JP6001968B2 - 筐体の密閉構造 - Google Patents

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本発明は、筐体の気密性や液密性を確保するための筐体の密閉構造に関する。
例えばFA(ファクトリー・オートメーション)用のスイッチ等の各種制御機器の筐体は、一般に、電子部品を収容する筺体本体と、これを閉塞する蓋体とから構成されている。また、このような筐体がオイルや水などの液体が飛散する環境で使用される場合には、筺体本体と蓋体との間にパッキン等のシール部材を介在させることにより、液体に対する液密性(以下、本明細書中では、ガスに対する気密性も含めて「密閉性」と呼称する。)を実現している。
従来の筐体の密閉構造は、特開2010−92694号公報の図7に示すように、電子機器を収容するための内部空間101aを有するバスタブ状の筐体本体101と、内部空間101aを閉塞する蓋体102と、筐体本体101の合わせ面101bに設けられたパッキン103とから構成されている。筺体本体101の内部空間101aは、筺体本体101の内部に形成された凹部であって、当該内部空間101aは、凹部の周りに形成された側壁部によってその周囲を囲繞されている。
上述したように、従来の筺体本体は、内部空間の全周に側壁部を有するバスタブ状部材であり、このため、例えばアルミダイカスト等を用いた成形法により製作されるが、この場合、金型の製作費が高価となる。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、本発明が解決しようとする課題は、筐体の密閉構造において筺体の密閉性を維持しつつコストを低減させることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、内部部品を収容するための内部空間を有する筐体の密閉構造において、内部部品が設置される設置面を含むベース面を有するベース部と、ベース部のベース面に対して内部部品を収容し得る間隔を隔てて対向配置された蓋部と、ベース部のベース面に配置され、内部空間の周りに壁状に配設されるとともに、前記間隔に対応した厚みを有し、ベース面および蓋部により押圧されるシール部とを備えており、シール部が内部空間を囲繞する枠状部を有するとともに、ベース部のベース面には、当該ベース面に沿って一方向にのみ延びる壁部または段差部が形成されている(請求項1参照)。
本発明によれば、シール部が内部部品を収容し得る間隔に対応した厚みを有しかつ内部空間の周りに壁状に配設されていることにより、シール部が内部空間の周りの側壁部の少なくとも一部として機能し得る。これにより、内部空間の全周を囲繞する側壁部をベース部に形成する必要がなくなり、その結果、ベース部の金型構造を簡略化でき、コストを低減できる。また、内部空間の周りに壁状に配設されたシール部がベース面および蓋部により押圧されることによって、筺体としての密閉性を維持できる。さらに、シール部が内部空間を囲繞する枠状部を有しているので、枠状部の厚みを適宜調整することにより、内部空間の全周にわたって枠状部の厚みが側壁部として機能し得るようになる。
本発明では、蓋部が、シール部を側方から覆うように折り曲げられかつ前記一方向と直交する方向に延びる折曲部を有している(請求項2参照)。
本発明では、シール部が補強部材を有している(請求項3参照)。この場合には、補強部材によりシール部の剛性を向上できるので、シール部の厚みが厚くなった場合等において、シール部を加圧した際に、シール部が過剰に圧縮変形したり、あるいはシール部が内方または外方に倒れたりするのを防止でき、シール部のシール性能を向上できる。
本発明では、補強部材が平面内で板枠状に配設されている(請求項4参照)。また、本発明では、シール部が、ベース面または蓋部との当接側に弾性突条部を有している(請求項5参照)。この場合、シール部がベース面または蓋部により押圧される際には、シール部のベース面側または蓋部側に設けられた弾性突条部が弾性変形するので、シール部をベース面または蓋部に隙間なく密着させることができ、これにより、筺体としての密閉性を向上できる。
以上のように、本発明に係る筐体の密閉構造によれば、シール部が内部部品を収容し得る間隔に対応した厚みを有しかつ内部空間の周りに壁状に配設されるようにしたことにより、シール部が内部空間の周りの側壁部の少なくとも一部として機能し得るようになり、これにより、内部空間の全周を囲繞する側壁部をベース部に形成する必要がなくなり、その結果、ベース部の金型構造を簡略化でき、コストを低減できる。また、内部空間の周りに壁状に配設されたシール部がベース面および蓋部により押圧されることによって、筺体としての密閉性を維持できる。
本発明の一実施例による密閉構造を有する筐体を採用したLED照明装置の全体斜視図である。 LED照明装置(図1)の正面図である。 LED照明装置(図1)の平面図である。 LED照明装置(図1)の側面図である。 図3のV-V線断面図である。 図3のVI-VI線断面図である。 LED照明装置(図1)の分解組立図である。 図7から電子部品およびリフレクター等の内部部品を省略した状態の分解組立図であって、本実施例構造の主要部品を示す図である。 図5から内部部品の一部を省略した状態を示す図である。 図6から内部部品の一部を省略した状態を示す図である。 本実施例構造におけるベース部の斜視拡大図である。 本実施例構造におけるシール部の斜視拡大図である。 図10から蓋部を省略した状態の分解組立図である。 シール部の補強部材の変形例をシール部とともに示す図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図13は、本発明の一実施例による密閉構造を有する筐体を説明するための図であって、ここでは、当該密閉構造がLED(Light Emitting Diode)照明装置に適用された場合を例にとって説明する。
図1ないし図4は、本実施例構造を採用したLED照明装置の外観を示している。これらの図に示すように、このLED照明装置の筺体1は、下方に配置されたベース部2と、その上に装着された蓋部3とを有している。
ベース部2は、後述するように、LED発光素子等が搭載された基板が設置される部材であって、その一側部には、LED発光素子に電源電流を供給するためのリード線10が接続されており、下部には、複数の放熱用フィン20が設けられている。また、ベース部2は、好ましくは、例えばアルミニウムを用いた押出成形法により成形されている。
蓋部3は、LED発光素子から出射された光を装置外部に透過するための窓部30aが開口形成された平坦状の上部30と、上部30の左右の両側縁部から下方に折り曲げられた折曲部31、32とを有している。蓋部3は、例えばSUS製のシートメタルを折曲げ加工することにより構成されている。
図3のそれぞれV-V線断面図およびVI-VI線断面図である図5および図6、ならびに装置の分解組立図である図7に示すように、ベース部2の平坦状のベース面2A上には、放熱シート4を介して基板5が設けられている。基板5上には、LED発光素子50を含む電子部品が搭載されている。LED発光素子50の上方には、LED発光素子50から出射された光を上方に反射させるための概略すり鉢状の反射面を有するリフレクター6が設けられており、リフレクター6上には、リフレクター6で反射した光を装置外部に向かって拡散させるための拡散プレート7が装着されている。
また、ベース面2A上には、シール部8が設けられている。シール部8は、相対する二対の側部対から構成された矩形状の枠状部80と、枠状部80の相対する二対の側部対のうちの一方の側部対の外側に張り出す一対の張出部81とを有している。
枠状部80は、ベース面2A上において、基板5、リフレクター6および拡散プレート7を囲繞するように基板5の周囲に壁状に配設されている。各張出部81は、それぞれ貫通孔81aを有している。これらの貫通孔81aは、筺体1の組立後に筺体1を図示しない取付面にネジ止め固定するための取付ボルト15を挿入するためのものであって、取付ボルト15の頭部は貫通孔81a内に配置され、ネジ部はベース部2を挿通してベース部2の底面から下方に延びている(図1ないし図3参照)。一方、蓋部3の上部30の長手方向の両側縁部には、切欠き30bがそれぞれ形成されており、取付ボルト15の頭部はこれらの切欠き部30bから上方に臨んでいる(図1、図3参照)。これにより、作業者は、組立後の筺体1を取付面に取り付ける際には、切欠き部30bを通して工具を取付ボルト15にアクセスさせることができる。
シール部8は、ここでは、例えばニトリルゴム製のものが用いられているが、シール部を構成する材料としては、これに限定されるものではなく、その他の種類のゴムでもよく、またゴム以外の材料(例えば樹脂等)であってもよい。なお、シール部8の枠状部80において、各張出部81が設けられていない側の側部対は、蓋部3の折曲部31、32によって側方から覆われている。
シール部8の上には、透光板38が配設されている。透光板38は、蓋部3の上部30の直下に設けられており、蓋部3をベース部2に取り付けた際に、透光板38は、蓋部3と一体となってシール部8をベース部2との間で押圧挟持するようになっている(図8ないし図10参照)。
シール部8の内部には、枠状部80に沿って板枠状に配設された補強部材9が設けられている。補強部材9としては、例えばSUS製鋼板やメッキ鋼板等が用いられるが、これら以外の材料から構成されていてもよい。この補強部材9は、枠状部80の剛性をアップさせるための部材であって必須の部材ではないが、枠状部80の厚みが厚くなった場合等において、枠状部80が透光板38およびベース部2間で押圧挟持された際に、枠状部80が内外方に倒れるように変形したり、座屈を起こしたりするのを防止するためのものである。
図9および図10に示すように、筺体1の内部には、ベース部2のベース面2A、透光板38の下面38a、およびシール部8の枠状部80の内壁面80aで囲繞された内部空間Sが設けられており、当該内部空間S内に基板5、リフレクター6および拡散プレート7を含む内部部品が収容されている。透光板38の下面38aは、ベース面2Aに対して内部部品を収容し得る間隔hを隔てて対向配置されている。シール部の枠状部80は、当該間隔hに対応した高さ(厚み)hを有するとともに、内部空間Sを囲繞している。
図11に示すように、ベース部2は、x方向およびこれと直交するy方向に延在する概略板状の部材であって、ベース面2A上において、y方向に隔てられた最外側部には、それぞれx方向に延びる一対の外側壁部21が設けられるとともに、各外側壁部21の内方には、同様にそれぞれx方向に延びる一対の内側壁部22が設けられている。ベース部2は、上述したように、例えばアルミニウム材料の押出成形加工により成形されるが、その場合、x方向がアルミニウム材料の押出方向となる。図11から明らかなように、押出方向のx方向と直交するy方向に延びる壁部は形成されておらず、各外側壁部21および各内側壁部22はいずれも押出方向のx方向に沿って延びている。
ベース面2A上において、各内側壁部22で挟まれた領域には、複数のネジ孔2aが形成されている。これらのネジ孔2aは、放熱シート4および基板5をベース面2A上にネジ止め固定するためのものである(図7参照)。また、当該領域において、一方の内側壁部22の近傍には、y方向に延びる長孔(または丸孔)2bが形成されている。長孔2bは、ベース部2の底面までは貫通していない盲穴になっている。また、一方の外側壁部21には、リード線10(図7)を導入するための孔21aが形成されている。孔21aは、ベース部2の内部において長孔2bと連通している。これにより、リード線10が孔21aから長孔2bを通って装置内部に導入されるようになっている。なお、リード線10は、止め板12およびOリング等のシール部材(図示せず)を介してベース部2の外側壁部21に取り付けられている(図1、図7参照)。
ベース面2A上において、相対する外側および内側壁部21、22でそれぞれ挟まれた2つの領域には、x方向の中央に貫通孔2cが、その両側に一対の貫通孔2dがそれぞれ形成されている(図11では一方の領域の側における貫通孔2cおよび各貫通孔2dのみが現れている)。各貫通孔2cおよび各貫通孔2dは、ベース部2の底面まで貫通している。
貫通孔2cは、シール部8の張出部81の貫通孔81aに上方から挿入された取付ボルト15のネジ部が挿通するようになっている(図5、図8参照)。貫通孔2dは、蓋部3をベース面2A上にネジ止め固定するためのものであって、ベース部2の底面側から貫通孔2dを挿通した取付ネジ16のネジ部が、蓋部3の各折曲部31、32に設けられた対応する各ネジ孔31’a、32’aに螺合するようになっている(図8参照)。図8に示すように、蓋部3の各折曲部31、32の長手方向の端部には、さらに内側に折り曲げられつつ上部30に沿って延びる内側折曲部31’、32’が設けられており、各ネジ孔31’a、32’aはそれぞれ内側折曲部31’、32’に形成されている。
図12および図13に示すように、シール部8の枠状部80の上面80Aには、透光板38の下部が嵌り込む凹部80bが形成されている。凹部80bの底面には、当該底面から上方に突出する弾性突条部80pが形成されている。弾性突条部80pは、凹部80b内に透光板38を嵌め込んだ際に、透光板38の下面38aが当接して弾性圧縮変形するように構成されており、これにより、シール部8が透光板38の下面38aに密着するようになっている。弾性突条部80pは、凹部80bに沿って略矩形状に延設されている。弾性突条部80pは、シール部8に必須の部位ではないが、これがあることによって、シール部8のシール性能を向上できる。
シール部8の枠状部80の下面80Bには、当該下面80Bから下方に突出する弾性突条部80p’が形成されている。弾性突条部80p’は、ベース部2のベース面2Aが当接した際に弾性圧縮変形するように構成されており、これにより、シール部8がベース面2Aに密着するようになっている。弾性突条部80p’は、弾性突条部80pと同様に略矩形状に延びている。弾性突条部80p’も、シール部8に必須の部位ではないが、これがあることによって、シール部8のシール性能を向上できる。
シール部8の枠状部80の内側面80aには、当該内側面80aに沿って延設された溝80gが形成されている。この溝80gは、補強部材9を挿入して装着するためのものである。
また、図9に示すように、シール部8の底面側において、張出部81と枠状部80との間には、上方に切り込むスリット81sが形成されている。このスリット81sは、シール部8をベース部2のベース面2A上に配置した際に、ベース部2の内側壁部22が嵌り込むことでシール部8をベース面2A上に位置決めするためのスペースを提供している。シール部8の枠状部80を構成する二対の側部対のうちの張出部81側の側部対は、ベース面2A上において各内側壁部22の内側面に沿って配設される。
上述した密閉構造の筺体1を組み立てる際には、まず、LED発光素子50を含む電子部品が搭載された基板5を放熱シート4を介してベース部2のベース面2A上に配置し(図7参照)、基板5を放熱シート4とともにベース面2A上にネジ止め固定する。その一方、ベース部2の一方の外側壁部21に形成された孔21aからリード線10をベース部2の内部に導入して、リード線10の先端を基板5に電気的に接続する。そして、基板5上にリフレクター6および拡散プレート7を装着する(図5ないし図7参照)。
次に、補強部材9を装着したシール部8をベース部2のベース面2A上に配置する(図7参照)。このとき、シール部8の矩形状の枠状部80は基板5の周囲を壁状に囲繞しており(図5、図6参照)、シール部8の各スリット81sには、ベース部2の対応する各内側壁部22が嵌合している(図9参照)。これにより、シール部8がベース面2A上で位置決めされて、シール部8の各張出部81の各貫通孔81aがベース面2Aの対応する各貫通孔2cと整列する(図9参照)。
次に、シール部8の上面80Aの凹部80bに透光板38を装着するとともに、透光板38の上に蓋部3を被せる(図7参照)。このとき、シール部8の枠状部80を構成する二対の側部対のうち、ベース部2の外側に露出している側の側部対は、蓋部3の各折曲部31、32で覆われる(図6、図10参照)。また、蓋部3の各ネジ孔31’a、32’aは、ベース面2A上の対応する各貫通孔2dと整列している(図8参照)。この状態から、ベース部2の下方から各貫通孔2dに挿入した各取付ネジ16を蓋部3の対応する各ネジ孔31’a、32’aに螺合させて締め付けることにより、蓋部3をベース部2にネジ止め固定する。
各取付ネジ16を締め付けた状態では、蓋部3の上部30が下方に付勢されることで透光板38を下方に押圧しており、透光板38の下面38aおよびベース部2のベース面2Aにより、シール部8が押圧挟持されている(図5、図6参照)。その結果、透光板38の下面38a、ベース部2のベース面2A、およびシール部8の内壁面80aにより画成された内部空間Sがシールされることになる(図9、図10参照)。なお、蓋部3の上部30には、上方にわずかに突出しつつ各折曲部31、32間に突条に延びる一対のリブ30cが形成されており(図1ないし図5参照)。これにより、取付ネジ16の締付けによって蓋部3の上部30が下方に付勢された際に上部30の曲げ変形が防止されている。このようにして、筺体1が組み立てられる(図1ないし図4参照)。
次に、上述のようにして組み立てられた筺体1を取付面(図示せず)に取り付ける際には、取付ボルト15を、蓋部3に形成された各切欠き30bを通して、シール部8の各張出部81の各貫通孔81aに挿入して、そのネジ部をベース部2の各貫通孔2cを通ってベース部2の底面から下方に挿通させるとともに(図5参照)、当該ネジ部を取付面のネジ孔に螺合させて取付ボルト15を締め付けることにより、シール部8を介して筺体1が取付面に取り付けられることになる。
このように本実施例によれば、シール部8の枠状部80が、内部部品を収容し得る間隔hに対応した厚みhを有しかつ内部空間Sの周りに壁状に配設されていることにより、シール部8の枠状部80が内部空間Sの周りの側壁部として機能し得る。このため、内部空間Sの全周を囲繞する側壁部をベース部2に形成する必要がなくなり、これにより、ベース部2の金型構造を簡略化でき、コストを低減できる。また、内部空間Sの周りに壁状に配設されたシール部8がベース面2Aおよび蓋部2により押圧挟持されることで、筺体としての密閉性を維持できる。
本実施例によれば、ベース部2が押出成形品であるため、ダイカストのように上型および下型の双方を用意する必要がなく、ベース部2の金型構造をさらに簡略化できるため、コストをさらに低減できる。
本実施例によれば、シール部8の枠状部80が、ベース面2Aおよび蓋部3との当接側にそれぞれ弾性突条部80p、80p’を有しており、これにより、シール部8の枠状部80がベース面2Aおよび蓋部下方の透光板38により押圧挟持される際には、シール部8の各弾性突条部80p、80p’がそれぞれ弾性圧縮変形するので、シール部8をベース面2Aおよび透光板38に隙間なく密着させることができ、これにより、筺体としての密閉性を向上できる。
本実施例によれば、シール部8が補強部材9を有しており、シール部8の剛性が補強さて向上しているので、シール部8の厚みが厚くなった場合等において、シール部8を加圧した際に、シール部8が過剰に圧縮変形したり、あるいはシール部8内方または外方に倒れたりするのを防止でき、シール部としてのシール性を維持できる。
本実施例によれば、シール部8の張出部81が、ベース部2上において相対する外側および内側壁部21、22で囲まれた空間領域に配置されることで当該空間領域を小さくできるので、当該空間領域に多量の塵埃等が蓄積するのを防止できる。
本実施例によれば、蓋部3が、シール部8を側方から覆うように折り曲げられた折曲部31、32を有しているので、当該折曲部31、32により、シール部8の側面が、飛散したオイルや水などの液体に直接さらされるのを防止できる。
なお、前記実施例では、本発明によるベース部の好ましい態様として、ベース部2が押出成形品である場合を例にとって説明したが、本発明の適用はこれに限定されず、ベース部2は、押出成形以外の成形法を用いて成形されていてもよい。また、ベース部2は、ベース面2Aに側壁部がなくベース面2Aが平坦状に形成された単なるプレートであってもよい。この場合には、ベース部2の構造をさらに簡略化でき、コストを一層低減できる。なお、この場合においても、シール部8が矩形状の枠状部80が有しており、枠状部80が内部部品を囲繞しつつ内部部品の周りに壁状に配設されているので、シール部8のシール性は維持される。
前記実施例では、ベース部2のベース面2Aが、各内側壁部22で挟まれた領域において、段差のない平坦状面から形成されることにより、基板5が設置される設置面が残りのベース面領域と面一に設けられた例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
ベース面2A上において、基板5の設置面は、残りのベース面領域に対して段差を介して一段低く(または高く)形成されていてもよい。具体的には、ベース部2を押出成形法により成形する場合、ベース面2A上の設置面は、少なくとも基板5の長さ(図11中のy方向長さ)に相当する長さの分だけ、他のベース面領域よりも一段低く(または高く)形成されており、段差部分がベース部2の一端(図11中のx方向手前側端)から他端(同図中の同方向奥側端)にかけて延設されている。この場合、シール部8の矩形状の枠状部80の相対する二対の側部対のうち、x方向に相対する側部対の厚みは、y方向に相対する側部対の厚みよりも段差の分だけ厚く(または薄く)形成されることになる。このとき、厚みが相対的に厚く形成される側の側部対の底面は、厚みが相対的に薄く形成される側の側部対の底面に対して、下方に突出している。
この場合においても、シール部8の枠状部80が、設置面を含むベース面2Aに配置されかつ内部部品を収容し得る間隔に対応した厚みを有するとともに、内部部品を囲繞しつつ内部部品の周りに壁状に配設されて、蓋部3およびベース面2Aで押圧挟持されている点に変わりはなく、前記実施例と同様に、ベース部2の金型構造を簡略化でき、コストを低減できるとともに、筺体としての密閉性を維持できる。また、この場合には、ベース面2A上に形成された段差を利用して、シール部8をベース面2A上の設置面に位置決めすることができる。
前記実施例では、シール部8に矩形状の枠状部80を設けるとともに、当該枠状部80が、内部部品を収容する内部空間Sを壁状に囲繞する側壁部として機能している例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。枠状部80の形状は矩形状には限定されず、他の形状でもよい。また、ベース部2のベース面2Aに外側壁部21または内側壁部22のような一方向に延びる壁部が設けられている場合には、これらの壁部が形成されていない側にのみ、内部部品を収容し得る間隔に相当する厚みを有する壁状のシール部8を設けるとともに、壁部が形成された側には、壁状のシール部を設けることなく、例えば壁部の上面(ある程度の奥行(図11中のy方向寸法)を有している方が好ましいが)に厚みの薄いパッキンを配置するとともに当該パッキンを壁状のシール部8に一体に連設するようにしてもよい。
前記実施例では、シール部8の枠状部80において透光板38との当接側およびベース部2のベース面2Aとの当接側の双方に弾性突条部80p、80p’を設けた例を示したが、これらの弾性突条部80p、80p’のいずれか一方(または双方)を省略することも可能である。
前記実施例では、シール部8の補強部材として、平面内で板枠状に配設された補強部材9を用いるとともに、当該補強部材9がシール部材8の枠状部80の内側面80aに形成された溝80gに嵌合した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。図14に示すように、シール部8の補強部材としては、枠状部80の各内側面80aに沿ってそれぞれ上下方向(同図上下方向)に延びる4枚のプレート状部材を各内側面80aの周りに連設して構成された板枠状の補強部材9’を用いるようにしてもよい。
前記実施例では、シール部8の枠状部80に一対の張出部81を設け、各張出部81と枠状部80の間に形成した各スリット81sにベース部2の各内側壁部22を嵌合させることによりシール部8をベース部2のベース面2A上に位置決めするとともに、各張出部81に形成した各貫通孔81aに取付ボルト15を挿通することにより筺体1を所望の取付面に取り付けるようにした例を示したが、シール部8の各張出部81、各スリット81sおよび各貫通孔81a、ならびにベース部2の各内側壁部22は省略することも可能である。
前記実施例では、ベース部2の下方から挿入される取付ネジ16を用いて蓋部3を下方に付勢することにより、蓋部3およびベース部2でシール部8を押圧挟持するようにした例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。蓋部3の上方から挿入される取付ネジを用い、当該取付ネジを、蓋部3に貫通形成された取付孔を挿通させるとともに、ベース部2に形成されたネジ孔に螺合させることにより、蓋部3およびベース部2でシール部8を押圧挟持するようにしてもよい。
前記実施例では、本発明による密閉構造を備えた筐体がLED照明装置に適用された例を示したが、本発明の適用はこれには限定されず、本発明は、筺体内部に収容されたLEDにより各種表示を行なうLED表示装置にも適用できる。また、LED以外の発光素子(例えばEL(Electro Luminescence))や蛍光灯等の発光器具を用いた照明または表示装置にも適用できる。さらに、本発明は、照明機能や表示機能を有さず、単に密閉構造を要求されるその他の各種制御機器にも同様に適用可能である。この場合、透光板は不要となり、蓋部の窓部も不要となって、蓋部の下面がシール部を直接押圧することになる。
本発明は、例えばFA(ファクトリー・オートメーション)等の分野において、気密性や液密性を要求される各種制御機器に適している。
1: 筐体

2: ベース部
2A: ベース面

3: 蓋部
31、32: 折曲部
38: 透光板

8: シール部
80: 枠状部
80p: 弾性突条部
80p’: 弾性突条部

9: 補強部材
9’: 補強部材

S: 内部空間
h: 間隔(または厚み)
特開2010−92694号公報(図7参照)

Claims (5)

  1. 内部部品を収容するための内部空間を有する筐体の密閉構造であって、
    前記内部部品が設置される設置面を含むベース面を有するベース部と、
    前記ベース部の前記ベース面に対して前記内部部品を収容し得る間隔を隔てて対向配置された蓋部と、
    前記ベース部の前記ベース面に配置され、前記内部空間の周りに壁状に配設されるとともに、前記間隔に対応した厚みを有し、前記ベース面および前記蓋部により押圧されるシール部とを備え
    前記シール部が、前記内部空間を囲繞する枠状部を有しており、前記ベース部の前記ベース面には、当該ベース面に沿って一方向にのみ延びる壁部または段差部が形成されている、
    ことを特徴とする筐体の密閉構造。
  2. 請求項1において、
    前記蓋部が、前記シール部を側方から覆うように折り曲げられかつ前記一方向と直交する方向に延びる折曲部を有している、
    ことを特徴とする筐体の密閉構造。
  3. 請求項1において、
    前記シール部が補強部材を有している、
    ことを特徴とする筺体の密閉構造。
  4. 請求項において、
    前記補強部材が平面内で板枠状に配設されている、
    ことを特徴とする筺体の密閉構造。
  5. 請求項1において、
    前記シール部が、前記ベース面または前記蓋部との当接側に弾性突条部を有している、
    ことを特徴とする筺体の密閉構造。
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