JP3513643B2 - Pwm制御装置の保護回路 - Google Patents

Pwm制御装置の保護回路

Info

Publication number
JP3513643B2
JP3513643B2 JP06797898A JP6797898A JP3513643B2 JP 3513643 B2 JP3513643 B2 JP 3513643B2 JP 06797898 A JP06797898 A JP 06797898A JP 6797898 A JP6797898 A JP 6797898A JP 3513643 B2 JP3513643 B2 JP 3513643B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
current
pwm
switch element
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06797898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11113251A (ja
Inventor
洋介 篠本
仁 川口
守 川久保
和憲 坂廼辺
崇浩 本木
昌二 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP06797898A priority Critical patent/JP3513643B2/ja
Publication of JPH11113251A publication Critical patent/JPH11113251A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3513643B2 publication Critical patent/JP3513643B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PWM制御装置
にて過電流が発生した場合に、PWM制御装置の動作を
停止することなく、過電流からPWM制御装置を保護す
る保護回路に関するものである。特に、昇圧を行い、負
荷への電力供給を効率的に行う電源回路の保護回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図41は、例えば特開平8−10308
0号公報に示された従来のスイッチング電源の電源回路
のブロック図であり、図42は図41に示す電源回路に
付加して過電流を防止する過電流保護回路のブロック図
である。図41において、1は交流電源、2は全波整流
器、3はインダクタンス素子、4及び30は平滑用コン
デンサ、5及び31はスイッチ素子、32はスイッチ素
子5及び31を駆動する駆動回路、33は駆動回路32
に駆動信号を与えるPWM制御用IC、6は平滑コンデ
ンサ4からの逆流を防止するためのダイオード、39は
トランス、9は直流電圧を検出する電圧検出器である。
【0003】図42において、34はスイッチ素子31
のソースとコンデンサ4の負端子との間に接続された抵
抗、36および38は抵抗34での検出電圧を分圧する
抵抗、45はサージ電圧を除去するコンデンサ、35は
スイッチ素子5のソースとコンデンサ4の負端子との間
に接続された抵抗、37および38は抵抗35での検出
電圧を分圧する抵抗、42はオア回路として挿入された
ダイオードである。
【0004】次に動作について説明する。まず、図41
の電源回路においては、駆動回路32は、PWM制御用
IC33から制御信号が入力されると、まずスイッチ素
子31がオンし、T1時間だけ遅れてスイッチ素子5が
オンする。次ぎに、PWM制御用IC33からの信号が
なくなると、スイッチ素子5がまずオフし、T2時間だ
け遅れてスイッチ素子31がオフする。このように2個
のスイッチ素子31、5をオンオフさせて、入力電流の
力率を改善する。
【0005】次に、図41に示した電源回路に付加して
過電流を防ぐ図42の保護回路では、スイッチ素子31
に流れる電流は、抵抗34を流れて整流器2を介して、
交流電源1に流れる。抵抗34に電流が流れると抵抗3
4にて電圧が発生し、抵抗36と抵抗38にて分圧され
た電圧値がPWM制御用IC33の電流検出端子へ入力
される。同様にスイッチ素子5に流れる電流は、抵抗3
5にて検出され、抵抗37及び抵抗38にて分圧され、
分圧された電圧値がPWM制御用IC33の電流検出端
子へ入力される。この分圧された電圧値が、一定値以上
の時、スイッチ素子31及びスイッチ素子5をオフして
過電流から保護する。
【0006】また、図43は、例えば、特開昭54−1
01148号公報に示された一般的によく知られている
単相電源の一石式昇圧方式の力率改善回路である。図4
3において、2は整流器、3はリアクトル、4は平滑コ
ンデンサ、5はスイッチ素子、6は逆流防止用ダイオー
ド、7は負荷である。また、図43における力率改善回
路は、図44に示されるような制御ブロック図を持つ。
図44は図43の力率改善回路を制御する制御装置であ
る。図において、47は平滑回路、48は調節器、49
は掛け算器、50はヒステリシスコンパレータである。
【0007】図43、図44に示す力率改善回路及び制
御装置の動作について説明する。図43において、平滑
回路47の出力電圧および平滑コンデンサ4に生じる目
標電圧U13sollは調節器48に導かれ、調節器48は目
標値と実際値との差に応じて調節器出力直流電圧Vを生
じる。調節器出力電圧Vは、掛け算器49内で、平滑さ
れていない整流された系統電圧|UN |と掛け算され
る。掛け算器49の出力信号|UN |・Vは、ヒステリ
シスコンパレータ50内で、整流器2の出力電流i1 を
模擬する実際値と比較され、その比較結果に応じてスイ
ッチ素子5を制御する。
【0008】図43において、スイッチ素子5が全く動
作しない場合の入力電圧と入力電流の関係は、図45に
示すような波形図となる。図45(a)は入力電流波形
図、図45(b)は入力電圧波形図である。平滑コンデ
ンサ4によって平滑にされた直流電圧と交流電源1によ
って印加される交流の入力電圧とを比較した場合に、入
力電圧の方が直流母線電圧よりも高い時だけ、電流が交
流電源1から流れる。そのため、図45(b)に示され
るような入力電流が流れるが、この電流には多量の高調
波成分が含んでおり、力率も悪い状況になる。
【0009】そこで、図43に示すようなスイッチ素子
5をオン動作させると、スイッチ素子5のオン中は、交
流電源1から全波整流器2、リアクトル3を通り、スイ
ッチ素子5を経て、全波整流器2を通って、交流電源1
に流れるような電流の経路ができる。スイッチ素子5が
オンした後、スイッチ素子5をオフさせても、リアクト
ル3に貯えられたエネルギーにより、入力電流が流れ続
ける。スイッチ素子5のオフ時に、リアクトル3に貯え
られたエネルギーによって、入力電流は流れるが、入力
電流が流れるとリアクトル3に貯えられたエネルギーが
減少し、それと共に、入力電流も減少する。この性質を
利用して、スイッチ素子5の動作を制御して、入力電流
を正弦波状にすることが可能である。また、電源電圧の
位相を位相検出器10にて検出することによって、電源
電圧と同位相の入力電流を流すことができ、図45
(a)に示す入力電圧に対し図45(b)に示す入力電
流波形図のような入力電流が流れるように制御すること
が可能となる。
【0010】ここで、スイッチ素子5を動作させて、入
力電流を正弦波状に制御することが可能であるが、正弦
波の振幅値を変化させることによって、直流電圧も制御
できる。それは、リアクトル3に貯えられるエネルギー
が変化し、リアクトル3に貯えられているエネルギー量
に応じた電圧がリアクトル3の両端に発生する。そのた
め、交流電源1の電圧とリアクトル3の両端電圧の加算
値が平滑コンデンサに充電されるので、交流電源1の入
力電圧の21/2 倍よりも高い直流電圧を出力することが
できるのである。このように入力電流を制御して力率を
改善させ、かつ、直流電圧を可変に上昇させることが可
能になる。
【0011】このように、一石式昇圧方式の力率改善回
路は、昇圧動作することによって、力率を改善してお
り、過電圧が発生した場合、スイッチ素子5を停止して
過電圧から力率改善回路を保護している。
【0012】また、図47は、例えば、特開平9−15
3416号公報に示されたギャップ付鉄心形リアクトル
である。図47において、81は鉄心脚、72はギャッ
プ、73は巻線、82、83はヨーク鉄心である。図4
7に示すリアクトルの枠状コア形状は四角形の中央部に
巻線用の鉄心脚81を設け、巻線用の鉄心脚81に数ヶ
所ギャップを設けるような構成になっている。ギャップ
はリアクトルの直流重畳特性を向上させ、良好な直流重
畳特性を得ることによって突発的な過電流を抑制するこ
とができる。
【0013】図47においてヨーク鉄心82、83は中
央に配置された巻線73から発生する磁路になっている
が、リアクトルの機能は中央の鉄心脚81に依存してお
り、ヨーク鉄心82、83は、鉄心脚81の外形寸法に
て決定される。また鉄心脚81はギャップ72を持って
いるがそのギャップ72は巻線73に覆われてしまい、
ギャップの管理は締め付け強度のみの管理となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−10308
0号公報で示された技術は、トランス39の1次側にあ
る2個のスイッチ素子にて、直流電圧を安定化し、過電
流から回路を保護するもので、昇圧動作をしているスイ
ッチ素子5を停止させる前に、スイッチ素子31を停止
させ、過電流から回路を保護するものである。
【0015】特開平8−103080号公報で示されて
いる技術は、スイッチング電源のような出力電力の小さ
な用途に対しては、非常に有効である。しかし、例え
ば、空気調和機のような大電力を必要とする電源に対し
ては、通常状態でもスイッチ素子に流れる電流が大き
く、それとともに、スイッチ素子の価格が高くなり、コ
ストアップにつながる。また、スイッチ素子での損失も
大きくなり、発熱等大きな課題となり得るため、スイッ
チ素子を2個にすることが難しい。
【0016】特開昭54−101148号公報に示され
た技術は、交流電源1の入力電圧の21/2 倍よりも高い
直流電圧を出力する方式であるため、過電流による保護
により昇圧動作をしているスイッチ素子の動作が停止し
てしまうと出力する直流電圧が入力電圧の21/2 倍に低
下してしまい、負荷の誤動作などにつながる。例えば、
電子制御をしているインバータなどが負荷であった場
合、インバータは、インバータに接続している負荷に対
し一定となる電力を供給するように動作するため、電源
回路が停止すると、直流電圧が低下し、その結果、出力
電流を増加させ、交流電源1からよりいっそうの電流が
整流器2を介して電源回路に流れることになる。
【0017】また、インバータは通常、印加される直流
電圧より高い電圧は出力できない。インバータに接続さ
れている負荷の多くがモータ負荷であり、モータは印加
される電圧値と周波数に応じた回転数で回転し、トルク
を発生する。ここでモータ負荷が必要としている電圧値
よりもPWM制御装置から出力される直流電圧が低くな
ると、モータは必要とする回転数に到達しなくなる。そ
のため、インバータは不具合と検出してしまい、動作を
停止してしまう。PWM制御装置に接続している負荷が
インバータで、インバータが停止した場合、PWM制御
装置を動作させるとPWM制御装置の故障だけではな
く、インバータも故障の要因となりうる。したがって、
インバータには直流電圧に応じて出力可能なモータ回転
数を認識できるようにする必要があり、インバータの制
御系が非常に複雑になる。また、リアクトル3が飽和し
にくくなるように、直流重畳特性を向上させ、突発的な
過電流からPWM制御装置を保護する必要がある。
【0018】また、図43に示すような一石式の昇圧方
式の力率改善回路におけるリアクトル3は、スイッチ素
子5がオン動作している時に、エネルギーを貯え、スイ
ッチ素子5がオフしている間に平滑コンデンサ4へエネ
ルギーを供給することによって直流電圧を上昇させ、か
つ、入力電流を平滑化し力率を向上させる役目を持って
いるので、非常に重要な部品であるといえる。
【0019】この方式に使用されるリアクトル3が飽和
した場合、リアクトルとして機能しなくなり、抵抗と同
等な負荷となってしまう。また、リアクトル3は電流が
多く流れると飽和しやすくなり、このリアクトル3の飽
和している時に、スイッチ素子5がオンすると、抵抗と
化したリアクトル3で、電源短絡している状態と同じな
ので、急峻で大きな電流が回路上を流れる。リアクトル
3が飽和状態から脱すると、通常動作と変わりない動作
へ戻る。
【0020】特開平9−153416号公報に示された
技術は、リアクトルにギャップ72を持たせ、良好な直
流重畳特性を得るものであるが、図47に示すようなギ
ャップ付鉄心形リアクトルは、巻線を施す鉄心脚81に
ギャップ72を設けるため、ギャップ72が巻線73に
よって隠されるためギャップ72の管理が締め付け管理
のみとなり、リアクトルとしての性能のばらつきが大き
くなる。
【0021】また、中央の鉄心脚81のみの巻線であ
り、その外側にヨーク鉄心82、83があるため、全体
の外形寸法が大きくなってしまう。また、さらに、中央
の鉄心脚81にて発生した磁束は外側のヨーク鉄心を通
過する際に、鉄心脚81とヨーク鉄心82との接続点に
おいて両方に分岐してしまい、ヨーク鉄心82、83を
有効に利用しきれない。
【0022】また、さらに、鉄心脚81のみに巻線を施
すことから巻線内部での発熱量は非常に高くなり、発熱
によるリアクトル性能も悪化してしまう。
【0023】また、図48に示すようなU字形のコア7
6を2組を組み合わせる従来よく使用されるリアクトル
にて、直流重畳特性が良好なリアクトルを得ようとする
と、リアクトルとしての全ギャップ量を大きくする必要
があるが、ギャップ73を2ヶしか取ることができず1
ヶあたりのギャップが大きくなって、ギャップ管理が難
しくなる。さらに、締め付け固定の関係上、ギャップ7
3は巻線に隠されてしまい、ギャップ管理がより悪化し
てしまうという問題がある。
【0024】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、過電流が発生した場合にも、
PWM制御装置の電源回路の昇圧を行い、また、リアク
トルの直流重畳特性等を向上させ、電力供給を効率的に
行う電源回路の動作を停止することなく、スイッチ素子
1個にて構成され、過電流からPWM制御装置の力率改
善回路を保護することができる保護回路を得るととも
に、信頼性の高い力率改善回路を提供することを目的と
する。(特に、リアクトルについては、小型で、直流重
畳特性を良好にするため、全ギャップ量を大きくし、さ
らに、1ヶあたりのギャップ量が小さくなることで、リ
アクトルのばらつきを低減させることを目的とする。)
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるPWM
制御装置の保護回路は、PWM制御器からの動作信号に
基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制
御装置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れ
る電流を検出する電流検出器を備え、一定の電流レベル
を設定し、前記設定された一定の電流レベルと前記電流
検出器により検出された電流値とを比較し、前記検出さ
れた電流値が前記一定の電流レベル以上のときに、前記
PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイッチ素子
の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開始すると
き毎に、前記動作遮断状態を解除するものである。
【0026】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとを設定し、前記設定された前記第1、
第2の電流レベルと前記電流検出器により検出された電
流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第1の電
流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のときに、
前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイッチ
素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開始す
るとき毎に、前記動作遮断状態を解除するとともに、前
記検出された電流値が前記第2の入力電流レベル以上の
ときに、前記動作遮断状態の解除を禁止するものであ
る。
【0027】さらに、一定の電流レベル以上のときに、
スイッチ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじ
め定めた期間、連続して出力されたるときに、PWM制
御器の制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の
動作遮断状態の回数を減らすものである。
【0028】また、第1の電流レベル以上で、前記第2
の電流レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止
させる遮断信号が、あらかじめ定めた期間、連続して出
力されたるときに、PWM制御器の制御ゲインを下げる
ことで、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減ら
すものである。
【0029】
【0030】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとに設定し、前記設定された前記第1、
第2の電流レベルと前記電流検出器により検出された電
流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第1の電
流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のときに、
PWM制御器の制御ゲインを下げ、前記検出された電流
値が前記第2の電流レベル以上のときに、スイッチ素子
の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が
出力されていない場合に、前記動作遮断状態を解除する
ものである。
【0031】
【0032】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとを設定し、前記設定された第1、第2
の電流レベルと前記電流検出器により検出された電流値
とを比較し、前記PWM制御装置の電源電圧の正弦波の
ピ−ク近傍のあらかじめ定められた期間において、前記
検出された電流値が前記第1の電流レベル以上で、前記
第2の電流レベル未満のときにPWM制御器の制御ゲイ
ンを下げ、前記検出された電流値が前記第2の入力電流
レベル以上のときに、スイッチ素子の動作を停止させ、
PWM制御器からの動作信号が出力されていない場合
に、前記動作遮断状態を解除するものである。
【0033】さらにまた、PWM制御器はスイッチ素子
をPI制御にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI
制御のPゲインまたはIゲインの少なくとも一方を低下
させるものである。
【0034】また、PWM制御器はスイッチ素子を電圧
PI制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの低
下は電圧PI制御ゲインまたは電流PI制御ゲインの少
なくとも一方を低下させるものである。
【0035】
【0036】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルを設定し、前記設定された第1の電流レ
ベルと第2の電流レベルと前記電流検出器により検出さ
れた電流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第
1の電流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のと
きに、前記PWM制御器の指令電流値または指令電圧値
を下げるように補正値を加え、前記検出された電流値が
前記第2の入力電流レベル以上のときに、スイッチ素子
の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が
出力されていない場合に、動作遮断状態を解除するもの
である。
【0037】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置から
出力される電圧を検出する電圧検出器を備え、一定の電
圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧レベルと
前記電圧検出器により検出された電圧値とを比較し、前
記検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のとき
に、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開
始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除するものであ
る。
【0038】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開
始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除するととも
に、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以上
のときに、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベ
ル以上のときに、前記動作遮断状態の解除を禁止するも
のである。
【0039】
【0040】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、PWM制御器の制御ゲインを下げ、前記検出された
電圧値が前記第2の電圧レベル以上のときに、前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動
作信号が出力されていない場合に、動作遮断状態を解除
するものである。
【0041】
【0042】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置に流
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルを設定し、前記設定された第1、
第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出された電
圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1の電
圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のときに、
前記PWM制御器の指令電流値または指令電圧値を下げ
るように補正値を加え、前記検出された電圧値が前記第
2の電圧レベル以上のときに前記スイッチ素子の動作を
停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が出力され
ていない場合に、動作遮断状態を解除するものである。
【0043】また、一定の電圧レベル以上のときに、ス
イッチ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじめ
定められた期間、連続して出力されたときに、PWM制
御器の制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の
動作遮断状態の回数を減らすものである。
【0044】さらに、第1の電圧レベル以上で第2の電
圧レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させ
る遮断信号が、あらかじめ定められた期間、連続して出
力されたときに、PWM制御器の制御ゲインを下げるこ
とで、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らす
ものである。
【0045】また、一定の電圧レベル以上のときに、ス
イッチ素子の動作を停止させる遮断信号もしくは制御ゲ
インを下げる制御ゲイン調節信号が、あらかじめ定めら
れた期間、連続して出力されたるときに、PWM制御器
の制御ゲインを下げることで、PWM制御器の指令電流
値もしくは指令電圧値を下げるように補正値を加え、前
記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすものであ
る。
【0046】また、第1の電圧レベル以上で、第2の電
圧レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させ
る遮断信号もしくは制御ゲインを下げる制御ゲイン調節
信号が、あらかじめ定められた期間、連続して出力され
たるときに、PWM制御器の制御ゲインを下げること
で、前記PWM制御器の指令電流値もしくは指令電圧値
を下げるように補正値を加え、前記スイッチ素子の動作
遮断状態の回数を減らすものである。
【0047】さらに、PWM制御器はスイッチ素子をP
I制御にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI制御
のPゲインまたはIゲインの少なくとも一方を低下させ
るものである。
【0048】さらに、PWM制御器はスイッチ素子を電
圧PI制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの
低下は前記電圧PI制御ゲインまたは前記電流PI制御
ゲインの少なくとも一方を低下させるものである。
【0049】また、比較した結果に基づいて、PWM制
御装置に接続された負荷を増加するように負荷へ信号を
出力するものである。
【0050】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置から
出力される電圧を検出する電圧検出器を備え、一定の電
圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧レベルと
前記電圧検出器により検出された電圧とを比較し、前記
検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のとき
に、前記PWM制御装置に接続された負荷を増加するよ
うに負荷へ信号を出力するものである。
【0051】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、前記PWM制御装置に接続された負荷を増加するよ
うに負荷へ信号を出力し、前記検出された電圧値が第2
の電圧レベル以上のときに、前記スイッチ素子の動作を
停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が出力され
ていない場合に、前記動作遮断状態を解除するものであ
る。
【0052】さらに、負荷としてモータ駆動用のインバ
ータと前記インバータを制御するインバータ制御器を備
えたPWM制御装置保護回路において、負荷の増加を指
示する信号に基づいて、前記インバータが前記モータに
出力する通電位相角を遅らせるようにするものである。
【0053】また、負荷としてモータ駆動用のインバー
タと前記インバータを制御するインバータ制御器を備え
たPWM制御装置保護回路において、負荷の増加を指示
する信号に基づいて、前記インバータが前記モータに出
力する回転数を増加させるようにするものである。
【0054】さらにまた、負荷としてモータ駆動用のイ
ンバータと前記インバータを制御するインバータ制御器
を備えたPWM制御装置保護回路において、負荷の増加
を指示する信号に基づいて、前記インバータが前記モー
タに出力する印加電圧を増加させるようにするものであ
る。
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
【0065】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は、この発明の実施形態1を示すPWM制御装置の
電源回路及びその保護回路のブロック図である。図1に
おいて、1は交流電源、2は4個のダイオードで構成し
た全波整流器、3はエネルギーを貯えて直流電圧を昇圧
させ、入力電流を平滑するための直流リアクトル、4は
力率改善回路の出力の直流電圧を平滑するための平滑コ
ンデンサ、5は直流母線間をスイッチングして昇圧動作
をし、入力電流を正弦波状にして力率を改善するための
スイッチ素子、6はスイッチ素子5がオンしたとき平滑
コンデンサ4からスイッチ素子5へ電流が逆流すること
を阻止する逆流阻止用ダイオード、7は負荷、8は直流
側に流れる入力電流を検出する入力電流検出器、9は直
流電圧を検出する直流電圧検出器、10は交流電源1の
電圧位相を検出する位相検出器、11はスイッチ素子5
をPWM制御するためのPWM制御器、12はPWM制
御器11からの動作信号に基づいてスイッチ素子5を動
作させるドライバーである。以上の構成が、PWM制御
装置の直流電源回路の力率改善回路である。
【0066】次に、PWM制御している電源回路の動作
を停止させることなくスイッチ素子5を保護する保護回
路17の構成を説明する。13は第1の電流レベルと第
2の電流レベルを設定した電流レベル設定器、14は電
流レベル設定器13の設定値と入力電流検出器8にて検
出した電流値とを比較する比較器、15は比較器14で
の結果によりスイッチ素子5の動作を遮断させる動作遮
断器、16は動作遮断器15にてスイッチ素子5の動作
を遮断した後、スイッチ素子5の遮断を解除する遮断解
除器である。
【0067】次に、図1に示される力率改善回路の動作
について図説明する。図1に示されるスイッチ素子5が
全く動作しない場合の入力電圧と入力電流の関係は、図
2に示すような波形図となる。図2(a)は入力電流波
形図、図2(b)は入力電圧波形図である。平滑コンデ
ンサ4によって平滑にされた直流電圧と交流電源1によ
って印加される交流の入力電圧とを比較した場合に、入
力電圧の方が直流母線電圧よりも高い時だけ、電流が交
流電源1から流れる。そのため、図2(b)に示される
ような入力電流が流れるが、この電流には多量の高調波
成分が含んでおり、力率も悪い状況になる。
【0068】そこで、図1に示すようなスイッチ素子5
をオン動作させると、スイッチ素子5のオン中は、交流
電源1から全波整流器2、リアクトル3を通り、スイッ
チ素子5を経て、全波整流器2を通って、交流電源1に
流れるような電流の経路ができる。スイッチ素子5がオ
ンした後、スイッチ素子5をオフさせても、リアクトル
3に貯えられたエネルギーにより、入力電流が流れ続け
る。スイッチ素子5のオフ時に、リアクトル3に貯えら
れたエネルギーによって、入力電流は流れるが、入力電
流が流れるとリアクトル3に貯えられたエネルギーが減
少し、それと共に、入力電流も減少する。この性質を利
用して、スイッチ素子5の動作を制御して、入力電流を
正弦波状にすることが可能である。また、電源電圧の位
相を位相検出器10にて検出することによって、電源電
圧と同位相の入力電流を流すことができ、図3(a)に
示す入力電圧に対し図3(b)に示す入力電流波形図の
ような入力電流が流れるように制御することが可能とな
る。
【0069】ここで、スイッチ素子5を動作させて、入
力電流を正弦波状に制御することが可能であるが、正弦
波の振幅値を変化させることによって、直流電圧も制御
できる。それは、リアクトル3に貯えられるエネルギー
が変化し、リアクトル3に貯えられているエネルギー量
に応じた電圧がリアクトル3の両端に発生し、交流電源
1の電圧とリアクトル3の両端電圧の加算値が平滑コン
デンサに充電できるからである。このように力率を改善
させ、直流電圧を上昇させる昇圧方式の力率改善回路
は、一般的に知られているものであり、入力電流を正弦
波状にし、直流電圧を任意の値に制御するようにスイッ
チ素子5をPWM制御するのが、図1におけるPWM制
御器11である。
【0070】次に、保護回路17の動作について説明す
る。まず、第1の電流レベルと第2の電流レベルについ
て説明する。通常は、スイッチ素子5の保護として第2
の電流レベルのみが設定されている。この第2の電流レ
ベルは、スイッチ素子5が破損しない最大電流値が設定
されており、第2の電流レベルよりも大きな電流がスイ
ッチ素子5に流れることによって、スイッチ素子5が破
損することから保護することが目的である。
【0071】第1の電流レベルは、第2の電流レベルよ
りも低い値に設定する。この第1の電流レベルは、過大
電流によってスイッチ素子5が破損することから保護す
ることが目的ではない。この第1の電流レベルは、負荷
の最大定格電流値よりも多少大きい値として設定し、ス
イッチ素子5が破損するレベルに達する前に、一時的に
過大電流から回路全体を保護するものである。
【0072】ところで、この一石式の昇圧方式の力率改
善回路におけるリアクトル3は、昇圧に寄与し、かつ、
電流を平滑する役目を持っているので、非常に重要な部
品であるといえる。この方式に使用されるリアクトル3
は、電流容量が大きくなればなるほど、インダクタンス
値の小さいものとなる。インダクタンス値が小さくなる
と、リアクトル3は、飽和しやすくなる。リアクトル3
が飽和した場合、リアクトル3として機能しなくなり、
抵抗と同等な負荷となってしまう。
【0073】このリアクトル3の飽和している時に、ス
イッチ素子5をオンすると、抵抗と化したリアクトル3
で、電源短絡している状態と同じなので、急峻で大きな
電流が回路上を流れる。リアクトル3が飽和状態から脱
すると、通常動作と変わりない動作へ戻る。第1の電流
レベルは、このように、リアクトル3が飽和状態となっ
た場合に、スイッチ素子5がオンすることを防ぎ、か
つ、力率改善回路の動作を停止させないように設定する
ものである。また、スイッチ素子5が破損するレベルに
達する前に、一時的に過大電流から回路全体を保護する
ことも目的である。
【0074】次に、保護回路17の動作を図4のフロー
チャート図により説明する。まず、スイッチ素子5の動
作中で(S1)、キャリア開始時刻でない場合に(S
2)、電流レベル設定器13にて設定された第1の電流
レベルと入力電流値とを比較器14にて比較し、第1の
電流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満の電流値
が流れていた場合、(S3)、スイッチ素子5の動作を
停止するため、動作遮断器15にて、遮断信号をドライ
バ12へ出力する。そして、スイッチ素子5の動作を停
止させる(S4)。第1の電流レベルよりも電流値が小
さい場合、保護動作は行わない。
【0075】この遮断動作は、次のキャリア周期が始ま
るまで、続けられる。すなわち、同一キャリア内では、
スイッチ素子5の動作は停止したままである。遮断動作
の解除は、キャリア開始のときに、キャリア周期の開始
時刻に同期して、PWM制御器11から遮断解除器16
へ信号が入力される。遮断解除器16は、キャリア周期
毎に動作遮断器15の遮断動作を解除する(S5)。こ
の一連の動作の様子を示す波形を図5に示す。図5
(b)に示す第1の電流レベル保護信号が出力されたと
きに、図5(e)に示すようにスイッチ素子の動作信号
が停止し、図5(a)に示すPWM制御器11からの動
作信号のキャリア1周期の開始時刻毎に出力される、図
5(c)に示す第1の電流レベル保護解除信号によりス
イッチ素子の動作を開始する。このように、第1の電流
レベルを超えた場合は、PWM制御しているそのキャリ
ア周期の残りの時間だけスイッチ素子5の動作を停止す
る。
【0076】次に、第2の電流レベルでの遮断について
説明する。第1の電流レベルにて、スイッチ素子5の動
作を一時的に停止しているので、スイッチ素子5に起因
して流れる過大電流は、第2の電流レベルに達すること
は、論理上あり得ない。しかしながら、第1の電流レベ
ルを超えてからスイッチ素子5の動作を停止するまでの
わずかな時間中にて、第2の電流レベルをも超えてしま
う場合、スイッチ素子の不具合である可能性が高いた
め、スイッチ素子5を動作させるのは、問題である。
【0077】そこで、第2の電流レベルを超えた場合
(S6)、図5(d)に示すとおり、遮断解除器16に
て、キャリア周期開始時刻でのスイッチ素子5の遮断動
作を解除することはできない。動作遮断器15からPW
M制御器11への出力信号により、PWM制御器11で
のスイッチ素子5の動作信号を、図5(a)に示すよう
に停止し(S7)てから、遮断解除器16にて停止動作
を解除し(S8)、力率改善回路を再起動させる。また
は、例えば、装置に故障診断モードなどが付加されてい
て、故障でないことが明らかになった場合にのみ停止動
作を解除するようにする。なお、図4において、PWM
制御器11からスイッチ素子の動作信号により、キャリ
ア周期内のみスイッチ動作を停止する場合を遮断とし、
PWM制御器11からスイッチ素子の動作信号の出力が
なくスイッチ動作を停止する場合を、停止としている。
【0078】以上のようにして、第1の電流レベルと第
2の電流レベルを設けて、スイッチ素子5を始めとする
力率改善回路を保護するわけであるが、力率改善回路の
動作を停止することを避けるのは、次のような理由があ
るからである。まず、図1に示すような回路構成をする
直流電源は、直流電圧を昇圧することによって、動作が
成り立ち、直流電源の動作が停止すると、直流電圧は交
流電源1の振幅値まで低下する。負荷として、インバー
タが、このPWM制御装置に接続されている場合、直流
電圧低下によって、不具合が発生する。
【0079】そして、インバータは、電子制御により動
作しており、通常、印加される直流電圧と入力される電
力を利用して、インバータに接続されている負荷を動作
させる。インバータに接続されている負荷へ、インバー
タは、一定の電力を供給するよう動作する。ここで、直
流電圧が低下すると、同じ電力を供給するために、電流
を多く出力するようインバータが動作する。また、力率
改善回路の動作が停止すると、極端に力率が低下して、
そのため、力率改善回路に流れる電流が大きくなり、動
作を停止したことによって、より大きなピーク電流が交
流電源1から入力されてくることになる。インバータの
出力電流も大きくなることで、インバータも故障の要因
となり、インバータも動作も停止せざるを得ない。
【0080】従って、以上のように、スイッチ素子5が
破損するレベルではない第1の電流レベルにて、一時的
にスイッチ素子5を停止させるような保護動作をする保
護回路17を設けることによって、力率改善回路の動作
を停止することなく、過電流から力率改善回路を保護す
ることが可能となり、信頼性の高い力率改善回路を提供
することができる。また、リアクトルの部品ばらつきに
よる飽和にて発生する過電流でも、力率改善回路の動作
停止を防ぎ、信頼性の高い力率改善回路を提供すること
ができる。また、第2の電流レベル以上のときは、スイ
ッチ素子5の動作を停止したままとして、スイッチ素子
が破損するのを防ぐことができる。
【0081】実施の形態2. 図6は、この発明の実施の形態2を示すPWM制御装置
の保護回路のブロック図である。図において、実施の形
態図1の図1と同一または相当部分には同じ符合を付
し、説明を省略する。18は保護回路17の動作遮断器
15からの信号を受け、PWM制御器11の制御ゲイン
を変更する制御ゲイン調整器である。
【0082】次に、保護回路17の動作を図7のフロー
チャート図により説明する。第1の電流レベルに電流値
が達した場合の動作(S11〜S14、S17)は実施
の形態1の図4に示す動作(S1〜S4、S5)と同様
であり、また、第2の電流レベルに電流値が達した場合
の動作(S18〜S20)は実施の形態1の図4に示す
動作(S6〜S8)と同様であり、実施の形態1と動作
の異なる点は、第1の電流レベルに達する電流がある期
間、連続して流れる場合(S15)、制御ゲイン調整器
18により、PWM制御での制御ゲインを低下させる
(S16)点である。
【0083】第1の電流レベルを超える電流値が連続し
て流れるということは、前述の通り、リアクトルが飽和
しているか、もしくは、流れる電流値に対し制御ゲイン
が大きすぎることであると推定される。そこで、例え
ば、電源半周期の25%程度の時間中、第1の電流レベ
ルを超える過電流が、連続して検出される場合、PWM
制御器11の制御ゲインを低下させて、制御によって流
れる電流量を低下させることがこの目的である。
【0084】ここで、PWM制御をする制御であれば、
いかなる制御方式でもよく、これらの制御方式の制御ゲ
インを低下させることで、スイッチ素子5のPWMに影
響を及ぼす制御であれば、いかなる制御方式でもよいこ
とは、いうまでもない。例えば、これらのPWM制御方
式として、P制御、PI制御、PID制御などが挙げら
れる。
【0085】上記の通り、例えば、電源半周期の25%
程度の時間中、第1の電流レベルを超える電流が、連続
して検出された場合、PWM制御器11の制御ゲインを
現状の値よりも約5%程度低下させる。ここで、低下さ
せるのは、5%でなくてもよく、3%でも10%でもよ
いが、急激に小さくすると制御系が発振し、誤動作して
しまい、小さすぎると、ゲイン低下の効果がなくなるの
で、5%程度がちょうどよいレベルである。そして、図
7のフローチャートに示すとおり、第1の電流レベルに
よるスイッチ動作の遮断が、連続しておこる場合に、P
WM制御器11の制御ゲインを低下させる。また、制御
ゲインは、普通一般的には、S/W内の演算に使用され
ており、演算処理上、ゲインの係数を変更することによ
って、制御ゲイン低下は実現できる。
【0086】また、制御ゲインを低下させた後、負荷7
が軽負荷となり、その結果、第1の電流レベルより検出
電流値が大幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇
させて、制御系の応答性を早めても、なんら問題はな
い。
【0087】制御ゲイン調整器18を追加することによ
って、流れる電流値に応じた制御ゲインへ変更可能とな
り、PWM制御器11のPWM指令が低下し、従って、
スイッチ素子5のオン動作が低減される。よって、交流
電源1から流れる入力電流が低減されるので、入力電流
検出器8にて検出される入力電流も第1の電流レベルを
超えなくなり、また、保護回路17にてスイッチ素子5
の動作を停止させないので、発明の実施の形態1で説明
した技術よりも、制御系が安定し、より安定した直流電
圧を負荷7へ供給可能となる。さらに、動作遮断器15
での強制的な遮断がなくなるので、保護回路17の動作
によって、歪んでしまった入力電流をより正弦波状に近
づけることが可能となり、よりいっそうの力率改善に寄
与する。
【0088】実施の形態3. 実施の形態3は実施の形態2におけるPWM制御器11
がPI制御部を備えている場合に、ゲインを変化させる
具体的な方法を示すものである。保護回路の構成は、実
施の形態2の図6と同じであり、図8は、PWM制御器
11のPI制御を示す制御ブロック図である。図におい
て、直流電圧を制御するための電圧のPI制御と入力電
流を制御するための電流のPI制御の2つの制御ブロッ
クからなる。
【0089】まず、PI制御を用いた場合の力率改善回
路の制御について説明する。図1における直流電圧検出
器9にて検出された直流電圧検出値と入力電流検出器8
にて検出された入力電流検出値、および、位相検出器1
0で検出された位相と同位相のsinカーブが図8にお
ける制御に使用される。
【0090】図8における電圧のPI制御であるが、ま
ず、目標とするPWM制御器11に格納されているの直
流電圧指令値と直流電圧検出値との差分が算出され、算
出した差分を電圧の比例ゲイン値KV1と乗算した値が比
例項となる。また、算出された差分を電圧の積分ゲイン
値KV2と乗算した値と前回までの乗算値の加算値とを加
算した値が積分項となる。この比例項と積分項を加算し
た値がPI制御の制御出力値であり、以上のような制御
出力値によって制御することがPI制御であることは一
般的に知られている。
【0091】ここで、電圧のPI制御での出力値は、掛
け算器にて、sinθと掛け算される。この掛け算器の
出力結果が、目標とする電流の指令値となる。このSI
Nカーブは、交流電源1の電圧位相を検出する位相検出
器10によって、電圧位相と同位相のSINカーブとな
る。
【0092】この掛け算器にて出力される電流指令値と
入力電流検出器8にて検出された入力電流検出値とが電
流のPI制御で使用される。電流のPI制御も電圧のP
I制御と同様に、電流指令値と入力電流検出値との差分
から、図8に示すとおり、比例成分と積分成分が算出さ
れ、それらの和から、スイッチ素子5をPWM制御する
PWM出力値を得る。このPWM出力値は、図2におけ
るドライバー12に入力され、スイッチ素子5を動作さ
せる。
【0093】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。動作は実施の形態2の図7のフローチャートと同様
であり、PWM制御11の制御ゲイン低下をさせる(S
16)方法であるが、例えば、電源半周期の25%の期
間中、第1の電流レベルを連続して超えた場合、制御ゲ
イン値を5%低減させるのだが、図8で示したPI制御
での制御ゲイン値は、KV1、KV2、KI1、KI2と4個あ
り、少なくとも1つ以上のゲイン値を低下させる。
【0094】すなわち、第1の電流レベルに達する電流
値がある期間連続して検出されたときに、低下させる制
御ゲインが2個ある場合に限り、どちらか一方又は両方
とも低下させるものである。
【0095】また、低下させる制御ゲインは、図8に示
すように電圧のPI制御と電流のPI制御のゲイン値が
あるが、どちらか一方および両方の制御ゲインを低下さ
せてもよい。また、PゲインおよびIゲインの少なくと
も一方を低下させてもよいが、Pゲインの方がIゲイン
より即効性が高いので、Pゲインを下げる方が、ゲイン
低下の効果が表れるのが早い。
【0096】以上のように、制御ゲイン調整器18を追
加することによって、流れる電流値に応じた制御ゲイン
へ変更可能となり、PWM制御器11のPWM指令が低
下し、従って、スイッチ素子5のオン動作が低減され
る。よって、交流電源1から流れる入力電流が低減され
るので、入力電流検出器8にて検出される入力電流も第
1の電流レベルを超えなくなり、また、保護回路17に
てスイッチ素子5の動作を停止させないので、実施の形
態1で説明した技術よりも、制御系が安定し、より安定
した直流電圧を負荷7へ供給可能となる。さらに、保護
回路17によるスイッチ素子5の動作禁止がなくなるの
で、保護回路17の動作によって、歪んでしまった入力
電流をより正弦波状に近づけることが可能となり、力率
をさらに改善することができる。
【0097】また、制御ゲインを低下させた後、負荷7
が軽負荷となり、その結果、第1の電流レベルより検出
電流値が大幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇
させて、制御系の応答性を早めても、なんら問題はな
い。
【0098】実施の形態4. 図9は、この発明の実施形態4を示すPWM制御装置の
保護回路のブロック図である。図において、実施の形態
2の図6同一または相当部分には同じ符合を付し、説明
を省略する。図における動作遮断器51は、本実施形態
では、第1の電流レベルを超えた場合において、スイッ
チ素子5の動作を遮断するものでなく、第2の電流レベ
ルを超えたときにスイッチ素子5を停止させる働きをす
る。また、制御ゲイン調整器18は、第1の電流レベル
を超えた場合に、制御ゲインを低下させる働きをする。
【0099】次に、本実施形態における動作を図10の
フローチャートにより説明する。まず、PWM制御器1
1にて、スイッチ素子5を動作させる(S31)。そし
て、入力電流検出器8にて検出された入力電流は、比較
器14にて第1の電流レベルと比較される(S32)。
第1の電流レベルよりも検出される入力電流が小さい場
合は、PWM制御器11での制御ゲインは、変更されず
に、力率改善回路は動作する。しかし、第1の電流レベ
ルよりも検出される入力電流が大きい場合に、制御ゲイ
ン調整器18は、PWM制御器11の制御ゲインを低下
させて、スイッチ素子5をPWM動作させる(S3
3)。
【0100】次に、入力電流検出器8で検出された入力
電流は、比較器14にて第2の電流レベルと比較される
(S34)。動作遮断器51は、第2の電流レベルを超
えた場合に、ドライバー12にスイッチ素子5の動作を
停止するよう信号を出力する(S35)。第2の電流レ
ベルを超えた場合の動作遮断は、PWM制御器11にて
スイッチ素子5の動作停止中にのみ解除される(S3
6)。これは、PWM制御器11からスイッチ素子5へ
の動作信号が出力されているときに、動作遮断器51の
動作を解除してしまうと、第2の電流レベルを越えて停
止した意味がなくなるからである。第1の電流レベルを
超えた場合に、PWM制御器11の制御ゲインを低下さ
せるので、PWM出力値が低下し、従って、スイッチ素
子5のオン動作が低減される。
【0101】以上のように、制御ゲインが低下するの
で、交流電源1から流れる入力電流が低減され、入力電
流検出器8にて検出される入力電流も第1の電流レベル
を超えなくなり、制御系が安定して、安定した直流電圧
を負荷7へ供給可能となる。さらに、力率改善回路の動
作を停止することなく、過電流から力率改善回路を保護
することが可能となり、信頼性の高い力率改善回路を提
供することができる。
【0102】また、制御ゲインを変更する場合に、電圧
および電流の少なくとも一方の制御ゲインを変更するこ
とで、上記と同様な効果を得られることは、云うまでも
ない。また、PWM制御として、PI制御を用いたと
き、低下させる制御ゲインは、図8に示すように電圧の
PI制御と電流のPI制御のゲイン値があるが、どちら
か一方および両方の制御ゲインを低下させても、その効
果があることはいうまでもない。また、Pゲインおよび
Iゲインの少なくとも一方を低下させてもよいが、Pゲ
インの方がIゲインより即効性が高いので、Pゲインを
下げる方が、ゲイン低下の効果が表れるのが早い。
【0103】さらに、制御ゲインを低下させた後、負荷
7が軽負荷となり、第1の電流レベルより検出電流値が
大幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇させて、
制御系の応答性を早めても、なんら問題はない。
【0104】実施の形態5. 本実施の形態は実施の形態4の制御ゲイン調整器の動作
を変えたものである。保護回路のブロック図は図9のブ
ロック図と同一であり、本実施の形態の動作を図11の
フローチャートで説明する。まず、スイッチ素子5の動
作中で(S41)、電流レベル設定器13にて設定され
た第1の電流レベルと入力電流値とを比較器14にて比
較し(S42)、第1の電流レベル以上で、前記第2の
電流レベル未満の電流値が流れていた場合、その超えて
いた時刻が、電源電圧の正弦波のピーク付近であった場
合にのみ、制御ゲイン調整器18は、制御ゲインを低下
させるように働く(S46)。例えば、交流電源1の正
弦波電圧の半周期を180度とした場合、正弦波のピー
ク付近のある一定期間を60度から120度と設定す
る。この60度から120度に入る60度区間で、か
つ、第1の電流レベルを入力電流が超えていた場合にお
いて、制御ゲイン調整器18は、PWM制御器11の制
御ゲインを低下させて、低下した制御ゲインの状態にて
スイッチ素子5はPWM制御動作される。
【0105】制御ゲイン調整器18は、ピーク付近に
て、制御ゲインを低下させていた場合(S46)、ピー
ク付近を通過した後、制御ゲインを上昇させるよう動作
する(S45)。このように、電源電圧が交流であるた
め、ピーク付近とゼロクロス付近とで、流れる瞬時電流
値が異なり、流れる電流に応じた制御ゲインを設定する
ことで、入力電流がより正弦波に近づき、力率が向上す
ることができる。また、ピーク付近での応答性を落と
し、ゼロクロス付近での応答を上げることで、過電流は
通常ピーク付近で生じるので、過電流が生じにくくな
る。また、以上のような制御を行う場合において、負荷
量に応じた第1の電流レベルを設定しても、更に制御系
が安定し、より入力電流が正弦波に近づくといった効果
をもたらすので、PWM制御装置の動作途中にて第1の
電流レベルを変更しても問題はない。
【0106】次に、入力電流検出器8で検出された入力
電流は、比較器14にて第2の電流レベルと比較される
(S47)。動作遮断器51は、第2の電流レベルを超
えた場合に、ドライバー12にスイッチ素子5の動作を
停止するよう信号を出力する(S48)。
【0107】以上のように、制御ゲイン調整器18に上
記のような機能を追加することにより、負荷量及び流れ
る瞬時電流値に応じた制御ゲインを設定でき、それによ
って、制御系を安定にし、力率を更に向上させる事がで
きる。さらに、ピーク電流を抑え、力率改善回路の動作
を停止することなく過電流を防ぐことが可能になり、信
頼性の高い力率改善回路を提供することができる。
【0108】また、制御ゲインを変更する場合に、電圧
および電流の少なくとも一方の制御ゲインを変更するこ
とで、上記と同様な効果を得られる。また、PWM制御
として、PI制御を用いたとき、低下させる制御ゲイン
は、図8に示すように電圧のPI制御と電流のPI制御
のゲイン値があるが、どちらか一方および両方の制御ゲ
インを低下させても、その効果がある。また、Pゲイン
およびIゲインの少なくとも一方を低下させてもよい
が、Pゲインの方がIゲインより即効性が高いので、P
ゲインを下げる方が、ゲイン低下の効果が表れるのが早
い。
【0109】実施の形態6. 図12は、この発明の実施形態6を示すPWM制御装置
の保護回路のブロック図である。図において、実施の形
態4の図9と同一または相当部分には同じ符合を付し、
説明を省略する。図において、19は比較器14にて第
1の電流レベルよりも検出電流が大きい時に、PWM制
御器11の指令電流に対し、補正を加える補正器であ
る。
【0110】補正器19は、比較器14にて入力電流値
が第1の電流レベルよりも大きいと比較されたとき、P
WM制御器11でPWM制御している目標とする電流値
に補正を加える。これは、流れる電流量が大きいので、
目標の電流値自体を低下させ、流れる電流量を低下させ
ようとするものである。PWM制御器11は、目標電流
に近づくように、スイッチ素子5を制御して電流が流れ
るので、目標電流が小さくなれば、スイッチ素子5が動
作することで流れる電流量も低減され、過電流レベルか
ら回避することができる。
【0111】また、PWM制御として、PI制御を適用
していた場合、PI制御は図8にて示した制御ブロック
図となるが、補正器19による補正を加えた電流のPI
制御の制御ブロック図は、図13となる。図13は、P
WM制御器11内部での掛け算器、電流のPI制御と補
正器19の関係を示し、図8に示す電流のPI制御の制
御ブロック部分と変更することによって補正を行う。
【0112】図8における制御ブロック図において、掛
け算器から出力された出力値は、電流のPI制御に使用
される電流の指令値であり、上記での目標電流となる。
従って、図12における比較器14にて、入力電流検出
器8にて検出される入力電流値と第1の電流レベルとを
比較して、第1の電流レベルよりも入力電流値の方が大
きくなった場合、補正器19において、電流のPI制御
器に入力される電流の指令値に補正を加える。図13に
おいて、掛け算器の出力と補正器の出力を加える部分
が、この実施の形態にて述べる補正部分である。この補
正によって、電流の指令値は、補正する前と比べて小さ
い値になり、目標電流が小さくなるので、電流のPI制
御からのPWM出力値が小さくなって、スイッチ素子5
のオン動作も小さくなり、スイッチ素子5の動作によっ
て流れる入力電流を低下させるように制御が動作するよ
う補正される。
【0113】以上のように、補正器19を追加すること
により、力率改善回路自体の動作を全く停止させること
なく、過電流から力率改善回路を保護することが可能と
なり、信頼性の高い力率改善回路を提供することができ
る。
【0114】また、電流の指令値に補正を加えて、過電
流から保護しようとしたが、図8における電圧の指令値
に補正を加えても同様な効果がある。
【0115】なお、第2の電流レベルを超えた場合、ス
イッチ素子5の動作を停止させ、この停止を解除する動
作は、実施の形態5と同じである。さらに、実施の形態
1では、連続して第1の電流レベル越えたときに制御ゲ
インを低下させていたが、制御ゲインを低下させるので
はなく、補正を加える方式を同様に実施したとしてもな
んら問題はなく、実施の形態1と同等の効果をがある。
【0116】実施の形態7. 図14は、実施の形態7を示す一般的なPWM制御をし
ているインバータ回路に、実施の形態1〜6に示した保
護回路を追加したブロック図である。20は6素子のイ
ンバータ、21はインバータ20を制御するインバータ
PWM制御器、22はインバータ20を動作させるイン
バータドライバー、23はインバータ20に接続されて
いる負荷のモータである。
【0117】実施の形態1から6については、単相の昇
圧方式の力率改善回路に適用して述べていたが、一般的
なPWM制御をして動作させている6素子のインバータ
に適用しても、回路動作を停止せず、過電流から保護可
能であり、インバータに適用しても力率改善回路と同様
の効果を有する。また、PWM動作をさせている全ての
回路について、適用可能である。
【0118】実施の形態8. 実施の形態1〜7は過電流保護について、第1の電流レ
ベルと第2の電流レベルを設けて、装置の過電流から保
護したが、電流の代わりに第1の電圧レベルと第2の電
圧レベルを設けて、過電圧から装置を保護したものにつ
いて、以下の実施の形態で説明する。本実施の形態は、
実施の形態1における図1で、電流レベル設定器13を
電圧レベル設定器に代え、比較器14には電圧検出器9
の信号を入力した構成としたものである。
【0119】図15は、この発明の実施形態8を示すP
WM制御装置の電源回路及びその保護回路のブロック図
である。図15において、実施の形態1における図1と
同一または相当部分には同じ符合を付し、説明を省略す
る。61は第1の電圧レベルと第2の電圧レベルを設定
した電圧レベル設定器、14は電圧レベル設定器61の
設定値と直流電圧検出器9にて検出した電圧値とを比較
する比較器である。
【0120】次に、動作について説明する。図15に示
される力率改善回路の動作は実施の形態1の動作と同じ
であり、直流電圧を上昇させ力率を改善する。PWM制
御器11は、入力電流を正弦波状にし、直流電圧を任意
の値に制御するようスイッチ素子5をPWM制御する。
【0121】次に、保護回路17の動作について説明す
る。まず、第1の電圧レベルと第2の電圧レベルについ
て説明する。通常は、スイッチ素子5の保護として第2
の電圧レベルのみが設定されている。この第2の電圧レ
ベルは、スイッチ素子5の耐圧もしくは平滑コンデンサ
4の耐圧により決定する最大電圧値が設定されており、
第2の電圧レベルよりも高い電圧がPWM制御装置に印
加されることによって、スイッチ素子5もしくは平滑コ
ンデンサ4が破損することから保護することが目的であ
る。
【0122】第1の電圧レベルは、第2の電圧レベルよ
りも低い値に設定する。この第1の電圧レベルは、過大
電圧によってスイッチ素子5もしくは平滑コンデンサ4
が破損することから保護することが目的ではない。この
第1の電圧レベルは、負荷が必要とする直流電圧値より
も多少大きい値として設定し、スイッチ素子5もしくは
平滑コンデンサ4が破損するレベルに達する前に、一時
的に過大電圧から回路全体を保護するものである。
【0123】次に、保護手段17の動作を図16のフロ
ーチャート図により説明する。まず、スイッチ素子5の
動作中で(S51)、キャリア開始時刻でない場合に
(S52)、電圧レベル設定器61にて設定された第1
の電圧レベルと直流電圧値とを比較器14にて比較し、
第1の電圧レベルよりも高い電圧値が出力されていた場
合(S53)、スイッチ素子5の動作を停止するため、
動作遮断器15にて、遮断信号をドライバ12へ出力す
る。そして、スイッチ素子5の動作を停止させる(S5
4)。第1の電圧レベルよりも電圧値が低い場合、保護
動作は行わない。
【0124】この遮断動作は、次のキャリア周期が始ま
るまで、続けられる。すなわち、同一キャリア内では、
一度スイッチ素子5の動作を停止した場合、スイッチ素
子5は停止したままになる。
【0125】この遮断動作の解除は、キャリア周期の始
まる時刻に同期して(S52)、PWM制御器11から
遮断解除器16へ信号が入力される。遮断解除器16
は、キャリア周期毎に動作遮断器15の遮断動作を解除
する(S55)。この一連の動作の様子を示す波形は、
実施の形態1の図5に示すものと同じであり、図5
(b)に示す第1の電圧レベル保護信号が出力される
と、図5(a)に示すPWM制御器11の動作信号が出
力されていても、図5(e)に示すスイッチ素子5への
動作信号は、スイッチ素子5が動作しないように入力さ
れる。そして、図5(a)に示すPWM制御器11から
の動作信号のキャリア1周期の開始時刻毎に出力される
図5(c)に示す第1の電圧レベル保護解除信号により
スイッチ素子5の動作を開始する。
【0126】このようにして、第1の電圧レベルを超え
た場合は、PWM制御しているそのキャリア周期の残り
の時間だけスイッチ素子5の動作を停止する。
【0127】次に、第2の電圧レベルでの停止について
説明する。第1の電圧レベルにて、スイッチ素子5の動
作を一時的に停止しているので、正常にPWM制御器1
1がスイッチ素子5を制御していれば、出力する直流電
圧は、第2の電圧レベルに達することは、論理上あり得
ない。しかしながら、PWM制御装置に接続されている
負荷7が動作していない場合、平滑コンデンサ4に貯え
られた電荷が放電されずに、第1の電圧レベルを超えて
からスイッチ素子5の動作を停止するまでのわずかな時
間中にて、少しづつ平滑コンデンサ4に電荷が貯えられ
ていく。この積み重ねによって、第2の電圧レベルを直
流電圧が超えてしまうことがある。
【0128】ここで、第2の電圧レベルを超えてしまう
場合、前記のように負荷7が動作していない場合か、も
しくは、PWM制御器11もしくは直流電圧検出器9な
どの不具合である可能性の場合であるので、PWM制御
装置を動作させる必要がない。
【0129】そこで、第2の電圧レベルを超えた場合
(S56)、図5(d)に示すとおり、遮断解除器16
にて、キャリア周期開始時刻でのスイッチ素子5の遮断
動作を解除することはできない。動作遮断器15から第
2の電圧レベルであることを示す信号がPWM制御器1
1へ入力され、図5(a)に示すPWM制御器からの動
作信号が停止(S57)される。その後、遮断解除器1
6にてスイッチ素子5の停止動作を解除させる(S5
8)。
【0130】または、例えば、装置に故障診断モードな
どが付加されていて、故障でないことが明らかになった
場合にのみスイッチ素子5の停止動作を解除する(S5
8)ようにする。
【0131】なお、図16において、第1の電圧レベル
にてPWM制御器11からスイッチ素子5の動作信号を
キャリア周期内のみスイッチ動作を停止することを遮断
とし、第2の電圧レベルにて、スイッチ素子5のスイッ
チ動作を連続的に停止させることを停止としている。
【0132】以上のようにして、第1の電圧レベルと第
2の電圧レベルを設けて、スイッチ素子5を始めとする
力率改善回路をできる限り停止させずに保護するわけで
あるが、力率改善回路の動作を停止することを避けるの
は、負荷としてインバータが接続されていた場合、前に
述べた課題でのインバータに発生する不具合の他に、次
のような理由もある。
【0133】図15に示すような回路構成をするPWM
制御装置に、負荷としてモータを駆動するインバータが
接続されている場合、モータ負荷は、必要最低限の印加
電圧にて動作させることによって、高効率運転できる。
それは、インバータでのキャリア周波数成分に依存する
損失が低減されるからである。そのため、インバータに
入力される直流電圧とインバータから出力される交流電
圧の比率は、できる限り1に近いほうが、よりモータを
高効率運転できるので、望ましい。
【0134】従って、保護が必要とするレベルでない第
1の電圧レベルにて、インバータへ入力される直流電圧
を制限することによって、モータを駆動するインバータ
が負荷として接続されている場合、負荷を高効率に運転
することができる。また、本実施の形態にて述べている
力率改善回路においても、昇圧するレベルを低くしたほ
うが、より高効率になるので、2重の高効率の効果があ
る。
【0135】さらに、モータは、発生トルクと回転数に
応じて、必要とする印加電圧が変化するため、インバー
タの運転状態に応じて、第1の電圧レベルを変化させる
ことにより、一定の第1の電圧レベルによる運転よりも
高効率運転が可能となる。
【0136】以上のように、スイッチ素子5が破損する
レベルではない第1の電圧レベルにて、一時的にスイッ
チ素子5を停止させるような保護動作をする保護手段1
7を設けることによって、力率改善回路の動作を停止す
ることなく、過電圧から力率改善回路を保護することが
可能となり、信頼性の高い力率改善回路を提供すること
が可能となる。
【0137】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0138】また、第1の電圧レベルを設定することに
よって、必要最低限の直流電圧値での動作になるので、
モータを駆動するインバータが負荷の場合、モータを高
効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率にて動作
させることができる。また、第2の電圧レベル以上のと
きは、スイッチ素子5の動作を停止したままとして、ス
イッチ素子が破損するのを防ぐことができる。
【0139】実施の形態9. 本実施の形態は、実施の形態5における図9で、電流レ
ベル設定器13を電圧レベル設定器に代え、比較器14
には電圧検出器9の信号を入力した構成としたものであ
る。図17は、この発明の実施の形態9を示すPWM制
御装置の保護回路のブロック図である。図において、実
施の形態8の図15と同一または相当部分には同じ符号
を付し、説明を省略する。18は第1の電圧レベルを超
えた場合に、PWM制御器11の制御ゲインを調整する
制御ゲイン調整器である。また、図における動作遮断器
51は、本実施の形態では、第1の電圧レベルを超えた
場合においてスイッチ素子5の動作を遮断するものでは
なく、第2の電圧レベルを超えた場合に、スイッチ素子
5を停止する働きをする。
【0140】次に、本実施形態における動作を図18の
フローチャートにより説明する。まず、PWM制御器1
1にてスイッチ素子5を動作させる(S61)。そし
て、直流電圧検出器9にて検出された直流電圧は、比較
器14にて第1の電圧レベルと比較される(S62)。
第1の電圧レベルよりも検出される直流電圧が小さい場
合は、PWM制御器11での制御ゲインは、変更されず
に、力率改善回路は動作する。しかし、第1の電圧レベ
ルよりも検出される直流電圧が大きい場合、制御ゲイン
調整器18は、PWM制御器11の制御ゲインを低下さ
せて、スイッチ素子5をPWM動作させる(S63)。
【0141】次に、直流電圧検出器9で検出された直流
電圧は、比較器14にて第2の電圧レベルと比較される
(S64)。動作遮断器51は、第2の電圧レベルを超
えた場合に、ドライバー12にスイッチ素子5の動作を
停止するよう信号を出力する(S65)。第2の電圧レ
ベルを超えた場合の動作遮断は、PWM制御器11にて
スイッチ素子5の動作停止中にのみ遮断解除器16にて
解除される(S66)。
【0142】これは、PWM制御器11からスイッチ素
子5への動作信号が出力されているときに、遮断動作を
解除してしまうと、第2の電圧レベルを超えて停止した
意味がなくなるためである。
【0143】以上のように、第1の電圧レベルを超えた
場合に、PWM制御器11の制御ゲインを低下させるの
で、スイッチ素子5を動作させるPWM信号が減少し、
従って、スイッチ素子5のオン動作が低減され、直流電
圧が低下する。
【0144】また、制御ゲインが低下するので、出力す
る直流電圧が安定して電圧リップルが低下することで、
制御系も安定して、力率改善回路の動作を停止すること
なく、過電圧から力率改善回路を保護することが可能と
なり、信頼性の高い力率改善回路を提供することができ
る。
【0145】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0146】また、制御ゲインを低下させた後、負荷7
が軽負荷となり、第1の電圧レベルより検出電圧値が大
幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇させて、制
御系の応答性を早めても、なんら問題はない。
【0147】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0148】実施の形態10. 本実施の形態は、実施の形態6における図12で、電流
レベル設定器13を電圧レベル設定器に代え、比較器1
4には電圧検出器9の信号を入力した構成としたもので
ある。図19は、この発明の実施の形態10を示すPW
M制御装置の保護回路ブロック図である。図において、
実施の形態9の図17と同一または相当部分には、同じ
符号を付し、説明を省略する。図において、62は比較
器14にて第1の電圧レベルよりも検出電圧が大きいと
きに、PWM制御器11の指令電圧に対し、補正を加え
る補正器である。
【0149】次に、本実施形態における動作を図20の
フローチャートにより説明する。まず、PWM制御器1
1にてスイッチ素子5を動作させる(S71)。そし
て、直流電圧検出器9にて検出された直流電圧は、比較
器14にて第1の電圧レベルと比較される(S72)。
第1の電圧レベルよりも検出される直流電圧が小さい場
合は、PWM制御器11での制御ゲインは、変更されず
に、力率改善回路は動作する。しかし、第1の電圧レベ
ルよりも検出される直流電圧が大きい場合、補正器20
は、PWM制御器11に補正値を加えて、スイッチ素子
5をPWM動作させる(S73)。
【0150】次に、直流電圧検出器9で検出された直流
電圧は、比較器14にて第2の電圧レベルと比較される
(S74)。動作遮断器51は、第2の電圧レベルを超
えた場合に、ドライバー12にスイッチ素子5の動作を
停止するよう信号を出力する(S75)。第2の電圧レ
ベルを超えた場合の動作遮断の解除は、PWM制御器1
1にてスイッチ素子5の動作停止中にのみ遮断解除器1
6にて解除される(S76)。
【0151】これは、PWM制御器11からスイッチ素
子5への動作信号が出力されているときに、遮断動作を
解除してしまうと、第2の電圧レベルを超えて停止した
意味がなくなるためである。
【0152】PWM制御器11は、目標とする指令電圧
に直流母線電圧になるよう制御しているので、第1の電
圧レベルが目標とする指令電圧値よりも高い場合、第1
の電圧レベルを超えることはない。しかしながら、実際
の直流電圧は第1の電圧レベルを超えているので、PW
M制御器11に補正値を加え、PWM制御器11の目標
とする指令電圧値を低下させることにより、実際の直流
電圧値を低下させようとするものである。
【0153】以上のようにして、PWM制御器11の指
令電圧値が低下するので、出力する直流電圧が低下し、
従って力率改善回路の動作を停止することなく、過電圧
から力率改善回路を保護することが可能となり、信頼性
の高い力率改善回路を提供することができる。
【0154】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0155】また、補正器62にて指令電圧値に補正を
加えたが、指令電流値に補正を加えても、直流電圧値は
低下するので、指令電流値に補正を加えてもなんら問題
はない。
【0156】また、補正値を加えた後、負荷7が軽負荷
となり、第1の電圧レベルより検出電圧値が大幅に小さ
くなったときに、加えた補正値を減じて、制御系の補正
状態をなくしても、なんら問題はない。
【0157】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0158】実施の形態11. 本実施の形態は、実施の形態2における図6で、電流レ
ベル設定器13を電圧レベル設定器に代え、比較器14
には電圧検出器9の信号を入力した構成としたものであ
る。図21は、この発明の実施の形態11を示すPWM
制御装置の保護回路のブロック図である。図において、
実施の形態8の図15と同一または相当部分には同じ符
号を付し、説明を省略する。図における制御ゲイン調整
器63は、第1の電圧レベルを超えた場合に、PWM制
御器11の制御ゲインを調整するものではなく、あらか
じめ決められた期間、連続して第1の電圧レベルを超え
た場合に、PWM制御器11の制御ゲインを調整するも
のである。
【0159】次に、保護回路17の動作を図22のフロ
ーチャート図により説明する。第1の電圧レベルに直流
電圧が達した場合の動作(S81〜S84、S87)
は、実施の形態8の図16に示す動作(S51〜S5
4、S55)と同様であり、また、第2の電圧レベルに
電圧値が達した場合の動作(S88〜S90)は、実施
の形態8の図16に示す動作(S56〜S58)と同様
であり、実施の形態1と動作の異なる点は、第1の電圧
レベルに達する電圧がある期間、連続して検出される場
合(S85)、制御ゲイン調整器63により、PWM制
御器11の制御ゲインを低下させる(S86)点であ
る。
【0160】第1の電圧レベルを超える電圧値が連続し
て検出されるということは、PWM制御器11の制御ゲ
インが大きすぎて、電圧に過大なリップルがのっている
可能性が高い。そこで、例えば、電源半周期の25%程
度の時間中、第1の電圧レベルを超える過電圧が、連続
して検出される場合、PWM制御器11の制御ゲインを
低下させ、制御によって生じる電圧のリップルを抑制す
ることがこの目的である。
【0161】また、低下させる制御ゲインであるが、現
状の制御ゲインの5%程度を低下させる。ここで、3%
でも10%でもよいのであるが、急激に制御ゲインを低
下させると一時的ではあるが、必要とする直流電圧値よ
りも低下してしまい、例えば、負荷としてモータが接続
されているインバータが接続されている場合、モータへ
の印加電圧が不足して、モータが必要回転数に達しなく
なる恐れがある。また、低下させる制御ゲインが小さす
ぎると、制御ゲイン低下の効果が現れにくい。
【0162】ここで、制御ゲインは、一般的には、S/
W内の演算に使用されており、演算処理上のゲイン係数
を変更することによって制御ゲインの低下は実現でき
る。
【0163】以上のように、制御ゲイン調整器63を追
加することによって、目標とする電圧値に応じた制御ゲ
インへ変更可能となり、直流電圧のリップルが低減でき
るので直流電圧検出器9にて検出される直流電圧も第1
の電圧レベルを超えなくなり、また、保護手段17にて
スイッチ素子5の動作を停止させなくなるので、発明の
実施の形態8で説明した技術よりも、制御系が安定し、
より安定した直流電圧を負荷7へ供給可能となる。
【0164】さらに、保護手段17によるスイッチ素子
5の動作禁止がなくなるので、保護手段17の動作によ
って、歪んでしまった入力電流をより正弦波状に近づけ
ることが可能となり、よりいっそうの力率改善に寄与す
る。
【0165】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0166】また、制御ゲインを低下させた後、負荷7
が軽負荷となり、その結果、第1の電圧レベルより検出
電圧値が大幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇
させて、制御系の応答性を早めても、なんら問題はな
い。
【0167】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0168】さらに、図22に示したフローチャート
は、実施の形態8に示したものへ適用することを考慮し
たものであるが、S84を実施の形態10に示したよう
に第1の電圧レベルを超えた場合にPWM制御器11へ
補正値を加えるような構成であっても、同様な効果があ
ることはいうまでもない。この場合、第2の電圧レベル
に電圧値が達した場合の動作(S88〜S90)が、実
施の形態10の図20に示す動作(S74〜S76)と
同様となるので、本実施形態11と動作の異なる点は、
第1の電圧レベルに電圧が達した場合の動作である(S
82、S87は不要)。
【0169】実施の形態12. 図23は、この発明の実施の形態12を示すPWM制御
装置の保護回路のブロック図である。図において、実施
の形態11の図21と同一または相当部分には同じ符号
を付し、説明を省略する。図における補正器64は、あ
らかじめ決められた期間、連続して第1の電圧レベルを
超えた場合に、PWM制御器11の制御ゲインを低下さ
せる制御ゲイン調整器ではなく、PWM制御器11に補
正値を加えるものである。
【0170】本実施の形態での保護回路17の動作は、
実施の形態11とほぼ同一で、異なる点は、連続してあ
らかじめ定められた期間、第1の電圧レベルを超えた場
合に、実施の形態11での制御ゲインを低下させるので
はなく、補正値を加えるよう動作する点である。本実施
の形態では、図22のフローチャートにおいて、S86
が、制御ゲイン低下ではなく、補正値を加えるとなる。
このようにして、直流電圧を安定化して、PWM制御装
置の動作を停止することなく、過電圧からPWM制御装
置を保護するものである。
【0171】以上のように、補正器64を追加すること
によって、PWM制御器11の指令電圧値が低下するの
で、出力する直流電圧が低下し、従って力率改善回路の
動作を停止することなく、過電圧から力率改善回路を保
護することが可能となり、信頼性の高い力率改善回路を
提供することができる。
【0172】さらに、保護手段17によるスイッチ素子
5の動作禁止が低減されるので、保護手段17の動作に
よって、歪んでしまった入力電流をより正弦波状に近づ
けることが可能となり、よりいっそうの力率改善に寄与
する。
【0173】また、補正器64にて指令電圧値に補正を
加えたが、指令電流値に補正を加えても、直流電圧値は
低下するので、指令電流値に補正を加えてもなんら問題
はない。
【0174】また、補正値を加えた後、負荷7が軽負荷
となり、第1の電圧レベルより検出電圧値が大幅に小さ
くなったときに、加えた補正値を減じて、制御系の補正
状態をなくしても、なんら問題はない。
【0175】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0176】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0177】実施の形態13. 実施の形態13は、実施の形態9におけるPWM制御器
11がPI制御部を備えている場合に、ゲインを変化さ
せる具体的な方法を示すものである。
【0178】保護回路17の構成は、実施の形態9の図
17と同じであり、図24は、PWM制御器11のPI
制御部を示す制御ブロック図である。図において、直流
電圧を制御するための電圧のPI制御と入力電流を制御
するためにPI制御の2つの制御ブロックからなる。
【0179】まず、PI制御を用いた場合の力率改善回
路の制御について説明する。図15における直流電圧検
出器9にて検出された直流電圧値と入力電流検出器8に
て検出された入力電流値、および、位相検出器10で検
出された位相と同位相のsinカーブが図24に使用さ
れる。
【0180】図24における電圧のPI制御であるが、
まず、PWM制御器11に格納されている目標とする直
流電圧指令値と直流電圧検出値との差分が算出され、算
出した差分を電圧の比例ゲインKv1と乗算した値が比例
項となる。また算出された差分を電圧の積分ゲイン値K
v2と乗算し、その値と前回までの乗算値の加算値とを加
算した値が積分項となる。この比例項と積分項を加算し
た値がPI制御の制御出力値であり、以上のような制御
出力値によって制御することがPI制御であることは、
一般的に知られてる。
【0181】ここで、電圧のPI制御での出力値は、掛
け算器にて、sinθと掛け算される。この掛け算器の
出力結果が、目標とする電流の指令値となる。このsi
nカーブは、交流電源1の電圧位相を検出する位相検出
器10によって、電圧位相と同位相のsinカーブとな
る。
【0182】この掛け算器にて出力される電流指令値と
入力電流検出器8にて検出された入力電流検出値とが電
流のPI制御で使用される。電流のPI制御も電圧のP
I制御と同様に、電流指令値と電流検出値との差分から
図24に示すとおり、比例成分と積分成分が算出され、
それらの和から、スイッチ素子5をPWM制御するPW
M出力値を得る。このPWM出力値は、図17における
ドライバー12に入力され、スイッチ素子5を動作させ
る。
【0183】ここでの動作は、図18のフローチャート
と同様であり、PWM制御器11の制御ゲインを低下さ
せる(S63)方法であるが、前述のとおり、制御ゲイ
ンを5%程度低下させる。ここで、図24に示した制御
ゲイン値は、Kv1、Kv2、Ki1、Ki2と4個あり、少な
くとも1つ以上のゲイン値を低下させる。
【0184】すなわち、低下させることが可能な制御ゲ
イン値が2個以上ある場合、どちらか一方または両方と
も低下させるものである。
【0185】また、低下させる制御ゲインは、図24に
示すとおり電圧のPI制御と電流のPI制御のゲイン値
があるが、どちらか一方または両方の制御ゲイン値を低
下させてもよい。
【0186】また、PゲインおよびIゲインの少なくと
も一方を低下させてもよいが、Pゲインのほうが即効性
が高いので、Pゲインを下げるほうが、ゲイン低下の効
果が現れるのが早い。
【0187】さらに、本実施の形態13では、実施の形
態9に適用して説明したが、制御ゲイン調整器を含む実
施の形態ならば、どの実施の形態に適用しても、同様な
効果があることはいうまでもない。
【0188】以上のように、制御ゲインを調節すること
によって、目標とする電圧値に応じた制御ゲインへ変更
可能となり、直流電圧のリップルが低減できるので直流
電圧検出器9にて検出される直流電圧も第1の電圧レベ
ルを超えなくなり、また、保護手段17にてスイッチ素
子5の動作を停止させなくなるので、発明の実施の形態
8で説明した技術よりも、制御系が安定し、より安定し
た直流電圧を負荷7へ供給可能となる。
【0189】さらに、保護手段17によるスイッチ素子
5の動作禁止がなくなるので、保護手段17の動作によ
って、歪んでしまった入力電流をより正弦波状に近づけ
ることが可能となり、よりいっそうの力率改善に寄与す
る。
【0190】また、制御ゲインを低下させた後、負荷7
が軽負荷となり、その結果、第1の電圧レベルより検出
電圧値が大幅に小さくなったときに、制御ゲインを上昇
させて、制御系の応答性を早めても、なんら問題はな
い。
【0191】さらに、接続されている負荷量に応じて第
1の電圧レベルを変化させても、なんら問題はない。
【0192】さらに、図24に示すPI制御にて構成さ
れるPWM制御器11に、補正値を加える場合の制御ブ
ロック図を図25に示す。図25には、電圧の指令値に
補正を加える構成をとっているが、電流の指令値に補正
値を加えるような構成にしても同様な効果があることは
いうまでもない。
【0193】実施の形態14.図26、図27はこの発
明の実施形態14を示すPWM制御装置の電源回路およ
びその保護回路のブロック図である。図において、実施
の形態8の図15と同一または相当部分には同じ符号を
付し、説明を省略する。図における負荷量調節器65
は、第1の電圧レベルを超えた場合に、PWM制御装置
が接続している負荷へ負荷量を増加するような信号を出
力するものである。
【0194】次にPWM制御装置の直流電圧と、PWM
制御装置に使用されている平滑コンデンサ4への充電、
放電の様子について説明する。PWM制御装置に接続さ
れている負荷7は、PWM制御装置が動作していれば、
必要とする電力を平滑コンデンサ4から供給されること
になる。それは、PWM制御装置が昇圧動作をしている
ので、交流電源1から平滑コンデンサ4へ充電できない
ためである。
【0195】従来の技術でも述べたように、昇圧する直
流電圧、言い換えれば、平滑コンデンサ4への充電は、
リアクトル3に貯えられたエネルギーによって行われる
のである。そのため、平滑コンデンサ4へ貯えられる電
力と負荷7にて消費される電力とが平衡状態になる直流
電圧で、PWM制御装置は安定することになる。
【0196】PWM制御装置の直流電圧の制御は、リア
クトル3に貯えられるエネルギー量を制御することによ
って、直流電圧を任意の値に制御している。ここで、P
WM制御装置の負荷7の負荷量が急激に減少した場合、
エネルギー量が制御系の応答についてこず、平滑コンデ
ンサ4の充放電の電力は、不平衡状態となる。そのた
め、直流電圧が任意の値に制御しきれずに高電圧となっ
てしまうが、時間経過ともに、エネルギー量が平衡状態
となって、PWM制御装置は安定状態になる。
【0197】しかしながら、高電圧になる際に、スイッ
チ素子5もしくは平滑コンデンサ4の耐圧以上のレベル
にまで直流電圧が上昇する場合、PWM制御装置を保護
する必要がある。この場合、リアクトル3から平滑コン
デンサ4へのエネルギー供給を停止することは、回路構
成を変更しない限り不可能であるため、スイッチ素子5
の動作を停止して、リアクトル3へのエネルギーの供給
を停止して、PWM制御装置からエネルギーを放出して
しまうか、または、スイッチ素子5の動作は停止せず、
平滑コンデンサ4のエネルギーを必要以上に放出してし
まうかのいずれかの方法にて過電圧から回避しなければ
ならない。
【0198】スイッチ素子5の動作停止を限りなく少な
くして、過電圧から回避する方法は、前述までの実施の
形態にて述べたとおりで実現可能である。本実施の形態
では、平滑コンデンサ4から必要以上にエネルギーを放
出し、平滑コンデンサ4の両端電圧を放電することによ
って直流電圧を低下させる方法について述べる。
【0199】図26の動作を説明する。直流電圧検出器
9にて検出された直流電圧値と電圧レベル設定器61に
て設定された第1の電圧レベルとを比較器14にて比較
する。第1の電圧レベルより検出された直流電圧値のほ
うが高い場合、負荷量調節器65にて負荷7へ負荷量を
増加するように出力する。
【0200】平滑コンデンサ4からエネルギーを放出す
るには、負荷7にて消費する以外に方法はない。そこ
で、直流電圧値が、目標とする値よりも高い場合、負荷
量を増加することによって、平滑コンデンサ4に貯えら
れている電荷を放出して、直流電圧を放電して、直流電
圧値を低下させ、PWM制御装置を保護するものであ
る。
【0201】また、第1の電圧レベルを超えた後、負荷
7の負荷量を増加して過電圧から回路を保護しようとす
るが、負荷量を増加させても直流電圧が低下しない場
合、直流電圧は、スイッチ素子5の動作が停止していな
いため、リアクトル3へエネルギーは供給され続けてい
るので、いずれ第2の電圧レベルを超える。
【0202】第2の電圧レベルを超えた場合、比較器1
4から信号が出力されて、動作遮断器51の信号にて、
ドライバー12はスイッチ素子5を停止させる。PWM
制御器11からスイッチ素子5の動作信号が停止した
後、遮断解除器16から動作遮断を解除する信号が出力
される。
【0203】この一連の動作は、実施の形態9の図18
のフローチャートのS14〜S16の動作と同一であ
る。
【0204】また、負荷7の負荷量を増加して、平滑コ
ンデンサ4から放電する現実的な方法であるが、負荷7
として、例えば、モータ負荷を駆動するインバータな
ど、電子的に負荷量を制御可能な負荷であれば、実現可
能である。
【0205】図27は、負荷7としてモータ負荷23を
伴ったインバータ25が接続されている場合のブロック
図である。インバータ25のインバータ制御器21は、
負荷量調節器65の出力信号を受け、インバータ25に
接続されているモータ負荷23を増加させるように動作
する。
【0206】インバータ制御器21での負荷量の増加方
法であるが、例えば、モータ負荷23として3相のDC
ブラシレスモータが接続されている場合、インバータ制
御器21はモータ負荷23を動作させるためにモータ負
荷23の巻線に印加する3相分の電圧と周波数を制御し
ている。さらに、モータ負荷23へ印加させる電圧は3
相分あり、各相毎の通電位相をもインバータは制御して
いる。
【0207】この切り換える通電位相の角度をインバー
タ制御器21は制御しているが、この通電位相角を遅ら
せることによって、モータ負荷23は、負荷量が増加す
る。これは、通電位相角を遅らせると、モータの効率が
低下するためで、モータ負荷23の負荷が一定であれ
ば、一定の電力を出力するので、効率が低下すると、モ
ータ負荷23の入力電力が増加する。言い換えれば、イ
ンバータ25の出力電力が増加するのである。
【0208】インバータ25の出力電力が増加するの
で、PWM制御装置の負荷量が増加したことになり、負
荷量が増加したことによって、直流電圧が放電され、過
電圧からPWM制御装置を保護することが可能となる。
【0209】以上のようにして、第1の電圧レベルを検
出した直流電圧が超えた場合、PWM制御装置に接続し
ている負荷の負荷量を増加させることによって、直流電
圧を放電し、PWM制御装置の動作を停止することな
く、過電圧からPWM制御装置を保護することが可能と
なり、信頼性の高いPWM制御装置を提供することがで
きる。
【0210】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0211】また、直流電圧を放電した後、PWM制御
装置に接続している負荷の負荷量を第1の電圧レベルに
達して負荷量を増加する以前の負荷量に戻しても、PW
M制御装置のエネルギー量は、出力量に応じた入力量に
制御可能となるので、負荷量を元の状態に戻しても問題
がないことはいうまでもない。
【0212】さらに、例えば、電子制御しているインバ
ータが負荷7の場合、負荷量調整器65から負荷量増加
の信号がなくなった場合、インバータ制御器21は、本
来制御するべき負荷状態へ自動復帰するので、PWM制
御装置より復帰するための信号を送らなくてもよい。
【0213】さらに、本実施の形態に述べたインバータ
負荷の場合に、通電位相角を遅らせることによって負荷
量を増加させたが、モータ負荷の回転数を増加して負荷
量を増加させても放電しても同様な効果があることはい
うまでもない。
【0214】さらに、本実施の形態に述べたインバータ
負荷の場合に、通電位相角を遅らせることによって負荷
量を増加させたが、モータ負荷への印加電圧を増加して
負荷量を増加させて放電しても同様な効果があることは
いうまでもない。
【0215】実施の形態15. 図28は、この発明の実施形態15を示すPWM制御装
置の電源回路およびその保護回路のブロック図である。
図において、実施の形態14の図27と同一または相当
部分には同じ符号を付し、説明を省略する。図におい
て、15は比較器14での結果によりスイッチ素子5の
動作を遮断させる動作遮断器であり、これは、実施の形
態8の図15と同一のものである。
【0216】次に、図28における動作を説明する。第
1の電圧レベルと検出された直流電圧値を比較するの
は、実施の形態14と同一である。検出された直流電圧
値が第1の電圧レベルを超えた場合、負荷量調節器65
は負荷として接続しているインバータ25での負荷量を
増加させるように信号を出力する。それと同時に、動作
遮断器15は、そのキャリア内のスイッチ素子5の動作
を遮断する。また、検出された直流電圧値が第2の電圧
レベルを超えた場合、スイッチ素子5を動作しないよう
停止させる。これらは、実施の形態8と同一の動作であ
る。
【0217】以上のように、スイッチ素子5の動作を遮
断しつつ、直流電圧を放電することによって、よりいっ
そう、直流電圧を低下させることが可能となる。その結
果、PWM制御装置の動作を停止することなく、PWM
制御装置を過電圧から保護でき、かつ、実施の形態8で
述べた方式よりも迅速に過電圧から回避可能となるの
で、よりいっそう信頼性の高いPWM制御装置を提供で
きる。
【0218】さらに、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0219】また、実施の形態9から13で述べた保護
方法と実施の形態14で述べた放電方法とを組み合わせ
て実施したとしても、本実施の形態15と同様な効果が
あることはいうまでもない。
【0220】実施の形態16. 本実施の形態は、実施の形態1における図1に示したリ
アクトル3を過電流が発生しにくい構成とし、電流レベ
ル設定器13等の機能を変えたものである。図29は、
この発明の実施の形態16を示すPWM制御装置の保護
回路のブロック図、図30は入力電圧と電流の波形図、
図31はリアクトルの斜視図、図32は図31の組合わ
せを示す図、33はリアクトルの枠状コア平面図であ
る。図29において、実施の形態1の図1と同一または
相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。66は
一定の電流レベルを設定する電流レベル設定器、67は
PWM制御をしている電源回路のスイッチ素子5を保護
する保護回路である。
【0221】図31、32において、71は横枠コア、
72は縦枠コア、71aは薄厚のコア材、73はギャッ
プ、74は巻線である。図に示すように、直方体の横枠
コア71、縦枠コア72を各々2ヶずつ組み合わせるこ
とによってリアクトルの枠状コア75を形成し、横枠コ
ア71、縦枠コア72の4箇所の接続部分にギャップ7
2を設ける。この接続部は、例えば、一定の厚さの非磁
性体のシート(図示せず)を接続部に挿入してギャップ
73を設け、接続部の固定は、コの字形状の固定板(図
示せず)で、横枠コア71と縦枠コア72の接続部を覆
つてかしめて固定する。
【0222】次に、動作について説明する。力率改善回
路においては、まず、スイッチ素子5をオフ・オフする
ことにより、リアクトル3に貯えられるエネルギーが変
化し、リアクトル3に貯えられているエネルギー量に応
じた電圧がリアクトル3の両端に発生し、交流電源1の
電圧とリアクトル3の両端電圧の加算値が平滑コンデン
サ4に充電される。そして、PWM制御器11は、入力
電流の正弦波の振幅値を変化させることによって、入力
電流を正弦波状にし、直流電圧を任意の値に制御するよ
うにスイッチ素子5をPWM制御する。
【0223】リアクトル3は、昇圧に寄与し、かつ、電
流を平滑する役目を持っており、電流容量が大きくなれ
ばなるほど、インダクタンス値の小さいものとなる。そ
して、インダクタンス値が小さくなると、リアクトル3
は、飽和しやすくなる。リアクトル3が飽和した場合、
リアクトル3として機能しなくなり、抵抗と同等な負荷
となってしまう。
【0224】このリアクトル3の飽和している時に、ス
イッチ素子5をオンすると、抵抗と化したリアクトル3
で、電源短絡している状態と同じなので、図30(a)
に示す入力電圧に対し、図30(b)に示すような急峻
で大きな電流が回路上を流れる。そして、リアクトル3
が飽和状態から脱すると、通常動作と変わりない動作へ
戻る。
【0225】保護回路67は、この過電流からスイッチ
素子5を保護するのであるが、実施の形態1の保護回路
17の電流設定器13では、第1、第2の電流レベルを
設定した。第2の電流レベルは、スイッチ素子5が破損
しない最大電流値を設定し、スイッチ素子5が破損する
ことから保護するものである。そして、第1の電流レベ
ルは、第2の電流レベルよりも低く、負荷の最大定格電
流値よりも多少大きい値を設定し、スイッチ素子5が破
損するレベルに達する前に、一時的に過大電流から回路
全体を保護するものであり、また、リアクトル3が飽和
状態となった場合に、スイッチ素子5がオンすることを
防ぎ、かつ、力率改善回路の動作を停止させないように
設定するものである。
【0226】前述のように、リアクトルが飽和して突発
的な過電流が力率改善回路に流れ、スイッチ素子5が破
損しない最大電流値(実施の形態1の第2の電流レベ
ル)を超えた場合、スイッチ素子5の動作が停止してし
まい、直流電圧が低下してしまう。そこで、本実施の形
態では、図31に示すような構成としてリアクトル3の
飽和による突発的な過電流が発生しないようにし、過電
流を防ぐものである。従って、本実施の形態の保護回路
67においては、電流レベル設定器66は実施の形態1
の第1の電流レベルは設定せず、第2の電流レベルに相
当するスイッチ素子5が破損しない最大電流値を一定の
電流レベルとして設定した。
【0227】図31に示したリアクトルの構成により、
設けられた各々のギャップ73の全ギャップ量が大き
く、リアクトル3の直流重畳特性が向上し、突発的な過
電流を抑制するのであるが、リアクトル3の枠状コア7
5の接続部分は4箇所であるが、リアクトルの枠状コア
75全ギャップ量は、ギャップ73の1ヶあたりのギャ
ップ量とギャップ73の個数との総量となり、ギャップ
73の数が多いほど、1ヶあたりのギャップ量は小さく
てすむ。ギャップ量が小さいと、ギャップ量の誤差も小
さくなり、リアクトルの性能のばらつきを小さくでき
る。
【0228】しかし、従来例の図48に示したようなU
字形のコア76を2ヶ組み合わせるようなリアクトルで
は、ギャップ73が2ヶ所のため、本実施の形態のリア
クトルに対し1ヶあたりのギャップ量は倍になり、ギャ
ップ量のばらつきが大きくなる。
【0229】なお、横枠コア71、縦枠コア72は、薄
厚のコア材71aを積み重ねて積層化して構成し、横枠
コア71、縦枠コア72は各々2ヶずつ組み合わせるこ
とによってリアクトルの枠状コア75を構成している
が、積層した方向の組み合わせであり、図31および図
32では積層が見える面を接続面にしている。しかし、
1枚の薄厚のコア材の面を接続面となるような図34に
示す構成でもよい。しかし、図34に示すような組み合
わせの場合、磁気抵抗が大きくなるので図31および図
32に示すような組み合わせ方法が望ましい。
【0230】また、薄厚のコア材71aを積層化するこ
とによって、横枠コア71、縦枠コア72で発生する渦
電流を抑制する。この渦電流は薄厚のコア材71aの内
部で発生するため、コア材71aは薄ければ薄いほど渦
電流の発生量は少なくなる。そこで、0.2mmの板厚
のコア材よりも薄い板厚のコア材であれば、渦電流の発
生は非常に少なくなり、渦電流によるリアクトルでの損
失が減少するので、リアクトルでの発熱が抑制できる。
発熱によるリアクトルの性能劣化が減少することによっ
て、突発的な過電流を防ぐことが可能となる。特に、力
率改善回路の用途の場合、高周波電流が流れるため、渦
電流が発生しやすく、薄厚コア材71aにて抑制する必
要がある。
【0231】さらに、力率改善回路用途のリアクトルの
横枠コア71、縦枠コア72では、高周波電流による渦
電流のため、低周波用途のものより損失が大きくなる傾
向があるので、できる限り損失を抑え発熱を抑制する必
要がある。そのため、透磁率の高いコア材71aを用
い、横枠コア71、縦枠コア72中での磁界を無視でき
るような磁気回路を構成する必要がある。
【0232】また、薄厚のコア材として、磁束通過にお
ける磁気抵抗が磁束の通過する方向によって変化するよ
うな方向性の性質をもつ磁性体を用いた場合、磁束の流
れる向きを考慮して図32に示すように横枠コア71、
縦枠コア72を配置し、リアクトルを構成する。 薄厚
のコア材71aの方向性の向きを一方向に合わせて積層
し、横枠コア71、縦枠コア72の長辺方向へ流れやす
くなるように横枠コア71、縦枠コア72を構成する。
このように構成された横枠コア71、縦枠コア72を組
み合わせた場合、磁束の流れやすい方向は周回するよう
に配置される。
【0233】ここで、方向性を持たない性質のコア材を
薄厚のコア材71aとして使用しても問題がないことは
いうまでもない。
【0234】さらに図33において、横枠コア71、縦
枠コア72は同一寸法aのものを組み合わせており、そ
れらを組合わたリアクトルにおいて長辺に巻線74を施
してある。横枠コア71、縦枠コア72の形状は、同一
寸法でなくとも問題がないことはいうまでもないが、締
め付け加工する上で、対辺となるコア2組は、同一寸法
となるのが望ましい。さらに、横枠コア71、縦枠コア
72を製造する上で、同一寸法となった方が大量生産し
やすい。
【0235】以上のように構成したリアクトルは、使用
する鉄心を有効に利用し、従来のものよりも小型で高性
能、低損失とすることができ、また、リアクトルの性能
ばらつきも小さくなり、より信頼度が高く、突発的な過
電流から保護することができる。そのため、一時的なス
イッチ素子5の動作遮断を行うための第1の電流レベル
を設定しなくとも、過電流によるPWM制御装置の運転
停止を回避でき、PWM制御装置の信頼性も向上するこ
とができる。さらに、ギャップを巻線内部に挿入しない
構造のため、組立時のギャップのばらつきを目視確認で
き、ばらつきを少なくすることができる。
【0236】なお、本実施の形態では、PWMに流れる
電流検出する電流検出器と、一定の電流レベルに設定す
る電流レベル設定器と、この電流レベル設定器により設
定された一定の電流レベルと前記電流検出器により検出
された電流値とを比較する比較器と、前記検出された電
流値が前記一定の電流レベル以上のときに、前記PWM
制御器の前記スイッチ素子の動作停止を持続する動作遮
断器とを備えたものを示したが、電流に代え電圧として
もよい。
【0237】実施の形態17. 図35は、本発明の実施の形態2を示すリアクトルの枠
状コア75の上面図である。ここで、実施の形態16の
図33では横枠コア71、縦枠コア72の寸法が同一で
あるが、図35では横枠コアの長さをa、横枠コアの接
合面の直交方向の厚さをbとしたときに、縦枠コアの長
さをaー2bとし、上方より見てリアクトルが正方形と
なるようにした。
【0238】図35のように構成する場合は、図33に
示されるものと同一性能を持つようにするには、縦枠コ
ア72の寸法が小さくなった分、厚さを大きくする必要
がある。従って、図33のように構成した場合は、薄型
のスリムな形状のリアクトルとなり、図35のように構
成した場合、図31のように構成されたリアクトルより
も立方体に近くなる。
【0239】どちらにしても、性能的には等価になる
が、容量的に図35のように構成した方が小さくなる場
合がある。リアクトルの仕様によって変化するため、仕
様に応じた形状にすることで、より高性能なリアクトル
をさらに小型化でき安価なリアクトルにて突発的な過電
流を抑制することができる。
【0240】以上のように、リアクトルを小型化でき、
安価なリアクトルにて突発的な過電流を抑制することが
でき、一時的なスイッチ素子5の動作遮断を行うための
第1の電流レベルを設定しなくとも、過電流によるPW
M制御装置の運転停止を回避でき、PWM制御装置の信
頼性も向上することができる。
【0241】実施の形態18. 本実施の形態では、巻線の巻き方に関するものであり、
図36は実施の形態3を示すリアクトルの直列巻線を示
す上面図、図37はリアクトルの並列巻線を示す上面
図、図38はリアクトルの巻線方法を示す回路図であ
る。巻線は、例えば、枠状コア75の対辺である縦枠コ
ア72の各々に巻線を施す。これは、横枠コア71、縦
枠コア72を有効に利用するためで、隣り合った横枠コ
ア71と縦枠コア72で巻線74を施すと巻線の重なり
部分において巻線を施せなくなるからである。
【0242】図36は、縦枠コア72に対し巻線を直列
に巻いた様子を示した図である。また、図37は巻線を
並列に巻いたものである。ここで、巻線の巻き方が直列
か並列かというのは、縦枠コア72に巻線74を施すこ
とによってできるリアクトルを対辺に擁し、直列的にリ
アクトルを接続するか並列的に接続するかということで
ある。その様子を図38に示す。
【0243】図36のように直列に巻いた場合、コア1
ヶあたりの巻数が並列巻と比較して半分ですむため、巻
線74を施した縦枠コア72での発生磁束が並列巻と比
較して半分ですむ。枠状コア75に発生する磁束は理論
上、巻数に比例するので、巻線74を施されたコア1ヶ
あたりでは、並列巻よりも発生磁束は半分で済み、横枠
コア71、縦枠コア72での磁気飽和に対し余裕ができ
る。
【0244】次に、並列巻であるが、並列巻にすること
によって巻線に流れる電流量が半分になり、巻線の抵抗
分に依存する銅損を低減できる。ここで、巻線に流れる
電流量をI、巻線での抵抗分をRとすると銅損Wは、W
=I2 Rで決定する。そのため、電流量が半分になるの
で、直列巻よりも並列巻での損失は理論上、1/4に低
減できる。
【0245】ここで、力率改善回路用途のリアクトルに
は、高周波電流が流れるため、巻線74において、表皮
効果が発生し、巻線74の表面にしか電流が流れなくな
る。そのため、例えば、巻線として丸線を用いた場合、
電流容量に合わせた太い電線を使用するのではなく、多
少細い電線を2重、3重にして巻くのが一般的である。
また、丸線ではなく、電線が平たい平角線と呼ばれる電
線を巻くこともある。
【0246】例えば、空気調和機に使用されている力率
改善回路用途の場合、リアクトルでの損失を極力小さく
する必要があり、かつ、低コストにて実現するため、丸
線にて並列巻にする。
【0247】以上のように、リアクトルの仕様に合わ
せ、巻線の巻き方を変更することによって、更に低損失
で高性能なリアクトルを得ることが可能となり、突発的
な過電流からPWM制御装置を保護することができる。
【0248】実施の形態19. 図39は、実施の形態4を示すリアクトルの枠状コアの
分解斜視図、リアクトルの枠状コアの上面図である。実
施の形態16では横枠コア71、縦枠コア72の接続面
を垂直に接続していたが、図39に示すように横枠コア
71、縦枠コア72の接続面を斜めに切断し、接続する
ものである。
【0249】このように、横枠コア71、縦枠コア72
の接続面を斜めに切断し、横枠コア71、縦枠コア72
を組み合わせることによって磁束を通過しやすくし、磁
気抵抗を低下させるものである。この場合、ギャップ7
3は図40に示すように、横枠コア71、縦枠コア72
間の接続面に入るのでギャップ73も斜めになる。
【0250】本実施の形態に、実施の形態17に示した
ようなリアクトルの枠状コア75を上方よりみて正方形
とするものや、横枠コア71、縦枠コア72のを同一寸
法とする技術を適用してもなんら問題はなく、同様の効
果があることはいうまでもない。
【0251】また、本実施の形態に、実施の形態18に
示すような巻線74の直列巻や並列巻を適用してもなん
ら問題はなく、同様の効果があることはいうまでもな
い。
【0252】以上のようにリアクトルの横枠コア71、
縦枠コア72を斜めに切断し、それらを組み合わせるこ
とにより磁気抵抗が低減でき、さらに低損失なリアクト
ルを得ることができ、PWM制御装置の変換効率が高く
なり、同一負荷量であれば、入力電流を低減できる。そ
のため、リアクトルの飽和による突発的な過電流が起こ
りにくくなり、信頼性の高いPWM制御装置を保護する
ことができる。
【0253】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0254】PWM制御器からの動作信号に基づいて動
作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の保
護回路において、前記PWM制御装置に流れる電流を検
出する電流検出器を備え、一定の電流レベルを設定し、
前記設定された一定の電流レベルと前記電流検出器によ
り検出された電流値とを比較し、前記検出された電流値
が前記一定の電流レベル以上のときに、前記PWM制御
器のキャリアの1周期内で前記スイッチ素子の動作を停
止させ、前記キャリアの各周期を開始するとき毎に、前
記動作遮断状態を解除するので、力率改善回路の動作を
停止することなく、過電流から力率改善回路を保護する
ことができ、信頼性の高い力率改善回路を提供すること
ができる。
【0255】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとを設定設し、前記設定された前記第
1、第2の電流レベルと前記電流検出器により検出され
た電流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第1
の電流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のとき
に、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開
始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除するととも
に、前記検出された電流値が前記第2の入力電流レベル
以上のときに、前記動作遮断状態の解除を禁止するの
で、通常は力率改善回路の動作を停止することなく、過
電流から力率改善回路を保護することができ、さらに、
大きな過電流が発生しても力率改善回路を保護すること
ができ、信頼性の高い力率改善回路を提供することがで
きる。
【0256】さらに、一定の電流レベル以上のときに、
スイッチ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじ
め定めた期間、連続して出力されたるときに、PWM制
御器の制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の
動作遮断状態の回数を減らすので、制御系がより安定
し、より安定した直流電圧を負荷へ供給することができ
る。さらに保護回路の動作によって、歪んでしまった入
力電流を、より正弦波状に近づけることができ、力率を
より一層改善することができる。
【0257】また、第1の電流レベル以上で、前記第2
の電流レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止
させる遮断信号が、あらかじめ定めた期間、連続して出
力されたるときに、PWM制御器の制御ゲインを下げる
ことで、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減ら
すので、制御系がより安定し、より安定した直流電圧を
負荷へ供給することができる。さらに保護回路の動作に
よって、歪んでしまった入力電流を、より正弦波状に近
づけることができ、力率をより一層改善することができ
る。
【0258】
【0259】また、PWM制回器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御。
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとに設定し、前記設定された前記第1、
第2の電流レベルと前記電流検出器により検出された電
流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第1の電
流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のときに、
PWM制御器の制御ゲインを下げ、前記検出された電流
値が前記第2の電流レベル以上のときに、スイッチ素子
の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が
出力されていない場合に、前記動作遮断状態を解除する
ので、制御系が安定して、安定した直流電圧を負荷へ供
給することができる。さらに、力率改善回路の動作を停
止することなく、過電流から力率改善回路を保護するこ
とができ、信頼性の高い力率改善回路を提供することが
できる。
【0260】
【0261】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルとを設定し、前記設定された第1、第2
の電流レベルと前記電流検出器により検出された電流値
とを比較し、前記PWM制御装置の電源電圧の正弦波の
ピ−ク近傍のあらかじめ定められた期間において、前記
検出された電流値が前記第1の電流レベル以上で、前記
第2の電流レベル未満のときにPWM制御器の制御ゲイ
ンを下げ、前記検出された電流値が前記第2の入力電流
レベル以上のときに、スイッチ素子の動作を停止させ、
PWM制御器からの動作信号が出力されていない場合
に、前記動作遮断状態を解除するので、負荷量及び流れ
る瞬時電流値に応じた制御ゲインを設定でき、それによ
って、制御系を安定にし、力率を更に向上させることが
できる。さらに、ピーク電流を抑え、力率改善回路の動
作を停止することなく過電流を防ぐことができ、信頼性
の高い力率改善回路を提供することができる。
【0262】さらにまた、PWM制御器はスイッチ素子
をPI制御にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI
制御のPゲインまたはIゲインの少なくとも一方を低下
させるので、制御系の処理負荷が低減され、S/Wが小
さくなり、よりコストを低減することができる。
【0263】また、PWM制御器はスイッチ素子を電圧
PI制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの低
下は電圧PI制御ゲインまたは電流PI制御ゲインの少
なくとも一方を低下させるので、制御系の処理負荷が低
減され、S/Wが小さくなり、よりコストを低減するこ
とができる。
【0264】
【0265】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置に流れる電
流を検出する電流検出器を備え、第1の電流レベルと第
2の電流レベルを設定し、前記設定された第1の電流レ
ベルと第2の電流レベルと前記電流検出器により検出さ
れた電流値とを比較し、前記検出された電流値が前記第
1の電流レベル以上で、前記第2の電流レベル未満のと
きに、前記PWM制御器の指令電流値または指令電圧値
を下げるように補正値を加え、前記検出された電流値が
前記第2の入力電流レベル以上のときに、スイッチ素子
の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が
出力されていない場合に、動作遮断状態を解除するの
で、通常は力率改善回路の動作を停止することなく、過
電流から力率改善回路を保護することができ、さらに、
大きな過電流が発生しても力率改善回路を保護すること
ができ、信頼性の高い力率改善回路を提供することがで
きる。
【0266】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置から
出力される電圧を検出する電圧検出器を備え、一定の電
圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧レベルと
前記電圧検出器により検出された電圧値とを比較し、前
記検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のとき
に、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開
始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除するので、力
率改善回路の動作を停止することなく、過電圧から力率
改善回路を保護することが可能となり、信頼性の高い力
率改善回路を提供することが可能となる。また、必要最
低限の直流電圧値での動作になるので、モータを駆動す
るインバータが負荷の場合、モータを高効率運転でき、
かつ、PWM制御装置も高効率にて動作させることがで
きる。
【0267】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記キャリアの各周期を開
始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除するととも
に、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以上
のときに、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベ
ル以上のときに、前記動作遮断状態の解除を禁止するの
で、通常は力率改善回路の動作を停止することなく、過
電圧から力率改善回路を保護することができ、さらに大
きな過電流が発生しても力率改善回路を保護することが
でき、信頼性の高い力率改善回路を提供することが可能
となる。また、必要最低限の直流電圧値での動作になる
ので、モータを駆動するインバータが負荷の場合、モー
タを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率に
て動作させることができる。
【0268】
【0269】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、PWM制御器の制御ゲインを下げ、前記検出された
電圧値が前記第2の電圧レベル以上のときに、前記スイ
ッチ素子の動作を停止させ、前記PWM制御器からの動
作信号が出力されていない場合に、動作遮断状態を解除
するので、出力する直流電圧が安定して電圧リップルが
低下して、制御系が安定するので、力率改善回路の動作
を停止することなく、過電圧から力率改善回路を保護す
ることが可能となり、信頼性の高い力率改善回路を提供
することができる。
【0270】
【0271】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置に流
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルを設定し、前記設定された第1、
第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出された電
圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1の電
圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のときに、
前記PWM制御器の指令電流値または指令電圧値を下げ
るように補正値を加え、前記検出された電圧値が前記第
2の電圧レベル以上のときに前記スイッチ素子の動作を
停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が出力され
ていない場合に、動作遮断状態を解除するので、通常は
力率改善回路の動作を停止することなく、過電圧から力
率改善回路を保護することができ、さらに、大きな過電
圧が発生しても力率改善回路を保護することができ、信
頼性の高い力率改善回路を提供することができる。ま
た、必要最低限の直流電圧値での動作になるので、モー
タを駆動するインバータが負荷の場合、モータを高効率
運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率にて動作させ
ることができる。
【0272】また、一定の電圧レベル以上のときに、ス
イッチ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじめ
定められた期間、連続して出力されたときに、PWM制
御器の制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の
動作遮断状態の回数を減らすので、目標とする電圧値に
応じた制御ゲインへ変更可能となり、直流電圧のリップ
ルが低下し、制御系がより安定するため、より安定した
直流電圧が供給可能となる。それにより、歪んでしまっ
た入力電流をより正弦波状に近づけることが可能とな
り、力率をより改善することができる。また、必要最低
限の直流電圧値での動作になるので、モータを駆動する
インバータが負荷の場合、モータを高効率運転でき、か
つ、PWM制御装置も高効率にて動作させることができ
る。
【0273】さらに、第1の電圧レベル以上で第2の電
圧レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させ
る遮断信号が、あらかじめ定められた期間、連続して出
力されたときに、PWM制御器の制御ゲインを下げるこ
とで、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らす
ので、目標とする電圧値に応じた制御ゲインへ変更可能
となり、直流電圧のリップルが低下し、制御系がより安
定するため、より安定した直流電圧が供給可能となる。
それにより、歪んでしまった入力電流をより正弦波状に
近づけることが可能となり、力率をより改善することが
できる。また、必要最低限の直流電圧値での動作になる
ので、モータを駆動するインバータが負荷の場合、モー
タを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率に
て動作させることができる。
【0274】また、一定の電圧レベル以上のときに、ス
イッチ素子の動作を停止させる遮断信号もしくは制御ゲ
インを下げる制御ゲイン調節信号が、あらかじめ定めら
れた期間、連続して出力されたるときに、PWM制御器
の制御ゲインを下げることで、PWM制御器の指令電流
値もしくは指令電圧値を下げるように補正値を加え、前
記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすので、直
流電圧のリップルが低下し、制御系がより安定するた
め、より安定した直流電圧を供給可能となる。それによ
り、スイッチ素子5の動作禁止の回数が減り、歪んでし
まった入力電流をより正弦波状に近づけることが可能と
なり、力率をより改善することができる。また、必要最
低限の直流電圧値での動作になるので、モータを駆動す
るインバータが負荷の場合、モータを高効率運転でき、
かつ、PWM制御装置も高効率にて動作させることがで
きる。
【0275】また、第1の電圧レベル以上で、第2の電
圧レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させ
る遮断信号もしくは制御ゲインを下げる制御ゲイン調節
信号が、あらかじめ定められた期間、連続して出力され
たるときに、PWM制御器の制御ゲインを下げること
で、前記PWM制御器の指令電流値もしくは指令電圧値
を下げるように補正値を加え、前記スイッチ素子の動作
遮断状態の回数を減らすので、直流電圧のリップルが低
下し、制御系がより安定するため、より安定した直流電
圧を供給可能となる。それにより、スイッチ素子5の動
作禁止の回数が減り、歪んでしまった入力電流をより正
弦波状に近づけることが可能となり、力率をより改善す
ることができる。また、必要最低限の直流電圧値での動
作になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0276】さらに、PWM制御器はスイッチ素子をP
I制御にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI制御
のPゲインまたはIゲインの少なくとも一方を低下させ
るので、目標とする電圧値に応じた制御ゲインへ変更可
能となり、また、S/Wでの処理負荷が低減されるの
で、よりコストを低減することができる。
【0277】さらに、PWM制御器はスイッチ素子を電
圧PI制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの
低下は前記電圧PI制御ゲインまたは前記電流PI制御
ゲインの少なくとも一方を低下させるので、目標とする
電圧値に応じた制御ゲインへ変更可能となり、また、S
/Wでの処理負荷が軽減されるので、よりコストを低減
することができる。
【0278】また、比較した結果に基づいて、PWM制
御装置に接続された負荷を増加するように負荷へ信号を
出力するので、スイッチ素子の動作を遮断しつつ、直流
電圧を放電することによって、よりいっそう、直流電圧
を低下させることが可能となり、よりいっそう信頼性の
高いPWM制御装置を提供できる。また、必要最低限の
直流電圧値での動作になるので、モータを駆動するイン
バータが負荷の場合、モータを高効率運転でき、かつ、
PWM制御装置も高効率にて動作させることができる。
【0279】さらにまた、PWM制御器からの動作信号
に基づいて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM
制御装置の保護回路において、前記PWM制御装置から
出力される電圧を検出する電圧検出器を備え、一定の電
圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧レベルと
前記電圧検出器により検出された電圧とを比較し、前記
検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のとき
に、前記PWM制御装置に接続された負荷を増加するよ
うに負荷へ信号を出力するので、PWM制御装置の動作
を停止することなく、過電圧からPWM制御装置を保護
することが可能となり、信頼性の高いPWM制御装置を
提供することができる。また、必要最低限の直流電圧値
での動作になるので、モータを駆動するインバータが負
荷の場合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御
装置も高効率にて動作させることができる。
【0280】また、PWM制御器からの動作信号に基づ
いて動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装
置の保護回路において、前記PWM制御装置から出力さ
れる電圧を検出する電圧検出器を備え、第1の電圧レベ
ルと第2の電圧レベルとを設定し、前記設定された第
1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器により検出され
た電圧値とを比較し、前記検出された電圧値が前記第1
の電圧レベル以上で、前記第2の電圧レベル未満のとき
に、前記PWM制御装置に接続された負荷を増加するよ
うに負荷へ信号を出力し、前記検出された電圧値が第2
の電圧レベル以上のときに、前記スイッチ素子の動作を
停止させ、前記PWM制御器からの動作信号が出力され
ていない場合に、前記動作遮断状態を解除するので、通
常は力率改善回路の動作を停止することなく、過電圧か
ら力率改善回路を保護することができ、さらに、大きな
過電圧が発生しても力率改善回路を保護することがで
き、信頼性の高い力率改善回路を提供することができ
る。 また、必要最低限の直流電圧値での動作になるの
で、モータを駆動するインバータが負荷の場合、モータ
を高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率にて
動作させることができる。
【0281】さらに、負荷としてモータ駆動用のインバ
ータと前記インバータを制御するインバータ制御器を備
えたPWM制御装置保護回路において、負荷の増加を指
示する信号に基づいて、前記インバータが前記モータに
出力する通電位相角を遅らせるようにするので、直流電
圧を放電するので、PWM制御装置の動作を停止するこ
となく、過電圧からPWM制御装置を保護することが可
能となり、信頼性の高いPWM制御装置を提供すること
ができる。また、必要最低限の直流電圧値での動作にな
るので、モータを駆動するインバータが負荷の場合、モ
ータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率
にて動作させることができる。
【0282】また、負荷としてモータ駆動用のインバー
タと前記インバータを制御するインバータ制御器を備え
たPWM制御装置保護回路において、負荷の増加を指示
する信号に基づいて、前記インバータが前記モータに出
力する回転数を増加させるようにするので、直流電圧を
放電するので、PWM制御装置の動作を停止することな
く、過電圧からPWM制御装置を保護することが可能と
なり、信頼性の高いPWM制御装置を提供することがで
きる。また、必要最低限の直流電圧値での動作になるの
で、モータを駆動するインバータが負荷の場合、モータ
を高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も高効率にて
動作させることができる。
【0283】さらにまた、負荷としてモータ駆動用のイ
ンバータと前記インバータを制御するインバータ制御器
を備えたPWM制御装置保護回路において、負荷の増加
を指示する信号に基づいて、前記インバータが前記モー
タに出力する印加電圧を増加させるようにするので、直
流電圧を放電するので、PWM制御装置の動作を停止す
ることなく、過電圧からPWM制御装置を保護すること
が可能となり、信頼性の高いPWM制御装置を提供する
ことができる。また、必要最低限の直流電圧値での動作
になるので、モータを駆動するインバータが負荷の場
合、モータを高効率運転でき、かつ、PWM制御装置も
高効率にて動作させることができる。
【0284】
【0285】
【0286】
【0287】
【0288】
【0289】
【0290】
【0291】
【0292】
【0293】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すPWM制御装
置の電源回路及びその保護回路のブロック図である。
【図2】 スイッチ素子が動作していない場合の動作入
力電流波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態1の入力電流波形図で
ある。
【図4】 この発明の実施の形態1の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1での過電流保護動作
について示したロジック波形図である。
【図6】 この発明の実施の形態2を示すPWM制御装
置の保護回路のブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるPWM制御
装置のPI制御を示す制御ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4を示すPWM制御装
置の保護回路のブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態5の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態6を示すPWM制御
装置の保護回路のブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6の動作を示す制御
ブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態7を示すPWM制御
装置の保護回路のブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態8を示すPWM制御
装置の電源回路とその保護回路ブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態8の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態9を示すPWM制御
装置の保護回路ブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態9の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態10を示すPWM制
御装置の保護回路ブロック図である。
【図20】 この発明の実施の形態10の動作を示すフ
ローチャートである。
【図21】 この発明の実施の形態11を示すPWM制
御装置の保護回路ブロック図である。
【図22】 この発明の実施の形態11の動作を示すフ
ローチャートである。
【図23】 この発明の実施の形態12を示すPWM制
御装置の保護回路ブロック図である。
【図24】 この発明の実施の形態13におけるPWM
制御装置のPI制御を示す制御ブロック図である。
【図25】 この発明の実施の形態13におけるPWM
制御装置のPI制御部への補正方法を示す制御ブロック
図である。
【図26】 この発明の実施の形態14を示すPWM制
御装置の電源回路とその保護回路ブロック図である。
【図27】 この発明の実施の形態14のインバータ負
荷を適用した場合のPWM制御装置の電源回路とその保
護回路ブロック図である。
【図28】 この発明の実施の形態15を示すPWM制
御装置の電源回路とその保護回路ブロック図である。
【図29】 この発明の実施の形態16を示すPWM制
御装置の電源回路とその保護回路ブロック図である。
【図30】 入力電圧波形と突発的な過電流が発生して
いる場合の入力電流波形図である。
【図31】 この発明の実施の形態16を示すリアクト
ルの斜視図である。
【図32】 この発明の実施の形態16を示すリアクト
ルの組み合わせを示す斜視図である。
【図33】 この発明の実施の形態16を示すリアクト
ルの枠状コアの上面図である。
【図34】 この発明の実施の形態16を示すリアクト
ルの組み合わせを示す斜視図である。
【図35】 この発明の実施の形態17を示すリアクト
ルの枠状コアの上面図である。
【図36】 この発明の実施の形態18を示すリアクト
ルの直列巻を示す上面図である。
【図37】 この発明の実施の形態18を示すリアクト
ルの並列巻を示す上面図である。
【図38】 この発明の実施の形態18を示すリアクト
ルの巻線方法を示す回路図である。
【図39】 この発明の実施の形態19を示すリアクト
ルの組み合わせを示す斜視図である。
【図40】 この発明の実施の形態19を示すリアクト
ルの枠状コアの上面図である。
【図41】 従来技術を示す回路ブロック図である。
【図42】 従来技術に追加する過電流保護回路図であ
る。
【図43】 従来技術を示す回路構成図である。
【図44】 従来技術の回路構成に追加する制御ブロッ
ク図である。
【図45】 従来技術における回路構成のスイッチ素子
が動作していない場合の動作入力電圧波形図である。
【図46】 従来技術の入力電流波形図である。
【図47】 従来のギャップ付きのコアを持つリアクト
ルの正面図である。
【図48】 従来の他のギャップ付きのコアを持つリア
クトルの斜視図である。
【符号の説明】
1 交流電源、5 スイッチ素子、8 電流検出器、9
直流電圧検出器、11 PWM制御器、13、66
電流レベル設定器、14 比較器、15、51動作遮断
器、16 遮断解除器、17、69 保護回路、18、
63 制御ゲイン調整器、19、62、64 補正器、
21 インバータ制御器、61 電圧レベル設定器、6
5 負荷量調整器、71 横枠コア、71a 薄厚のコ
ア材、72 縦枠コア、73 ギャップ、74 巻線、
75 枠状コア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02M 7/217 H02M 7/217 7/48 7/48 F M H02P 3/18 H02P 3/18 A 7/63 302 7/63 302S (72)発明者 坂廼辺 和憲 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 本木 崇浩 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 望月 昌二 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三菱電機エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−245503(JP,A) 特開 昭62−104426(JP,A) 特開 平3−230759(JP,A) 特開 平8−205539(JP,A) 特開 平6−233530(JP,A) 特開 平3−195355(JP,A) 特開 昭64−73405(JP,A) 特開 平5−316720(JP,A) 特開 平3−284168(JP,A) 特開 平8−111322(JP,A) 特開 平8−153614(JP,A) 特開 平5−326289(JP,A) 特開 平8−162327(JP,A) 実開 昭60−31100(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/155 H01F 37/00 H02H 7/12 H02M 7/217 H02M 7/48 H02P 3/18 H02P 7/63

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM制御器からの動作信号に基づいて
    動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の
    保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、 一定の電流レベルを設定し、前記設定された一定の電流
    レベルと前記電流検出器により検出された電流値とを比
    較し、 前記検出された電流値が前記一定の電流レベル以上のと
    きに、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記ス
    イッチ素子の動作を停止させ、 前記キャリアの各周期
    を開始するとき毎に、前記動作遮断状態を解除すること
    を特徴とするPWM制御装置の保護回路。
  2. 【請求項2】 PWM制御器からの動作信号に基づいて
    動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の
    保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、 第1の電流レベルと第2の電流レベルとを設定し、前記
    設定された前記第1、第2の電流レベルと前記電流検出
    器により検出された電流値とを比較し、 前記検出された電流値が前記第1の電流レベル以上で、
    前記第2の電流レベル未満のときに、前記PWM制御器
    のキャリアの1周期内で前記スイッチ素子の動作を停止
    させ、 前記キャリアの各周期を開始するとき毎に、前記動作遮
    断状態を解除するとともに、 前記検出された電流値が前記第2の入力電流レベル以上
    のときに、前記動作遮断状態の解除を禁止することを特
    徴とするPWM制御装置の保護回路。
  3. 【請求項3】 一定の電流レベル以上のときに、スイッ
    チ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじめ定め
    た期間、連続して出力されたるときに、PWM制御器の
    制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の動作遮
    断状態の回数を減らすことを特徴とする請求項1または
    請求項2記載のPWM制御装置の保護回路。
  4. 【請求項4】 第1の電流レベル以上で、前記第2の電
    流レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させ
    る遮断信号が、あらかじめ定めた期間、連続して出力さ
    れたるときに、PWM制御器の制御ゲインを下げること
    で、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載のPWM制
    御装置の保護回路。
  5. 【請求項5】 PWM制御器からの動作信号に基づいて
    動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の
    保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、 第1の電流レベルと第2の電流レベルとに設定し、前記
    設定された前記第1、第2の電流レベルと前記電流検出
    器により検出された電流値とを比較し、 前記検出された電流値が前記第1の電流レベル以上で、
    前記第2の電流レベル未満のときに、PWM制御器の制
    御ゲインを下げ、 前記検出された電流値が前記第2の電流レベル以上のと
    きに、スイッチ素子の動作を停止させ、前記PWM制御
    器からの動作信号が出力されていない場合に、前記動作
    遮断状態を解除することを特徴とするPWM制御装置の
    保護回路。
  6. 【請求項6】 PWM制御器からの動作信号に基づいて
    動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の
    保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、 第1の電流レベルと第2の電流レベルとを設定し、前記
    設定された第1、第2の電流レベルと前記電流検出器に
    より検出された電流値とを比較し、 前記PWM制御装置の電源電圧の正弦波のピ−ク近傍の
    あらかじめ定められた期間において、前記検出された電
    流値が前記第1の電流レベル以上で、前記第2の電流レ
    ベル未満のときにPWM制御器の制御ゲインを下げ、 前記検出された電流値が前記第2の入力電流レベル以上
    のときに、スイッチ素子の動作を停止させ、PWM制御
    器からの動作信号が出力されていない場合に、前記動作
    遮断状態を解除することを特徴とするPWM制御装置の
    保護回路。
  7. 【請求項7】 PWM制御器はスイッチ素子をPI制御
    にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI制御のPゲ
    インまたはIゲインの少なくとも一方を低下させること
    を特徴とする請求項3乃至のいずれかに記載のPWM
    制御装置の保護回路。
  8. 【請求項8】 PWM制御器はスイッチ素子を電圧PI
    制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの低下は
    電圧PI制御ゲインまたは電流PI制御ゲインの少なく
    とも一方を低下させることを特徴とする請求項3乃至
    のいずれかに記載のPWM制御装置の保護回路。
  9. 【請求項9】 PWM制御器からの動作信号に基づいて
    動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置の
    保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、 第1の電流レベルと第2の電流レベルを設定し、前記設
    定された第1の電流レベルと第2の電流レベルと前記電
    流検出器により検出された電流値とを比較し、 前記検出された電流値が前記第1の電流レベル以上で、
    前記第2の電流レベル未満のときに、前記PWM制御器
    の指令電流値または指令電圧値を下げるように補正値を
    加え、 前記検出された電流値が前記第2の入力電流レベル以上
    のときに、スイッチ素子の動作を停止させ、前記PWM
    制御器からの動作信号が出力されていない場合に、動作
    遮断状態を解除することを特徴とするPWM制御装置の
    保護回路。
  10. 【請求項10】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置から出力される電圧を検出する電圧
    検出器を備え、 一定の電圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧
    レベルと前記電圧検出器により検出された電圧値とを比
    較し、 前記検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のと
    きに、前記PWM制御器のキャリアの1周期内で前記ス
    イッチ素子の動作を停止させ、 前記キャリアの各周期を開始するとき毎に、前記動作遮
    断状態を解除することを特徴とするPWM制御装置の保
    護回路。
  11. 【請求項11】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置から出力される電圧を検出する電圧
    検出器を備え、 第1の電圧レベルと第2の電圧レベルとを設定し、前記
    設定された第1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器に
    より検出された電圧値とを比較し、 前記検出された電圧値が前記第1の電圧レベル以上で、
    前記第2の電圧レベル未満のときに、前記PWM制御器
    のキャリアの1周期内で前記スイッチ素子の動作を停止
    させ、 前記キャリアの各周期を開始するとき毎に、前記動作遮
    断状態を解除するとともに、 前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以上のと
    きに、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以
    上のときに、前記動作遮断状態の解除を禁止することを
    特徴とするPWM制御装置の保護回路。
  12. 【請求項12】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置から出力される電圧を検出する電圧
    検出器を備え、 第1の電圧レベルと第2の電圧レベルとを設定し、前記
    設定された第1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器に
    より検出された電圧値とを比較し、 前記検出された電圧値が前記第1の電圧レベル以上で、
    前記第2の電圧レベル未満のときに、PWM制御器の制
    御ゲインを下げ、 前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以上のと
    きに、前記スイッチ素子の動作を停止させ、 前記PWM制御器からの動作信号が出力されていない場
    合に、動作遮断状態を解除することを特徴とするPWM
    制御装置の保護回路。
  13. 【請求項13】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置に流れる電圧を検出する電圧検出器
    を備え、 第1の電圧レベルと第2の電圧レベルを設定し、前記設
    定された第1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器によ
    り検出された電圧値とを比較し、 前記検出された電圧値が前記第1の電圧レベル以上で、
    前記第2の電圧レベル未満のときに、前記PWM制御器
    の指令電流値または指令電圧値を下げるように補正値を
    加え、前記検出された電圧値が前記第2の電圧レベル以
    上のときに前記スイッチ素子の動作を停止させ、前記P
    WM制御器からの動作信号が出力されていない場合に、
    動作遮断状態を解除することを特徴とするPWM制御装
    置の保護回路。
  14. 【請求項14】 一定の電圧レベル以上のときに、スイ
    ッチ素子の動作を停止させる遮断信号が、あらかじめ定
    められた期間、連続して出力されたときに、PWM制御
    器の制御ゲインを下げることで、前記スイッチ素子の動
    作遮断状態の回数を減らすことを特徴とする請求項10
    乃至13のいずれかに記載のPWM制御装置の保護回
    路。
  15. 【請求項15】 第1の電圧レベル以上で第2の電圧レ
    ベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させる遮
    断信号が、あらかじめ定められた期間、連続して出力さ
    れたときに、PWM制御器の制御ゲインを下げること
    で、前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすこ
    とを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の
    PWM制御装置の保護回路。
  16. 【請求項16】 一定の電圧レベル以上のときに、スイ
    ッチ素子の動作を停止させる遮断信号もしくは制御ゲイ
    ンを下げる制御ゲイン調節信号が、あらかじめ定められ
    た期間、連続して出力されたるときに、PWM制御器の
    制御ゲインを下げることで、PWM制御器の指令電流値
    もしくは指令電圧値を下げるように補正値を加え、 前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすことを
    特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のPW
    M制御装置の保護回路。
  17. 【請求項17】 第1の電圧レベル以上で、第2の電圧
    レベル未満のときに、スイッチ素子の動作を停止させる
    遮断信号もしくは制御ゲインを下げる制御ゲイン調節信
    号が、あらかじめ定められた期間、連続して出力された
    るときに、PWM制御器の制御ゲインを下げることで、
    前記PWM制御器の指令電流値もしくは指令電圧値を下
    げるように補正値を加え、 前記スイッチ素子の動作遮断状態の回数を減らすことを
    特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載のPW
    M制御装置の保護回路。
  18. 【請求項18】 PWM制御器はスイッチ素子をPI制
    御にて動作させ、制御ゲインの低下は前記PI制御のP
    ゲインまたはIゲインの少なくとも一方を低下させるこ
    とを特徴とする請求項12乃至請求項17のいずれかに
    記載のPWM制御装置の保護回路。
  19. 【請求項19】 PWM制御器はスイッチ素子を電圧P
    I制御と電流PI制御にて動作させ、制御ゲインの低下
    は前記電圧PI制御ゲインまたは前記電流PI制御ゲイ
    ンの少なくとも一方を低下させることことを特徴とする
    請求項12乃至17のいずれかに記載のPWM制御装置
    の保護回路。
  20. 【請求項20】 比較した結果に基づいて、PWM制御
    装置に接続された負荷を増加するように負荷へ信号を出
    力することを特徴とする請求項10乃至19のいずれか
    に記載のPWM制御装置の保護回路。
  21. 【請求項21】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置から出力される電圧を検出する電圧
    検出器を備え、 一定の電圧レベルを設定し、前記設定された一定の電圧
    レベルと前記電圧検出器により検出された電圧とを比較
    し、 前記検出された電圧値が前記一定の電圧レベル以上のと
    きに、前記PWM制御装置に接続された負荷を増加する
    ように負荷へ信号を出力することを特徴とするPWM制
    御装置の保護回路。
  22. 【請求項22】 PWM制御器からの動作信号に基づい
    て動作する1個のスイッチ素子を有するPWM制御装置
    の保護回路において、 前記PWM制御装置から出力される電圧を検出する電圧
    検出器を備え、 第1の電圧レベルと第2の電圧レベルとを設定し、前記
    設定された第1、第2の電圧レベルと前記電圧検出器に
    より検出された電圧値とを比較し、 前記検出された電圧値が前記第1の電圧レベル以上で、
    前記第2の電圧レベル未満のときに、前記PWM制御装
    置に接続された負荷を増加するように負荷へ信号を出力
    し、 前記検出された電圧値が第2の電圧レベル以上のとき
    に、前記スイッチ素子の動作を停止させ、前記PWM制
    御器からの動作信号が出力されていない場合に、前記動
    作遮断状態を解除することを特徴とするPWM制御装置
    の保護回路。
  23. 【請求項23】 負荷としてモータ駆動用のインバータ
    と前記インバータを制御するインバータ制御器を備えた
    PWM制御装置保護回路において、 負荷の増加を指示する信号に基づいて、前記インバータ
    が前記モータに出力する通電位相角を遅らせるようにす
    ることを特徴とする請求項22記載のPWM制御装置の
    保護回路。
  24. 【請求項24】 負荷としてモータ駆動用のインバータ
    と前記インバータを制御するインバータ制御器を備えた
    PWM制御装置保護回路において、 負荷の増加を指示する信号に基づいて、前記インバータ
    が前記モータに出力する回転数を増加させるようにする
    ことを特徴とする請求項22記載のPWM制御装置の保
    護回路。
  25. 【請求項25】 負荷としてモータ駆動用のインバータ
    と前記インバータを制御するインバータ制御器を備えた
    PWM制御装置保護回路において、 負荷の増加を指示する信号に基づいて、前記インバータ
    が前記モータに出力する印加電圧を増加させるようにす
    ることを特徴とする請求項22記載のPWM制御装置の
    保護回路。
JP06797898A 1997-03-19 1998-03-18 Pwm制御装置の保護回路 Expired - Fee Related JP3513643B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06797898A JP3513643B2 (ja) 1997-03-19 1998-03-18 Pwm制御装置の保護回路

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-67032 1997-03-19
JP6703297 1997-03-19
JP21183097 1997-08-06
JP9-211830 1997-08-06
JP06797898A JP3513643B2 (ja) 1997-03-19 1998-03-18 Pwm制御装置の保護回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11113251A JPH11113251A (ja) 1999-04-23
JP3513643B2 true JP3513643B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=27299336

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06797898A Expired - Fee Related JP3513643B2 (ja) 1997-03-19 1998-03-18 Pwm制御装置の保護回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3513643B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3585792B2 (ja) * 1999-11-04 2004-11-04 株式会社東芝 電力変換装置
WO2003071672A1 (fr) * 2002-02-25 2003-08-28 Daikin Industries, Ltd. Procede de commande de moteur et appareil associe
JP3710454B2 (ja) 2003-03-31 2005-10-26 Tdk株式会社 電源装置及びその制御装置
JP2009124798A (ja) * 2007-11-12 2009-06-04 Toshiba Corp 分散型電源システム及び電力変換装置
JP5151729B2 (ja) * 2008-06-24 2013-02-27 株式会社富士通ゼネラル 電源装置、及びこれを備えた機器
JP5493738B2 (ja) 2009-11-10 2014-05-14 富士電機株式会社 力率改善型スイッチング電源装置
JP5343816B2 (ja) 2009-11-11 2013-11-13 富士電機株式会社 力率改善型スイッチング電源装置
JP5573454B2 (ja) * 2009-11-26 2014-08-20 富士電機株式会社 力率改善型スイッチング電源装置
CN103270684B (zh) * 2010-12-22 2016-04-27 皇家飞利浦电子股份有限公司 用于驱动固态照明负载的功率转换器设备
EP2686951A2 (en) 2011-03-18 2014-01-22 Hitachi Koki Co., Ltd. Electric power tool
JP5850215B2 (ja) * 2011-03-18 2016-02-03 日立工機株式会社 電動工具
JP2014135876A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Tohoku Univ モータ用制御装置、制御機能付きモータ、モータシステム及びポンプシステム
JP2017163777A (ja) 2016-03-11 2017-09-14 オムロン株式会社 インバータ装置
JP6852522B2 (ja) * 2017-04-03 2021-03-31 株式会社デンソー 多相回転機の制御装置
KR102470391B1 (ko) * 2020-12-23 2022-11-25 알에스오토메이션주식회사 전류 제어 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11113251A (ja) 1999-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3513643B2 (ja) Pwm制御装置の保護回路
KR100202120B1 (ko) 전력변환장치 및 이를 이용한 공기조화장치
US7068524B2 (en) Generator
US8736233B2 (en) Power source device
JP2005253284A (ja) 電源装置
JP2007221844A (ja) マトリクスコンバータ装置及びその保護装置
JP4217979B2 (ja) 入出力絶縁型dc−dcコンバータ
CN108242899B (zh) 用于控制逆变器的方法
JPH07177784A (ja) 電圧形インバータ装置
JP2003230275A (ja) Pwmサイクロコンバータの保護方法
US10615683B2 (en) Method for controlling inverter
JP2005204429A (ja) 高周波抑制制御装置
KR100846201B1 (ko) 선박발전기용 자동전압조정기
JP6352864B2 (ja) 電力変換装置
JP2518441B2 (ja) 直列補償型電圧変動補償装置
JPH01136562A (ja) インバータ装置の保護回路
JPH09327127A (ja) 並列運転用多出力型電源装置及びその過負荷保護方法
JP2004015936A (ja) 車両用回転電機の制御装置
JP2012039857A (ja) 超電導コイルの電源装置
JP7049770B2 (ja) 電力変換装置ならびモータ駆動システム
JP2010119248A (ja) 発電システム
JPH06233547A (ja) 瞬時値制御パルス幅変調インバータの過電流保護回路
JP4235910B2 (ja) 巻線形誘導電動機の制御装置
JP2825382B2 (ja) セルビウス装置
JP2611972B2 (ja) 超同期セルビウス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031222

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees