以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
[実施形態1]先ず、図1を参照して、実施形態1の撮像装置の機械的な構成について説明する。図1において、100はデジタルカメラ等の静止画や動画を撮影可能な撮像装置である。101はファインダ光学系を構成する正立正像光学系であり、102は接眼レンズ、103はファインダスクリーンである。104は撮像する光束をファインダ光学系101に偏向するメインハーフミラー(以下、メインミラー)であり、105は撮像光束を後述する焦点検出部109に偏向するサブミラーである。メインミラー104とサブミラー105とによって光路分割光学系が構成される。106はCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像光束を光電変換する撮像素子であり、107は撮像素子106を露光状態又は非露光状態に切り替えるフォーカルプレーンシャッタ(以下、シャッター装置)である。
108は撮像装置100に内蔵された内部ストロボ装置である。焦点検出部109は、少なくとも一対の画素列(ラインセンサ)を有し、当該一対のラインセンサは後述する撮影光学系からの光束によって形成された一対の像を光電変換して画像信号を出力する。110は被写体輝度を測定する測光センサであり、111は測光センサ110に被写体からの光束を結像させる測光レンズである。112は撮像装置100の各種動作の制御を司るカメラマイクロプロセッサである。113は外付けの外部ストロボ装置400等を装着するためのアクセサリシューである。114は内部ストロボ装置108に設けられたフレネルレンズである。115はファインダスクリーン103を覗いたユーザに対して各種情報を表示するファインダ表示ユニットである。116は撮像装置100の外面に設けられた外部表示ユニットであり、電子ビューファインダ(EVF)として機能する。117は撮像素子106の前面に配置されたローパスフィルタである。
200は撮像装置100に対して着脱が可能なレンズ装置である。201はレンズ装置200の各種動作の制御を司るレンズマイクロプロセッサであり、通信接点を介してカメラマイクロプロセッサ112と通信を行う。202は撮影光学系を構成する結像光学系としてのレンズであり、203は光量調節を行う絞りである。なお、図1では、レンズ202が1枚しか記載されていないが、実際には撮影光学系は複数枚のレンズにより構成されている。外部ストロボ装置400において、401は外部ストロボ装置400の発光動作を制御するストロボマイクロプロセッサである。402はキセノン管等の放電発光管であり、403は発光管402から発光された光束を被写体に向けて反射する反射傘である。404は反射傘403で反射された光束の配光を制御するストロボパネルである。405は撮像装置100のアクセサリシュー113に装着するための装着部材である。
本実施形態では、撮像装置100(カメラマイクロプロセッサ112)は、レンズ装置200(レンズマイクロプロセッサ201)及び外部ストロボ装置400(ストロボマイクロプロセッサ401)と通信を行う。これにより、レンズ装置200及び外部ストロボ装置400が保有する情報を使用して制御を行う。
次に図2を参照して、図1の撮像装置100、レンズ装置200、及び外部ストロボ装置400の電気的構成について説明する。図2において、先ず撮像装置100の構成について説明する。112は撮像装置100の制御を司るカメラマイクロプロセッサ、2は撮像装置100の各種モータの駆動を行うためのモータ駆動回路である。3は被写体輝度を測定するための測光部であり、図1の測光センサ110に含まれる。4はレンズ装置200の焦点状態を検出する焦点検出部であり、図1の焦点検出部109に含まれるである。6は撮像装置100の露光量の制御を行うシャッタ制御回路であり、図1のシャッター装置107に含まれる。7は撮像装置100に取り込む光束を制御する絞り制御回路であり、図1の絞り装置203に含まれる。8は撮像装置100の状態や撮像された画像を表示する表示装置であり、図1のファインダ表示部115及び外部表示部116を含む。9は内部ストロボ装置108を制御するストロボ制御回路である。10は撮像装置100の設定状態を記憶しておくための記憶回路である。11は撮像素子106から出力された信号の信号処理を行うための撮像回路である。12は撮像装置100に装着されるレンズ装置200と通信を行うためのレンズ通信回路である。13はレンズ装置200以外のアクセサリと通信するための通信回路である。14(SW1)は撮像準備動作の開始を指示するためのスイッチ、15(SW2)は撮像動作の開始を指示するためのスイッチである。16は撮像装置100の撮影モード、撮影条件などを設定する設定部である。設定部16では、スイッチ15の1回のオンで1回の撮影動作を実行する単写モードを設定することができるとともに、スイッチ15のオンが継続する間、撮影動作を連続的に行う連写モードを設定することができる。内部ストロボ装置108は、外部ストロボ装置400の未装着時に被写体を撮像時に照明するのみでなく、焦点検出動作時にも被写体を照射する補助光としての機能も持っている。
次にレンズ装置200の構成について説明する。201はレンズ装置200の制御を司るレンズマイクロプロセッサ、22はレンズ装置200の設定値を保持する記憶回路、23はレンズ装置200の駆動を行うレンズ駆動回路である。24はレンズ装置200の位置検出を行うレンズ位置検出回路、25はレンズ装置200の設定されている焦点距離を検出するレンズ焦点距離検出回路である。26は絞りを駆動する絞り駆動回路であり、図1の絞り装置203に含まれる。27はレンズ装置200に装着されている付属品を検知する付属品検知回路である。28はレンズ装置200に装着されている付属品を検知する付属品検知スイッチ、29は撮像装置100及びレンズ装置200に装着される付属品との通信を行うためのレンズ通信回路である。レンズ通信回路29は、撮像装置100からの制御指令を通信すると共に、レンズ装置200に記憶されている形状情報や、レンズ装置200に装着されている付属品情報、レンズ設定値等を通信する。
次に外部ストロボ装置400の構成について説明する。401は付属品である外部ストロボ装置400の制御を司るストロボマイクロプロセッサ、42は撮像装置100との通信を行うための通信回路、43は外部ストロボ装置400の設定値を保持する記憶回路である。44は外部ストロボ装置400が装着されている撮像装置100及びレンズ装置200の状態に合わせてストロボ照射範囲を変更する照射角変更部、45はストロボ照射範囲の設定値を検出するストロボ照射角検出部である。46は外部ストロボ装置400の発光量を直接モニタする発光量モニタ部、47はストロボ発光量の制御を行う発光量制御回路、48はストロボ充電を行うストロボ充電回路である。49は外部ストロボ装置400の状態設定を行うための設定部、50は外部ストロボ装置400の設定状態を表示するための表示部、406は外部ストロボ装置400に内蔵されている赤外補助光部である。通信回路42は外部ストロボ装置400の設定情報及び制御情報を通信するように構成されており、撮像装置100からの指令に基づき赤外補助光部406より赤外光が投光される。
次に、図3を参照して、実施形態1の機械式シャッター装置107の動作について説明する。この機械式シャッター装置107は、シャッター羽根を保持する緊定機構がモータにより機械的に駆動され、緊定状態が解除される。図3(a)はシャッター装置のチャージが完了したオーバーチャージ状態を示している。図3(b)はシャッター装置のオーバーチャージを解除し緊定機構でシャッター先羽根及び後羽根を保持している走行準備状態を示している。図3(c)はシャッター先羽根が走行した露光状態、(d)はシャッター後羽根が走行した走行完了状態を夫々示している。
また、図3において、511はシャッターチャージを行うためのカムギアであり、不図示のシャッター駆動用モータにより駆動される。512はチャージレバーであり、カムギア511に形成されるカムをトレースするカムフォロアが形成されている。520はシャッター開口を露光前に閉鎖するシャッター先羽根群であり、シャッター羽根を構成している。521はシャッター先羽根520に係合して駆動を行うシャッター駆動部材としてのシャッター先羽根駆動レバーである。522はシャッター先羽根駆動ばねであり、シャッター先羽根駆動ばね522がシャッター先羽根駆動レバー521を付勢することで、シャッター先羽根群520が駆動される。523はシャッター先羽根緊定レバーであり、シャッター先羽根緊定レバー523によりシャッター先羽根駆動レバー521が走行準備位置に保持される。524はシャッター先羽根緊定レバー523を駆動しシャッター先羽根群520を走行させるためのシャッター先羽根緊定駆動部材である。
530はシャッター開口を露光後に閉鎖するシャッター後羽根群であり、シャッター部材を構成している。531はシャッター後羽根群530に係合して駆動を行うシャッター駆動部材としてのシャッター後羽根駆動レバーである。532はシャッター後羽根駆動ばねであり、シャッター後羽根駆動ばね532がシャッター後羽根駆動レバー531を付勢することで、シャッター後羽根群530が駆動される。533はシャッター後羽根緊定レバーであり、シャッター後羽根緊定レバー533によりシャッター後羽根駆動レバー531が走行準備位置に保持される。534はシャッター後羽根緊定レバー533を駆動しシャッター後羽根530を走行させるためのシャッター後羽根緊定駆動部材である。540はシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531をチャージするためのカムレバーであり、チャージレバー512によって駆動される。上記構成において、カムギア511、チャージレバー512、カムレバー540がシャッターチャージ機構を構成している。そして、シャッター先羽根緊定レバー523、シャッター先羽根緊定駆動部材524、シャッター後羽根緊定レバー533、シャッター後羽根緊定駆動部材534が緊定機構を構成している。
図3(a)では、チャージレバー512がカムギア511のカムトップ位置にリフトされることにより、カムレバー540がシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531をオーバーチャージ状態にセットする。このとき、シャッター先羽根緊定レバー523及びシャッター後羽根緊定レバー533がシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531を保持可能な位置に復帰される。但し、オーバーチャージ状態では、シャッター先羽根緊定レバー523とシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根緊定レバー533とシャッター後羽根駆動レバー531はそれぞれ接触しないような位置関係となっている。すなわち、シャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531はシャッター先羽根緊定レバー523及びシャッター後羽根緊定レバー533によって保持されるのではなく、カムレバー540によって保持されている。
図3(b)は、チャージレバー512がカムギア511のカムトップ位置から外れて、カムレバー540が左旋した状態を示している。この状態では、シャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531はカムレバー540によるオーバーチャージ状態が解除され、走行準備状態にセットされている。この走行準備状態では、カムレバー540によるシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531のオーバーチャージ状態が解除される。そして、シャッター先羽根緊定レバー523及びシャッター後羽根緊定レバー533によりシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531が保持されている。
図3(c)は、シャッター先羽根群520が走行した露光中の状態を示している。この露光状態では、シャッター先羽根緊定駆動部材524によって、シャッター先羽根緊定レバー523が駆動されて、シャッター先羽根緊定レバー523とシャッター先羽根駆動レバー521との係合が解除される。シャッター先羽根緊定レバー523とシャッター先羽根駆動レバー521との係合が解除されると、シャッター先羽根駆動ばね522により、シャッター先羽根駆動レバー521が駆動され、シャッター先羽根群520が走行する。
図3(d)は、シャッター後羽根群530が走行して露光を完了した状態を示している。この露光完了状態では、シャッター後羽根緊定駆動部材534によって、シャッター後羽根緊定レバー533が駆動されて、シャッター後羽根緊定レバー533とシャッター後羽根駆動レバー531との係合が解除される。シャッター後羽根緊定レバー533とシャッター後羽根駆動レバー531との係合が解除されると、シャッター後羽根駆動ばね532により、シャッター後羽根駆動レバー531が駆動され、シャッター後羽根群530が走行する。
本実施形態では、設定部16にて、単写モードなどの連写モード以外に設定したときは、シャッター装置107を図3(a)のオーバーチャージ状態にセットした状態で停止させるように構成している。そしてシャッターレリーズ操作に伴い、図3(b)のようにオーバーチャージ状態を解除し、シャッター先羽根緊定レバー523及びシャッター後羽根緊定レバー533によりシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531を保持する。このため、不用意にシャッター羽根が走行しないようになっている。
設定部16にて連写モードに設定したときには、図3(c)及び(d)のシャッター先羽根520及びシャッター後羽根530の走行後、再度チャージを行う時に、図3(a)のオーバーチャージ状態では停止させず、図3(b)のオーバーチャージを解除した走行準備状態まで一気に駆動させる。これにより、幅広い電源条件や環境条件下で動作を安定化させている。
図4は、本実施形態のシャッターチャージ及びミラーチャージの動作タイミングを示し、単写モードが設定されるときの動作(a)と、連写モードが設定されるときの動作(b)の1コマの撮影時間を比較している。図4(a)の単写モードが設定されるときの動作では、ミラーダウン、ミラーチャージ、シャッターチャージが完了し、図3(a)のオーバーチャージ状態で停止させた状態で、シャッターレリーズ操作を待つ。そして、シャッターレリーズ操作を検出した後、ミラーアップ(ミラーチャージ解除)及び図3(a)のオーバーチャージ状態から図3(b)のオーバーチャージを解除した走行準備状態までカムギア511を駆動している。このため、図4(a)に示した動作で連写を行った場合には、オーバーチャージ状態で一旦カムギア511を停止させたのち、オーバーチャージ状態から走行準備状態までカムギア511を駆動するので、次のコマ撮影開始までに時間がかかってしまう。
これに対して、図4(b)の連写モード時の動作では、前回のコマ撮影終了後、ミラーダウン、ミラーチャージ、シャッターチャージを行い、シャッターチャージが完了した時点で、次のシャッターレリーズ操作の有無を検出する。そして、シャッターレリーズ操作が継続する場合には、オーバーチャージ状態でカムギア511を停止せずに、図3(b)の走行準備状態までカムギア511駆動する。このため、オーバーチャージ状態を解除して走行準備状態に移行するまでの時間を短縮できる。よって、ミラーアップが完了した時点でシャッターレリーズが可能となり、次のコマ撮影開始までの時間を短縮できる。
次に、図5を参照して、本実施形態による撮影動作について説明する。なお、以下では特に言及しない限り、カメラマイクロプロセッサ112が処理を行うものとする。図5において、本処理はスイッチ14(SW1)がオンされてレリーズ第1段信号が検出されると開始される(S1000)。S1010では、シャッター制御回路6は緊定解除用のコンデンサへの電荷のチャージを開始する。本実施形態のシャッター装置107は、予めシャッター制御回路6のコンデンサに電荷がチャージされる。そして、シャッター走行時にその電荷を放出することによりシャッター先羽根緊定駆動部材524及びシャッター後羽根緊定駆動部材534を駆動して、シャッター先羽根群520及びシャッター後羽根群530を走行させる。
S1020では、カメラマイクロプロセッサ112はスイッチ15(SW2)がオンされたことによりレリーズ第2段信号を検出されるとS1030に移行するが、未検出の間はS1050に移行する。これが第2の判定手段を構成する。S1030では、レリーズタイムラグを安定させるためのタイマーをスタートさせ、S1040でレリースタイムラグを安定させるためのタイマーが計時を終了したことを検知すると、S1400に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S1050では、撮像装置100の不図示の電源電圧が十分であるかバッテリーチェックを行い、S1060では、撮像装置100の各チャージ機構に異常が発生していないか確認し、S1070に移行する。S1070では、モータ駆動回路2がミラー駆動用モータへの通電を開始し、S1100、S1200、S1300の各スデップに移行する。ここで、ミラー駆動用モータへの通電は、撮像装置100のミラー104,105を撮影光路外に退避させるためのミラーアップ動作のために行う。
S1100では、シャッター駆動用モータへの通電を遅延させるためのタイマーをスタートし、計時が終了した時点で、S1110に移行する。S1110では、シャッター制御回路6はシャッター駆動用モータへの通電を開始し、S1120に移行する。S1110のシャッター駆動用モータへの通電は、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ状態におけるシャッター先羽根群520及びシャッター後羽根群530の保持を解除し、走行準備状態へ移行させるための処理である。
S1120では、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置に駆動され、モータを停止させる状態まで駆動されたか判定する。S1120において、まだシャッター走行準備位置まで駆動されていない場合には、S1130に移行する。S1130では、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S1130において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S1120にリターンする。一方、S1130において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S1140に移行する。S1140では、シャッターチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、シャッター駆動用モータの駆動を停止し、エラー表示を行う。
一方、S1120において、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置まで駆動され、シャッター駆動用モータを停止させる状態まで駆動された場合には、S1150に移行する。S1150では、シャッター駆動用モータを停止させるため、シャッター制御回路6がシャッター駆動用モータのブレーキをオンし、S1160に移行する。
S1160では、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置に停止しているか判定する。S1160において、シャッター走行準備位置に停止していない場合には、S1170に移行する。S1170では、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置にない状態で、シャッター走行不可能な状態であるので、エラー表示を行う。
一方、S1160において、シャッター走行準備位置にある場合には、S1180に移行する。S1180では、シャッターチャージ機構としての走行準備が完了したので、安定してシャッターを走行させるためのシャッター走行待機タイマーをスタートして、S1400に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
また、S1200では、各種作動機構との起動タイミングをずらすため、絞りの駆動開始を遅延させる絞込み開始タイマーをスタートし、S1210に移行する。S1210では、絞り駆動回路26により露出制御値に応じて絞りの駆動を開始し、S1220に移行する。S1220では、絞り駆動回路26により絞りを所定値まで駆動された状態で停止させ、S1230に移行する。S1230では、撮影前のレンズ装置200との通信を開始し、S1240に移行する。S1240では、レンズ装置200との通信が終了したことを確認して、S1400に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
更に、S1300では、S1070にて駆動を開始したミラー駆動用モータがミラーアップ状態まで到達しブレーキをかける状態になったか否かを判定する。S1300において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達していない場合には、S1310に移行する。S1310では、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S1310において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合にはS1300にリターンする。S1310において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S1320に移行する。S1320では、ミラーチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、ミラー駆動用モータの駆動を停止し、エラー表示を行う。
一方、S1300において、ミラー駆動用モータがミラーアップ位置まで駆動された場合には、S1330に移行する。S1330では、ミラー駆動用モータを停止させるため、ミラー駆動用モータのブレーキをオンし、S1340に移行する。S1340では、ミラーアップ状態を保証するミラーアップ保証タイマーをスタートし、S1350に移行する、S1350では、ミラーアップ状態であるか否かを判定する。S1350において、ミラーアップ状態になっていない場合には、S1360に移行する。S1360では、ミラーに何らかの不具合が発生した可能性があるため、エラー表示を行う。また、S1350において、ミラーアップ状態になっている場合には、S1400に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S1400では、S1180、S1240、S1350での各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS1410に移行する。S1410では、シャッター駆動用コンデンサのチャージを終了し、S1420に移行する。S1420では、シャッター先羽根緊定駆動部材524に通電し、シャッター先羽根群520の走行を開始させ、S1430に移行する。S1430では、露出制御値に基づきシャッター後羽根群の走行開始までの時間を計時し、S1440に移行する。S1440では、シャッター制御回路6によりシャッター後羽根緊定駆動部材534に通電し、シャッター後羽根群530の走行を開始させ、S1445に移行する。S1445では、撮像装置100の動作モードが単写モードに設定されているのか、連写モードに設定されているのか判定する。これが第1の判定手段を構成する。S1445において、単写モードに設定されている場合には、後述する図6のS1447に移行する。S1445において、連写モードに設定されている場合には、後述する図7のS2000に移行する。
次に、図6を参照して、単写モードが設定されるときのチャージ動作について説明する。図6おいて、S1447では、カメラマイクロプロセッサ112は、図5のS1445で単写モードであると判定されているので、単写モードのチャージ動作を開始して、S1450に移行する。S1450では、バッテリチェックを行い、シャッター装置107を走行させた後のチャージ動作を行うにあたり十分な電力が確保できるか判定し、S1500及びS1700に移行する。S1500及びS1700の処理は並列に実行される。
S1500では、ミラー駆動用モータへの通電を開始し、ミラーダウン及びミラーチャージ動作を開始し、S1510及びS1600に移行する。S1510では、ミラーダウンを保証するミラーダウンタイマーをスタートさせ、S1520に移行する。S1520では、ミラーダウンタイマーが終了した後、S1750に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S1600では、ミラーチャージ機構がミラーチャージ完了位置に到達し、ブレーキをかける位置に到達したか判定する。S1600において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達していない場合には、S1610に移行する。S1610では、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S1610において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S1600にリターンする。S1610において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S1620に移行する。S1620では、ミラーチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、ミラー駆動用モータの駆動を停止させエラー表示を行う。
一方、S1600において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達している場合には、S1630に移行する。S1630では、ミラー駆動用モータを停止させるため、ミラー駆動用モータのブレーキをオンし、S1750に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S1700では、絞り開放のタイミングを遅延させる絞り開放開始タイマーをスタートし、S1710及びS1800に移行する。S1710では、絞り駆動回路26により絞り開放動作を開始し、S1720に移行する。S1720では、絞りが開放状態に設定された後、S1750に移行し、他の条件が成立するまで待機する。S1750では、S1630、S1520、S1720の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS1760に移行する。
S1760では、焦点検出部4により現時点での焦点状態を取得し、AF(焦点調節動作)を開始する。また、測光部3により被写体輝度情報を取得し、AE(露出値の演算)を開始し、S1770に移行する。S1770では、AF及びAEが終了した後、S1990に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
また、S1800では、シャッター装置107が露光動作後に安定するまで待つためのシャッターチャージ安定タイマーをスタートし、S1810及びS1900に移行する。S1810では、緊定解除用コンデンサへの電荷のチャージを遅延させるコンデンサチャージ待機タイマーをスタートし、S1820に移行する。S1820では、緊定解除用コンデンサへの電荷のチャージが開始され、S1990に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S1900では、シャッター装置107が走行完了状態であるか否か判定する。S1900において、シャッター装置107が走行完了状態でない場合には、S1920に移行する。S1920では、シャッター走行に異常が発生したと考えられるため、エラー表示を行う。
一方、S1900において、シャッターが走行完了状態である場合には、S1910に移行する。S1910では、シャッター駆動用モータに通電を開始し、S1930に移行する。S1930では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置に駆動され、シャッター駆動用モータを停止させる状態まで駆動されたか否か判定する。S1930において、まだオーバーチャージ位置にない場合には、S1960に移行する。S1960では、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S1960において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S1930にリターンする。また、S1960において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S1970に移行する。S1970では、シャッターチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、シャッター駆動用モータの駆動を停止させ、エラー表示を行う。
S1930において、オーバーチャージ位置まで駆動され、モータブレーキ位置まで駆動された場合には、S1940に移行する。S1940では、シャッター駆動用モータを停止させるため、シャッター駆動用モータのブレーキをオンし、S1950に移行する。S1950では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置に停止しているか否か判定する。S1950において、オーバーチャージ位置にない場合には、S1980に移行する。S1980では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置になく、シャッターチャージが完了した状態ではないので、エラー表示を行う。
S1950において、オーバーチャージ位置にある場合には、S1990に移行し、他の条件が成立するまで待機する。S1990では、各種条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でスタンバイ状態に設定する。
次に、図7及び図8を参照して、連写モードが設定されるときのチャージ動作について説明する。図7において、S2000では、カメラマイクロプロセッサ112は、図5のS1445で連写モードであると判定されているので、連写モードのチャージ動作処理を開始し、S2010及びS2100に移行する。S2010では、連写中のコマ速を安定させるコマ速安定タイマーをスタートさせ、S2020に移行する。S2020では、コマ速安定タイマーの計時が終了した後、S2260に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2100において、カメラマイクロプロセッサ112はバッテリーチェックを行い、シャッター装置107を走行させた後のチャージ動作を行うにあたり十分な電力が確保できるか判定し、S2110及びS2200に移行する。S2110では、ミラー駆動用モータの通電を開始し、ミラーダウン及びミラーチャージ動作を開始し、S2120及びS2140に移行する。
S2120では、ミラーダウンを保証するミラーダウンタイマーをスタートさせ、S2130に移行する。S2130では、ミラーダウンタイマーが終了した後、S2230に移行し、他の条件が成立するまで待機する。S2140では、ミラーチャージ機構がミラーチャージ完了位置に到達し、ブレーキをかける位置に到達したか判定する。
S2140において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達していない場合には、S2170に移行する。S2170では、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S2170において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S2140にリターンする。S2170において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S2180に移行する。S2180では、ミラーチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、ミラー駆動用モータの駆動を停止させエラー表示を行う。
S2140において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置まで駆動された場合には、S2150に移行する。S2150では、ミラー駆動用モータを停止させるため、ミラー駆動用モータのブレーキをオンし、S2160に移行する。S2160では、第1のSW2チェックルーチンを実行した後、S2260に移行し、他の条件が成立するまで待機する。これが第2の判定手段を構成する。
S2200では、絞り開放のタイミングを遅延させる絞り開放開始タイマーをスタートし、S2210、S2300及びS2400に移行する。S2210では、絞り開放動作を開始し、S2220に移行する。S2220では、絞り駆動回路26により絞りが開放状態に設定された後、S2230に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2230では、S2230、S2220の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS2240に移行する。S2240では、図6のS1760、S1770と同様に、AF/AE動作を開始し、S2250では、AF/AE動作が終了した後、S2260に移行し、他の条件が成立するまで待機する。S2260では、S2020、S2160、S2250の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS2500に移行する。
S2300では、シャッター装置107が露光動作後に安定するまで待つためのシャッターチャージ安定タイマーをスタートし、S2310に移行する。S2310では、シャッター装置107が走行完了状態になっているか否か判定する。S2310において、シャッターが走行完了状態になっていない場合には、S2320に移行する。S2320では、シャッター走行に異常が発生した可能性があるため、エラー表示を行う。
S2310において、シャッター装置107が走行完了状態になっている場合には、S2325に移行する。S2325では、シャッターのチャージモードを判定する。S2325において、チャージ時間安定モードであると判定された場合には、S2326に移行する。S2326では、撮像装置の電源条件、周囲の環境条件等からモータの駆動条件を設定し、S2327に移行する。S2327では、S2326で設定されたモータ駆動条件に基づきシャッター駆動用モータに通電を開始し、S2340に移行する。
また、S2325で通常モードであると判定された場合には、S2330に移行する。S2330では、シャッター駆動用モータに通電を開始し、S2340に移行する。S2340では、シャッターチャージ駆動を行い、S2350に移行する。通常モードでのシャッターチャージ動作は、撮像装置100の電源条件等により速度が変化し、連写モード時には、オーバーチャージ状態で一度停止させないため、チャージ時間を高速化でき、1コマの撮影時間の短縮を実現できる。
S2350では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置に駆動され、モータを停止させる状態まで駆動されたか否か判定する。S2350において、まだオーバーチャージ位置まで駆動されていない場合には、S2360に移行する。S2360では、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S2360において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S2350にリターンする。S2360において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S2370に移行する。S2370では、シャッターチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、シャッター駆動用モータの駆動を停止させ、エラー表示を行う。
S2350において、オーバーチャージ位置まで駆動され、モータブレーキ位置まで駆動された場合には、S2380に移行する。S2380では、第2のSW2チェックルーチンを実行し、S2450に移行し、他の条件が成立するまで待機する。これが第2の判定手段を構成する。
S2400では、緊定解除用コンデンサへの電荷のチャージを遅延させるコンデンサチャージ待機タイマーをスタートし、S2410に移行する。S2410では、緊定解除用のコンデンサへの電荷のチャージが開始され、S2450に移行し、他の条件が成立するまで待機する。S2450では、S2380、S2410の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS2700に移行する。
続いて、図8において、S2500では、ミラーチャージ位置の検知を行い、S2510に移行する。S2510では、予測安定タイマーをスタートし、S2515及びS2520に移行する。S2515では、予測安定タイマーの計時終了により、S2800に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2520では、ミラー駆動用モータの通電を開始し、S2530及びS2600に移行する。S2530では、S2520で駆動を開始したミラー駆動用モータがミラーアップ状態まで到達しブレーキをかける状態になったか否か判定する。S2530において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達していない場合には、S2540に移行する。S2540では、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S2540において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S2530にリターンする。S2540において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S2550に移行する。S2550では、ミラーチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、ミラー駆動用モータの駆動を停止させ、エラー表示を行う。
S2530において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置まで駆動されたと判定された場合には、S2560に移行する。S2560では、ミラー駆動用モータを停止させるため、ミラー駆動用モータのブレーキをオンし、S2570に移行する。S2570では、ミラーアップ状態を保証するミラーアップ保証タイマーをスタートし、S2580に移行する、S2580では、ミラーアップ状態になっているか否か判定する。S2580において、ミラーアップ状態になっていない場合には、S2590に移行する。S2590では、ミラーに何らかの不具合が発生している可能性があるため、エラー表示を行う。S2580において、ミラーアップ状態になっている場合には、S2800に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2600〜S2640では、図5のS1200〜S1240と同様に絞り駆動を行い、レンズとの通信が終了した後、S2800に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2700では、シャッター駆動用モータが図7のS2450から駆動中であることを示しており、S2710に移行する。S2710では、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置に駆動され、モータを停止させる状態まで駆動されたか否か判定する。S2710において、まだシャッター走行準備位置まで駆動されていない場合には、S2720に移行する。S2720では、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S2720において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S2710にリターンする。S2720において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S2730に移行する。S2730では、シャッターチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、シャッター駆動用モータの駆動を停止させ、エラー表示を行う。S2710において、シャッター走行準備位置まで駆動され、モータブレーキ位置まで駆動された場合には、S2740に移行する。S2740では、シャッター駆動用モータを停止させるため、シャッター駆動用モータのブレーキをオンし、S2750に移行する。
S2750では、シャッターチャージ機構がシャッター走行準備位置に停止しているか否か判定する。S2750において、シャッター走行準備位置にない場合には、S2770に移行する。S2770では、シャッターチャージ機構が走行準備位置になく、シャッター走行不可能な状態であるので、エラー表示を行う。
S2750において、シャッター走行準備位置にある場合には、S2760に移行する。S2760では、シャッターチャージ機構としては、シャッター走行の準備が完了したので、安定してシャッターを走行させるためのシャッター走行待機タイマーをスタートし、S2800に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
S2800では、S2515、S2580、S2640、S2760の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS2810に移行する。S2810〜S2840では、図5のS1410〜S1440と同様の処理を実行し、その後、図7のS2000及びS2100に移行する。
次に、図9を参照して、図7のS2160でのレリーズスイッチ15(SW2)のチェック処理について説明する。図9において、S3000では、レリーズスイッチ15のSW2信号を検出し、S3010に移行する。S3010では、レリーズスイッチ15(SW2)のレリーズ第2段信号がオンされているか否か判定する。S3010において、SW2信号がオンされている場合には、図7のS2260にリターンする。
S3010において、レリーズ第2段信号がオフしている場合には、S3020に移行する。S3020では、シャッター装置107のチャージ状態がオーバーチャージ位置であるか否か判定する。S3020において、シャッターのチャージ状態がオーバーチャージ状態でない場合には、S3030に移行する。S3030では、シャッターのチャージ状態が走行準備位置であるか否か判定する。S3030において、シャッターのチャージ状態が走行準備位置である場合には、S3040に移行する。S3040では、再チャージのための駆動を開始し、S3020にリターンする。
S3030において、シャッター装置107のチャージ状態がシャッター走行準備位置でない場合には、S3050に移行する。S3050では、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S3050において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S3020にリターンする。S3050において、シャッター駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S3060に移行する。S3060では、シャッターチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、シャッター駆動用モータの駆動を停止させ、エラー表示を行う。
S3020において、シャッターのチャージ状態がオーバーチャージ状態である場合には、S3070に移行する。S3070では、シャッター駆動用モータを停止させるため、シャッター駆動用モータのブレーキをオンし、S3080に移行する。
S3080では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置に停止しているか否か判定する。S3080において、オーバーチャージ位置にない場合には、S3090に移行する。S3090では、シャッターチャージ機構がオーバーチャージ位置になく、シャッターチャージが完了した状態ではないので、再チャージ処理を行い、S3020にリターンする。S3080において、オーバーチャージ位置にある場合には、スタンバイ状態に設定する。
次に、図10を参照して、図7のS2380でのレリーズスイッチ15(SW2)のチェック処理について説明する。図10において、S3100では、レリーズスイッチ15のSW2信号を検出し、S3110に移行する。S3110では、レリーズスイッチ15(SW2)のレリーズ第2段信号がオンされているか否か判定する。S3110において、SW2信号がオンされている場合には、図7のS2380にリターンする。
S3110において、レリーズ第2段信号がオフしている場合には、S3120及びS3220に移行する。S3120及びS3220の処理は並行して実行される。S3120〜S3190では、図9のS3020〜S3090と同様の処理を実行し、S3300に移行し、他の条件が成立するまで待機する。
一方、S3220では、ミラーチャージ機構がミラーチャージ完了位置に到達し、ブレーキをかける位置に到達したか判定する。S3220において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置に到達していない場合には、S3230に移行する。S3230では、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上であるか否か判定する。S3230において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上でない場合には、S3220にリターンする。S3230において、ミラー駆動用モータの通電時間が所定値以上である場合には、S3260に移行する。S3260では、ミラーチャージ機構に何らかの不具合が発生した可能性があるため、ミラー駆動用モータの駆動を停止させエラー表示を行う。
一方、S3220において、ミラー駆動用モータがブレーキ位置まで駆動された場合には、S3270に移行する。S3270では、ミラー駆動用モータを停止させるため、ミラー駆動用モータのブレーキをオンし、S3280に移行する。S3280では、ミラー駆動用モータの通電を開始し、ミラー駆動用モータがミラーダウン状態まで到達しブレーキをかける状態になったか否か判定する。S3280において、ミラーダウン状態まで到達していない場合には、S3290に移行する。S3290では、ミラーダウンが完了した状態ではないので、再チャージ処理を行い、S3220にリターンする。S3280において、ミラーダウン状態まで到達している場合には、他の条件が成立するまで待機する。S3300では、S3180、S3280の各条件が成立した後、スタンバイ状態に設定する。
本実施形態によれば、撮像装置が単写モードに設定されているか、連写モードに設定されているかに応じたシャッター装置のチャージ動作を行う。これにより、待機状態での不用意なシャッター走行に対する信頼性や、放置後のシャッター装置の動作の安定性の向上を図ることができる。また、連写時には、シャッターチャージ機構をオーバーチャージ状態で停止させないので、シャッターチャージからシャッター走行準備状態までの時間を短縮でき、その結果、連写時の1コマの撮影時間を短縮できる。
[実施形態2]以下に、実施形態2について説明するが、実施形態1と共通する部分については説明を省略する。実施形態2の電磁式シャッター装置107の動作について説明する。この電磁式シャッター装置107は、シャッター羽根を保持する緊定機構が電磁的に駆動され、緊定が解除される。図11(a)はシャッター装置のチャージが完了したオーバーチャージ状態を示している。図11(b)はシャッター装置のオーバーチャージを解除し緊定機構でシャッター先羽根群620及び後羽根群630を保持している走行準備状態を示している。図11(c)はシャッター先羽根群620が走行した露光状態、(d)はシャッター後羽根群630が走行した走行完了状態を夫々示している。
図11において、611はシャッターチャージを行うためのカムギアであり、不図示のシャッター駆動用モータにより駆動される。612はチャージレバーであり、カムギア611に形成されるカムをトレースするカムフォロアが形成されている。これらはチャージ部材を構成している。620はシャッター開口を露光前に閉鎖するシャッター先羽根群であり、シャッター部材を構成している。621はシャッター先羽根群620に係合して駆動を行うシャッター先羽根駆動レバーである。622はシャッター先羽根駆動ばねであり、シャッター先羽根駆動ばね622がシャッター先羽根駆動レバー621を付勢することで、シャッター先羽根群620が駆動される。623はシャッター先羽根緊定電磁石であり、シャッター先羽根緊定電磁石623によりシャッター先羽根駆動レバー621が走行準備位置に保持される。
630はシャッター開口を露光後に閉鎖するシャッター後羽根群であり、シャッター部材を構成している。631はシャッター後羽根群630に係合して駆動を行うシャッター後羽根駆動レバーである。632はシャッター後羽根駆動ばねであり、シャッター後羽根駆動ばね632がシャッター後羽根駆動レバー631を付勢することで、シャッター後羽根群630が駆動される。633はシャッター後羽根緊定電磁石であり、シャッター後羽根緊定電磁石633によりシャッター後羽根駆動レバー631が走行準備位置に保持される。640はシャッター先羽根駆動レバー621及びシャッター後羽根駆動レバー631をチャージするためのカムレバーであり、チャージレバー612によって駆動される。上記構成において、カムギア611、チャージレバー612、カムレバー640がシャッターチャージ機構を構成している。そして、シャッター先羽根緊定電磁石623及びシャッター後羽根緊定電磁石633が緊定機構を構成している。
図11(a)では、チャージレバー612がカムギア611のカムトップ位置にリフトされることにより、カムレバー640がシャッター先羽根駆動レバー621及びシャッター後羽根駆動レバー631をオーバーチャージ状態にセットしている。このとき、シャッター先羽根緊定電磁石623及びシャッター後羽根緊定電磁石633に対して通電することなく、シャッター先羽根駆動レバー621及びシャッター後羽根駆動レバー631はカムレバー640によって保持されている。
図11(b)は、カムレバー640によるオーバーチャージ状態が解除され、走行準備状態にセットされている状態を示している。この走行準備状態では、カムレバー640によるチャージ状態が解除される前に、シャッター先羽根緊定電磁石623及びシャッター後羽根緊定電磁石633への通電が開始される。したがって、カムレバー640によるチャージ状態が解除されても、シャッター先羽根駆動レバー621及びシャッター後羽根駆動レバー631は走行準備状態に保持される。
図11(c)は、シャッター先羽根620が走行した露光中の状態を示している。この露光状態では、シャッター先羽根緊定電磁石623への通電を遮断することによりシャッター先羽根緊定電磁石623の保持力をなくす。これにより、シャッター先羽根駆動ばね622の付勢力によりシャッター先羽根駆動レバー621が駆動され、シャッター先羽根群620が走行する。
図11(d)では、シャッター後羽根緊定電磁石633への通電を遮断することでシャッター後羽根緊定電磁石633の保持力をなくす。これにより、シャッター後羽根駆動ばね632の付勢力によりシャッター後羽根駆動レバー631が駆動され、シャッター後羽根群630が走行する。
本実施形態でも、設定部16にて、単写モードなどの連写モード以外に設定した場合は、シャッター装置107を図11(a)のオーバーチャージ状態にセットした状態で停止させるように構成している。シャッターレリーズ操作に伴い、シャッター先羽根緊定電磁石623及びシャッター後羽根緊定電磁石633に通電した状態で、図11(b)のようにオーバーチャージ状態を解除する。そして、シャッター先羽根緊定レバー523及びシャッター後羽根緊定レバー533によりシャッター先羽根駆動レバー521及びシャッター後羽根駆動レバー531を保持する。このため、不用意にシャッター羽根が走行しないようになっている。
設定部16にて連写モードに設定したときには、図11(c)及び(d)のシャッター先羽根群620及びシャッター後羽根群630の走行後、再度シャッターチャージを行う時に、図11(a)のオーバーチャージ状態では停止させず、図11(b)のオーバーチャージを解除した走行準備状態まで一気に駆動させる。これにより、幅広い電源条件や環境条件下で動作を安定化させている。
次に図12のフローチャートを参照して、本実施形態による撮影動作について説明する。なお、以下では特に言及しない限り、カメラマイクロプロセッサ112が処理を行うものとする。なお、図12に示すS4000、S4010、S4050、S4060、S4070は、図5のS1000、S1020、S1050、S1060、S1070と同様の処理を実行する。本実施形態では、S4010の後に、S4020に移行し、緊定機構である電磁石623、633への通電を開始して、S4030及びS4050に移行する。即ち、本実施形態のシャッター装置107は、予めシャッター先羽根緊定電磁石623及びシャッター後羽根緊定電磁石633に通電しておき、シャッター走行時には、その通電を遮断して、吸着を開放し、シャッター羽根を走行させるように構成されている。
また、図12に示すS4100〜S4180は図5のS1100〜S1180と同様の処理を実行する。また、図12に示すS4200〜S4242はS1200〜S1240と、S4300〜S4360(S4310を除く)は図5のS1300〜S1360(S1310を除く)と同様の処理を実行する。更に、図12に示すS4030〜S4040は図5のS1030〜S1040と同様の処理を実行する。ここで、S4310では、ミラーアップ突っ張りタイマーが終了したか否か判定する。
更に、S4440では、S4180、S4240、S4350、S4040の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でS4420に移行する。S4420では、シャッター先羽根緊定電磁石623の通電を遮断し、シャッター先羽根群620の走行を開始させ、S4430に移行する。S4430では、露出制御値に基づきシャッター後羽根群630の走行開始までの時間を計時し、S4440に移行する。S4440では、シャッター後羽根緊定電磁石633の通電を遮断し、シャッター後羽根群630の走行を開始させ、S4445に移行する。
S4445では、図5のS1445と同様に、撮像装置100の動作モードが単写モードか連写モードか判定する。そして、単写モードに設定されている場合には、後述する図13のS4447に移行し、連写モードに設定されている場合には、後述する図14のS5000に移行する。
図13に示すS4447、S4450、S4500〜S4770は図6のS1447、S1450、S1500〜S1770と同様の処理を実行する。また、図13に示すS4700〜S4720は図6のS1700〜S1720と同様の処理を実行する。更に、図13に示すS4800〜4980は、図6のS1800〜1980(S1810とS1820を除く)と同様の処理を実行する。図5と異なるのは、S1810とS1820の処理がなく、S4900でシャッター走行完了状態となった後、S4905に移行するところである。S4905では、シャッター先羽根緊定電磁石623及び後羽根緊定電磁石633への通電を開始し、S4910に移行する。そして、S4990では、S4770、S4950の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点でスタンバイ状態に設定する。
また、図14に示すS5000〜5380は、図7のS2000〜S2380と同様の処理を実行する。図7と異なるのは、S2400とS2410の処理がなく、S5310でシャッター走行完了状態となった後、S5324を介して、S5325に以降するところである。S5324では、シャッター先羽根緊定電磁石623及び後羽根緊定電磁石633への通電を開始し、S5325に移行する。
そして、S5260では、S5020、S5160、S5250の各条件が成立するまで待機し、全ての条件が成立した時点で、図15のS5500に移行する。また、図15に示すS5500〜5800は、図8のS2500〜S2800と同様の処理を実行する。
図8と異なるのは、S5800で全ての条件が成立した時点でS5820に移行する。S5820では、シャッター先羽根緊定電磁石623の通電を遮断し、シャッター先羽根の走行を開始させ、S5830に移行する。S5830では、露出制御値に基づきシャッター後羽根走行開始までの時間を計時し、S5840に移行する。S5840では、シャッター後羽根緊定電磁石633の通電を遮断し、シャッター後羽根の走行を開始させ、その後、図14のS5000に移行する。
本実施形態によれば、撮像装置の撮影モードに応じたシャッター装置のチャージ動作を行うので、待機状態での不用意なシャッター走行に対する信頼性や、放置後のシャッター装置の動作の安定性の向上を図ることができる。また、連写時には、シャッターチャージ機構をオーバーチャージ状態で停止させないので、シャッターチャージからシャッター走行準備状態までの時間を短縮でき、その結果、連写時の1コマの撮影時間の短縮を実現できる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。