することで巻線構成のさらなる簡略化を図る。
具体的には、回転電機1nは、図18〜図20に示す構成を有している。図18は、回転電機1nにおける回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。図19は、各スロット内部のコイル配置を模式的に示す図である。図20は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図18〜図20には、例えば、回転電機1nとして、極数が4、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが4の回転電機について例示的に示されている。
図18に示すように、回転電機1nの固定子20nでは、例えば、実施の形態4の固定子20k(図14参照)に対して、同じ相の巻線が隣接するスロット23について横方向に並ぶように、所定のスロット23内の上下の巻線を入れ替えている。
例えば、実施の形態4の固定子20k(図14参照)に対して、スロット番号No.5のU相の巻線とW相の巻線とを入れ替えると、図19に示すように、スロット番号No.1〜5について下側で5つのU相の巻線が横方向に並ぶようになるとともに、スロット番号No.5〜9について上側で5つのW相の巻線が横方向に並ぶようになる。
例えば、実施の形態4の固定子20k(図14参照)に対して、スロット番号No.13のV相の巻線とU相の巻線とを入れ替えると、図19に示すように、スロット番号No.9〜13について下側で5つのV相の巻線が横方向に並ぶようになるとともに、スロット番号No.13〜17について上側で5つのU相の巻線が横方向に並ぶようになる。
なお、巻数比については、実施の形態4(図15参照)と同様である。
このように、実施の形態5では、隣接するスロット23について同じ相の巻線が横方向に並ぶように、各スロット23内の上下の巻線を入れ替えている。これにより、巻線構成をさらに簡略化でき、更なる生産性の向上および巻線抵抗の低減を図ることができる。
また、実施の形態5では、横方向に並ぶ同じ相の巻線の数を増やすことができるので、各巻線間での干渉を低減でき、巻線の端部の小型化つまり巻線の抵抗値を低減(例えば、最小化)することができる。
実施の形態6.
次に、実施の形態6にかかる回転電機1pについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、毎極毎相のスロット数qが2の場合について例示的に説明しているが、実施の形態6では、毎極毎相のスロット数qが3の場合について例示的に説明する。
具体的には、回転電機1pの固定子20pは、図20に示す構成を有している。図20は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図20には、極数が4、スロット数が36、相数が3、毎極毎相のスロット数qが3の回転電機について例示的に示している。
図20に示されるように、固定子鉄心21に沿ったスロット番号No.1〜No.48について、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)である場合に、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。例えば、図20に示す場合、j=3であるので、2個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。すなわち、2個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとは、それぞれ、スロット番号について3個周期で配置されているとともに、配置のピッチが互いに1.5個分ずれている。
図20は、巻線の対称性を考慮し、スロット番号No.1〜No.18のスロット23分を示している。図20に示すように、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が略0.67:1である。なお、図20における0.6736は、略0.67とみなすことができる。
巻数変更による巻線係数低減を考えるため、実施の形態1と同様に、#1巻線〜#6巻線に発生する誘起電圧のベクトル図を用いる。図21(a)〜(f)に、それぞれ、#1巻線〜#6巻線に発生する5次、7次、11次、13次、17次、19次の誘起電圧高調波成分のベクトル図を示す。本実施の形態では、まず巻線係数の5次、13次を低減することを目指す。
5次のベクトル図(図21(a))に着目すると、#1巻線と#2巻線との位相差は180×4/36×5=100°であり、#1巻線と#6巻線との位相差は300°(=−60°)となる。#1巻線、#6巻線の巻数をAとし、#2巻線〜#5巻線の巻数をBとすると、5次、13次の分布巻係数Kdは、次の式(18)となる。
Kd=(2A×cos30°−4B×cos50°)/(2A+4B)・・・(18)
よって、B={cos30°/(2cos50°)}A=0.6736Aとすれば、式(18)はゼロとなる。
同様に7次、11次の分布巻係数は、次の式(19)となる。
Kd=(2A×cos30°−4B×cos70°)/(2A+4B)・・・(19)
よって、B={cos30°/(2cos70°)}A=1.266Aとすれば、式(19)はゼロとなる。
このように求めた巻線係数を図22(a)、(b)に示す。図22(a)、(b)より、巻数比を変更することで、高調波成分を低減できていることが分かる。図22(a)、(b)のうちどの巻数の構成を採用するかは、例えば、回転子が有している高調波成分に応じて決定すればよい。
このように、実施の形態6では、回転電機1pの固定子20pにおいて、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)であり、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。これにより、q=2i以外の回転電機においても特定の高調波成分を略ゼロにすることができる。
例えば、実施の形態6では、回転電機1pの固定子20pにおいて、毎極毎相のスロット数qが3であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、略0.67:1である。これにより、図22(a)に示すように、5次、13次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
あるいは、例えば、実施の形態6では、回転電機1pの固定子20pにおいて、毎極毎相のスロット数qが3であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、略1.27:1である。これにより、図22(b)に示すように、7次、11次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
実施の形態7.
次に、実施の形態7にかかる回転電機1qについて説明する。以下では、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1では、毎極毎相のスロット数qが2の場合について例示的に説明しているが、実施の形態7では、毎極毎相のスロット数qが6の場合について例示的に説明する。
具体的には、回転電機1qの固定子20qは、図23に示す構成を有している。図23は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比とを示す図である。図23には、極数が4、スロット数が72、相数が3、毎極毎相のスロット数qが6の回転電機について例示的に示している。
図23に示されるように、固定子鉄心21に沿ったスロット番号No.1〜No.72について、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)である場合に、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。例えば、図23に示す場合、j=6であるので、5個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。すなわち、5個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとは、それぞれ、スロット番号について6個周期で配置されているとともに、配置のピッチが互いに3個分ずれている。
図23は、巻線の対称性を考慮し、No.1〜No.36のスロットを示している。図23に示すように、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が、例えば略0.96:1である。なお、図23における0.9519は、略0.96とみなすことができる。
巻数変更による巻線係数低減を考えるため、実施の形態1と同様に、#1巻線〜#12巻線に発生する誘起電圧のベクトル図を用いる。図24(a)〜(f)に、それぞれ、#1巻線〜#12巻線に発生する5次、7次、11次、13次、17次、19次の誘起電圧高調波成分のベクトル図を示す。本実施の形態では、まず、巻線係数の17次、19次を低減することを目指す。
17次のベクトル図(図24(e))に着目すると、#1巻線と#2巻線との位相差は180×4/72×17=170°であり、#1巻線と#4巻線との位相差は340°(=−20°)となる。#1巻線、#12巻線の巻数をAとし、#2巻線〜#11巻線の巻数をBとすると、17次、19次の分布巻係数Kdは、次の式(20)となる。
Kd=(2A×cos30°+4B×cos10°−2B−4B×cos20°)/(2A+10B)・・・(20)
よって、B={cos30°/(1+2cos20°−2cos10°)}A=0.9519Aとすれば、式(20)はゼロとなる。
また、5次の分布巻係数Kdは、次の式(21)となる。
Kd=(2A×cos30°+4B×cos80°−2B−4B×cos50°)/(2A+10B)・・・(21)
よって、B={cos30°/(1+2cos50°−2cos80°)}A=0.4468Aとすれば、式(21)はゼロとなる。
このように求めた巻線係数を図25(a)、(b)に示す。なお、7次、11次、13次についても図24のベクトル図を使用することで同様に各巻線係数をゼロにするための巻数比を算出ことができる。
このように、実施の形態7では、回転電機1qの固定子20qにおいて、毎極毎相のスロット数qがj(jは2以上の整数)であり、j−1個の第1のスロット23aと1個の第2のスロット23bとが交互に配置されている。これにより、q=2i以外の回転電機においても特定の高調波成分を略ゼロにすることができる。
例えば、実施の形態7では、回転電機1qの固定子20qにおいて、毎極毎相のスロット数qが6であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が略0.96:1である。これにより、図25(a)に示すように、17次、19次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
あるいは、例えば、実施の形態7では、回転電機1qの固定子20qにおいて、毎極毎相のスロット数qが6であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が略0.45:1である。これにより、図25(b)に示すように、5次の高調波成分を略ゼロにすることができる。
実施の形態8.
次に、実施の形態8にかかる回転電機1rについて説明する。以下では、実施の形態4と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態4では、交互に配置する第1のスロット23a及び第2のスロット23bの個数を互いに異ならせているが、実施の形態8では、交互に配置する第1のスロット23a及び第2のスロット23bの個数を互いに同じに揃える。
具体的には、回転電機1rは、図26及び図27に示す構成を有する。図26は、回転電機1rにおける回転軸RAに垂直な断面の構成を示す図である。図27は、各スロット内部の巻線の相の割り当てと巻数比を示す図である。図26及び図27には、極数が4、スロット数が48、相数が3、毎極毎相のスロット数qが4の回転電機について例示的に示している。
図27に示したように、本実施の形態では、回転電機1rの固定子20rにおいて、同相の2つの巻線を配置した第1のスロット23aと、異相の2つの巻線を配置した第2のスロット23bとを、同一個数交互となるように配置している。
例えば、スロット番号No.1,2のスロット23(第2のスロット23b)にはV相の巻線とU相の巻線とを配置している。スロット番号No.3,4のスロット23(第1のスロット23a)には、2つのU相の巻線を配置している。スロット番号No.5,6のスロット23(第2のスロット23b)には、W相の巻線とU相の巻線とを配置している。
更に、各スロット23に配置される各相の巻数は、同相の巻線が配置される第1のスロット23aと異相の巻線が配置される第2のスロット23bとで異なるようにし、合計2種類の巻数を用いている。
本実施の形態では、スロット番号No.1〜No.3に配置されるU相巻線の巻数を、U1(No.1下)、U2(No.2下)、U3〜6(No.3〜No.4の上下)、U7(No.5上)、U8(No.6上)としたときに、巻数比を次の式(22)のように構成する。
U1:U2:U3:U4:U5:U6:U7:U8=1:√(3)/2:√(3)/2:√(3)/2:√(3)/2:1:1・・・(22)
巻数変更による巻線係数低減を考えるため、実施の形態1と同様に、#1巻線〜#8巻線に発生する誘起電圧のベクトル図を用いる。図28(a)〜(f)に、それぞれ、#1巻線〜#12巻線に発生する5次、7次、11次、13次、17次、19次の誘起電圧高調波成分のベクトル図を示す。
図28(a)の#1巻線−#3巻線と#4巻線−#7巻線のベクトル図と、#2巻線−#5巻線と#6巻線−#8巻線とのベクトル図は、それぞれ、図5(a)と同様であることから、式(22)のような巻数比(図27参照)とすることで、5次の巻線係数がゼロとなることが分かる。また、7次、17次、19次についても図5と同様に式(22)のような巻数比とすることで巻線係数をゼロとすることができる。
このように求めた巻線係数を図29に示す。図29より、本巻線配置とすることで、実施の形態1のq=2の場合と同様、5次、7次、17次、19次の巻線係数をゼロとすることが可能であることが分かる。
本実施の形態ではq=4の場合に、異相巻線と同相巻線を配置したスロットを2スロットづつ交互に配置した例を示している。q=2i(iは整数)の場合には、同様に考えることで、異相巻線と同相巻線を配置したスロットをi個づつ交互に配置すれば、本実施の形態のように5次、7次、17次、19次成分の巻線係数をゼロにすることが可能になる。
このように、実施の形態8では、極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)であり、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2であり、第1のスロット23aと第2のスロット23bとがi個ずつ交互に配置されている。これにより、誘起電圧の高調波成分がゼロになるように、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数とを異ならせることができる。
実施の形態9.
次に、実施の形態9にかかる回転電機について説明する。以下では、実施の形態1〜8と異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1〜8では、同相の巻線が配置される第1のスロット23aと異相の巻線が配置される第2のスロット23bでは巻数が異なり、合計2種類の巻数を用い、トルク脈動低減に適した巻数比を明らかにしている。ただし、巻数は整数であることが必要である。
そこで、実施の形態1で説明した図1〜図3の巻線にて巻数比を変更した場合の巻線係数の算出を行った。実施の形態1で説明した#1巻線と#2巻線の巻数比をα(=「第1のスロット23aの総巻数」/「第2のスロット23bの総巻数」)とした場合の、巻線係数の算出結果を図30に示す。
なお、図30では、比較例の巻線方法つまり、#1巻線の巻数と#2巻線の巻数とが同じ場合の巻線係数(図33、図35参照)を100とした。図30より、αを√(3)/2とすることで巻線係数はゼロとなることが分かる。
巻数は整数であることが必要なことを考慮すると、αは√(3)/2近傍となるように整数で設定すれば良い。具体的には、αを0.75〜1.00つまり√(3)/2±15%とすれば、比較例の巻線係数よりも小さくなる。すなわち、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2であれば、高調波の巻線係数を比較例より小さくすることができる。
更に、αを0.8〜0.93つまり√(3)/2±8%とすれば、比較例の巻線係数の約1/2以下とすることができる。すなわち、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.92√(3):2〜1.08√(3):2であれば、高調波の巻線係数を比較例の巻線係数の約1/2以下とすることができる。
この考え方は、実施の形態2〜8の場合も同様に適用可能であり、巻線係数の高調波成分がゼロとなる最適な巻数比をα<1とすると、巻数比はα〜α(2−α)の範囲で設定すれば、比較例よりも巻線係数の高調波成分を低減することが可能となる。また、巻線係数の高調波成分がゼロとなる最適な巻数比がα>1の場合は、1〜(2α−1)の範囲で設定すれば、比較例よりも巻線係数の高調波成分を低減することが可能となる。
このように、実施の形態9では、例えば、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2である。これにより、高調波の巻線係数を比較例の巻線係数(図33、図35参照)より小さくすることができる。
また、実施の形態9では、例えば、第1のスロット23a内の総巻数と第2のスロット23b内の総巻数との比が0.92√(3):2〜1.08√(3):2である。これにより、高調波の巻線係数を比較例の巻線係数(図33、図35参照)の約1/2以下とすることができる。
なお、上記実施の形態1〜9では、同相の巻線が配置される第1のスロット23aと異相の巻線が配置される第2のスロット23bとで、巻数が異なり、合計2種類の巻数を用いている。そこで、巻数比に応じて、巻線の断面積を変化させてもよい。
例えば、同相の巻線が配置される第1のスロット23aの総巻数と異相の巻線が配置される第2のスロット23bの総巻数との比を1:Kとすると、断面積は例えば1:1/Kとなるようにすることができる。
例えば、実施の形態1のU1(No.1下)、U2(No.2上)、U3(No.2下)、U4(No.3下)の各巻線の断面積をU1S、U2S、U3S、U4Sとすると、巻線の断面積の比は次の式(23)となる。
U1S:U2S:U3S:U4S=1:2/√(3):2/√(3):1・・・(23)
巻線の断面積を式(23)のようになる電線径を設定することで、巻線の高占積率化が可能となり、銅損を低減できる。
また、1つのスロット23内部に巻線径の異なる複数の巻線を配置しそれらを直列接続したり、巻線の線径を巻線作業の途中で変更する等しても巻線の高占積率化が可能となり、銅損を低減できる。これらは回転電機の容量や体格によって決まる、巻数や線径に応じて生産性を考慮し巻線の高占積率化が図れるように適宜選定すればよい。
あるいは、実施の形態1〜8では永久磁石型回転電機について述べたが、回転子に永久磁石を持たない誘導電動機やリラクタンスモータでも同様の効果が得られる。更に、直線状に駆動するリニアモータでも同様の効果が得られる。
また、本発明では、同相の巻線が配置されるスロットと異相の巻線が配置されるスロットで巻数が異なるようにすることで、特定の巻線係数高調波成分を図っている。実施の形態3でも述べたが、スキュー等との併用により更なるトルク脈動低減効果が期待できる。
以上のように、本発明にかかる回転電機は、機械装置の稼働に有用である。
1,1i,1j,1k,1n,1p,1q,1r,901 回転電機、20,20i,20k,20n,20p,20q,20r 固定子、21 固定子鉄心、22 ティース、23 スロット、23a 第1のスロット、23b 第2のスロット、25 U相巻線、26 V相巻線、27 W相巻線、30,30j 回転子、31,33j 回転子鉄心、32,34j 永久磁石、35j 上段、36j 下段。

Claims (9)

  1. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記回転電機では、
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが2i(iは1以上の整数)であり、前記第1のスロットと前記第2のスロットとがi個ずつ交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が0.85√(3):2〜1.15√(3):2である
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が0.92√(3):2〜1.08√(3):2である
    ことを特徴とする請求項に記載の回転電機。
  3. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが4であり、3個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略0.93:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが4であり、3個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略0.57:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが4であり、3個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略1.80:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが3であり、2個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略0.67:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが3であり、2個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略1.27:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  8. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが6であり、5個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略0.96:1である
    ことを特徴とする回転電機。
  9. 同じ複数の相の巻線又は1つの相の巻線がそれぞれ配置された複数の第1のスロットと異なる複数の相の巻線がそれぞれ配置された複数の第2のスロットとを有する分布巻方式の固定子を有する回転電機であって、
    前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり、
    前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数は、互いに同じであり
    極数をP、スロット数をS、電源の相数をm、毎極毎相のスロット数をq=S/P/mとしたときに、毎極毎相のスロット数qが6であり、5個の前記第1のスロットと1個の前記第2のスロットとが交互に配置され、前記複数の第1のスロットのそれぞれにおける総巻数と前記複数の第2のスロットのそれぞれにおける総巻数との比が略0.45:1である
    ことを特徴とする回転電機。
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