JP5573746B2 - ランプユニット - Google Patents
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Description
特に、自動車室内のルーフ部(天井部)に設置したマップランプとして用いられるランプユニットでは、ハウジングの開口部からハウジング内に異物が侵入し易いことから前記問題が顕著に現れる。
第1の局面は、
発光素子が実装される基板と、
前記発光素子が配置される開口部を有するハウジングと、
前記発光素子の光放出側に配置されるレンズと
を備え、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットであって、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第1壁部と、
前記ハウジングにおける前記基板と対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第2壁部とを備えるランプユニットである。
そして、第1壁部および第2壁部とレンズおよび基板とによって囲まれた収容空間の内部に、発光素子を収容することになる。
基板とレンズとの間でハウジングを挟持固定することにより、第1壁部とハウジングとが当接されると共に、第2壁部と基板とが当接されるため、これら当接箇所は隙間無く密着される。
そのため、ランプユニットの外部から発光素子の収容空間内へ塵埃などの異物が侵入することを確実に防止できる。
その結果、第1の局面によれば、異物がレンズの背面側や発光素子に付着して照明精度が低下するという問題や、レンズの背面側や発光素子に付着した異物が外部から視認されることから意匠性が低下するという問題を解決できる。
第2の局面は、第1の局面において、前記レンズの第1壁部は、前記ハウジングの第2壁部よりも外側に配置されているランプユニットである。
発光素子はレンズ側へ放射状に光放出を行うが、第1壁部が第2壁部よりも外側に配置されているため、発光素子の光放出が第1壁部および第2壁部によって阻害されるおそれはなく、光放出の効率性を向上できる。
第3の局面は、第2の局面において、
前記ハウジングに貫通形成された第1取付孔と、
前記基板に貫通形成された第2取付孔と、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出した固定部材とを備え、
前記固定部材は、前記ハウジングの第1取付孔から前記基板の第2取付孔に挿入され、
前記固定部材と第1取付孔と第2取付孔とは、前記レンズの第1壁部よりも外側に配置されているランプユニットである。
そして、ネジなどの別部材を用いることなく、固定部材によって基板とレンズとの間でハウジングを挟持固定可能であるため、固定部材をレンズと一体形成すれば部品コストを削減して低コスト化を実現できる。
第4の局面は、第3の局面において、前記レンズの第1壁部と前記固定部材とを接続する補強用壁部を備えるランプユニットである。
そのため、補強用壁部によってレンズの剛性が高められて変形を防止可能になり、第1の局面の前記作用・効果が阻害されるのを防止できる。
第5の局面は、第3または第4の局面において、
前記固定部材の先端部は、前記基板の第2取付孔から突出し、
前記固定部材の先端部の熱カシメによって前記レンズを前記基板に対して固定することにより、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットである。
そのため、固定部材を熱カシメする際には、固定部材の根本部分を力点、第2壁部を支点、第1壁部を作用点とするテコの原理により、第1壁部をハウジングに押し付ける力が働き、第1壁部とハウジングとの密着性が高められと共に、第2壁部と基板との密着性が高められる。
加えて、固定部材と第1壁部および第2壁部との位置関係により、固定部材をレンズの内側方向(光軸の方向)に押し曲げる力が働き、この力によって前記密着性は更に高められる。
その結果、第5の局面によれば、第1の局面の前記作用・効果がより確実に得られることになる。
そして、レンズには補強用壁部が設けられているため(第4の局面)、固定部材をレンズの内側方向に押し曲げる力が働いても、レンズ全体が過度に変形するのを防止できる。
第6の局面は、第1〜5の局面において、前記レンズの表面のうち前記発光素子の光が放出される面に光拡散処理が施されるランプユニットである。
そのため、光拡散処理により、レンズの表面から放出される光の色別れを軽減して照明精度を高めることができる。
ランプユニット10は、ハウジング11(開口部11a、取付孔11b,11c、壁部11d、突起11e〜11j)、レンズ12(レンズ本体12a、フランジ12b、固定部材12c,12d、壁部12e〜12g、表面12h)、基板13(取付孔13a,13b)、発光素子14などから構成されている。
図1に示すように、マップランプ兼用スイッチ装置100において、その両端部にはマップランプを構成するランプユニット10が設けられ、2個のランプユニット10の間にはランプユニット10の操作用を含めた車両各部の操作用の5個のスイッチ102が横方向一列に配置されている。
そこで、マップランプ兼用スイッチ装置100の左端部に設けられたランプユニット10について以下に説明するが、同右端部に設けられたランプユニット10も同様の構成である。
図3〜図5に示すように、ハウジング11の要部(レンズ12,基板13の取付部分)は略平板状を成し、開口部11aおよび取付孔11b,11cが貫通形成されている。
円形の取付孔11b,11cは、開口部11aを縦断方向に二分する線上にて開口部11aを挟むように配置されている。
円環状の壁部11dは、開口部11aを取り囲むように配置されている。
円柱状の突起11e〜11gは、取付孔11bを囲むように間隔を空けて配置されている。
円柱状の突起11h〜11jは、取付孔11cを囲むように間隔を空けて配置されている。
壁部11dおよび突起11e〜11jの縦断面形状は略菱形状に形成されており、壁部11dおよび突起11e〜11jの上面は同一平面上に位置する。
尚、壁部11dおよび突起11e〜11jの縦断面形状が略菱形状である理由は、ハウジング11の射出成形用の金型の抜き方向が斜め方向になっていることによる。
凸レンズであるレンズ本体12aは底面が平坦な略半球状を成し、レンズ本体12aの底面側外周縁には略平板状のフランジ12bが接続されている。
フランジ12bの背面側(レンズ本体12aの突出方向の反対側)において、レンズ本体12aを縦断方向に二分する線上にてレンズ本体12aの外側には、略円柱状の固定部材12c,12dが突設されている。
レンス12の壁部12eの内径寸法は、ハウジング11の壁部12dの外径寸法よりも大きく形成されている。
壁部12f,12gは、壁部12eと固定部材12c,12dをそれぞれ接続している。
壁部12e〜12gの縦断面形状は略直方体状に形成されており、壁部12e〜12gの上面は同一平面上に位置する。
レンズ12の表面(レンズ本体12aおよびフランジ12bの表面)12hには、光拡散処理が施されている
基板13の表面側には発光素子14が実装されており、発光素子14は基板13から上方へ光を放出するため、発光素子14および基板13の上方が光放出側となる。
発光素子14は、例えば、LED素子や有機EL素子などの光半導体素子から構成されている。
すると、ハウジング11の開口部11aの略中央部に発光素子14が配置され、ハウジング11の壁部11bの上面が発光素子14を取り囲むようにして基板13の背面側に当接し、ハウジング11の突起11e〜11jの上面が基板13の背面側に当接する。
すると、レンズ12の壁部12e〜12gが、ハウジング11の開口部11aを取り囲むように、基板13の表面側に当接する。
その結果、ハウジング11の壁部11dおよび突起11e〜11jと、レンズ12の壁部12e〜12gとの間で基板13が挟み込まれる。
ここで、取付孔11b,11c,13a,13bの内径寸法は、固定部材12c,12dの外径寸法よりも僅かに大きく形成されているため、固定部材12c,12dの挿入をスムーズに行うことができる。
その結果、発光素子14から放出された光がレンズ本体12aで集光されることにより、指向角の狭いスポット光が生成され、そのスポット光が光軸Sに沿って照射されるため、マップランプを構成するランプユニット10は車室内の比較的狭い範囲を照明することができる。
本実施形態のランプユニット10によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
そのため、ランプユニット10では、従来の構成(開口部を有するハウジングで基板およびレンズを覆い、開口部からレンズを露出させる構成)のようなハウジングが不要である。
そのため、2個の壁部12e,11dとレンズ12および基板13とによって囲まれた収容空間Rの内部に、発光素子14が収容されることになる(図4および図5参照)。
そのため、ランプユニット10の外部から発光素子14の収容空間R内へ塵埃などの異物が侵入することを確実に防止できる。
その結果、ランプユニット10によれば、異物がレンズ12の背面側や発光素子14に付着して照明精度が低下するという問題や、レンズ12の背面側や発光素子14に付着した異物が外部から視認されることから意匠性が低下するという問題を解決できる。
本実施形態によれば前記のようにランプユニット10の内部(収容空間R)への異物の侵入を確実に防止可能であるため、マップランプに好適なランプユニット10を提供できる。
そして、ネジなどの別部材を用いることなく、固定部材12c,12dによって基板13とレンズ12との間でハウジング11を挟持固定可能であるため、固定部材12c,12dをレンズ12と一体形成すれば、部品コストを削減して低コスト化を実現できる。
ここで、レンズ12の壁部12eはハウジング11の壁部11dよりも外側に配置され(前記[1]参照)、固定部材12c,12dと取付孔11b,11c,13a,13bはレンズ12の壁部12eよりも外側に配置されている(前記[3]参照)。
加えて、固定部材12c,12dと壁部11d,12eの位置関係により、図4の矢印α方向に示すように、固定部材12c,12dをレンズ12の内側方向(光軸Sの方向)に押し曲げる力が働き、この力によって前記密着性は更に高められる。
その結果、前記[1]の作用・効果がより確実に得られることになる。
ここで、光拡散処理はレンズ12の表面12h全体に施す必要はなく、発光素子14の光が放出される面だけに施せばよい。
尚、光拡散剤には、例えば、レンズ12と異なる屈折率を有するガラス粒子や、酸化シリコンや酸化チタンなどの透明もしくは白色の微粒子などがある。
11…ハウジング
11a…ハウジング11の開口部
11b,11c…ハウジング11の取付孔(第1取付孔)
11d…ハウジング11の壁部(第2壁部)
12…レンズ
12c,12d…固定部材
12e…レンズ12の壁部(第1壁部)
12f,12g…壁部(補強用壁部)
12h…レンズ12の表面
13…基板
13a,13b…基板13の取付孔(第2取付孔)
14…発光素子
Claims (6)
- 発光素子が実装される基板と、
前記発光素子が配置される開口部を有するハウジングと、
前記発光素子の光放出側に配置されるレンズと
を備え、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニットであって、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第1壁部と、
前記ハウジングにおける前記基板と対向する側から突出し、前記ハウジングの前記開口部を取り囲む第2壁部と
を備えるランプユニット。 - 請求項1に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの第1壁部は、前記ハウジングの第2壁部よりも外側に配置されているランプユニット。 - 請求項2に記載のランプユニットにおいて、
前記ハウジングに貫通形成された第1取付孔と、
前記基板に貫通形成された第2取付孔と、
前記レンズにおける前記ハウジングと対向する側から突出した固定部材と
を備え、
前記固定部材は、前記ハウジングの第1取付孔から前記基板の第2取付孔に挿入され、
前記固定部材と第1取付孔と第2取付孔とは、前記レンズの第1壁部よりも外側に配置されているランプユニット。 - 請求項3に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの第1壁部と前記固定部材とを接続する補強用壁部を備えるランプユニット。 - 請求項3または請求項4に記載のランプユニットにおいて、
前記固定部材の先端部は、前記基板の第2取付孔から突出し、
前記固定部材の先端部の熱カシメによって前記レンズを前記基板に対して固定することにより、前記基板と前記レンズとの間で前記ハウジングを挟持固定するランプユニット。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のランプユニットにおいて、
前記レンズの表面のうち前記発光素子の光が放出される面に光拡散処理が施されるランプユニット。
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