JP5573454B2 - 力率改善型スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、交流電圧を直流電圧に変換する力率改善型スイッチング電源装置に関し、特に出力電圧がある閾値以下に低下したとき、出力電圧を素早く上昇させる過渡応答改善機能を有する力率改善型スイッチング電源装置に関する。
近年、電子機器には交流電圧を入力とするスイッチング電源装置が広く利用されている。こうしたスイッチング電源装置は、入力と出力を結ぶスイッチング素子をスイッチング動作させることにより、全波整流された交流入力電圧を所望の大きさの直流出力電圧に変換して負荷に供給するものである。
図12は、従来の力率改善型スイッチング電源装置の一例を示す回路図である。ここでは、連続導通モードで動作する力率改善(PFC:Power Factor Correction)型スイッチング電源回路を示しており、これはアクティブフィルタ方式の電源装置に適用されるものである。
図12に示す従来の力率改善型スイッチング電源装置は、商用電源2を全波整流する全波整流器4を有し、その出力は、インダクタL1の一端に接続される。このインダクタL1の他端とダイオードD1との接続点は、スイッチング素子6を構成する例えばNチャネル型のMOSトランジスタ(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)のドレイン端子に接続されている。インダクタL1の他端は、ダイオードD1およびコンデンサC1からなる整流平滑回路を介して負荷8に接続され、負荷8に対し直流出力電圧Voutが出力される。
スイッチング素子6であるMOSトランジスタは、ソース端子がGND(大地)に接続されるとともに、ゲート端子が力率改善制御回路10の出力端子DOに接続されている。全波整流器4とインダクタL1との接続点には、抵抗R1,R2からなる直列抵抗回路の一端が接続され、その他端は接地されている。力率改善制御回路10の乗算器入力端子VDETは全波整流器4で全波整流された交流入力電圧の検出値を入力する端子であり、抵抗R1,R2の接続点がこの乗算器入力端子VDETに接続されている。また、全波整流器4は抵抗R3を介して接地されており、全波整流器4と抵抗R3との接続点が力率改善制御回路10のインダクタ電流信号生成用入力端子ISに接続されている。さらに、負荷8には抵抗R4,R5の直列回路が並列接続されて、ここに負荷8と同じ直流出力電圧Voutが印加されている。力率改善制御回路10のフィードバック電圧入力端子FBは直流出力電圧Voutの検出値を入力する端子であり、ここでは、抵抗R4,R5の接続点がフィードバック電圧入力端子FBと接続され、ここに直流出力電圧Voutを抵抗分割した電圧信号が帰還される。
つぎに、上述した図12の従来の力率改善型スイッチング電源装置の動作について簡単に説明する。
図12の従来の力率改善型スイッチング電源装置は平均電流制御方式や平均電流モード制御などと呼ばれている制御方式を採用していて、力率改善制御回路10は、直流出力電圧Voutを安定化しながら交流の商用電源2側に流れる電流を交流入力電圧と同位相の正弦波状に制御するものである。力率改善制御回路10のフィードバック電圧入力端子FBは、直流出力電圧Voutに対する電圧指令値を設定する基準電圧源12とともに、電圧誤差増幅回路14を構成するオペレーショナルトランスコンダクタンスアンプ(OTA)15の入力端子に接続されている。電圧誤差増幅回路14は、OTA15およびその出力端子とGNDとの間にそれぞれ接続されているOTA15からの電流を電圧に変換するためのコンデンサC2および位相補償のための抵抗R6とコンデンサC3の直列回路により構成されている。この電圧誤差増幅回路14では、直流出力電圧Voutの検出値(この場合は分圧値)Vfbと基準電圧源12の電圧指令値(例えば、2.5V)との差を増幅した電圧誤差信号Verを生成する。この電圧誤差信号Verは、乗算器24の第1入力端子に供給されている。
乗算器24の第2入力端子は、力率改善制御回路10の乗算器入力端子VDETと接続され、ここから全波整流器4で全波整流された交流入力電圧の検出値(この場合は分圧値)Vdetが入力されている。乗算器24では、第1入力端子に供給される電圧誤差信号Verと第2入力端子に供給される交流入力電圧の検出値Vdetとを乗算して、電流誤差増幅回路26への電流指令値(電流基準信号)Vmulとしている。
電流誤差増幅回路26は、反転増幅回路27を介してインダクタ電流信号生成用入力端子ISにも接続されている。インダクタ電流信号生成用入力端子ISには、インダクタ電流ILを電流検出用の抵抗R3で電圧変換した電圧信号が入力され、反転増幅回路27で反転増幅されたインダクタ電流信号は、電流基準信号Vmulとともに電流誤差増幅回路26に入力される。この電流誤差増幅回路26からは、電流基準信号Vmulとインダクタ電流信号との差電圧を増幅した電流誤差信号が出力される。
なお、反転増幅回路27は、インダクタ電流信号生成用入力端子ISからの電圧信号が負電位であるので、これを正電位のインダクタ電流信号に変換するために設けられている。反転増幅回路27自体の機能・構成は周知であるので、その説明は省略する。また、発振回路(OSC)28では、スイッチング周期を決める周波数一定の鋸歯状波、もしくは三角波のキャリア信号を生成してPWMコンパレータ(比較器)30に入力している。このキャリア信号と電流誤差信号が入力されるPWMコンパレータ30では、これらの信号の大小関係を比較してパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)制御信号を生成し、これがアンド回路32およびドライバ回路34を介してスイッチング素子6のゲート端子に印加されている。
ここで、反転増幅回路27の出力側には、過電流保護(OCP:Over Current Protection)回路36が接続されている。過電流保護回路36は、反転増幅回路27の出力であるインダクタ電流信号に基づいてインダクタ電流ILの最大値を制限するものである。ここでは、所定の閾値を超えたインダクタ電流ILが流れたとき、アンド回路32にL(LOW)レベルの過電流制限信号を入力してアンド回路32の出力を強制的にLとなるようにしている。力率改善制御回路10の出力端子DOには、アンド回路32からドライバ回路34を介してスイッチング信号が出力されるので、アンド回路32の出力がLになるとスイッチング素子6はオフとなる。こうして、スイッチング素子6のオンオフタイミングを制御することで、ダイオードD1を介してコンデンサC1に流れる電流値を制御することができる。なお、実際には、電流誤差増幅回路26の入出力端子間に帰還定数設定回路が接続されているが、図12では帰還定数設定回路の記載を省略している。
力率を向上させる、すなわち交流の商用電源2側に流れる電流の波形を交流入力電圧の50ないし60Hz周期の波形に過不足なく追従させるためには、力率改善型スイッチング電源装置の応答特性を10Hz程度とする必要があった。ただし、力率の向上は負荷変動などに対する過渡応答特性とトレードオフの関係にあって、過渡応答特性が要求されるような用途で使用される電源装置では問題があった。
過渡応答特性を改善する方法としては、直流出力電圧Voutの低下時に電圧誤差増幅回路14の出力を瞬時に持ち上げることで対策することが可能である(例えば、特許文献1を参照)。力率改善制御回路10では特許文献1のものと同様に、基準電圧源16、比較器(コンパレータ)18、定電流源20およびPチャネル型のMOSFET22から構成される過渡応答改善回路38が用いられる。過渡応答改善回路38では、基準電圧源12の電圧指令値(2.5V)より低い第2の基準電圧(2.4V)を基準電圧源16から出力して、直流出力電圧Voutの低下が判定される。そして、直流出力電圧Voutが低下したと判定すると、OTA15の出力側に接続されたコンデンサC2に定電流源20からの定電流を注入して、乗算器24への電圧誤差信号Verを強制的に増加させている。これにより、電圧誤差増幅回路14の出力を瞬時に持ち上げて、直流出力電圧Voutを増加させるようにしている。しかしながら、この方法によると、力率改善型スイッチング電源装置の応答特性を無視して電圧誤差信号Verを増加させることになるため、インダクタ電流ILおよび直流出力電圧Voutが過度に上昇し、負荷8に異常電圧が印加されてしまうことがあるという問題があった。
これに対し、直流出力電圧Voutの変動に対処するものとして、従来から過電圧保護(OVP:Over Voltage Protection)回路が用いられている(例えば、特許文献2を参照)。これは、出力電圧が過大となると、直流出力電圧Voutがオーバーシュートしないようにスイッチング素子6に対して過電圧保護機能を働かせて、ある時間をおいて、もしくは瞬時にスイッチング素子6のスイッチング動作を完全に停止させてしまうというものである(スイッチング素子6はオフとなる)。ところが、これを過渡応答改善回路38とともに力率改善型スイッチング電源装置に適用すると、スイッチング停止→出力低下→OVPが外れてスイッチング再開→出力上昇→オーバーシュート→OVP機能によりスイッチング動作が停止する、という繰り返しとなる。
また、上述した過渡応答改善回路38では、交流入力電圧の大きさにかかわらず過渡応答改善機能が働いてしまう。起動時や交流入力電圧が高いときに過渡応答改善回路38が機能すると、電圧誤差信号や入力電圧に比例するインダクタ電流ILの増加率が大きくなりすぎる。このような場合、もともと過渡応答特性を落としていることにより、インダクタ電流ILがオーバーシュートして過電流保護状態になってしまい、過電流保護回路36の過電流保護動作に際して音鳴きが発生する。あるいは、商用電源2に対し図示しないインダクタを有する入力フィルタを設けた場合には、瞬時的な電力が取れすぎると入力電圧ドロップが引き起こされ、各素子にダメージを与えたり誤動作が発生したりすることがあった。
米国特許出願公開第2007/0253223号明細書(図19a,19b、段落[0119]〜[0122]) 特開2009−165316号公報(段落[0026]〜[0076]、図1〜5)
このように、力率改善型スイッチング電源装置において過渡応答特性を改善する場合には、直流出力電圧が低下したときに単純に出力電圧帰還ループの応答特性を上げただけではかえって副作用を招き、効率や力率を下げることになりかねない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成の過渡応答改善回路を用いるとともに、当該過渡応答改善回路による副作用を防止し、出力電圧の安定化を計ることができる力率改善型スイッチング電源装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、ダイオードブリッジにて全波整流された交流入力電圧に基づいて、インダクタとスイッチング素子と出力コンデンサとを有する昇圧型コンバータの直流出力電圧を負荷に供給する力率改善型スイッチング電源装置が提供される。
本発明の力率改善型スイッチング電源装置では、前記直流出力電圧の検出値と第1の基準電圧(2.5V)との差を増幅して電圧誤差信号を出力する電圧誤差増幅回路(14)と、前記電圧誤差増幅回路から出力される前記電圧誤差信号および前記全波整流された交流入力電圧の検出値を乗算する乗算器(24)と、前記乗算器の出力信号および前記インダクタに流れるインダクタ電流を検出したインダクタ電流信号に基づき前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御回路(26〜30)と、前記直流出力電圧の検出値に相当するソフト過電圧検出電圧が入力され、前記ソフト過電圧検出電圧が第1の閾値を超えたとき前記ソフト過電圧検出電圧に応じて前記乗算器の出力を低下させるソフト過電圧保護回路(90)と、前記第1の閾値より高い第2の閾値が設定され、前記ソフト過電圧検出電圧が前記第2の閾値を超えたとき過電圧検出信号を出力することによって前記スイッチング素子を強制的にオフする過電圧保護回路(100)と、前記第1の基準電圧(2.5V)より低い第2の基準電圧(2.4V)が設定され、前記直流出力電圧の検出値が前記第2の基準電圧(2.4V)以下であれば前記電圧誤差増幅回路の出力を強制的に増加させる出力増加回路(20,22)を有する過渡応答改善回路(38s)と、を備え、前記過渡応答改善回路では、前記交流入力電圧が供給され前記昇圧型コンバータが起動した直後から前記直流出力電圧が最初に所定の閾値に到達するまでの間は、前記出力増加回路の動作を禁止するようにしたことを特徴とする。
本発明の力率改善型スイッチング電源装置によれば、過渡応答改善回路を簡単な回路で実現でき、過渡応答改善動作が機能した場合でも負荷に安定した直流出力電圧を供給できる。
さらに、本発明によれば、力率改善制御回路の起動時、および交流入力電圧が高くなったときに過渡応答改善動作を抑制することで、音鳴きを抑え、瞬時的な電力の取れすぎを防止できる。
本発明の実施の形態1に係る力率改善制御回路の構成を示す回路図である。 入力電圧監視回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。 過渡応答改善回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。 ソフトOVP機能をもったソフト過電圧保護回路の具体的構成を示す回路図である。 乗算器をアナログ回路で構成した場合の例であるアナログ乗算器を示す回路図である。 負荷急増時における過渡応答改善回路の動作を説明するためのタイミング図である。 力率改善制御回路の起動時における過渡応答改善回路の動作を説明するためのタイミング図である。 交流入力電圧の変化と、それに対応する過渡応答改善のための許可信号を示す図である。 交流入力の平均入力電圧の変化に対応する過渡応答改善のための許可信号を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る力率改善制御回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る力率改善制御回路の構成を示す回路図である。 従来の力率改善型スイッチング電源装置の一例を示す回路図である。
以下、図面を参照してこの発明の3つの実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1である連続モードで動作する力率改善型スイッチング電源装置は、力率改善制御回路10を力率改善制御回路10sに置き換えた以外は、図12に示す従来の力率改善型スイッチング電源装置と同じ構成である。
図1は本発明の実施の形態1に係る力率改善制御回路を示す回路図である。力率改善制御回路10sは、力率改善制御回路10と同様に直流出力電圧Voutを安定化しながら、交流の商用電源2側に流れる電流を交流入力電圧と同位相の正弦波状に制御するものである。そのフィードバック電圧入力端子FBは、オペレーショナルトランスコンダクタンスアンプ(OTA)15の一方の入力端子(反転入力端子)と接続されている。OTA15の他方の入力端子(非反転入力端子)には、直流出力電圧Voutに対する電圧指令値(第1の基準電圧:例えば、2.5V)を設定する基準電圧源12が接続されている。電圧誤差増幅回路14は、電圧信号を電流信号に変換するOTA15並びにその出力端子とGNDとの間にそれぞれ接続されているOTA15からの電流を電圧に変換するためのコンデンサC2および位相補償のための抵抗R6とコンデンサC3の直列回路によって構成されている。この電圧誤差増幅回路14では、直流出力電圧Voutの検出値(この場合は、直流出力電圧Voutの分圧値である帰還信号)と基準電圧源12の電圧指令値との差を増幅した電圧誤差信号Verを生成する。この電圧誤差信号VerはコンデンサC2の両端電圧であり、過渡応答特性改善時には後に図3により詳述する過渡応答改善回路38sからの電流信号により強制的に増加されて、乗算器24の第1入力端子に供給されている。
力率改善制御回路10sでは、その乗算器入力端子VDETと乗算器24の第2入力端子とが接続されており、ここから全波整流器4の出力電圧の検出値(この場合は分圧値)Vdetが乗算器24に入力されている。また、後に図4により詳述するソフト過電圧保護回路90からは、直流出力電圧に比例するソフト過電圧検出電圧に基づいて生成されたバイアス電流Ibiasが乗算器24に供給される。
乗算器24は、第1の入力信号である電圧誤差信号Verと全波整流器4の出力電圧の分圧値(全波整流された交流入力電圧の検出値)である第2の入力信号Vdetとを乗算している。この乗算結果は、電流誤差増幅回路26の非反転入力端子へ電流基準信号Vmulとして出力される。電流誤差増幅回路26には、インダクタ電流信号生成用入力端子ISを介して入力されるインダクタ電流ILを電流検出抵抗R3で検出した電圧信号を反転増幅回路27で反転増幅したインダクタ電流信号が入力される。電流誤差増幅回路26からは、電流基準信号Vmulとインダクタ電流信号の差を増幅した電流誤差信号を出力する。反転増幅回路27は、インダクタ電流信号生成用入力端子ISからの電圧信号が負電位であるので、これを正電位のインダクタ電流信号に変換するために設けられている。反転増幅回路27自体の機能・構成は周知であるので、その説明は省略する。また、反転増幅回路27の出力は、過電流保護(OCP)回路36にも接続されている。過電流保護回路36の機能は、図1に示す力率改善制御回路10のものと同じであるので、説明は省略する。発振回路(OSC)28では、スイッチング素子6のオン・オフ動作の周期であるスイッチング周期を決めるキャリア信号として、周波数一定の鋸歯状、もしくは三角波が生成され、これをPWMコンパレータ30に入力している。PWMコンパレータ30は、このキャリア信号と電流誤差増幅回路26からの電流誤差信号を入力とし、これらの信号の大小関係を比較することにより、アンド回路32およびドライバ回路34を介してスイッチング素子6のゲート端子に印加されるPWM制御信号を生成する。
過渡応答改善回路38sには、電圧誤差増幅回路14に対し設定される基準電圧源12の電圧指令値、すなわち2.5Vの第1の基準電圧より低い第2の基準電圧(例えば、2.4V)が設定されている。第2の基準電圧は、後述する図3に示す基準電圧源16から出力され、直流出力電圧Voutの検出値Vfbがこの第2の基準電圧以下であれば電圧誤差増幅回路14の出力を強制的に増加させて過渡応答特性を改善するものである。また、入力電圧監視回路39は、乗算器入力端子VDETと接続され、全波整流された交流入力電圧の検出値Vdetが供給されている(後述する図2参照)。ここでは、検出値Vdetを第3の基準電圧(例えば、1.6V)もしくは第4の基準電圧(例えば、1.35V)と比較しながら、過渡応答改善回路38sに対して過渡応答特性を改善するための許可信号S1を出力するように動作する。この許可信号S1は、交流入力電圧の半周期の間に全波整流された交流入力電圧の検出値が第4の基準電圧を超えなければ過渡応答改善回路38sの動作を許可し、第3の基準電圧を超えたとき過渡応答改善回路38sの動作を禁止するものである。
また、力率改善制御回路10sにはソフト過電圧保護回路90と過電圧保護回路100とが設けられている。このうち、ソフト過電圧保護回路90は、フィードバック電圧入力端子FBと接続され、直流出力電圧Voutの検出値(この場合は、直流出力電圧Voutの分圧値である帰還信号)に相当するソフト過電圧検出電圧Vfbが入力されている。ここでは、第1の閾値が設定されており、ソフト過電圧検出電圧Vfbが第1の閾値を超えたときソフト過電圧検出電圧Vfbに応じて乗算器24の出力を低下させるように機能する。
ここで過電圧保護回路100はソフト過電圧保護回路90と同様にフィードバック電圧入力端子FBと接続され、ソフト過電圧検出電圧Vfbが入力される。この過電圧保護回路100には、第1の閾値より高い第2の閾値が設定され、ソフト過電圧検出電圧Vfbが第2の閾値を超えたことを検出して、アンド回路32にLレベルの過電圧検出信号を入力してアンド回路32の出力を強制的にLとするようにしている。力率改善制御回路10sの出力端子DOには、アンド回路32からドライバ回路34を介してスイッチング素子6をオン・オフするためのスイッチング信号が出力されていて、アンド回路32にLレベルの過電圧検出信号が入力されると、スイッチング素子6は強制的にオフされる。
この力率改善制御回路10sが従来の力率改善制御回路10と本質的に異なる点は、ソフト過電圧保護回路90を設けて、乗算器24の出力を低下させることによりインダクタ電流信号ILの過度な増加を抑制して、音鳴きを防止していることである。また、過電圧保護回路100を設けて、出力直流電圧が設定値以上に上昇した場合にスイッチング素子6のオン・オフ動作を停止している。
つぎに、上述した力率改善制御回路10sにおいて、過渡応答改善回路38sへの許可信号S1を出力する入力電圧監視回路39の具体的な構成について説明する。
図2は、入力電圧監視回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。
入力電圧監視回路39は、許可信号保持部40と、この許可信号保持部40に許可信号S1の切り替えタイミングを指示するタイミング検出部60とから構成される。許可信号保持部40は、比較器42、トランスファゲート44,46、RSフリップフロップ48、D型フリップフロップ50、インバータ52,54およびノア(NOR)ゲート56によって構成され、交流入力電圧の監視結果に応じた許可信号S1を生成・保持するものである。
許可信号保持部40には、互いに異なる大きさの電圧信号(1.60Vと1.35V)が入力され、それらは第3の基準電圧および第4の基準電圧としてそれぞれトランスファゲート44,46を介して比較器42の反転入力端子に供給されている。また、比較器42の非反転入力端子は、コンデンサC4を介して接地されるとともに、抵抗R7を介して乗算器入力端子VDETと接続されている。コンデンサC4および抵抗R7はスイッチング素子6のスイッチング動作に起因する高周波ノイズを除去するためのフィルタ回路を構成している。こうして、比較器42の非反転入力端子に交流入力電圧に比例する交流入力電圧の検出値Vdetが供給され、比較器42およびトランスファゲート44,46によって、交流入力電圧の大きさを監視する監視回路40Aが構成される。
監視回路40Aからは、比較器42の出力信号Saが交流入力電圧の監視結果としてRSフリップフロップ48の一方の入力端子Sに供給されている。また、RSフリップフロップ48の他方の入力端子Rには、後述するタイミング検出部60からワンショット信号S2が供給されている。RSフリップフロップ48は、ワンショット信号S2がLレベルの状態で入力端子SにH(High)レベルの信号が供給されると、出力端子Qに同じHレベルが出力され、その後に比較器42の出力信号SaがLレベルに戻ってもその状態は変化せず、出力端子Qの出力信号S3がHレベルに維持される。また、RSフリップフロップ48では、入力端子Sに入力される比較器42の出力信号SaがLレベルの状態で、他方の入力端子RがHレベルになったとき、出力端子Qの出力信号S3をLレベルに反転させる。
許可信号保持部40は、RSフリップフロップ48、D型フリップフロップ50、インバータ52,54、およびノアゲート56によって、監視回路40Aによる交流入力電圧の監視結果に応じた許可信号S1を生成して保持する保持回路40Bを有している。RSフリップフロップ48の出力端子Qは、D型フリップフロップ50のD入力端子と接続され、RSフリップフロップ48の出力信号S3がD型フリップフロップ50のCK端子に供給されるクロック信号Ckに同期して、D型フリップフロップ50に読み込まれる。このRSフリップフロップ48の出力信号S3は、前回のクロック信号Ckによる読み込みから今回のクロック信号Ckによる読み込みの間に比較器42の出力信号SaがHレベルになることがあれば、Hレベルになる。すなわち、交流入力電圧が高くて過渡応答改善回路の動作を禁止すべきと監視回路40Aが判断すると、RSフリップフロップ48の出力端子Qの出力信号S3がHレベルになり、出力信号SaがHレベルにならなければ、交流入力電圧が低いと判断してLレベルになる。
保持回路40BのD型フリップフロップ50は、その出力端子Qがインバータ52を介してトランスファゲート44の第1制御端子、およびトランスファゲート46の第2制御端子に接続されている。このインバータ52の出力端子は、さらにインバータ54を介してトランスファゲート44の第2制御端子、およびトランスファゲート46の第1制御端子に接続されている。ここで、トランスファゲート44,46は、Hレベルの信号が第1制御端子に入力され、Lレベルの信号が第2制御端子に入力されたとき、導通状態になって入力された信号を出力側に転送可能な状態となる。また、D型フリップフロップ50は、その出力端子Qがインバータ52と54とを介してノアゲート56に接続され、ノアゲート56の出力を許可信号S1として読み出すように構成されている。ノアゲート56には、その一方の入力端子にインバータ54の出力信号が供給され、他方の入力端子にはRSフリップフロップ48の出力信号S3が供給され、両者の否定論理和演算が行われている。
これにより許可信号S1は、D型フリップフロップ50の出力端子Qからの出力信号、もしくはRSフリップフロップ48の出力信号S3のいずれかがHレベルであれば、Lレベルとなる信号である。すなわち、比較器42の出力信号SaがHレベルになるタイミングで出力信号S3がHレベルとなって許可信号S1がLレベルとなり、その後は、出力信号S3のHレベルがD型フリップフロップ50に記憶されて許可信号S1のLレベルが維持されることになる。ここで、入力電圧監視回路39の許可信号S1がLレベルであるということは、交流入力電圧が高すぎると判断しているということであるから、その場合は後述のように過渡応答改善回路38sの動作を禁止することになる。
監視回路40Aは、保持回路40BのD型フリップフロップ50の出力により定まるインバータ52およびインバータ54の出力によって制御されるヒステリシスコンパレータを構成している。ここでは、D型フリップフロップ50の出力がLレベルであると、トランスファゲート44が導通して比較器42の反転入力端子に第3の基準電圧(1.60V)が入力される。このとき交流入力電圧の検出値Vdetが第3の基準電圧を超えると比較器42の出力信号SaがHレベルになり、RSフリップフロップ48がセットされる。そして、RSフリップフロップ48の出力信号S3がHレベルになって、これがD型フリップフロップ50に読み込まれる。これにより、D型フリップフロップ50の出力がHレベルになって、今度はトランスファゲート46が導通して、比較器42の反転入力端子には第4の基準電圧(1.35V)が入力されるようになる。なお、監視回路40Aをヒステリシスコンパレータにしなくてもよい場合は、比較器42の反転入力端子にひとつの基準電圧を入力しておけばよい(第3の基準電圧と第4の基準電圧が等しいことに相当)。
後述のように、タイミング検出部60ではクロック信号CkによるD型フリップフロップ50の読み込み動作の直後には、ワンショット信号S2が生成される。このワンショット信号S2がRSフリップフロップ48に入力されて、RSフリップフロップ48がリセットされる。その後、交流入力電圧の検出値Vdetが第3の基準電圧(1.60V)を下回っても、この検出値Vdetが第4の基準電圧(1.35V)を超えていればRSフリップフロップ48は再度セットされ、その出力信号S3がHレベルとなるので、D型フリップフロップ50ではHレベルの状態が維持される。
一方、クロック信号CkによりRSフリップフロップ48がリセットされてから次のクロック信号Ckが発生するまでの間に、交流入力電圧の検出値Vdetが第4の基準電圧(1.35V)を超えなければ、RSフリップフロップ48の出力はLレベルのままになる。すると、この出力信号S3がD型フリップフロップ50に読み込まれ、その結果、再びトランスファゲート44が導通して比較器42の反転入力端子に第3の基準電圧が入力されることになる。その後、交流入力電圧の検出値Vdetが第4の基準電圧(1.35V)を上回っても、第3の基準電圧(1.60V)を超えなければ、RSフリップフロップ48がリセットされたままとなるので、D型フリップフロップ50ではLレベルの状態が維持される。
タイミング検出部60は、比較回路60Aとパルス生成回路60Bから構成され、交流入力電圧が零レベル近傍に到達したタイミングを検出して、許可信号保持部40に許可信号S1の出力の更新を指示するものである。すなわち、保持回路40BでD型フリップフロップ50がRSフリップフロップ48の出力を読み込むことにより、許可信号S1を再設定するタイミングが指示される。比較回路60Aは、比較器62、インバータ64、およびトランスファゲート66,68から構成されている。この比較回路60Aでは、トランスファゲート66,68に互いに異なる大きさの電圧信号(0.30Vと0.35V)が入力され、第5の基準電圧および第6の基準電圧としてそれぞれトランスファゲート66,68を介して比較器62の反転入力端子に供給されている。
比較回路60Aでは、比較器62の非反転入力端子に、交流入力電圧(の絶対値)に比例する交流入力電圧の検出値Vdetが供給され、比較器62の出力信号Sbが、交流入力電圧の監視結果としてパルス生成回路60Bに入力されている。パルス生成回路60Bは、比較回路60Aの出力信号Sbに基づき、交流入力電圧の検出値Vdetが低下して第5の基準電圧(0.30V)に達するタイミングでクロック信号Ckを立ち上げる。このとき、比較回路60Aに供給される第5の基準電圧(0.30V)は、第3および第4の基準電圧より小さく設定され、この第5の基準電圧(0.30V)を基準にして交流入力電圧を監視し、交流入力電圧が零レベル近傍に到達するタイミングを決定している。
比較回路60Aでは、比較器62の出力端子が、トランスファゲート66の第1制御端子、およびトランスファゲート68の第2制御端子に接続されている。比較器62の出力端子は、さらにインバータ64を介してトランスファゲート66の第2制御端子、およびトランスファゲート68の第1制御端子に接続されている。なお、第6の基準電圧(0.35V)は、第3および第4の基準電圧(1.60V、1.35V)より小さく、かつ第5の基準電圧(0.30V)より大きく設定されることにより、比較器62にヒステリシスを持たせている。すなわち、比較器62の出力信号SbがHレベルであれば、トランスファゲート66が導通して比較器62の反転入力端子に第5の基準電圧(0.30V)が入力される。また、比較器62の出力信号SbがLレベルであれば、トランスファゲート68が導通して比較器62の反転入力端子に第6の基準電圧(0.35V)が入力される。この構成により、全波整流された交流入力電圧の検出値Vdetが減少して零レベル近傍に近づき、第5の基準電圧(0.30V)を下回ったとき、比較器62の出力信号SbがHレベルからLレベルに反転する。そして、全波整流された交流入力電圧の検出値Vdetの減少が終了して増加に転じ、その値が第6の基準電圧(0.35V)を超えたときに比較器62の出力信号SbがLレベルからHレベルに反転する。すなわち、比較回路60Aでは、全波整流された交流入力電圧の検出値Vdetが零レベル近傍になったときに、Lレベルの短パルスの出力信号Sbが比較器62から出力される。
パルス生成回路60Bは、インバータ70、Nチャネル型のMOSFET72、定電流源74、コンデンサC5、インバータ76,78およびノアゲート80から構成されている。ここでは、比較回路60Aの出力信号Sbをインバータ70で反転してクロック信号Ckを生成している。このクロック信号Ckは、Nチャネル型のMOSFET72のゲート端子、ノアゲート80の一方の入力端子、および許可信号保持部40のD型フリップフロップ50のCK端子に供給される。
Nチャネル型のMOSFET72と定電流源74は、電源Vccと接地との間で直列に接続されている。MOSFET72のドレイン端子と定電流源74との接続点は、インバータ76の入力端子に接続される。また、MOSFET72のドレイン端子と定電流源74との接続点は、コンデンサC5を介して接地されている。定電流源74とコンデンサC5は積分回路を構成していて、クロック信号Ckの立ち下がりを遅延させて伝達する働きをするものである。すなわち、クロック信号Ckが立ち下がると、MOSFET72がオフ(遮断)してコンデンサC5による定電流源74の定電流の積分が開始される。そして、コンデンサC5の積分電圧(コンデンサC5の両端電圧)がインバータ76の閾値電圧に達すると、インバータ76の出力がHレベルからLレベルに反転し、このとき初めてクロック信号Ckの立ち下がりがインバータ78に伝達されるのである。また、クロック信号Ckが立ち上がると、MOSFET72がオン(導通)してコンデンサC5が即座に放電され、インバータ76,78の出力がそれぞれHレベル、Lレベルになる。インバータ78の出力信号はノアゲート80の他方の入力端子に入力される。
こうして、ノアゲート80では、クロック信号CkとMOSFET72のドレイン端子の電圧Vdにより定まるインバータ78の出力との否定論理和演算が行われる。したがって、クロック信号CkがHレベルのときはノアゲート80の一方の入力(クロック信号Ck)がHレベルであるため、ノアゲート80の出力は常にLレベルとなる。一方、クロック信号CkがHレベルからLレベルに立ち下がると、その直後はコンデンサC5の積分電圧がインバータ76の閾値電圧に達していないので、ノアゲート80の2つの入力がともにLレベルとなるため、ノアゲート80の出力はHレベルとなる。その後、コンデンサC5の積分電圧がインバータ76の閾値電圧に達するとインバータ78の出力がHレベルになるため、ノアゲート80の出力はLレベルとなる。したがって、ノアゲート80からは、定電流源74とコンデンサC5とインバータ76の閾値電圧とで決まる時間幅を有するHレベルのワンショット信号S2が生成され、クロック信号Ckの立ち下がりに同期して出力される。
上述のように、全波整流された交流入力電圧の検出値Vdetが零レベル近傍になると、比較器62からはLレベルの短パルス信号Sbが出力され、このときクロック信号Ckは信号Sbを反転したHレベルの短パルス信号となる。保持回路40BのD型フリップフロップ50は、クロック信号Ckの立ち上がりで読み込み動作を行い、RSフリップフロップ48はクロック信号Ckの立ち下がりに同期したワンショット信号S2でリセットされる。これにより、交流入力電圧の半周期が終了して交流入力電圧の検出値Vdetが零レベル近傍になると、まずRSフリップフロップ48の状態をD型フリップフロップ50に記憶し、直後にRSフリップフロップ48をリセットして次の半周期における監視回路40Aからの出力信号Saに備える。
つぎに、交流入力電圧に比例する交流入力電圧の検出値Vdetを受けて入力電圧監視回路39が許可信号S1を生成したとき、過渡応答特性を改善する過渡応答改善回路38sについて説明する。
図3は、過渡応答改善回路の具体的な構成の一例を示す回路図である。
過渡応答改善回路38sは、図12に示す従来の過渡応答改善回路38とは異なり、比較器18とPチャネル型のMOSFET22との間にフリップフロップ回路82、インバータ84,86およびナンド(NAND)ゲート88からなる回路を介在させている。比較器18の出力端子は、インバータ84を介してフリップフロップ回路82のセット入力端子Sと接続され、フリップフロップ回路82のリセット入力端子Rには入力電圧監視回路39から許可信号S1がナンドゲート88を介して供給されている。ナンドゲート88には後述のフリップフロップ回路98の出力も入力されているが、ここではフリップフロップ回路98の出力がHレベルであるとする。そして、フリップフロップ回路82の出力端子Qは、インバータ86を介してMOSFET22のゲート端子と接続されている。
この過渡応答改善回路38sは、入力電圧監視回路39からの許可信号S1がHレベルであると、フリップフロップ回路82にリセット信号が入力されていない状態となる。この状態でフィードバック電圧入力端子FBからの帰還電圧が減少して基準電圧源16の出力である第2の基準電圧(2.4V)に達すると、フリップフロップ回路82にセット信号が入力され、その出力端子Qからの信号Q(信号と端子に同じ符号を付す)がHレベルとなる。したがって、その信号Qがインバータ86で反転されLレベルの信号となってMOSFET22のゲート端子に印加されるため、MOSFET22がオン(導通)する。こうして、電圧誤差増幅回路14のコンデンサC2には定電流源20からの電流が注入され、コンデンサC2の両端電圧である電圧誤差信号Verを強制的に増加させる。なお、定電流源20は、例えば抵抗などの、MOSFET22がオンしたときに有限の電流(一定でなくてもよい)をコンデンサC2に注入する電流源の機能をもつ他の回路要素に置き換えてもよい。
反対に、入力電圧監視回路39からの許可信号S1がLレベルになると、フリップフロップ回路82はリセット状態を保持する。この場合、比較器18の出力レベルが何であろうと、すなわち負荷8への出力電圧が低下しても、フリップフロップ回路82の出力端子QはLレベルに保持されるから、MOSFET22のゲート端子がHレベルとなる。そこで、MOSFET22はオフとなって電圧誤差増幅回路14のコンデンサC2に電流は流れ込まない。すなわち、過渡応答改善回路38sの動作は禁止される。したがって、入力電圧監視回路39からの許可信号S1に応じて過渡応答改善回路38sでは出力増加動作が許可され、あるいは禁止されることになる。
つぎに、ソフト過電圧保護回路90とそのソフトOVP機能について説明する。
図4は、ソフトOVP機能をもったソフト過電圧保護回路の具体的構成を示す回路図である。
ソフト過電圧保護回路(以下、ソフトOVP回路という。)90は、電圧検出部90a、および信号出力部90bから構成されている。電圧検出部90aは、フィードバック電圧入力端子FBより入力されるソフト過電圧検出電圧(以下、ソフトOVP用電圧信号ともいう。)Vfbを検出してそれを電流信号に変換する。信号出力部90bは、当該電流信号を基にゲイン調整信号としてのバイアス電流を生成して乗算器24に入力する。
電圧検出部90aは、非反転入力端子がフィードバック電圧入力端子FBと接続されたオペアンプ92と、一端が接地された抵抗R8と、MOSトランジスタQ8〜Q10とから構成されている。オペアンプ92は、その反転入力端子が抵抗R8とMOSトランジスタQ8との接続点に接続され、その出力端子がMOSトランジスタQ8のゲート端子に接続されている。MOSトランジスタQ8のドレイン端子は別のMOSトランジスタQ9を介して電源Vccに接続される。MOSトランジスタQ8のソース端子は、抵抗R8を介して接地されている。オペアンプ92の2つの入力端子はイマジナリショート(仮想短絡)しているので、MOSトランジスタQ8と抵抗R8の接続点の電位はフィードバック電圧入力端子FBに入力される直流出力電圧Voutの分圧値、すなわちソフトOVP用電圧信号Vfbに等しい。そのため、抵抗R8にはソフトOVP用電圧信号Vfbに比例した電流が流れる。
また、MOSトランジスタQ9とQ10はカレントミラー回路を構成している。したがって、MOSトランジスタQ10のソース端子からは、ソフトOVP用電圧信号Vfbに比例した過電圧防止電流Icが信号出力部90bに入力される。
信号出力部90bは、定電流源94,96および4つのMOSトランジスタQ11〜Q14から構成されている。ここでは、MOSトランジスタQ11とQ12によって前段のカレントミラー回路を構成し、MOSトランジスタQ13とQ14によって後段のカレントミラー回路を構成している。
前段のカレントミラー回路には、入力側のMOSトランジスタQ11と並列に定電流源94が設けられ、電圧検出部90aから供給される過電圧防止電流Icは、定電流源94とMOSトランジスタQ11のドレイン端子に分流するように流れる。また、後段のカレントミラー回路には出力側のMOSトランジスタQ14と並列に定電流源96が設けられている。定電流源96は、図示しない回路により生成された定電圧信号Vbiasが制御信号として入力され、この定電圧信号Vbiasにより定電流源96の定電流Ibias0の大きさが決められている。定電流源94の定電流値I94は、ソフト過電圧検出電圧Vfbに対する上記第1の閾値に対応する電流値であって、定電流源94によってソフトOVPを判断する閾値電流値が規定されている。過電圧防止電流Icが定電流値I94を超えて流れるとき、後段のカレントミラー回路からその差分に比例した大きさで変動する電流信号である過電圧防止信号Idが出力される。そして、定電流源96からの定電流Ibias0に過電圧防止信号Idを加算したバイアス電流Ibiasが乗算器24に供給される。
こうして乗算器24には、ゲイン調整信号としてバイアス電流Ibiasが供給されるとともに、第1の入力信号である電圧誤差信号Verと全波整流器4の出力電圧の検出値(分圧値)に対応する第2の入力信号Vdetが入力される。乗算器24の構成および動作の詳細については後述するが、乗算器24は第1と第2の入力信号の乗算を行い、さらにこれをバイアス電流Ibiasで除する(割り算する)ように動作する。すなわち、この乗算器24のゲインが上述のようにソフトOVP回路90の過電圧防止信号Idを定電流源96からの定電流Ibias0に加算したバイアス電流Ibiasに反比例して変化する。そこで、ソフトOVP用電圧信号Vfbが増大してソフトOVP機能が働くと、バイアス電流Ibiasを増加させて電流誤差増幅回路26の非反転入力端子へ入力される電流基準信号Vmulを低下させることができる。これによりインダクタ電流ILおよび直流出力電圧Voutの過度な上昇を抑制することができる。
また、本実施の形態に係る力率改善制御回路10sでは、過渡応答改善回路38sとソフトOVP回路90を組み合わせ、さらにソフトOVP機能が働き始めるソフトOVP用電圧信号Vfbの値を、スイッチングを停止してしまう過電圧保護(OVP)機能が働き始めるソフトOVP用電圧信号Vfbの値より低く設定している。こうすることにより、従来の力率改善型スイッチング電源装置が有していた過渡応答特性を改善する場合の課題を解決することができる。すなわち、過渡応答改善回路38sによりインダクタ電流ILおよび直流出力電圧Voutが上昇を始めると、過電圧保護回路100が働き始める前にソフト過電圧保護回路90が動作してその上昇を抑制することにより、インダクタ電流ILおよび直流出力電圧Voutの過度な上昇を抑えて、スイッチング停止→出力低下→OVPが外れてスイッチング再開→出力上昇→オーバーシュート→OVP機能によりスイッチング動作が停止する、という繰り返しを防ぐことができる。
つぎに、上述した力率改善制御回路10sで使用可能なアナログ乗算器について説明する。
図5は、乗算器をアナログ回路で構成した場合の例であるアナログ乗算器を示す回路図である。
アナログ乗算器24sは、V/I変換部24a、信号入力部24b、演算部24c、および信号出力部24dから構成されている。信号出力部24dからは、第1の入力信号である電圧誤差信号Verと第2の入力信号である交流入力電圧の検出値Vdetとの積をゲイン調整用の電流信号でもあるバイアス電流Ibiasで除した値に相当する電圧信号Vmulを出力する。V/I変換部24aは、定電流源102と、抵抗R11,R12と、第1の差動対をなすMOSトランジスタQ16,Q17と、基準電圧電源104と、第1のカレントミラー回路を構成するNPN型のバイポーラトランジスタQ18,Q19を有している。ここでは、MOSトランジスタQ16のゲート端子に電流信号Ierを規定する第1の入力信号(電圧誤差信号)Verが入力されている。
信号入力部24bは、定電流源106と、トランジスタ対を構成するNPN型のバイポーラトランジスタQ20,Q21と、第2の差動対をなすPNP型のバイポーラトランジスタQ22,Q23と、抵抗R13,R14を有し、差動回路を構成している。定電流源106はバイアス電流Ibiasを生成するものであり、具体的には図4に示すソフト過電圧保護回路(ソフトOVP回路)90などで構成される。信号入力部24bでは、ゲイン調整の機能も果たすこのバイアス電流Ibiasが定電流源106から供給される。バイポーラトランジスタQ22のベース端子は乗算器入力端子VDETに接続され、第2の入力信号である交流入力電圧の検出値Vdetが入力され、信号入力部24bが差動回路としてこれを接地電位(GNDの電位)と比較し、その差動出力が次段の演算部24cに入力されている。
演算部24cは、第2のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ24,Q25と、第3の差動対をなすNPN型のバイポーラトランジスタQ26,Q27と、第3のカレントミラー回路を構成するNPN型のバイポーラトランジスタQ28,Q29を有している。ここでは、V/I変換部24aからの電流信号Ierが第3のカレントミラー回路に入力され、信号入力部24bの差動出力が第3の差動対のベース端子に入力されている。
信号出力部24dは、第4のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ30,Q31と、第5のカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ32,Q33と、出力用の抵抗R15を有している。この信号出力部24dには、演算部24cから出力される電流信号が第4のカレントミラー回路の入力側のMOSトランジスタQ30に供給されている。そして、第5のカレントミラー回路の出力側のMOSトランジスタQ33のドレイン端子と抵抗R15との接続点の電圧信号Vmulが、アナログ乗算器24sの乗算結果として出力される。
さて、一般にバイポーラトランジスタでは、下記(1)式で規定されるコレクタ電流Icが流れる。
Ic=Io×exp(Vbe/Vt)…(1)
Ioは逆方向コレクタ飽和電流、Vtは熱電圧(=kT/q)であって、いずれも定数であり、Vbeはベースエミッタ間電圧値である。
いま、信号入力部24bにおいて、バイポーラトランジスタQ20,Q21のベースエミッタ間電圧値をそれぞれV20,V21、コレクタ電流をそれぞれI20,I21とする。作動対をなすバイポーラトランジスタQ20,Q21のエミッタ間の電位差ΔV1は、
ΔV1=V21−V20…(2)
である。さらに、式(1)をVbeについて書きなおすと、
Vbe=Vt×ln(Ic/Io)…(3)
となるから、式(2)は次のようにあらわすことができる。
ΔV1=Vt×ln(I21/Io)−Vt×ln(I20/Io)
=Vt×ln(I21/I20)…(4)
同様に、演算部24cのバイポーラトランジスタQ26,Q27では、コレクタ電流をそれぞれI26,I27、ベースエミッタ間電圧値をそれぞれV26,V27とすると、バイポーラトランジスタQ26,Q27のベース間の電位差ΔV2について式(5)が成り立つ。
ΔV2=Vt×ln(I26/I27)…(5)
バイポーラトランジスタQ20,Q21とQ26,Q27では、ベースエミッタ間の電位差ΔV1とΔV2が等しいことから、コレクタ電流I20,I21とI26,I27の間に以下の関係が成立する。
(I26/I27)=(I21/I20)…(6)
a/b=c/dであれば、(a−b)/(a+b)=(c−d)/(c+d)となることから、式(6)は以下の式(7)のように書き換えることができる。
(I26−I27)/(I26+I27)=(I21−I20)/(I21+I20)
…(7)
演算部24cでは、バイポーラトランジスタQ26,Q27のコレクタ電流の差分(=I26−I27)が信号出力部24dへの電流出力Ioutとなる。そこで、I21+I20をI1、I26+I27をI2、I21−I20をΔiとすると、式(7)を
Iout=I2×Δi/I1…(8)
に書き換えることができる。すなわち、演算部24cは、I2×Δiの乗算器として機能し、I1の除算器としても機能することがわかる。
したがって、アナログ乗算器24sでは、V/I変換部24aに入力される電圧誤差信号Verで規定される電流信号IerによってI2(=I26+I27)の大きさが決定される。また、バイポーラトランジスタQ22のベース端子に印加される第2の入力信号VdetによってΔi(=I21−I20)の大きさが決定され、信号入力部24bの定電流源106で制御信号(Vbais)によりI1(=I21+I20)となるバイアス電流Ibiasの大きさが決定される。その結果、アナログ乗算器24sの出力となる電圧信号Vmulは、第1の入力信号(電圧誤差信号)Verと第2の入力信号(交流入力電圧の検出値)Vdetとの積をバイアス電流Ibiasで除した商に相当する大きさになる。なお、バイポーラトランジスタQ22,Q23はエミッタフォロワとして機能し、ΔV1(=V21−V20)は小さいのでこれを無視すると、Δiは第2の入力信号Vdetに比例することになる。
図6は、負荷急増時における過渡応答改善回路の動作を説明するためのタイミング図である。
いま、同図(A)に示す負荷電流が時刻t0で増加を始めるも、急増した負荷に対応しきれず、同時に同図(B)に示す出力電圧Voutの検出値Vfbが減少し始めた場合を考える。同図(C)には乗算器24に出力される電圧誤差信号Verの波形を示す。ここで、出力電圧Voutが減少して時刻t1にフィードバック電圧入力端子FBからの帰還電圧(ソフト過電圧検出電圧)Vfbが第2の基準電圧(2.4V)以下になると比較器18の出力が立ち下がって、過渡応答改善回路38sでは直流出力電力の低下が判定される。比較器18が反転すると、電圧誤差増幅回路14の出力側に接続されたコンデンサC2には定電流源20からの定電流が加えられる(入力電圧監視回路39から許可信号S1はHレベルであるとしている。)。コンデンサC2への定電流の注入はソフト過電圧検出電圧Vfbが再び第2の基準電圧(2.4V)に達する時刻t2まで続き、この間にコンデンサC2は素早く充電され、オンデューティが広がって、負荷電圧Voutの上昇スピードが高められる。
そして、ソフト過電圧検出電圧Vfbがソフト過電圧保護回路90の閾値(第1の閾値)Vth1を超えて増加する時刻t3になってソフト過電圧保護回路90の動作が開始され、負荷電圧Voutが上昇しすぎないように、オンデューティを狭めることができる。ソフト過電圧保護回路90の動作は、ソフト過電圧検出電圧Vfbがソフト過電圧保護回路90の閾値(第1の閾値)Vth1まで低下する時刻t4まで継続される。また、ソフト過電圧保護回路90の閾値を過電圧保護回路100の閾値よりも低い値に設定することで、過電圧保護動作における音鳴きを抑制することもできる。
また、ソフト過電圧保護動作により緩やかにオンデューティが狭められ、負荷電圧Voutの上昇が抑制されるため、図6のような負荷急増時においても、出力電圧の低下と上昇を繰り返すことなく出力電圧Voutを所望の値に近づけることができる。
図7は、力率改善制御回路の起動時における過渡応答改善回路の動作を説明するためのタイミング図である。
図7において、力率改善制御回路10sの起動時(時刻t10以前)には、フィードバック電圧入力端子FBからの帰還電圧(ソフト過電圧検出電圧)Vfbが零から上昇を開始する。いま、図1には示していない制御回路から起動時にリセット信号RESETを供給するようにして、図3に示すフリップフロップ回路98をリセット状態としたとする。これにより、フリップフロップ回路98から過渡応答改善回路38sのナンドゲート88にLレベルの信号Qが入力され、フリップフロップ回路82をリセット状態に保つことができる。したがって、起動直後のソフト過電圧検出電圧Vfbが低い状態で過渡応答改善回路38sの動作を禁止することができる。この過渡応答改善回路38sの動作の禁止は、ソフト過電圧検出電圧Vfbが第2の基準電圧(2.4V)に達して比較器18の出力がHレベルとなり、フリップフロップ回路98がセットされてその出力がHレベルになるまで継続される。
図8は、交流入力電圧の変化と、それに対応する過渡応答改善のための許可信号を示す図である。
図8(A)では、交流入力電圧(の絶対値)に比例する検出値Vdetに対応する波形を示しており、A期間、B期間、C期間およびD期間でそれぞれのピーク電圧値が異なっている。
A期間では、交流入力電圧の検出値Vdetのピーク電圧値が第3の基準電圧(1.6V)を下回っているものの、第4の基準電圧として設定された1.35Vは超えている。そのため、許可信号S1は反転することなくHレベルのまま維持され、過渡応答改善回路38sに許可信号S1を送る。
B期間では、交流入力電圧の検出値Vdetのピーク電圧値は、第3の基準電圧として設定された1.6Vを超えている。このような場合には、交流入力電圧が高いと判断して、交流入力電圧の検出値Vdetが1.6Vを超えたタイミング(時刻t21)で、過渡応答改善回路38sに対して出力される許可信号S1がHレベルからLレベルに変更され、過渡応答改善動作が禁止される。
C期間では、検出値Vdetのピーク電圧値が第3の基準電圧(1.6V)を下回っているものの、第4の基準電圧として設定された1.35Vは超えている。そのため、許可信号S1は反転することなくLレベルのまま維持され、過渡応答改善回路38sには許可信号を送らない。
D期間になって、検出値Vdetのピーク電圧値が第4の基準電圧(1.35V)を下回るようになると、検出値Vdetが第5の基準電圧である0.3Vになるタイミング(時刻t22)で許可信号S1をLレベルからHレベルに変更する。そして、許可信号S1がHレベルになったことにより、過渡応答改善回路38sにおける過渡応答改善動作が許可される。この許可信号S1をHレベルに反転するタイミングは、インダクタ電流が急激に変化しないように、交流入力電圧の位相角の低いところに設定されている。
このように、図2の入力電圧監視回路39における交流入力電圧の検出は、交流入力電圧のピーク値がある閾値以上になったときに交流入力電圧が高いと判断して、許可信号S1を決定している。
なお、図2の入力電圧監視回路39では、その許可信号保持部40の監視回路40Aに交流入力電圧に比例する検出値Vdetを入力して、そのピーク値を監視するようにしているが、監視回路で交流入力電圧の平均電圧値を監視することも可能である。その場合、検出値Vdetを平均化回路(例えば、増幅器とローパスフィルタの直列回路など)に入力し、交流入力電圧の検出値Vdetに替えてこの平均化回路の出力を図2に示す比較器42に入力するようにすればよい。なお、この場合、第3の基準電圧と第4の基準電圧の値は見直しをしておく。
図9は、交流入力の平均入力電圧の変化に対応する過渡応答改善のための許可信号を示す図である。
ここでは、同図(B)に示す交流入力電圧の平均電圧が閾値Vth3(交流入力電圧の検出値Vdetを比較器42に入力する場合の第3の基準電圧に相当する電圧。)以上となるタイミングt31で、過渡応答改善のための許可信号S1(同図(C))をLレベルに反転している。これにより、交流入力電圧が高いときは、ソフト過電圧検出電圧Vfbが過渡応答改善回路38sの第2の基準電圧(2.4V)以下になっても、過渡応答改善動作を機能させないようにすることができる。
[実施の形態2]
つぎに、この発明の実施の形態2に係る力率改善型スイッチング電源装置について説明する。図10は、本発明の実施の形態2に係る力率改善制御回路の構成を示す回路図である。ここでも、従来の力率改善制御回路10を力率改善制御回路10tに置き換えた以外は、図12に示す従来の力率改善型スイッチング電源装置と同じ構成である。
力率改善制御回路10tは、直流出力電圧Voutを安定化しながら、交流の商用電源2側に流れる電流を交流入力電圧と同位相の正弦波状に制御するものであって、そのフィードバック電圧入力端子FBは、OTA15の一方の入力端子(反転入力端子)と接続されている。OTA15の他方の入力端子(非反転入力端子)には、直流出力電圧Voutに対する電圧指令値(第1の基準電圧:例えば、2.5V)を設定する基準電圧源12が接続されている。電圧誤差増幅回路14は、電圧信号を電流信号に変換するOTA15並びにその出力端子とGNDとの間にそれぞれ接続されているOTA15からの電流を電圧に変換するためのコンデンサC2および位相補償のための抵抗R6とコンデンサC3の直列回路によって構成されている。この電圧誤差増幅回路14では、直流出力電圧Voutの検出値と基準電圧源12の電圧指令値との差を増幅した電圧誤差信号Verを生成する。この電圧誤差信号VerはコンデンサC2の両端電圧であり、過渡応答特性改善時には過渡応答改善回路38tからの電流信号により強制的に増加されて、乗算器24の第1入力端子に供給されている。
全波整流器4とインダクタL1との接続点には、抵抗R1,R2からなる直列抵抗回路の一端が接続され、その他端は接地されている。力率改善制御回路10tでは、その乗算器入力端子VDET1と乗算器24の第2入力端子とが接続されており、ここから全波整流器4の出力電圧の検出値(この場合は分圧値)Vdetが乗算器24に入力されている。また、図4に示したソフト過電圧保護回路90からは、直流出力電圧に比例するソフト過電圧検出電圧に基づいて生成されたバイアス電流Ibiasが乗算器24に供給される。
全波整流器4とインダクタL1との接続点には、さらに抵抗R16,R17からなる直列抵抗回路の一端が接続され、その他端は接地されるとともに、抵抗R17と並列にコンデンサC6が設けられている。力率改善制御回路10tの入力端子VDET2は、全波整流器4で全波整流された交流入力電圧の平均値を表す信号である平均値電圧Vaveを入力する端子であり、抵抗R16,R17の接続点がこの入力端子VDET2に接続されている。
過渡応答改善回路38tは、基準電圧源16、比較器18、およびPチャネル型のMOSFET22から構成され、この比較器18には、基準電圧源16から電圧誤差増幅回路14への電圧指令値である2.5Vより低い第2の基準電圧(例えば、2.4V)が出力されている。そして、直流出力電圧Voutの検出値Vfbがこの第2の基準電圧以下であれば、MOSFET22をオンにして、電圧誤差増幅回路14の出力を強制的に増加させて過渡応答特性を改善するものである。
また、入力電圧監視回路39sは、乗算器入力端子VDET1とは別の入力端子VDET2と接続され、この入力電圧監視回路39sを構成するOTA43の反転入力端子に交流入力電圧の平均値を表す平均値電圧Vaveが供給されている。OTA43の非反転入力端子には、一端が接地された基準電圧源41が接続され、その出力端子はダイオード45を介して過渡応答改善回路38tのMOSFET22と接続されている。ここでは、平均値電圧Vaveを第7の基準電圧(例えば、第3の基準電圧と等しい1.6V)と比較しながら、ダイオード45をオン(導通)・オフ(非導通)して、過渡応答改善回路38tに対して過渡応答特性を改善するための許可信号S4を出力するように動作する。この場合の許可信号S4は、平均値電圧Vaveが第7の基準電圧より低い場合にのみ、ダイオード45から電流を吐き出すことによって形成されるものであって、しかもその大きさは平均値電圧Vaveの値が小さくなればなる程、大きな電流値として出力される。
上述した入力電圧監視回路39sでは、基準電圧源41によって設定される第7の基準電圧の大きさや、直列抵抗R16,R17の抵抗値を調整して、商用電源2から供給される交流入力電圧の平均値に応じて、電圧誤差増幅回路14の出力を増大させることができる。すなわち、交流入力電圧の平均値が高ければ、過渡応答改善回路38tの改善効果を連続的に小さくするように変化させ、基準電圧(ここでは、1.6V)以上になれば、過渡応答改善動作を禁止するように機能している。
なお、乗算器24の乗算結果は、電流誤差増幅回路26の非反転入力端子へ電流基準信号Vmulとして出力されるが、電流基準信号Vmulによって生成される力率改善制御回路10tにおけるスイッチング素子6に対するPWM制御信号は、上述した実施の形態1の場合と同じである。
[実施の形態3]
図11は、本発明の実施の形態3に係る力率改善制御回路の構成を示す回路図である。
この力率改善制御回路10sでは、OTA15を用いた電圧誤差増幅回路14に代えて、電圧モードアンプ(オペアンプ)15aを用いた電圧誤差増幅回路14sを採用した点に特徴がある。力率改善制御回路10sの他の構成については、図1に示す実施の形態1と対応する符号を付けて、それらの説明を省略する。
ここでは、電圧モードアンプ15aの出力端子から乗算器24へ、乗算器24の第1の入力信号である電圧誤差信号Verが抵抗R18を介して供給されている。また、電圧モードアンプ15aの出力端子は端子FB2と接続されている。2つの端子FB1,FB2の間に抵抗RaとコンデンサCaとからなる位相補償回路を接続する。これにより、過渡応答改善回路38sが作動すると、過渡応答改善回路38sから出力される電流が抵抗R18を介してコンデンサCaに流れ、主にこの電流により抵抗R18の両端に電圧が発生すること、および過渡応答改善回路38sからの電流の一部がコンデンサCaを充電して電圧モードアンプ15aの出力端子の電圧が上昇することにより、電圧誤差信号Verが強制的に増加されて過渡応答が改善される。
なお、電圧モードアンプ15aを用いた電圧誤差増幅回路14sは、実施の形態2にも適用することができる。
2 商用電源
4 全波整流器
6 スイッチング素子
8 負荷
10,10s,10t 力率改善制御回路
12 基準電圧源(第1の基準電圧:2.5V)
14 電圧誤差増幅回路
15 トランスコンダクタンスアンプ(OTA)
15a 電圧モードアンプ
16 基準電圧源(第2の基準電圧:2.4V)
18,42,62 比較器
20,74,94,96,102,106 定電流源
22,72 MOSFET
24 乗算器
24s アナログ乗算器
26 電流誤差増幅回路
27 反転増幅回路
28 発振回路(OSC)
30 PWMコンパレータ
32 アンド回路
34 ドライバ回路
36 過電流保護回路
38,38s,38t 過渡応答改善回路
39,39s 入力電圧監視回路
40 許可信号保持部
40A 監視回路
40B 保持回路
41 基準電圧源(第7の基準電圧:1.6V)
44,46,66,68 トランスファゲート
45 ダイオード
48 RSフリップフロップ
50 D型フリップフロップ
52,54,64,70,76,78,84,86 インバータ
56,80 ノア(NOR)ゲート
60 タイミング検出部
60A 比較回路
60B パルス生成回路
82,98 フリップフロップ回路
88 ナンド(NAND)ゲート
90 ソフト過電圧保護回路(ソフトOVP回路)
90a 電圧検出部
90b 信号出力部
92 オペアンプ
100 過電圧保護回路
104 基準電圧電源
C1〜C6,Ca コンデンサ
D1 ダイオード
L1 インダクタ
R1〜R18,Ra 抵抗

Claims (12)

  1. ダイオードブリッジにて全波整流された交流入力電圧に基づいて、インダクタとスイッチング素子と出力コンデンサとを有する昇圧型コンバータの直流出力電圧を負荷に供給する力率改善型スイッチング電源装置において、
    前記直流出力電圧の検出値と第1の基準電圧との差を増幅して電圧誤差信号を出力する電圧誤差増幅回路と、
    前記電圧誤差増幅回路から出力される前記電圧誤差信号および前記全波整流された交流入力電圧の検出値を乗算する乗算器と、
    前記乗算器の出力信号および前記インダクタに流れるインダクタ電流を検出したインダクタ電流信号に基づき前記スイッチング素子をオン・オフ制御する制御回路と、
    前記直流出力電圧の検出値に相当するソフト過電圧検出電圧が入力され、前記ソフト過電圧検出電圧が第1の閾値を超えたとき前記ソフト過電圧検出電圧に応じて前記乗算器の出力を低下させるソフト過電圧保護回路と、
    前記第1の閾値より高い第2の閾値が設定され、前記ソフト過電圧検出電圧が前記第2の閾値を超えたとき過電圧検出信号を出力することによって前記スイッチング素子を強制的にオフする過電圧保護回路と、
    前記第1の基準電圧より低い第2の基準電圧が設定され、前記直流出力電圧の検出値が前記第2の基準電圧以下であれば前記電圧誤差増幅回路の出力を強制的に増加させる出力増加回路を有する過渡応答改善回路と、
    を備え
    前記過渡応答改善回路では、前記交流入力電圧が供給され前記昇圧型コンバータが起動した直後から前記直流出力電圧が最初に所定の閾値に到達するまでの間は、前記出力増加回路の動作を禁止するようにしたことを特徴とする力率改善型スイッチング電源装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記インダクタ電流信号と前記乗算器の出力の差を増幅した電流誤差信号を出力する電流誤差増幅器と、
    前記電流誤差信号によって前記スイッチング素子のオン・オフ期間をパルス幅変調制御するPWM比較器と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  3. 前記全波整流された交流入力電圧の検出値を第3の基準電圧により監視し、前記交流入力電圧の半周期の間に前記全波整流された交流入力電圧の検出値が前記第3の基準電圧を超えなければ前記過渡応答改善回路の動作を許可し、前記第3の基準電圧を超えたとき前記過渡応答改善回路の動作を禁止する入力電圧監視回路を備えることを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  4. 前記全波整流された交流入力電圧の検出値を前記第3の基準電圧以下の電圧の第4の基準電圧により監視し、前記交流入力電圧の半周期の間に前記全波整流された交流入力電圧の検出値が前記第4の基準電圧を超えなければ前記過渡応答改善回路の動作の禁止を解除することを特徴とする請求項3記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  5. 前記入力電圧監視回路は、
    前記交流入力電圧を監視し、その監視結果に応じて前記過渡応答改善回路の動作の許可を指示する許可信号を生成・保持する許可信号保持部と、
    前記交流入力電圧が零レベル近傍に到達したタイミングを検出し、前記許可信号保持部に前記許可信号の出力タイミングを指示するタイミング検出部と、
    を有することを特徴とする請求項3または4に記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  6. 前記許可信号保持部では、前記交流入力電圧のピーク値を監視して前記許可信号を決定していることを特徴とする請求項5記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  7. 前記許可信号保持部では、前記交流入力電圧の平均値を監視して前記許可信号を決定していることを特徴とする請求項5記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  8. 前記タイミング検出部は、
    前記第3の基準電圧より低い電圧の第5の基準電圧が設定され、該第5の基準電圧と前記全波整流された交流入力電圧の検出値とを比較することにより前記交流入力電圧が零レベル近傍に到達するタイミングを検出する比較回路と、
    前記全波整流された交流入力電圧の検出値が前記第5の基準電圧を超えて低下したタイミングで前記比較回路の出力信号からワンショット信号を生成するパルス生成回路と、
    を有することを特徴とする請求項5記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  9. 前記電圧誤差増幅回路はオペレーショナルトランスコンダクタンスアンプおよび該オペレーショナルトランスコンダクタンスアンプの出力端子に接続された誤差信号用コンデンサを備え、前記出力増加回路は前記オペレーショナルトランスコンダクタンスアンプの出力端子と前記誤差信号用コンデンサとの接続点に電流を供給する電流源を備えていることを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  10. 前記乗算器は前記乗算器のゲインを決めるバイアス電流を有し、
    前記ソフト過電圧検出電圧が前記第1の閾値を超えたとき、前記ソフト過電圧検出電圧の増大に応じて前記乗算器のゲインがより低下するよう前記バイアス電流を変更することを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  11. 前記全波整流された交流入力電圧の平均値を第7の基準電圧により監視し、前記平均値が前記第7の基準電圧を超えないときに前記過渡応答改善回路の動作を許可するとともに、前記第7の基準電圧と前記平均値との差電圧が大きいほど前記電圧誤差増幅回路の出力を増大させる入力電圧監視回路を備えることを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
  12. 前記電圧誤差増幅回路は、電圧モードアンプおよび該電圧モードアンプの出力端子に一端が接続された調整用の抵抗回路を備え、前記過渡応答改善回路の出力が前記調整用の抵抗回路の他端と接続されていることを特徴とする請求項1記載の力率改善型スイッチング電源装置。
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